JP2007140374A - クリーニング装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】感光体ドラムをクリーニングする回転ブラシ上に付着したトナーを、ストレスを与えることなく除去し、長期間に渡って安定したデトーニング性能を維持する。
【解決手段】感光体ドラム12と対向する位置に、感光体ドラム12表面をクリーニングする回転ブラシ52を配設する。回転ブラシ52と接触する位置に、回転ブラシ52に付着したトナーを回収する回収部材60を設ける。この回収部材60は、回転ブラシ52側に配置されたトナー付着用ロール62と、回転ブラシ52と反対側に配置されたトナー剥離用ロール64と、これらのロールに懸架されて周回移動するベルト66とを備えている。トナー付着用ロール62には、電源68からトナーと逆極性の電圧が印加され、トナー剥離用ロール64には、電源70からトナーと同極性の電圧が印加される。
【選択図】図2

Description

本発明は、トナー像が担持される感光体や中間転写体などの像担持体の表面をクリーニングする回転ブラシと、この回転ブラシに付着したトナーを回収するトナー回収機構を備えたクリーニング装置及び画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置では、トナー像の転写後に感光体や中間転写体などの表面に残る転写残留トナーや外添剤などをクリーニングするクリーニング装置が設けられている。
このクリーニング装置としては、例えば、感光体ドラムの表面にブラシを当接し、ブラシにトナーと逆極性のバイアスを印加することでトナーを引き付けて静電的に回収する構成が知られている。この構成では、ブラシに引き付けられたトナーをさらにブラシから回収する、いわゆるデトーニングを行う必要がある。このデトーニング機能が十分働かない場合には、ブラシ内にトナーが溜まっていくことによって回収効率が悪化し、クリーニング性が十分得られなかったり、さらには感光体上にトナーフィルミングを発生させる原因となる。
このようにブラシ上のトナーをデトーニングする構成には、トナーと逆極性のバイアスが印加された回収ロールを当接してブラシからトナーを回収するとともに、回収ロールからは表面にスクレーパーを当接して機械的に掻き落とすものが開示されている(例えば、特許文献1、特許文献2を参照)。
しかし、特許文献1、2の構成では、スクレーパーが回収ロールに当接する際に生じるトナーへの加圧ストレスから回収ロール上にフィルミングを生じさせ、しだいにデトーニング能力が不足してくるという問題がある。この問題は、低温による定着を狙った低融点トナーを用いた場合に顕著に発生する。
また、他の構成として、回収ロールを複数の電極セグメントに分割して回転可能に構成し、回転する電極セグメントと接触するように2つの端子を配置し、2つの端子を介してそれぞれ異なる電圧を印加する構成が開示されている(例えば、特許文献3参照)。そして、ブラシからトナーを回収する際には、一方の端子を介してトナーと逆極性の電圧を印加し、また、回収ロールからトナーを除去する際には、他方の端子を介してトナーと同極性の電圧を印加する。
この特許文献3の構成では、回収ロールからトナーを除去する際に静電的な力を利用しており、スクレーパーなどによる機械的な力に依存していない。そのため、トナーにかかるストレスを低く抑えることができ、回収ロール上にフィルミングが発生しないという利点を有する。
しかし、特許文献3の構成では、電極のバイアスを切り替える際に、電極と端子との間の接触箇所に磨耗が生じ、時間の経過とともに接触不良が発生する。そのため、この接触不良を原因として、長時間に渡って安定したデトーニング能力を得られないという問題がある。また、特に高速で出力する場合に、回収ロールの表面に設けられた誘電体層における電位の切り替えが十分に行われず、回収ロール上のトナーを除去しきれないという問題がある。
さらに、特許文献1〜3では、ブラシに回収ロールを当接しており、ブラシと回収ロールとのニップ幅を広げるには、ロール径を大きくする必要がある。そのため、特に高速で出力する場合には、ニップ幅を十分に確保することができず、ブラシからトナーを回収しきれないという問題がある。
特開昭57−78579号公報 特開昭62−168187号公報 特開昭54−130139号公報
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、ブラシから回収した回収部材上のトナーを、ストレスを与えることなく除去し、長期間にわたって安定したデトーニング性能を維持することを課題とする。また、高速で出力する場合にも、ブラシからトナーを回収しきれないという不具合を解消することを課題とする。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明に係るクリーニング装置は、トナー像が担持される像担持体に接触するように配置され、前記像担持体からトナーをクリーニングする回転ブラシと、前記回転ブラシ上のトナーを静電的に回収するトナー回収機構と、を備えたクリーニング装置であって、前記トナー回収機構は、前記回転ブラシに対向して回転可能に支持され、トナーと逆極性のトナー付着用ロールと、前記回転ブラシから離間して回転可能に支持され、トナーと同極性のトナー剥離用ロールと、前記トナー付着用ロールと前記トナー剥離用ロールに懸架され、前記回転ブラシに接触して周回移動するベルトと、を備えることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、トナー付着用ロールとトナー剥離用ロールにベルトが懸架され、ベルトは回転ブラシに接触して周回移動する。回転ブラシに対向してトナーと逆極性のトナー付着用ロールが支持されており、回転ブラシ上のトナーが静電的に引き付けられてベルト上に付着する。ベルト上に付着したトナーは、ベルトの周回移動により、回転ブラシから離間して支持されたトナー剥離用ロールの位置に移動する。トナー剥離用ロールはトナーと同極性であり、トナーとの間で斥力が働くため、トナーがベルト上から剥離される。これにより、トナーにストレスをかけることなくベルト上のトナーが除去され、低融点のトナーを用いた場合でもベルト上にフィルミングが発生しにくい。また、ベルトを懸架するトナー付着用ロールをトナーと逆極性とし、トナー除去用ロールをトナーと同極性とするので、端子との接触不良などが発生せず、長期間にわたって安定したデトーニング性能が得られる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のクリーニング装置において、前記ベルトが前記回転ブラシと接触する位置では、前記ベルトの裏面を支持して前記回転ブラシと前記ベルトとの接触長を大きくする支持部材を少なくとも一つ設けたことを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、ベルトが回転ブラシと接触する位置では、ベルトの裏面を支持する支持部材が設けられており、回転ブラシとベルトとの接触長が大きくなる。このため、トナー付着用ロールの径を大きくしなくても回転ブラシとベルトとの接触長を大きくすることができ、高速で出力する場合でも回転ブラシ上のトナーが安定してベルトに回収され、ブラシからトナーを回収しきれないという不具合が解消される。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のクリーニング装置において、前記ベルトからトナーを剥離する位置の直前で前記ベルトの裏面に当接するトナーと同極性の固定電極が設けられていることを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、ベルトからトナーを剥離する位置の直前で、ベルトの裏面にトナーと同極性の固定電極を当接するので、中抵抗のベルトを用いた場合でも電気特性のディレイ(遅れ)による影響が少なくなる。このため、高速で出力する場合でもクリーニング不良の発生が抑制される。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のクリーニング装置において、前記ベルトと前記回転ブラシの接触長より、前記トナー剥離用ロールの前記ベルトのラップ長を小さくしたことを特徴としている。
請求項4に記載の発明によれば、ベルトと回転ブラシの接触長より、トナー剥離用ロールのベルトのラップ長を小さくすることで、トナー剥離用ロールにベルトを直角または鋭角となるように巻き掛けることが可能となる。これにより、ベルト上に付着したトナーをトナー剥離用ロールの位置でベルト表面から除去しやすくなる。
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のクリーニング装置において、前記ベルトの表面に、トナーの粒径以上の深さの複数の凹部が形成されていることを特徴としている。
請求項5に記載の発明によれば、ベルトの表面にトナーの粒径以上の深さの複数の凹部が形成されており、ベルトに付着したトナーが凹部内に保持され、ベルトの周回移動によって搬送される。このため、ベルトに付着したトナーが搬送されずにトナー付着用ロール付近に留まってしまうことがなく、安定したデトーニング性能が維持される。従って、画像を高速で出力する場合にもクリーニング不良の発生が抑制される。
請求項6に記載の発明に係る画像形成装置は、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のクリーニング装置を備えることを特徴としている。
請求項6に記載の発明によれば、トナーにストレスをかけることなくベルトに付着したトナーが回収され、低融点のトナーを用いた場合でもベルト上にフィルミングが発生しにくい。また、ベルトを懸架するトナー付着用ロールをトナーと逆極性とし、トナー剥離用ロールをトナーと同極性とするので、端子との接触不良などが発生せず、長期間にわたって安定したデトーニング性能が得られる。
本発明に係るクリーニング装置及び画像形成装置では、回転ブラシからベルトに回収したトナーを、ストレスを与えることなくベルト上から除去することができる。このため、ベルト上のフィルミングの発生を防止できると共に、長期間にわたって安定したデトーニング性能を維持できる。
以下、本発明に係るクリーニング装置及び画像形成装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1には、本発明の第1実施形態に係るクリーニング装置50を備える画像形成装置100が示されている。
この画像形成装置100は、図示しないパーソナルコンピュータ等の画像データ入力装置から送られてくるカラー画像情報に基づいて画像処理を行い、電子写真方式によって記録用紙Pにカラー画像を形成するものである。
画像形成装置100には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー像を形成する画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kを備えている。なお、以降、YMCKを区別する必要がある場合は、符号の後にY、M、C、Kの何れかを付して説明し、YMCKを区別する必要が無い場合は、Y、M、C、Kを省略する。
画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kは、バックアップロール34と複数の張架ロール32によって張架された無端状の中間転写ベルト30の進行方向に対して、画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kの順番で直列に配列されている。また、中間転写ベルト30は、各画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kの像担持体としての感光体ドラム12Y,12M,12C,12Kと、それぞれ対向して配設される一次転写ロール16Y、16M,16C,16Kとの間を挿通している。
つぎに、各画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kの構成と画像形成の動作とを、イエロートナー画像を形成する画像形成ユニット10Yを代表して説明する。
感光体ドラム12Yの表面は、接触帯電器13Yにより一様に帯電される。つぎに、露光装置14Yによりイエロー画像に対応する像露光がなされ、感光体ドラム12Yの表面にイエロー画像に対応する静電潜像が形成される。
イエロー画像に対応する静電潜像は、現像装置15Yの現像バイアスが印加された現像ロール18Yに担持されたトナーによって現像され、イエロートナー画像となる。イエロートナー画像は、一次転写ロール16Yの圧接力と、一次転写ロール16Yに印加された転写バイアスによる静電吸引力と、によって、中間転写ベルト30上に一次転写される。
この一次転写では、イエロートナー画像は全て中間転写ベルト30に転写されず、一部が転写残留イエロートナーとして、感光体ドラム12Yに残留する。また、感光体ドラム12Yの表面には、トナーの外添剤なども付着している。一次転写後の感光体ドラム12Yは、クリーニング装置50Yとの対向位置を通過し、回転ブラシ52Yによって感光体ドラム12Yの表面の転写残留トナーなどが除去される。このクリーニング装置50Yの詳細については後述する。
その後、感光体ドラム12Yの表面は、つぎの画像形成サイクルの為、接触帯電器13Yで再び帯電される。
図1に示すように、画像形成装置100では、各画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kの相対的な位置の違いを考慮したタイミングで、上記と同様の画像形成工程が各画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kにおいて行われ、中間転写ベルト30上に、順次、Y,M,C,Kの各色トナー像が重ねられ、多重トナー像が形成される。
そして、所定のタイミングで二次転写位置Aへと搬送されてきた記録用紙Pに、転写バイアスが印加された二次転写ロール36の静電吸引力によって、中間転写ベルト30から多重トナー像が一括して、記録用紙Pに転写される。
多重トナー像が転写された記録用紙Pは、中間転写ベルト30から分離された後、定着装置31へと搬送され、熱と圧力とにより記録用紙Pに定着されてフルカラー画像が形成される。
記録用紙Pに転写されなかった中間転写ベルト30上の転写残留トナーは、中間転写ベルト用クリーナー33で回収される。
次に、クリーニング装置50について説明する。
図2に示すように、クリーニング装置50には、感光体ドラム12と接触する位置に、感光体ドラム12の表面をクリーニングする回転ブラシ52が配設されている。回転ブラシ52は、導電性の回転部材54の周囲に多数のブラシ繊維56が放射状に植設されたものである。回転部材54の支軸にはモータ80が連結されており、モータ80の駆動によって回転ブラシ52は矢印B方向に回転する。回転部材54には電源58が接続されており、例えば、+300Vのバイアスが印加される。これにより、感光体ドラム12と回転ブラシ52との間に電位差が生じ、マイナスの電荷を有するトナーTが感光体ドラム12から回転ブラシ52に引き付けられるようになっている。また、回転ブラシ52の径(φ)は17mmに設定されている。ブラシ繊維56の材料として、ナイロンが用いられており、繊維径は約2.0d(デニール)、繊維長さは約5.0mmである。
また、クリーニング装置50には、回転ブラシ52の感光体ドラム12と反対側に、回転ブラシ52に付着したトナーを回収するトナー回収機構としての回収部材60が設けられている。回収部材60は、回転ブラシ52との対向位置で回転可能に支持されたトナー付着用ロール62と、回転ブラシ52から離れた位置(回転ブラシ52と逆側の位置)で回転可能に支持されたトナー剥離用ロール64と、トナー付着用ロール62とトナー剥離用ロール64とに懸架された無端状のベルト66とを備えている。ベルト66は、トナー付着用ロール62に懸架された位置で回転ブラシ52のブラシ繊維56に接触している。
トナー付着用ロール62は導電性部材からなり、電源68からトナーT(例えば、マイナス極性)と逆極性の電圧(例えば、+600V)が印加されている。これにより、回転ブラシ52のトナーTがトナー付着用ロール62上のベルト66に静電的に引き付けられるようになっている。
また、トナー剥離用ロール64は導電性部材からなり、電源70からトナーT(例えば、マイナス極性)と同極性の電圧(例えば、−300V)が印加されている。これにより、トナーTとトナー剥離用ロール64との間に斥力が働き、ベルト66表面のトナーTが剥離されるようになっている。
また、トナー付着用ロール62の支軸には、モータ82が連結されており、トナー付着用ロール62は図2中の矢印方向に回転する。トナー付着用ロール62の回転によりベルト66が図2中の矢印C方向に周回移動し、これに伴いトナー剥離用ロール64が回転する。ベルト66は、回転ブラシ52と接触する位置では、回転ブラシ52の回転方向と同方向に移動している。
トナー剥離用ロール64が設けられたベルト66の表面の下部には、剥離されたトナーが回収される回収トレイ72が配設されている。回収トレイ72の内部には、トナーを一定方向に搬送するオーガ74が設けられている。オーガ74の搬送方向端部には、図示しないトナー回収ボックスが配設されている。
ベルト66は中抵抗の樹脂からなり、図3に示すように、ベルト66の表面には、複数の凹部66Aと凸部66Bが形成されている。本実施形態では、ベルト66の材料として、ポリイミドが用いられており、表面抵抗は約5×108Ωcmに設定されている。凹部66Aと凸部66Bの高低差は、トナーTの粒径以上に設定されており、例えば、10μm〜700μmが好ましく、50μm〜600μmがより好ましい。また、ベルト66の移動速度は、75mm/s〜140mm/sに設定されている。
また、トナー付着用ロール62とトナー剥離用ロール64の径(φ)は約12mmであり、その回転速度は75mm/s〜140mm/sである。
また、トナーの帯電量は、−30μC/gである。
次に、本実施形態の作用について説明する。
トナー像が中間転写ベルト30に転写された後の感光体ドラム12は転写残留トナーなどが付着しており、図2に示すように、感光体ドラム12は矢印方向に回転して回転ブラシ52との接触部を通過する。回転ブラシ52には、電源58からトナーの帯電極性と逆極性の電圧(例えば、+300V)が印加されており、感光体ドラム12上に残留したトナーTが静電的に回転ブラシ52に引き付けられ、回転ブラシ52に付着する。
回転ブラシ52に付着したトナーTは、矢印B方向に回転してベルト66との接触部に搬送される。ベルト66との接触部では、電源68からトナー付着用ロール62にトナーと逆極性の電圧(例えば、+600V)が印加されている。これにより、回転ブラシ52に付着したトナーTが静電的にトナー付着用ロール62上のベルト66に引き付けられ、トナーTがベルト66表面に回収される。
ベルト66に回収されたトナーTは、ベルト66が矢印C方向に移動することにより、トナー剥離用ロール64が配置された位置に搬送される。トナー剥離用ロール64には、電源70からトナーと同極性の電圧(例えば、−300V)が印加されており、トナーTとトナー付着用ロール62との間には斥力が働くので、ベルト66上のトナーが剥離される。剥離されたトナーは回収トレイ72へ落下し、オーガ74によって一定方向に搬送されてトナー回収ボックス(図示省略)に回収される。
また、本発明の構成では、トナー付着用ロール62が配置されたベルト66の位置において、回転ブラシ52からトナー付着用ロール62の方向へトナーTが引き付けられる。そのため、表面が平滑なベルトを用いた場合には、トナーTが搬送されずにトナー付着用ロール62の付近に留まってしまうという現象が発生する。この現象によって、ベルト上のトナーTは適切に除去されずにデトーニング不良を引き起こす。特に、画像を高速で出力する画像形成装置の場合に顕著に発生する。したがって、本実施形態では、図3に示すように、ベルト66の表面に複数の凹部66Aと凸部66Bを設けることで上記現象を回避した。凹部66Aと凸部66Bの高低差は少なくともトナーTの粒径以上であることが好ましく、凹部66A内に付着したトナーTが凸部66Bに引っ掛かることで、トナーTのベルト66上での滑りを抑え、剥離位置までトナーTを搬送することが可能となる。これにより、高速で出力する画像形成装置100でもクリーニング不良が発生することがない。
このような画像形成装置100では、回転ブラシ52から回収したベルト66上のトナーTの除去は、機械的な力に依存して行われない。そのため、低融点トナーを用いた場合でもフィルミングが発生することがなく、これを原因としたデトーニング能力の低下は見られない。
また、回転ブラシ52からのトナーTの回収と、ベルト66からのトナーTの除去が、回転ブラシ52、トナー付着用ロール62及びトナー剥離用ロール64へのバイアス印加によってなされるので、バイアスの切り替えなどの複雑な機能を設ける必要がなく、トナーの移動に必要なニップ電界を安定的に形成することができる。そのため、長期間に渡って安定してクリーニング不良の発生を抑えることができる。
次に、本発明の第2実施形態のクリーニング装置について説明する。
なお、第1実施形態と同一の部材には同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
図4に示すように、この回収部材160では、ベルト166の内側の回転ブラシ52側に、トナー剥離用ロール64より小径のトナー付着用ロール162と、このトナー付着用ロール162の上流側にトナー付着用ロール162より小径の支持ロール168が配置されている。ベルト166は、トナー付着用ロール162と、支持ロール168と、トナー剥離用ロール64によって懸架されている。そして、トナー付着用ロール162がモータ182で回転駆動されることにより、ベルト166が矢印C方向に周回移動する。ベルト166は、トナー付着用ロール162と支持ロール168とに懸架された位置で回転ブラシ52と接触し、ニップ部が形成されている。このとき、回転ブラシ52のブラシ繊維56のベルト166への食い込み量は2mmに設定されている。また、トナー付着用ロール162の径(φ)は約8mm、支持ロール168の径(φ)は約4mmに設定されている。
また、トナー付着用ロール162及び支持ロール168は、導電性部材からなり、電源170からトナーT(例えば、マイナス極性)と逆極性の電圧(例えば、+600V)が印加されている。これにより、中抵抗のベルト166と回転ブラシ52との間に電位差が生じ、回転ブラシ52のトナーTがベルト166に静電的に引き付けられるようになっている。
このようなクリーニング装置では、トナー付着用ロール162と支持ロール168とを回転ブラシ52のブラシ繊維56と干渉する位置に配設し、これらに懸架されたベルト166と回転ブラシ52とを接触させてニップ部を形成している。このため、1つのトナー付着用ロール62(図2参照)にベルトを懸架した場合よりも回転ブラシ52とベルト166との接触長(ニップ幅)を大きくことができる。また、回転ブラシ52とのニップ部の入口で小径の支持ロール168を配置することで、ブラシ繊維56を弾く、いわゆるフリッキング効果を与えることができ、回転ブラシ52からベルト166へのトナーの回収が容易となる。そのため、高速で出力する場合でも十分なデトーニング性能を得ることができる。
なお、第2実施形態では、支持ロール168は1つであるが、複数の支持ロールを設けても良い。また、ロールに限らず、他の形状の支持部材を配置しても良い。
次に、本発明の第3実施形態のクリーニング装置について説明する。
なお、第1、第2実施形態と同一の部材には同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
図5に示すように、この回収部材260では、ベルト266の内側の回転ブラシ52と反対側に、小径のトナー剥離用ロール264と、このトナー剥離用ロール264の下流側に小径の支持ロール265が配置されている。ベルト266は、トナー付着用ロール62と、トナー剥離用ロール264と、支持ロール265によって懸架されている。そして、トナー付着用ロール62がモータ82で回転駆動されることにより、ベルト266が図5中の矢印D方向に周回移動する。ベルト266は、回転ブラシ52との接触部では、回転ブラシ52と逆方向に移動している。
また、小径のトナー剥離用ロール264を設けることで、ベルト266と回転ブラシ52との接触長よりもトナー剥離用ロール264とベルト266とのラップ長を小さくしている。これにより、ベルト266をトナー剥離用ロール264ほぼ直角になるように巻き掛けることができる。また、ベルト266をトナー剥離用ロール264に巻き掛けた位置では、ベルト266は下方から上方に湾曲して移動している。
また、ベルト266がトナー剥離用ロール264と接触する直前(トナー剥離用ロール264の上流側直近)には、ベルト266の裏面と当接する板状の固定電極268が配設されている。トナー剥離用ロール264及び固定電極268は、導電性部材からなり、電源270からトナーT(例えば、マイナス極性)と同極性の電圧(例えば、−300V)が印加されている。また、ベルト166は、中抵抗の樹脂(例えば、ポリイミド)からなり、表面抵抗は約5×108Ωcmに設定されている。これにより、中抵抗のベルト166とトナーTとの間に斥力が働き、ベルト266上のトナーTが剥離される。また、トナー剥離用ロール264の径(φ)は約4mm、支持ロール265の径(φ)は約4mmに設定されている。
このようなクリーニング装置では、小径のトナー剥離用ロール264を設けることで、ベルト266をトナー剥離用ロール264に略直角となるように巻き掛けることができ、ベルト266が下方から上方に移動する際に、トナーTがベルト266から剥離されやすい。また、ベルト266がトナー剥離用ロール264に到達する前に固定電極268にトナーTと同極性の電圧を印加するので、中抵抗のベルト266による電気特性のディレイ(遅れ)に影響されない。このため、高速で出力する場合にも、クリーニング不良の発生を防止することができる。
なお、第3実施形態では、ベルト266をトナー剥離用ロール264に略直角になるように巻き掛けているが、ベルト266を略鋭角となるように巻きかけても良い。これにより、トナーTをベルト266から更に剥離しやすくなる。
次に、第1実施形態(図2参照)及び第2実施形態(図4参照)のクリーニング装置によるデトーニング効果、また、第1実施形態(図2参照)及び第3実施形態(図5参照)のクリーニング装置によるトナー除去効果を調べるテストについて説明する。
ここで、主要部材の仕様、及び主要な電気仕様を記す。
ベルト66、166、266:ポリイミド
表面抵抗:5×108Ωcm
回転速度:75〜140mm/s
トナー付着用ロール62の径φ:12mm
回転速度:75〜140mm/s
トナー付着用ロール162の径φ:8mm
回転速度:75〜140mm/s
トナー剥離用ロール264の径φ:4mm
回転速度:75〜140mm/s
回転ブラシ52:ブラシ繊維:ナイロン
繊維径:2.0d(デニール)
繊維長:5.0mm
回転ブラシ52の径φ:17mm
印加バイアス:+300V
トナーTの帯電量:−30μC/g
なお、評価は、A3サイズの記録用紙を連続して10万枚プリントして行った。
表1に、第1実施形態のトナー付着用ロール62、及び第2実施形態のトナー付着用ロール162に印加する電圧を変化させ、プロセススピードを220mm/sと400mm/sの2段階に変化させたときのデトーニング効果を評価した結果を示す。なお、トナー剥離用ロール64に印加する電圧は−300Vに固定している。
デトーニング効果は目視にて観察した。表1の評価では、○は、クリーニング不良がほとんど発生しない場合、△は、クリーニング不良が発生するが、許容できるレベルである場合、×は、クリーニング不良が多く発生する場合を示している。
Figure 2007140374
表1に示すように、第1実施形態の構成(図2参照)では、プロセススピードが220mm/sのとき、トナー付着用ロール62へ印加する電圧が400V〜800Vの範囲でクリーニング不良が発生しないことが確認された。また、プロセススピードが400mm/sのとき(高速のとき)は、クリーニング不良を防止するためには、トナー付着用ロール62に印加する電圧を高く(800V)しなければならないことが分かった。一方、第2実施形態の構成(図4参照)では、プロセススピードが400mm/sのときでも、トナー付着用ロール162へ印加する電圧が400V〜800Vの範囲でクリーニング不良が発生しないことが確認された。したがって、ベルト166と回転ブラシ52との接触長(ニップ幅)を増加させると、高速で出力する場合でもクリーニング不良の発生を防止できることが確認された。
表2に、第1実施形態のトナー剥離用ロール64、第3実施形態のトナー剥離用ロール264及び固定電極268へ印加する電圧を変化させ、プロセススピードを220mm/sと400mm/sの2段階に変化させたときのトナー除去効果を評価した結果を示す。なお、トナー付着用ロール62に印加する電圧は+600Vに固定している。
トナー除去効果は目視にて観察した。表2の評価では、○は、クリーニング不良がほとんど発生しない場合、△は、クリーニング不良が発生するが、許容できるレベルである場合、×は、クリーニング不良が多く発生する場合を示している。
Figure 2007140374
表2に示すように、第1実施形態の構成(図2参照)では、プロセススピードが220mm/sのとき、トナー剥離用ロール64へ印加する電圧が−100V〜−500Vの範囲でクリーニング不良が発生しないことが確認された。また、プロセススピードが400mm/sのとき(高速のとき)は、クリーニング不良を防止するためには、トナー剥離用ロール64へ印加する電圧の絶対値を大きく(−500V)しなければならないことが分かった。
一方、第3実施形態の構成(図5参照)では、プロセススピードが220mm/sのとき、トナー剥離用ロール264へ印加する電圧が0V〜−500Vの範囲でクリーニング不良が発生しないことが確認された。すなわち、トナー剥離用ロール264に電圧を印加しない場合にも、ベルト266を略直角に巻き掛けることで、トナーTをベルト266から安定して剥離することができた。また、プロセススピードが400mm/sのときでも、トナー剥離用ロール264へ印加する電圧が−100V〜−500Vの範囲でクリーニング不良が発生しないことが確認された。したがって、中抵抗のベルト266による電気特性のディレイ(遅れ)に影響されないことが分かった。
なお、上記画像形成装置100では、感光体ドラム12に付着した転写残留トナーをクリーニング装置50で除去する例であったが、この構成に限るものではない。例えば、中間転写ベルト30に付着した転写残留トナーを除去する際にも本発明のクリーニング装置を適用可能である。
本発明の第1実施形態に係るクリーニング装置を備えた画像形成装置を示す概略構成図である。 図1に示す画像形成装置で用いられるクリーニング装置を示す構成図である。 図2に示すクリーニング装置のベルトの表面を示す部分拡大図である。 本発明の第2実施形態に係るクリーニング装置の回収部材を示す構成図である。 本発明の第3実施形態に係るクリーニング装置の回収部材を示す構成図である。
符号の説明
10Y,10M,10C,10K 画像形成ユニット
12 感光体ドラム(像担持体)
50 クリーニング装置
52 回転ブラシ
56 ブラシ繊維
58 電源
60 回収部材(トナー回収機構)
62 トナー付着用ロール
64 トナー剥離用ロール
66 ベルト
66A 凹部
66B 凸部
68 電源
70 電源
100 画像形成装置
160 回収部材(トナー回収機構)
162 トナー付着用ロール
166 ベルト
168 支持ロール(支持部材)
170 電源
260 回収部材(トナー回収機構)
264 トナー剥離用ロール
265 支持ロール
266 ベルト
268 固定電極
270 電源

Claims (6)

  1. トナー像が担持される像担持体に接触するように配置され、前記像担持体からトナーをクリーニングする回転ブラシと、前記回転ブラシ上のトナーを静電的に回収するトナー回収機構と、を備えたクリーニング装置であって、
    前記トナー回収機構は、前記回転ブラシに対向して回転可能に支持され、トナーと逆極性のトナー付着用ロールと、
    前記回転ブラシから離間して回転可能に支持され、トナーと同極性のトナー剥離用ロールと、
    前記トナー付着用ロールと前記トナー剥離用ロールに懸架され、前記回転ブラシに接触して周回移動するベルトと、
    を備えることを特徴とするクリーニング装置。
  2. 前記ベルトが前記回転ブラシと接触する位置では、前記ベルトの裏面を支持して前記回転ブラシと前記ベルトとの接触長を大きくする支持部材を少なくとも一つ設けたことを特徴とする請求項1に記載のクリーニング装置。
  3. 前記ベルトからトナーを剥離する位置の直前で前記ベルトの裏面に当接するトナーと同極性の固定電極が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のクリーニング装置。
  4. 前記ベルトと前記回転ブラシの接触長より、前記トナー剥離用ロールの前記ベルトのラップ長を小さくしたことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のクリーニング装置。
  5. 前記ベルトの表面に、トナーの粒径以上の深さの複数の凹部が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のクリーニング装置。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のクリーニング装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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EP4063967A1 (en) * 2021-03-26 2022-09-28 Fujifilm Business Innovation Corp. Image forming apparatus

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