JP2009280304A - テープガイド装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】長尺のテープ1の長手方向に沿った両側の側縁部1aをそれぞれガイドするガイドレール23を備えたテープガイド装置において、ガイドレール23の、テープ1に摺接する摺接面23aに、複数の溝30を設け、テープ1とガイドレール23の摺接面23aとの摺接面積を減少させて、テープ1と摺接面23aとの摺接に伴う静電気の発生を抑制する。
【選択図】図3
Description
また、引張力の増加に伴って、テープの長手方向に強い引張応力が発生し、これが過大になるとテープの切断が発生する場合があり、テープに対する信頼性を低下させるという問題がある。
なお、通常のテープ搬送においては、静電気を除去するために、イオン発生部で発生させた交流のイオンを含んだエアを帯電部に噴射して静電気を中和する方法が用いられているが、樹脂封止工程のように、高温乾燥炉を備えた製造工程においては、乾燥炉中の高温によりイオン発生部が破壊されてしまうため、前記の方法を用いることはできない。
1はテープであり、比較的耐熱性の高い樹脂材料であるポリイミド樹脂からなる長尺のテープであって、図2に示すように、テープ1の長手方向に沿った両側の側縁部1aには、略四角形のスプロケットホール2が所定のピッチでそれぞれ1列に穿孔されており、側縁部1aの間の半導体搭載領域1bには、半導体装置を構成する半導体チップ3が、長手方向に沿って、半導体搭載領域1bに形成された図示しない配線パターンに、所定の間隔で1列または2列以上(図2の例では2列)接合されて搭載されている。
16は樹脂封止工程のアンローダ部であり、高温乾燥炉14において硬化させた封止樹脂で封止された半導体チップ3が搭載されたテープ1を、スペーサテープ6を挟んで巻き取る巻取リール17と、テープ1の巻き取りに伴って引出されるスペーサテープ6を送り出すスペーサ送出リール18とを備えており、樹脂封止工程の工程処理が終了したテープ1を収容する部位である。
上記の搬送ローラ20と位置決めローラ21により、本実施例のテープ搬送機構が構成される。
23はガイドレールであり、ローダ部5の搬出口から高温乾燥炉14の下段と中段の間に配置された反転ローラ15までの間、高温乾燥炉14に配置された2組の反転ローラ15の間、および高温乾燥炉14の中段と上段の間に配置された反転ローラ15からアンローダ部16の搬入口までの間の3箇所に設置されており、図3に示すように、これらの間を搬送されるテープ1の両側の側縁部1aの下方に1本ずつ配置され、それぞれのテープ1側の面(摺接面23aという。)に、テープ1の側縁部1aの下側の面を摺接させて、テープ1の搬送を案内する。
また、ガイドレール23の摺接面23aには、図3に示すように、テープ1の長手方向と直交する方向の複数の溝24が形成されると共に、長手方向の両端部には比較的大きい半径の円弧で形成されたR部25が設けられており、ガイドレール23の摺接面23aとテープ1との摺接面積を減少させている。
上記の構成の樹脂封止工程においては、ローダ部5の送出リール7から引出されたテープ1は、ローダ部5の搬送ローラ20により送り出され、アンローダ部16側の搬送ローラ20により引っ張られて所定の張力を付与されながら、ベーク炉12、樹脂封止部10、高温乾燥炉14を搬送され、アンローダ部16の巻取リール17に巻き取られる。
このように、本実施例のガイドレール23は、その摺接面23aにテープ1の長手方向と直交する方向の複数の溝24を設けて、テープ1との摺接面積を減少させているので、ポリイミド樹脂からなるテープ1の場合においても、テープ1とガイドレール23の摺接面23aとの摺接に起因する静電気の発生を抑制することができ、静電気によるテープ1と摺接面23aとの張付きを防止して、テープ1を安定して搬送することができ、樹脂封止工程の稼動効率を向上させることができる。
更に、静電気の発生を抑制することができるので、テープ1の搬送に必要な引張力が増加することはなく、テープ1の切断等を防止して、テープ1に対する信頼性を向上させることができる。
以上説明したように、本実施例では、長尺のテープの長手方向に沿った両側の側縁部をそれぞれガイドするガイドレールのテープに摺接する摺接面に、長手方向と直交する方向の複数の溝を設けたことによって、テープとガイドレールの摺接面との摺接面積を減少させて、テープと摺接面との摺接に伴う静電気の発生を抑制することができ、静電気によるテープと摺接面との張付きを防止して、樹脂封止工程の稼動効率を向上させることができる。
なお、上記実施例1と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施例のガイドレール23には、図5ないし図7に示すように、その摺動面23aにテープ1の長手方向と平行に、複数の溝30が形成されており、ガイドレール23の摺接面23aとテープ1との摺接面積を減少させている。
なお、上記各実施例においては、樹脂封止工程は3段構造の高温乾燥炉を有する工程であるとして説明したが、図8に示す、1段構造の高温乾燥炉14を有する樹脂封止工程に本発明のガイドレール23を適用しても上記と同様の効果を得ることができる。
また、上記各実施例においては、本発明のガイドレールを、高温乾燥炉を備えた樹脂封止工程に用いるとして説明したが、室温等で作動する他の工程のテープ搬送におけるガイドレールとして用いるようにしてもよい。このようにすれば、静電気を中和するイオン発生部の設置を省略することが可能になり、当該工程の設備の簡素化を図ることができる。
更に、上記各実施例においては、テープの側縁部にはスプロケットホールが形成されているとして説明したが、スプロケットホールが形成されていないシート状のテープであっても、上記と同様の効果を得ることができる。
1a 側縁部
1b 半導体搭載領域
2 スプロケットホール
3 半導体チップ
5 ローダ部
6 スペーサテープ
7 送出リール
8 スペーサ巻取リール
10 樹脂封止部
11 樹脂ディスペンサ
12 ベーク炉
14 高温乾燥炉
15 反転ローラ
16 アンローダ部
17 巻取リール
18 スペーサ送出リール
20 搬送ローラ
21 位置決めローラ
23 ガイドレール
23a 摺接面
24、30 溝
25 R部
26 側面ガイド板
27 ボルト
35 間欠式テープ搬送機構
Claims (3)
- 長尺のテープの長手方向に沿った両側の側縁部をそれぞれガイドするガイドレールを備えたテープガイド装置において、
前記ガイドレールの前記テープに摺接する摺接面に、複数の溝を設けたことを特徴とするテープガイド装置。 - 請求項1において、
前記溝を、前記テープの長手方向と直交する方向に設けたことを特徴とするテープガイド装置。 - 請求項1において、
前記溝を、前記テープの長手方向と平行に設けたことを特徴とするテープガイド装置。
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