JP2009288405A - クリーニング装置及び画像形成装置 - Google Patents

クリーニング装置及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009288405A
JP2009288405A JP2008139354A JP2008139354A JP2009288405A JP 2009288405 A JP2009288405 A JP 2009288405A JP 2008139354 A JP2008139354 A JP 2008139354A JP 2008139354 A JP2008139354 A JP 2008139354A JP 2009288405 A JP2009288405 A JP 2009288405A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
belt
brush
cleaning device
toner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008139354A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5120067B2 (ja
Inventor
So Kawakami
創 川上
Takenobu Kimura
丈信 木村
Yotaro Sato
洋太郎 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Business Technologies Inc
Original Assignee
Konica Minolta Business Technologies Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Business Technologies Inc filed Critical Konica Minolta Business Technologies Inc
Priority to JP2008139354A priority Critical patent/JP5120067B2/ja
Publication of JP2009288405A publication Critical patent/JP2009288405A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5120067B2 publication Critical patent/JP5120067B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cleaning In Electrography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

【課題】ブラシの根元側に入り込んだトナーの回収効率を向上させ、クリーニング性能の良好なクリーニング装置及び、画像形成装置を得ること。
【解決手段】無端状のベルト上に形成され、トナー像を担持する像担持体上に残留したトナーを補集するブラシと、該ブラシで捕集したトナーを回収する回収部と、を有するクリーニング装置において、ベルトが、伸縮可能な基材で形成されているクリーニング装置とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、像担持体上に残留したトナーを除去するためのクリーニング装置、及び該クリーニング装置を有した画像形成装置に関するものである。
従来より、電子写真分野において、像担持体上に残留したトナーのクリーニング装置として、ゴムブレードで除去するものや、重合トナー等の小粒径トナーの使用に対応して、ブラシを用いてクリーニングするものが知られている。
この、ブラシを用いてクリーニングするものとして、ベルト状導電性ブラシでトナーを捕獲し、捕獲したトナーをベルト状導電性ブラシとの電位差によって回収する導電性回収部材とを備え、ベルト状導電性ブラシの像担持体との接触部分の曲率を、導電性回収部材との接触部分の曲率より小さくしたクリーニング装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−155960号公報
ブラシを用いたクリーニング装置の場合、クリーニング動作を継続してゆくと、ブラシで捕集したトナーや紙粉等が徐々にブラシの根元側に蓄積されてゆき、この蓄積されたトナーや紙粉等はなかなか回収されず、クリーニング性能が低下する問題がある。
上記特許文献1に記載のクリーニング装置は、回収部材との接触部分の曲率を大きくすることでブラシ先端の広がりを大きくし、ブラシ先端の密度を低くし、ブラシの根元側に入り込んだトナーを抜け出し易くしようとするものである。しかしながら、ブラシの根元側の密度は、さして変わらないため、クリーニング性能の大きな向上は期待できない問題がある。
本発明は上記問題に鑑み、ブラシの根元側に入り込んだトナーの回収効率を向上させ、クリーニング性能の良好なクリーニング装置及び、画像形成装置を得ることを目的とするものである。
上記の目的は、下記に記載する発明により達成される。
(1)無端状のベルト上に形成され、トナー像を担持する像担持体上に残留したトナーを補集するブラシと、該ブラシで捕集したトナーを回収する回収部と、を有するクリーニング装置において、前記ベルトが、伸縮可能な基材で形成されていることを特徴とするクリーニング装置。
(2)前記ベルトは少なくとも2つのローラにより張架され、前記ローラのうち、前記回収部の側に配置されたローラを駆動し、他方のローラは従動させることを特徴とする前記(1)に記載のクリーニング装置。
(3)前記ベルトは少なくとも2つのローラにより張架され、前記ローラのうち、前記回収部の側に配置されたローラの周速を、他方のローラより高速で駆動することを特徴とする前記(1)に記載のクリーニング装置。
(4)前記ベルトは少なくとも2つのローラにより張架され、前記クリーニング装置が稼働している際の前記回収部が対向する位置における部位のベルト長は、前記クリーニング装置が停止している際の前記ローラ間における部位のベルト長に対し、1.2倍以上に伸ばされることを特徴とする前記(1)乃至(3)のいずれかに記載のクリーニング装置。
(5)トナー像を担持する像担持体と、前記(1)乃至(4)のいずれかに記載のクリーニング装置と、前記像担持体からシート材に転写されたトナー像を定着させる定着装置とを有することを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、ブラシの根元側に入り込んだトナーの回収効率が向上し、クリーニング性能の良好なクリーニング装置及び、画像形成装置を得ることが可能となる。
以下、実施の形態により本発明を詳しく説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
図1は、本実施の形態に係る画像形成装置の一例であるデジタルカラー複写機の構成を示す概略図である。
同図に示す画像形成装置は、装置本体上部に自動原稿送り装置1を有するとともに、内部に画像読み取り装置2、画像形成部3、ベルトユニット部4、給紙部5、定着装置T、反転排紙・再給紙部6、反転搬送手段であるADU7を有している。
自動原稿送り装置1は、原稿を1枚ずつ送り出して画像読み取り位置へと搬送し、画像読み取りが終わった原稿を所定の場所に排出する。自動原稿送り装置1は、原稿載置台101、原稿分離手段103、原稿搬送部105、原稿排紙手段107、原稿排紙台109及び、両面画像形成モードにおける原稿の表裏面を反転させるためのローラ対からなる原稿反転手段111を有している。
原稿載置台101上に載置された複数枚の原稿(不図示)は、原稿分離手段103によって1枚づつ分離され、前記原稿搬送部105を介して画像読み取り位置に向けて搬送される。原稿読み取り位置は、原稿搬送部105の下方部に設けられており、そこで、画像読み取り装置2を構成するスリット201を介して、原稿の画像が読み取られ、読み取られた原稿は原稿排紙手段107によって原稿排紙台109上に排出される。
なお、両面画像形成モードにおいては、片面が読み取られて搬送されてくる原稿は前記原稿反転手段111により二点鎖線の矢印で示す方向に搬送される。そして、進行方向における後端を咬んでいる状態で当該原稿反転手段111の駆動が停止された後の逆方向回転により前記原稿搬送部105を介して、再び画像読み取り位置に導かれ、しかる後、前記原稿排紙手段107によって原稿排紙台109上に排出される。
上記の工程は、原稿載置台101上に載置された原稿の枚数分繰り返される。
画像読み取り装置2は、スリット201、原稿照射用のランプ213と原稿の反射光を反射させる第1ミラー215とを一体化した第1ミラーユニット205、第2ミラー217と第3ミラー219とを一体化した第2ミラーユニット207を有する。また、第3ミラー219からの反射光を撮像素子上に結像させる結像レンズ209及び、結像レンズ209によって結像された光像を光電変換して画像情報を得るライン状の撮像素子211を有している。撮像素子211としては、例えばCCD(Charge Coupled Device)が用いられる。
画像読み取り装置2で得られた画像情報は、適宜の画像処理を施された後、一旦、制御手段S内のメモリに蓄積される。
自動原稿送り装置1によって送られる原稿を、画像読み取り装置2で読み取る態様においては、第1ミラーユニット205及び第2ミラーユニット207は、図示の如き位置に固定されている。画像読み取り装置2によって読み取られた各色毎の画像情報は、メモリより順次取り出され、静電荷潜像形成手段である各色毎の露光光学系にそれぞれ電気信号として入力される。
画像形成部3は色分解画像に応じたトナー像を形成するイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(BK)の4組の画像形成手段(以下、画像形成ユニットという)30を有している。
画像形成ユニット30の各々は、感光層をドラム状の金属基体上に設けた第1の像担持体としての感光体ドラム310、帯電器320、画像書き込み手段である露光光学系330、現像装置8、転写手段340、感光体ドラムクリーニング部350を主要構成要素としている。
現像装置8は、例えば、磁性キャリア(以下、単にキャリアという)と非磁性トナー(以下、単にトナーという)とを含む二成分現像剤を収納している。また、現像装置8は、周方向に沿って複数の磁石(磁極)を位置固定で内蔵した、可回転、かつ、非磁性の円筒形状からなる現像剤担持体(以下、現像スリーブあるいは単にスリーブと呼称する場合がある)と、トナー濃度検知手段(不図示)を有している。
露光光学系330はレーザ光学系で構成される露光ユニットである。
転写手段340は、中間転写ベルト401を介して感光体ドラム310の周面一部に対向しているローラからなるが、放電ワイヤからなる電極を含む通常の転写電極と呼称される態様の構成とすることもできる。
上述した4組の画像形成ユニット30の機械的構成は基本的に同じであるので、参照符号は1組みのユニットについてのみ付し、他のユニットについては省略してある。
各々の画像形成ユニット30は、縦方向に長く配設された、ベルトユニット4を構成するループ状の第2の像担持体である中間転写ベルト401の一平面(張設面)Aに沿って、上から、イエロー、マゼンタ、シアン、黒の順に配列されている。
中間転写ベルト401と、中間転写ベルト401を回転可能に懸架する支持ローラ405、406、407、バックアップローラ410等がベルトユニット4を構成する。バックアップローラ410は、中間転写ベルト401を挟んでバックアップローラ410と押圧しながら回転するように対向配置した転写ローラ510とで二次転写手段を構成している。
上記の画像形成ユニット30とベルトユニット4の構成とによる画像形成は次のようになされる。
画像形成プロセスの開始に伴って、反時計方向に回転する感光体ドラム310の表面は帯電器320により所定の極性(ここではマイナス極性)に帯電される。
次いで、露光光学系330による第1の色信号、即ち、イエロー(Y)の画像信号に対応する露光が施され、(Y)の画像に対応する潜像が感光体ドラム310上に形成される。この潜像は、現像装置8の現像剤による接触または非接触現像処理により、反転現像されて(Y)のトナー像に変換された後、転写手段340の作用によって中間転写ベルト401上に転写される。
第1の色信号による画像形成開始から所定の時間後に順次開始される他の色信号による画像形成は、上記と同様のプロセスにより、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(BK)の各画像形成ユニットによってなされる。
それぞれの画像形成ユニットで形成された感光体ドラム上の各トナー像は、前記(Y)のトナー像のある画像領域と重畳するように順次転写され、前記中間転写ベルト401上に重ね合わせのカラートナー像が形成される。一方、転写処理終了後の前記感光体ドラム310の表面は感光体ドラムクリーニング部350で清掃され、新たな画像形成のための準備が整えられる。
次に、中間転写ベルト401上に形成されたカラートナー画像が転写材であるシート材(一般的には普通紙等の、所定サイズに裁断された矩形の用紙である)上に転写され、装置外に排紙されるまでの工程に絡め、装置のその他の構成につき簡単に述べる。
中間転写ベルト401上における画像形成に対応した適宜のタイミングで、シート材Pが給紙部5の送り出し部501(511、521)に位置する給紙ローラ503(513、523)によって給紙される。
次いで、分離ローラ506、および給紙経路上に設けた複数の搬送ローラ対R1〜R7、搬送ローラ550を介して、転写部(転写領域)の手前位置に設けられているレジストローラ551に向けて搬送される。
シート材Pは、レジストローラ551にその先端が当接された後、当該レジストローラ551の回転再開により、前記中間転写ベルト401上のカラートナー像領域と重畳するタイミングで再給紙される。シート材Pは二次転写部においてバックアップローラ410と転写ローラ510とにより中間転写ベルト401とともに押圧挟持され、この間に、中間転写ベルト401上のカラートナー画像がシート材P上に転写される。
トナー像が転写されたシート材Pは中間転写ベルト401から分離され、搬送ベルト(不図示)により定着装置Tに向けて搬送される。
定着装置Tは定着ヒータを内蔵する定着ローラT1と、定着ローラと圧接しながら回転する圧着ローラT2とを有し、画像を形成しているカラートナーは、両ローラによる加熱・加圧により溶融され、シート材P上に定着される。
定着装置Tによる定着処理終了後のシート材Pは、その下流に設けてある排紙ローラ603により搬送され、装置本体外に設けてある排紙トレイ上に排出される。
一方、二次転写終了後の中間転写ベルト401の表面は、後述するクリーニング装置40によってクリーニングされ、新たなトナー像を担持する準備がなされる。
定着処理後のシート材Pは、通路切替部材601の回動位置により上下面を反転させて排出又はそのまま排出される。例えば、シート材Pの反転排出においては、定着装置Tから送り出されたシート材Pは通路切替部材601の右辺に沿って下方に案内され、ローラ602によって後端が挟持された状態とされた後、逆回転し上昇される。次いで、切替部材601の左側の辺を通って排紙ローラ603に達し、排紙ローラにより排出される。
シート材Pの両面に画像形成する場合、片面に画像が形成された定着処理後のシート材Pを前記切替部材601の右側の辺に沿って下方に導き、シート材Pの後端をローラ対605で挟持した状態で停止する。次いで、ローラ対605を逆回転させ、ガイド板Gに沿って上昇させ、複数のローラ対701、703、705を有するADU7に導いてシート材Pの反転を行う。シート材Pの第2面に対する画像形成プロセスは前述と基本的に同じであり、定着装置Tから送り出された後の排出路については前述した何れかが選択される。
尚、図中P1、P2、P3は所定量のシート材Pを収納することができる用紙収納装置であり、図の手前側に引き出し可能に構成されている。
次に、本実施の形態に係るクリーニング装置の構成について説明する。
図2は、本実施の形態に係るクリーニング装置40と中間転写ベルト401の一部を拡大して示す要部拡大図である。
同図に示すクリーニング装置40は、中間転写ベルト401を懸架する支持ローラ405に対向配置された第1ローラ41と、回収ローラ44に対向配置された第2ローラ42、ブラシ43bが形成された無端状のベルト43を有している。ベルト43は、導電性のある伸縮可能な基材で形成されており、ブラシ43bは、導電性ポリエステルで形成されている。尚、以降ブラシ43bが形成された無端状のベルト43をブラシベルトBBと称す。
図示の如く、ブラシベルトBBは、第1ローラ41と、第2ローラ42により張架されており、第1ローラ41は支持ローラ405の回転と逆方向に回転する。また、回収ローラ44は、第2ローラ42の回転と逆方向に回転する。45はスクレーパであり、46はスクリューである。
回収ローラ44は、ステンレス製で、表面粗さRzが0.1μmに形成されている。また、スクレーパ45は、例えば厚さtが0.05mmのステンレス製で、回収ローラ44にカウンタ当接されており、回収ローラ44で回収したトナーを機械的に掻き落とすようになっている。また、回収ローラ44はトナーとは逆極性の電圧が印加されている。
一方、中間転写ベルト401を懸架する支持ローラ405は接地されており、中間転写ベルト401上に残留したトナーは、ブラシ43bに静電的に引きつけられる構成となっている。中間転写ベルト401は、例えばポリイミド製の、体積抵抗が10Ω、表面抵抗が1011Ωのものである。47、48はゴムブレードであり、第1ローラ41及び第2ローラ42をクリーニングする部材である。
第2ローラ42を駆動ローラとし第1ローラ41を従動させる、又は、第2ローラ42、第1ローラ41を共に駆動しつつ第2ローラ42の周速を第1ローラ41の周速より高く駆動することで、第2ローラ42上の回収ローラ44に対向する領域のブラシベルトBBを、その伸縮性を用いて、より伸ばすことができる。これにより、回収ローラ44に対向する領域のブラシベルトBBのブラシの根元側の密度を低下させ、根元側に入り込んだトナーの回収効率を向上させることができる。また、第1ローラ41上の中間転写ベルト401に対向する領域のブラシベルトBBは伸びが抑制されるため中間転写ベルト401に対向する領域のブラシ毛先の密度を高くすることができ、補集効率を向上させることができる。
なお、本願で言う伸縮可能な基材とは、ヤング率が0.1GPa以下のものをいう。このような伸縮可能な基材としては、例えば天然ゴム、合成ゴム、ポリウレタンを基材としたり、レーヨン、ポリエステル繊維を編んで形成することで、得ることができる。
ブラシベルトBBの作成については種々の方法が有るが、以下に3つの例を挙げる。
(a)上記のような伸縮可能な基材に、直接的にブラシを編みこんで形成する。この場合、ブラシを編み込む方向はベルト回転方向(伸縮させようとする方向)に対して垂直に編み込むのが望ましい。これは、ベルト回転方向にブラシを編み込むと、基材の伸縮を妨げる可能性があるためである。
(b)上記のような伸縮可能な基材に、ブラシが植設された基布を貼り付けて形成する。この場合、ブラシが植設された基布を短冊状にカットして、短辺方向が回転方向となるように貼り付けることが望ましい。
(c)ベルトにブラシを静電植毛して形成する。この場合、ブラシと基材を接着する接着剤も伸縮可能な弾性を有する接着剤を用いることが望ましい。
以下、実施例について説明する。
上記の図2に示すようなクリーニング装置で、上記(a)の方法で作成したブラシベルトBBを用い、第1ローラ41を駆動ローラとし第2ローラを従動ローラとしたもの、第1ローラ41と第2ローラ42を共に駆動し周速比を変えたもの、回収ローラ印加電圧の異なるもの、ローラの摩擦係数を変えたものを作成し、補集及び回収効率及びクリーニングの綜合的な性能の確認実験を行った。
実験に用いた実施例は以下の10種である。各実施例の仕様を以下に記す。
(実施例1)
ベルトの基材 :導電性ポリウレタン
ベルト基材のヤング率:0.06GPa
ベルトの厚み :500μm
ブラシ材料 :導電性ポリエステル(原糸抵抗10Ω)
ブラシ線径 :約2デニール
ブラシ毛長 :5mm
回収ローラ食い込み量:1mm
回収ローラ印加電圧 :1.5kV
第1ローラ半径 :10mm
第1ローラ摩擦係数 :0.35
第2ローラ半径 :10mm
第2ローラ摩擦係数 :0.35
ベルトテンション :54N
周速比 :第1ローラ:駆動ローラ、第2ローラ:従動ローラ
とし、図2に示す配置とした。
(実施例2)
周速比(第1、第2ローラ共に駆動): 3:1(第2ローラ:第1ローラ)
その他は、実施例1と同様である。
(実施例3)
周速比(第1、第2ローラ共に駆動): 2:1(第2ローラ:第1ローラ)
その他は、実施例1と同様である。
(実施例4)
周速比(第1、第2ローラ共に駆動): 1.5:1(第2ローラ:第1ローラ)
その他は、実施例1と同様である。
(実施例5)
回収ローラ印加電圧 :2kV
その他は、実施例2と同様である。
(実施例6)
回収ローラ印加電圧 :2kV
その他は、実施例3と同様である。
(実施例7)
回収ローラ印加電圧 :1kV
その他は、実施例2と同様である。
(実施例8)
回収ローラ印加電圧 :1kV
その他は、実施例3と同様である。
(実施例9)
ベルト基材のヤング率:0.05GPa
第1ローラ摩擦係数 :0.45
第2ローラ摩擦係数 :0.45
その他は、実施例3と同様である。
(実施例10)
ベルト基材のヤング率:0.07GPa
第1ローラ摩擦係数 :0.25
第2ローラ摩擦係数 :0.25
その他は、実施例3と同様である。
以下、比較例について説明する。
図3は、比較例1及び比較例3〜5に使用したクリーニング装置40と中間転写ベルト401の一部を拡大して示す要部拡大図である。
図3に示すように、全体の概略構成は図2に示すものと同様であり、ベルト43にはヤング率の高い導電性ポリエステルが用いられている。
図4は、比較例2に使用したクリーニング装置と中間転写ベルトの一部を拡大して示す要部拡大図である。
図4に示すように、比較例2で用いたクリーニング装置40は、中間転写ベルト401を懸架する支持ローラ405に対向配置された第1ローラ41と、回収ローラ44に対向配置された第2ローラ42、ブラシ43bが形成された無端状のベルト43で構成されたブラシベルトBBを有している。また、第1ローラの径は、第2ローラの径より大きいものが用いられ、ベルト43にはヤング率の高い導電性ポリエステルが用いられている。
図3、図4共に、第1ローラ41、第2ローラ42、回収ローラ44、支持ローラ405は図示矢印の如く回転する。45はスクレーパであり、46はスクリューである。
回収ローラ44は、ステンレス製で、表面粗さRzが0.1μmに形成されている。また、スクレーパ45は、例えば厚さtが0.05mmのステンレス製で、回収ローラ44にカウンタ当接されており、回収ローラ44で回収したトナーを機械的に掻き落とすようになっている。また、回収ローラ44はトナーとは逆極性の電圧が印加されている。
一方、中間転写ベルト401を懸架する支持ローラ405は接地されており、中間転写ベルト401上に残留したトナーは、ブラシ43bに静電的に引きつけられる構成となっている。
実験に用いた比較例は、以下の5種である。各比較例の仕様を以下に記す。
(比較例1)
ベルトの基材 :導電性ポリエステル
ベルト基材のヤング率:1.8GPa
ベルトの厚み :500μm
ブラシ材料 :導電性ポリエステル(原糸抵抗10Ω)
ブラシ線径 :約2デニール
ブラシ毛長 :5mm
回収ローラ食い込み量:1mm
回収ローラ印加電圧 :1.5kV
第1ローラ半径 :10mm
第1ローラ摩擦係数 :0.35
第2ローラ半径 :10mm
第2ローラ摩擦係数 :0.35
ベルトテンション :54N
周速比 :第1ローラ:駆動ローラ、第2ローラ:従動ローラ
とし、図3に示す配置とした。
(比較例2)
第2ローラ半径 :5mm
とし、図4に示す配置とした。その他は、比較例1と同様である。
(比較例3)
周速比(第1、第2ローラ共に駆動): 2:1(第2ローラ:第1ローラ)
とし、図3に示す配置とした。その他は、比較例1と同様である。
(比較例4)
回収ローラ印加電圧 :2kV
とし、図3に示す配置とした。その他は、比較例3と同様である。
(比較例5)
回収ローラ印加電圧 :1kV
とし、図3に示す配置とした。その他は、比較例3と同様である。
以上のような仕様の実施例10種、比較例5種のブラシベルトBBについて、中間転写ベルト401からのトナー補集効率、回収ローラの回収効率、及びベルト43の表面の、ローラ間の平坦部における状態に対する伸び率を測定した。
具体的には、コニカミノルタ社製のbizhub PRO C500を用いた。
まず、クリーニング装置の回収ローラを外した状態を作る。次に、シアントナーを用いてテストチャート画像を中間転写ベルト上に作製し、トナー画像をシート材に転写をすることなく中間転写ベルトを搬送し、ブラシベルトで補集し、このときのブラシベルトの質量を測定する。このときの質量増加量から補集したトナー質量が得られ、トナー補集効率を算出する。
次いで、回収ローラを取り付けてブラシベルトに付着させたトナーを回収ローラで回収し、回収ローラによるトナー回収後のブラシベルトの質量を測定する。これにより、回収されたトナー質量が得られ、中間転写ベルトからブラシベルトで補集したトナー質量と、回収されたトナー質量とから回収ローラ側での回収効率が得られる。
また、伸び率は、等間隔の目盛りをベルトに付けておき、それぞれの条件下における目盛り間隔を測定して求めた。摩擦係数は、新東科学株式会社製、ポータブル摩擦計、ミューズTYPE:94i−IIを用いて測定した。
更に、クリーニング性能の綜合判定として、印字率20%の画像パターンを連続10000プリント実施し、中間転写ベルト上の残留トナーのすり抜けの有無、紙面上にすり抜けの発生の有無を確認した。この、紙面上にすり抜けの発生とは、中間転写ベルトから補集できなかったトナーが次のプリント時に転写されることを指すものである。
この綜合判定における判定基準は、
(◎):中間転写ベルト上も紙面上も、共に、すり抜け発生無し(問題なし)
(○):中間転写ベルト上には僅かにすり抜け発生有るが、
紙面上はすり抜け発生無し(実用上問題なし)
(×):中間転写ベルト上及び紙面上にすり抜け発生有り(問題あり)
とした。
以下の表1に、各仕様と実験結果を示す。
Figure 2009288405
表1に示すように、ベルトが伸縮可能な基材で形成されている実施例1〜10のクリーニング装置の綜合判定は、問題なしか実用上問題なしと判定される結果が得られた。
実施例2、3及び5乃至9においては、回収部側に配置された第2ローラの周速を、中間転写ベルト側の第1ローラより高速で駆動することで、ヤング率の低い基材で形成されたブラシベルトは、第2ローラ側の回収ローラに対向する位置で1.2倍以上に伸ばされ、ブラシ根元の密度が低くなり、ブラシ先端だけでなく根元に詰まったトナーや紙粉を高効率で回収できるためと推察される。
また、実施例1、4、10については、第2ローラ側の回収ローラに対向する位置での伸びが1.05〜1.1倍と、やや少ないために回収効率が、やや低下し、中間転写ベルト上に僅かなすり抜けが発生したが、紙面上はすり抜け発生する程度までは至らず、実用上問題ないレベルとなったものと推察される。
このことより、回収ローラ44が対向する位置におけるブラシベルトBBは、停止している際の第1ローラ41と第2ローラ42間における直線部に対し、1.2倍以上に伸ばされることが望ましいことがわかる。
一方、ヤング率の高い伸縮の極小なベルトを用いた比較例1〜5は、ブラシ根元の密度に大きな変化がなく、このため捕集効率及び回収効率が低くなり、中間転写ベルト上及び紙面上にすり抜けが発生すると推察される。
以上説明したように、ベルトを伸縮可能な基材で形成し、ローラ間の張力、ローラの摩擦係数、ローラの周速比を適宜選択し、設定することにより、ブラシの根元側に入り込んだトナーの回収効率を向上させ、クリーニング性能の良好なクリーニング装置を得ることができる。
なお、上記の実施の形態では、中間転写ベルトをクリーニングするクリーニング装置を用いて説明したが、これに限るものでなく、感光体ドラムが像担持体である場合も適用可能であるのは言うまでもない。
また、回収部を回収ローラを用いるもので説明したが、これに限るものでなく、ブラシベルトからの回収をエア吸引等を用いるものであってもよい。この場合も、回収部でのブラシ根元の密度を低下させることで、同様の効果が得られ、高い回収効率のクリーニング装置とすることができる。
本実施の形態に係る画像形成装置の一例であるデジタルカラー複写機の構成を示す概略図である。 本実施の形態に係るクリーニング装置と中間転写ベルトの一部を拡大して示す要部拡大図である。 比較例1及び比較例3〜5に使用したクリーニング装置と中間転写ベルトの一部を拡大して示す要部拡大図である。 比較例2に使用したクリーニング装置と中間転写ベルトの一部を拡大して示す要部拡大図である。
符号の説明
1 自動原稿送り装置
2 画像読み取り部
3 画像形成部
4 ベルトユニット部
5 給紙部
6 反転排紙・再給紙部
40 クリーニング装置
41 第1ローラ
42 第2ローラ
43 ベルト
43b ブラシ
44 回収ローラ
45 スクレーパ
46 スクリュー
405 支持ローラ
401 中間転写ベルト
BB ブラシベルト
T 定着装置

Claims (5)

  1. 無端状のベルト上に形成され、トナー像を担持する像担持体上に残留したトナーを補集するブラシと、該ブラシで捕集したトナーを回収する回収部と、を有するクリーニング装置において、
    前記ベルトが、伸縮可能な基材で形成されていることを特徴とするクリーニング装置。
  2. 前記ベルトは少なくとも2つのローラにより張架され、
    前記ローラのうち、前記回収部の側に配置されたローラを駆動し、他方のローラは従動させることを特徴とする請求項1に記載のクリーニング装置。
  3. 前記ベルトは少なくとも2つのローラにより張架され、
    前記ローラのうち、前記回収部の側に配置されたローラの周速を、他方のローラより高速で駆動することを特徴とする請求項1に記載のクリーニング装置。
  4. 前記ベルトは少なくとも2つのローラにより張架され、
    前記クリーニング装置が稼働している際の前記回収部が対向する位置における部位のベルト長は、前記クリーニング装置が停止している際の前記ローラ間における部位のベルト長に対し、1.2倍以上に伸ばされることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のクリーニング装置。
  5. トナー像を担持する像担持体と、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のクリーニング装置と、前記像担持体からシート材に転写されたトナー像を定着させる定着装置とを有することを特徴とする画像形成装置。
JP2008139354A 2008-05-28 2008-05-28 クリーニング装置及び画像形成装置 Expired - Fee Related JP5120067B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008139354A JP5120067B2 (ja) 2008-05-28 2008-05-28 クリーニング装置及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008139354A JP5120067B2 (ja) 2008-05-28 2008-05-28 クリーニング装置及び画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009288405A true JP2009288405A (ja) 2009-12-10
JP5120067B2 JP5120067B2 (ja) 2013-01-16

Family

ID=41457696

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008139354A Expired - Fee Related JP5120067B2 (ja) 2008-05-28 2008-05-28 クリーニング装置及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5120067B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019061029A (ja) * 2017-09-26 2019-04-18 富士ゼロックス株式会社 トナー収容装置、画像形成装置

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5995580A (ja) * 1982-11-01 1984-06-01 ゼロツクス・コ−ポレ−シヨン 電子写真式複写機のための帯電兼清掃ブラシ
JPH06214492A (ja) * 1992-12-14 1994-08-05 Xerox Corp 多機能ベルト/ブレードクリーナー
JPH07104630A (ja) * 1993-10-06 1995-04-21 Minolta Co Ltd クリーニングブラシ
JPH086455A (ja) * 1994-06-17 1996-01-12 Xerox Corp 変形自在なクリーニング用ブラシ
JP2004212854A (ja) * 2003-01-08 2004-07-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd 画像形成装置および画像形成方法
JP2005250380A (ja) * 2004-03-08 2005-09-15 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2007127712A (ja) * 2005-11-01 2007-05-24 Canon Inc クリーニング装置
JP2007155956A (ja) * 2005-12-02 2007-06-21 Fuji Xerox Co Ltd クリーニング装置及び画像形成装置
JP2007155960A (ja) * 2005-12-02 2007-06-21 Fuji Xerox Co Ltd クリーニング装置、及びクリーニング方法、並びに画像形成装置
JP2009282197A (ja) * 2008-05-21 2009-12-03 Konica Minolta Business Technologies Inc クリーニング装置及び画像形成装置

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5995580A (ja) * 1982-11-01 1984-06-01 ゼロツクス・コ−ポレ−シヨン 電子写真式複写機のための帯電兼清掃ブラシ
JPH06214492A (ja) * 1992-12-14 1994-08-05 Xerox Corp 多機能ベルト/ブレードクリーナー
JPH07104630A (ja) * 1993-10-06 1995-04-21 Minolta Co Ltd クリーニングブラシ
JPH086455A (ja) * 1994-06-17 1996-01-12 Xerox Corp 変形自在なクリーニング用ブラシ
JP2004212854A (ja) * 2003-01-08 2004-07-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd 画像形成装置および画像形成方法
JP2005250380A (ja) * 2004-03-08 2005-09-15 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2007127712A (ja) * 2005-11-01 2007-05-24 Canon Inc クリーニング装置
JP2007155956A (ja) * 2005-12-02 2007-06-21 Fuji Xerox Co Ltd クリーニング装置及び画像形成装置
JP2007155960A (ja) * 2005-12-02 2007-06-21 Fuji Xerox Co Ltd クリーニング装置、及びクリーニング方法、並びに画像形成装置
JP2009282197A (ja) * 2008-05-21 2009-12-03 Konica Minolta Business Technologies Inc クリーニング装置及び画像形成装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019061029A (ja) * 2017-09-26 2019-04-18 富士ゼロックス株式会社 トナー収容装置、画像形成装置
JP7031193B2 (ja) 2017-09-26 2022-03-08 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 トナー収容装置、画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5120067B2 (ja) 2013-01-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5012292B2 (ja) 画像形成装置
JPH1138796A (ja) 画像形成装置
JP2010015136A (ja) 画像形成装置
JP2005326758A (ja) 中間転写装置及び画像形成装置
JP6548398B2 (ja) 画像形成装置
JP6340927B2 (ja) 画像形成装置及びプログラム
JP5120067B2 (ja) クリーニング装置及び画像形成装置
JP5175753B2 (ja) クリーニング装置、および画像形成装置
JP2007094345A (ja) クリーニング部材及びこれを用いた画像形成装置
JP2009282197A (ja) クリーニング装置及び画像形成装置
JP2008102248A (ja) 画像形成装置
JP2007024999A (ja) 画像形成装置
JP2017201361A (ja) 画像形成装置
JP2010091754A (ja) 転写装置
JP2010145588A (ja) 画像形成装置
JP2017122852A (ja) 画像形成装置
JP4744240B2 (ja) 画像形成装置のクリーニング装置
JP2013222110A (ja) 画像形成装置
JP2014134620A (ja) 画像形成装置
JP2005257779A (ja) 画像形成装置
JP2018010260A (ja) 画像形成装置
JP2000029367A (ja) 画像形成装置
JP2009139752A (ja) 画像形成装置
JP2004240350A (ja) 紙粉除去ブラシ及び画像形成装置
JP2007140374A (ja) クリーニング装置及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101216

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20110208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120321

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120321

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120514

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120925

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121008

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151102

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees