JP2009287662A - 流体管の穿孔防食装置 - Google Patents

流体管の穿孔防食装置 Download PDF

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Abstract

【課題】流体管に穿孔を形成する穿孔形成と、形成した穿孔に防食手段を設置する穿孔防食とを容易に出来る流体管の穿孔防食装置を提供すること。
【解決手段】穿孔刃は、穿孔筒20よりも大径の穿孔径を有し穿孔1aの内周面を形成する外側刃21と、外側刃21よりも小径の穿孔径を有する内側刃22と、を少なくとも備え、穿孔筒20は、軸方向に前進し軸回りに回転して、流体管1に穿孔1aを形成するとともに管片2を内部に収容し、更に軸方向に前進して防食筒30が穿孔1aの内周面に当接する防食位置において係止部31を係止させ、防食筒30を防食位置に残して軸方向に後進する。
【選択図】図8

Description

本発明は、軸方向に前後進可能であるとともに軸回りに回転可能な筒状体であり、前端周縁の所定箇所に穿孔刃を備え、所定の穿孔径で金属製の流体管に穿孔を形成し、流体管から分断した管片を内部に収容する穿孔筒と、穿孔筒における穿孔刃よりも後方側の外面に着脱可能に嵌挿される筒状体であり、前記穿孔に係止する係止部を備え、該穿孔の内周面に当接して防食する防食筒と、から構成されている流体管の穿孔防食装置に関する。
従来の穿孔防食装置は、先ず穿孔形成手段による工程において、金属製の流体管に穿孔を形成し、次に穿孔防食手段による工程において、この穿孔に防食部材を設置することで、穿孔に防食を施している(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−174185号公報(第3頁、第1図)
しかしながら、特許文献1にあっては、流体管に穿孔を形成する穿孔形成と、穿孔に防食を施す穿孔防食とをそれぞれ個別に行わなければならず、作業手間が煩雑となるという問題が生じていた。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、流体管に穿孔を形成する穿孔形成と、形成した穿孔に防食手段を設置する穿孔防食とを容易に出来る流体管の穿孔防食装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の流体管の穿孔防食装置は、
軸方向に前後進可能であるとともに軸回りに回転可能であり、前端周縁の所定箇所に穿孔刃を備え、所定の穿孔径で金属製の流体管に穿孔を形成し、流体管から分断した管片を内部に収容する穿孔筒と、
該穿孔筒における穿孔刃よりも後方側の後方外面に着脱可能に嵌挿され、前記穿孔に係止する係止部を備え、該穿孔の内周面に当接して防食する防食筒と、から構成されている流体管の穿孔防食装置であって、
前記穿孔刃は、前記穿孔筒よりも大径の穿孔径を有し前記穿孔の内周面を形成する外側刃と、該外側刃よりも小径の穿孔径を有する内側刃と、を少なくとも備え、
前記穿孔筒は、軸方向に前進し軸回りに回転して、流体管に穿孔を形成するとともに管片を内部に収容し、更に軸方向に前進して前記防食筒が前記穿孔の内周面に当接する防食位置において前記係止部を係止させ、前記防食筒を防食位置に残して軸方向に後進することを特徴としている。
この特徴によれば、穿孔筒の穿孔刃を構成する、流体管に穿孔を形成する外側刃と、外側刃よりも小径の内側刃とを、前端周縁の所定箇所に配置することにより、穿孔の径と、穿孔刃を備えた穿孔筒の最大幅との間に所定の寸法差を形成できるため、この寸法差に対応した防食筒を穿孔筒の外面に嵌挿することで、軸方向に前進し軸回りに回転して流体管に穿孔を形成した穿孔筒を、更に前進して防食筒が穿孔の内周面に当接する防食位置に係止部を係止させ、防食筒を防食位置に残して後進するだけで、防食筒を穿孔に容易に配置できる。
本発明の請求項2に記載の流体管の穿孔防食装置は、請求項1に記載の流体管の穿孔防食装置であって、
前記係止部は、前記防食筒の前端周縁において防食筒の外周面よりも外径方向に突出して成るとともに、弾性を有することを特徴としている。
この特徴によれば、係止部の弾性を利用して、防食筒に形成した係止部を、穿孔筒の前進により穿孔を越えた流体管内部において外径方向に突出させることで、係止部が、防食筒の防食位置において容易に係止させることができる。また、係止部が防食筒の前端周縁に形成されていることで、穿孔が曲面から成る流体管に形成されている場合でも、前端周縁よりも後方側の防食筒の外面を広く利用して、穿孔を確実に防食できる。
本発明の請求項3に記載の流体管の穿孔防食装置は、請求項2に記載の流体管の穿孔防食装置であって、
前記係止部は、前記防食筒の周方向に沿って複数箇所点在しており、前記防食筒の前端周縁における各々の係止部の間に、切り欠き部が形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、防食筒の周方向に沿って複数箇所点在している各々の係止部の間に、切り欠き部が形成されていることで、切り欠き部により離れた各々の係止部が、独立して弾性変形して流体管に係止し易く、また切り欠き部のスペースにも弾性変形し易い。
本発明の請求項4に記載の流体管の穿孔防食装置は、請求項1ないし3のいずれかに記載の流体管の穿孔防食装置であって、
前記穿孔刃は、前記両側刃の間の穿孔径を有する中間刃を更に備えることを特徴としている。
この特徴によれば、穿孔刃が、両側刃の間の穿孔径を有する中間刃を更に備えることで、両側刃がそれぞれの穿孔径で穿孔する管壁間の管壁を、中間刃で穿孔することができるため、両側刃の穿孔径の寸法差を設定する自由度が高まる。
本発明の請求項5に記載の流体管の穿孔防食装置は、請求項1ないし4のいずれかに記載の流体管の穿孔防食装置であって、
前記穿孔筒は、前記後方外面よりも前方側に、該後方外面よりも小径の前方外面を有することを特徴としている。
この特徴によれば、穿孔筒を軸方向に前後進し、後方外面よりも小径の前方外面を穿孔に位置させるときに、穿孔筒が穿孔に対し間隙を形成することに成るため、穿孔筒を軸方向に前後進させ易い。また、後方外面に嵌挿した防食筒を、穿孔筒を後進させることで穿孔筒の前方外面と干渉させることなく容易に外すことができる。
本発明の請求項6に記載の流体管の穿孔防食装置は、請求項1ないし5のいずれかに記載の流体管の穿孔防食装置であって、
前記穿孔刃は、後端側が前記穿孔筒の後方に向けて先細りテーパ状に形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、穿孔刃が、後端側が穿孔筒の後方に向けて先細りテーパ状に形成されていることで、穿孔筒が軸方向に後進するときに、穿孔刃が、穿孔に係止された防食筒と干渉する虞がなく、容易に後進できる。
本発明の請求項7に記載の流体管の穿孔防食方法は、
軸方向に前後進可能であるとともに軸回りに回転可能であり、前端周縁の所定箇所に穿孔刃を備え、所定の穿孔径で金属製の流体管に穿孔を形成し、流体管から分断した管片を内部に収容する穿孔筒と、
該穿孔筒における穿孔刃よりも後方側の後方外面に着脱可能に嵌挿され、前記穿孔に係止する係止部を備え、該穿孔の内周面に当接して防食する防食筒と、を用いた流体管の穿孔防食方法であって、
前記穿孔刃は、前記穿孔筒よりも大径の穿孔径を有し前記穿孔の内周面を形成する外側刃と、該外側刃よりも小径の穿孔径を有する内側刃と、を少なくとも備え、
前記穿孔筒は、軸方向に前進し軸回りに回転して、流体管に穿孔を形成するとともに管片を内部に収容する穿孔形成工程と、
前記穿孔形成工程の後に、前記穿孔筒は、更に軸方向に前進して前記防食筒が前記穿孔の内周面に当接する防食位置において前記係止部を係止させる穿孔筒前進工程と、
前記穿孔筒前進工程の後に、前記穿孔筒は、前記防食筒を防食位置に残して軸方向に後進する穿孔筒後進工程と、から構成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、穿孔筒の穿孔刃を構成する、流体管に穿孔を形成する外側刃と、外側刃よりも小径の内側刃とを、前端周縁の所定箇所に配置することにより、穿孔の径と、穿孔刃を備えた穿孔筒の最大幅との間に所定の寸法差を形成できるため、この寸法差に対応した防食筒を穿孔筒の後方外面に嵌挿することで、流体管に穿孔を形成するための穿孔形成工程の後に、穿孔筒が更に前進して防食筒が穿孔の内周面に当接する防食位置において係止部を係止させる穿孔筒前進工程と、防食筒を防食位置に残して穿孔筒を後進する穿孔筒後進工程とを加えるだけで、防食筒を穿孔に容易に配置できる。
本発明の実施例を以下に説明する。
本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、先ず図1は、本発明の実施例における流体管の穿孔防食装置を示す断面図である。図2は、先端ドリルにより穿孔する状況を示す拡大断面図である。図3は、穿孔刃により穿孔を形成する状況を示す拡大断面図である。図4は、図3のA−A断面図である。図5は、穿孔筒が更に前進する状況を示す拡大断面図である。図6は、穿孔筒が後進する状況を示す断面図である。図7は、穿孔筒を穿孔軸の直交方向に移動した状況を示す拡大断面図である。図8は、穿孔筒が後進した状況を示す拡大断面図である。
図1に示されるように、地中に埋設される既設管であって内部流体が上水である金属製の流体管1の外周面に、密封ケースである割T字管4が水密的に設置されている。割T字管4は、径方向に2分割可能であってパッキン5を介して接続される第1ケース4aと第2ケース4bとからなり、流体管1の外周面と水密的に装着されている。本実施例の割T字管4は2分割であるが、2分割に限らず3分割など複数に分割可能であってもよい。
第1ケース4aには、流体管1の管軸に対し略直交する仮想の軸S方向に、分岐口部6が一体に形成され、その分岐口部6の先には、弁軸7aによって上下する弁体7bが設けられた開閉弁である仕切弁7が一体に設けられている。弁体7bを上下することにより、割T字管4の内部を開閉可能としている。
また、割T字管4と接続された仕切弁7の反対側には、分岐口部6と略同軸のスリーブ部7cが形成されており、後述のように不断水状態にて流体管1の一部に穿孔を形成して防食する穿孔防食装置10が、仕切弁7のフランジ7dに取付けられた接続フランジ9を介して、接続ボルト9aにて接続されている。
次に、穿孔防食装置10の構成について説明すると、穿孔防食装置10は、流体管1の少なくとも一部を穿孔する穿孔刃21〜23を有する穿孔筒20と、この穿孔筒20の外面に嵌挿された防食筒30と、から主に構成されている。更に穿孔防食装置10は、穿孔筒20及び防食筒30を設けたロッド12と、ギアボックス19内部に収納されており、ロッド12の後部と接続されロッド12を流体管1に対して進退移動させる進退駆動部である図示しない進退駆動ギアと、同様にロッド12を穿孔筒20の軸S回りに回転させる図示しない回転駆動ギアと、ロッド12を覆う筒状体からなるスリーブ15と、を備えている。進退駆動ギア及び回転駆動ギアは、後述する流体管1の管壁を貫通し穿孔1a(図3、図4等参照)を形成するに足る所定のトルクを備える仕様となっている。
尚、本実施例において流体管1に穿孔を形成するとは、流体管1の内部流体が流出可能となるように少なくとも一部の管壁を取り除くという意味であり、本実施例のように流体管の管壁を貫通して穿孔1aを設けるほか、例えば流体管1の管軸方向の所定箇所を周方向に亘って切除する場合も含むものとする。
次に、穿孔防食装置10による流体管1の穿孔形成及び穿孔防食について説明する。以下、穿孔筒20等が外側から流体管に向かう方向を前方とし、流体管から外側に離れる方向を後方として説明する。
先ず、穿孔形成工程について説明すると、図1に示されるように、穿孔防食装置10が仕切弁7に接続された状態であって第1スリーブ16及び第2スリーブ17が互いに伸びた状態において、ロッド12先端側に配置された穿孔刃21〜23は、閉状態である仕切弁7の弁体7b近傍に位置している。
次に、特に図示しないが、弁体7bを開状態とし、第1スリーブ16と第2スリーブ17とを、相対移動して縮め、第2スリーブ17及び第2スリーブ17と一体に接続されるギアボックス19、進退駆動ギア、回転駆動ギア、そして穿孔刃21〜23を先端に備えるロッド12が、第1スリーブ16に対して流体管1に向かって移動する。
ロッド12の前方には、前端周縁20aに穿孔刃21〜23を備えた金属製から成る穿孔筒20が、ロッド12とともに軸S方向に前後進、及び軸S回りに回転可能に設けられている。また、図2に示されるように、穿孔筒20における穿孔刃21〜23よりも後方側の後方外面20bに、穿孔1aに係止する係止部31を備えた樹脂製から成る防食筒30が、穿孔筒20に着脱可能に嵌挿されている。更に、穿孔筒20は、後方外面20bよりも前方側に、後方外面20bよりも小径の前方外面20cを有している。
穿孔刃21〜23について詳述すると、図2及び図4に示されるように、穿孔刃21〜23は軸S方向及び径方向に突出した超硬チップから成り、穿孔筒20よりも大径の穿孔径を有する1個の外側刃21と、この外側刃21よりも小径の1個の内側刃22と、これら両側刃21,22の間の穿孔径を有する2個の中間刃23,23と、を備える。外側刃21と内側刃22とは、穿孔筒20の前端周縁20aにおける軸Sを挟んで対向する箇所(図示上下箇所)にそれぞれ配設され、両中間刃23,23は、穿孔筒20の前端周縁20aにおける両側刃21,22の略中間の箇所(図示左右箇所)に配設されている。また、外側刃21の穿孔径は、穿孔筒20に嵌挿された防食筒30の外径と略同径に形成されている。さらに、穿孔刃21〜23は、後端側が穿孔筒20の後方に向けて先細りテーパ状に形成されている。
図2に示されるように、穿孔筒20と同軸S上に配置された先端ドリル25が、軸S回りに回転するとともに軸S方向(図示右方向)に前進し、流体管1の管壁に小孔を穿設する。
次に、図3に示されるように、先端ドリル25よりも後方に控えた穿孔筒20が、軸S回りに回転するとともに軸S方向に前進し、流体管1に穿孔1aを形成し流体管1の管壁を貫通する。
図4に示されるように、外側刃21の穿孔径と同径の穿孔1aが形成されるとともに、内側刃22の穿孔径と同径の管片2が流体管1から分断され、管片2は穿孔筒20の軸S方向の前進とともに穿孔筒20の内部に収容されている。すなわち、穿孔1aの径と管片2の径との間に、両側刃21,22の穿孔径に対応した寸法差が形成されている。
また、穿孔刃21〜23が、両側刃21,22の間の穿孔径を有する中間刃23,23を更に備えることで、両側刃21,22がそれぞれの穿孔径で穿孔する管壁間の管壁を、中間刃23,23で穿孔することができるため、両側刃21,22の穿孔径の寸法差を設定する自由度が高まる。
次に、穿孔筒前進工程について説明すると、図5に示されるように、穿孔1aを穿設した後の穿孔筒20を、軸S回りの回転を止め、軸S方向(図示右方向)に更に前進のみさせて、穿孔筒20の後方外面20bに嵌挿されている防食筒30の外周面が、穿孔1aの内周面に周方向に亘って当接する防食位置まで、流体管1の内方に入り込む。
穿孔筒20を軸S方向に更に前進し、後方外面20bよりも小径の前方外面20cを穿孔1aに位置させるときに、小径の前方外面20cが穿孔1aの内周面に対し間隙を形成することに成るため、穿孔筒20を軸S方向に前進させ易い。
防食筒30の前端周縁の係止部31は、弾性を有する樹脂製から成り、径方向に突出するとともに、外面が前端に向かって先細りのテーパ面に形成されている。
図5の点線囲い部に示されるように、穿孔筒20の前進に伴い、防食筒30の係止部31は、弾性により内径方向に若干弾性変形した状態で(図示黒塗矢印参照)、流体管1の内方に向かって前進し、流体管1の内周面1bを超えて流体管1の内部に入り込んで外径方向に弾性復元する(図示白抜矢印参照)。このように係止部31が弾性復元した軸S方向の位置は、前記した防食位置となっている。
次に、穿孔筒後進工程について説明すると、図6に示されるように、内部に管片2を収容した穿孔筒20を軸S方向(図示左方向)に後進させる。このとき、穿孔筒20に嵌挿されていた防食筒30は、流体管1の内部において、径方向に突出した係止部31が穿孔1a周辺の流体管1の内周面1bに係止することにより、後方への移動が規制されているため、前記した防食位置に残置することになる。樹脂製から成る防食筒30が、金属素材が露出した穿孔1aの内周面に周方向に亘って当接する防食位置に配置されることで、穿孔1aを防食することができる。
このように、係止部31の弾性を利用して、防食筒30に形成した係止部31を、穿孔筒20の前進により穿孔1aを越えた流体管1内部において外径方向に突出させることで、係止部31が、防食筒30の防食位置において容易に係止させることができる。また、係止部31が防食筒30の前端周縁に形成されていることで、本実施例のように穿孔1aが曲面から成る流体管1に形成されている場合でも、前端周縁よりも後方側の防食筒30の外面を広く利用して、穿孔1aを確実に防食できる。
また、図6点線囲い部に示されるように、穿孔刃を構成する外側刃21が、後端側21aが穿孔筒20の後方に向けて先細りテーパ状に形成されていることで、穿孔筒20が軸S方向に後進するときに、外側刃21が穿孔1aに係止された防食筒30と干渉する虞がなく、容易に後進できる。尚、内側刃22及び中間刃23,23についても、上記と同様に後端側が穿孔筒20の後方に向けて先細りテーパ状に形成されており、防食筒30と干渉する虞がない。
次に、図7に示されるように、防食筒30が穿孔筒20から離間するまで穿孔筒20を後進した後、穿孔筒20を、外側刃21が穿孔1aの内周面に離間するように、且つ内側刃22が穿孔1aの内周面に接触しない程度に、軸Sの直交方向(図示下方向)に僅かに移動させ、すなわち穿孔筒20の軸Sを穿孔1aの軸Cに対し不一致として、再び穿孔筒20を軸S方向(図示左方向)に後進させる。このようにすることで、穿孔刃21〜23を備えた穿孔筒20が穿孔1aの内周面に当接することなく、穿孔筒20を容易に後進させることができる。
穿孔筒20を軸S方向に後進し、小径の前方外面20cを穿孔1aに再び位置させるときに、穿孔筒20が穿孔1aに対し間隙を形成することに成るため、穿孔筒20を軸S方向に後進させ易い。また、後方外面20bに嵌挿した防食筒30を、穿孔筒20を後進させることで穿孔1a筒の前方外面20cと干渉させることなく容易に外すことができる。
上述したように、穿孔筒20の穿孔刃21〜23を構成する、流体管1に穿孔1aを形成する外側刃21と、外側刃21よりも小径で内部に収容する管片2を形成する内側刃22とを、前端周縁の所定箇所(本実施例においては図4の上側と下側に各々1個)に配置することにより、穿孔1aの径と、穿孔刃21〜23を備えた穿孔筒20の最大幅(本実施例においては図4の上下幅)との間に所定の寸法差を形成できるため、この寸法差に対応した防食筒30を穿孔筒20の外面に嵌挿することで、軸S方向に前進し軸S回りに回転して流体管1に穿孔1aを形成した穿孔筒20を、更に前進して防食筒30が穿孔1aの内周面に当接する防食位置に係止部31を係止させ、図8に示されるように、防食筒30を防食位置に残して後進するだけで、防食筒30を穿孔1aに容易に配置できる。
また、穿孔筒20の穿孔刃21〜23を構成する、流体管1に穿孔1aを形成する外側刃21と、外側刃21よりも小径で内部に収容する管片2を形成する内側刃22とを、前端周縁の所定箇所(本実施例においては図4の上側と下側に各々1個)に配置することにより、穿孔1aの径と、穿孔刃21〜23を備えた穿孔筒20の最大幅(本実施例においては図4の上下幅)との間に所定の寸法差を形成できるため、この寸法差に対応した防食筒30を穿孔筒20の後方外面に嵌挿することで、流体管1に穿孔1aを形成するための穿孔形成工程の後に、穿孔筒20が更に前進して防食筒30が穿孔1aの内周面に当接する防食位置において係止部31を係止させる穿孔筒前進工程と、防食筒30を防食位置に残して穿孔筒20を後進する穿孔筒後進工程とを加えるだけで、防食筒30を穿孔に容易に配置できる。尚、穿孔刃を構成する外側刃、内側刃の所定箇所への配置は、必ずしも本実施例の配置に限られず、穿孔の径と穿孔筒の最大幅との間に所定の寸法差を形成できるような配置であればよく、より詳細には、例えば2個の外側刃が軸Sを挟んで対向する配置、すなわち穿孔の径と穿孔筒の最大幅とが略同じになる配置を除外した配置であればよい。
次に、本発明の変形例を以下に説明する。上述した実施例と重複する構成については、説明を省略する。図9は、本発明の変形例における穿孔筒が更に前進する状況を示す拡大断面図である。
図9に示されるように、変形例における防食筒40は、係止部41が周方向に沿って複数箇所点在しており、防食筒40の前端周縁における各々の係止部41の間に、切り欠き部Kが形成されている。このようにすることで、切り欠き部Kにより離れた各々の係止部41が、独立して弾性変形して流体管1に係止し易く、また切り欠き部Kのスペースにも弾性変形し易い。
特に、図示されるように、流体管1の外面が曲面に形成されている場合、先ず、図示で流体管1の穿孔1aを最初に通過する係止部41aが、弾性変形して流体管1の内周面1bに係止し、以降、この係止部41aに隣接する係止部41から周方向に沿って順次同様に、各々の係止部41が弾性変形して内周面1bに係止する。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、上記実施例では、穿孔刃21〜23が、1個の外側刃21及び1個の内側刃22に加えて、2個の中間刃23を備えているが、各刃の個数については上記実施例に限られず、例えば、外側刃若しくは内側刃が、2個以上備えられていてもよい。また、穿孔刃は、少なくとも外側刃と内側刃を備えていればよく、必ずしも中間刃を備えていなくとも構わない。
また、上記実施例では、本発明の流体管1の管内流体は上水であるが、流体管の管内流体は、例えば下水でもよいしガスでもよい。
本発明の実施例における流体管の穿孔防食装置を示す断面図である。 先端ドリルにより穿孔する状況を示す拡大断面図である。 穿孔刃により穿孔を形成する状況を示す拡大断面図である。 図3のA−A断面図である。 穿孔筒が更に前進する状況を示す拡大断面図である。 穿孔筒が後進する状況を示す断面図である。 穿孔筒を穿孔軸の直交方向に移動した状況を示す拡大断面図である。 穿孔筒が後進した状況を示す拡大断面図である。 本発明の変形例における穿孔筒が更に前進する状況を示す拡大断面図である。
符号の説明
1 流体管
1a 穿孔
1b 内周面
2 管片
10 穿孔防食装置
20 穿孔筒
20a 前端周縁
20b 後方外面
20c 前方外面
21 外側刃(穿孔刃)
22 内側刃(穿孔刃)
23 中間刃(穿孔刃)
30 防食筒
31 係止部
40 防食筒
41 係止部
K 切り欠き部

Claims (7)

  1. 軸方向に前後進可能であるとともに軸回りに回転可能であり、前端周縁の所定箇所に穿孔刃を備え、所定の穿孔径で金属製の流体管に穿孔を形成し、流体管から分断した管片を内部に収容する穿孔筒と、
    該穿孔筒における穿孔刃よりも後方側の後方外面に着脱可能に嵌挿され、前記穿孔に係止する係止部を備え、該穿孔の内周面に当接して防食する防食筒と、から構成されている流体管の穿孔防食装置であって、
    前記穿孔刃は、前記穿孔筒よりも大径の穿孔径を有し前記穿孔の内周面を形成する外側刃と、該外側刃よりも小径の穿孔径を有する内側刃と、を少なくとも備え、
    前記穿孔筒は、軸方向に前進し軸回りに回転して、流体管に穿孔を形成するとともに管片を内部に収容し、更に軸方向に前進して前記防食筒が前記穿孔の内周面に当接する防食位置において前記係止部を係止させ、前記防食筒を防食位置に残して軸方向に後進することを特徴とする流体管の穿孔防食装置。
  2. 前記係止部は、前記防食筒の前端周縁において防食筒の外周面よりも外径方向に突出して成るとともに、弾性を有することを特徴とする請求項1に記載の流体管の穿孔防食装置。
  3. 前記係止部は、前記防食筒の周方向に沿って複数箇所点在しており、前記防食筒の前端周縁における各々の係止部の間に、切り欠き部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の流体管の穿孔防食装置。
  4. 前記穿孔刃は、前記両側刃の間の穿孔径を有する中間刃を更に備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の流体管の穿孔防食装置。
  5. 前記穿孔筒は、前記後方外面よりも前方側に、該後方外面よりも小径の前方外面を有することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の流体管の穿孔防食装置。
  6. 前記穿孔刃は、後端側が前記穿孔筒の後方に向けて先細りテーパ状に形成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の流体管の穿孔防食装置。
  7. 軸方向に前後進可能であるとともに軸回りに回転可能であり、前端周縁の所定箇所に穿孔刃を備え、所定の穿孔径で金属製の流体管に穿孔を形成し、流体管から分断した管片を内部に収容する穿孔筒と、
    該穿孔筒における穿孔刃よりも後方側の後方外面に着脱可能に嵌挿され、前記穿孔に係止する係止部を備え、該穿孔の内周面に当接して防食する防食筒と、を用いた流体管の穿孔防食方法であって、
    前記穿孔刃は、前記穿孔筒よりも大径の穿孔径を有し前記穿孔の内周面を形成する外側刃と、該外側刃よりも小径の穿孔径を有する内側刃と、を少なくとも備え、
    前記穿孔筒は、軸方向に前進し軸回りに回転して、流体管に穿孔を形成するとともに管片を内部に収容する穿孔形成工程と、
    前記穿孔形成工程の後に、前記穿孔筒は、更に軸方向に前進して前記防食筒が前記穿孔の内周面に当接する防食位置において前記係止部を係止させる穿孔筒前進工程と、
    前記穿孔筒前進工程の後に、前記穿孔筒は、前記防食筒を防食位置に残して軸方向に後進する穿孔筒後進工程と、から構成されていることを特徴とする流体管の穿孔防食方法。
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