JP2005073587A - 緑化ユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】排水性及び植栽性が良好な花壇を簡単に形成できるようにする。
【解決手段】保水材4を充填する複数の保水トレー1を並設して保水材層を形成し、この保水材層を複数のベース材2で囲んでベース枠を形成し、このベース枠の上に複数の花壇区画材3を設置して上記保水材層を囲む区画壁を形成する。ベース材2に多数の透孔及び脚部を設ける。
【選択図】 図2
【解決手段】保水材4を充填する複数の保水トレー1を並設して保水材層を形成し、この保水材層を複数のベース材2で囲んでベース枠を形成し、このベース枠の上に複数の花壇区画材3を設置して上記保水材層を囲む区画壁を形成する。ベース材2に多数の透孔及び脚部を設ける。
【選択図】 図2
Description
本発明は、建物のバルコニー、ベランダ、屋上等に設置することに適した緑化ユニットに関する。
この種の緑化ユニットとして、合成樹脂によってボックス状に形成したユニットケースの底部に保水材収容部が設けられ、この保水材収容部の上に透水性シートを介して植栽用の土壌を充填するようにしたものが知られている(特許文献1参照)。このユニットケースの側面には上下方向に延びる断面T字状の凸部と、この凸部が嵌まる凹溝とが形成されていて、この凸部と凹部との嵌合によってユニットケース同士を連結できるようになされている。
上記緑化ユニットでは、連結した複数のユニットケースをブロック等の区画材で囲んで花壇の形態をとろうとしても、土壌はユニットケース別に充填されるから、花壇内側の土壌がユニットケースの周壁によって複数の部分に仕切られた形になり、草木の植栽位置、植栽することができる草木の種類が限定されてしまう。
また、区画材で周囲を囲った場合、この区画材によってユニットケースからの排水性が損なわれる。さらに、花壇用の区画材としては、それが位置ずれしないようにコンクリートブロック、煉瓦等の比重の大きい重量物を採用する必要があり、バルコニー、ベランダ等に施工することには適しない。
そこで、本発明は、区画材で周囲から区画した花壇内部に土壌を仕切なく一面に充填することができる花壇形態の緑化ユニットを提供することを課題とする。
また、本発明の課題は、排水性を良好な花壇形態の緑化ユニットを提供することにある。
また、本発明の課題は、軽量の区画材を用いても、該区画材の位置ずれを生じないようすることにある。
本発明は、このような課題に対して、保水材を収容する保水トレー群の周囲に排水性を考慮したベース材を配置し、このベース材の上に花壇区画材を設置するようにした。
すなわち、本発明は、設置面に並設され、保水材が充填されて保水材層を形成する複数の保水トレーと、
脚部を有し、上記保水材層を周回するベース枠を形成するように上記設置面に並設される複数のベース材と、
上記保水材層を囲み且つ該保水材層よりも上面が高くなるように上記ベース枠上に設けられる複数の花壇区画材とを備え、
上記花壇区画材で囲まれた上記保水材層の上が植栽部とされることを特徴とする。
脚部を有し、上記保水材層を周回するベース枠を形成するように上記設置面に並設される複数のベース材と、
上記保水材層を囲み且つ該保水材層よりも上面が高くなるように上記ベース枠上に設けられる複数の花壇区画材とを備え、
上記花壇区画材で囲まれた上記保水材層の上が植栽部とされることを特徴とする。
従って、上記花壇区画材によって囲まれた植栽部に土壌を仕切なく一面に充填することができ、種々の草木を適宜の間隔で植栽することが容易になる。そうして、保水トレーからオーバーフローする水は保水トレーとベース材との隙間から該ベース材の下に流れ、外側へ排出される。
好ましいのは、相隣る上記保水トレー同士を離脱可能に連結するジョイント手段と、相隣る上記ベース材同士を離脱可能に連結するジョイント手段と、上記保水トレーと上記ベース材とを離脱可能に連結するジョイント手段と、上記ベース材と上記花壇区画材とを離脱可能に連結するジョイント手段とを備えていることである。
これにより、保水トレー、ベース材及び花壇区画材が相互に連結された状態になるから、花壇区画材を軽量にしてもその位置ずれが防止され、重量物の設置が制限されるバルコニー、ベランダ、或いは建物の屋上への設置が容易になる。
好ましいのは、上記保水トレー同士を連結するジョイント手段、上記ベース材同士を連結するジョイント手段、並びに上記ベース材と上記保水トレーとを連結するジョイント手段はいずれも、同じ形態の第1ジョイント要素と、該第1ジョイント要素に係合する同じ形態の第2ジョイント要素とからなり、
上記保水トレー及び上記ベース材には、複数の第1ジョイント要素と複数の第2ジョイント要素とがそれぞれ周方向に間隔をおいて設けられていることである。
上記保水トレー及び上記ベース材には、複数の第1ジョイント要素と複数の第2ジョイント要素とがそれぞれ周方向に間隔をおいて設けられていることである。
これにより、上記ベース材の第1ジョイント要素及び第2ジョイント要素を、該ベース材同士の連結と、該ベース材と上記保水トレーとの連結とに選択的に用いることができ、連結作業時の錯誤がなくなって施工性が向上する。
以上のように、本発明によれば、保水材を充填する複数の保水トレーを並設して保水材層を形成し、この保水材層を複数のベース材で囲んでベース枠を形成し、このベース枠の上に複数の花壇区画材を設置して上記保水材層を囲むようにするとともに、上記ベース材に脚部を設けたから、排水性を良好にしながら、上記花壇区画材によって囲まれた植栽部に種々の草木を適宜の間隔で植栽することができる。
また、相隣る上記保水トレー同士を離脱可能に連結し、相隣る上記ベース材同士を離脱可能に連結するとともに、上記ベース材と上記保水トレーとを離脱可能に連結し、上記ベース材と上記花壇区画材とを離脱可能に連結するようにしたものによれば、この花壇区画材を軽量にしてもその位置ずれが防止され、重量物の設置が制限されるバルコニー、ベランダ、或いは建物の屋上への当該緑化ユニットの設置が容易になる。
また、上記保水トレー及び上記ベース材に、互いに係合可能な複数の第1ジョイント要素と複数の第2ジョイント要素とをそれぞれ周方向に間隔をおいて設けたものによれば、上記ベース材の第1ジョイント要素及び第2ジョイント要素を、該ベース材同士の連結と、該ベース材と上記保水トレーとの連結とに選択的に用いることができ、施工性が向上する。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は本発明に係る緑化ユニットを用いて構築した花壇を示し、図2は花壇を一部切り欠いて示す。緑化ユニットは、ベランダ等の設置面に並設されパーライト等の保水材4が充填されて保水材層を形成する複数の保水トレー1と、上記保水材層を周回するベース枠を形成するように上記設置面に並設される複数のベース材2と、上記保水材層を囲むように上記ベース枠上に設けられる複数の花壇区画材(ブロック)3とを備えてなり、花壇区画材3で囲まれた保水材層の上が植栽部とされる。
図1は本発明に係る緑化ユニットを用いて構築した花壇を示し、図2は花壇を一部切り欠いて示す。緑化ユニットは、ベランダ等の設置面に並設されパーライト等の保水材4が充填されて保水材層を形成する複数の保水トレー1と、上記保水材層を周回するベース枠を形成するように上記設置面に並設される複数のベース材2と、上記保水材層を囲むように上記ベース枠上に設けられる複数の花壇区画材(ブロック)3とを備えてなり、花壇区画材3で囲まれた保水材層の上が植栽部とされる。
すなわち、保水材層の上に透水性シート5が敷かれて、該透水性シート5の周辺部が花壇区画材3に沿って立ち上げられ、この透水性シート5の上に草木の植栽のための土壌6が充填される。
保水トレー1、ベース材2及び花壇区画材3は、いずれも合成樹脂によって形成されている。合成樹脂としては、ポリプロピレンに代表されるオレフィン系のものがコスト及び性能面から好ましい。
(保水トレーについて)
図3及び図4に示すように、保水トレー1は、長辺が短辺の2倍の長さになった長方形状のものであって、脚部を有し、また、トレー内の中央には仕切壁11が設けられている。保水トレー1の周壁には排水部(オーバフロー部)12が設けられている。この排水部12は、保水材4の流出を阻止するべく上方に開口した複数のスリットによって形成されている。また、仕切壁11の上端は排水部12のスリットの下端よりも低くなっている。
図3及び図4に示すように、保水トレー1は、長辺が短辺の2倍の長さになった長方形状のものであって、脚部を有し、また、トレー内の中央には仕切壁11が設けられている。保水トレー1の周壁には排水部(オーバフロー部)12が設けられている。この排水部12は、保水材4の流出を阻止するべく上方に開口した複数のスリットによって形成されている。また、仕切壁11の上端は排水部12のスリットの下端よりも低くなっている。
そうして、保水トレー1の側面には、相隣る保水トレー同士を離脱可能に連結するための互いに係合可能な第1ジョイント要素13と第2ジョイント要素14とがそれぞれ複数ずつ周方向に間隔をおいて設けられている。すなわち、保水トレー1の短辺には第1ジョイント要素13と第2ジョイント要素14とが辺の長手方向に間隔をおいて1つずつ設けられ、保水トレー1の長辺には第1ジョイント要素13と第2ジョイント要素14とが辺の長手方向に間隔をおいて交互に2つずつ設けられている。短辺側に設けられた相隣る第1ジョイント要素13と第2ジョイント要素14との間隔と、長辺側に設けられた相隣る第1ジョイント要素13と第2ジョイント要素14との間隔とは互いに同じである。
第1ジョイント要素13は、保水トレー1の側面より側方へ突出した首部と、該首部の先端に繋がった頭部とよりなる。本例では頭部は板状に形成されており、そのため、第1ジョイント要素13は略T字状になっている。一方、第2ジョイント要素14は、保水トレー1の側面より側方へ突出した互いに向かい合う一対のL字状の突出部によって、上記第1ジョイント要素13が嵌まる、底が幅広になったT字溝状に形成されている。第2ジョイント要素14は、上下に開放されている。
また、図4に示すように、第1ジョイント要素13の先端面(頭部の頂面)には係合凹部13aが形成されている。一方、第2ジョイント要素14の底面(保水トレー1の側面)には、第1ジョイント要素13が該第2ジョイント要素14に嵌められて相隣る保水トレー1,1が同じ高さになったときに、上記係合凹部13aに嵌まる係合凸部14aが形成されている。
(ベース材について)
ベース材2は、図5(平面図)及び図6(底面図)に示すように、1辺の長さが保水トレー1の短辺の長さと同じになった正方形状のベース材本体21と、ベース材本体21に切り離し可能に一体に設けられた複数(本例では4つ)の高さ調整材22とを備えてなる。ベース材2は保水トレー1よりも低い高さに形成されている。
ベース材2は、図5(平面図)及び図6(底面図)に示すように、1辺の長さが保水トレー1の短辺の長さと同じになった正方形状のベース材本体21と、ベース材本体21に切り離し可能に一体に設けられた複数(本例では4つ)の高さ調整材22とを備えてなる。ベース材2は保水トレー1よりも低い高さに形成されている。
ベース材本体21は、正方形状の枠23と、この枠23に周縁が一体に繋がった板状部24とを備え、図7(上方より視た斜視図)に示すように、板状部24の上面と枠23の上面とには前者が高くなるように段差が設けられている。板状部24にはその表裏に貫通する多数の透孔が網目状に形成されている。枠23の各辺には、第1ジョイント要素13と第2ジョイント要素14とが各辺の長手方向に間隔をおいて設けられている。また、ベース材本体21の下面には、図8(下方より視た斜視図)にも示すように、複数の脚部25が設けられている。
また、板状部24の中央には、花壇区画材3をねじによって結合するための貫通孔26が形成されている。さらに、板状部6の表側の各辺の中央部には、花壇区画材3を位置決め保持するための区画材係合凹部27が形成されている。この係合凹部27は、上方に開口しているとともに、側方に開口している。
ベース材2の第1ジョイント要素13及び第2ジョイント要素14は、保水トレー1の第1ジョイント要素13及び第2ジョイント要素14と同じ形態のものであり、相隣る第1ジョイント要素13と第2ジョイント要素14との間隔も保水トレー1の当該間隔と同じになされている。ベース材2の第1ジョイント要素13に設けられた係合凹部13aと、第2ジョイント要素14に設けられた係合凸部14aとは、相隣るベース材本体21,21の表面が面一になったときに係合するように設けられている。
図8に示すように、脚部25は、板状部24の中央貫通孔26を除いて、該板状体24の各対角線上に間隔をおいて6つずつ、板状体24の各辺の中央に1つずつ、計16本設けられていて、板状部24の下面より突出している。本例の脚部25は円筒状であって、下面に嵌合穴25aが開口している。
高さ調整材22は、本例の場合、板状部24の中央貫通孔12の回りに4つ配設されていて、各々は当該板状部24に一体に繋がっている。すなわち、高さ調整材22は、図8及び図9に板状部24から分離したものを示すように、円筒状のものであって、上面に脚部25の嵌合穴25aに嵌合する小径の嵌合凸部22aを備えている。また、高さ調整材22の下面には、図10に示すように当該高さ調整材同士を連結するために上記嵌合凸部22aを嵌合する嵌合穴22bが開口している。
そうして、高さ調整材22は、板状部24に形成された表裏に貫通する収容部28に収容され、この収容部28を構成する壁に切断予定部29,29を介して繋がっている。切断予定部29,29は、板状部24の板圧方向に細長く延びた薄肉のものであって、高さ調整材22を挟んで相対する位置に設けられている。
高さ調整材22は、図8に示すように、板状部24に一体に設けられた状態で、その上部が板状部24の下面より突出している。その突出高さは脚部25の突出高さよりも低くなっている。
従って、ベース材2を不陸のある設置面に施工する場合、破断予定部29にカッターを入れて高さ調整材22をベース材本体21から切り離し、これを、図8に示すように設置面の凹部に配置される脚部25に継ぎ足す。これによって、不陸を吸収し、当該ベース材2を他のベース材2と同じ高さで水平に且つ安定した状態に設置することができる。高さ調整材22の脚部25への継ぎ足しは、高さ調整材22の嵌合凸部22aを脚部25の下面の嵌合穴25aに嵌め込むだけでよく、その施工は容易である。
設置面の凹部が深いときは図10に示すように複数の高さ調整材22を脚部25に継ぎ足せばよい。不陸の程度に応じてベース材2の高さを微調整するには、上記高さ調整材22の一部をカッター等で図11に示すように切除して、高さ調整材22の寸法を調整する。なお、図11において、22Aは寸法を短くした高さ調整材、22Bは切除片を示す。
また、設置面に局部的に高くなった部分があり、これが脚部25と干渉するときは、当該脚部25の一部を切除して、その寸法を短くすることによって調整すればよい。
なお、高さ調整材22はベース材本体3とは別に成形してもよい。
(花壇区画材)
花壇区画材3は、幅がベース材2の辺の長さと同じであり、長さがベース材2の辺の長さの2倍になった直方体状のものであって、図12に示すように内部は空洞になって下面に開口している。この空洞は中央の仕切壁31によって2つの断面正方形の空洞部に仕切られており、各空洞部はベース材2の板状部24に嵌まる大きさに形成されている。すなわち、ベース材2の板状部24と花壇区画材3の空洞部の開口部とは、ベース材2花壇区画材を離脱可能に連結するジョイント手段を構成している。そうして、各空洞部を構成する4つの内壁面の中央位置に区画材3の高さ方向に延びる突条32が設けられている。この突条32はベース材2の区画材係合凹部27に嵌まるものである。
花壇区画材3は、幅がベース材2の辺の長さと同じであり、長さがベース材2の辺の長さの2倍になった直方体状のものであって、図12に示すように内部は空洞になって下面に開口している。この空洞は中央の仕切壁31によって2つの断面正方形の空洞部に仕切られており、各空洞部はベース材2の板状部24に嵌まる大きさに形成されている。すなわち、ベース材2の板状部24と花壇区画材3の空洞部の開口部とは、ベース材2花壇区画材を離脱可能に連結するジョイント手段を構成している。そうして、各空洞部を構成する4つの内壁面の中央位置に区画材3の高さ方向に延びる突条32が設けられている。この突条32はベース材2の区画材係合凹部27に嵌まるものである。
(花壇の組立)
図2に示すように、ベランダ等の設置面に複数の保水トレー1をジョイント要素13,14によって順次連結しながら適宜の形状になるように並べる。図2では9枚の保水トレー1を縦横に連結して長方形状に並べている。次に当該保水トレー群の周囲に複数のベース材2を1列に並んで周回するように配置し、且つ相隣るベース材2,2同士をジョイント要素13,14によって連結するとともに、保水トレー1とベース材2とについてもジョイント要素13,14によって連結する。
図2に示すように、ベランダ等の設置面に複数の保水トレー1をジョイント要素13,14によって順次連結しながら適宜の形状になるように並べる。図2では9枚の保水トレー1を縦横に連結して長方形状に並べている。次に当該保水トレー群の周囲に複数のベース材2を1列に並んで周回するように配置し、且つ相隣るベース材2,2同士をジョイント要素13,14によって連結するとともに、保水トレー1とベース材2とについてもジョイント要素13,14によって連結する。
図13は第1ジョイント要素13と第2ジョイント要素14との連結態様をベース材2の例で示している。第2ジョイント要素14が上下に開放されているから、第1ジョイント要素13を上下いずれの方からでも第2ジョイント要素14に嵌めることができる。また、第1ジョイント要素13を第2ジョイント要素14に嵌めると、係合凸部14aと係合凹部13aとが係合することによって、相隣るベース材2,2の表面が面一になる。これにより、ベース材同士の位置決めが図れ、しかも、この係合によって、大きな外力を加えない限り当該連結が外れなくなる。
保水トレー1,1同士のジョイント要素13,14による連結、並びに保水トレー1とベース2とのジョイント要素13,14による連結もベース材2の場合と同じであり、第1ジョイント要素13を第2ジョイント要素14に嵌めると、係合凸部14aと係合凹部13aとが係合することによって、大きな外力を加えない限り当該連結が外れなくなる。また、相隣る保水トレー1,1は互いの高さが同じになり、ベース材2は保水トレー1よりも高さが低くなる。
上記連結作業に関し、保水トレー1側のジョイント要素13,14とベース材2側のジョイント要素13,14とが同じ形態になっており、しかもベース材2の各辺にジョイント要素13,14が設けられているから、ベース材2は、そのいずれの辺であっても、他のベース材2と保水トレー1とに選択的に連結することができる。従って、ベース材2,2同士の連結及び保水トレー1とベース材2との連結にあたって、ベース材2の方向性を気にする必要がなく、作業性が良い。
次に、上記ベース材2によって構成されたベース枠に複数の花壇区画材3を取り付けていき、保水トレー群を周回する花壇の区画壁を形成する。すなわち、花壇区画材3は、その下面に開口した各空洞部をベース材2の板状部24に嵌め、且つ突条32を区画材係合凹部27に嵌めることにより、ベース枠に対して位置ずれしないように保持する。
この場合、上記保水トレー1,1同士の連結、ベース材2,2同士の連結、並びに保水トレー1とベース材2との連結により、保水トレー群とベース枠とが型くずれしないように一体になっているから、花壇区画材3のベース枠への取り付けが容易になり、しかも、当該取り付けにより、花壇区画材3は保水トレー群及びベース枠と一体になる。
必要に応じて、花壇区画材3の上壁に取り付けて下方へ突出させたボルト33をベース材2の中央貫通孔26に挿入し、これにナットを適用することにより、花壇区画材3をベース材2に固定する。
次に、上記保水トレー群の各保水トレー1に保水材4を充填して保水材層を形成し、この保水材層の上に透水性シート5を敷く。この透水性シート5の周辺部を花壇区画材3に沿って立ち上げ、この透水性シート5の上に草木の植栽のための土壌6を充填して花壇を完成する。
土壌6に散水すると、その水は土壌に浸透して保水トレー1に受けられて保水材4に保持される。余分な水は各保水トレー1の排水部12からオーバーフローし、ベース材2の本体部下面と設置面との隙間を通って、或いは保水トレー1のトレー部下面と設置面との隙間から上記ベース材2の下の隙間を通って外側へ排水される。また、土壌6は花壇区画壁内部に全面にわたって連続した状態で充填され、仕切壁がないことから、草木の植栽が容易になる。
(実施形態2)
本形態については図14乃至図16に示す。実施形態1との相違点は、積重ね区画材41を用いて花壇の区画壁を高くしたことにあり、他は実施形態1と同じである。
本形態については図14乃至図16に示す。実施形態1との相違点は、積重ね区画材41を用いて花壇の区画壁を高くしたことにあり、他は実施形態1と同じである。
すなわち、積重ね区画材41は、図15に示すように、直方体状であって、上面に2つの正方形状嵌合部42,42を備え、図16に示すように内部は空洞になっている。この空洞は上記花壇区画材3と同様に仕切壁31によって2分され、各空洞部を構成する内壁面には突条32が設けられている。積重ね区画材41の上面の嵌合部42は、ベース材2の板状部24と外径が実質的に同じに形成されていて、その各辺の中央に上記突条32が嵌まる嵌合溝43が形成されている。また、嵌合部42の中央には貫通孔44が形成されている。
本例の場合、一段目の各積重ね区画材41は、その下面に開口した各空洞部がベース材2の板状部24に嵌められ、且つ突条32が区画材係合凹部27に嵌められることにより、ベース枠に対して位置ずれしないように保持されている。この一段目の積重ね区画材41の上に2段目の積重ね区画材41が千鳥状に配設されて、その下面に開口した各空洞部が1段目の積重ね区画材41の嵌合部42に嵌められ、且つ突条32が嵌合溝43に嵌められて、この一段目の積重ね区画材41に位置ずれしないように保持されている。
さらに、上記2段目の積重ね区画材41の上に花壇区画材3が千鳥状に配設されて、その下面に開口した各空洞部が2段目の積重ね区画材41の嵌合部42に嵌められ、且つ突条32が嵌合溝43に嵌められて、この一段目の積重ね区画材41に位置ずれしないように保持されている。
必要に応じて、花壇区画材3の上壁に取り付けて下方へ突出させたボルトを積重ね区画材41の各貫通孔44に通してベース材2の中央貫通孔26に挿入し、これにナットを適用することにより、花壇用区画材3を積重ね区画材41と共にベース材2に固定する。
(ベース材の他の例)
図17(平面図)及び図18(底面図)に示すように、本形態のベース材61は、短辺に対して長辺が2倍の長さになった長方形状をなし、長方形枠62に実施形態1と同様の正方形状板状部24が2つ並べて設けられている。長方形枠62の短辺にはジョイント要素13及びジョイント要素14が1つずつ、長辺にはジョイント要素13及びジョイント要素14が交互に2つずつ設けられている。他は実施形態1と同じである。
図17(平面図)及び図18(底面図)に示すように、本形態のベース材61は、短辺に対して長辺が2倍の長さになった長方形状をなし、長方形枠62に実施形態1と同様の正方形状板状部24が2つ並べて設けられている。長方形枠62の短辺にはジョイント要素13及びジョイント要素14が1つずつ、長辺にはジョイント要素13及びジョイント要素14が交互に2つずつ設けられている。他は実施形態1と同じである。
なお、ベース材は長辺が短辺の3倍以上の長さの長方形状とすることができ、多角形、その他の形状にすることもできる。
(その他)
保水トレー1は、正方形状とすることができ、また、長辺が短辺の3倍以上の長さになった長方形状にすることができ、或いは多角形、その他の形状にすることもできる。
保水トレー1は、正方形状とすることができ、また、長辺が短辺の3倍以上の長さになった長方形状にすることができ、或いは多角形、その他の形状にすることもできる。
区画材3,41は、平面形状が正方形状となるようにすることができ、また、長辺が短辺の3倍以上の長さになった長方形状にすることができ、或いは多角形、その他の形状にすることもできる。
また、ジョイント手段に関し、第1ジョイント要素13側に係合凸部を設け、第2ジョイント要素14側に係合凹部を設けるようにしてもよい。
また、上記実施形態では保水トレー及びベース材の各辺に第1ジョイント要素13と第2ジョイント要素14とを設けたが、2つの辺には第1ジョイント要素13のみを設け、他の2つの辺には第2ジョイント要素14のみを設けるようにしてもよい。また、各辺に設けるジョイント要素の数は問わない。
1 保水トレー
2 ベース材
3 花壇区画材
4 保水材
5 透水性シート
6 土壌
13 第1ジョイント要素
14 第2ジョイント要素
61 ベース材
2 ベース材
3 花壇区画材
4 保水材
5 透水性シート
6 土壌
13 第1ジョイント要素
14 第2ジョイント要素
61 ベース材
Claims (3)
- 設置面に並設され、保水材が充填されて保水材層を形成する複数の保水トレーと、
脚部を有し、上記保水材層を周回するベース枠を形成するように上記設置面に並設される複数のベース材と、
上記保水材層を囲み且つ該保水材層よりも上面が高くなるように上記ベース枠上に設けられる複数の花壇区画材とを備え、
上記花壇区画材で囲まれた上記保水材層の上が植栽部とされることを特徴とする緑化ユニット。 - 請求項1において、
相隣る上記保水トレー同士を離脱可能に連結するジョイント手段と、
相隣る上記ベース材同士を離脱可能に連結するジョイント手段と、
上記保水トレーと上記ベース材とを離脱可能に連結するジョイント手段と、
上記ベース材と上記花壇区画材とを離脱可能に連結するジョイント手段とを備えていることを特徴とする緑化ユニット。 - 請求項2において、
上記保水トレー同士を連結するジョイント手段、上記ベース材同士を連結するジョイント手段、並びに上記ベース材と上記保水トレーとを連結するジョイント手段はいずれも、同じ形態の第1ジョイント要素と、該第1ジョイント要素に係合する同じ形態の第2ジョイント要素とからなり、
上記保水トレー及び上記ベース材には、複数の第1ジョイント要素と複数の第2ジョイント要素とがそれぞれ周方向に間隔をおいて設けられ、
上記ベース材の第1ジョイント要素及び第2ジョイント要素が、該ベース材同士の連結と、該ベース材と上記保水トレーとの連結とに選択的に用いられることを特徴とする緑化ユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003308301A JP2005073587A (ja) | 2003-09-01 | 2003-09-01 | 緑化ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003308301A JP2005073587A (ja) | 2003-09-01 | 2003-09-01 | 緑化ユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005073587A true JP2005073587A (ja) | 2005-03-24 |
Family
ID=34410812
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003308301A Pending JP2005073587A (ja) | 2003-09-01 | 2003-09-01 | 緑化ユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005073587A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006296211A (ja) * | 2005-04-15 | 2006-11-02 | Tajima Roofing Co Ltd | 植栽装置と給・排水基盤。 |
JP2011004646A (ja) * | 2009-06-25 | 2011-01-13 | Seibu Nitto Ace Kk | 緑化器具 |
JP2013247862A (ja) * | 2012-05-30 | 2013-12-12 | Fujiya:Kk | 樹脂発泡ボード |
-
2003
- 2003-09-01 JP JP2003308301A patent/JP2005073587A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006296211A (ja) * | 2005-04-15 | 2006-11-02 | Tajima Roofing Co Ltd | 植栽装置と給・排水基盤。 |
JP2011004646A (ja) * | 2009-06-25 | 2011-01-13 | Seibu Nitto Ace Kk | 緑化器具 |
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