JP2009285887A - マチ付き袋状体及びその製造方法 - Google Patents

マチ付き袋状体及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】比較的簡便な製造工程により袋状体にマチが形成でき、意匠性にも優れ、種々の袋物に展開できるマチ付き袋状体及びその製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】2枚重ねた熱可塑性樹脂フィルム6,7の中央から一方を片面側シートと他方を半面側シートとし、片面側シート同士をコ字状溶着部8で溶着する第1の溶着工程と、半面側シートの夫々をコ字状溶着部8を形成した片面側シートに折り返す折り畳み工程と、片面側シートが互いに面する両側の外縁辺を熱遮蔽する熱遮蔽工程と、熱遮蔽工程の後、両側の外縁辺の夫々を熱溶着して外側縁溶着部9を形成する第2の溶着工程とによって、第1と第2の溶着工程で溶着した片面側シートをマチ10とし半面側シート6a,7aを夫々表面とするマチ付き袋状体を形成する。
【選択図】 図1

Description

本発明はマチ付き袋状体及びその製造方法に関し、このマチ付き袋状体はファイル、ブックカバーの冊子等の差込み用袋、手提げ袋、買い物袋、バッグ、ポーチ等の包袋状の種々の収納袋として利用することができる。
マチ付き袋状体には小売店で使用される手提げ袋があり、図12(a),(b)に示すように、従来の手提げ袋1は熱可塑性高分子フィルムの中央の折り目から折り、折り目をフィルム内に折り込み、その両側縁部2を溶断シールによりヒートシールし、底部は表面側と折り込み側とを溶着して45°でカットし、マチ部に斜縁部3を形成して手提げ袋としている。図12(b)は角形状に手提げ袋を開いた状態を示している(特許文献1参照)。
特開平1−202429号公報(明細書全文,図面全図)
従来のマチ付き袋状体は熱可塑性高分子フィルムで形成されており、使い捨ての買い物用の手提げ袋に利用され、この種の袋状体は袋体の側面に明確なマチが形成されるものではなく、意匠性は好ましいものではない。また、この種の手提げ袋は、図12(c)に示すように、物を袋内に収納すると、底部が下方に突出して外見上、好ましい物ではない。このような下方への突出を防止するには手提げ袋の内底部にダンボール板などを敷いて補強し使用する必要があり、コスト高となる欠点があった。
また、この手提げ袋の製造方法によるマチ付き袋状体では、明確なマチが形成できないし、一回限りの使い捨て買い物袋以外の用途には不向きな製造方法であり、また、比較的厚みを有するフィルムでは底部の形成に問題があり、従来の製造方法では厚みのあるフィルム用いた袋物の製造方法には好ましくないし、また、意匠性が要求されるファイル、ブックカバーの差込み用袋、バッグ、ポーチ等の製造方法としては問題があり、簡便な製造工程で製造できる製造方法が望まれていた。
本発明は、上記のような課題に鑑みなされたものであって、比較的簡便な製造工程により袋状体にマチが形成でき、意匠性にも優れ、種々の袋物に展開できるマチ付き袋状体及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を達成したものであって、請求項1の発明は、マチ付き袋状体の製造方法において、
2枚重ねた熱可塑性樹脂フィルムの中央から一方を片面側シートとし、他方を半面側シートとし、該片面側シート同士をコ字状溶着部で溶着する第1の溶着工程と、
前記半面側シートの夫々をコ字状溶着部を形成した前記片面側シートに折り返す折り畳み工程と、
前記片面側シートが互いに面する両側の外縁辺を熱遮蔽する熱遮蔽工程と、
前記熱遮蔽工程の後、両側の該外縁辺の夫々を熱溶着して外側縁溶着部を形成する第2の溶着工程とによって、前記第1と第2の溶着工程で溶着した前記片面側シートをマチとし前記半面側シートを夫々表面とするマチ付き袋状体を形成することを特徴とするマチ付き袋状体の製造方法である。
また、請求項2の発明は、前記第1の溶着工程の前に、前記半面側シートの一方に前記マチ付き袋状体の開口部を覆うための蓋体を溶着するか、又は前記フィルムの一方にブックカバーのカバーシートを用い、前記第1の溶着工程、前記折り畳み工程、前記熱遮蔽工程、前記第2の溶着工程を行うことを特徴とする請求項1に記載のマチ付き袋状体の製造方法である。
また、請求項3の発明は、前記半面側シートの一方に多数の打ち抜き孔を形成することを特徴とする請求項1に記載のマチ付き袋状体の製造方法である。
また、請求項4の発明は、前記マチ付き袋状体を連設し収納部を多数設けたファイルとすることを特徴とする請求項1に記載のマチ付き袋状体の製造方法である。
また、請求項5の発明は、2枚の熱可塑性樹脂フィルムによるマチ付き袋状体において、
前記両フィルムが中央より折り曲げられた片面側シートと半面側シートとからなり、該両片面側シート同士が対面しかつ該両半面側シートが前記マチ付き袋状体の表面側であって、対面する該両片面側シート同士がコ字状溶着部で接続され、前記両フィルムの同一フィルム同士である前記片面側シートの外側縁と前記半面側シートの外側縁とが外側縁溶着部で接続されて前記両片面側シートをマチ及び底部とするマチ付き袋状体であることを特徴とするマチ付き袋状体である。
また、請求項6の発明は、前記マチ付き袋状体の開口部を覆う蓋体を前記半面側シートの何れか一方に設けるか、又は前記半面側シートの一方をブックカバーのカバーシートとしたことを特徴とする請求項5に記載のマチ付き袋状体である。
また、請求項7の発明は、前記マチ付き袋状体の半面側シートの何れかに多数の打ち抜き孔を形成するか、または接着面とすることを特徴とする請求項5に記載のマチ付き袋状体である。
また、請求項8の発明は、前記マチ付き袋状体を連設して収納部を多数設けたファイルとすることを特徴とする請求項5に記載のマチ付き袋状体である。
また、請求項9の発明は、前記マチ付き袋状体の開口部近傍のフィルムに他のフィルムを積層するか、又は折り返し部を設けることを特徴とする請求項5に記載のマチ付き袋状体である。
請求項1の発明では、マチ付き袋状体の製造方法において、2枚重ねた熱可塑性樹脂フィルムの中央から一方を片面側シートとし、他方を半面側シートとし、該片面側シート同士をコ字状溶着部で溶着する第1の溶着工程と、前記半面側シートの夫々をコ字状溶着部を形成した前記片面側シートに折り返す折り畳み工程と、前記片面側シートが互いに面する両側の外縁辺を熱遮蔽する熱遮蔽工程と、前記熱遮蔽工程の後、両側の該外縁辺の夫々を熱溶着して外側縁溶着部を形成する第2の溶着工程とによって、前記第1と第2の溶着工程で溶着した前記片面側シートをマチとし前記半面側シートを夫々表面とするマチ付き袋状体を形成することを特徴とするマチ付き袋状体の製造方法であるので、二回の溶着工程でマチ付き袋状体の製造を製造することができるし、溶着後に裏返し工程を必要としないため自動化が容易である利点がある。また、コ字状溶着部の内シート部を溶着時に溶断することができ、マチ付き袋状体のコ字状溶着部の側縁片をマチとし、マチに連続する底部を梁状に形成し、梁状の底部により袋状体の底部の強度を高めることができるし、また、側縁片及び梁状の底部が袋内にリブ状に形成され、このマチと梁状底部が仕切りとして利用することができ、冊子状の資料等を仕分けして収納することができ、多様な収納形態を提供できる。即ち、このマチ付き袋状体は、ファイルや収納袋のみならず、蓋体を設けることによりバッグ、ポーチと言った意匠性が要求される袋物、或いは差込み用袋を有するブックカバーを簡単に製造できる利点がある。
また、請求項2の発明では、前記第1の溶着工程の前に、前記半面側シートの一方に前記マチ付き袋状体の開口部を覆うための蓋体を溶着するか、又は前記フィルムの一方にブックカバーのカバーシートを用い、前記第1の溶着工程、前記折り畳み工程、前記熱遮蔽工程、前記第2の溶着工程を行うことを特徴とする請求項1に記載のマチ付き袋状体の製造方法であるので、熱可塑性樹脂フィルムの一方に蓋体を設ければバッグやポーチを製造することができるし、また、熱可塑性樹脂フィルムの一方にカバーシートを用いることによって、マチ付き袋状体を設けたブックカバーを製造できることができ、この製造方法は種々用途に展開できる利点がある。
また、請求項3の発明では、前記半面側シートの一方に多数の打ち抜き孔を形成することを特徴とする請求項1に記載のマチ付き袋状体の製造方法であるので、書籍等の表紙の裏面にマチ付き袋状体を接着した際に糊が打ち抜き孔に入り込み強固に接着できる利点があり、既存の書籍、手帳、或いは冊子等に容易に付設することができる利点がある。
また、請求項4の発明では、前記マチ付き袋状体を連設し収納部を多数設けたファイルとすることを特徴とする請求項1に記載のマチ付き袋状体の製造方法であるので、複数のマチ付き袋状体からなるファイルの製造が容易がある利点がある。
また、請求項5の発明では、2枚の熱可塑性樹脂フィルムによるマチ付き袋状体において、前記両フィルムが中央より折り曲げられた片面側シートと半面側シートとからなり、該両片面側シート同士が対面しかつ該両半面側シートが前記マチ付き袋状体の表面側であって、対面する該両片面側シート同士がコ字状溶着部で接続され、前記両フィルムの同一フィルム同士である前記片面側シートの外側縁と前記半面側シートの外側縁とが外側縁溶着部で接続されて前記両片面側シートをマチ及び底部とするマチ付き袋状体であることを特徴とするマチ付き袋状体であるので、コ字状溶着部の内シート部を溶着時に溶断することによって、マチ付き袋状体のコ字状溶着部の側縁片をマチとし、マチに連続する底部を梁状に形成することができ、梁状の底部により袋状体の底部の強度を高めることができるし、また、側縁片及び梁状の底部が袋内にリブ状に形成され、このマチと梁状底部が仕切りとして利用することができ、冊子状の資料等を仕分けして収納することができ、多様な収納形態を提供できる。即ち、このマチ付き袋状体は、ファイルや収納袋のみならず、蓋体を設けることによりバッグ、ポーチと言った意匠性が要求される袋物、或いは差込み用袋を有するブックカバーとして利用できる利点がある。
また、請求項6の発明では、前記マチ付き袋状体の開口部を覆う蓋体を前記半面側シートの何れか一方に設けるか、又は前記半面側シートの一方をブックカバーのカバーシートとしたことを特徴とする請求項5に記載のマチ付き袋状体であるので、一方に蓋体を設ければマチ付き袋状体を簡単にバッグやポーチをすることができるし、マチ付き袋状体をブックカバーに設けて利用できる利点がある。
また、請求項7の発明では、前記マチ付き袋状体の半面側シートの何れかに多数の打ち抜き孔を形成するか、または接着面とすることを特徴とする請求項5に記載のマチ付き袋状体であるので、既存の本や手帳等の冊子の見返し頁に接着剤を塗布し、打ち抜き孔側のシート面を貼付してマチ付き袋状体を付設することができ、接着層は打ち抜き孔に入り込みマチ付き袋状体を強固に貼付することができる利点がある。
また、請求項8の発明では、前記マチ付き袋状体を連設して収納部を多数設けたファイルとすることを特徴とする請求項5に記載のマチ付き袋状体であるので、冊子、資料を仕分けして整理する収納袋として利用することができる利点がある。
また、請求項9の発明では、前記マチ付き袋状体の開口部近傍のフィルムに他のフィルムを積層するか、又は折り返し部を設けることを特徴とする請求項5に記載のマチ付き袋状体であるので、袋の開口部側のフィルムの厚みを厚くすることができ、使い勝手が良く、またこの積層又は折り返し部に手提げ用穴を設けることができる利点がある。
以下、本発明に係るマチ付き袋状体及びその製造方法の実施の形態について図面を参照し説明する。なお、図1〜図3は本発明のマチ付き袋状体の実施形態を示す斜視図であり、図1は長手方向の収納部を設けた袋状体であり、図2は一部切欠部を図に設けて示しており、袋状体の開口部側の端部に折り返部を設けた袋状体であり、図3は長手方向を収納口とした袋状体である。図4〜図6は本発明のマチ付き袋状体の製造方法の実施形態を示す図であり、図4(a)は平面図、同図(b)は第1の溶着工程を示す斜視図である。図5(a)〜(c)は第1の溶着工程後の折り畳み工程を示す図である。図6(a),(b)は側縁辺の第2の溶着工程を示す斜視図である。図7(a),(b)は夫々他の実施形態のマチ付き袋状体の斜視図である。図8(a),(b)はブックカーバーにマチ付き袋状体を設けた実施形態の斜視図である。図9は蓋体にマチ付き袋状体を設けた実施形態を示す斜視図である。図10はマチ付き袋状体を連設した実施形態を示す斜視図である。図11はマチ付き袋状体を手提げ袋とした実施形態の斜視図である。
図1を参照し、本発明に係るマチ付き袋状体の実施形態について説明する。同図のマチ付き袋状体5は2枚の熱可塑性樹脂フィルム6,7から構成されており、フィルム6,7の夫々は中央より折り曲げられた片面側シートと半面側シート6a,7aとからなり、片面側シート同士は互いに面し、コ字状溶着部8で溶着されて夫々が接続されている。フィルム6の片面側シートはコ字状溶着部8の外周部の両側縁片6bと両側縁片6b間を接続する底縁片6c、フィルム7の片面側シートはコ字状溶着部8の外周部の両側縁片7bと両側縁片7b間を接続する底縁片7cからなり、夫々の片面側シートがコ字状を呈し、フィルム6,7の半面側シート6a,7aがマチ付き袋状体の表面側となっている。
フィルム6の片面側シートは、両側縁片6bと底縁片6cとによるコ字状を呈し、同様に、フィルム7の片面側シートは、両側縁片7bと底縁片7cとによるコ字状を呈しており、フィルム6,7のコ字状の片面側シート同士が互いに向き合い、両側縁片6bの内縁辺6と両側縁片7bの内縁辺7、及び底縁片6cの内縁辺6と底縁片7cの内縁辺7が夫々溶着されてコ字状溶着部8を形成している。かつ、両側縁片6bの外縁辺6とフィルム6の半面側シート6aの外側縁辺6、及び両側縁片7bの外縁辺7とフィルム7の半面側シート7aの外側縁辺7とが互いに溶着されて外側縁溶着部9を形成し、コ字状溶着部8と外側縁溶着部9とにより両側縁片6b,7bを接続してマチ10を形成し、また、底縁片6cの内縁辺6と底縁片7cの内縁辺7とが夫々溶着され底縁片6c,7cによる梁状の底部(以下、梁状底部と称する)11が形成されている。マチ付き袋状体5は、フィルム6,7の半面側シート6a,7aを表面とし、マチ10と梁状底部11とした収納部を有する。
図2の実施形態は、図1のマチ付き袋状体5と略同様の構成であって、マチ付き袋状体5の半面側シート6a,7aの開口端側に折り返し部6f,7fを設けたものであり、折り返し部6f,7fの開口端側に設けることによって、半面側シート6a,7aの収納口に厚みが与えられて強度が高められるとともに、厚みによる手触りが改善され収納口の開口が容易となる。また、折り返し部6f,7fは半面側シート6a,7aの端縁部にフィルム片を積層した構成であってもよい。また、図1,図2の実施形態では、マチ付き袋状体の収納部が長手方向に形成されているのに対し、図3の実施形態では、収納口が長手方向になるように、フィルム6,7の半面側シート6a,7aを表面とし、マチ10と梁状底部11とによる収納部が形成されたマチ付き袋状体5である。
次に、本発明におけるマチ付き袋状体5の製造方法の実施形態について、図4〜図6を参照して説明する。図4(a)に示すように、2枚重ねた熱可塑性樹脂フィルム6,7を用意し溶着機に送り出す。なお、連続生産可能なように、ロールに巻回された幅広の熱可塑性樹脂フィルムを2枚重ねて順次送り出すようにしてもよいし、幅広の熱可塑性樹脂フィルムを折り重ねて順次送り出すようにしてもよい。また、図4(a)は、次工程で行う溶着工程で行うコ字状溶着部8を熱可塑性樹脂フィルム6,7に一点鎖線で示し、折り曲げ部6e,7eを二点鎖線で示している。図4(b)は溶着工程或いは溶着切断工程を示し、2枚重ねた熱可塑性樹脂フィルム6,7を溶着機に送り、コ字状に設けた切断刃と溶着ヘッドにより、重ねたフィルム6,7の中央より片面側シートをコ字状に溶着切断し、フィルム6,7の図4(a)に図示したコ字状溶着部8内の内周縁部6d,7dを片面側シートから切断し、フィルム6,7の中央より片面側シートにコ字状を形成する。この溶着工程において、コ字状のコ字状溶着部8が側縁部6b,7bの内縁辺6,7及び底縁部6c,7cの内縁辺6,7を溶着することにより形成される。フィルム6,7の片面側シートが側縁片6b ,7bの内縁辺6,7で溶着されて接続される。なお、コ字状とは、片面側シートが側縁部6b,7bと側縁部6b,7b端間の底縁部6c,7cの形状を表している。また、用途によってはコ字状溶着部8内の内周縁部6d,7dを切り離すことなく、溶着のみとしてもよい。
続いて、上記溶着工程の後、図5の折り畳み工程に進む。折り畳み工程では、図5(a)に示すように、コ字状溶着部8で溶着したフィルム6,7の中央より半面側シート6a,7aを、矢印Yで示すように開いて折り返し、フィルム6,7の中央よりコ字状溶着部8を形成した片面側シートに折り畳んで重ねる(図5(b),(c)))。折り畳み工程に続いて、図6(a),(b)に示す外側縁溶着部9の溶着工程に進む。図6(a)は、フィルム6,7の半面側シート6a,7aが片面側シートの外縁辺6,7の夫々と溶着されて外側縁溶着部9が形成される。この溶着工程を行う前に熱遮蔽工程が行われる。熱遮蔽工程は、フィルム6のコ字状シートの外縁辺6とフィルム7のコ字状シートの外縁辺7との間に熱遮蔽板12を差し込む工程であり、その後、溶着工程に進み、溶着ヘッドを矢印Aで示すようにフィルム6,7を押圧し、図6(b)に示すように、フィルム6の反面側シート6aと片面側シートの外縁辺6、及びフィルム7の半面側シート7aと片面側シートの外縁辺7を溶着し、マチ付き袋状体5の両側の外側縁溶着部9を夫々形成する。この溶着工程を経て、フィルム6,7の半面側シート6a,7aを表面とし、片面側シートの側縁片6b,7bをマチ10とし、底縁片6c,7cを梁状底部11とする収納部を形成したマチ付き袋状体5が形成される。
本実施形態のマチ付き袋状体5は、図7〜図11の種々の形態とすることができる。図7(a)のマチ付き袋状体5は、フィルム6の半面側シート6aに多数の打ち抜き孔12を形成したものであり、フィルム7の半面側シート7aには打ち抜き孔12は形成されていない。また、コ字状の片面側シートの側縁部をマチ10とし、片面側シートの底縁部を梁状底部11とした収納部を形成することは、上記実施形態と同様である。図7(a)では、マチ付き袋状体5の打ち抜き孔12を形成した半面側シート6aを、書籍や冊子等の表紙の裏面側または見返し頁に差し込んで見返し頁に貼付した接着剤に接着してマチ付き袋状体5を書籍や冊子等に設けて使用する。
また、図7(b)のマチ付き袋状体5は、フィルム7の半面側シート7aに接着剤を塗工し、この塗工面に剥離紙13を貼付したものであり、剥離紙13を剥がして半面側シート7aの接着塗工面を露呈し、図7(a)のマチ付き袋状体5と同様に、書籍や冊子等の表紙の裏面側または見返し頁にこの塗工面を貼付することによって、既存の書籍や表紙差込部14冊子等にマチ付き袋状体5を設けて使用する。
また、図8(a),(b)のブックカバー14は、カバーシート14aの両側を折り曲げて溶着した表紙差込部14bの一方にマチ付き袋状体5または5を設けたものであり、カバーシート14aと表紙差込部14bとの間に冊子等の表紙が差し込まれる。図8(a)では、マチ付き袋状体5の一方が表紙差込部14bを兼ねるとともに表紙差込部14bが半面側シート7aに相当する。上述と同様な製造方法によって、予めカバーシート14aの一端縁を表紙差込部14bとする部分にマチ付き袋状体5をコ字状溶着部8で一体に形成し、その後、マチ付き袋状体5が設けた部分をカバーシート14aに折り曲げて重さね、表紙差込部14bと半面側シート6aとの夫々の両側縁の間に熱遮蔽板を挟んで両側縁を溶着して外側縁溶着部9を形成し、マチ付き袋状体5を備えるブックカバー14を形成する。また、表紙差込部14bとマチ付き袋状体5と一体に形成する際に、図8(a)のように、浅く切り込んでもよいし、コ字状溶着部8を上記実施形態のように深く切り込まれるように形成してもよい。この場合、表紙差込部14bと片面側シート6bとの間に新たに小収納部15が形成される。小収納部15はシート状の印刷物や写真などを収納するのに便利である。また、図8(b)のブックカバー14は、コ字状溶着部8の内側シート部を切除することなく残し、図8(a)の小収納部15より深い小収納部15を形成したものである。
図9はマチ付き袋状体5,5の収納口を同一方向に向けて2個連設した収納部を形成し、この収納部にマジックテープ15bを設けた蓋体15aを設け、蓋体15aにより収納口を開閉自在としたバッグ15である。また、マチ付き袋状体は複数個を連設したものであってもよい。バッグ15の底部は、マチ付き袋状体5,5の梁状底部11が設けられており、底部には梁状底部11により強度が与えられ、収納物により底部が下方に膨らむといったことがない。また、図10のように、図9のように蓋体15aを設けることなく、複数のマチ付き袋状体5を収納口を同一方向に向けて連設しファイルとして利用することも可能である。さらに、図11は図2のマチ付き袋状体5を手提げ袋16としたものであり、図2のマチ付き袋状体5の折り返し部6f,7fに手提げ用の開口孔16aを設けたものである。
本発明の活用例としては、マチ付き袋状体を、ファイル、ブックカバーの冊子等の差込み用袋、手提げ袋、買い物袋、バッグ、ポーチ等の包袋状の種々の収納袋として活用することができる。
本発明のマチ付き袋状体の一実施形態を示す斜視図である。 本実施形態の他の形態を示す斜視図である。 本実施形態の他の形態を示す斜視図である。 図1のマチ付き袋状体の製造方法の一実施形態の一工程を示し、(a)は平面図、(b)は第1の溶着工程を示す斜視図である。 (a)〜(c)は図4の溶着工程に続く、折り返し工程を示す図である。 (a),(b)は図5の折り返し工程に続く、第2の溶着工程を示す斜視図である。 (a),(b)は夫々他の実施形態のマチ付き袋状体の斜視図である。 (a),(b)はブックカーバーにマチ付き袋状体を設けた実施形態の斜視図である。 マチ付き袋状体をバッグとした実施形態を示す斜視図である。 マチ付き袋状体を連設してファイルとした実施形態を示す斜視図である。 マチ付き袋状体を手提げ袋とした実施形態の斜視図である。 (a)〜(c)は、従来のマチ付き袋状体である手提げ袋を示した斜視図である。
符号の説明
5 マチ付き袋状体
6,7 熱可塑性樹脂フィルム
6a,7a 半面側シート
6b,7b 側縁片
6c,7c 底縁片
,6,7,7 内縁辺
,7 外縁辺
8 コ状溶着部
9 外側縁溶着部
10 マチ
11 梁状の底部(梁状底部)
12 打ち抜き孔
13 剥離紙
14 ブックカバー
15 バッグ
15a 蓋体
15b マジックテープ
16 手提げ袋
16a 開口孔

Claims (9)

  1. マチ付き袋状体の製造方法において、
    2枚重ねた熱可塑性樹脂フィルムの中央から一方を片面側シートとし、他方を半面側シートとし、該片面側シート同士をコ字状溶着部で溶着する第1の溶着工程と、
    前記半面側シートの夫々をコ字状溶着部を形成した前記片面側シートに折り返す折り畳み工程と、
    前記片面側シートが互いに面する両側の外縁辺を熱遮蔽する熱遮蔽工程と、
    前記熱遮蔽工程の後、両側の該外縁辺の夫々を熱溶着して外側縁溶着部を形成する第2の溶着工程とによって、前記第1と第2の溶着工程で溶着した前記片面側シートをマチとし前記半面側シートを夫々表面とするマチ付き袋状体を形成することを特徴とするマチ付き袋状体の製造方法。
  2. 前記第1の溶着工程の前に、前記半面側シートの一方に前記マチ付き袋状体の開口部を覆うための蓋体を溶着するか、又は前記フィルムの一方にブックカバーのカバーシートを用い、前記第1の溶着工程、前記折り畳み工程、前記熱遮蔽工程、前記第2の溶着工程を行うことを特徴とする請求項1に記載のマチ付き袋状体の製造方法。
  3. 前記半面側シートの一方に多数の打ち抜き孔を形成することを特徴とする請求項1に記載のマチ付き袋状体の製造方法。
  4. 前記マチ付き袋状体を連設し収納部を多数設けたファイルとすることを特徴とする請求項1に記載のマチ付き袋状体の製造方法。
  5. 2枚の熱可塑性樹脂フィルムによるマチ付き袋状体において、
    前記両フィルムが中央より折り曲げられた片面側シートと半面側シートとからなり、該両片面側シート同士が対面しかつ該両半面側シートが前記マチ付き袋状体の表面側であって、対面する該両片面側シート同士がコ字状溶着部で接続され、前記両フィルムの同一フィルム同士である前記片面側シートの外側縁と前記半面側シートの外側縁とが外側縁溶着部で接続されて前記両片面側シートをマチ及び底部とするマチ付き袋状体であることを特徴とするマチ付き袋状体。
  6. 前記マチ付き袋状体の開口部を覆う蓋体を前記半面側シートの何れか一方に設けるか、又は前記半面側シートの一方をブックカバーのカバーシートとしたことを特徴とする請求項5に記載のマチ付き袋状体。
  7. 前記マチ付き袋状体の半面側シートの何れかに多数の打ち抜き孔を形成するか、または接着面とすることを特徴とする請求項5に記載のマチ付き袋状体。
  8. 前記マチ付き袋状体を連設して収納部を多数設けたファイルとすることを特徴とする請求項5に記載のマチ付き袋状体。
  9. 前記マチ付き袋状体の開口部近傍のフィルムに他のフィルムを積層するか、又は折り返し部を設けることを特徴とする請求項5に記載のマチ付き袋状体。
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