JP2009284258A - 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 一連の画像処理工程において異常を発生させた処理工程や不具合の箇所を容易に明確化できるようにする。
【解決手段】 原稿読取部10からの入力画像を画像出力部70で出力するまでの一連の画像処理工程で発生する異常を解析するために、各処理工程で処理された画像データに付加情報(処理工程の識別情報及び動作モードや処理条件)を付けて工程ごとに設けたメモリ部(1)〜(3)35〜37及び大容量記憶部60において保存する。各メモリ部に保存されたデータは、異常発生時にメモリごとに保存した画像データに付加情報を埋込む処理を行って、画像のプリント出力を行い、目視で異常の確認をすることで、どの工程で生じた異常であるかを割り出すことを容易にし、解析の効率の向上を図る。
【選択図】 図2

Description

本発明は、原稿読取等によって電子化データとして入力された画像をプリント出力等の画像出力用データに処理する画像処理装置に関し、より詳しくは、画像出力の異常を確認するデバック動作の動作を行わせることを可能とした画像処理装置(複写機,ファクシミリ,プリンタ,スキャナ等の機能を複合したデジタル複合機(MFP)等)、画像処理方法及び該画像処理方法をコンピュータに行わせるためのプログラムに関する。
紙媒体に記録された画像の処理は、複写機によって広く知られるところとなっている。複写機の場合、原稿の画像入力にはCCD(Charge-Coupled Devices)光電変換素子からなるラインイメージセンサによる画像読取装置が採用され、紙媒体への画像出力にはレーザビームによる書込(走査露光)装置が採用されることになり、アナログ複写機からデジタル化された画像データの処理を行うデジタル複写機へと進化している。
デジタル複写機となってからは、複写機の機能だけでなく、ファクシミリの機能,プリンタの機能、スキャナの機能等の各機能と複合したため、単なるデジタル複写機ではなく、デジタル複合機(MFP)と呼ばれるようになった。
ところで、HDD(Hard Disk Drive)等の導入による記憶媒体の大容量化・低コスト化、ネットワーク等通信技術の高速化や普及、CPU(Central Processing Unit)の処理能力の向上、デジタル画像データに関連する技術(特性値の規格化や圧縮フォーマット等)等々、MFPに関連する技術の進展に伴い、MFPに搭載される機能も多種・多様化してきている。
オフィスの中でのMFPの使われ方も多種・多様化してきている。例えば、小型のMFP であれば、PC(Personal computer)の横にペアで設置され、各職務者が手軽に複写機・ファクシミリ・プリンタ・スキャナの機能を使用できるようにし、また中型のMFPであれば、部署や課単位の複数名で共有され、ある程度の生産性やソート・パンチ・ステープル等の機能が使用できるようにし、また高生産性・高品位で、多機能な大型のMFPであれば、複写関連業務を集中して行う部署、もしくは複写関連業務そのものを生業とする会社等において、最大の品位と生産性で使用できるようにされる。
情報価値が重要視される多くの分野では、情報を早く・正確に・確実に伝えるだけでなく、情報の内容を分かりやすく・効果的に伝えることも要求される。通信技術が高速化・普及化し、メモリが大容量化・低コスト化・小型化し、またPCが高性能化することに伴い、デジタルデータを利用した情報を効率的に扱う新しい機能が提供されてきており、デジタルデータの一部であるデジタル画像データを扱うMFPにも、新機能の提供や周辺技術との融合が望まれている。
他方、画像処理機能の高機能化、機能の融合、多機能化に伴って生じる問題として、画像処理装置が異常動作を起こしたとき、その動作の解析が困難になることを挙げることができる。
このような画像処理装置における問題や技術課題を解決するために、提案された従来技術として、下記特許文献1,2を例示することができる。
特許文献1には、画像読取装置、画像記録装置を有する画像形成装置において、異常動作が発生した場合に検出した異常に関するデータ及び/又は原稿画像読取から感光材料への画像記録及び現像処理にいたるまでの稼動データをメモリに記憶し、必要に応じてメモリに記憶したデータの少なくとも1部をメモリカード等の装置外に持ち出せる記憶媒体に保存することが示されている。
また、特許文献2には、デバッグ作業の効率化及び評価効率の向上を目的として、オペレーションパネルで行われたキー操作を再生するキー操作再生方法が示されている。ここでは、画像形成装置のオペレーションパネルに対するキー操作の経時的な複数のキーイベント情報を含むキー履歴データを格納した記憶手段から、キー履歴データを保存データとして取得し、取得したキー履歴データに基づいてキーイベント情報を含む再生情報を生成し、再生情報をアプリケーションプロセスに送信してオペレーションパネルにおけるキー操作を再生する方法が示されている。
特開平6−87254号公報 特開2006−221671号公報
しかしながら、画像形成装置における異常動作を解明するために、上記特許文献1,2で提案された方法は、MFPのように画像処理機能が多機能化し、複雑な処理が必要となっている状況にあって、異常動作の原因を解明するためには、十分とはいえない。つまり、異常処理の原因を解明するためには、不具合の生じた箇所又は異常発生した処理工程を明確化することが求められるが、特にカラー画像の処理のように、多くの画像処理工程が必要になる場合には、解析も一層難しくなり、文献1,2で提案された方法では、こうした状況への対応が困難である。
本発明は、従来の画像処理装置における上記した問題に鑑みてなされたもので、その課題は、画像処理工程で発生し得る不具合の箇所、或いは一連の画像処理工程において異常を発生させた処理工程を容易に明確化できるようにすることにある。
本発明は、原稿を読取り電子化した画像データを得る画像読取部と、前記画像読取部で得た画像データを汎用データとして処理する入力側画像データ処理部と、前記入力側データ処理部で処理した画像データをバックアップや再利用するために保存する大容量記憶部と、前記大容量記憶部から取出した画像データを画像出力用データとして処理する出力側画像データ処理部と、対象画像のデータ処理の指示及び処理条件の設定入力を受付ける操作部と、前記操作部で受付けた処理条件に従い入力側画像データ処理部、前記大容量記憶部及び前記出力側画像データ処理部を制御し、対象画像の画像出力処理を行うコントローラ部を有する画像処理装置であって、前記入力側画像データ処理部における処理対象の画像データ及び前記出力側画像データ処理部で処理した画像データを保存するためのメモリ部を前記コントローラ部の制御下に有し、前記コントローラ部は、前記メモリ部及び前記大容量記憶部へ画像データを保存する際、当該画像データの付加情報を関連付けて保存し、前記メモリ部又は前記大容量記憶部に保存した画像データ及び前記付加情報を1つの出力用画像データとして処理するプロセスの制御を行う機能を備えたことを特徴とする。
本発明は、対象画像のデータ処理の指示及び処理条件の設定入力を受付ける第1の操作受付工程と、前記第1の操作受付工程で受付けた処理条件に従い原稿を読取り電子化した画像データを得る画像読取工程と、前記画像読取工程で得た画像データを前記第1の操作受付工程で受付けた処理条件に従い汎用データとして処理する入力側画像データ処理工程と、前記入力側画像データ処理工程における処理対象の画像データと当該画像データの付加情報とを関連付けてメモリ部に保存する第1のデータ保存工程と、前記入力側画像データ処理工程で処理した画像データと当該画像データの付加情報とを関連付けてバックアップや再利用するための大容量記憶部に保存する第2のデータ保存工程と、前記第2のデータ保存工程で保存した画像データを前記大容量記憶部から取出し、前記第1の操作受付工程で受付けた処理条件に従い画像出力用データとして処理する出力側画像データ処理工程と、前記出力側画像データ処理工程で処理した画像データと当該画像データの付加情報とを関連付けてメモリ部に保存する第3のデータ保存工程と、前記第1のデータ保存工程又は前記第2のデータ保存工程又は前記第3のデータ保存工程で保存した画像データ及び付加情報を1つの出力用画像データとして処理する出力用画像データ処理工程と、を有したことを特徴とする。
本発明は、本願他の発明に係る画像処理方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
更に、本発明は、上記プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体である。
画像処理機能が多機能化し、複雑な処理が必要となる画像処理装置(例えばMFP)において画像上発生する不具合や異常の発生箇所を切り分け、或いは一連の画像処理工程において異常を発生させた処理工程を容易に明確化することができ、解析の効率を向上できる。
以下に本発明の実施形態に係る画像処理装置及び画像処理方法について、添付した図面を参照して説明する。
以下に示す本発明に係る画像処理装置及び画像処理方法の実施形態は、画像処理装置の画像処理工程で発生する異常を出力画像から容易に解析するために備えた構成の要部について、その実施形態を示す。
ここでは、デジタル複合機(MFP)の画像処理系としても採用される、原稿をカラー画像信号で読取る画像読取部(スキャナ)で読取った原稿画像をバックアップや再利用を可能とすべく大容量記憶部に保存し、大容量記憶部に保存した画像をカラー画像のプリント出力が可能な画像出力部(プリンタ)で用いる画像データへと処理するか、或いは、ネットワークを介してデータの交信を可能とした外部機器(PC)で用いる画像データへと処理するまでの一連の画像処理工程に適応する構成を示す。
実施形態として、以下には実施形態1〜4を示す。実施形態1には基本的な構成例を示し、実施形態2〜4には、実施形態1の基本構成をベースに最も高パフォーマンスの動作が得られるように、動作を制御できるようにする手段を付加した例を示す。
「実施形態1」
本実施形態は、本発明の画像処理装置をMFPとして実施した場合に、コピー機能を利用して画像読取部で読取った原稿画像を大容量記憶部への保存を経て、プリント出力用の画像へと処理するまでの一連の画像処理工程に適応する形態を示す。本実施形態では、一連の画像処理工程で発生する異常を出力画像から容易に解析するために、複数の画像処理工程からなる一連の画像処理工程を区分けし、区分した各工程において処理された画像の管理を可能とする。
このために区分した画像処理工程ごとにメモリ部を設け、処理された画像データをそれぞれのメモリ部に保存し、管理する。
“画像データ処理系の概要”
図1は、本実施形態のMFPにおける画像データ処理系の全体構成の概略を示す図である。
図1において、画像データの処理系は、原稿読取部10、画像処理部30、コントローラ部50及び画像出力部70よりなる。原稿読取部10を通して入力された原稿画像は、バックアップや再利用を可能とするために大容量記憶部60に保存し、ここを経由して画像出力部70等から出力される。
原稿読取部10は、原稿をCCD(Charge Coupled Device)ラインイメージセンサでスキャンすることで原稿画像をRGB(R:RED,G:GREEN,B:BLUE)成分のライン画像(ビデオ)信号へ変換し、読取信号を得、さらに得たライン画像信号にライン間補正やシェーディング補正などの主に原稿読取部10のデバイス特性に依存する補正も行うことで、正規化されたデジタル画像データを生成し出力する。
画像処理部30は、入力画像に対する処理として、フィルタ処理等の画質を調整するための処理や標準色空間への色変換処理等、データに汎用性を持たせるための処理を画像データ処理部(1)(以下、この処理部或いはここで行う処理を「処理(1)」という)31で行う。入力画像データに汎用性が求められる理由は、MFPでは、原稿読取部10から入力側の処理(原稿読取部10の処理、処理(1)31及び後述する処理(2)52)を経て大容量記憶部60に保存するデータが、本実施形態で処理例とする、当該装置内の画像出力部70でコピー出力に用いられる場合だけではなく、外部機(例えば、PC)で利用するためにネットワークに出力される場合を考慮したからである。
また、画像処理部30は、画像処理工程ごとに処理した画像データを保存するためのメモリ部として、入力側の処理系ではメモリ部(1)35とメモリ部(2)36を備える。メモリ部(1)35は、原稿読取部10で処理された画像データを保存し、メモリ部(2)36は、処理(1)31で処理された画像データを保存する。
コントローラ部50は、画像データ処理系をはじめ、MFP全体を制御するための手段をなし、図示しないCPU(Central Processing Unit)と、CPUが画像データ処理系や各種動作部を制御する際に、制御・処理プログラムや中間処理データを一時的に記憶するための記憶部などに使用されるRAM(Random Access Memory)や制御・処理プログラムや制御データ等を記憶するROM(Read Only Memory)をハードウェア構成として有し、当該プログラムを駆動することにより処理・制御手段としての機能を提供する。
本実施形態をはじめ下記の各実施形態における画像データ処理のフロー(図6、9、11、13)に従った処理を実行する画像データ処理系を構築するための制御・処理プログラムや制御データ等は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であるROM、HDD等にインストールしておくことで、CPUが、実行時にROM、HDD等の記録媒体に記録した制御・処理プログラムや制御データ等をRAMに読込み、当該プログラムを駆動することによって、上記ハードウェア構成(コンピュータ)を各実施形態に示す画像データ処理系として機能させることができる。
この実施形態では、後述する操作部80からユーザの操作により入力される動作モード等の設定に従う制御・処理条件を画像処理部30等よりなる画像データ処理系の各部に指示し、設定に従った処理を行わせる。
また、この実施形態では、コントローラ部50は、入力画像に対する処理として、大容量記憶部60に保存するデータ或いは大容量記憶部60を経てネットワークから外部機(例えば、PC)に送信するデータの量を縮減するためにデータ圧縮等の処理を画像データ処理部(2)(以下、この処理部或いはここで行う処理を「処理(2)」という)52で行う。
さらに、コントローラ部50は、NIC(Network Interface Card)54を有し、NIC54を介してネットワーク上の外部PC90として示される外部機とデータの交信をすることができる。
操作部80は、MFPとユーザのインターフェースとして機能し、LCD(液晶表示装置)とキースイッチよりなる操作パネルを介して、設定された動作モード等の動作条件や機器の動作状態及び操作方法をLCDに表示し、ユーザによって行われるキー操作を検知し、設定入力や処理の実行指示を受付ける。
大容量記憶部60は、バックアップや再利用を可能とするために、電源をオフしても保存したデータが消失しない大容量の記憶媒体とし、例えば、HDD(Hard Disk Drive)を用いる。
この実施形態では、画像読取部10で読取った原稿画像は、すべて大容量記憶部60で保存される。よって、コピー要求に対しては、大容量記憶部60への保存を経て、プリント出力用の画像へと処理する出力側の処理に引き継がれる工程となる。
また、大容量記憶部60に記憶する画像は、コントローラ部50内の処理(2)52で処理された画像データを保存するので、画像処理工程ごとに処理した画像データを保存、管理するためのメモリ部としても機能する。
コピー要求に対する出力側の画像処理工程は、大容量記憶部60に記憶された画像を取出し、画像出力部(プリンタ)70で書込みに用いる画像データへと処理する。この処理は、画像処理部30で行う。
画像処理部30は、プリント出力用の画像データ処理として、画像出力部70で用いることが可能でかつそのデバイス特性に適合する画像データとし、また、操作部80への入力操作により設定したユーザが要求する画質調整や画像編集を画像データに施す必要があり、この処理を画像データ処理部(3)(以下、この処理部或いはここで行う処理を「処理(3)」という)33で行う。ここで行う処理には、例えば、圧縮データに対する伸張処理、地肌除去処理、変倍処理、RGBからCMYK或いはカラーからモノクロへの色変換処理、階調処理等が含まれる。
画像処理部30は、大容量記憶部60からの画像に対し処理(3)33による画像処理を施し、プリント出力用データ(書込み画像データ)として画像出力部70に処理後のデータを出力する。
また、出力側の処理に対しても、画像処理部30は、画像処理工程ごとに処理した画像データを保存するためのメモリ部として、メモリ部(3)37を備える。メモリ部(3)37は、処理(3)33で処理された画像データを保存する。
“各画像処理工程の保存データ処理”
本実施形態では、原稿読取部10から入力され画像を画像出力部70で出力するまでの一連の画像処理工程で発生する異常を解析するために、上記図1を参照して説明した画像データ処理系の各処理工程において処理された画像データをそれぞれメモリ部(1)〜(3)35〜37及び大容量記憶部60で保存する。
このようにして保存された画像データは、異常発生時に出力画像の状態を目視で確認するために、発生時のデータによるプリント出力を実際に行わせ、その出力結果を目視確認に用いる。本実施形態では、処理工程ごとに画像のプリント出力を行い、異常の確認をすることで、どの工程で生じた異常であるかを割り出すことを容易にし、解析の効率を向上させることができる。
ただ、不具合の生じた箇所又は異常発生した処理工程をさらに明確化するためには、対象画像に対して指示された動作モード及び処理条件を参照することが有効な方法となる。
そこで、画像データをメモリ部(1)〜(3)35〜37及び大容量記憶部60に保存する際に、保存する画像データがどの処理工程で処理された画像であるかを示す情報と当該画像の書誌情報としてコントローラ部50で管理されている動作モード及び処理条件等を付加情報として、画像データと関連付けて保存し、管理する。
この処理は、通常の動作モード(この実施形態に示す例では通常モードのコピー動作)において、各処理工程の画像処理部で処理された画像データに上記した付加情報を関連付けて、それぞれの保存場所として備えたメモリ部(1)〜(3)35〜37及び大容量記憶部60に保存する。なお、これらの画像データと付加情報の保存は、履歴を見ることができるように異常発見時の画像だけではなく過去のデータを蓄積しておくことが望ましく、こうした保存方法をとる場合には、メモリ部に不揮発性の記憶手段を用いることが必要になる。
このようにして各処理工程で処理され、保存された画像を異常発生時にプリント出力するときには、出力画像に付加情報を埋込む処理を行い、プリント出力用データを生成する。
図2は、本実施形態のMFPにおける通常モードのコピー動作時の画像処理におけるデータのフローを示す。
コピー動作において、原稿読取部10から入力された画像を画像出力部70でプリント出力するまでの画像データの処理フローは、図2中の矢印に示すようになる。即ち、原稿読取部10 → 処理(1)31 → 処理(2)52 → 処理(3)33 → 画像出力部70の順で各処理部の処理が行われる。
図2の処理フローに沿ってコピー動作時の一連の画像処理工程が進行し、各処理部で処理された画像データは、図2中の破線矢印に示すように、それぞれのメモリ部(1)〜(3)35〜37に保存される。なお、処理(2)52で処理された画像データは、大容量記憶部60に保存(蓄積)される。また、メモリ部(1)〜(3)35〜37及び大容量記憶部60それぞれ(以下「各メモリ部」という場合これらの記憶手段を指す)に保存された画像データは、上記した付加情報が関連付けられて管理される。なお、通常モードのコピー動作で各メモリ部に保存された画像データは、後記する異常発生時に用いられ、通常モードの動作で利用されることはない。
また、異常発生時に各メモリ部からそれぞれの処理工程で処理された画像データをもとにプリント出力を行うときに、画像データと関連付けて保存した付加情報(工程、動作動作及び処理条件等)を1つの記録媒体にプリント出力する。
この方法をとることによって、各処理工程で処理された画像データによる出力画像の状態を目視で確認する際に、どの工程でどのような動作モード及び処理条件等が設定されたかを同時に確認することができ、解析効率の向上が図られる。
異常発生時に出力画像の状態を目視で確認するための出力処理は、通常モードとは別の動作モード(以下、「デバックモード」という)として操作部80からの指示に従って行われる。
デバックモードでは、コントローラ部50は、メモリ部(1)〜(3)35〜37及び大容量記憶部60ごとに保存した画像データと当該画像データに関連付けられた付加情報をもとに、個別にプリント出力用のデータを生成し、画像出力部70でプリント出力を行わせる。
ここで、各メモリ部に保存する画像データと関連付けられる付加情報に係る実施形態を示す。
図3は、付加情報として用いる情報の種類を示す。
図3の(A)に示す付加情報(1)は、保存した画像データが、どの画像処理部(工程)で処理されたデータであるかを識別する情報である。ここでは、下記の4種類の画像処理部(工程)を識別可能とするために、2ビットの識別情報を用いる。
1.画像読取部10(メモリ部(1)35の保存データ)
2.処理(1)31(メモリ部(2)36の保存データ)
3.処理(2)52(大容量記憶部60の保存データ)
4.処理(3)33(メモリ部(3)37の保存データ)
本実施形態では、デバック動作において出力する画像は、どの画像処理部(工程)で処理されたデータであるかを示すことを必要としているのであるから、少なくとも上記付加情報(1)を各メモリ部に保存する画像データと関連付けることが必須の条件となる。
図3の(B)に示す付加情報(2)は、保存した画像データが、処理条件或いは動作モードとして設定可能なカラー、モノクロ、カラー/モノクロ自動選択等の動作のどれであるかを識別する情報である。ここでは、下記の2種類の処理動作を識別可能とするために、1ビットの識別情報を用いる。
1.モノクロ処理
2.カラー処理
図3の(C)に示す付加情報(3)は、保存した画像データが、動作モード或いは処理条件として設定可能な文字動作、写真動作、自動検知動作等の動作のどれであるかを識別する情報である。ここでは、下記の4種類の処理動作を識別可能とするために、2ビットの識別情報を用いる。
1.文字/写真動作
2.文字動作
3.写真動作
4.自動検知動作
各メモリ部は、上記した付加情報を画像データと関連付けて保存する。画像データと付加情報とを関連付けて各メモリへ保存するときには、データをメモリ部で管理するときに通常採用される方法であるデータのフォーマット化を適用することにより実施することができる。
図4及び図5は、画像データと付加情報を関連付けて保存するときのデータフォーマットを説明する図である。
図4及び図5は、いずれも付加情報部と画像データ部とを組合せたデータフォーマットをなす。
図4は、付加情報部のデータとして、画像データがどの画像処理部(工程)で処理されたデータであるかを識別する情報(付加情報(1))のみを記載する基本的なデータフォーマットを示す。図4の(I)〜(IV)は、それぞれ下記の画像処理部(工程)の出力画像データに対応するデータフォーマットの例である。
(I) 画像読取部10の出力(メモリ部(1)35の保存データ)
(II) 処理(1)31の出力(メモリ部(2)36の保存データ)
(III) 処理(2)52の出力(大容量記憶部60の保存データ)
(IV) 処理(3)33(メモリ部(3)37の保存データ)
また、図5は、付加情報部のデータとして、画像データがどの画像処理部(工程)で処理されたデータであるかを識別する情報(付加情報(1))と、処理条件としてカラー、モノクロのどちらであるかを識別する情報(付加情報(2))と、動作モードとして文字・写真の4種の動作のどれであるかを識別する情報(付加情報(3))とを組合せて記載するデータフォーマットを示す。図4の(I)〜(IV)は、それぞれ下記の画像処理部(工程)の出力画像データに対応し、それぞれに処理条件或いは動作モードが設定された場合のデータフォーマットの例である。
(I) 画像読取部10の出力(メモリ部(1)35の保存データ)で、モノクロ、文字/写真動作が設定された場合
(II) 処理(1)31の出力(メモリ部(2)36の保存データ)で、モノクロ、文字動作が設定された場合
(III) 処理(2)52の出力(大容量記憶部60の保存データ)で、カラー、文字動作が設定された場合
(IV) 処理(3)33(メモリ部(3)37の保存データ)で、カラー、文字動作が設定された場合
次に、上記した画像データ処理系におけるデータ処理の動作を図6に示すフローチャートを参照して説明する。
このデータ処理のフローは、コピー機能が選択されたときにコントローラ部50の指示に従い画像データ処理系が行う処理である。ここでは、コピー機能が選択された後、さらに通常モード、デバックモードのどちらかが選択され、選択されたモードの動作を行い、処理を終了するという手順をとる。
よって、図6の処理フローでは、はじめにMFPがスタンバイ状態にあり、このときに操作部80で行われる通常モード、デバックモードのどちらかを選択するキー入力操作、またデバックモードの場合には処理工程ごとの画像出力を行うので、デバック対象とする処理工程(処理された画像データ)を選択するキー入力操作を受付ける(ステップS101)。
次いで、受付けたキー入力がデバックモードであるか否かを確認する(ステップS102)。
ここで、デバックモードではない場合(ステップS102-NO)、通常モードの処理プロセスに沿って処理を行っていく。
通常モードでは、まず、画像読取部10で原稿画像を読取り、読取った画像データに画像読取部10で所定の処理(画像データ処理系の構成にする上記説明の画像読取部10についての記載、参照)を施した後、画像読取部10からの出力であることを識別するための情報(付加情報(1))を含む付加情報を所定のデータフォーマットに従って付加する処理を行う(ステップS103)。なお、付加情報(1)以外に、図3及び図5に例示した付加情報(2)及び付加情報(3)を採用する場合には、これらの情報も付加する。
次いで、画像読取部10で処理された画像データと付加情報をこの処理工程で処理されたデータを蓄積するメモリ部(1)35に保存する(ステップS104)。
この後、入力側の次工程として、画像読取部10から処理対象のデータとして渡される中の画像データに処理(1)31で所定の処理(上記“画像データ処理系の概要”における処理(1)31についての記載、参照)を施した後、処理(1)31からの出力であることを識別するための情報(付加情報(1))を含む付加情報を所定のデータフォーマットに従って付加する処理を行う(ステップS105)。なお、付加情報(1)以外に、図3及び図5に例示した付加情報(2)及び付加情報(3)を採用する場合には、画像読取部10から渡されるこれらの情報を付加する。
次いで、処理(1)31で処理された画像データと付加情報をこの処理工程で処理されたデータを蓄積するメモリ部(2)36に保存する(ステップS106)。
この後、入力側の次工程として、処理(1)31から処理対象のデータとして渡される中の画像データに処理(2)52で所定の処理(上記“画像データ処理系の概要”における処理(2)52についての記載、参照)を施した後、処理(2)52からの出力であることを識別するための情報(付加情報(1))を含む付加情報を所定のデータフォーマットに従って付加する処理を行う(ステップS107)。なお、付加情報(1)以外に、図3及び図5に例示した付加情報(2)及び付加情報(3)を採用する場合には、処理(1)31から渡されるこれらの情報を付加する。
次いで、処理(2)52で処理された画像データと付加情報をこの処理工程で処理されたデータを蓄積する大容量記憶部60に保存する(ステップS108)。
この後、出力側の処理工程として、大容量記憶部60から処理対象のデータとして取出した中の画像データに処理(3)33で所定の処理(上記“画像データ処理系の概要”における処理(3)33についての記載、参照)を施した後、処理(3)33からの出力であることを識別するための情報(付加情報(1))を含む付加情報を所定のデータフォーマットに従って付加する処理を行う(ステップS109)。なお、付加情報(1)以外に、図3及び図5に例示した付加情報(2)及び付加情報(3)を採用する場合には、大容量記憶部60から取出したこれらの情報を付加する。
次いで、処理(3)33で処理された画像データと付加情報をこの処理工程で処理されたデータを蓄積するメモリ部(3)37に保存する(ステップS110)。
この後、出力側の最後の処理工程として、画像出力部70で処理(3)33から渡される処理対象のデータを用いてプリント出力を行う(ステップS111)。このとき、画像出力部70では、処理(3)33から渡される処理対象のデータには、付加情報が含まれているので、画像データだけを出力に用いるために、付加情報を削除する処理を行う。
プリント出力用のデータを生成し、プロッタ等のプリンタエンジンにこのデータを引継ぎ、通常モードの画像処理プロセスを終える。
他方、ステップS102でデバックモードである場合(ステップS102-YES)、デバックモードの処理プロセスに沿って処理を行っていく。
デバックモードでは、まず、ステップS101で選択されたデバック対象とする処理工程の“画像データと付加情報”を取得するために、デバック対象のデータを保存したメモリ部(1)〜(3)35〜37及び大容量記憶部60の1つを指定し、そこから当該データを読出す(ステップS121)。
本実施形態では、指定されたメモリ部から読出した“画像データと付加情報”をもとに画像に付加情報を埋め込んで1つの記録媒体にプリント出力する。また、このデバックモードにおける出力処理の工程は、通常モードにおける処理工程と共通化する。
よって、指定されたメモリ部から読出した“画像データと付加情報”のプリント出力に至るまでの処理の流れは、各画像処理部を経由することになる。ただ、画像処理工程ごとに保存した画像データと当該画像データに関連付けられた付加情報を保存状態のまま、そのデータをもとに個別に出力することが、デバックの趣旨であるから、経由する各処理部は何の処理も受けることなく当該データを画像出力部70に渡す。
図6のデバックモードの処理は、デバッグモードで画像読取部10の出力画像データを保存したメモリ部(1)35のデータが選択された場合における画像処理のフローチャートを示すものである。
また、図7は、デバッグモード時における図6のフローチャートに対応する画像処理のデータフローを画像データ処理システム上で示した図である。
図7に示すように、メモリ部(1)35から読出された“画像データと付加情報”によってプリント出力するまでのデバッグモード時のデータの処理フローは、同図中の矢印に示すようになる。即ち、メモリ部(1)35 → 処理(1)31 → 処理(2)52 → 処理(3)33 → 画像出力部70の順で各処理部を経由する。ただ、処理(1)31 → 処理(2)52 → 処理(3)では、何の処理も受けることなく、データはスルーする。
この処理手順が図6のデバックモードの処理におけるステップS122〜124に当たる。即ち、処理(1)31、処理(2)12、処理(3)33のいずれにおいても、画像処理はスルーし、付加情報を付与する処理モード行わない。
この後、最終の処理工程では、上記のようにメモリ部(1)35から読出し各画像処理部をスルーして、受取る処理対象の“画像データと付加情報”を用いてプリント出力を行う(ステップS125)。このとき、画像出力部70では、“画像データと付加情報”をもとに対象画像に付加情報を埋め込んで1つの記録媒体にプリント出力するための出力用のデータを生成する処理を行う。なお、デバッグモードでの付加情報については画像出力部70で画像データに埋め込んだ後に削除する。
このようにしてプリント出力用のデータを生成し、プロッタ等のプリンタエンジンにこのデータを引継ぎ、デバッグモード時の画像処理プロセスを終える。
上記で図6のフローチャートを参照して説明したデバッグモード時の動作は、画像読取部10の出力画像データを保存したメモリ部(1)35のデータが選択された場合に実行するフローであるが、選択されたメモリ部が、処理プロセスの後段のメモリ部(2)36、大容量記憶部60、メモリ部(3)37であれば、そのメモリ部以前に行われる画像処理は、処理工程に入らないので、こうした場合に適応できるように図6のフローチャートを改変する必要がある。つまり、処理工程に入らない処理については無視する動作とすることにより、図6のフローを適用することができる。
例えば、デバッグモード時に大容量記憶部60の保存データが選択された場合、画像データ処理システム上の画像処理のデータフローは、図8に示すようになる。
即ち、大容量記憶部60から読出された“画像データと付加情報”によってプリント出力するまでのデバッグモード時のデータの処理フローは、図8中の矢印に示すように、大容量記憶部60 → 処理(3)33 → 画像出力部70の経路で処理部を通る。この場合、処理(1)31及び処理(2)52は処理工程に入らないので、デバッグモード時のデータの処理フローでは、この処理を無視し、処理工程に入る処理(3)33では、図6のステップS124におけるように、何の処理も受けることなく、データをスルーさせる。
「実施形態2」
上記実施形態1では、画像処理工程ごとに設けたメモリ部に当該処理工程で処理された画像データに付加情報を関連付けて保存する手段を設けた画像データ処理系の基本構成を示した。ただ、上記実施形態1の画像データ処理系では、通常モードの動作において画像処理工程ごとに設けたメモリ部には、無条件に処理したデータを保存するので、例えば異常が起きる可能性が極めて低い使用環境或いは使用状況にあり、定期点検を行えばその間安定した動作が確保されるような場合には、データの保存を止め、無駄に電力やメモリを消耗しないようにする方がユーザにとってむしろメリットが大きいと判断される場合がある。
そこで、本実施形態では、こうした場合に応じた動作を行えるようにするための手段として、画像データに付加情報を関連付けて保存するメモリ部への当該データの保存の要否を例えば、操作部80で設定できるようにし、設定に従いデータの保存動作を制御することで高パフォーマンスの動作が得られるようにする。
上記したデータ保存の要否の設定は、各メモリ部の全部を対象に要否を定める方が、設定操作が簡便に行えるようになる。ただ、一部のメモリ部のみでデータ保存するだけでも異常画像を管理する上で問題がなく、このようにする方が、無駄に電力を消費するがない場合もある。
このような場合に対応できるようにするためには、メモリごとにデータの保存の要否を設定する方法を採用することが望ましい。以下に示す実施形態では、メモリごとにデータの保存の要否を設定する方法を採用した例を示す。
図9は、本実施形態における画像データ処理系におけるデータ処理の動作を示すフローチャートである。
このデータ処理のフローは、コピー機能が選択されたときにコントローラ部50の指示に従い画像データ処理系が行う処理である。ここでは、コピー機能が選択された後、さらに通常モード、デバックモードのどちらかが選択され、選択されたモードの動作を行い、処理を終了するという手順をとる。この実施形態では、特に通常モードの動作を選択する際に、画像処理工程ごとに設けたメモリ部に処理された画像データと付加情報を蓄積するか否かを表す、蓄積or非蓄積の設定を行う。なお、蓄積or非蓄積は、上記のデータ保存の要否とした記述に相当し、この実施形態では、蓄積という形でデータを保存することからこの表現をとっている。
よって、図9の処理フローでは、はじめにMFP がスタンバイ状態にあり、このときに操作部80で行われる通常モード、デバックモードのどちらかを選択するキー入力操作、通常モードについては上記した各メモリ部に対する蓄積or非蓄積を選択するキー入力操作、さらにデバックモードについてはデバック対象とする処理工程(処理された画像データ)を選択するキー入力操作を受付ける(ステップS201)。なお、デバック対象とする画像データを選択する入力操作は、非蓄積を選択したメモリ部の画像データの選択ができないようにする。
次いで、受付けたキー入力がデバックモードであるか否かを確認する(ステップS202)。
ここで、デバックモードではない場合(ステップS202-NO)、通常モードの処理プロセスに沿って処理を行っていく。
通常モードでは、まず、画像読取部10で原稿画像を読取り、読取った画像データに画像読取部10で所定の処理(画像データ処理系の構成にする上記説明の画像読取部10についての記載、参照)を施した後、画像読取部10からの出力であることを識別するための情報(付加情報(1))を含む付加情報を所定のデータフォーマットに従って付加する処理を行う(ステップS203)。なお、付加情報(1)以外に、図3及び図5に例示した付加情報(2)及び付加情報(3)を採用する場合には、これらの情報も付加する。
次いで、画像読取部10で処理された画像データと付加情報をこの処理工程で処理されたデータを蓄積するメモリ部(1)35へ保存するが、その前に、操作部80で設定されたデータの蓄積or非蓄積を参照する(ステップS204)。
ここで、データの蓄積が設定されている場合だけ(ステップS204-蓄積)、メモリ部(1)35へ当該データの保存、蓄積を行う(ステップS205)。
この後、入力側の次工程として、画像読取部10から処理対象のデータとして渡される中の画像データに処理(1)31で所定の処理(上記“画像データ処理系の概要”における処理(1)31についての記載、参照)を施した後、処理(1)31からの出力であることを識別するための情報(付加情報(1))を含む付加情報を所定のデータフォーマットに従って付加する処理を行う(ステップS206)。なお、付加情報(1)以外に、図3及び図5に例示した付加情報(2)及び付加情報(3)を採用する場合には、画像読取部10から渡されるこれらの情報を付加する。
次いで、処理(1)31で処理された画像データと付加情報をこの処理工程で処理されたデータを蓄積するメモリ部(2)36に保存するが、その前に、操作部80で設定されたデータの蓄積or非蓄積を参照する(ステップS207)。
ここで、データの蓄積が設定されている場合だけ(ステップS207-蓄積)、メモリ部(2)36へ当該データの保存、蓄積を行う(ステップS208)。
この後、入力側の次工程として、処理(1)31から処理対象のデータとして渡される中の画像データに処理(2)52で所定の処理(上記“画像データ処理系の概要”における処理(2)52についての記載、参照)を施した後、処理(2)52からの出力であることを識別するための情報(付加情報(1))を含む付加情報を所定のデータフォーマットに従って付加する処理を行う(ステップS209)。なお、付加情報(1)以外に、図3及び図5に例示した付加情報(2)及び付加情報(3)を採用する場合には、処理(1)31から渡されるこれらの情報を付加する。
次いで、処理(2)52で処理された画像データと付加情報をこの処理工程で処理されたデータを蓄積する大容量記憶部60に保存するが、その前に、操作部80で設定されたデータの蓄積or非蓄積を参照する(ステップS210)。
ここで、データの蓄積が設定されている場合だけ(ステップS210-蓄積)、大容量記憶部60へ当該データの保存、蓄積を行う(ステップS211)。
この後、出力側の処理工程として、大容量記憶部60から処理対象のデータとして取出した中の画像データに処理(3)33で所定の処理(上記“画像データ処理系の概要”における処理(3)33についての記載、参照)を施した後、処理(3)33からの出力であることを識別するための情報(付加情報(1))を含む付加情報を所定のデータフォーマットに従って付加する処理を行う(ステップS212)。なお、付加情報(1)以外に、図3及び図5に例示した付加情報(2)及び付加情報(3)を採用する場合には、大容量記憶部60から取出したこれらの情報を付加する。
次いで、処理(3)33で処理された画像データと付加情報をこの処理工程で処理されたデータを蓄積するメモリ部(3)37に保存するが、その前に、操作部80で設定されたデータの蓄積or非蓄積を参照する(ステップS213)。
ここで、データの蓄積が設定されている場合だけ(ステップS213-蓄積)、メモリ部(3)37へ当該データの保存、蓄積を行う(ステップS214)。
この後、出力側の最後の処理工程として、画像出力部70で処理(3)33から渡される処理対象のデータを用いてプリント出力を行う(ステップS215)。このとき、画像出力部70では、処理(3)33から渡される処理対象のデータには、付加情報が含まれているので、画像データだけを出力に用いるために、付加情報を削除する処理を行う。
プリント出力用のデータを生成し、プロッタ等のプリンタエンジンにこのデータを引継ぎ、通常モードの画像処理プロセスを終える。
図10は、通常モード時における図9のフローチャートに対応する画像処理のデータフローの1例を画像データ処理システム上で示した図である。
通常モードのコピー動作において、原稿読取部10から入力された画像を画像出力部70でプリント出力するまでの画像データの処理フローは、図10中の矢印に示すようになる。即ち、原稿読取部10 → 処理(1)31 → 処理(2)52 → 処理(3)33 → 画像出力部70の順で各処理部の処理が行われる。
図10の処理フローに沿ってコピー動作時の一連の画像処理工程が進行し、各処理部で処理された画像データと付加情報は、それぞれの処理部に対応するメモリ部(1)〜(3)35〜37及び大容量記憶部60に保存することが可能であるが、本実施形態においては、各メモリ部で蓄積or非蓄積の設定に従いデータ蓄積が制御できる。
図10に例示する処理フローでは、原稿読取部10で処理されたデータを蓄積する設定が行われていない場合を示している。即ち、同図中においてメモリ部(1)35へは他のメモリ部に示されている破線矢印が記されていない。従って、この処理フローでメモリ部(1)35への画像データと付加情報の保存を不要とし、後記する異常発生時にデバッグモード時の処理に使用されることもない。
図6のフローチャートに戻ると、ステップS102でデバックモードである場合(ステップS202-YES)、デバックモードの処理プロセスに沿って処理を行っていく。
デバックモードでは、まず、ステップS201で選択されたデバック対象とする処理工程の“画像データと付加情報”を取得するために、デバック対象のデータを保存したメモリ部(1)〜(3)35〜37及び大容量記憶部60の1つを指定し、そこから当該データを読出す(ステップS221)。なお、デバック対象とする画像データには、非蓄積を選択したメモリ部の画像データは含まれていない。
デバックモードの処理プロセスとして以降に行うステップS222〜S225は、実施形態1における図6のフローチャート中のステップS122〜S125と同じである。よって、先に示した図6の説明を参照することとし、ここでは記載を省略する。
上記のように、各画像処理工程で処理された画像データと付加情報を工程ごとに設けたメモリ部に蓄積するか否かを操作部80からの設定に従って制御できるようにしたことにより、必要最小限の消費電力で必要な画像データと付加情報の蓄積が可能になり、パフォーマンスの向上を図ることができる。
「実施形態3」
上記実施形態1では、画像処理工程ごとに設けたメモリ部に当該処理工程で処理された画像データに付加情報を関連付けて保存する手段を設けた画像データ処理系の基本構成を示した。ただ、上記実施形態1の画像データ処理系では、通常モードの動作において画像処理工程ごとに設けたメモリ部に処理したデータを保存する際の保存条件を定めていないので、例えば不用意な上書きにより蓄積した過去のデータが失われる可能性があり、こうしたデータの消失により異常発生時の解析が的確に行えない場合がある。
そこで、本実施形態では、このような蓄積データの消失を防ぐための手段として、各メモリ部に書込んだ当該データに対し上書き等が行われデータの消失が起きないようにするライトプロテクト機能を適用し、この機能を働かせるか否かを例えば、操作部80で設定できるようにし、設定に従いライトプロテクト機能を制御することで、動作を適正化することで高パフォーマンス化を図るようにする。
上記したライトプロテクト機能を働かせるか否かの設定は、各メモリ部の全部を対象にライトプロテクトをONするか否かを定める方が、設定操作が簡便に行えるようになる。ただ、一部のメモリ部のみでライトプロテクトをONするだけでも異常画像を管理する上で問題がなく、また必要な部分のみライトプロテクトをONする方が、解析効率を向上させることが可能になる場合もある。
このような場合に対応できるようにするためには、メモリごとにライトプロテクトONを設定する方法を採用することが望ましい。以下に示す実施形態では、メモリごとにライトプロテクトONを設定する方法を採用した例を示す。
図11は、本実施形態における画像データ処理系におけるデータ処理の動作を示すフローチャートである。
このデータ処理のフローは、コピー機能が選択されたときにコントローラ部50の指示に従い画像データ処理系が行う処理である。ここでは、コピー機能が選択された後、さらに通常モード、デバックモードのどちらかが選択され、選択されたモードの動作を行い、処理を終了するという手順をとる。この実施形態では、特に通常モードの動作が選択され、処理を行う際に、既に行われたコピー処理において保存された画像データと付加情報を蓄積するメモリ部に対するライトプロテクトをONするか否かの設定に従ってデータ蓄積の制御を可能とした処理のフローである。
よって、図11の処理フローでは、はじめにMFP がスタンバイ状態にあり、このときに操作部80で行われる通常モード、デバックモードのどちらかを選択するキー入力操作、またデバックモードについてはデバック対象とする処理工程(処理された画像データ)を選択するキー入力操作を受付ける(ステップS301)。なお、このステップでは、画像データと付加情報を蓄積するメモリ部に対するライトプロテクトをONするか否かの設定情報が処理フローの制御に必要であり、この情報も取得する。この情報は、この実施形態では、現行のコピー処理以前の異常発生時等に行われた入力操作で既に選択され、コントローラ部50が管理する設定情報を用いる。
次いで、受付けたキー入力がデバックモードであるか否かを確認する(ステップS302)。
ここで、デバックモードではない場合(ステップS302-NO)、通常モードの処理プロセスに沿って処理を行っていく。
通常モードでは、まず、画像読取部10で原稿画像を読取り、読取った画像データに画像読取部10で所定の処理(画像データ処理系の構成にする上記説明の画像読取部10についての記載、参照)を施した後、画像読取部10からの出力であることを識別するための情報(付加情報(1))を含む付加情報を所定のデータフォーマットに従って付加する処理を行う(ステップS303)。なお、付加情報(1)以外に、図3及び図5に例示した付加情報(2)及び付加情報(3)を採用する場合には、これらの情報も付加する。
次いで、画像読取部10で処理された画像データと付加情報をこの処理工程で処理されたデータを蓄積するメモリ部(1)35へ保存するが、その前に、蓄積するメモリ部に対するライトプロテクトをONするか否かの設定情報を参照して、メモリ部(1)35の設定がライトプロテクトONであるか否かを確認する(ステップS304)。
ここで、ライトプロテクトがONではない場合だけ(ステップS304-NO)、メモリ部(1)35へ当該データの保存、蓄積を行う(ステップS305)。
この後、入力側の次工程として、画像読取部10から処理対象のデータとして渡される中の画像データに処理(1)31で所定の処理(上記“画像データ処理系の概要”における処理(1)31についての記載、参照)を施した後、処理(1)31からの出力であることを識別するための情報(付加情報(1))を含む付加情報を所定のデータフォーマットに従って付加する処理を行う(ステップS306)。なお、付加情報(1)以外に、図3及び図5に例示した付加情報(2)及び付加情報(3)を採用する場合には、画像読取部10から渡されるこれらの情報を付加する。
次いで、処理(1)31で処理された画像データと付加情報をこの処理工程で処理されたデータを蓄積するメモリ部(2)36に保存するが、その前に、蓄積するメモリ部に対するライトプロテクトをONするか否かの設定情報を参照して、メモリ部(2)36の設定がライトプロテクトONであるか否かを確認する(ステップS307)。
ここで、ライトプロテクトがONではない場合だけ(ステップS307-NO)、メモリ部(2)36へ当該データの保存、蓄積を行う(ステップS308)。
この後、入力側の次工程として、処理(1)31から処理対象のデータとして渡される中の画像データに処理(2)52で所定の処理(上記“画像データ処理系の概要”における処理(2)52についての記載、参照)を施した後、処理(2)52からの出力であることを識別するための情報(付加情報(1))を含む付加情報を所定のデータフォーマットに従って付加する処理を行う(ステップS309)。なお、付加情報(1)以外に、図3及び図5に例示した付加情報(2)及び付加情報(3)を採用する場合には、処理(1)31から渡されるこれらの情報を付加する。
次いで、処理(2)52で処理された画像データと付加情報をこの処理工程で処理されたデータを蓄積する大容量記憶部60に保存するが、その前に、蓄積するメモリ部に対するライトプロテクトをONするか否かの設定情報を参照して、大容量記憶部60の設定がライトプロテクトONであるか否かを確認する(ステップS310)。
ここで、ライトプロテクトがONではない場合だけ(ステップS310-NO)、大容量記憶部60へ当該データの保存、蓄積を行う(ステップS311)。
この後、出力側の処理工程として、大容量記憶部60から処理対象のデータとして取出した中の画像データに処理(3)33で所定の処理(上記“画像データ処理系の概要”における処理(3)33についての記載、参照)を施した後、処理(3)33からの出力であることを識別するための情報(付加情報(1))を含む付加情報を所定のデータフォーマットに従って付加する処理を行う(ステップS312)。なお、付加情報(1)以外に、図3及び図5に例示した付加情報(2)及び付加情報(3)を採用する場合には、大容量記憶部60から取出したこれらの情報を付加する。
次いで、処理(3)33で処理された画像データと付加情報をこの処理工程で処理されたデータを蓄積するメモリ部(3)37に保存するが、その前に、蓄積するメモリ部に対するライトプロテクトをONするか否かの設定情報を参照して、メモリ部(3)37の設定がライトプロテクトONであるか否かを確認する(ステップS313)。
ここで、ライトプロテクトがONではない場合だけ(ステップS313-NO)、メモリ部(3)37へ当該データの保存、蓄積を行う(ステップS314)。
この後、出力側の最後の処理工程として、画像出力部70で処理(3)33から渡される処理対象のデータを用いてプリント出力を行う(ステップS315)。このとき、画像出力部70では、処理(3)33から渡される処理対象のデータには、付加情報が含まれているので、画像データだけを出力に用いるために、付加情報を削除する処理を行う。
プリント出力用のデータを生成し、プロッタ等のプリンタエンジンにこのデータを引継ぎ、通常モードの画像処理プロセスを終える。
他方、ステップS302でデバックモードである場合(ステップS302-YES)、デバックモードの処理プロセスに沿って処理を行っていく。
デバックモードでは、まず、ステップS301で選択されたデバック対象とする処理工程の“画像データと付加情報”を取得するために、デバック対象のデータを保存したメモリ部(1)〜(3)35〜37及び大容量記憶部60の1つを指定し、そこから当該データを読出す(ステップS321)。
デバックモードの処理プロセスとして以降に行うステップS322〜S325は、実施形態1における図6のフローチャート中のステップS122〜S125と同じである。よって、先に示した図6の説明を参照することとし、ここでは記載を省略する。
上記のように、各画像処理工程で処理された画像データと付加情報を蓄積するために処理工程ごとに設けたメモリ部に対してライトプロテクトをONするか否かが、予め設定され、設定に従って上書きを禁止する制御を行うことで、不用意な上書き等による書込んだデータの消失を防ぎ、解析が的確に行えるようになる。また、ライトプロテクトONとしない一部のメモリ部を使用することで、解析効率の低下を抑えることが可能になり、パフォーマンスの向上を図ることができる。
「実施形態4」
上記実施形態1は、異常解析に用いるためのデータとして、各画像処理工程で処理した画像データと付加情報を工程ごとに設けたメモリ部に蓄積するようにしたもので、さらに上記実施形態2は実施形態1を基に、メモリ部へデータ蓄積をするか否かを使用状況に応じて制御可能とすることで、無駄に電力やメモリを消耗しないような使用方法をとることができる実施形態を示した。
本実施形態は、実施形態1を基礎におくが、無駄に電力やメモリを消耗しないという狙いをより効果的に、かつ低コストで実現し得る方法により構成する形態を示す。この方法は、画像処理工程ごとに設けるメモリ部を個別のデバイスとして着脱可能とする構成をとり、使用状況によってなくすことができない場合には取り付け、不要としても問題が生じない場合には取付けないような対応をとれるようにする。
図12は、本実施形態に係るMFPの画像データ処理系の全体構成の概略を示す図である。
図12において、個別のデバイスとして着脱可能なメモリ部は、入力側の処理系ではメモリ部(1)35’とメモリ部(2)36’であり、入力側の処理系ではメモリ部(3)37’である。図1に示した実施形態1,2の画像データ処理系におけるメモリ部は固設されている点で、着脱可能とした本実施形態のメモリ部とは異なる。着脱可能とした本実施形態のメモリ部は、個別に着脱を選択することができる。
なお、上記メモリ部が異なる以外に、図1に示した画像データ処理系と図12に示した画像データ処理系とは同じであるから、処理系の構成要素については、先に記述した図1の説明を参照することとし、ここでは、記載を省略する。
着脱可能なメモリ部に対し、MFPの側には図示しないが着脱可能な各メモリ部の着脱状態を検知する手段を有し、メモリ部(1)35’、メモリ部(2)36’及びメモリ部(3)37’がどのようなバリエーションで着脱されている場合でも、画像データ処理系の制御動作に適応可能とする。
図13は、本実施形態における画像データ処理系におけるデータ処理の動作を示すフローチャートである。
このデータ処理のフローは、コピー機能が選択されたときにコントローラ部50の指示に従い画像データ処理系が行う処理である。ここでは、コピー機能が選択された後、さらに通常モード、デバックモードのどちらかが選択され、選択されたモードの動作を行い、処理を終了するという手順をとる。この実施形態では、特に通常モードの動作を選択する際に、画像処理工程ごとに設けたメモリ部に処理された画像データと付加情報を蓄積するか否かを表す、蓄積or非蓄積の設定を行う。
ただ、デバックモードの選択さらに蓄積or非蓄積の設定については、着脱可能としたメモリ部が装着されていることが前提となるので、装着されていないメモリ部を確認し、処理に矛盾が生じない手順とする。
よって、図13の処理フローでは、始めにメモリ部(1)〜(3)35’〜37’の着脱状態として、実装/非実装を確認する(ステップS401)。
ここで、非実装のメモリ部があれば(ステップS401-非実装)、次に当該非実装のメモリ部に対してデータの蓄積or非蓄積の設定を確認する(ステップS431)。これは、非実装のメモリ部に対して蓄積の設定がなされていると矛盾が生じるからである。
よって、当該非実装のメモリ部に対してデータの“蓄積”が設定されている場合には(ステップS431-蓄積)、矛盾を無くすためにこの設定を“非蓄積”に自動で変更するとともに(ステップS432)、操作部80の初期入力画面における表示も“非蓄積”に変更し、非実装であるから“非蓄積”の設定になる旨をメッセージで示す(ステップS433)。
この後、コピー機能のモード設定等の入力を待つスタンバイ状態となる。
他方、ステップS431で当該非実装のメモリ部に対してデータの“非蓄積”が設定されている場合には(ステップS431-非蓄積)、矛盾を生じることもなく、またデバックモードの動作を行うことはあり得ないので、操作部80は、通常モードのコピー処理の入力を待つスタンバイ状態となり、設定入力が行われた後、設定に従い通常モードのコピー処理プロセスに沿って処理を行っていく。
ステップS401で全てのメモリ部が実装されていれば(ステップS401-実装)或いはステップS433の処理後には、スタンバイ状態になるので、このときに操作部80で行われる通常モード、デバックモードのどちらかを選択するキー入力操作、通常モードについては実装されている各メモリ部に対する蓄積or非蓄積を選択するキー入力操作、さらにデバックモードについてはデバック対象とする処理工程(処理された画像データ)を選択するキー入力操作を受付ける(ステップS402)。なお、デバック対象とする画像データを選択する入力操作は、非蓄積を選択したメモリ部の画像データの選択ができないようにする。
次いで、受付けたキー入力がデバックモードであるか否かを確認する(ステップS403)。
ここで、デバックモードではない場合(ステップS202-NO)、通常モードのコピー処理プロセスに沿って処理を行っていく。
ここで通常モードのコピー処理として行う、ステップS404〜ステップS416のフローは、上記した実施形態2の通常モードの処理フロー(図9)におけるステップS203〜ステップS215と全く変わらない。つまり、画像読取部10、処理(1)31、処理(2)52及び処理(3)33の各画像処理工程を行い、また各画像処理工程で処理された画像データと付加情報を工程ごとに設けたメモリ部に蓄積するか否かを操作部80からの設定に従って制御する蓄積工程を経てプリント出力用の画像データの処理を行う。
なお、本実施形態のステップS404〜ステップS416の処理フローの詳細については、先に述べた図9の処理フローにおけるステップS203〜ステップS215の説明を参照することとし、ここでは記載を省略する。
また、図13の処理フローのステップS403でデバックモードである場合(ステップS403-YES)、デバックモードの処理プロセスに沿って処理を行っていく。
デバックモードでは、まず、ステップS402で選択されたデバック対象とする処理工程の“画像データと付加情報”を取得するために、デバック対象のデータを保存したメモリ部(1)〜(3)35〜37及び大容量記憶部60の1つを指定し、そこから当該データを読出す(ステップS421)。なお、デバック対象とする画像データには、非蓄積を選択したメモリ部の画像データは含まれていない。
デバックモードの処理プロセスとして以降に行うステップS422〜S425は、実施形態1における図6のフローチャート中のステップS122〜S125と同じである。よって、先に示した図6の説明を参照することとし、ここでは記載を省略する。
上記のように、画像データと付加情報の蓄積が不要なメモリ部は非実装とできるため、上記の蓄積機能が不要な場合には機器のコストダウンが可能となる。また、メモリ部の実装状態や蓄積or非蓄積の設定と操作部の入力画面の表示に矛盾をなくしたので、ユーザーの意図しない設定状態となることを防止できる。
本発明に係る画像処理装置の実施形態であるMFPにおける画像データ処理系の全体構成の概略を示す図である。 画像データ処理系(図1)における通常のコピー動作時の画像処理のデータフローを示す。 画像データと関連付けられメモリ部に保存する付加情報の種類を示す。 画像データと付加情報を関連付けて保存するデータフォーマットの基本形を説明する図である。 画像データと付加情報を関連付けて保存するデータフォーマットの実施例を説明する図である。 画像データ処理系(図1)におけるデータ処理のフローチャート(実施形態1)を示す図である。 画像データ処理系(図1)におけるデバックモード時の画像処理のデータフローを示す。 図7と同様のデバックモード時の画像処理における他のデータフローを示す。 画像データ処理系(図1)におけるデータ処理のフローチャート(実施形態2)を示す図である。 画像データ処理系(図1)における通常のコピー動作時の画像処理のデータフロー(実施形態2)を示す。 画像データ処理系(図1)におけるデータ処理のフローチャート(実施形態3)を示す図である。 本発明の実施形態4に係るMFPにおける画像データ処理系の全体構成の概略を示す図である。 画像データ処理系(図12)におけるデータ処理のフローチャートを示す図である。
符号の説明
10・・画像読取部、30・・画像処理部、31・・画像データ処理部(1)、33・・画像データ処理部(3)、35,35’・・メモリ部(1)、36,36’・・メモリ部(2)、37,37’・・メモリ部(3)、50・・コントローラ部、54・・画像データ処理部(2)、54・・NIC、70・・画像出力部、80・・操作部、90・・外部PC。

Claims (17)

  1. 原稿を読取り電子化した画像データを得る画像読取部と、
    前記画像読取部で得た画像データを汎用データとして処理する入力側画像データ処理部と、
    前記入力側データ処理部で処理した画像データをバックアップや再利用するために保存する大容量記憶部と、
    前記大容量記憶部から取出した画像データを画像出力用データとして処理する出力側画像データ処理部と、
    対象画像のデータ処理の指示及び処理条件の設定入力を受付ける操作部と、
    前記操作部で受付けた処理条件に従い入力側画像データ処理部、前記大容量記憶部及び前記出力側画像データ処理部を制御し、対象画像の画像出力処理を行うコントローラ部を有する画像処理装置であって、
    前記入力側画像データ処理部における処理対象の画像データ及び前記出力側画像データ処理部で処理した画像データを保存するためのメモリ部を前記コントローラ部の制御下に有し、
    前記コントローラ部は、前記メモリ部及び前記大容量記憶部へ画像データを保存する際、当該画像データの付加情報を関連付けて保存し、前記メモリ部又は前記大容量記憶部に保存した画像データ及び前記付加情報を1つの出力用画像データとして処理するプロセスの制御を行う機能を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1に記載された画像処理装置において、
    前記出力用画像データがプリント出力用データであり、該データを用いるプリント出力部を備え、
    前記コントローラ部は、前記付加情報としてプリント出力条件を前記メモリ部及び前記大容量記憶部に保存することを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項1又は2に記載された画像処理装置において、
    前記操作部を介して前記画像データと付加情報の前記メモリ部及び前記大容量記憶部への保存の要否を設定できるようにし、
    前記コントローラ部は、前記操作部で行われる保存の要否の設定に従い前記画像データと付加情報の保存を実行することを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項3に記載された画像処理装置において、
    前記画像データと付加情報の保存の要否を前記メモリ部及び前記大容量記憶部ごとに設定できるようにしたことを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項1又は2に記載された画像処理装置において、
    前記メモリ部及び前記大容量記憶部がライトプロテクト機能を備え、
    前記操作部を介して前記メモリ部及び前記大容量記憶部のライトプロテクト機能を働かせるか否かを設定できるようにし、
    前記コントローラ部は、前記操作部で行われるライトプロテクト機能を働かせるか否かの設定に従い前記画像データと付加情報の保存を実行することを特徴とする画像処理装置。
  6. 請求項5に記載された画像処理装置において、
    前記メモリ部及び前記大容量記憶部ごとにライトプロテクト機能を働かせるか否かを設定できるようにしたことを特徴とする画像処理装置。
  7. 請求項1乃至5のいずれかに記載された画像処理装置において、
    前記メモリ部を着脱可能としたことを特徴とする画像処理装置。
  8. 請求項7に記載された画像処理装置において、
    前記操作部が機器状態の表示機能を備え、
    前記コントローラ部は、電源オン時に前記操作部の表示機能を通して前記メモリ部の着脱状態、前記メモリ部への前記画像データと付加情報の保存要否の設定状態及び前記メモリ部に対するライトプロテクト機能の設定状態の少なくとも1つを表示させるようにしたことを特徴とする画像処理装置。
  9. 画像処理装置における画像処理方法であって、
    対象画像のデータ処理の指示及び処理条件の設定入力を受付ける第1の操作受付工程と、
    前記第1の操作受付工程で受付けた処理条件に従い原稿を読取り電子化した画像データを得る画像読取工程と、
    前記画像読取工程で得た画像データを前記第1の操作受付工程で受付けた処理条件に従い汎用データとして処理する入力側画像データ処理工程と、
    前記入力側画像データ処理工程における処理対象の画像データと当該画像データの付加情報とを関連付けてメモリ部に保存する第1のデータ保存工程と、
    前記入力側画像データ処理工程で処理した画像データと当該画像データの付加情報とを関連付けてバックアップや再利用するための大容量記憶部に保存する第2のデータ保存工程と、
    前記第2のデータ保存工程で保存した画像データを前記大容量記憶部から取出し、前記第1の操作受付工程で受付けた処理条件に従い画像出力用データとして処理する出力側画像データ処理工程と、
    前記出力側画像データ処理工程で処理した画像データと当該画像データの付加情報とを関連付けてメモリ部に保存する第3のデータ保存工程と、
    前記第1のデータ保存工程又は前記第2のデータ保存工程又は前記第3のデータ保存工程で保存した画像データ及び付加情報を1つの出力用画像データとして処理する出力用画像データ処理工程と、
    を有したことを特徴とする画像処理方法。
  10. 請求項9に記載された画像処理方法において、
    前記出力用画像データがプリント出力用データであり、前記付加情報がプリント出力条件であることを特徴とする画像処理方法。
  11. 請求項9または10に記載された画像処理方法において、
    前記第1乃至3のデータ保存工程の要否を設定する操作を受付ける第2の操作受付工程を有し、
    前記第1乃至3のデータ保存工程は、前記第2の操作受付工程の要否の設定に従い当該工程を実行することを特徴とする画像処理方法。
  12. 請求項11に記載された画像処理方法において、
    前記第2の操作受付工程は、前記画像データと付加情報の保存の要否を前記第1乃至3のデータ保存工程ごとに設定できるようにしたことを特徴とする画像処理方法。
  13. 請求項9又は10に記載された画像処理方法において、
    前記メモリ部及び前記大容量記憶部がライトプロテクト機能を備え、
    前記メモリ部及び前記大容量記憶部のライトプロテクト機能を働かせるか否かを設定する操作を受付ける第3の操作受付工程を有し、
    前記第1乃至3のデータ保存工程は、前記第3の操作受付工程のライトプロテクト機能を働かせるか否かの設定に従い当該工程を実行することを特徴とする画像処理方法。
  14. 請求項13に記載された画像処理方法において、
    前記第3の操作受付工程は、前記メモリ部及び前記大容量記憶部ごとにライトプロテクト機能を働かせるか否かを設定できるようにしたことを特徴とする画像処理方法。
  15. 請求項9乃至14のいずれかに記載された画像処理方法において、
    前記メモリ部を着脱可能とし、
    電源オン時に前記第1乃至3の操作受付工程の操作を補助するために提供する情報として、前記メモリ部の着脱状態、前記メモリ部への前記画像データと付加情報の保存要否の設定状態及び前記メモリ部に対するライトプロテクト機能の設定状態の少なくとも1つを表示する工程を有したことを特徴とする画像処理方法。
  16. 請求項9乃至15のいずれかに記載された画像処理方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  17. 請求項16に記載されたプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
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