JP2009283830A - 筐体及び昇降機構 - Google Patents

筐体及び昇降機構 Download PDF

Info

Publication number
JP2009283830A
JP2009283830A JP2008136588A JP2008136588A JP2009283830A JP 2009283830 A JP2009283830 A JP 2009283830A JP 2008136588 A JP2008136588 A JP 2008136588A JP 2008136588 A JP2008136588 A JP 2008136588A JP 2009283830 A JP2009283830 A JP 2009283830A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shelf
housing
rack
elevating
mounting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008136588A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4935756B2 (ja
Inventor
Yasuhiro Muramatsu
泰宏 村松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2008136588A priority Critical patent/JP4935756B2/ja
Publication of JP2009283830A publication Critical patent/JP2009283830A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4935756B2 publication Critical patent/JP4935756B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Warehouses Or Storage Devices (AREA)

Abstract

【課題】本発明は情報通信機器等の機器を搭載する筐体、及びその搭載に使用する昇降機構に関し、機器の収納或いは取り出しを容易かつ効率的に行うことを課題とする。
【解決手段】ラック10に搭載される機器1を昇降させる昇降機構20であって、ラック10を構成する支柱13,14に沿って昇降可能な載置部40と、支柱13,14の載置部40の昇降範囲Lよりも上方に設けられ、載置部40に接続されて載置部40の昇降動作を補助するコンストンバネ25〜28とを備える。
【選択図】図5

Description

本発明は筐体及び昇降機構に係り、特に情報通信機器等の機器を搭載する筐体、及びその搭載に使用する昇降機構に関する。
一般に、情報通信機器等を設置している施設では、情報通信機器を筐体状のラックに収納することが行われている。また、ラックとしては、EIA規格に準じた19インチラックが標準規格となっている(特許文献1参照)。この19インチラックは高背のもの(人の背の高さと同等か、それより高い)ものがあり、また搭載物となる情報通信機器が重量物である場合がある。
このような重量物である搭載物を人手によりラックに収納し或いはラックから取り出すのは、困難であると共に危険でもある。このため、このような搭載物をラックに収納する場合、事前にリフターを準備し、このリフターを用いて重量物を昇降させることが行われている。
特開2007−266278号公報
しかしながら、一般にラックは高密度に設置されており、リフターを入れるスペースは狭い。このため、リフターは小回りが利かなく、搭載物の収納或いは取り出しに最適な位置にリフターを装着することが困難であった。このため、リフターの装着処理が面倒となり、また搭載物の収納或いは取り出しについても効率良く行うことができないという問題点があった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、機器の収納或いは取り出しを容易かつ効率的に行いうる筐体及び昇降機構を提供することを目的とする。
上記の課題は、本発明の第1の観点からは、
第1の支柱と、前記第1の支柱に対向する第2の支柱と、機器を昇降させる昇降機構とを備えた筐体であって、前記昇降機構は、前記第1及び第2の支柱に沿って昇降可能な載置部と、前記第1及び第2の支柱の前記載置部の昇降範囲よりも上方に設けられ、前記載置部に接続されて前記載置部の昇降動作を補助する昇降手段とを備えた筐体により解決することができる。
また上記の課題は、本発明の第2の観点からは、筐体に搭載される機器を昇降させる昇降機構であって、前記筐体を構成する第1の支柱と前記第1の支柱に対向する第2の支柱に沿って昇降可能な載置部と、前記第1及び第2の支柱の前記載置部の昇降範囲よりも上方に設けられ、前記載置部に接続されて前記載置部の昇降動作を補助する昇降手段とを備えた昇降機構により解決することができる。
開示の筐体及び昇降機構によれば、広い設置スペースを必要とすることなく、機器を容易に昇降させることができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態について図面と共に説明する。
図1乃至図5は、本発明の一実施例である筐体10の構成及び動作を説明するための構成図である。なお、本実施例では、情報通信機器等を収納するラックに筐体10を適用した例について説明するものとする。また、各図においては、外装となる化粧板を取り外した状態を図示している。
ラック10は、EIA規格に準拠したラックマウントタイプの19インチラックであり、その内部には複数の情報通信機器等(以下、機器1という)を搭載する構成とされている。このラック10は、基台11、天板12、支柱13〜16、及び昇降機構20等により構成されている。
基台11は、ラック10が固定される床に固定される。この基台11の四隅には、支柱13〜16が立設されている。この支柱13〜16の構成は特に限定されるものではなく、中空の断面円形或いは矩形状のパイプ状材料、断面IまたはH状の材料等、種々の材料を用いることができる。また4本の支柱13〜16の内、前方(図中X1方向側が前方)に位置する対向するよう配設された一対の支柱13,14(請求項に記載の第1及び第2の支柱に相当する)には、後述するようにレール29,30が設けられている。
また、この4本の支柱13〜16の上端部には天板12が配設されている。よって、基台11、支柱13〜16、及び天板12は筐体を構成し、よってその内部に形成される空間を収納空間として機器1を内部に収納することできる。なお、図示されていないが、各支柱13〜16の所定位置には機器1を収納するための収納棚が設けられている。
昇降機構20は機器1をラック10に収納或いは取り出しするときに用いられるものであり、ラック10に一体的に設けられている。この昇降機構20は、載置部40と昇降手段とにより構成されている。載置部40は、4本の支柱13〜16の内、前方(図中X1方向側が前方)に位置する支柱13,14に沿って昇降可能な構成とされている。また、昇降手段は、載置部40の昇降範囲(図1及び図4に矢印Lで示す範囲)よりも上方に設けられている。この昇降手段は載置部40に接続されており、載置部40を昇降付勢する機能を奏する。
以下、載置部40及び昇降手段について詳述する。
載置部40は、支柱13の立設方向(Z1,Z2方向)に対して垂直な方向に延出する第1の棚部21と、支柱14の立設方向(Z1,Z2方向)に対して垂直な方向に延出する第2の棚部22と、この第1及び第2の棚部21,22を連接する第1及び第2の連接部21b,22bとを備えた構成とされている。
第1の棚部21は支柱13に対して折りたたむことにより収納可能な構成とされており、また第2の棚部22も同様に支柱14に対して折りたたむことにより収納可能な構成とされている。図1は、第1の棚部21が支柱13に、また第2の棚部22が支柱14に収納された状態(折りたたまれた状態)を示している。この収納状態では、第1及び第2の棚部21,22は支柱13,14に密着した状態である。このため、第1及び第2の棚部21,22を支柱13,14に設けても、収納状態では各第1及び第2の棚部21,22が邪魔になるようなことはない。
また、第1及び第2の棚部21,22は、図2に矢印Aで示す方向に展開(回転)可能な構成とされている。A方向に展開された状態で、第1及び第2の棚部21,22は支柱13,14の立設方向(Z1,Z2方向)に対して垂直な方向(X1で示す方向)に延出した状態となる。図2は、第1及び第2の棚部21,22がA方向に展開され、X1方向に延出した状態を示している。
ここで、図3,図6乃至図9を主に用いて、第1及び第2の棚部21,22の詳細構成について説明する。第1の棚部21は、第1基部アーム21a、第1の連接部21b、支軸部21c、係止部21d、レール係合部21f、鍔部21g、ベース部21h、及び蝶番部21j等により構成されている。また、第2の棚部22は、第2基部アーム22a、第2の連接部22b、支軸部22c、係止部22d、レール係合部22f、鍔部22g、ベース部22h、及び蝶番部22j等により構成されている。
第1の棚部21を構成する第1基部アーム21aは、そのX1方向側の端部に係止部21dが配設されると共に、X2方向側の端部にはベース部21hが配設されている。また、ベース部21hの配設位置よりも若干X1方向寄りの位置には、第1の連接部21bが回転可能に取り付けられている。
具体的には、第1基部アーム21aのベース部21hの配設位置よりも若干X1方向寄りの位置には支軸部21cが立設されており、第1の連接部21bの端部はこの支軸部21cに回転可能に軸承された構成とされている。
また、ベース部21hは、蝶番部21jを介してレール係合部21fと連結されている。よって、ベース部21hは、レール係合部21fに対して回転可能な構成となっている。
第2の棚部22を構成する第2基部アーム22aは、そのX1方向側の端部に第2の連接部22bが回転可能に取り付けられると共に、X2方向側の端部にはベース部22hが配設されている。具体的には、第2基部アーム22aのX1方向側の端部には、支軸部22cが立設されており、第2の連接部22bの端部はこの支軸部22cに回転可能に軸承された構成とされている。
また、ベース部22hの配設位置よりも、若干X1方向寄りの位置には係止部22dが配設されている(図9(C)参照)。また、ベース部22hは、蝶番部22jを介してレール係合部22fと連結されている(図7参照)。よって、ベース部22hは、レール係合部22fに対して回転可能な構成となっている。
次に、載置部40の組み立て手順及び収納手順について説明する。ラック10に対して機器1の収納或いは取り出しを行わない通常時においては、図1に示すように、載置部40を構成する第1の棚部21及び第2の棚部22は、レール係合部21f,22fに対してベース部21h,22hを蝶番部21j,22jで折りたたむことにより支柱13,14に密着した状態となっている。この通常状態においては、第1の棚部21を構成する第1基部アーム21aと第1の連接部21bは1本に重なった状態となっている。同様に、第2の棚部22を構成する第2基部アーム22aと第2の連接部22bも1本に重なった状態となっている。
この通常状態から載置部40を組み立てるには、第1の棚部21及び/或いは第2の棚部22が最下端部(Z2方向端部)に位置していない場合には、載置部40の昇降範囲Lの最下端位置まで第1及び第2の棚部21,22を移動させる。続いて、図2及び図9(A)に示すように、第1及び第2の棚部21,22を図中矢印Aで示す方向に回転させる。これにより、第1の棚部21及び第2の棚部22は、支柱13,14に対して垂直な方向(X1方向)に延出した状態となる。
続いて、支軸部21cを中心として第1の連接部21bを矢印B1方向に回転させる(図3,図6,図9(B)参照)。第1の連接部21bが第1基部アーム21aに対して約90°回転した時点で、第1の連接部21bの回転中心とは異なる側の端部は第2基部アーム22(第2の棚部22)の係止部22dに係止される。
次に、支軸部22cを中心として第2の連接部22bを矢印C1方向に回転させる(図3,図6,図9(C)参照)。第2の連接部22bが第2基部アーム22aに対して約90°回転した時点で、第2の連接部22bの回転中心とは異なる側の端部は第2基部アーム22(第1の棚部21)の係止部21dに係止される。
これにより、図3,図6,図9(C)に示されるように、第1基部アーム21a(第1の棚部21)と第2基部アーム22a(第2の棚部22)は、第1の連接部21bと第2の連接部22bとにより連接された構成となり、第1基部アーム21a,第2の連接部22b,第2基部アーム22a,及び第2の連接部22bとにより構成される枠状の載置部40が形成される。
このように、載置部40は第1及び第2の棚部21,22と、この第1及び第2の棚部21,22を連接する第1及び第2の連接部21b,22bとにより構成され、これらは折り畳み可能な構成となっている。このため、第1及び第2の棚部21,22及び第1及び第2の連接部21b,22bのラック10内における収納スペースを小さくすることができ、載置部40を設けても徒にラック10が大型化するようなことはない。
また、後述するように、ラック10に対し機器1を収納或いは取り出しする際、機器1はこの載置部40に載置された状態で収納或いは取り出しが行われる。なお、載置部40を再び図1に示す状態に収納するには、上記した組み立て手順と逆の手順で行えばよいため、その説明は省略する。
ところで、上記の載置部40において、第1及び第2の連接部21b,22bと係止部21d,22dの係止構造は特に限定されるものではなく、種々の構成を適用することが可能である。例えば、ロック機構を設けて連接部21b,22bと係止部21d,22dとを強制的に係止する構成としても、またフック部材を設けこれを用いて係止する構成としても、またねじ止めにより係止する構成としてもよい。
ここで、第1及び第2の棚部21,22と支柱13,14との接合構造に注目する。図7は、図6に矢印Pで示す支柱14と第2の棚部22と接合位置を拡大して示す図である。なお、支柱13と第1の棚部21の接合構造も支柱14と第2の棚部22と接合と同一構造であるためその説明は省略し、構成要素の符号のみ括弧書きで記載する。
図7に拡大して示すように、支柱14(13)の前方位置にはレール30(29)が配設されている。このレール30(29)は、支柱14(13)の長手方向(Z1,Z2方向)の略全体にわたり配設されている。一方、第2の棚部22(21)の矢印X2方向の端部にはレール係合部22f(21f)が形成されており、このレール係合部22f(21f)はレール30(29)に矢印Z1,Z2方向に移動可能に係合した構成とされている。
このように、レール係合部22f(21f)がレール30(29)に案内されて矢印Z1,Z2方向に移動することにより、載置部40は支柱14(13)に沿って矢印Z1,Z2方向に移動(即ち、昇降)することが可能となる。また、載置部40はレール30(29)の配設範囲にわたり昇降が可能であり、この範囲が各図に矢印で示す昇降範囲Lとなる。
次に、図3乃至図5を用いて、昇降機構20を構成する昇降手段について説明する。
本実施例では、昇降手段として弾性力を利用して前記した載置部40を昇降しうる弾性体を用いている。より具体的には、本実施例では昇降手段としてコンストンバネを用いている。また、本実施例では4個のコンストンバネ25〜28を用いた構成例を示している。
コンストンバネ25〜28は、バネケース25a〜28aに収納されている。また、バネケース25a〜28aは、第1及び第2の延設部23,24に配設されている。更に、バネケース25a〜28aの内部には、引き出されたコンストンバネ25〜28が巻き戻される際、その戻りトルクを一定とするためのダンパ(図に現れず)が設けられている。
第1及び第2の延設部23,24は、図3乃至図5に示すように、支柱13,14における載置部40の昇降範囲L(この範囲は、ラック10内における機器1の高さ方向における搭載範囲と等価である)よりも上方に設けられている。また、第1及び第2の延設部23,24は、ラック10に対してX1,X2方向に移動(スライド)可能な構成とされている。
よって、通常時においては、第1及び第2の延設部23,24はX2方向に移動されラック10の内部に収納された状態とされる。これにより、収納時において第1及び第2の延設部23,24が邪魔になるようなことはない。
一方、機器1をラック10に対して収納或いは取り出しする場合、第1及び第2の延設部23,24はラック10からX1方向に引き出される。この引き出された状態において、第1及び第2の延設部23,24は支柱13,14から前方に延設された状態となる。
コンストンバネ25〜28を内設したバネケース25a〜28aは、この第1及び第2の延設部23,24に取り付けられている。バネケース25a,26aは第1の延設部23に設けられており、バネケース27a,27aは第2の延設部24に設けられている。また、各バネケース25a〜28aの配設位置は、載置部40の四隅位置に対応するよう構成されている。
載置部40の四隅位置には、図6に示すように、係止部21e,21d,22e,22dが設けられている。具体的には、図6における第1の連接部21bのY1方向端部には係止部21dが設けられ、Y2方向端部には支軸部21eが設けられている。また、図6における第2の連接部22bのY1方向端部には係止部22dが設けられ、Y2方向端部には係止部22eが設けられている。
図8は、各係止部21e,21d,22e,22dの内、係止部22dを拡大して示している。同図に示すように、係止部22dはコンストンバネ25〜28の端部を係止できる構成となっている。なお、他の係止部21e,21d,22eについても同様の構成である。
コンストンバネ25〜28の各先端部には、係止部21e,21d,22e,22dに係止されるフック(図示せず)が設けられている。このフックは、係止部21e,21d,22e,22dに着脱可能な構成とされている。
次に、上記した昇降機構20を用いて機器1をラック10に対して昇降動作させ、ラック10に収納または取り出すとき処理について説明する。以下の説明では、機器1を上昇させてラック10に装着する処理を例に挙げて説明する。
機器1をラック10に装着するには、先に説明した手順により載置部40を組み立てる。続いて、第1の延設部23及び第2の延設部24をラック10から引き出す。図3は、載置部40が組み立てられ、第1及び第2の延設部23,24が引き出された状態を示している。
この状態において、バネケース25aは係止部22eと対向し、バネケース26aは係止部21eと対向し、バネケース27aは係止部22dと対向し、バネケース28aは係止部21dと対向した状態となっている。続いて、各バネケース25a〜28aからコンストンバネ25〜28を下方向(Z2方向)に引き出し、その先端部に配設されたフックを各係止部21e,21d,22e,22dに係止する。
続いて、コンストンバネ25〜28が接続された載置部40に機器1を搭載する。図4は、載置部40に機器1が搭載された状態を示している。前記のように、載置部40にはコンストンバネ25〜28が接続されている。
よって、機器1が搭載された載置部40を上昇(Z1方向に移動)させようとした場合、コンストンバネ25〜28は載置部40に対して上方(Z1方向)に向け付勢する弾性力を作用させる。このように本実施例では、コンストンバネ25〜28の弾性力が機器1を上昇させる補助力として作用するため、機器1をラック10の所望する高さまで容易に上昇させることができる。また、これにより機器1のラック10に対する装着処理の効率化を図ることができる。図5は、機器1を所望する高さまで上昇させた状態を示している。
また本実施例では、載置部40の四隅にコンストンバネ25〜28を接続した構成としている。このため、載置部40はコンストンバネ25〜28により四隅位置を吊り上げられるため、載置部40は傾くことなく安定して上昇するため、機器1が載置部40から落下するようなことはない。即ち、載置部40に載置された状態の機器1の重心よりも前側(矢印X1側)に、載置部40を持ち上げるコンストンバネ25,27が配設されているため、載置部40に機器1を載置した状態でも、安定して機器1が載置された載置部40を移動させることができる。
また上記したように、載置部40及び第1及び第2の延設部23,24は、通常時においてはラック10に収納することができる。よって、通常時において載置部40及び第1及び第2の延設部23,24の設置スペースは不要であり、また従来のようにリフターをラック10の設置スペース内に入れ込む必要もなく、よってラック10の設置位置の省スペース化を図ることができる。
なお、本実施例ではコンストンバネ25〜28を4個としたが、コンストンバネの配設数はこれに限定されるものではない。これより多く配設した場合には、更に補助力を強めることができると共に、載置部40の安定性を更に高めることができる。また、逆にコンストンバネの配設数をこれより少なくすることも可能である。この場合、載置部40上における機器1の重心位置等を考慮し、昇降時に載置部40が安定して昇降しうるよう、載置部40に対するコンストンバネの接続位置を選定する必要がある。
また上記した説明では、昇降機構20を用いて機器1を上昇させることによりラック10に収納する例を示した。しかしながら、機器1をラック10から取り出し下降させる場合には、昇降機構20により機器1の下降処理の安全性を向上させることができる。即ち、重量物である機器1を下降させる場合、載置部40が急激に降下すると危険である。しかしながら、前記のようにコンストンバネ25〜28は戻りトルクが一定であるため、載置部40が急激に降下することを防止することができる。よって、機器1を取り出す場合には、その作業を容易に行いうると共に安全性の向上を図ることができる。
図10及び図11は、上記した実施例の第1及び第2変形例を示している。
図10に示す第1変形例は、載置部40を支柱13,14に任意の高さ位置で係止する係止機構を設けたものである。この係止機構は、支柱13,14(図では、支柱14のみ示す)の前方側の面に形成した固定用孔35と、この固定用孔35に挿通する係止ピン31とにより構成されている。固定用孔35は、支柱13,14の高さ方向(Z1,Z2方向)に一定の間隔で複数形成されている。また、第1及び第2の棚部21,22には、固定用孔35に対応した挿通孔が形成されている。
この係止機構を用いて載置部40を所望する高さに係止(固定)するには、第1及び第2の棚部21,22を所望する高さ位置まで移動させ、その位置で第1及び第2の棚部21,22に形成された挿通孔と固定用孔35とが一致するようにし、この状態で係止ピン31を挿通孔と固定用孔35に挿通する。これにより、第1及び第2の棚部21,22は所望する高さに固定され、よって載置部40も当該所望位置に固定される。
本変形例のように、載置部40を所望する高さ位置に係止(固定)することにより、機器1のラック10に対する装着及び取り出しを容易に行うことが可能となる。なお、第1及び第2の棚部21,22を支柱13,14に係止する構成は、上記した構成に限定されるものではなく、種々の構成を適用することができる。例えば、支柱13,14に形成された孔にフック部材を装着し、第1及び第2の棚部21,22がこのフック上に載置されることにより係止される構成としてもよい。
一方、図11に示す第2変形例は、通常時においても第1及び第2の棚部21,22を支柱13,14から前方に延出させるようにしたものである。本変形例では、第1及び第2の棚部21,22をラック10の設置床上に当接した状態で支柱13,14から前方に延出させると共に、この第1及び第2の棚部21,22を支柱13,14に固定ピン32により固定した構成としている。
本変形例の構成では、通常時においても第1及び第2の棚部21,22はラック10の前方に延出した構成となるが、地震が発生した場合、この第1及び第2の棚部21,22によりラック10が転倒することを防止できる。これにより、地震発生時におけるラック10の転倒により、ラック10に搭載されていた機器1が損傷するのを防止することができる。
なお、上記した実施例ではEIA規格に準拠した19インチラックに対して本発明を適用した例を示したが、本発明の適用はこれに限定されるものではなく、搭載物(機器)を収納する各種筐体に対して適用が可能なものである。
また、上記した実施例では、載置部40を第1基部アーム21aと第2基部アーム22aとの間に第1の連接部21bと第2の連接部22bの2本の連接部を配設した構成とした。しかしながら、連接部は必ずしも2本設ける必要はなく、第2の連接部22bのみで強度出しを行うことができる場合には、第1の連接部21bを除いた構成とすることも可能である。
また上記した実施例では、載置部40の昇降動作を補助する弾性部材としてコンストンバネを用いた例を示した。しかしながら、この弾性部材はコンストンバネに限定されるものではなく、載置部40の昇降動作を補助しうる機能を奏するものであれば他の弾性部材を用いることも可能である。例えば、コイルバネ、つるまきばね等にトルク制御機構を設けることにより一定トルクを得ることができるようにした一定トルクばねを用いることができる。
以上の実施例を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
第1の支柱と、前記第1の支柱に対向する第2の支柱と、機器を昇降させる昇降機構とを備えた筐体であって、
前記昇降機構は、
前記第1及び第2の支柱に沿って昇降可能な載置部と、
前記第1及び第2の支柱の前記載置部の昇降範囲よりも上方に設けられ、前記載置部に接続されて前記載置部の昇降動作を補助する昇降手段とを備えた筐体。
(付記2)
前記載置部は、
前記第1の支柱の立設方向に対して垂直な方向に延出する第1の棚部と、
前記第2の支柱に立設方向に対して垂直な方向に延出する第2の棚部と、
前記第1の棚部と前記第2の棚部とを連接する連接部とを備えた付記1記載の筐体。
(付記3)
前記第1及び第2の支柱の前記載置部の昇降範囲よりも上方に備えられ、前記第1の支柱より前方に延設される第1の延設部と前記第2の支柱より前方に延設される第2の延設部とを更に備え、
前記昇降手段は、前記第1及び第2の延設部に設けられてなる付記2に記載の筐体。
(付記4)
前記載置部を前記第1及び第2の支柱に任意の高さ位置で係止する係止機構を設けた付記1乃至3のいずれか一項に記載の筐体。
(付記5)
前記昇降手段は、弾性体から構成されることを特徴とする付記1乃至4のいずれか一項に記載の筐体。
(付記6)
前記弾性体は、コンストンバネである付記5に記載の筐体。
(付記7)
筐体に搭載される機器を昇降させる昇降機構であって、
前記筐体を構成する第1の支柱と前記第1の支柱に対向する第2の支柱に沿って昇降可能な載置部と、
前記第1及び第2の支柱の前記載置部の昇降範囲よりも上方に設けられ、前記載置部に接続されて前記載置部の昇降動作を補助する昇降手段とを備えた昇降機構。
(付記8)
前記載置部は、
前記第1の支柱の立設方向に対して垂直な方向に延出する第1の棚部と、
前記第2の支柱に立設方向に対して垂直な方向に延出する第2の棚部と、
前記第1の棚部と前記第2の棚部とを連接する連接部とを備えた付記7記載の昇降機構。
(付記9)
前記第1及び第2の支柱の前記載置部の昇降範囲よりも上方に備えられ、前記第1の支柱より前方に延設される第1の延設部と前記第2の支柱より前方に延設される第2の延設部とを更に備え、
前記昇降手段は、前記第1及び第2の延設部に設けられてなる付記8に記載の昇降機構。
(付記10)
前記載置部を前記第1及び第2の支柱に任意の高さ位置で係止する係止機構を設けた付記7乃至9のいずれか一項に記載の昇降機構。
(付記11)
前記昇降手段は、弾性体から構成されることを特徴とする付記7乃至10のいずれか一項に記載の昇降機構。
(付記12)
前記弾性体は、コンストンバネである付記11に記載の昇降機構。
図1は、本発明の一実施形態であるラック搭載用リフター及びこれを搭載したラックの要部構成を示す斜視図であり、ラック搭載用リフターを収納した状態を示す図である。 図2は、図1に示す状態より各下部アームを回転させた状態を示す斜視図である。 図3は、図2に示す状態より各上部アームを引き出すと共に各補助アーム部を回転させた状態を示す斜視図である。 図4は、図3に示す状態よりコンストンバネを装着した状態を示す斜視図である。 図5は、本発明の一実施形態であるラック搭載用リフターを用いて被搭載物を搭載している様子を示す斜視図である。 図6は、本発明の一実施形態であるラック搭載用リフターの底面図である。 図7は、図6において矢印P2で示す領域を拡大して示す図である。 図8は、図3において矢印P1で示す領域を拡大して示す図である。 図9は、下部アームの組み立て方法を説明するための要部斜視図である。 図10は、係止ピンを用いて各下部アームを支柱に係止する構造を示す部分拡大図である。 図11は、固定ピンを用いて各下部アームを支柱に固定止する構造を示す部分拡大図である。
符号の説明
1 機器
10 ラック
11 基台
12 天板
13〜16 支柱
13a,14a 係止穴
20 昇降機構
21 第1の棚部
21a 第1基部アーム
21b 第1の連接部
21f,22f レール係合部
21h,22h ベース部
21j,22j 蝶番部
22 第2の棚部
22a 第2基部アーム
22b 第2の連接部
23 第1の延設部
24 第2の延設部
25〜28 コンストンバネ
29,30 レール
31 係止ピン
32 固定ピン
40 載置部

Claims (7)

  1. 第1の支柱と、前記第1の支柱に対向する第2の支柱と、機器を昇降させる昇降機構とを備えた筐体であって、
    前記昇降機構は、
    前記第1及び第2の支柱に沿って昇降可能な載置部と、
    前記第1及び第2の支柱の前記載置部の昇降範囲よりも上方に設けられ、前記載置部に接続されて前記載置部の昇降動作を補助する昇降手段とを備えた筐体。
  2. 前記載置部は、
    前記第1の支柱の立設方向に対して垂直な方向に延出する第1の棚部と、
    前記第2の支柱に立設方向に対して垂直な方向に延出する第2の棚部と、
    前記第1の棚部と前記第2の棚部とを連接する連接部とを備えた請求項1記載の筐体。
  3. 前記第1及び第2の支柱の前記載置部の昇降範囲よりも上方に備えられ、前記第1の支柱より前方に延設される第1の延設部と前記第2の支柱より前方に延設される第2の延設部とを更に備え、
    前記昇降手段は、前記第1及び第2の延設部に設けられてなる請求項2に記載の筐体。
  4. 前記載置部を前記第1及び第2の支柱に任意の高さ位置で係止する係止機構を設けた請求項1乃至3のいずれか一項に記載の筐体。
  5. 前記昇降手段は、弾性体から構成されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の筐体。
  6. 前記弾性体は、コンストンバネである請求項5に記載の筐体。
  7. 筐体に搭載される機器を昇降させる昇降機構であって、
    前記筐体を構成する第1の支柱と前記第1の支柱に対向する第2の支柱に沿って昇降可能な載置部と、
    前記第1及び第2の支柱の前記載置部の昇降範囲よりも上方に設けられ、前記載置部に接続されて前記載置部の昇降動作を補助する昇降手段とを備えた昇降機構。
JP2008136588A 2008-05-26 2008-05-26 筐体及び昇降機構 Active JP4935756B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008136588A JP4935756B2 (ja) 2008-05-26 2008-05-26 筐体及び昇降機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008136588A JP4935756B2 (ja) 2008-05-26 2008-05-26 筐体及び昇降機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009283830A true JP2009283830A (ja) 2009-12-03
JP4935756B2 JP4935756B2 (ja) 2012-05-23

Family

ID=41453946

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008136588A Active JP4935756B2 (ja) 2008-05-26 2008-05-26 筐体及び昇降機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4935756B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5553908A (en) * 1978-10-17 1980-04-19 Hitachi Ltd Microwave oscillator
JPH01162692A (ja) * 1987-09-19 1989-06-27 Hitachi Kiden Kogyo Ltd エヤベアリング式クリーンリフト
JPH04364310A (ja) * 1991-06-11 1992-12-16 Mitsubishi Electric Corp 引出し形機器用リフター
JPH10190261A (ja) * 1996-12-24 1998-07-21 Fujitsu Ltd 重量筐体搭載構造
JPH10270875A (ja) * 1997-03-26 1998-10-09 Mitsubishi Electric Corp 筺体架
JP2002164678A (ja) * 2000-11-27 2002-06-07 Hitachi Ltd リフター機構付き電子機器収納筐体

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5553908A (en) * 1978-10-17 1980-04-19 Hitachi Ltd Microwave oscillator
JPH01162692A (ja) * 1987-09-19 1989-06-27 Hitachi Kiden Kogyo Ltd エヤベアリング式クリーンリフト
JPH04364310A (ja) * 1991-06-11 1992-12-16 Mitsubishi Electric Corp 引出し形機器用リフター
JPH10190261A (ja) * 1996-12-24 1998-07-21 Fujitsu Ltd 重量筐体搭載構造
JPH10270875A (ja) * 1997-03-26 1998-10-09 Mitsubishi Electric Corp 筺体架
JP2002164678A (ja) * 2000-11-27 2002-06-07 Hitachi Ltd リフター機構付き電子機器収納筐体

Also Published As

Publication number Publication date
JP4935756B2 (ja) 2012-05-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI513398B (zh) 承載裝置及伺服器
AU2017100803A4 (en) A foldable electric bed
JP4689459B2 (ja) 折り畳みコンテナー
US20100200716A1 (en) Modular rack for electronic systems
JP2007191189A (ja) ボックスパレット
JP2011149903A (ja) 核燃料貯蔵用ラックの連結構造及び核燃料貯蔵用ラックの連結方法
JP4935756B2 (ja) 筐体及び昇降機構
JP2009203032A (ja) ラック
JP2010105691A (ja) 折り畳み式ラック
CN115705081A (zh) 托盘模块及具有该托盘模块的服务器
JP6544658B2 (ja) 載置物の転倒防止装置
JP4906763B2 (ja) 貯湯式給湯器
JP6874591B2 (ja) 無人搬送車
JP2007137089A (ja) コンテナ台車
JP4009283B2 (ja) 平机と昇降天板付きワゴンデスクとの組合せ家具
KR20170001333A (ko) 접이식 컨테이너 개폐장치
JP5876560B1 (ja) 工事用開閉器の運搬用格納架
JP2010215275A (ja) メッシュ型荷役用パレット
JP5188919B2 (ja) 折り畳み式コンテナ
JP4228294B2 (ja) 荷搬送台車の中間棚支持装置
JP3173860U (ja) ボックスパレット
JP3202914U (ja) 組み立て式コンテナ
JP2010013124A (ja) 折り畳み容器
JP6640694B2 (ja) 箱型荷台の荷室構造
JP2017013848A (ja) 組み立て式コンテナ

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110712

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110714

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110912

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111018

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111213

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120124

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120206

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150302

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4935756

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150