JP2009285541A - フッ素を含む湿式亜鉛製錬用工程液処理用チタン族元素系フッ素吸脱剤、及びフッ素除去方法 - Google Patents

フッ素を含む湿式亜鉛製錬用工程液処理用チタン族元素系フッ素吸脱剤、及びフッ素除去方法 Download PDF

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【課題】設備費やランニングコストなどの増加をきたさず、工程管理も容易なフッ素を含む湿式亜鉛製錬用工程液処理用チタン族元素系フッ素吸脱剤、及び、フッ素除去方法を提供する。
【解決手段】チタン、ジルコニウム又はハフニウムから選択されるチタン族元素系化合物をフッ素吸脱剤に用いて、フッ素吸着工程でフッ素吸脱剤にフッ素を吸着させ、フッ素脱離工程で吸着したフッ素を脱離し、フッ素吸脱剤として再使用する。前記フッ素吸着工程では、湿式亜鉛製錬用工程液が含むフッ素量と、接触させるチタン族元素系化合物が含むチタン族元素量との比[(チタン族元素量:mg/L)/(フッ素量:mg/L)]の値を20〜600として良好な接触状態を維持して30分程度接触させる。
【選択図】なし

Description

本件発明は、フッ素を含む亜鉛含有物を溶解して得られるフッ素を高濃度で含む湿式亜鉛製錬用工程液を対象として、フッ素を吸着するフッ素吸着工程と、吸着したフッ素を脱離するフッ素脱離工程との繰り返し操作が可能なフッ素吸脱剤、及び、そのフッ素吸脱剤を用いてフッ素を含む湿式亜鉛製錬用工程液からフッ素を除去する方法に関する。
一般的な湿式亜鉛製錬工程では、硫化亜鉛鉱を焙焼して、主成分である硫化亜鉛を酸化脱硫し、酸化亜鉛を主成分とした焼鉱を得ている。そして、この焼鉱を電解尾液と接触させて亜鉛を溶解浸出する。ここで用いる電解尾液とは、亜鉛電解槽で金属亜鉛の電解採取を実施した硫酸酸性溶液である。しかし、焼鉱を電解尾液で溶解浸出しても、鉄を含む硫化亜鉛鉱を高温で焙焼する際に形成されてしまうジンクフェライトは溶解しないため、シックナーやフィルタープレス等を用いて固液分離し、亜鉛浸出液を得る。
しかし、上記亜鉛浸出液は、電解採取工程に悪影響を与える不純物(鉄など、主に亜鉛よりも電極電位が貴な金属)を含んでいる。そのため、亜鉛浸出液は、浄液工程において、前記不純物を除去して清浄液とする。電解採取工程では、循環している亜鉛電解液の亜鉛濃度を清浄液を用いて調整し、循環経路に設置された亜鉛電解槽で金属亜鉛を電解採取する。当該亜鉛電解槽には鉛系合金製のアノード板とアルミニウム製のカソード板とを配し、金属亜鉛をカソード板に電着させて採取する。そして、所定時間の電解採取を実施した時点でカソード板を亜鉛電解槽から取り外し、電着した亜鉛を剥ぎ取って電気亜鉛を得る。本件発明では、湿式亜鉛製錬工程に係わる硫酸酸性溶液である、上記電解尾液、亜鉛電解液、亜鉛浸出液、及び、清浄液を総称して「湿式亜鉛製錬用工程液」と称する。
一方、近年は、製鋼所の製鋼過程で排出される製鋼ダストや、亜鉛めっき工程で発生する亜鉛滓類を再生処理し、粗酸化亜鉛などの亜鉛含有物として回収している。そして、湿式亜鉛製錬工程では、これらの亜鉛含有物を、前述の焼鉱と混合して使用する方法も採用されている。しかし、この亜鉛含有物はハロゲン元素を含有しているため、亜鉛含有物を焼鉱と同様に取り扱うと、湿式亜鉛製錬用工程液中のハロゲン元素濃度が上昇し、湿式亜鉛製錬工程において種々の不具合が発生する原因となる。そして、ハロゲン元素の中でも、湿式亜鉛製錬工程において、特に重大な問題を引き起こすのがフッ素である。
前記亜鉛電解液中におけるフッ素濃度の許容範囲は、一般的には20mg/Lが上限とされている。亜鉛電解液中のフッ素濃度が20mg/Lを超えると、亜鉛を電着させるカソードであるアルミニウム板が腐食される傾向が現れる。すると、電着した亜鉛をカソード板から剥ぎ取ることができない、いわゆる密着板が発生することになる。密着板が発生すると、電解採取工程の連続操業を維持するために、密着板を連続ラインから系外に抜き取り、代替のカソード板と入れ替えるという操作が必要になる。即ち、この密着板をオフラインで処理する手間が発生し、カソード板には腐食や機械的ダメージが生じる。よって、湿式亜鉛製錬用工程液中のフッ素管理は、湿式亜鉛製錬の安定操業の維持とコスト管理上の重要事項である。
特許文献1には、フッ素を高レベルで含有する亜鉛含有物を溶解して得られた湿式亜鉛浸出液に蓄積されるフッ素を液中から除去することを目的として、固形物である鉄化合物又は亜鉛化合物をフッ素吸脱剤として用いる技術が開示されている。この技術は、亜鉛含有物溶液からフッ素を目標管理値以下まで亜鉛電解前に除去するものである。特許文献1に開示の技術によれば、所定の鉄化合物又は亜鉛化合物は、酸性領域にてフッ素を吸着し、アルカリ領域にてフッ素を脱離する性質を利用して、亜鉛含有物溶解液(元液)からフッ素を吸着除去できる。このため、フッ素を吸着したフッ素吸脱剤をアルカリ溶液で処理し、フッ素を脱離しフッ素吸脱剤を再生可能とできる技術である。
特許文献2には、フッ素を高レベルで含有する亜鉛含有物を溶解して得られた湿式亜鉛浸出液に蓄積されるフッ素を液中から除去する方法を提供することを目的として、固形物であるアルミニウム化合物をフッ素吸脱剤として用い、このアルミニウム系フッ素吸脱剤を用いてフッ素を吸着することによって亜鉛浸出液中のフッ素濃度を目標範囲に管理でき、またこのアルミニウム系フッ素吸脱剤は脱離処理により再生され繰り返し使用できることが開示されている。特許文献2の実施例によれば、フッ素濃度295mg/Lの亜鉛浸出液に対して、バイアライト(β−Al(OH))をフッ素吸脱剤として用い、フッ素吸脱剤の再生使用の適否を確認するために吸着と脱離とを5サイクル繰り返し、再生後の使用が十分可能であることを確認できたとしている。
特開2006−55834号公報 特開2007−177278号公報
湿式亜鉛製錬用工程液では、フッ素吸着操作中の鉄化合物の溶出が重大な関心事である。鉄は亜鉛よりも電極電位が貴な金属であるため、湿式亜鉛製錬用工程液中に溶出した鉄イオンが存在すれば、後の亜鉛の電解採取工程で電流効率の大幅な低下と、鉄の混入による電気亜鉛の品位の低下を招く。鉄の溶出があるとすれば、特許文献1に開示の技術は、フッ素を含む湿式亜鉛製錬用工程液に適用すると、湿式亜鉛製錬用工程液から鉄を除去する操作、いわゆる脱鉄処理が後工程で必要となる技術である。
特許文献2のアルミニウム化合物系フッ素吸脱剤は、pH3〜pH7の範囲においてフッ素を吸着することができるものであり、安定的にフッ素を吸着できる領域は、pH4以上の領域である。アルミニウム系化合物は、チタン族元素系化合物と同様に亜鉛よりも卑な金属であることから、亜鉛浸出液からフッ素を吸着する際に吸脱剤自体の溶解が発生した場合にも、亜鉛電解採取に悪影響は及ぼさない。また、亜鉛浸出液からのフッ素吸着処理は、pH1以上pH4未満で実施することも想定されるが、この領域においては、アルミニウム系化合物は、良好なフッ素吸着能力を示さない。更に、pH3以下では、吸脱剤自体の溶解が発生することになる。
その他、一般的な工業用廃水処理(廃液処理)に適用されるフッ素の除去技術として、水溶性金属化合物としてカルシウムを添加し、フッ素をフッ化カルシウムとして沈殿させてフッ素を除去する方法等もよく知られている。しかし、該方法を硫酸根の含有量が多い湿式亜鉛製錬用工程液に用いても、硫酸根濃度の影響から、フッ素濃度を目的とする20mg/L以下にすることは困難である。
上述のように、湿式亜鉛製錬の原料として、安価なフッ素を含む亜鉛含有物を活用する際に、設備費やランニングコストなどの増加を少なくし、原料のもたらすコストダウンの効果を十分に発揮でき、且つ、工程管理も容易な、フッ素を含む湿式亜鉛製錬用工程液からフッ素を除去する方法が必要とされていた。
本件発明者等は、上記課題を解決すべく鋭意研究の結果、フッ素を含む湿式亜鉛製錬用工程液からフッ素を吸着除去するためのフッ素吸脱剤として、チタン族元素系化合物、特には、チタン、ジルコニウム又はハフニウムから選択される1種または2種以上の酸化物を用いることに想到した。そして、当該フッ素吸脱剤を用いて含F工程液からフッ素を除去する方法では、フッ素吸着工程でフッ素を含む湿式亜鉛製錬用工程液とフッ素吸脱剤とを酸性領域で接触させてフッ素吸脱剤にフッ素を吸着させた後固液分離し、フッ素を吸着したフッ素吸脱剤は、フッ素脱離工程でアルカリ性溶液と接触させてフッ素吸脱剤からフッ素を脱離後固液分離してフッ素吸脱剤として再使用する。また、当該フッ素吸着工程では、湿式亜鉛製錬用工程液が含むフッ素量と接触させるチタン族元素系化合物が含むチタン族元素量との比[(チタン族元素量:mg/L)/(フッ素量:mg/L)]の値を20〜600とする。
フッ素を含む亜鉛製錬用工程液のフッ素濃度を20mg/L以下にできる。
以下、含F工程液からフッ素を除去するためのフッ素吸脱剤と、該フッ素吸脱剤を用いたフッ素除去方法とについて説明する。
本件発明に係るフッ素吸脱剤の形態: 本件発明に係るフッ素吸脱剤は、含F工程液からフッ素を除去するためのフッ素吸脱剤であって、チタン族元素系化合物である。チタン族元素は周期律表上のIVa族に属する元素でありチタン、ジルコニウム、ハフニウムで構成されている。特にチタンは、潜在的な存在量が多いことが知られている元素であり、用途が拡大するに従い生産量も増加し、価格も低下している。また、チタン族元素は亜鉛よりも電極電位が卑な金属であるため、後述するフッ素吸脱操作で湿式亜鉛製錬用工程液に溶出しても、金属亜鉛の電解採取に影響を与えることがない。
本件発明に係るフッ素吸脱剤においては、前記チタン族元素系化合物はチタン、ジルコニウム又はハフニウムから選択される元素の1種又は2種以上の酸化物である。チタン族元素系化合物の中でも酸化物は、強酸や強アルカリに対して難溶性であるため、フッ素吸脱操作中の化学的な消耗をほとんど考慮する必要がない。そして、チタン族元素系化合物は、必要に応じて酸化チタンと酸化ジルコニウムや酸化ハフニウムを混合することもできる。
また、チタン族元素系酸化物は、セラミックスの基礎素材等として多くの種類が市販されており、粉末特性の作り込み技術も確立されている。従って、好適な特性を備える酸化物を選択して用いれば、安定したフッ素吸脱操作が可能である。中でも、酸化チタンが、コスト、及び、粉末形状の選択肢が広く好ましい。酸化チタンでは、アナターゼ型とルチル型の2種類が主に市販されているが、いずれの酸化チタンを用いても構わない。そして、酸化ジルコニウムや酸化ハフニウムについても同様である。この様に、市販されているチタン族元素系酸化物を用いれば、品質が安定しており、自身でフッ素吸脱剤を作成する必要もなく、コスト上のメリットも大きい。
本件発明に係る含F工程液からフッ素を除去する方法の形態: 本件発明に係る含F工程液からフッ素を除去する方法は、前記フッ素吸脱剤を用いて含F工程液からフッ素を除去する方法であって、以下のフッ素吸着工程〜フッ素吸脱剤再使用工程を含んでいる。以下、工程毎に説明する。
フッ素吸着工程は、含F工程液とフッ素吸脱剤とを接触させてフッ素吸着スラリーとし、含F工程液が含むフッ素をフッ素吸脱剤に吸着させる工程である。ここで含F工程液とフッ素吸脱剤とを混合する方法には、特に限定はない。そして、フッ素吸着操作は、チタン族元素系化合物が良好な吸着性能を示すpH1.0を超えてpH7.0未満の酸性領域で実施する。フッ素がチタン族元素系化合物に吸着する現象は化学吸着であり、具体的にはフッ素イオンがチタン族元素系化合物に吸着する。しかし、溶液pHが1.0以下になると、吸着能力が低下する傾向が現れる上に、チタン族元素系化合物の溶解傾向が大きくなるため好ましくない。一方、溶液pHが7.0以上になると、チタン族元素系化合物への吸着能力が低下するため好ましくない。
本件発明に係る含F工程液からフッ素を除去する方法においては、前記フッ素吸着工程で、前記含F工程液が含むフッ素量と、接触させるチタン族元素系化合物が含むチタン族元素量との比[(チタン族元素量:mg/L)/(フッ素量:mg/L)]の値を20〜600とする。[(チタン族元素量:mg/L)/(フッ素量:mg/L)]の値が20を下回ると、処理工程液中のフッ素濃度を20mg/L以下にできない場合がある。一方、[(チタン族元素量:mg/L)/(フッ素量:mg/L)]の値を600以上とすると、スラリー濃度が高くなりすぎ、処理後分離した吸脱剤に付着する処理液量が増加するため好ましくない。そこで、実際のフッ素吸着操作に当たっては、フッ素除去の対象とする含F工程液と、フッ素の吸脱に用いるチタン族元素系化合物とでビーカースケールの予察試験を行い、処理工程液中のフッ素濃度を20mg/L以下にするために最適な、[(チタン族元素量:mg/L)/(フッ素量:mg/L)]の値を求めておく。しかし、フッ素濃度が200mg/L程度の含F工程液に対しては、用いるチタン族元素による違いは若干あるものの、通常は[(チタン族元素量:mg/L)/(フッ素量:mg/L)]の値を150〜450とすれば、処理工程液中のフッ素濃度を20mg/L以下にできる。
第1固液分離工程は、前記フッ素吸着スラリーを固液分離して、含Fフッ素吸脱剤と処理工程液とを得る工程である。この工程では、遠心分離、沈降分離や濾過等のいずれの手段を用いても固液分離できる。
フッ素脱離工程は、第1固液分離工程で分離した、含Fフッ素吸脱剤をアルカリ性溶液と混合し、含Fフッ素吸脱剤からFを脱離する工程である。この工程で含Fフッ素吸脱剤とアルカリ性溶液とを混合する方法に特に限定はない。良好な攪拌状態を維持して60分以上維持すれば、ほぼ100%に近い脱離率で脱離操作を実施できる。
上記フッ素脱離操作は、pH7.0以上pH14以下のアルカリ性領域で実施する。溶液pHが7.0を下回ると、チタン族元素系化合物へのフッ素の吸着が見られるようになるため好ましくない。一方、溶液pHが12を超える領域ではフッ素の脱離を促進する効果は僅かである反面、pH調整に必要な薬品量が多くなる。また、pHが10以下になるとフッ素の脱離率が低下する傾向が現れる。すると、フッ素吸脱剤が吸脱出来るフッ素量が減少し、多くのフッ素吸脱剤を必要とする。従って、フッ素脱離操作を行う際の溶液pHは、10.5〜12.0とすることがより好ましい。
第2固液分離工程は、フッ素脱離スラリーを固液分離して、再生フッ素吸脱剤とF脱離液とを得る工程である。この工程では、第1固液分離工程と同様、遠心分離、沈降分離や濾過等のいずれの手段を用いても固液分離できる。
フッ素吸脱剤再使用工程は、第2固液分離工程で得られた再生フッ素吸脱剤を、後のフッ素吸着工程で用いるフッ素吸脱剤としてフィードバックする工程である。第2固液分離工程で得られた再生フッ素吸脱剤は、新たに投入するフッ素吸脱剤と同等のフッ素吸脱能力を備えている。即ち、再生フッ素吸脱剤を用いて、同等の効率でフッ素吸脱処理を繰り返し実施できることになる。
実施例1では、フッ素吸脱剤として、一般的に市場で入手可能な酸化チタン粉、及び、酸化ジルコニウム粉を用い、含F工程液が含むフッ素の吸着に要する時間を調査した。
[酸化チタン]
酸化チタン粉を用いたフッ素吸着試験では、フッ素吸着の対象とする含F工程液に、フッ素濃度が160mg/Lの亜鉛浸出液を用いた。具体的には、容量200mLのプラスチック容器に亜鉛浸出液を100mL投入し、希硫酸を用いてpHを3.0に調整し、液温を60℃に維持しつつマグネチック・スターラーで攪拌した。この含F工程液に[(チタン量)/(フッ素量)]の値が400になるように前記酸化チタン粉を10.6g投入してスラリーとし、攪拌を継続した。そして、酸化チタン粉を投入してから15分後、30分後、60分後にスラリーを5mLサンプリングし、該サンプルスラリーをヌッチェを用いて吸引濾過し、フッ素濃度分析用の処理工程液を得た。得られた処理工程液中のフッ素濃度は、15分後が16.2mg/L、30分後が14.1mg/L、60分後が13.5mg/Lであった。そして、60分間で処理工程液中に溶出したチタンの濃度は、ICP分析装置を用いて分析したところ、26mg/Lであった。上記結果を纏めて表1に示す。なお、上記フッ素濃度の分析では、試料の処理工程液を純水で希釈し、金属イオンを錯化剤でマスキング後フッ素イオン電極で電位を測定し、予め作成しておいた検量線と照合してフッ素濃度を算定している。
[酸化ジルコニウム]
酸化ジルコニウム粉を用いたフッ素吸着試験では、[(ジルコニウム量)/(フッ素量)]の値を370にした以外は、酸化チタン粉を用いた試験と同様にして実施した。その結果、得られた処理工程液中のフッ素濃度は15分後が21.3mg/L、30分後が17.5mg/L、60分後が16.1mg/Lであった。そして、60分間で処理工程液中に溶出したジルコニウムの濃度は、ICP分析装置を用いて分析したところ、2mg/Lであった。上記結果を纏めて表1に示す。更に、表1のフッ素濃度の推移をグラフ化して図1に示す。
Figure 2009285541
実施例2では、含F工程液にフッ素濃度が200mg/Lの亜鉛浸出液を用い、フッ素吸脱剤に実施例1と同じ酸化チタン粉を用いて、フッ素吸脱剤の繰り返し使用の可否について検討した。用いた含F工程液の組成を表2に示す。
具体的には、上記フッ素吸脱剤を用い、含F工程液中のフッ素の吸脱操作を5回繰り返し実施した。第1回目のフッ素吸着工程では、容量2Lの容器に含F工程液を1L投入し、希硫酸を用いてpHを3.0に調整し、液温を60℃にしてパドル式攪拌機で攪拌した。この含F工程液に前記酸化チタン粉末80gを投入してフッ素吸着スラリーとし、液温を60℃に維持しつつ攪拌を継続し、1時間維持した。このときの[(チタン量)/(フッ素量)]の値は240である。そして、1時間経過後、ヌッチェを用いて第1固液分離工程を実施し、含F酸化チタンケーキと処理工程液とを得た。第1固液分離工程で得られた処理工程液中のフッ素濃度は18.8mg/Lであり、目標値である20mg/Lを下回っていた。
フッ素脱離工程では、水酸化ナトリウムを用いてpHを約11に調整した水溶液1Lを容量2Lの容器に入れ、液温を60℃にしてパドル式攪拌機で攪拌した。この水溶液に、上記第1固液分離工程で得られた含F酸化チタンケーキを投入してフッ素脱離スラリーとし、液温を60℃に維持しつつ攪拌を継続し、2時間維持した。2時間経過後、ヌッチェを用いて第2固液分離工程を実施し、再生フッ素吸脱剤とF脱離液とを得た。第2固液分離工程で得られた、F脱離液のフッ素濃度は138mg/Lであり、フッ素脱離率は96%であった。
第2回目のフッ素吸脱操作では、上記第1回目のフッ素吸脱操作で得られた再生フッ素吸脱剤をフッ素吸脱剤に用いた以外は、第1回目のフッ素吸脱操作と同様に実施した。この時、実施例1では処理工程液へのチタンの溶出が極微量であったため、酸化チタン粉の追加はしていない。この点は、第3回目以降も同様である。その結果、第2回目のフッ素吸脱操作では、処理工程液中のフッ素濃度/F脱離液中のフッ素濃度/フッ素脱離率(以下、単位省略)はそれぞれ、19.5/140/93であった。同様にしてフッ素吸脱操作を繰り返し実施した結果、第3回目ではそれぞれ、16.1/201/94、第4回目ではそれぞれ、14.6/125/78、第5回目ではそれぞれ、15.9/160/99であった。上記結果を纏めて表2に示す。
Figure 2009285541
実施例3では、含F工程液にフッ素濃度が160mg/Lの亜鉛浸出液を用い、フッ素吸脱剤には実施例1と同じ酸化ジルコニウム粉を用いて、[(ジルコニウム量)/(フッ素量)]の値を370にした以外は実施例2と同様にして、フッ素吸脱剤の繰り返し使用の可否について検討した。
具体的には、含F工程液1Lに対して前記酸化ジルコニウム粉を100g投入してフッ素吸着スラリーとし、実施例2と同様液温を60℃に維持しつつ攪拌を継続し、1時間維持した。1時間経過後、ヌッチェを用いて第1固液分離工程を実施し、含F酸化ジルコニウムケーキと処理工程液とを得た。第1固液分離工程で得られた、処理工程液中のフッ素濃度は15.3mg/Lであり、目標値である20mg/Lを下回っていた。
フッ素脱離工程は、実施例2と同様、アルカリ性溶液に上記第1固液分離工程で得られた含F酸化ジルコニウムケーキを投入してフッ素脱離スラリーとし、液温を60℃に維持しつつ攪拌を継続し、2時間維持した。2時間経過後、ヌッチェを用いて第2固液分離工程を実施し、再生フッ素吸脱剤とF脱離液とを得た。第2固液分離工程で得られた、F脱離液中のフッ素濃度は139mg/Lであり、フッ素脱離率は98%であった。
第2回目のフッ素吸脱操作では、上記第2固液分離工程で得られた再生フッ素吸脱剤をフッ素吸脱剤に用いた以外は、第1回目のフッ素吸脱操作と同様に実施した。その結果、第2回目のフッ素吸脱操作では、処理工程液中のフッ素濃度/F脱離液中のフッ素濃度/フッ素脱離率(以下、単位省略)はそれぞれ、15.7/138/97であった。同様にしてフッ素吸脱操作を繰り返し実施した結果、第3回目ではそれぞれ、16.3/125/88、第4回目ではそれぞれ、14.5/115/81、第5回目ではそれぞれ、17.2/142/98であった。上記結果を纏めて表3に示す。
Figure 2009285541
実施例4では、電解尾液に亜鉛含有物を溶解した亜鉛含有物抽出液を、フッ素吸着の対象とする含F工程液とした。亜鉛含有物抽出液が含むフッ素の濃度は282mg/L、鉄濃度は1mg/Lであった。この亜鉛含有物抽出液を用い、[(チタン量)/(フッ素量)]の値を267にした以外は実施例1と同様にしてフッ素吸着試験を実施した。得られた処理工程液中のフッ素濃度は、15分後が16.2mg/L、30分後が17.3mg/L、60分後が16.4mg/Lであった。そして、60分間で処理工程液中に溶出した処理工程液中のチタンの濃度は、ICP分析装置を用いて分析したところ、実施例1と同じ26mg/Lであった。上記結果を、比較例の結果と併せて表4に示す。
表4では、フッ素吸脱剤から処理工程液中にチタン族元素が溶出しているが、溶存するチタン族元素が亜鉛の電解採取工程に影響しないことは、既に説明済みである。即ち、チタン族元素系化合物をフッ素吸脱剤に用いれば、鉄系化合物をフッ素吸脱剤に用いた場合のような、処理工程液からの脱鉄操作が必要ない。従って、チタン族元素系化合物をフッ素吸脱剤として用いれば、含F工程液の脱フッ素操作は、必要最小限の設備で効果を発揮できる。
更に、実施例4の結果によれば、F含有工程液のフッ素濃度が高くても処理工程液中のフッ素濃度を20mg/L以下とできる。
比較例
比較例では、鉄系のフッ素吸脱剤であるアカガネアイトを用い、[(鉄量)/(フッ素量)]値を実施例4の[(チタン量)/(フッ素量)]値と一致させた以外は実施例4と同様にしてフッ素吸着試験を実施した。得られた処理工程液中のフッ素濃度は、15分後が18.2mg/L、30分後が14.1mg/L、60分後が18.4mg/Lであった。そして、60分間で処理工程液中に溶出した鉄の濃度は、ICP分析装置を用いて分析したところ11mg/Lであった。上記結果を、実施例4の結果と併せて表4に示す。
Figure 2009285541
[実施例4と比較例との対比]
実施例4と比較例とをフッ素の吸着能力の点で対比すると、共に良好であり、酸化チタンとアカガネアイトとは、フッ素吸脱剤としては同等の機能を備えることが判る。ところが、比較例では、鉄濃度が1mg/Lの亜鉛含有物抽出液を対象としてフッ素吸着処理を行ったにもかかわらず、60分間のフッ素吸着操作時点で、処理工程液中の鉄濃度が11mg/Lとなった。即ち、フッ素吸脱剤であるアカガネアイトの構成成分である鉄が、処理工程液中に溶出している。そして、この処理工程液をそのまま用いて亜鉛電解液を調整すると、後の電解採取工程では電流効率の低下や析出異常が発生し、生産コストの上昇をきたすことになる。従って、アカガネアイトをフッ素吸脱剤として用いてフッ素の吸脱操作を行う場合には、後処理工程として脱鉄処理が必須である。一方、チタン族元素系化合物をフッ素吸脱剤に用いた場合には、鉄系化合物をフッ素吸脱剤に用いた場合と比べ、同等のフッ素吸着効果が得られるが、フッ素吸脱剤が溶出しても悪影響を与えないため、後処理工程を必要としない。即ち、チタン族元素系化合物を用いれば、低コストで含F工程液からの脱フッ素操作が可能である。
フッ素を含む亜鉛製錬用工程液からフッ素を除去するために、チタン、ジルコニウム又はハフニウムから選択されるチタン族元素系化合物をフッ素吸脱剤に用いて、フッ素吸着工程でフッ素吸脱剤にフッ素を吸着させ、フッ素脱離工程で吸着したフッ素を脱離し、フッ素吸脱剤として再使用する。前記フッ素吸着工程では、湿式亜鉛製錬用工程液が含むフッ素量と、接触させるチタン族元素系化合物が含むチタン族元素量との比[(チタン族元素量:mg/L)/(フッ素量:mg/L)]の値を20〜600として接触させれば、処理工程液中のフッ素濃度を20mg/L以下にできる。本件発明の方法によれば、処理工程液中のフッ素濃度を、低コストで容易に目標範囲に管理でき、廃水処理にも適用可能である。
実施例1で得られた表1のデータをグラフ化した図である。

Claims (5)

  1. フッ素を含む湿式亜鉛製錬用工程液からフッ素を吸着除去するためのフッ素吸脱剤であって、チタン族元素系化合物であることを特徴とするチタン族元素系フッ素吸脱剤。
  2. 前記チタン族元素系化合物はチタン、ジルコニウム又はハフニウムから選択される元素の1種又は2種以上の酸化物である請求項1に記載のフッ素吸脱剤。
  3. 請求項1または請求項2に記載のフッ素吸脱剤を用いてフッ素を含む湿式亜鉛製錬用工程液からフッ素を除去する方法であって、
    以下の工程を含むことを特徴とするフッ素を含む湿式亜鉛製錬用工程液からフッ素を除去する方法。
    フッ素吸着工程: フッ素を含む湿式亜鉛製錬用工程液とフッ素吸脱剤とを接触させてフッ素吸着スラリーとし、フッ素を含む湿式亜鉛製錬用工程液が含むフッ素をフッ素吸脱剤に吸着させる工程。
    第1固液分離工程: 前記フッ素吸着スラリーを固液分離して、フッ素を吸着したフッ素吸脱剤とフッ素含有量を減じた湿式亜鉛製錬用工程液とを得る工程。
    フッ素脱離工程: 第1固液分離工程で得られた、フッ素を吸着したフッ素吸脱剤をアルカリ性溶液と接触させてフッ素脱離スラリーとし、フッ素を吸着したフッ素吸脱剤からフッ素を脱離する工程。
    第2固液分離工程: フッ素脱離スラリーを固液分離して、フッ素を脱離したフッ素吸脱剤とフッ素を含むアルカリ性溶液とを得る工程。
    フッ素吸脱剤再使用工程: 第2固液分離工程で得られた、フッ素を脱離したフッ素吸脱剤を、後のフッ素吸着工程で用いるフッ素吸脱剤として再使用する工程。
  4. 前記フッ素吸着工程ではフッ素を含む湿式亜鉛製錬用工程液のpH領域をpH1.0を超えpH7.0未満の酸性領域としてフッ素吸脱剤と接触させ、前記フッ素脱離工程ではフッ素を吸着したフッ素吸脱剤をpH領域がpH7.0以上pH14.0以下のアルカリ性溶液と接触させる請求項3に記載のフッ素を含む湿式亜鉛製錬用工程液からフッ素を除去する方法。
  5. 前記フッ素吸着工程で、フッ素を含む湿式亜鉛製錬用工程液が含むフッ素量と、接触させるチタン族元素系化合物が含むチタン族元素量との比[(チタン族元素量:mg/L)/(フッ素量:mg/L)]の値を20〜600とする、請求項3または請求項4に記載のフッ素を含む湿式亜鉛製錬用工程液からフッ素を除去する方法。
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