JP2009281091A - 前後面溝付き鋼矢板およびそれを用いた連続壁並びにその構築方法および連結継手部材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】前面側に開口する溝部3および背面側に開口する溝部3が仕切りウェブ4で仕切られた前後面溝付き鋼矢板1を少なくとも1枚若しくは2枚以上を地盤5に打設して1単位の壁体構成体6とし、隣り合う1単位の壁体構成体6同士が、平面視で線対称の組をなすように連続壁構築方向に配列され、前記鋼矢板の継手が嵌合されている連続壁。先行する壁体構成体6を構築し、これに平面視で線対称の組をなすように、後行する壁体構成体6を構築する連続壁の構築方法。左右非対称継手を備えたU形鋼矢板の継手相互が嵌合・固定されている前後面溝付き鋼矢板。片面の両側部に対称に継手を備えた連結継手部材。
【選択図】図1
Description
前記のように、継手中心を通る中立軸線Cを中心として前面側Fに開口する溝部3および背面側Rに開口する溝部3をほぼ点対称に有し、各溝部3、3が仕切りウェブ4で仕切られた鋼矢板1(以下、このような鋼矢板を前後面溝付き鋼矢板1という。)の特徴を図11に示す。
図11に示すように、前後両面溝付き鋼矢板1は、その第1の主軸方向A1は、継手中心軸線となる壁体延長方向C1と一致していないと共に、前記第1の主軸方向A1に直角な第2の主軸方向A2は、土圧方向P1と一致しないという特徴を有している。
Steel Sheet Pile Walls in Soft Soil, 2002, PhD thesis, Kort D.A.
また、同図に矢印Yで示すような、壁体延長方向の力が作用するようになり、図12に2点鎖線で示すように、土圧Pが作用する側から見た場合、土圧が作用する方向と直交する壁体延長方向にも曲げ変形を生じるようになる(図示を省略するが、土圧方向にも変形する。)。
本発明は、前記のような前後面溝付き鋼矢板を巧みに配列した連続壁とすることにより、前後面溝付き鋼矢板を用いた連続壁としても、土圧の作用方向と直交する連続壁延長方向の壁体の変形を抑え、鋼矢板壁体断面の有効高さの減少を防ぎ、高い剛性を発揮できる前後面溝付き鋼矢板を用いた連続壁およびその構築方法並びに連結継手部材を提供することを目的とする。
第2発明の連続壁では、前面側に開口する溝部および背面側に開口する溝部が仕切りウェブで仕切られた前後面溝付き鋼矢板を少なくとも1枚若しくは2枚以上を地盤に打設して1単位の壁体構成体とし、隣り合う前記1単位の壁体構成体同士が、平面視で線対称の組をなすように交互に連続壁構築方向に配列され、前記鋼矢板の継手が嵌合されていることを特徴とする。
第3発明では、第1発明または第2発明の連続壁において、前記の前後面溝付き鋼矢板は、U形鋼矢板の継手相互を連結固定して構成され、前記各U形鋼矢板の継手同士は左右対称継手とされ、前後面溝付き鋼矢板同士は別個の連結継手部材を介して嵌合連結されていることを特徴とする。
第4発明の連結継手部材では、第3発明の連続壁に用いられる連結継手部材であって、片面の両側部に対称に継手を備えていることを特徴とする。
第5発明では、第1発明または第2発明の連続壁において、前記の前後面溝付き鋼矢板を構成する各U形鋼矢板を、左右両側部に左右非対称継手を備えたU形鋼矢板とし、隣り合う前後面溝付き鋼矢板同士は、非対称継手相互が嵌合されていることを特徴とする。
第6発明では、第1発明〜第3発明または第5発明のいずれかの連続壁において、前後面溝付き鋼矢板が、熱間圧延加工または冷間成形により製造された前後面付き鋼矢板であることを特徴とする。
第7発明の前後面溝付き鋼矢板では、第1発明または第2発明の連続壁に用いられる前後面溝付き鋼矢板であって、その前後面溝付き鋼矢板は、一側部に雌継手を備えていると共に他側部に雄継手を有する左右非対称継手を備えたU形鋼矢板の継手相互が嵌合されて溶接もしくはかしめにより固定されていることを特徴とする。
第8発明では、第7発明の前後面溝付き鋼矢板において、前記の左右非対称継手を備えたU形鋼矢板は、一側部に断面ほぼ半円凹溝状の雌継手を備え、他側部に断面ほぼ円形の雄継手を備えていることを特徴とする。
第9発明の連続壁の構築方法においては、前面側に開口する溝部および背面側に開口する溝部が仕切りウェブで仕切られた前後面溝付き鋼矢板を少なくとも1枚若しくは2枚以上を地盤に打設して1単位の先行する壁体構成体を構築し、前記先行する壁体構成体に対して平面視で線対称の組をなすように、後行する1単位の壁体構成体を前記先行する壁体構成体に接続するように地盤に打設して構築し、隣り合う前記1単位の壁体構成体同士が、平面視で線対称の組をなすように連続壁構築方向に打設することを特徴とする。
第10発明の連続壁の構築方法においては、前面側に開口する溝部および背面側に開口する溝部が仕切りウェブで仕切られた前後面溝付き鋼矢板を少なくとも1枚若しくは2枚以上を地盤に打設して1単位の先行する壁体構成体を構築し、前記先行する壁体構成体に対して平面視で線対称の組をなすように、後行する1単位の壁体構成体を前記先行する壁体構成体に接続するように地盤に打設して構築し、隣り合う前記1単位の壁体構成体同士が、平面視で線対称の組をなすように交互に連続壁構築方向に打設することを特徴とする。
第11発明の連続壁の構築方法においては、前面側に開口する溝部および背面側に開口する溝部が仕切りウェブで仕切られた前後面溝付き鋼矢板を少なくとも1枚若しくは2枚以上を地盤に打設して1単位の先行する壁体構成体を構築し、次いで先行する壁体構成体に連結継手部材の一側部の継手を嵌合させて後行する1単位の壁体構成体を打設し、連結継手部材を介して隣り合う前記1単位の壁体構成体同士が、平面視で線対称の組をなすように交互に連続壁構築方向に打設することを特徴とする。
第12発明の連続壁の構築方法においては、前面側に開口する溝部および背面側に開口する溝部が仕切りウェブで仕切られた前後面溝付き鋼矢板を少なくとも1枚若しくは2枚以上を地盤に打設して1単位の先行する壁体構成体を構築し、かつ前記壁体構成体における端部には連結継手部材の一端側の継手が嵌合固定されて構築され、次いで先行する壁体構成体の連結継手部材の他側部の継手に嵌合させて後行する1単位の壁体構成体を打設し、連結継手部材を介して隣り合う前記1単位の壁体構成体同士が、平面視で線対称の組をなすように交互に連続壁構築方向に打設することを特徴とする。
第13発明では、第9発明〜第12発明のいずれかの連続壁の構築方法において、前面側に開口する溝部および背面側に開口する溝部が仕切りウェブで仕切られた前後面溝付き鋼矢板を少なくとも2枚以上を地盤に打設して1単位の壁体構成体を構築する場合に、隣り合う前後面溝付き鋼矢板の継手は、直接または連結継手部材を介して接続されていることを特徴とする。
また、前後面溝付き鋼矢板を用いた連続壁としても、土圧の作用方向と直交する連続壁延長方向の壁体の変形を抑え、鋼矢板壁体断面の有効高さの減少を防ぎ、高い剛性を発揮できる連続壁とすることができる。
1単位の壁体構成体は、前後面溝付き鋼矢板が1枚または2枚以上でもよいので、施工の自由度が高く、施工も容易で、施工機械や現場条件との兼ね合いで最も安価な工法との組み合わせが可能である。
また、前面側に開口する溝部および背面側に開口する溝部が仕切りウェブで仕切られた前後面溝付き鋼矢板を構成する場合、既存の熱間圧延設備により製造可能なU形鋼矢板を2枚連結することで、既存設備のU形鋼矢板の製造可能範囲内で、前後面溝付き鋼矢板の高剛性化が可能であるなどの効果もある。
前後面溝付き鋼矢板は、積み重ねが可能であり、輸送効率がよい。
前後面溝付き鋼矢板は、幅広の鋼矢板となるため、現場での鋼矢板の打設枚数および打設回数を減らすことができる。
なお、U形鋼矢板相互を点対称に配置して溶接にて連結した場合は、連続壁としての止水性が向上する。
また、連結継手部材を介在させるだけで、前後面溝付き鋼矢板を1枚以上備えた壁体構成体を容易に線対称に配置して打設した連続壁とすることができる。
また、本発明の連続壁の構築方法では、隣り合う前記1単位の壁体構成体同士が、平面視で線対称の組をなすように連続壁構築方向に打設するだけで、土圧作用方向に直角な壁体延長方向に壁体が変形するのを抑制でき、剛性が低下することを防止できる剛性の高い連続壁を容易に構築することができる効果が得られる。
また、本発明の連続壁の構築方法では、隣り合う前記1単位の壁体構成体同士が、平面視で線対称の組をなすように連続壁構築方向に交互に打設するだけで、土圧作用方向に直角な壁体延長方向に壁体が変形するのを抑制でき、剛性が低下することを防止できる剛性の高い連続壁を容易に構築することができ、また、壁体構成体もパターン化することができ、施工を単純化することができる効果が得られる。
また、壁体構成体同士は直接または継手連結部材を介して連結接続されているので、線対称に、壁体構成体を配置するのも容易であり、予め連結継手部材を、後行する(または先行する)前後面溝付き鋼矢板の一端側(または他端側)に嵌合して固定しておくことにより、連結継手部材の一端側を前後面溝付き鋼矢板により補剛した状態で打設することができる。板状の連結継手部材である場合にはこれを単独では打設できないが、鋼矢板と嵌合して固定することで補剛しあって打設することができる。
さらに説明すると、連結継手部材本体7aの片面の両側部に、立ち上がり部7bが一体に連設され、これに一体の係止爪9が互いに接近して対向するように連設されて、対称に継手溝10が形成されていると共に前記係止爪9を備えている。
前記の連結継手部材7における左右の継手8間の間隔は、隣り合う前後面溝付き鋼矢板1の継手8が嵌合した状態で、隣り合う前後面溝付き鋼矢板1の継手8が接触または近接し、隣り合う前後面溝付き鋼矢板1の継手8間で、あっても僅かな隙間ができる程度であり、隣り合う前後面溝付き鋼矢板1の継手8が横方向に外れることがないような間隔にされている。
前記の連結継手部材7としては、鋼板を冷間加工により、片面の両側部に継手8を備えた連結継手部材であってもよいが、熱間圧延加工によるほうが肉厚の自由度が高く、剛性の高い連結継手部材7とすることができる。前記の連結継手部材7は、その曲げ剛性が前後面溝付き鋼矢板1よりも弱いので、後行の前後面溝付き鋼矢板1の一端側の継手8に予め嵌合し、継手相互を、溶接またはかしめ固定し、連結継手部材7単独で打設しないようにしている。連結継手部材7の溶接またはかしめ固定は、部材長手方向に間隔をおいて、溶接またはかしめ固定するようにすればよい。連結継手部材7の溶接による固定は、継手長手方向に連続した溶接でもよい。
前記実施形態では、直接または連結継手部材7を介して隣り合う壁体構成体6同士は、平面視で線対称の組をなすように交互に連続壁構築方向に配列されている。
図1の形態では、左側から数えて、第1番目の前後面溝付き鋼矢板1からなる壁体構成体6と、第2番目の前後面溝付き鋼矢板1からなる壁体構成体6とは、線対称に配置されて打設され、第2番目の前後面溝付き鋼矢板1からなる壁体構成体6と、第3番目の前後面溝付き鋼矢板1からなる壁体構成体6とは、線対称に配置されて打設された配列とされている。図1の形態では、連結継手部材7の中央を中心にして線対称に、壁体構成体6が配置されているが、後記の実施形態(図3参照)のように、連結継手部材7を介さなくて、直接、壁体構成体6の継手8相互を連結することも可能である。図3の形態では、連結継手部材7を予め固定した第2番目の前後面溝付き鋼矢板1とされ、後行の鋼矢板として打設している。
前記の場合、隣り合う壁体構成体6が、互いに接近する方向に競り合うことにより、互いに打ち消しあうようになって、壁体延長方向への変形が抑制される場合(例えば、図1の中央部のBA間の壁体構成体6相互)と、互いに離反する方向に競り合うことにより、互いに打ち消しあうようになって、壁体延長方向への変形が抑制される場合(例えば、図1の左端側または右端側のAB間の壁体構成体6相互)とがある。
この形態は、隣り合う1単位の壁体構成体6同士が平面視で、壁体構築方向に直角な中心軸線(図1では、連結継手部材7の中心軸線)を境にして、線対称の組をなすように交互に連続壁構築方向(矢印で示す打設していく順序と同じ方向)に配列するように地盤5に打設されて連続壁2を構築した形態である。したがって、当然、線対称の組をなすように連続壁構築方向(矢印で示す打設していく順序と同じ方向)に配列するように地盤5に打設されて連続壁2を構築した形態でもある。
なお、Bの区間の前後面溝付き鋼矢板1は、Aの区間の前後面溝付き鋼矢板1を反転配置した形態である。
なお、前後面溝付き鋼矢板1は、従来の各種の前後面溝付き鋼矢板1を使用することもでき、例えば、図10(a)に示すように、鋼矢板の両側部に左右対称な継手8を有するU形鋼矢板11を2枚使用して、継手8相互をかみ合わせ、継手部相互あるいは継手とこれに近接したウェブ12部分とを溶接により固定した形態でもよい。
本発明の前後面溝付き鋼矢板1を2枚のU形鋼矢板11により構成する場合に、継手相互をかみ合わせ、継手部相互あるいは継手とこれに近接したウェブ12部分とを溶接により固定する形態とする場合、前後面溝付き鋼矢板1の長手方向に連続した溶接により一体化するような形態でもよいが、長手方向に間隔をおいた部分溶接により一体化した前後面溝付き鋼矢板1のほうが経済的でよく、溶接熱による変形も抑制することが出来る。
なお、前記第1の実施形態と同様な部分については、同様な符号を付し、相違する部分を主に説明する。
また、第2番目の前後面溝付き鋼矢板1に対して、点対称に配置された第3番目の前後面溝付き鋼矢板1は、第2番目の前後面溝付き鋼矢板1の他端側の継手8と第3番目の前後面溝付き鋼矢板1の一端側の継手8相互が直接嵌合されて打設されている。
また、第3番目の前後面溝付き鋼矢板1の一端側の継手8に対して、第2の連結継手部材7の他端側の継手8に第4番目の前後面溝付き鋼矢板1の一端側の継手8が嵌合し溶接またはかしめ固定された第4の前後面溝付き鋼矢板1を、第3番目の前後面溝付き鋼矢板1に対して線対称に配置して、前記第2の連結継手部材7の一端側の継手を第3番目の前後面溝付き鋼矢板1の継手に嵌合して第4番目の前後面溝付き鋼矢板1と共に打設されている。
前記の第1番目および第2番目の前後面溝付き鋼矢板1は、それぞれ第1の壁体構成体6および第2の壁体構成体6を構成し、第1の連結継手部材7により連結されている。また、前記の第3番目および第4番目の前後面溝付き鋼矢板1は、それぞれ第3の壁体構成体6および第4の壁体構成体6を構成し、第2の連結継手部材7により連結されている。
以下、前記第4の壁体構成体6としての第4の前後面溝付き鋼矢板1に対して、前記の第1番目の前後面溝付き鋼矢板1と同じ向きの前後面溝付き鋼矢板1を配置して継手相互を噛み合わせて打設し、第1の連結継手部材7付きの第2番目の前後面溝付き鋼矢板1、第3番目の前後面溝付き鋼矢板1、第2の連結継手部材7付きの第4番目の前後面溝付き鋼矢板1、と前記と同様な順で各壁体構成体6を構成し、以下、順次、同様に繰り返す工程(図3に示すように、ABBA、ABBAと繰り返して打設する工程)により連続壁2を形成した形態である。
なお、連結継手部材7を含め前後面溝付き鋼矢板1の配置形態に着目すると、第1番目の前後面溝付き鋼矢板1(A)に続いて、前記第1番目の前後面溝付き鋼矢板1を反転配置した形態で連結継手部材7を固定した第2番目の前後面溝付き鋼矢板1(B)、第2番目の前後面溝付き鋼矢板1と同じ配置形態で連結継手部材7を備えていない第3番目の前後面溝付き鋼矢板1(C)、前記の第1番目の前後面溝付き鋼矢板1と同じ姿勢で連結継手部材7を固定した前後面溝付き鋼矢板1(D)の順で打設する工程(ABCD,ABCD)と繰り返して打設する工程により連続壁2が形成されている。
図5に示す形態では、第1番目の前後面溝付き鋼矢板1と第2番目の前後面溝付き鋼矢板1を同じ姿勢となるように継手相互を連結して打設し、第2の前後面溝付き鋼矢板1に対して第1の連結継手部材7の継手を嵌合して固定した第3番目の前後面溝付き鋼矢板1を第2番目の前後面溝付き鋼矢板1に線対称に配置して打設する。そして第4番目の前後面溝付き鋼矢板1を第3番目の前後面溝付き鋼矢板1と同じ姿勢となるように継手相互を連結して打設し、前記第4番目の前後面溝付き鋼矢板1に第2番目の連結継手部材7の継手を連結固定した前記第1番目の前後面溝付き鋼矢板1と同様な前後面溝付き鋼矢板1を線対称に配置して打設する工程を繰り返す形態である。
この形態は、第1番目と第2番目の前後面溝付き鋼矢板1は同じで姿勢で、第3番目と第4番目の前後面溝付き鋼矢板1は同じで姿勢で打設されているので、図5に示すように、連続壁2を構築する場合には、前後面溝付き鋼矢板1のみに着目すると、AABBAABBAAと、前後面溝付き鋼矢板1が4枚(4x)で繰り返して構築する形態である。したがって、この形態では、AAまたはBBの2枚の前後面溝付き鋼矢板1(または連結継手部材を固定した前後面溝付き鋼矢板1)により壁体構成体6を形成している形態である。
また、図示を省略して図5を参照して説明するが、AAABBBAAABBBのような3枚の前後面溝付き鋼矢板1(または連結継手部材を固定した前後面溝付き鋼矢板)により壁体構成体6を形成している連続壁の形態、AAAABBBBAAAABBBBの配置とするような4枚の前後面溝付き鋼矢板1(または連結継手部材を固定した前後面溝付き鋼矢板)により壁体構成体6を形成している連続壁の形態、あるいはN枚の前後面溝付き鋼矢板1(または連結継手部材を固定した前後面溝付き鋼矢板)により壁体構成体6を形成している連続壁の形態等多様な形態が可能である。応力を均等に分散させるために1単位の壁体構成体6は1枚または2枚の前後面溝付き鋼矢板1で構成するのが好ましく、上限は定めないが、4枚以下の前後面溝付き鋼矢板1で構成するのが好ましい。
図1では、1枚の前後面溝付き鋼矢板1とこれに続く1枚の前後面溝付き鋼矢板1の壁体構成体6が線対称となるように壁体構成体6を構成した形態である。
したがって、また、2枚または偶数枚の前後面溝付き鋼矢板1とこれに続く2枚または偶数枚の前後面溝付き鋼矢板1により構成される壁体構成体6の組同士が線対称となるように連続壁2を形成した形態でもよい。
なお、第3番目の前後面溝付き鋼矢板1は第2番目の前後面溝付き鋼矢板1と線対称に、第1番目の前後面溝付き鋼矢板と同じ姿勢で配置されて、継手相互が連結された状態で打設される。第2番目および第4番目の前後面溝付き鋼矢板1を、反転配置する形態では、連続壁2は、ABABABのように打設されて構築される。
この形態は、雌継手8aおよび雄継手8bを除けば、隣り合う1単位の壁体構成体6同士が平面視で、壁体構築方向に直角な中心軸線(図1では、継手中心軸線)を境にして、線対称の組をなすように連続壁構築方向(矢印で示す打設していく順序と同じ方向)に配列するように地盤5に打設されて連続壁2を構築した形態である。
基準となる連続壁として、図10に示す従来のU形鋼矢板11を使用した前後面溝付き鋼矢板1をおいて、隣り合うすべての継手相互が溶接により固定した場合の連続壁(図示を省略した)の剛性率を1として最上部に記載した。また、図1に示す本発明の実施形態による連続壁2の場合を2番目に示した。本発明の連続壁2の形態は、従来例の場合で継手相互を剛結合した場合と同等の剛性を有することがわかる。
また、前後面溝付き鋼矢板1を、図10(b)に示すような従来の配列とした場合の前後面溝付き鋼矢板1とした場合の剛性率を第3番目に示した。
また、図示を省略するが、図10(b)を参照して、従来のU形鋼矢板のみからなる場合の連続壁を説明すると、すべてをU形鋼矢板の継手相互を嵌合させた状態で構築される場合の連続壁の剛性率を図14の最下段に示した。
主な解析条件は、次の(1)〜(4)の通りである。
(1)線形解析とした。
(2)線対称とした一組の前後面溝付き鋼矢板1からなる壁体構成体6と、従来のように前後面溝付き鋼矢板を同じ方向に配列した連続壁とし、いずれの連続壁2,2aもその下端を固定し、壁体背後に一様分布荷重を付与したと想定(図13参照)。
(3)前後面溝付き鋼矢板1の長さを15mとした。
(4)壁体延長方向の両端の前後面溝付き鋼矢板1の継手の壁体延長方向変位は同一とした循環境界を設定した。
解析結果は、前後面溝付き鋼矢板を壁体方向に同一方向に配置した従来の配列の連続壁タイプでは、土圧に直角な方向(荷重直角方向)への変位が生じたが、本発明の線対称に前後面溝付き鋼矢板1を配列する連続壁2の形態では、荷重直角方向への変位は生じなかった。
また、継手部のみ熱間加工により製作した継手強度の大きい継手を、鋼板を冷間成形により折り曲げ加工して形成した鋼矢板本体の側部に溶接等により固定した2枚のU形鋼矢板を、溶接接合またはかしめ固定して一体化した前後面溝付き鋼矢板としてもよい。
本発明によると、前面側に開口する溝部および背面側に開口する溝部が仕切りウェブで仕切られた前後面溝付き鋼矢板を少なくとも1枚若しくは2枚以上を地盤に打設して構成される1単位の壁体構成体とし、直接または連結継手部材を介して隣り合う前記1単位の壁体構成体同士が、平面視で線対称の組をなすように連続壁構築方向に配列(または交互に配列)されているので、隣り合う1単位の壁体構成体に土圧が作用した場合、土圧作用方向に直角な壁体延長方向の力が打ち消しあうように競り合い抑制し合うため、隣り合う各1単位の壁体構成体は、土圧作用方向に直角な壁体延長方向の変位が生じることはなく、安定した連続壁とすることができる。
また、前後面溝付き鋼矢板を用いた連続壁としても、土圧の作用方向と直交する連続壁延長方向の壁体の変形を抑え、鋼矢板壁体断面の有効高さの減少を防ぎ、高い剛性を発揮できる連続壁とすることができる。
1単位の壁体構成体は、前後面溝付き鋼矢板が1枚または2枚以上でもよいので、施工の自由度が高く、施工も容易で、安価な工法の組み合わせが出来るなどの効果が得られる。
また、前面側に開口する溝部および背面側に開口する溝部が仕切りウェブで仕切られた前後面溝付き鋼矢板を構成する場合、既存の熱間圧延設備により製造可能なU形鋼矢板を2枚連結することで、既存設備のU形鋼矢板の製造可能範囲内で、前後面溝付き鋼矢板の高剛性化が可能であるなどの効果もある。
前後面溝付き鋼矢板は、積み重ねが可能であり、輸送効率がよい。
前後面溝付き鋼矢板は、幅広の鋼矢板となるため、現場での鋼矢板の打設枚数および打設回数を減らすことができる。
なお、U形鋼矢板相互を点対称に配置して溶接にて連結した場合は、連続壁としての止水性が向上する。
また、連結継手部材を介在させるだけで、前後面溝付き鋼矢板を1枚以上備えた壁体構成体を容易に線対称に配置して打設した連続壁とすることができる。
また、本発明の連続壁の構築方法では、隣り合う前記1単位の壁体構成体同士が、平面視で線対称の組をなすように連続壁構築方向に打設するだけで、土圧作用方向に直角な壁体延長方向に壁体が変形するのを抑制でき、剛性が低下することを防止できる剛性の高い連続壁を容易に構築することができる効果が得られる。
また、本発明の連続壁の構築方法では、隣り合う前記1単位の壁体構成体同士が、平面視で線対称の組をなすように連続壁構築方向に交互に打設するだけで、土圧作用方向に直角な壁体延長方向に壁体が変形するのを抑制でき、剛性が低下することを防止できる剛性の高い連続壁を容易に構築することができ、また、壁体構成体もパターン化することができ、施工を単純化することができる効果が得られる。
また、壁体構成体同士は直接または連結継手部材を介して連結接続されているので、線対称に、壁体構成体を配置するのも容易であり、予め連結継手部材を、後行するまたは先行する前後面溝付き鋼矢板の一端側または他側部に嵌合して固定しておくことにより、連結継手部材の一端側を前後面溝付き鋼矢板により補剛した状態で打設することができ、連結継手部材の一端側の張り出し寸法が小さくなり、剛性を高めた状態で打設することができる。
2 連続壁
2a 連続壁
3 溝部
4 仕切りウェブ
5 地盤
6 壁体構成体
7 連結継手部材
7a 連結継手部材本体
7b 立ち上がり部
8 継手
8a 雌継手
8b 雄継手
9 係止爪
10 継手溝
11 U形鋼矢板
12 ウェブ
13 フランジ
14 部分溶接または間隔をおいたかしめ固定
15 張り出し部
A1 第1の主軸方向
A2 第2の主軸方向
C 継手中心を通る中立軸線
C1 壁体延長方向
H1 本来あるべき壁体断面の有効高さ
H2 実際の壁体断面の有効高さ
P 土圧
P1 土圧方向
Y 壁体延長方向の力
Claims (13)
- 前面側に開口する溝部および背面側に開口する溝部が仕切りウェブで仕切られた前後面溝付き鋼矢板を少なくとも1枚若しくは2枚以上を地盤に打設して1単位の壁体構成体とし、隣り合う前記1単位の壁体構成体同士が、平面視で線対称の組をなすように連続壁構築方向に配列され、前記鋼矢板の継手が嵌合されていることを特徴とする連続壁。
- 前面側に開口する溝部および背面側に開口する溝部が仕切りウェブで仕切られた前後面溝付き鋼矢板を少なくとも1枚若しくは2枚以上を地盤に打設して1単位の壁体構成体とし、隣り合う前記1単位の壁体構成体同士が、平面視で線対称の組をなすように交互に連続壁構築方向に配列され、前記鋼矢板の継手が嵌合されていることを特徴とする連続壁。
- 前記の前後面溝付き鋼矢板は、U形鋼矢板の継手相互を連結固定して構成され、前記各U形鋼矢板の継手同士は左右対称継手とされ、前後面溝付き鋼矢板同士は別個の連結継手部材を介して嵌合連結されていることを特徴とする請求項1または2に記載の連続壁。
- 請求項3の連続壁に用いられる連結継手部材であって、片面の両側部に対称に継手を備えていることを特徴とする連結継手部材。
- 前記の前後面溝付き鋼矢板を構成する各U形鋼矢板を、左右両側部に左右非対称継手を備えたU形鋼矢板とし、隣り合う前後面溝付き鋼矢板同士は、非対称継手相互が嵌合されていることを特徴とする請求項1または2に記載の連続壁。
- 前後面溝付き鋼矢板が、熱間圧延加工または冷間成形により製造された前後面付き鋼矢板であることを特徴とする請求項1〜3または5のいずれかに記載の連続壁。
- 請求項1または2に記載の連続壁に用いられる前後面溝付き鋼矢板であって、その前後面溝付き鋼矢板は、一側部に雌継手を備えていると共に他側部に雄継手を有する左右非対称継手を備えたU形鋼矢板の継手相互が嵌合されて溶接もしくはかしめにより固定されていることを特徴とする前後面溝付き鋼矢板。
- 前記の左右非対称継手を備えたU形鋼矢板は、一側部に断面ほぼ半円凹溝状の雌継手を備え、他側部に断面ほぼ円形の雄継手を備えている請求項7に記載の前後面溝付き鋼矢板。
- 前面側に開口する溝部および背面側に開口する溝部が仕切りウェブで仕切られた前後面溝付き鋼矢板を少なくとも1枚若しくは2枚以上を地盤に打設して1単位の先行する壁体構成体を構築し、前記先行する壁体構成体に対して平面視で線対称の組をなすように、後行する1単位の壁体構成体を前記先行する壁体構成体に接続するように地盤に打設して構築し、隣り合う前記1単位の壁体構成体同士が、平面視で線対称の組をなすように連続壁構築方向に打設することを特徴とする連続壁の構築方法。
- 前面側に開口する溝部および背面側に開口する溝部が仕切りウェブで仕切られた前後面溝付き鋼矢板を少なくとも1枚若しくは2枚以上を地盤に打設して1単位の先行する壁体構成体を構築し、前記先行する壁体構成体に対して平面視で線対称の組をなすように、後行する1単位の壁体構成体を前記先行する壁体構成体に接続するように地盤に打設して構築し、隣り合う前記1単位の壁体構成体同士が、平面視で線対称の組をなすように交互に連続壁構築方向に打設することを特徴とする連続壁の構築方法。
- 前面側に開口する溝部および背面側に開口する溝部が仕切りウェブで仕切られた前後面溝付き鋼矢板を少なくとも1枚若しくは2枚以上を地盤に打設して1単位の先行する壁体構成体を構築し、次いで先行する壁体構成体に連結継手部材の一側部の継手を嵌合させて後行する1単位の壁体構成体を打設し、連結継手部材を介して隣り合う前記1単位の壁体構成体同士が、平面視で線対称の組をなすように交互に連続壁構築方向に打設することを特徴とする連続壁の構築方法。
- 前面側に開口する溝部および背面側に開口する溝部が仕切りウェブで仕切られた前後面溝付き鋼矢板を少なくとも1枚若しくは2枚以上を地盤に打設して1単位の先行する壁体構成体を構築し、かつ前記壁体構成体における端部には連結継手部材の一端側の継手が嵌合固定されて構築され、次いで先行する壁体構成体の連結継手部材の他側部の継手に嵌合させて後行する1単位の壁体構成体を打設し、連結継手部材を介して隣り合う前記1単位の壁体構成体同士が、平面視で線対称の組をなすように交互に連続壁構築方向に打設することを特徴とする連続壁の構築方法。
- 前面側に開口する溝部および背面側に開口する溝部が仕切りウェブで仕切られた前後面溝付き鋼矢板を少なくとも2枚以上を地盤に打設して1単位の壁体構成体を構築する場合に、隣り合う前後面溝付き鋼矢板の継手は、直接または連結継手部材を介して接続されていることを特徴とする請求項9〜12のいずれかに記載の連続壁の構築方法。
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