JP2017053168A - 形鋼連結構造 - Google Patents

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【課題】ウェブを偏心させて配置された複数のH形鋼を接合することで、横座屈耐力及び局部座屈耐力の向上と製造の効率性等の向上とを両立することのできる形鋼連結構造を提供する。【解決手段】本発明を適用した形鋼連結構造1は、複数の形鋼が連結されたものであり、断面方向で幅方向Xに延びる一対のフランジ20と、一対のフランジ20まで延伸するウェブ23とを有して、ウェブ23の延伸方向Yに連結される複数のH形鋼2を備える。互いに隣り合って連結される複数のH形鋼2のうち、何れか一方のH形鋼3のフランジ30は、何れか他方のH形鋼4のフランジ40と接合される。ウェブ23は、フランジ20の幅方向Xの一端からフランジ20に接続される接続部Wまでの一端側離間距離と、フランジ20の幅方向Xの他端から接続部Wまでの他端側離間距離とを異ならせて、フランジ20の幅方向Xの中央よりも偏心させて配置される。【選択図】図8

Description

本発明は、複数の形鋼が連結された形鋼連結構造に関する。
従来から、大型のH形鋼の柱を用いる必要がないものとすることを目的として、例えば、特許文献1に開示される鉄骨柱が提案されている。また、標準的な納まり範囲内に適応できる外形断面サイズでありながら、横剛性を向上させることを目的として、特許文献2に開示される増強梁、及び、特許文献3に開示される横座屈補剛構造が提案されている。
特許文献1に開示された鉄骨柱は、H形鋼からなる一対の柱部材が、それらのウェブがほぼ同一直線状となるようにして互いに並列される。特許文献1に開示された鉄骨柱は、それら両柱部材のフランジに対応してそれら柱部材に跨って固着した同一の接合プレートで、各柱部材を相互に接合することで、耐力の大きい柱が構成される。
特許文献2に開示された増強梁は、標準的な納まり範囲内に適応できる外形断面サイズの規定原梁の溝空間内に、補強用添接部材を合着して増強梁が形成される。特許文献3に開示された横座屈補剛構造は、チャンネルからなる補剛部材が、H形鋼梁の塑性化が想定される材端近傍の所定区間に添接されて、つなぎ梁等の横座屈止めを減らすものとなる。
実全平4−55922号公報 特開昭59−61645号公報 特開平5−331963号公報
特許文献1に開示された鉄骨柱は、一対の柱部材となるH形鋼のウェブが互いに同一直線状に配置されることで、耐力の大きい柱が構成されている。しかし、特許文献1に開示された鉄骨柱は、一対のH形鋼を相互に接合することで、相互に接合された一対の柱部材の部材成が大きくなるため、柱部材の横座屈を誘発するおそれがあった。
また、特許文献2、3に開示された増強梁等は、規定原梁の溝空間内に補強用添接部材を合着することが必要となり、又は、H形鋼梁の所定区間にチャンネルからなる補剛部材を添接することが必要となる。このため、特許文献2、3に開示された増強梁等は、複数の形状の補強用添接部材又はチャンネルをH形鋼とともに用意したうえで、これらを溶接で接合させるため、増強梁等の製造の効率性、建築現場での施工性の向上が困難となる。
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであって、その目的とするところは、ウェブを偏心させて配置された複数のH形鋼を接合することで、横座屈耐力及び局部座屈耐力の向上と製造の効率性等の向上とを両立することのできる形鋼連結構造を提供することにある。
第1発明に係る形鋼連結構造は、複数の形鋼が連結された形鋼連結構造であって、断面方向で幅方向に延びる一対のフランジと、一対の前記フランジまで延伸するウェブとを有して、前記ウェブの延伸方向に連結される複数のH形鋼を備え、互いに隣り合って連結される複数の前記H形鋼のうち、何れか一方の前記H形鋼の前記フランジは、何れか他方の前記H形鋼の前記フランジと接合されて、前記ウェブは、前記フランジの幅方向の一端から前記フランジに接続される接続部までの一端側離間距離と、前記フランジの幅方向の他端から前記接続部までの他端側離間距離とを異ならせて、前記フランジの幅方向の中央よりも偏心させて配置されることを特徴とする。
第2発明に係る形鋼連結構造は、第1発明において、前記ウェブは、前記一端側離間距離と前記他端側離間距離との延長比を3/7〜7/3として、前記フランジの幅方向の中央よりも偏心させて配置されることを特徴とする。
第3発明に係る形鋼連結構造は、第1発明又は第2発明において、互いに隣り合って連結される複数の前記H形鋼のうち、何れか一方の前記H形鋼の前記ウェブは、何れか他方の前記H形鋼の前記ウェブと、前記フランジの幅方向の中央よりも偏心させた位置を互いに異ならせて配置されることを特徴とする。
第4発明に係る形鋼連結構造は、第1発明〜第3発明の何れかにおいて、互いに隣り合って連結される複数の前記H形鋼のうち、何れか一方の前記H形鋼の前記フランジは、何れか他方の前記H形鋼の前記フランジと当接されて、断面方向で前記ウェブの近傍の2箇所以上で乾式接合されることを特徴とする。
第5発明に係る形鋼連結構造は、第1発明〜第4発明の何れかにおいて、前記ウェブの延伸方向に連結される3本以上の前記H形鋼を備え、前記ウェブの延伸方向で両側部の前記H形鋼は、前記ウェブの延伸方向で中間部の前記H形鋼よりも、断面方向で前記ウェブが延伸する延伸長を小さいものとすることを特徴とする。
第6発明に係る形鋼連結構造は、第1発明〜第5発明の何れかにおいて、前記H形鋼は、一対の前記フランジと前記ウェブとをコイルから高周波抵抗溶接で接合した溶接軽量H形鋼が用いられることを特徴とする。
第1発明〜第6発明によれば、ウェブを偏心させた複数のH形鋼が互いに連結されて、フランジと直交する方向の軸回り(弱軸回り)の断面二次モーメント及び材軸回りの捩じり抵抗が増大することで、複数のH形鋼の全体の横座屈耐力を向上させることが可能となる。
第1発明〜第6発明によれば、補強用添接部材又はチャンネル等の追加や大断面部材を用いずに、同一のコイルから製作することのできるH形鋼のみを用いて横座屈耐力を向上させることができるため、形鋼連結構造の製造の効率性、建築現場での施工性の向上を実現することが可能となる。
第1発明〜第6発明によれば、互いに接合されたフランジで拘束力を発揮させて、この拘束力がウェブに伝達されるととともに、互いに接合されていないフランジにも拘束力が伝達されることで、フランジ、ウェブの相互拘束効果を増大させて、フランジの板要素の局部座屈耐力の低下を抑制することが可能となる。
特に、第2発明によれば、一端側離間距離と他端側離間距離との幅方向の延長比を3/7〜7/3とすることで、フランジの板要素の局部座屈耐力の低下を確実に抑制すると同時に、複数のH形鋼の全体の横座屈耐力を向上させることが可能となる。
特に、第3発明によれば、何れか一方のH形鋼のウェブと、何れか他方のH形鋼のウェブとで、フランジの幅方向の中央に対して偏心させる位置を互いに異ならせて配置することで、フランジに直交する方向の軸回り(弱軸回り)の断面二次モーメントを強化し易くなり、複数のH形鋼の全体の横座屈耐力をより効率的に向上させることが可能となる。
特に、第4発明によれば、フランジの接合を乾式接合とすることで、組立及び解体が容易となり、製造性及び施工性を向上させることが可能となる。さらに、第4発明によれば、断面方向でウェブの近傍の2箇所以上で接合することで、フランジの接合箇所における応力伝達がより効率的となり、期待する構造性能が発揮され易くなる。
特に、第5発明によれば、3本以上のH形鋼が連結される場合に、両側部のウェブの延伸長を、中間部のウェブの延伸長よりも小さくすることで、中間部のフランジが両側部に寄せて配置されるため、複数のH形鋼の総鋼材量を増加させることなく、3本以上のH形鋼の強軸回りの断面二次モーメント及び断面係数を増大させて、複数のH形鋼の全体の耐力及び剛性を経済的に向上させることが可能となる。
特に、第6発明によれば、H形鋼に溶接軽量H形鋼が用いられることで、部材成寸法の許容差が小さいH形鋼が用いられるものとなり、複数のH形鋼をウェブの延伸方向に連続させて連結させるものであるにもかかわらず、組立時の製作誤差を極小化することができるため、製作効率及び施工精度を向上させることが可能となる。第6発明によれば、さらに、H形鋼として用いられる溶接軽量H形鋼が、ウェブとフランジとを高周波抵抗溶接するものであることから、アーク溶接で製作された通常の溶接H形鋼よりも溶接熱影響が小さく、ウェブやフランジの母材の熱影響による材質変化が狭い範囲で済むものとなるため、設計上想定した通りの所期する構造性能をH形鋼に発揮させることがより容易に可能となる。
本発明を適用した形鋼連結構造を用いた柱又は梁等の構造部材を示す斜視図である。 本発明を適用した形鋼連結構造の各々のH形鋼を示す断面方向の正面図である。 (a)は、ウェブが偏心する延長比を7/3、(b)は、延長比を6/4、(c)は、延長比を5.5/4.5、(d)は、延長比を8/2、(e)は、延長比を9/1とした各々のH形鋼を示す正面図である。 (a)は、ウェブが偏心する延長比を3/7、(b)は、延長比を4/6、(c)は、延長比を4.5/5.5、(d)は、延長比を2/8、(e)は、延長比を1/9とした各々のH形鋼を示す正面図である。 本発明を適用した形鋼連結構造で互いに幅方向に反転させて連結される2本のH形鋼を示す正面図である。 本発明を適用した形鋼連結構造でウェブが偏心する延長比を互いに異ならせた2本のH形鋼を示す正面図である。 本発明を適用した形鋼連結構造でウェブが偏心する位置を略同一にして配置される2本のH形鋼を示す正面図である。 本発明を適用した形鋼連結構造で互いに幅方向に反転させて連結される3本のH形鋼を示す正面図である。 本発明を適用した形鋼連結構造でウェブが偏心する位置を略同一にして配置される3本のH形鋼を示す正面図である。 本発明を適用した形鋼連結構造で両側部のH形鋼のウェブの延伸長を中間部のH形鋼のウェブの延伸長よりも小さくした3本のH形鋼を示す正面図である。 本発明を適用した形鋼連結構造でウェブの近傍の2箇所以上でボルト又はビス等を用いて乾式接合されるH形鋼のフランジを示す正面図である。 本発明を適用した形鋼連結構造で2本のH形鋼が連結される場合の有限帯板法解析の結果を示すグラフ及び表である。 本発明を適用した形鋼連結構造で3本のH形鋼が連結される場合の有限帯板法解析の結果を示すグラフ及び表である。 本発明を適用した形鋼連結構造で中間部のウェブの延伸長を両側部のウェブの延伸長で除した延伸比率と座屈耐力比との関係を示すグラフである。
以下、本発明を適用した形鋼連結構造1を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明を適用した形鋼連結構造1は、図1に示すように、例えば、住宅、学校、事務所、病院施設等の建築物において、複数の形鋼が連結された構造部材等として用いられる。
本発明を適用した形鋼連結構造1は、各々の形鋼としてH形鋼2が用いられる。本発明を適用した形鋼連結構造1は、建築物を支持するための骨組みとなる構造部材等において、複数のH形鋼2が連結された柱部材7又は梁部材8等として用いられるものとなる。
本発明を適用した形鋼連結構造1は、柱部材7として用いられる場合に、例えば、2本のH形鋼2が連結されて用いられる。また、本発明を適用した形鋼連結構造1は、梁部材8として用いられる場合に、例えば、3本のH形鋼2が連結されて用いられる。
本発明を適用した形鋼連結構造1は、梁部材8として用いられる場合に、複数のH形鋼2の長手方向の端部に、溶接接合等によりエンドプレート70が取り付けられて、エンドプレート70がボルト接合等により柱部材7に取り付けられて用いられる。また、柱部材7には、梁部材8が取り付く位置にスチフナ9等の補剛材が適宜設置される。
本発明を適用した形鋼連結構造1は、H形鋼2の長手方向に直交する断面方向で、2本以上のH形鋼2が断面方向に並べられて、ボルト6又はビス等を用いた乾式接合等により接合されることで、互いに隣り合って連結される複数のH形鋼2を備えるものとなる。
本発明を適用した形鋼連結構造1は、2本以上の如何なる数量のH形鋼2が連結されてもよい。本発明を適用した形鋼連結構造1は、特に、3本又は4本程度のH形鋼2が連結されることで、互いに隣り合って連結される3本以上のH形鋼2を備えるものとなる。
H形鋼2は、図2に示すように、断面方向で幅方向Xに延びる一対のフランジ20と、一対のフランジ20まで延伸するウェブ23とを有する。H形鋼2は、断面方向でウェブ23の延伸方向Yの両端に一対のフランジ20が配置される。
H形鋼2は、例えば、フランジ20の幅方向Xの一端20aから他端20bまで、フランジ20の幅寸法Bが100〜150mm程度となる。また、H形鋼2は、例えば、延伸方向Yの両端のフランジ20まで、H形鋼2の部材成Hが150mm〜250mm程度となる。
H形鋼2は、特に、一対のフランジ20とウェブ23とを、粗圧延機と仕上げ圧延機とで帯状に圧延してコイル状に巻き取った熱延又は冷延等のコイルから、高周波抵抗溶接等の溶接接合により接合することで、断面略H形状に形成された溶接軽量H形鋼が用いられるものとなる。なお、H形鋼2には、サブマージアーク溶接等の高周波抵抗溶接以外の溶接方法にて組み立てられた溶接H形鋼、圧延により製造されたH形鋼等が用いられてもよい。
ウェブ23は、フランジ20の幅方向Xの一端20a及び他端20bから、幅方向Xに所定の距離で離間させて、接続部Wでフランジ20に溶接接合により接合される。ウェブ23は、延伸方向Yの両端の各々が一対のフランジ20の各々に接続部Wで接続される。
ここで、ウェブ23は、フランジ20の一端20aから接続部Wまでの幅方向Xの離間距離を一端側離間距離b1とする。また、ウェブ23は、フランジ20の他端20bから接続部Wまでの幅方向Xの離間距離を他端側離間距離b2とする。このとき、ウェブ23は、一端側離間距離b1と他端側離間距離b2とを異ならせたものとする。
ウェブ23は、一端側離間距離b1と他端側離間距離b2とを異ならせて、フランジ20の幅方向Xの中央よりも偏心させて配置されるものとなる。ウェブ23は、一対のフランジ20の各々で、接続部Wの幅方向Xの位置を互いに略同一として、幅方向Xの中央よりも偏心させたウェブ23が、フランジ20と略直交して延伸するものとなる。
ウェブ23は、フランジ20の幅方向Xの中央よりも偏心させて配置されて、例えば、図3(a)に示すように、一端側離間距離b1と他端側離間距離b2との幅方向Xの延長比R(=b1/b2)を7/3とする(b1:b2=7:3)。ウェブ23は、一端側離間距離b1と他端側離間距離b2との幅方向Xの延長比R(=b1/b2)を如何なる値に設定してもよい。
ウェブ23は、図3(b)に示すように、一端側離間距離b1と他端側離間距離b2との延長比Rを6/4として、図3(c)に示すように、一端側離間距離b1と他端側離間距離b2との延長比Rを5.5/4.5とすることもできる。また、ウェブ23は、図3(d)に示すように、一端側離間距離b1と他端側離間距離b2との延長比Rを8/2として、図3(e)に示すように、一端側離間距離b1と他端側離間距離b2との延長比Rを9/1とすることもできる。
ウェブ23は、図3に示すH形鋼2を幅方向Xに反転させたとき、例えば、図4(a)に示すように、一端側離間距離b1と他端側離間距離b2との幅方向Xの延長比R(=b1/b2)が3/7となる(b1:b2=3:7)。このとき、ウェブ23は、図4(b)に示すように、一端側離間距離b1と他端側離間距離b2との延長比Rを4/6として、図4(c)に示すように、一端側離間距離b1と他端側離間距離b2との延長比Rを4.5/5.5とすることもできる。また、ウェブ23は、図4(d)に示すように、一端側離間距離b1と他端側離間距離b2との延長比Rを2/8として、図4(e)に示すように、一端側離間距離b1と他端側離間距離b2との延長比Rを1/9とすることもできる。
ウェブ23は、フランジ20の幅方向Xの中央よりも少なからず偏心させて配置されていればよく、特に、一端側離間距離b1と他端側離間距離b2との幅方向Xの延長比Rを3/7〜7/3とすることが望ましい。このとき、ウェブ23は、図3(a)〜図3(c)に示すように、一端側離間距離b1が他端側離間距離b2よりも大きい場合に、一端側離間距離b1が延長比Rで5/5超、7/3以下の連続する範囲における任意の大きさとなり、また、図4(a)〜図4(c)に示すように、一端側離間距離b1が他端側離間距離b2よりも小さい場合に、一端側離間距離b1が延長比Rで3/7以上、5/5未満の連続する範囲における任意の大きさとなる。
本発明を適用した形鋼連結構造1は、図5に示すように、互いに隣り合ってウェブ23の延伸方向Yに連結される複数のH形鋼2を備えて、複数のH形鋼2が各々のウェブ23の延伸方向Yに並べられて、各々のフランジ20で互いに連結されるものとなる。
本発明を適用した形鋼連結構造1は、互いに隣り合った複数のH形鋼2のうち、何れか一方のH形鋼3のウェブ33が、何れか他方のH形鋼4のウェブ43と、フランジ20の幅方向Xの中央よりも偏心させた位置を互いに異ならせて配置される。
このとき、本発明を適用した形鋼連結構造1は、例えば、互いに幅方向Xに反転させた複数のH形鋼2が連結されて、一方のH形鋼3のウェブ33が偏心する延長比Rを7/3とするとともに、他方のH形鋼4のウェブ43が偏心する延長比Rを3/7とする。
また、本発明を適用した形鋼連結構造1は、互いに幅方向Xに反転させた複数のH形鋼2が連結されなくてもよい。このとき、本発明を適用した形鋼連結構造1は、図6に示すように、例えば、一方のH形鋼3のウェブ33が偏心する延長比Rを7/3として、他方のH形鋼4のウェブ43が偏心する延長比Rを4/6とする。
また、本発明を適用した形鋼連結構造1は、図7に示すように、互いに隣り合って連結される複数のH形鋼2の各々で、ウェブ23が偏心する延長比Rを互いに略同一としてもよい。このとき、本発明を適用した形鋼連結構造1は、一方のH形鋼3のウェブ33と、他方のH形鋼4のウェブ43とが、フランジ20の幅方向Xの中央よりも偏心させた位置を略同一にして、略同一直線状に配置されるものとなる。
本発明を適用した形鋼連結構造1は、図5〜図7に示すように、ウェブ23の延伸方向Yに連結される2本のH形鋼2を備えるものとなる。本発明を適用した形鋼連結構造1は、これに限らず、ウェブ23の延伸方向Yに連結される3本以上のH形鋼2を備えるものとして、例えば、図8、図9に示すように、3本のH形鋼2が連結されてされてもよい。
このとき、本発明を適用した形鋼連結構造1は、ウェブ23の延伸方向Yに連結される複数のH形鋼2として、ウェブ23の延伸方向Yで両側部Sに配置される2本のH形鋼3と、ウェブ23の延伸方向Yで中間部Cに配置される1本のH形鋼4とを備える。
本発明を適用した形鋼連結構造1は、図8に示すように、両側部SのH形鋼3のウェブ33と中間部CのH形鋼4のウェブ43とが、フランジ20の中央よりも偏心させた位置を互いに異ならせて配置されてもよい。また、本発明を適用した形鋼連結構造1は、図9に示すように、両側部SのH形鋼3のウェブ33と中間部CのH形鋼4のウェブ43とが、フランジ20の中央よりも偏心させた位置を略同一にして配置されてもよい。
本発明を適用した形鋼連結構造1は、図10に示すように、ウェブ23の延伸方向Yに連結される3本以上のH形鋼2を備えて、ウェブ23の延伸方向Yで両側部SのH形鋼3のウェブ33が延伸する断面方向の延伸長h1を、ウェブ23の延伸方向Yで中間部CのH形鋼4のウェブ43が延伸する断面方向の延伸長h2よりも小さくしてもよい。
ここで、本発明を適用した形鋼連結構造1は、図5〜図10に示すように、互いに隣り合って連結される複数のH形鋼2のうち、何れか一方のH形鋼3のフランジ30が、何れか他方のH形鋼4のフランジ40と接合されるものとなる。
このとき、フランジ20は、互いに隣り合って連結される複数のH形鋼2のうち、何れか一方のH形鋼3のフランジ30と、何れか他方のH形鋼4のフランジ40とが、互いに対向するように配置されて当接されるものとなる。
フランジ20は、一方のH形鋼3のフランジ30が、他方のH形鋼4のフランジ40と当接されて、断面方向でウェブ23の近傍の2箇所以上で、ボルト6又はビス等を用いたボルト接合等により乾式接合される。なお、フランジ20は、一方のH形鋼3のフランジ30と、他方のH形鋼4のフランジ40とが、溶接接合等により湿式接合されてもよい。
フランジ20には、ウェブ23と干渉させないものとしながら、ウェブ23にできるだけ接近させて、断面方向でウェブ23の近傍で、一方のH形鋼3のフランジ30から他方のH形鋼4のフランジ40まで貫通するようにボルト6又はビス等が設けられる。
フランジ20には、例えば、図5、図8に示すように、一方のH形鋼3のウェブ33の両側方、及び、他方のH形鋼4のウェブ43の両側方にボルト6又はビス等が設けられて、断面方向でウェブ23の近傍の4箇所で、ボルト6又はビス等を用いて乾式接合される。
また、フランジ20は、一方のH形鋼3のウェブ33と他方のH形鋼4のウェブ43とが幅方向Xで接近して配置される場合に、図11(a)に示すように、ウェブ23の近傍の3箇所で、ボルト6又はビス等を用いて乾式接合されてもよく、さらに、図11(b)に示すように、ウェブ23の近傍の2箇所で、ボルト6又はビス等を用いて乾式接合されてもよい。フランジ20は、一方のH形鋼3のウェブ33及び他方のH形鋼4のウェブ43が大きく偏心して配置される場合にも、図11(c)に示すように、ウェブ23の近傍の2箇所で、ボルト6又はビス等を用いて乾式接合されるものとなる。
本発明を適用した形鋼連結構造1は、ウェブ23を偏心させた複数のH形鋼2を互いに連結することで、複数のH形鋼2全体の横座屈耐力を向上させることを目的とする。ここでは、本発明を適用した形鋼連結構造1が弾性変形する範囲で、ウェブ23を偏心させることによる弾性座屈耐力の変化を検討するために、有限帯板法解析を実施した。
この有限帯板法解析では、図2に示すように、フランジ20の幅寸法Bを100mmとして、フランジ20の板厚tfを9mm、ウェブ23の板厚twを6mmとした。また、この有限帯板法解析では、2本のH形鋼2が連結される場合に、各々のH形鋼2の部材成Hを250mmとし、3本のH形鋼2が連結される場合に、各々のH形鋼2の部材成Hを200mmとして、H形鋼2の長手方向の両端部に等曲げ荷重を負荷させるものとした。
この有限帯板法解析の結果は、2本のH形鋼2が連結される場合が、図12に示されるとともに、3本のH形鋼2が連結される場合が、図13に示される。ここでは、ウェブを偏心させていない従来技術の解析結果を「無偏心」と表記して、横座屈耐力及び局部座屈耐力の基準とする(横座屈耐力比=1.00、局部座屈耐力比=1.00)。
本発明を適用した形鋼連結構造1の解析結果では、図5、図8に示される互いに幅方向Xに反転させた複数のH形鋼2が連結される場合を「逆方向に偏心」と表記するとともに、図7、図9に示される複数のH形鋼2の各々でウェブ23が偏心する延長比Rを略同一とした場合を「同方向に偏心」と表記する。
このとき、本発明を適用した形鋼連結構造1は、「逆方向に偏心」及び「同方向に偏心」の何れの場合においても、ウェブを偏心させていない従来技術と比較して、図12、図13に示すように、「無偏心」の横座屈耐力比=1.00を基準に、本発明は横座屈耐力比=1.01〜2.23となり、横座屈耐力の座屈耐力比が向上することがわかる。
本発明を適用した形鋼連結構造1は、2本のH形鋼2が連結される場合に、ウェブ23が偏心する延長比Rを5.5/4.5、6/4、7/3として、「逆方向に偏心」させるものとしたときに、特に、「無偏心」の局部座屈耐力比=1.00を基準に、本発明は局部座屈耐力比=1.03〜1.07となり、また、「無偏心」の横座屈耐力比=1.00を基準に、本発明は横座屈耐力比=1.06〜1.35となって、局部座屈耐力の座屈耐力比を向上させると同時に、横座屈耐力の座屈耐力比が向上することがわかる。
また、本発明を適用した形鋼連結構造1は、ウェブ23が偏心する延長比Rを5.5/4.5、6/4、7/3として、2本のH形鋼2が連結される場合に、「同方向に偏心」させて、又は、3本のH形鋼2が連結される場合に、「逆方向に偏心」、「同方向に偏心」させるときでも、局部座屈耐力の座屈耐力比をあまり低下させることなく、横座屈耐力の座屈耐力比が向上することがわかる。なお、このとき、H形鋼2を幅方向Xに反転させた場合の延長比Rは、4.5/5.5、4/6、3/7となり、本発明でウェブ23が偏心する延長比Rを3/7〜7/3としたものとなる。
さらに、本発明を適用した形鋼連結構造1は、特に、ウェブ23が偏心する延長比Rを8/2、9/1として、「逆方向に偏心」させるものとしたときに、「無偏心」の横座屈耐力比=1.00を基準に、「逆方向に偏心」は横座屈耐力比=1.62〜2.23となり、横座屈耐力の座屈耐力比が著しく向上することがわかる。なお、このとき、H形鋼2を幅方向Xに反転させた場合の延長比Rは、2/8、1/9となる。
このように、本発明を適用した形鋼連結構造1は、図5〜図10に示すように、ウェブ23を偏心させた複数のH形鋼2を互いに連結して、フランジ20と直交する方向の軸回り(弱軸回り)の断面二次モーメント及び材軸回りの捩じり抵抗を増大させることで、複数のH形鋼2の全体の横座屈耐力を向上させることが可能となる。
本発明を適用した形鋼連結構造1は、H形鋼2と断面形状等の異なる補強用添接部材やチャンネルからなる補剛部材を用意することを必要としないで、また、H形鋼2そのものの大断面化を必要とすることなく、ウェブ23を偏心させた略同一断面形状のH形鋼2が連結されて、複数のH形鋼2の全体の横座屈耐力を向上させることができる。
これにより、本発明を適用した形鋼連結構造1は、補強用添接部材又はチャンネル等の追加や大断面部材を用いずに、同一のコイルから製作することのできるH形鋼2のみを用いて横座屈耐力を向上させることができるため、本発明を適用した形鋼連結構造1の製造の効率性、建築現場での施工性の向上を実現することが可能となる。
ここで、本発明を適用した形鋼連結構造1は、ウェブ23が偏心して配置されることで、図2に示すように、フランジ20の一端20aから接続部Wまでの一端側離間距離b1、又は、フランジ20の他端20bから接続部Wまでの他端側離間距離b2の何れかが、ウェブを偏心させていない従来技術と比較して大きくなり、フランジ20の幅厚比(bf/tf=b1/tf、又は、bf/tf=b2/tf)が大きいものとなる。
このとき、本発明を適用した形鋼連結構造1は、フランジ20の幅厚比が従来技術よりも大きくなるため、フランジ20の板要素の局部座屈耐力の低下が懸念される。しかし、本発明を適用した形鋼連結構造1は、図5〜図10に示すように、互いに隣り合った複数のH形鋼2がフランジ20で接合されるため、ボルト6又はビス等を用いた乾式接合等により接合されたフランジ20で拘束力を発揮するものとなる。
そして、本発明を適用した形鋼連結構造1は、互いに接合されたフランジ20で拘束力を発揮することで、この拘束力がウェブ23に伝達されるととともに、接合されていないフランジ20にも拘束力が伝達されて、フランジ20、ウェブ23の相互拘束効果を増大させて、フランジ20の板要素の局部座屈耐力の低下を抑制することが可能となる。
本発明を適用した形鋼連結構造1は、特に、一端側離間距離b1と他端側離間距離b2との幅方向Xの延長比Rを3/7〜7/3とすることで、図12、図13に示すように、フランジ20の板要素の局部座屈耐力の低下を確実に抑制すると同時に、複数のH形鋼2の全体の横座屈耐力を向上させることが可能となる。
本発明を適用した形鋼連結構造1は、図5、図8に示すように、何れか一方のH形鋼3のウェブ33と、何れか他方のH形鋼4のウェブ43とで、フランジ20の中央よりも偏心させた位置を互いに異ならせて配置されることで、フランジ20に直交する方向の軸回り(弱軸回り)の断面二次モーメントを強化し易くなり、複数のH形鋼2の全体の横座屈耐力をより効率的に向上させることが可能となる。
本発明を適用した形鋼連結構造1は、図5〜図10に示すように、複数のH形鋼2のフランジ20の接合を乾式接合とすることで、形鋼連結構造1の組立及び解体が容易となり、製造性及び施工性を向上させることが可能となる。本発明を適用した形鋼連結構造1は、さらに、断面方向でウェブ23の近傍の2箇所以上で乾式接合することで、フランジ20の接合箇所における応力伝達がより効率的となり、期待する構造性能が発揮され易くなる。
また、本発明を適用した形鋼連結構造1は、図10に示すように、特に、3本のH形鋼2が連結される場合に、両側部SのH形鋼3におけるウェブ33の延伸長h1を、中間部CのH形鋼4におけるウェブ43の延伸長h2よりも小さくすることもできる。このとき、本発明を適用した形鋼連結構造1は、中間部Cのウェブ43の延伸長h2を、両側部Sのウェブ33の延伸長h1で除した値を、延伸比率n(=h2/h1)として表記すると、有限帯板法解析の結果から延伸比率nと座屈耐力比との関係が図14に示される。
本発明を適用した形鋼連結構造1は、特に、3本のH形鋼2が連結される場合に、両側部Sのウェブ33の延伸長h1を、中間部Cのウェブ43の延伸長h2よりも小さくすることで、中間部CのH形鋼4のフランジ40が両側部Sに寄せて配置されるものとなる。これにより、本発明を適用した形鋼連結構造1は、中間部Cのフランジ40が両側部Sに寄せて配置されるため、複数のH形鋼2の総鋼材量を増加させることなく、3本のH形鋼2の強軸回りの断面二次モーメント及び断面係数を増大させて、複数のH形鋼2の全体の耐力及び剛性を経済的に向上させることが可能となる。
本発明を適用した形鋼連結構造1は、図14に示すように、延伸比率nが1〜4の範囲で、延伸比率nが増加するほど、両側部SのH形鋼3における接合されていないフランジ30に対する両側部Sのウェブ33による拘束効果が増大し、両側部SのH形鋼3における接合されていないフランジ30の局部座屈耐力が向上するものとなる。また、本発明を適用した形鋼連結構造1は、延伸比率nが4より大きい範囲で、両側部SのH形鋼3における接合されていないフランジ30の局部座屈よりも、中間部CのH形鋼4におけるウェブ43の局部座屈が相対的に生じ易くなり、延伸比率nが増加しても板要素の局部座屈耐力は延伸比率nの増加に応じて単純に向上するものとならない。
このため、本発明を適用した形鋼連結構造1は、中間部Cのウェブ43の延伸長h2を、両側部Sのウェブ33の延伸長h1の4倍以下とすることで(延伸比率n≦4)、フランジ20のみを局部座屈の評価対象として設計を容易なものとすると同時に、フランジ20の板要素の局部座屈耐力を大幅に向上させることが可能となる。
本発明を適用した形鋼連結構造1は、図2に示すように、ウェブ23の延伸長hが下記(1)式から算出されるものであり、ウェブ23の幅厚比がh/twとなる。ウェブ23の幅厚比(h/tw)を、下記(2)式で規定される値とすることで、複数のH形鋼2の全体の横座屈耐力と板要素の局部座屈耐力とを、より確実に向上させることが可能となる。ここで、F:鋼材の種類及び品質に応じて国土交通大臣が指定する基準強度(N/mm2)とする。
Figure 2017053168
Figure 2017053168
ここで、圧延H形鋼の製作精度における延伸方向Yの部材成寸法の許容差は、2.0mm〜3.0mm以内(JIS G 3192)であるのに対して、溶接軽量H形鋼の製作精度における延伸方向Yの部材成寸法の許容差は、1.0mm以内(JIS G 3353)であるものと規定されている。
本発明を適用した形鋼連結構造1は、特に、H形鋼2に溶接軽量H形鋼が用いられることで、延伸方向Yの部材成寸法の許容差が小さいH形鋼2が用いられるものとなり、複数のH形鋼2を延伸方向Yに連続させて連結させるものであるにもかかわらず、形鋼連結構造1全体における寸法の製作誤差を極小化することができるため、製作、施工精度を向上させることが可能となる。
本発明を適用した形鋼連結構造1は、さらに、H形鋼2として用いられる溶接軽量H形鋼が、ウェブ23とフランジ20とを高周波抵抗溶接するものであることから、アーク溶接で製作された通常の溶接H形鋼よりも溶接熱影響が小さく、ウェブ23やフランジ20の母材の熱影響による材質変化が狭い範囲で済むものとなるため、設計上想定した通りの所期する構造性能をH形鋼2に発揮させることがより容易に可能となる。
以上、本発明の実施形態の例について詳細に説明したが、上述した実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならない。
1 :形鋼連結構造
2 :H形鋼
20 :フランジ
20a :一端
20b :他端
23 :ウェブ
3 :一方のH形鋼
30 :フランジ
33 :ウェブ
4 :他方のH形鋼
40 :フランジ
43 :ウェブ
6 :ボルト
7 :柱部材
70 :エンドプレート
8 :梁部材
9 :スチフナ
W :接続部
b1 :一端側離間距離
b2 :他端側離間距離
C :中間部
S :両側部
X :幅方向
Y :延伸方向

Claims (6)

  1. 複数の形鋼が連結された形鋼連結構造であって、
    断面方向で幅方向に延びる一対のフランジと、一対の前記フランジまで延伸するウェブとを有して、前記ウェブの延伸方向に連結される複数のH形鋼を備え、
    互いに隣り合って連結される複数の前記H形鋼のうち、何れか一方の前記H形鋼の前記フランジは、何れか他方の前記H形鋼の前記フランジと接合されて、
    前記ウェブは、前記フランジの幅方向の一端から前記フランジに接続される接続部までの一端側離間距離と、前記フランジの幅方向の他端から前記接続部までの他端側離間距離とを異ならせて、前記フランジの幅方向の中央よりも偏心させて配置されること
    を特徴とする形鋼連結構造。
  2. 前記ウェブは、前記一端側離間距離と前記他端側離間距離との延長比を3/7〜7/3として、前記フランジの幅方向の中央よりも偏心させて配置されること
    を特徴とする請求項1記載の形鋼連結構造。
  3. 互いに隣り合って連結される複数の前記H形鋼のうち、何れか一方の前記H形鋼の前記ウェブは、何れか他方の前記H形鋼の前記ウェブと、前記フランジの幅方向の中央よりも偏心させた位置を互いに異ならせて配置されること
    を特徴とする請求項1又は2記載の形鋼連結構造。
  4. 互いに隣り合って連結される複数の前記H形鋼のうち、何れか一方の前記H形鋼の前記フランジは、何れか他方の前記H形鋼の前記フランジと当接されて、断面方向で前記ウェブの近傍の2箇所以上で乾式接合されること
    を特徴とする請求項1〜3の何れか1項記載の形鋼連結構造。
  5. 前記ウェブの延伸方向に連結される3本以上の前記H形鋼を備え、
    前記ウェブの延伸方向で両側部の前記H形鋼は、前記ウェブの延伸方向で中間部の前記H形鋼よりも、断面方向で前記ウェブが延伸する延伸長を小さいものとすること
    を特徴とする請求項1〜4の何れか1項記載の形鋼連結構造。
  6. 前記H形鋼は、一対の前記フランジと前記ウェブとをコイルから高周波抵抗溶接で接合した溶接軽量H形鋼が用いられること
    を特徴とする請求項1〜5の何れか1項記載の形鋼連結構造。
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