JP2009287302A - 緑化舗装ユニット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】舗装ブロックGと共に緑化舗装に使用される舗装ユニットAであって、中空四角形を形作る4板の外壁1と、対向する外壁1同士を連結する連結板2、3と、外壁1の下端に結合されたリブ状底板4と、リブ状底板4の下面に接合され、外壁1より外側に突出した突出片5と、リブ状底板4の下面から垂下する係合ピン6とからなる。舗装ブロックGと同じ幅と奥行きを構成できるようにモジュール化されているので、舗装ブロックGと交互に敷き詰めて舗装ブロックGと同じ大きさの植生部を有する緑化舗装部を形成できる。また、隣接した舗装ユニットAの突出片5と係合ピン6を互いに係合することによって、互いに連接していけるので、ブロック舗装部分の端縁でのブロック止めにも利用できる。
【選択図】図1
Description
また、目地スペーサ110同士を互いに接合することはできないので、この点からもブロック舗装部分の端縁でのブロック止めには利用できない。
さらに、上記従来技術1では、目地スペーサ110を地面に固定することはできない。このため、多数のブロックを敷き詰めたブロック舗装部分の端縁でブロックの移動止めには使用できない等の欠点もある。
第2発明の緑化舗装ユニットは、第1発明において、前記係合手段は、前記外壁の下面から外側に突出する舌片状の突出片と、前記外壁の下面から垂下するように形成された係合ピンとからなり、前記突出片には、前記係合ピンが挿入される係合孔が形成されていることを特徴とする。
第3発明の緑化舗装ユニットは、第2発明において、前記突出片は、前記係合孔から外側に向けてガイド用切欠きが形成されており、該ガイド用切欠きは、平面視において外側に至るほど幅が広くなる三角形に形成されていることを特徴とする。
第4発明の緑化舗装ユニットは、第1発明において、前記外壁の下端にはリブ状底板が結合されており、前記リブ状底板は、前記外壁の内周側に張り出すように形成されていることを特徴とする。
第5発明の緑化舗装ユニットは、第1発明において、前記舗装ユニットに、固定ピン挿入用のピン孔を有する筒部が設けられていることを特徴とする。
第6発明の緑化舗装ユニットは、第1発明において、前記舗装ユニットに、前記舗装ブロックと同じ高さの支持柱が設けられていることを特徴とする。
第2発明によれば、突出片と係合ピンが緑化ユニットの最下部に設けられているので、自動車の走行等による横方向の外力が加わっても位置ズレが生じにくく、施工後に係合の外れが起こりにくい。また、突出片は、荷重を支える支持面積を増やすので、舗装ユニットの下地への食い込みや沈下を防ぎやすくなる。
第3発明によれば、複数の緑化ユニットを係合手段を使って結合するとき、突出片の三角形のガイド用切欠きが相手部材である係合ピンを誘導する働きをするので、突出片と係合ピンを互いに押し付け合うことで、容易に突出片の係合孔に係合ピンを嵌め合わせることができる。よって、緑化ユニットの結合作業が容易に行える。
第4発明によれば、リブ状底板によって舗装ユニットを補強できると共に、荷重を支えて舗装ユニットの沈下を防ぐ。また、リブ状底板は外壁の内周側に張り出され外側には張り出していないので、複数個の緑化ユニットを連接するときにリブ状底板同士が干渉することなく、互いに外壁同士を密接させて設置できる。このため、人や自動車の荷重を一つ一つの舗装ユニットが支えるのでなく、隣接する複数の舗装ユニットが分散して荷重を支えるので、施工後の舗装ユニットの位置ズレが生じにくい。
第5発明によれば、筒部のピン孔に固定ピンを挿入して、この固定ピンを地中に打ち込むと、舗装ユニットを地面に固定することができる。このため、舗装ブロック自体が地盤に固定されるので舗装ブロックの拘束力が高い。
第6発明によれば、支持柱の頂面が緑化舗装部分のブロックの頂面と同じ高さになるので、自動車の重量を舗装ブロックと共に荷重を分散しながら支えることができる。このため個々の緑化ユニット内の土を車の重量で圧下しないので、自動車が通過する所でも植生部を保護して緑化することができる。
まず、図5に基づき、本発明の舗装ユニットの全体像を説明する。同図において、Aは舗装ユニット、Gは舗装ブロックである。舗装ユニットAと舗装ブロックGは任意に組み合わせて配置して緑化デザインを構成することができ、舗装ユニットAは単独または複数個の組合せで1個の舗装ブロックGと同じ大きさとなるようモジュール化されている。このため、飛び石状の緑化デザインあるいはジグザグ状の緑化デザインが可能である。また、舗装ユニットAを一直線上に並べて舗装ブロックGの端部止めとしても利用することができる。
図1は本発明の第1実施形態に係る緑化舗装ユニットAの斜視図である。図2の(A)は緑化舗装ユニットAの平面図、(B)は同正面図、(C)は同底面図である。
図1および図2において、1は外壁であり、一対の長辺外壁1a、1bと他の一対の短辺外壁1c、1dとからなり、4枚の外壁で平面視において長方形の中空四角形枠に形成されている。
また、対向する外壁同士を連結する連結板2,3が設けられている。連結板2は、長辺外壁1a、1bを連結するものであり、連結板3は短辺外壁1c、1dを連結するものである。
図示の連結板2は3枚であり、連結板3は1枚であるが、これらの枚数は任意であり、必要とされる強度に応じて選択すればよい。
上記した外壁1、連結板2,3およびリブ状底板4によって、長方形の箱形となるユニット本体の基本構成が形作られている。
前記外壁1には、上縁部の一部を切り欠いた凹所11が形成され、下縁部にも一部を切り欠いた凹所12が形成されている。これらの凹所11、12は、周囲の土中の栄養素の移動や植物の根張りを可能とし、植生土中の排水を良好にして根腐れを防ぐため設けられている。また、複数の舗装ユニットAを連接したときに、各舗装ユニットAの凹所11,12は互いに同じ位置となるので、植生土の連続性をもたせることもできる。
上記の凹所11、12は、長辺外壁1a、1bおよび短辺外壁において連結板2、3で区切られた部分毎に設けられているが、どのような部位に幾つ設けるかは任意であって、ユニット本体の大きさにあわせて選択すればよい。
前記連結板2,3にも、下縁部の一部を切り欠いた凹所22,32が形成されている。これらの凹所22,32は、同じ舗装ユニットA内で連結板2,3で区切られた隣接する区画同士の間で植生土の栄養素の移動や植物の根張りを可能とし、植生土中の排水を良好にして根腐れを防ぐため設けられたものである。
前記連結板2、3下面のリブ状底板42、43は左右両側に均等に張り出した広幅の部材である。広幅にしたのは、できるだけ面圧を下げ、人や自動車の重量による下地への食い込みや沈下を避けるためである。
前記リブ状底板4の底面には突出片5が形成されている。この突出片5は外壁1から外向きに突出した舌片状の板材である。長辺側外壁1a、1b下端の長辺側リブ状底板41には4枚の突出片5が設けられ、短辺側外壁1c、1d下端の短辺側リブ状底板41には2枚の突出片5が設けられている。
また、前記リブ状底板4の底面には、係合ピン6が形成されている。この係合ピン6はリブ状底板4の底面に対し鉛直に垂直するように形成されている。そして、各長辺側リブ状底板41には4本の係合ピン6が設けられ、各短辺側リブ状底板41には2本の係合ピンが設けられている。
前記突出片5は、略四角形の舌片状板材であって、その中央に係合孔5aが形成されている。また、係合孔5aから先方に向けて幅の広がった三角形状のガイド用切欠き5bが形成されている。係合孔5aとガイド用切欠き5bの接続点5cでは、開口寸法が係合孔5aの直径より、やや小さくなっている。
前記係合ピン6の直径は、前記接続点5cの開口寸法を力を加えれば通過するが、自然には抜け出ないものとなっている。
また、ガイド用切欠き5bの先端部は厚さが薄いので、相手部材である係合ピン6に対し、互いに傾斜していても嵌め込みやすい。しかも、係合孔5aまで係合ピン6を嵌め込んだ状態では、突出片5の厚さは厚いので、係合ピン6を保持する力は充分高く、外れにくい。このように、結合時には嵌め易すく、その後は外れにくいので、予め複数の舗装ユニットAを連結して施工する際に扱いやすい。また、舗装ブロックGの端部止めとして使用する際の固定ピンの数を減らすことができる。さらに、施工後の緑化デザインを長く維持できる。
また、突出片5と係合ピン6の対が、各片のリブ状底板4に複数対づつ設けられているので、2個の舗装ユニットAを結合した状態で、2ヵ所以上で結合でき、相互の結合保持が確実となる。さらに、四辺のリブ状底板4の全てに突出片5と係合ピン6が設けられているので緑化ユニットAを4方向のうちどの方向にも、換言すれば長手方向にも短手方向にも連接していくことが可能となる。そして、このように連接した状態では、舗装ブロックAは互いに自由な動きができないので離脱しにくくなる。このため、ブロック止めの効果が高くなる。
固定ピン8には特別の制限はないが、ピン孔7aに挿入でき、かつ土中に打ち込める長さと形状を有していればよい。
この緑化デザインの例では舗装ユニットAを2個組合わせると1個の舗装ブロックGの大きさとなっている。この2個1組の舗装ユニットAと舗装ブロックGとをデザイン計画に沿って敷いていくと、飛び石状のデザインもジグサグのデザインも可能である。
この舗装ユニットAの周囲には舗装ブロックGを置いていくが、舗装ブロックGの端縁は、舗装ユニットAの突出片5の上面に置いていくので、互いの位置ズレが生じにくくなる。また、舗装ブロックGの重量は複数枚の突出片5で支えるので舗装ユニットAの下地への食い込みや沈下、あるいは舗装ユニットAの部分的な浮き上りも生じにくい。
本実施形態の舗装ユニットBは、前記実施形態の舗装ユニットAから連結板3を除いたものに相当する。その余の構成は舗装ユニットAと実質同一なので、同一部材には同一符号を付して説明を省略する。この舗装ユニットBは、舗装ユニットAの利点を基本的にはすべて承継するが、舗装ユニットAと比べて全体に小型であるか、あるいは同じ大きさであっても耐荷重状態が低くてよい場合に好適である。
本実施形態の舗装ユニットCは、内部に支持柱9を設けたものである。その余の構成は、第1実施形態の舗装ユニットAと実質同一であるため、同一部材に同一符号を付して説明を省略する。そして、舗装ユニットAの利点を基本的には全て承継する。
図8〜図10に示す前記支持柱9は4本設けられているが、いずれも連結板2、3を介して外壁1に連結されている。この連結板2、3の下端にはリブ状底板は形成されていないが、これを形成したものであってもよい。
前記各実施形態では、外壁1の剛性を高めるため、外壁同士を連結する連結板2,3を用いているが、外壁1の強度が充分高い場合は設けなくてもよい。たとえば、外壁1の肉厚を厚くしたり、適宜のリブを付加することで必要な剛性を確保することができる。
2 連結板
3 連結板
4 リブ状底板
5 突出片
6 係合ピン
7 筒部
8 固定ピン
9 支持柱
Claims (6)
- 舗装ブロックと共に緑化舗装に使用される舗装ユニットであって、
中空の多角形枠を形成する外壁を備え、単独または複数個を組合せることによって前記舗装ブロックと同じ幅と奥行きを有する構造体となるユニット本体と、
複数の舗装ユニット同士を連結する係合手段とを備えている
ことを特徴とする緑化舗装ユニット。 - 前記係合手段は、前記外壁の下面から外側に突出する舌片状の突出片と、
前記外壁の下面から垂下するように形成された係合ピンとからなり、
前記突出片には、前記係合ピンが挿入される係合孔が形成されている
ことを特徴とする請求項1記載の緑化舗装ユニット。 - 前記突出片は、前記係合孔から外側に向けてガイド用切欠きが形成されており、該ガイド用切欠きは、平面視において外側に至るほど幅が広くなる三角形に形成されている
ことを特徴とする請求項2記載の緑化舗装ユニット。 - 前記外壁の下端にはリブ状底板が結合されており、
前記リブ状底板は、前記外壁の内周側に張り出すように形成されている
ことを特徴とする請求項1記載の緑化舗装ユニット。 - 前記舗装ユニットに、固定ピン挿入用のピン孔を有する筒部が設けられている
ことを特徴とする請求項1記載の緑化舗装ユニット。 - 前記舗装ユニットに、前記舗装ブロックと同じ高さの支持柱が設けられている
ことを特徴とする請求項1記載の緑化舗装ユニット。
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