JP2009278444A - 歪み補償装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】経年劣化や温度変化などの影響で、電力増幅器の利得が変動しても、D/AコンバータにおけるSN比と歪み特性の適正なバランスを維持することができるようにする。
【解決手段】ベースバンド信号Vxの瞬時電力ピーク値PxmaxがD/Aコンバータ7の最大値αと一致するように、ベースバンド信号Vxの瞬時電力ピーク値Pxmaxを調整して、ピーク値調整後のベースバンド信号をD/Aコンバータ7に出力するデジタルATT6と、D/Aコンバータ7によりアナログ信号に変換されたベースバンド信号Vxの信号レベルを調整して、そのデジタルATT6による瞬時電力ピーク値の調整に伴う利得変動を相殺するアナログATT9とを設ける。
【選択図】図1
【解決手段】ベースバンド信号Vxの瞬時電力ピーク値PxmaxがD/Aコンバータ7の最大値αと一致するように、ベースバンド信号Vxの瞬時電力ピーク値Pxmaxを調整して、ピーク値調整後のベースバンド信号をD/Aコンバータ7に出力するデジタルATT6と、D/Aコンバータ7によりアナログ信号に変換されたベースバンド信号Vxの信号レベルを調整して、そのデジタルATT6による瞬時電力ピーク値の調整に伴う利得変動を相殺するアナログATT9とを設ける。
【選択図】図1
Description
この発明は、電力増幅器で発生する非線形歪みを補償する歪み補償装置に関するものである。
電力増幅器で発生する非線形歪みを補償する歪み補償装置は、例えば、以下の特許文献1に開示されている。図8は以下の特許文献1に開示されている従来の歪み補償装置を示す構成図である。
信号分岐部102は、入力端子101からデジタル信号であるベースバンド信号Vinが入力されると、そのベースバンド信号Vinを分岐して、一方のベースバンド信号Vinを乗算器103に出力し、他方のベースバンド信号Vinを信号分岐部109に出力する。
信号分岐部102は、入力端子101からデジタル信号であるベースバンド信号Vinが入力されると、そのベースバンド信号Vinを分岐して、一方のベースバンド信号Vinを乗算器103に出力し、他方のベースバンド信号Vinを信号分岐部109に出力する。
乗算器103は、信号分岐部102からベースバンド信号Vinを受けると、後述する補償データテーブル111から出力される補償データ(電力増幅器106で発生する非線形歪みを補償するための補償データ)をベースバンド信号Vinに複素乗算する。
D/Aコンバータ104は、乗算器103から補償データが乗算されたベースバンド信号を受けると、そのベースバンド信号をアナログ信号に変換する。
周波数変換器105は、D/Aコンバータ104がベースバンド信号をアナログ信号に変換すると、そのアナログ信号であるベースバンド信号の周波数を変換する。
D/Aコンバータ104は、乗算器103から補償データが乗算されたベースバンド信号を受けると、そのベースバンド信号をアナログ信号に変換する。
周波数変換器105は、D/Aコンバータ104がベースバンド信号をアナログ信号に変換すると、そのアナログ信号であるベースバンド信号の周波数を変換する。
電力増幅器106は、周波数変換器105から周波数変換後のベースバンド信号を受けると、そのベースバンド信号の電力を増幅する。
信号分岐部107は、電力増幅器106から電力増幅後のベースバンド信号を受けると、そのベースバンド信号を分岐して、一方のベースバンド信号を出力端子108に出力し、他方のベースバンド信号を帰還信号として周波数変換器112に出力する。
信号分岐部107は、電力増幅器106から電力増幅後のベースバンド信号を受けると、そのベースバンド信号を分岐して、一方のベースバンド信号を出力端子108に出力し、他方のベースバンド信号を帰還信号として周波数変換器112に出力する。
信号分岐部109は、信号分岐部102からベースバンド信号Vinを受けると、そのベースバンド信号Vinを分岐して、一方のベースバンド信号Vinを電力計算部110に出力し、他方のベースバンド信号Vinを誤差検出部114に出力する。
電力計算部110は、信号分岐部109からベースバンド信号Vinを受けると、そのベースバンド信号Vinの瞬時電力値Pinを計算する。
補償データテーブル111には、ベースバンド信号Vinの瞬時電力値Pinに対応する補償データが格納されており、補償データテーブル111から電力計算部110により計算された瞬時電力値Pinに対応する補償データが乗算器103に出力される。
電力計算部110は、信号分岐部109からベースバンド信号Vinを受けると、そのベースバンド信号Vinの瞬時電力値Pinを計算する。
補償データテーブル111には、ベースバンド信号Vinの瞬時電力値Pinに対応する補償データが格納されており、補償データテーブル111から電力計算部110により計算された瞬時電力値Pinに対応する補償データが乗算器103に出力される。
周波数変換器112は、信号分岐部107から帰還信号を受けると、その帰還信号の周波数を変換する。
A/Dコンバータ113は、周波数変換器112から周波数変換後の帰還信号を受けると、その帰還信号をデジタル信号に変換し、そのデジタル信号であるベースバンド帰還信号VFBを誤差検出部114に出力する。
A/Dコンバータ113は、周波数変換器112から周波数変換後の帰還信号を受けると、その帰還信号をデジタル信号に変換し、そのデジタル信号であるベースバンド帰還信号VFBを誤差検出部114に出力する。
誤差検出部114は、信号分岐部109からベースバンド信号Vinを受け、A/Dコンバータ113からベースバンド帰還信号VFBを受けると、そのベースバンド信号Vinとベースバンド帰還信号VFBを比較して、そのベースバンド信号Vinとベースバンド帰還信号VFBの誤差を検出する。
補償データテーブル更新部115は、誤差検出部114から誤差の検出結果を受けると、その誤差が解消するように、補償データテーブル111に格納されている補償データを更新する。
補償データテーブル更新部115は、誤差検出部114から誤差の検出結果を受けると、その誤差が解消するように、補償データテーブル111に格納されている補償データを更新する。
これにより、電力増幅器106で発生する非線形歪みが補償されるが、経年劣化や温度変化などの影響で、電力増幅器106の利得が変動すると、誤差検出部114に入力されるベースバンド帰還信号VFBのレベルも変化する。
ベースバンド帰還信号VFBのレベルが変化すると、電力増幅器106の出力を保持するために、乗算器103でベースバンド信号Vinに乗算される補償データも変化して、D/Aコンバータ104の入力信号の瞬時電力ピーク値Pxmaxも変化する。
ベースバンド帰還信号VFBのレベルが変化すると、電力増幅器106の出力を保持するために、乗算器103でベースバンド信号Vinに乗算される補償データも変化して、D/Aコンバータ104の入力信号の瞬時電力ピーク値Pxmaxも変化する。
例えば、電力増幅器106の利得が低下すると、ベースバンド帰還信号VFBのレベルが低下する。
ベースバンド帰還信号VFBのレベルが低下すると、電力増幅器106の出力を保持するために、乗算器103でベースバンド信号Vinに乗算される補償データが大きくなり、D/Aコンバータ104の入力信号の瞬時電力ピーク値Pxmaxが大きくなる。
このため、D/Aコンバータ104におけるSN比と歪み特性のバランスを最適な状態にするために、図9(a)に示すように、D/Aコンバータ104の入力信号の瞬時電力ピーク値PxmaxとD/Aコンバータ104の最大値αが一致するように事前に調整されていても、電力増幅器106の利得が低下すると、図9(b)に示すように、D/Aコンバータ104の入力信号の瞬時電力ピーク値PxmaxがD/Aコンバータ104の最大値αを越えてしまうため(斜線部を参照)、波形のクリッピング歪みが発生して、歪み特性が劣化する。
ベースバンド帰還信号VFBのレベルが低下すると、電力増幅器106の出力を保持するために、乗算器103でベースバンド信号Vinに乗算される補償データが大きくなり、D/Aコンバータ104の入力信号の瞬時電力ピーク値Pxmaxが大きくなる。
このため、D/Aコンバータ104におけるSN比と歪み特性のバランスを最適な状態にするために、図9(a)に示すように、D/Aコンバータ104の入力信号の瞬時電力ピーク値PxmaxとD/Aコンバータ104の最大値αが一致するように事前に調整されていても、電力増幅器106の利得が低下すると、図9(b)に示すように、D/Aコンバータ104の入力信号の瞬時電力ピーク値PxmaxがD/Aコンバータ104の最大値αを越えてしまうため(斜線部を参照)、波形のクリッピング歪みが発生して、歪み特性が劣化する。
一方、電力増幅器106の利得が増加すると、ベースバンド帰還信号VFBのレベルが上昇する。
ベースバンド帰還信号VFBのレベルが上昇すると、電力増幅器106の出力を保持するために、乗算器103でベースバンド信号Vinに乗算される補償データが小さくなり、D/Aコンバータ104の入力信号の瞬時電力ピーク値Pxmaxが小さくなる。
このため、D/Aコンバータ104におけるSN比と歪み特性のバランスを最適な状態にするために、図9(a)に示すように、D/Aコンバータ104の入力信号の瞬時電力ピーク値PxmaxとD/Aコンバータ104の最大値αが一致するように事前に調整されていても、電力増幅器106の利得が増加すると、図9(c)に示すように、D/Aコンバータ104の入力信号の瞬時電力ピーク値PxmaxがD/Aコンバータ104の最大値αより低くなってしまうため、SN比が劣化する。
ベースバンド帰還信号VFBのレベルが上昇すると、電力増幅器106の出力を保持するために、乗算器103でベースバンド信号Vinに乗算される補償データが小さくなり、D/Aコンバータ104の入力信号の瞬時電力ピーク値Pxmaxが小さくなる。
このため、D/Aコンバータ104におけるSN比と歪み特性のバランスを最適な状態にするために、図9(a)に示すように、D/Aコンバータ104の入力信号の瞬時電力ピーク値PxmaxとD/Aコンバータ104の最大値αが一致するように事前に調整されていても、電力増幅器106の利得が増加すると、図9(c)に示すように、D/Aコンバータ104の入力信号の瞬時電力ピーク値PxmaxがD/Aコンバータ104の最大値αより低くなってしまうため、SN比が劣化する。
従来の歪み補償装置は以上のように構成されているので、電力増幅器106で発生する非線形歪みを補償することができるが、経年劣化や温度変化などの影響で、電力増幅器106の利得が変動すると、D/Aコンバータ104のSN比や歪み特性が劣化してしまうなどの課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、経年劣化や温度変化などの影響で、電力増幅器の利得が変動しても、D/AコンバータにおけるSN比と歪み特性の適正なバランスを維持することができる歪み補償装置を得ることを目的とする。
この発明に係る歪み補償装置は、補償データ乗算手段により補償データが乗算されたベースバンド信号の瞬時電力ピーク値がD/Aコンバータの最大値と一致するように、そのベースバンド信号の瞬時電力ピーク値を調整して、ピーク値調整後のベースバンド信号をD/Aコンバータに出力するピーク値調整手段と、そのD/Aコンバータによりアナログ信号に変換されたベースバンド信号の信号レベルを調整して、そのピーク値調整手段による瞬時電力ピーク値の調整に伴う利得変動を相殺し、信号レベル調整後のベースバンド信号を電力増幅器に出力する調整分相殺手段とを設けるようにしたものである。
この発明によれば、補償データ乗算手段により補償データが乗算されたベースバンド信号の瞬時電力ピーク値がD/Aコンバータの最大値と一致するように、そのベースバンド信号の瞬時電力ピーク値を調整して、ピーク値調整後のベースバンド信号をD/Aコンバータに出力するピーク値調整手段と、そのD/Aコンバータによりアナログ信号に変換されたベースバンド信号の信号レベルを調整して、そのピーク値調整手段による瞬時電力ピーク値の調整に伴う利得変動を相殺し、信号レベル調整後のベースバンド信号を電力増幅器に出力する調整分相殺手段とを設けるように構成したので、経年劣化や温度変化などの影響で、電力増幅器の利得が変動しても、D/AコンバータにおけるSN比と歪み特性の適正なバランスを維持することができる効果がある。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による歪み補償装置を示す構成図であり、図において、入力端子1はデジタル信号であるベースバンド信号Vinを入力する端子である。
信号分岐部2は入力端子1から入力されたベースバンド信号Vinを分岐して、一方のベースバンド信号Vinを信号分岐部3に出力し、他方のベースバンド信号Vinを制御判定部28に出力する。
信号分岐部3は信号分岐部2から出力されたベースバンド信号Vinを分岐して、一方のベースバンド信号Vinを乗算器4に出力し、他方のベースバンド信号Vinを信号分岐部13に出力する。
図1はこの発明の実施の形態1による歪み補償装置を示す構成図であり、図において、入力端子1はデジタル信号であるベースバンド信号Vinを入力する端子である。
信号分岐部2は入力端子1から入力されたベースバンド信号Vinを分岐して、一方のベースバンド信号Vinを信号分岐部3に出力し、他方のベースバンド信号Vinを制御判定部28に出力する。
信号分岐部3は信号分岐部2から出力されたベースバンド信号Vinを分岐して、一方のベースバンド信号Vinを乗算器4に出力し、他方のベースバンド信号Vinを信号分岐部13に出力する。
乗算器4は補償データテーブル15に格納されている非線形歪み補償用の補償データを信号分岐部3から出力されたベースバンド信号Vinに乗算する処理を実施する。なお、乗算器4は補償データ乗算手段を構成している。
信号分岐部5は乗算器4により補償データが乗算されたベースバンド信号Vxを分岐して、一方のベースバンド信号VxをデジタルATT6に出力し、他方のベースバンド信号Vxを瞬時電力計算部20に出力する。
信号分岐部5は乗算器4により補償データが乗算されたベースバンド信号Vxを分岐して、一方のベースバンド信号VxをデジタルATT6に出力し、他方のベースバンド信号Vxを瞬時電力計算部20に出力する。
デジタルアッテネータであるデジタルATT6はデジタルATT調整部24の制御の下、信号分岐部5から出力されたベースバンド信号Vxの瞬時電力ピーク値を調整する処理を実施する。
D/Aコンバータ7はデジタルATT6により瞬時電力ピーク値が調整されたベースバンド信号Vxをアナログ信号に変換する処理を実施する。
周波数変換器8はD/Aコンバータ7から出力されたアナログ信号であるベースバンド信号Vxの周波数を変換する。
D/Aコンバータ7はデジタルATT6により瞬時電力ピーク値が調整されたベースバンド信号Vxをアナログ信号に変換する処理を実施する。
周波数変換器8はD/Aコンバータ7から出力されたアナログ信号であるベースバンド信号Vxの周波数を変換する。
アナログアッテネータであるアナログATT9はアナログATT調整部27の制御の下、周波数変換器8により周波数が変換されたベースバンド信号Vxの信号レベルを調整して、デジタルATT6による瞬時電力ピーク値の調整に伴う利得変動を相殺する処理を実施する。
電力増幅器10はアナログATT9により信号レベルが調整されたベースバンド信号Vxの電力を増幅する処理を実施する。
信号分岐部11は電力増幅器10により電力が増幅されたベースバンド信号Vxを分岐して、一方のベースバンド信号Vxを出力端子12に出力し、他方のベースバンド信号Vxを帰還信号として周波数変換器16に出力する。
電力増幅器10はアナログATT9により信号レベルが調整されたベースバンド信号Vxの電力を増幅する処理を実施する。
信号分岐部11は電力増幅器10により電力が増幅されたベースバンド信号Vxを分岐して、一方のベースバンド信号Vxを出力端子12に出力し、他方のベースバンド信号Vxを帰還信号として周波数変換器16に出力する。
信号分岐部13は信号分岐部3から出力されたベースバンド信号Vinを分岐して、一方のベースバンド信号Vinを電力計算部14に出力し、他方のベースバンド信号Vinを誤差検出部18に出力する。
電力計算部14は信号分岐部13から出力されたベースバンド信号Vinの瞬時電力値Pinを計算する処理を実施する。
補償データテーブル15はベースバンド信号Vinの瞬時電力値Pinに対応する補償データを格納しているメモリであり、電力計算部14により計算された瞬時電力値Pinをアドレスとして、補償データテーブル15から、その瞬時電力値Pinに対応する補償データが乗算器4に読み出される。
電力計算部14は信号分岐部13から出力されたベースバンド信号Vinの瞬時電力値Pinを計算する処理を実施する。
補償データテーブル15はベースバンド信号Vinの瞬時電力値Pinに対応する補償データを格納しているメモリであり、電力計算部14により計算された瞬時電力値Pinをアドレスとして、補償データテーブル15から、その瞬時電力値Pinに対応する補償データが乗算器4に読み出される。
周波数変換器16は信号分岐部11から出力された帰還信号の周波数を変換する処理を実施する。
A/Dコンバータ17は周波数変換器16により周波数が変換された帰還信号をデジタル信号に変換し、そのデジタル信号であるベースバンド帰還信号VFBを誤差検出部18に出力する処理を実施する。
誤差検出部18は信号分岐部13から出力されたベースバンド信号VinとA/Dコンバータ17から出力されたベースバンド帰還信号VFBを比較して、そのベースバンド信号Vinとベースバンド帰還信号VFBの誤差を検出する処理を実施する。
なお、周波数変換器16、A/Dコンバータ17及び誤差検出部18から誤差検出手段が構成されている。
A/Dコンバータ17は周波数変換器16により周波数が変換された帰還信号をデジタル信号に変換し、そのデジタル信号であるベースバンド帰還信号VFBを誤差検出部18に出力する処理を実施する。
誤差検出部18は信号分岐部13から出力されたベースバンド信号VinとA/Dコンバータ17から出力されたベースバンド帰還信号VFBを比較して、そのベースバンド信号Vinとベースバンド帰還信号VFBの誤差を検出する処理を実施する。
なお、周波数変換器16、A/Dコンバータ17及び誤差検出部18から誤差検出手段が構成されている。
補償データテーブル更新部19は誤差検出部18により検出された誤差が解消するように、補償データテーブル15に格納されている補償データを更新する処理を実施する。なお、補償データテーブル更新部19は補償データ更新手段を構成している。
瞬時電力計算部20は信号分岐部5から出力された補償データ乗算後のベースバンド信号の瞬時電力Pxを計算する処理を実施する。
DAC最大値格納メモリ21はD/Aコンバータ7の最大値αを格納しているメモリである。
比較部22は瞬時電力計算部20により計算された瞬時電力Pxのピーク値Pxmaxを検出し、その瞬時電力Pxのピーク値Pxmaxと瞬時電力計算部20に格納されているD/Aコンバータ7の最大値αとを比較する処理を実施する。
DAC最大値格納メモリ21はD/Aコンバータ7の最大値αを格納しているメモリである。
比較部22は瞬時電力計算部20により計算された瞬時電力Pxのピーク値Pxmaxを検出し、その瞬時電力Pxのピーク値Pxmaxと瞬時電力計算部20に格納されているD/Aコンバータ7の最大値αとを比較する処理を実施する。
信号分岐部23はATTオンオフ制御部30から出力された制御信号を分岐して、一方の制御信号をデジタルATT調整部24に出力し、他方の制御信号をD/Aコンバータ25に出力する。
デジタルATT調整部24は比較部22の比較結果を参照して、瞬時電力Pxのピーク値PxmaxがD/Aコンバータ7の最大値αと一致するように、デジタルATT6におけるピーク値の調整量を制御する処理を実施する。
なお、デジタルATT6、瞬時電力計算部20、DAC最大値格納メモリ21、比較部22、信号分岐部23及びデジタルATT調整部24からピーク値調整手段が構成されている。
デジタルATT調整部24は比較部22の比較結果を参照して、瞬時電力Pxのピーク値PxmaxがD/Aコンバータ7の最大値αと一致するように、デジタルATT6におけるピーク値の調整量を制御する処理を実施する。
なお、デジタルATT6、瞬時電力計算部20、DAC最大値格納メモリ21、比較部22、信号分岐部23及びデジタルATT調整部24からピーク値調整手段が構成されている。
D/Aコンバータ25は信号分岐部23から出力された制御信号をアナログ信号に変換する処理を実施する。
D/Aコンバータ26は比較部22の比較結果を示す信号をアナログ信号に変換する処理を実施する。
アナログATT調整部27はD/Aコンバータ26から出力されたアナログ信号が示す比較部22の比較結果を参照して、アナログATT9における信号レベルの調整量を制御することにより、デジタルATT6によるピーク値の調整に伴う利得変動を相殺する処理を実施する。
なお、アナログATT9、D/Aコンバータ25,26及びアナログATT調整部27から調整分相殺手段が構成されている。
D/Aコンバータ26は比較部22の比較結果を示す信号をアナログ信号に変換する処理を実施する。
アナログATT調整部27はD/Aコンバータ26から出力されたアナログ信号が示す比較部22の比較結果を参照して、アナログATT9における信号レベルの調整量を制御することにより、デジタルATT6によるピーク値の調整に伴う利得変動を相殺する処理を実施する。
なお、アナログATT9、D/Aコンバータ25,26及びアナログATT調整部27から調整分相殺手段が構成されている。
制御判定部28は更新オンオフ制御部29及びATTオンオフ制御部30の処理内容を指示する処理を実施する。
更新オンオフ制御部29は制御判定部28の指示の下、補償データテーブル更新部19における更新処理のオンオフを制御する処理を実施する。
ATTオンオフ制御部30は制御判定部28の指示の下、瞬時電力の計算開始指令を瞬時電力計算部20に出力するとともに、デジタルATT調整部24及びアナログATT調整部27における調整処理のオンオフを指示する制御信号を信号分岐部23に出力する処理を実施する。
図2はこの発明の実施の形態1による歪み補償装置の処理内容を示すフローチャートである。
更新オンオフ制御部29は制御判定部28の指示の下、補償データテーブル更新部19における更新処理のオンオフを制御する処理を実施する。
ATTオンオフ制御部30は制御判定部28の指示の下、瞬時電力の計算開始指令を瞬時電力計算部20に出力するとともに、デジタルATT調整部24及びアナログATT調整部27における調整処理のオンオフを指示する制御信号を信号分岐部23に出力する処理を実施する。
図2はこの発明の実施の形態1による歪み補償装置の処理内容を示すフローチャートである。
次に動作について説明する。
最初に、歪み補償装置の通常運用時の動作について説明する。
通常運用時では、更新オンオフ制御部29は、制御判定部28の指示の下、補償データテーブル更新部19における更新処理をオンにする。
また、ATTオンオフ制御部30は、制御判定部28の指示の下、デジタルATT調整部24及びアナログATT調整部27における調整処理をオフにする。
即ち、ATTオンオフ制御部30は、調整処理の停止を指示する制御信号を信号分岐部23に出力することにより、デジタルATT調整部24及びアナログATT調整部27における調整処理を停止させる。
最初に、歪み補償装置の通常運用時の動作について説明する。
通常運用時では、更新オンオフ制御部29は、制御判定部28の指示の下、補償データテーブル更新部19における更新処理をオンにする。
また、ATTオンオフ制御部30は、制御判定部28の指示の下、デジタルATT調整部24及びアナログATT調整部27における調整処理をオフにする。
即ち、ATTオンオフ制御部30は、調整処理の停止を指示する制御信号を信号分岐部23に出力することにより、デジタルATT調整部24及びアナログATT調整部27における調整処理を停止させる。
信号分岐部2は、入力端子1からベースバンド信号Vinが入力されると、そのベースバンド信号Vinを分岐して、一方のベースバンド信号Vinを信号分岐部3に出力し、他方のベースバンド信号Vinを制御判定部28に出力する。
信号分岐部3は、信号分岐部2からベースバンド信号Vinを受けると、そのベースバンド信号Vinを分岐して、一方のベースバンド信号Vinを乗算器4に出力し、他方のベースバンド信号Vinを信号分岐部13に出力する。
信号分岐部3は、信号分岐部2からベースバンド信号Vinを受けると、そのベースバンド信号Vinを分岐して、一方のベースバンド信号Vinを乗算器4に出力し、他方のベースバンド信号Vinを信号分岐部13に出力する。
乗算器4は、信号分岐部3からベースバンド信号Vinを受けると、後述する補償データテーブル15から出力される補償データ(電力増幅器10で発生する非線形歪みを補償するための補償データ)をベースバンド信号Vinに複素乗算する。
信号分岐部5は、乗算器4から補償データが乗算されたベースバンド信号Vxを受けると、そのベースバンド信号Vxを分岐して、一方のベースバンド信号VxをデジタルATT6に出力し、他方のベースバンド信号Vxを瞬時電力計算部20に出力する。
信号分岐部5は、乗算器4から補償データが乗算されたベースバンド信号Vxを受けると、そのベースバンド信号Vxを分岐して、一方のベースバンド信号VxをデジタルATT6に出力し、他方のベースバンド信号Vxを瞬時電力計算部20に出力する。
デジタルATT6は、上述したように、デジタルATT調整部24の調整処理が停止しているので、信号分岐部5からベースバンド信号Vxを受けても、そのベースバンド信号Vxの瞬時電力ピーク値を調整することなく、そのベースバンド信号VxをそのままD/Aコンバータ7に出力する。
D/Aコンバータ7は、デジタルATT6からベースバンド信号Vxを受けると、そのベースバンド信号Vxをアナログ信号に変換する。
周波数変換器8は、D/Aコンバータ7がベースバンド信号Vxをアナログ信号に変換すると、そのアナログ信号であるベースバンド信号Vxの周波数を変換する。
D/Aコンバータ7は、デジタルATT6からベースバンド信号Vxを受けると、そのベースバンド信号Vxをアナログ信号に変換する。
周波数変換器8は、D/Aコンバータ7がベースバンド信号Vxをアナログ信号に変換すると、そのアナログ信号であるベースバンド信号Vxの周波数を変換する。
アナログATT9は、上述したように、アナログATT調整部27の調整処理が停止しているので、周波数変換器8から周波数が変換されたベースバンド信号Vxを受けても、そのベースバンド信号Vxの信号レベルを調整することなく、そのベースバンド信号Vxをそのまま電力増幅器10に出力する。
電力増幅器10は、アナログATT9からベースバンド信号Vxを受けると、そのベースバンド信号Vxの電力を増幅する。
信号分岐部11は、電力増幅器10がベースバンド信号Vxの電力を増幅すると、そのベースバンド信号Vxを分岐して、一方のベースバンド信号Vxを出力端子12に出力し、他方のベースバンド信号Vxを帰還信号として周波数変換器16に出力する。
電力増幅器10は、アナログATT9からベースバンド信号Vxを受けると、そのベースバンド信号Vxの電力を増幅する。
信号分岐部11は、電力増幅器10がベースバンド信号Vxの電力を増幅すると、そのベースバンド信号Vxを分岐して、一方のベースバンド信号Vxを出力端子12に出力し、他方のベースバンド信号Vxを帰還信号として周波数変換器16に出力する。
信号分岐部13は、信号分岐部3からベースバンド信号Vinを受けると、そのベースバンド信号Vinを分岐して、一方のベースバンド信号Vinを電力計算部14に出力し、他方のベースバンド信号Vinを誤差検出部18に出力する。
電力計算部14は、信号分岐部13からベースバンド信号Vinを受けると、そのベースバンド信号Vinの瞬時電力値Pinを計算する。
補償データテーブル15には、ベースバンド信号Vinの瞬時電力値Pinに対応する補償データが格納されており、電力計算部14により計算された瞬時電力値Pinをアドレスとして、補償データテーブル15から、その瞬時電力値Pinに対応する補償データが乗算器4に読み出される。
電力計算部14は、信号分岐部13からベースバンド信号Vinを受けると、そのベースバンド信号Vinの瞬時電力値Pinを計算する。
補償データテーブル15には、ベースバンド信号Vinの瞬時電力値Pinに対応する補償データが格納されており、電力計算部14により計算された瞬時電力値Pinをアドレスとして、補償データテーブル15から、その瞬時電力値Pinに対応する補償データが乗算器4に読み出される。
周波数変換器16は、信号分岐部11から帰還信号を受けると、その帰還信号の周波数を変換する。
A/Dコンバータ17は、周波数変換器16から周波数変換後の帰還信号を受けると、その帰還信号をデジタル信号に変換し、そのデジタル信号であるベースバンド帰還信号VFBを誤差検出部18に出力する。
A/Dコンバータ17は、周波数変換器16から周波数変換後の帰還信号を受けると、その帰還信号をデジタル信号に変換し、そのデジタル信号であるベースバンド帰還信号VFBを誤差検出部18に出力する。
誤差検出部18は、信号分岐部13からベースバンド信号Vinを受け、A/Dコンバータ17からベースバンド帰還信号VFBを受けると、そのベースバンド信号Vinとベースバンド帰還信号VFBを比較して、そのベースバンド信号Vinとベースバンド帰還信号VFBの誤差を検出する(ステップST1)。
補償データテーブル更新部19は、上述したように、更新オンオフ制御部29によって、更新処理がオンにされているので、誤差検出部18から誤差の検出結果を受けると、その誤差が解消するように、補償データテーブル15に格納されている補償データを更新する(ステップST2)。
例えば、ベースバンド信号Vinがベースバンド帰還信号VFBより大きい場合には、電力増幅器10の出力を保持するため、補償データが大きくなる方向に更新する。
ベースバンド信号Vinがベースバンド帰還信号VFBより小さい場合には、電力増幅器10の出力を保持するため、補償データが小さくなる方向に更新する。
補償データテーブル更新部19は、上述したように、更新オンオフ制御部29によって、更新処理がオンにされているので、誤差検出部18から誤差の検出結果を受けると、その誤差が解消するように、補償データテーブル15に格納されている補償データを更新する(ステップST2)。
例えば、ベースバンド信号Vinがベースバンド帰還信号VFBより大きい場合には、電力増幅器10の出力を保持するため、補償データが大きくなる方向に更新する。
ベースバンド信号Vinがベースバンド帰還信号VFBより小さい場合には、電力増幅器10の出力を保持するため、補償データが小さくなる方向に更新する。
次に、歪み補償装置の保守点検時の動作について説明する。
ただし、保守点検は、例えば、歪み補償装置を起動する際に実施するようにしてもよいし、定期的に実施するようにしてもよいし、ユーザから指示を受けたときに実施するようにしてもよい。
また、予め設定された時間範囲に実施するようにしてもよい。
保守点検時では、更新オンオフ制御部29は、制御判定部28の指示の下、補償データテーブル更新部19における更新処理をオフにする。
これにより、補償データテーブル更新部19は、補償データテーブル15に格納されている補償データの更新を停止する(ステップST3)。
ただし、保守点検は、例えば、歪み補償装置を起動する際に実施するようにしてもよいし、定期的に実施するようにしてもよいし、ユーザから指示を受けたときに実施するようにしてもよい。
また、予め設定された時間範囲に実施するようにしてもよい。
保守点検時では、更新オンオフ制御部29は、制御判定部28の指示の下、補償データテーブル更新部19における更新処理をオフにする。
これにより、補償データテーブル更新部19は、補償データテーブル15に格納されている補償データの更新を停止する(ステップST3)。
ATTオンオフ制御部30は、制御判定部28の指示の下、デジタルATT調整部24及びアナログATT調整部27における調整処理をオンにする。
即ち、ATTオンオフ制御部30は、調整処理の開始を指示する制御信号を信号分岐部23に出力することにより、デジタルATT調整部24及びアナログATT調整部27における調整処理を開始させる。
また、ATTオンオフ制御部30は、制御判定部28の指示の下、瞬時電力の計算開始指令を瞬時電力計算部20に出力する。
即ち、ATTオンオフ制御部30は、調整処理の開始を指示する制御信号を信号分岐部23に出力することにより、デジタルATT調整部24及びアナログATT調整部27における調整処理を開始させる。
また、ATTオンオフ制御部30は、制御判定部28の指示の下、瞬時電力の計算開始指令を瞬時電力計算部20に出力する。
瞬時電力計算部20は、ATTオンオフ制御部30から瞬時電力の計算開始指令を受けると、信号分岐部5から出力されたベースバンド信号Vxの瞬時電力Pxを計算する。
比較部22は、瞬時電力計算部20がベースバンド信号Vxの瞬時電力Pxを計算すると、その瞬時電力Pxのピーク値Pxmaxを検出し、その瞬時電力Pxのピーク値PxmaxとDAC最大値格納メモリ21に格納されているD/Aコンバータ7の最大値αとを比較する(ステップST4)。
比較部22は、瞬時電力計算部20がベースバンド信号Vxの瞬時電力Pxを計算すると、その瞬時電力Pxのピーク値Pxmaxを検出し、その瞬時電力Pxのピーク値PxmaxとDAC最大値格納メモリ21に格納されているD/Aコンバータ7の最大値αとを比較する(ステップST4)。
デジタルATT調整部24は、上述したように、ATTオンオフ制御部30によって、調整処理がオンにされているので、比較部22の比較結果を参照し、その瞬時電力Pxのピーク値PxmaxがD/Aコンバータ7の最大値αと一致するように、デジタルATT6におけるピーク値の調整量を制御する(ステップST5)。
これにより、デジタルATT6が、デジタルATT調整部24の制御の下、信号分岐部5から出力されたベースバンド信号Vxの瞬時電力ピーク値Pxmaxを調整することで、図3(d)に示すように、経年劣化や温度変化などの影響で、電力増幅器10の利得が変動しても、D/Aコンバータ7の入力信号の瞬時電力ピーク値PxmaxとD/Aコンバータ7の最大値αとを一致させることができる。
なお、図3(a)(b)は、従来の歪み補償装置の場合、経年劣化や温度変化などの影響で、電力増幅器の利得が変動すると、D/Aコンバータの入力信号の瞬時電力ピーク値PxmaxとD/Aコンバータの最大値αとが不一致になることを示している。
これにより、デジタルATT6が、デジタルATT調整部24の制御の下、信号分岐部5から出力されたベースバンド信号Vxの瞬時電力ピーク値Pxmaxを調整することで、図3(d)に示すように、経年劣化や温度変化などの影響で、電力増幅器10の利得が変動しても、D/Aコンバータ7の入力信号の瞬時電力ピーク値PxmaxとD/Aコンバータ7の最大値αとを一致させることができる。
なお、図3(a)(b)は、従来の歪み補償装置の場合、経年劣化や温度変化などの影響で、電力増幅器の利得が変動すると、D/Aコンバータの入力信号の瞬時電力ピーク値PxmaxとD/Aコンバータの最大値αとが不一致になることを示している。
アナログATT調整部27は、上述したように、ATTオンオフ制御部30によって、調整処理がオンにされているので、D/Aコンバータ26から出力されたアナログ信号が示す比較部22の比較結果を参照して、アナログATT9における信号レベルの調整量を制御することにより、デジタルATT6によるピーク値の調整に伴う利得変動を相殺する(ステップST5)。
即ち、デジタルATT6がベースバンド信号Vxの瞬時電力ピーク値Pxmaxを調整することで、D/Aコンバータ7の入力信号の瞬時電力ピーク値PxmaxとD/Aコンバータ7の最大値αとを一致させることができるが、そのベースバンド信号Vxの瞬時電力ピーク値Pxmaxを調整することで、電力増幅器10の出力が変動してしまうので、アナログATT9が、アナログATT調整部27の制御の下、そのデジタルATT6によるピーク値の調整に伴う利得変動を相殺するように、ベースバンド信号Vxの信号レベルを調整する。
これにより、電力増幅器10の出力を保持することができる。
即ち、デジタルATT6がベースバンド信号Vxの瞬時電力ピーク値Pxmaxを調整することで、D/Aコンバータ7の入力信号の瞬時電力ピーク値PxmaxとD/Aコンバータ7の最大値αとを一致させることができるが、そのベースバンド信号Vxの瞬時電力ピーク値Pxmaxを調整することで、電力増幅器10の出力が変動してしまうので、アナログATT9が、アナログATT調整部27の制御の下、そのデジタルATT6によるピーク値の調整に伴う利得変動を相殺するように、ベースバンド信号Vxの信号レベルを調整する。
これにより、電力増幅器10の出力を保持することができる。
歪み補償装置の保守点検が完了すると、通常運用時の動作に戻る。
即ち、更新オンオフ制御部29が制御判定部28の指示の下、補償データテーブル更新部19における更新処理をオンにする(ステップST6)。
また、ATTオンオフ制御部30が制御判定部28の指示の下、デジタルATT調整部24及びアナログATT調整部27における調整処理をオフにする。
即ち、ATTオンオフ制御部30が調整処理の停止を指示する制御信号を信号分岐部23に出力することにより、デジタルATT調整部24及びアナログATT調整部27における調整処理を停止させる。
即ち、更新オンオフ制御部29が制御判定部28の指示の下、補償データテーブル更新部19における更新処理をオンにする(ステップST6)。
また、ATTオンオフ制御部30が制御判定部28の指示の下、デジタルATT調整部24及びアナログATT調整部27における調整処理をオフにする。
即ち、ATTオンオフ制御部30が調整処理の停止を指示する制御信号を信号分岐部23に出力することにより、デジタルATT調整部24及びアナログATT調整部27における調整処理を停止させる。
以上で明らかなように、この実施の形態1によれば、乗算器4により補償データが乗算されたベースバンド信号Vxの瞬時電力ピーク値PxmaxがD/Aコンバータ7の最大値αと一致するように、そのベースバンド信号Vxの瞬時電力ピーク値Pxmaxを調整して、ピーク値調整後のベースバンド信号VxをD/Aコンバータ7に出力するデジタルATT6と、そのD/Aコンバータ7によりアナログ信号に変換されたベースバンド信号Vxの信号レベルを調整して、そのデジタルATT6による瞬時電力ピーク値の調整に伴う利得変動を相殺するアナログATT9とを設けるように構成したので、経年劣化や温度変化などの影響で、電力増幅器10の利得が変動しても、D/Aコンバータ7におけるSN比と歪み特性の適正なバランスを維持することができる効果を奏する。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、乗算器4により補償データが乗算されたベースバンド信号Vx(D/Aコンバータ7の入力信号)の瞬時電力ピーク値PxmaxがD/Aコンバータ7の最大値αと一致するように、デジタルATT6がベースバンド信号Vxの瞬時電力ピーク値Pxmaxを調整するものについて示したが、補償データが乗算されたベースバンド信号Vxの相補的累積確率分布関数(CCDF:Complementary Cumulative Distribution Function)の計算結果に対応する調整量だけ、そのベースバンド信号Vxの信号レベルを調整するようにしてもよい。
上記実施の形態1では、乗算器4により補償データが乗算されたベースバンド信号Vx(D/Aコンバータ7の入力信号)の瞬時電力ピーク値PxmaxがD/Aコンバータ7の最大値αと一致するように、デジタルATT6がベースバンド信号Vxの瞬時電力ピーク値Pxmaxを調整するものについて示したが、補償データが乗算されたベースバンド信号Vxの相補的累積確率分布関数(CCDF:Complementary Cumulative Distribution Function)の計算結果に対応する調整量だけ、そのベースバンド信号Vxの信号レベルを調整するようにしてもよい。
図4はこの発明の実施の形態2による歪み補償装置を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
CCDF計算部31は信号分岐部5から出力されたベースバンド信号VxのCCDFを計算する処理を実施する。
デジタルATT調整部32は予めCCDFの計算結果とデジタルATT6における信号レベルの調整量(D/Aコンバータ7の入力信号の瞬時電力ピーク値PxmaxをD/Aコンバータ7の最大値αと一致させることができる信号レベルの調整量)との対応関係が示されているテーブルを保持しており、そのテーブルからCCDF計算部31によるCCDFの計算結果に対応する調整量を読み出し、その調整量だけ信号レベルを調整する指示をデジタルATT6に出力する処理を実施する。
なお、デジタルATT6、CCDF計算部31及びデジタルATT調整部32からピーク値調整手段が構成されている。
CCDF計算部31は信号分岐部5から出力されたベースバンド信号VxのCCDFを計算する処理を実施する。
デジタルATT調整部32は予めCCDFの計算結果とデジタルATT6における信号レベルの調整量(D/Aコンバータ7の入力信号の瞬時電力ピーク値PxmaxをD/Aコンバータ7の最大値αと一致させることができる信号レベルの調整量)との対応関係が示されているテーブルを保持しており、そのテーブルからCCDF計算部31によるCCDFの計算結果に対応する調整量を読み出し、その調整量だけ信号レベルを調整する指示をデジタルATT6に出力する処理を実施する。
なお、デジタルATT6、CCDF計算部31及びデジタルATT調整部32からピーク値調整手段が構成されている。
アナログATT調整部33は予めCCDFの計算結果とアナログATT9における信号レベルの調整量(デジタルATT6による信号レベルの調整に伴う利得変動を相殺することができる信号レベルの調整量)との対応関係が示されているテーブルを保持しており、そのテーブルからCCDF計算部31によるCCDFの計算結果に対応する調整量を読み出し、その調整量だけ信号レベルを調整する指示をアナログATT9に出力する処理を実施する。
なお、アナログATT9、D/Aコンバータ25,26及びアナログATT調整部33から調整分相殺手段が構成されている。
なお、アナログATT9、D/Aコンバータ25,26及びアナログATT調整部33から調整分相殺手段が構成されている。
次に動作について説明する。
ただし、歪み補償装置の通常運用時の動作については上記実施の形態1と同様であるため、保守点検時の動作についてのみ説明する。
保守点検時では、更新オンオフ制御部29は、制御判定部28の指示の下、補償データテーブル更新部19における更新処理をオフにする。
これにより、補償データテーブル更新部19は、補償データテーブル15に格納されている補償データの更新を停止する。
ただし、歪み補償装置の通常運用時の動作については上記実施の形態1と同様であるため、保守点検時の動作についてのみ説明する。
保守点検時では、更新オンオフ制御部29は、制御判定部28の指示の下、補償データテーブル更新部19における更新処理をオフにする。
これにより、補償データテーブル更新部19は、補償データテーブル15に格納されている補償データの更新を停止する。
ATTオンオフ制御部30は、制御判定部28の指示の下、デジタルATT調整部32及びアナログATT調整部33における調整処理をオンにする。
即ち、ATTオンオフ制御部30は、調整処理の開始を指示する制御信号を信号分岐部23に出力することにより、デジタルATT調整部32及びアナログATT調整部33における調整処理を開始させる。
また、ATTオンオフ制御部30は、制御判定部28の指示の下、CCDFの計算開始指令をCCDF計算部31に出力する。
即ち、ATTオンオフ制御部30は、調整処理の開始を指示する制御信号を信号分岐部23に出力することにより、デジタルATT調整部32及びアナログATT調整部33における調整処理を開始させる。
また、ATTオンオフ制御部30は、制御判定部28の指示の下、CCDFの計算開始指令をCCDF計算部31に出力する。
CCDF計算部31は、ATTオンオフ制御部30からCCDFの計算開始指令を受けると、信号分岐部5から出力されたベースバンド信号VxのCCDFを計算する。
デジタルATT調整部32は、例えば、下記に示すように、予めCCDFの計算結果とデジタルATT6における信号レベルの調整量(D/Aコンバータ7の入力信号の瞬時電力ピーク値PxmaxをD/Aコンバータ7の最大値αと一致させることができる信号レベルの調整量)との対応関係が示されているテーブルを保持している。
CCDFの計算結果 信号レベルの調整量
CCDF(1) L1
CCDF(2) L2
CCDF(3) L3
: :
CCDF(N) LN
デジタルATT調整部32は、例えば、下記に示すように、予めCCDFの計算結果とデジタルATT6における信号レベルの調整量(D/Aコンバータ7の入力信号の瞬時電力ピーク値PxmaxをD/Aコンバータ7の最大値αと一致させることができる信号レベルの調整量)との対応関係が示されているテーブルを保持している。
CCDFの計算結果 信号レベルの調整量
CCDF(1) L1
CCDF(2) L2
CCDF(3) L3
: :
CCDF(N) LN
デジタルATT調整部32は、保持しているテーブルからCCDF計算部31によるCCDFの計算結果CCDF(n)に対応する調整量Lnを読み出し、その調整量Lnだけ信号レベルを調整する指示をデジタルATT6に出力する。
デジタルATT6は、信号分岐部5からベースバンド信号Vxを受けると、デジタルATT調整部32が指示する調整量Lnだけ、そのベースバンド信号Vxの信号レベルを調整する。
これにより、経年劣化や温度変化などの影響で、電力増幅器10の利得が変動しても、図3(d)に示すように、D/Aコンバータ7の入力信号の瞬時電力ピーク値PxmaxとD/Aコンバータ7の最大値αとを一致させることができる。
デジタルATT6は、信号分岐部5からベースバンド信号Vxを受けると、デジタルATT調整部32が指示する調整量Lnだけ、そのベースバンド信号Vxの信号レベルを調整する。
これにより、経年劣化や温度変化などの影響で、電力増幅器10の利得が変動しても、図3(d)に示すように、D/Aコンバータ7の入力信号の瞬時電力ピーク値PxmaxとD/Aコンバータ7の最大値αとを一致させることができる。
アナログATT調整部33は、例えば、下記に示すように、予めCCDFの計算結果とアナログATT9における信号レベルの調整量(デジタルATT6による信号レベルの調整に伴う利得変動を相殺することができる信号レベルの調整量)との関係が示されているテーブルを保持している。
CCDFの計算結果 信号レベルの調整量
CCDF(1) −L1
CCDF(2) −L2
CCDF(3) −L3
: :
CCDF(N) −LN
CCDFの計算結果 信号レベルの調整量
CCDF(1) −L1
CCDF(2) −L2
CCDF(3) −L3
: :
CCDF(N) −LN
アナログATT調整部33は、D/Aコンバータ26より出力されたアナログ信号からCCDF計算部31によるCCDFの計算結果CCDF(n)を把握して、保持しているテーブルからCCDFの計算結果CCDF(n)に対応する調整量−Lnを読み出し、その調整量−Lnだけ信号レベルを調整する指示をアナログATT9に出力する。
アナログATT9は、周波数変換器8から周波数変換後のベースバンド信号Vxを受けると、アナログATT調整部33が指示する調整量−Lnだけ、そのベースバンド信号Vxの信号レベルを調整することにより、デジタルATT6による信号レベルの調整に伴う利得変動を相殺する。
アナログATT9は、周波数変換器8から周波数変換後のベースバンド信号Vxを受けると、アナログATT調整部33が指示する調整量−Lnだけ、そのベースバンド信号Vxの信号レベルを調整することにより、デジタルATT6による信号レベルの調整に伴う利得変動を相殺する。
以上で明らかなように、この実施の形態2によれば、CCDF計算部31により計算されたCCDFの計算結果CCDF(n)に対応する調整量Lnだけ、ベースバンド信号Vxの信号レベルを調整して、信号レベル調整後のベースバンド信号VxをD/Aコンバータ7に出力するデジタルATT6と、D/Aコンバータ7によりアナログ信号に変換されたベースバンド信号Vxの信号レベルを調整して、デジタルATT6による信号レベルの調整に伴う利得変動を相殺するアナログATT9とを設けるように構成したので、経年劣化や温度変化などの影響で、電力増幅器10の利得が変動しても、D/Aコンバータ7におけるSN比と歪み特性の適正なバランスを維持することができる効果を奏する。
実施の形態3.
上記実施の形態1,2では、デジタルATT6及びアナログATT9の調整量を制御するものについて示したが、乗算器4に与えられる補償データをスケーリング調整するようにしてもよい。
上記実施の形態1,2では、デジタルATT6及びアナログATT9の調整量を制御するものについて示したが、乗算器4に与えられる補償データをスケーリング調整するようにしてもよい。
図5はこの発明の実施の形態3による歪み補償装置を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
補償データスケーリング調整部41は比較部22の比較結果を参照して、瞬時電力計算部20により計算された瞬時電力ピーク値PxmaxがD/Aコンバータの最大値αと一致するように、乗算器4に与える補償データをスケーリング調整する処理を実施する。
なお、補償データスケーリング調整部41は補償データ調整手段を構成している。
図6はこの発明の実施の形態3による歪み補償装置の処理内容を示すフローチャートである。
補償データスケーリング調整部41は比較部22の比較結果を参照して、瞬時電力計算部20により計算された瞬時電力ピーク値PxmaxがD/Aコンバータの最大値αと一致するように、乗算器4に与える補償データをスケーリング調整する処理を実施する。
なお、補償データスケーリング調整部41は補償データ調整手段を構成している。
図6はこの発明の実施の形態3による歪み補償装置の処理内容を示すフローチャートである。
次に動作について説明する。
最初に、歪み補償装置の通常運用時の動作について説明する。
通常運用時では、更新オンオフ制御部29は、制御判定部28の指示の下、補償データテーブル更新部19における更新処理をオンにする。
また、ATTオンオフ制御部30は、制御判定部28の指示の下、補償データスケーリング調整部41における調整処理をオフにする。
最初に、歪み補償装置の通常運用時の動作について説明する。
通常運用時では、更新オンオフ制御部29は、制御判定部28の指示の下、補償データテーブル更新部19における更新処理をオンにする。
また、ATTオンオフ制御部30は、制御判定部28の指示の下、補償データスケーリング調整部41における調整処理をオフにする。
信号分岐部2は、入力端子1からベースバンド信号Vinが入力されると、そのベースバンド信号Vinを分岐して、一方のベースバンド信号Vinを信号分岐部3に出力し、他方のベースバンド信号Vinを制御判定部28に出力する。
信号分岐部3は、信号分岐部2からベースバンド信号Vinを受けると、そのベースバンド信号Vinを分岐して、一方のベースバンド信号Vinを乗算器4に出力し、他方のベースバンド信号Vinを信号分岐部13に出力する。
信号分岐部3は、信号分岐部2からベースバンド信号Vinを受けると、そのベースバンド信号Vinを分岐して、一方のベースバンド信号Vinを乗算器4に出力し、他方のベースバンド信号Vinを信号分岐部13に出力する。
乗算器4は、信号分岐部3からベースバンド信号Vinを受けると、補償データスケーリング調整部41から出力される補償データ(電力増幅器10で発生する非線形歪みを補償するための補償データ)をベースバンド信号Vinに複素乗算する。
ただし、通常運用時では、補償データスケーリング調整部41における調整処理がオフにされているため、補償データテーブル15から読み出された補償データがスケーリング調整されずに、そのまま乗算器4に与えられる。
信号分岐部5は、乗算器4から補償データが乗算されたベースバンド信号Vxを受けると、そのベースバンド信号Vxを分岐して、一方のベースバンド信号VxをD/Aコンバータ7に出力し、他方のベースバンド信号Vxを瞬時電力計算部20に出力する。
ただし、通常運用時では、補償データスケーリング調整部41における調整処理がオフにされているため、補償データテーブル15から読み出された補償データがスケーリング調整されずに、そのまま乗算器4に与えられる。
信号分岐部5は、乗算器4から補償データが乗算されたベースバンド信号Vxを受けると、そのベースバンド信号Vxを分岐して、一方のベースバンド信号VxをD/Aコンバータ7に出力し、他方のベースバンド信号Vxを瞬時電力計算部20に出力する。
D/Aコンバータ7は、信号分岐部5からベースバンド信号Vxを受けると、そのベースバンド信号Vxをアナログ信号に変換する。
周波数変換器8は、D/Aコンバータ7がベースバンド信号Vxをアナログ信号に変換すると、そのアナログ信号であるベースバンド信号Vxの周波数を変換する。
電力増幅器10は、周波数変換器8から周波数が変換されたベースバンド信号Vxを受けると、そのベースバンド信号Vxの電力を増幅する。
信号分岐部11は、電力増幅器10がベースバンド信号Vxの電力を増幅すると、そのベースバンド信号Vxを分岐して、一方のベースバンド信号Vxを出力端子12に出力し、他方のベースバンド信号Vxを帰還信号として周波数変換器16に出力する。
周波数変換器8は、D/Aコンバータ7がベースバンド信号Vxをアナログ信号に変換すると、そのアナログ信号であるベースバンド信号Vxの周波数を変換する。
電力増幅器10は、周波数変換器8から周波数が変換されたベースバンド信号Vxを受けると、そのベースバンド信号Vxの電力を増幅する。
信号分岐部11は、電力増幅器10がベースバンド信号Vxの電力を増幅すると、そのベースバンド信号Vxを分岐して、一方のベースバンド信号Vxを出力端子12に出力し、他方のベースバンド信号Vxを帰還信号として周波数変換器16に出力する。
信号分岐部13は、信号分岐部3からベースバンド信号Vinを受けると、そのベースバンド信号Vinを分岐して、一方のベースバンド信号Vinを電力計算部14に出力し、他方のベースバンド信号Vinを誤差検出部18に出力する。
電力計算部14は、信号分岐部13からベースバンド信号Vinを受けると、そのベースバンド信号Vinの瞬時電力値Pinを計算する。
補償データテーブル15には、ベースバンド信号Vinの瞬時電力値Pinに対応する補償データが格納されており、電力計算部14により計算された瞬時電力値Pinをアドレスとして、補償データテーブル15から、その瞬時電力値Pinに対応する補償データが、補償データスケーリング調整部41を介して乗算器4に読み出される。
電力計算部14は、信号分岐部13からベースバンド信号Vinを受けると、そのベースバンド信号Vinの瞬時電力値Pinを計算する。
補償データテーブル15には、ベースバンド信号Vinの瞬時電力値Pinに対応する補償データが格納されており、電力計算部14により計算された瞬時電力値Pinをアドレスとして、補償データテーブル15から、その瞬時電力値Pinに対応する補償データが、補償データスケーリング調整部41を介して乗算器4に読み出される。
周波数変換器16は、信号分岐部11から帰還信号を受けると、その帰還信号の周波数を変換する。
A/Dコンバータ17は、周波数変換器16から周波数変換後の帰還信号を受けると、その帰還信号をデジタル信号に変換し、そのデジタル信号であるベースバンド帰還信号VFBを誤差検出部18に出力する。
A/Dコンバータ17は、周波数変換器16から周波数変換後の帰還信号を受けると、その帰還信号をデジタル信号に変換し、そのデジタル信号であるベースバンド帰還信号VFBを誤差検出部18に出力する。
誤差検出部18は、信号分岐部13からベースバンド信号Vinを受け、A/Dコンバータ17からベースバンド帰還信号VFBを受けると、そのベースバンド信号Vinとベースバンド帰還信号VFBを比較して、そのベースバンド信号Vinとベースバンド帰還信号VFBの誤差を検出する(ステップST1)。
補償データテーブル更新部19は、上述したように、更新オンオフ制御部29によって、更新処理がオンにされているので、誤差検出部18から誤差の検出結果を受けると、その誤差が解消するように、補償データテーブル15に格納されている補償データを更新する(ステップST2)。
例えば、ベースバンド信号Vinがベースバンド帰還信号VFBより大きい場合には、電力増幅器10の出力を保持するため、補償データが大きくなる方向に更新する。
ベースバンド信号Vinがベースバンド帰還信号VFBより小さい場合には、電力増幅器10の出力を保持するため、補償データが小さくなる方向に更新する。
補償データテーブル更新部19は、上述したように、更新オンオフ制御部29によって、更新処理がオンにされているので、誤差検出部18から誤差の検出結果を受けると、その誤差が解消するように、補償データテーブル15に格納されている補償データを更新する(ステップST2)。
例えば、ベースバンド信号Vinがベースバンド帰還信号VFBより大きい場合には、電力増幅器10の出力を保持するため、補償データが大きくなる方向に更新する。
ベースバンド信号Vinがベースバンド帰還信号VFBより小さい場合には、電力増幅器10の出力を保持するため、補償データが小さくなる方向に更新する。
次に、歪み補償装置の保守点検時の動作について説明する。
ただし、保守点検は、例えば、歪み補償装置を起動する際に実施するようにしてもよいし、定期的に実施するようにしてもよいし、ユーザから指示を受けたときに実施するようにしてもよい。
また、予め設定された時間範囲に実施するようにしてもよい。
保守点検時では、更新オンオフ制御部29は、制御判定部28の指示の下、補償データテーブル更新部19における更新処理をオフにする。
これにより、補償データテーブル更新部19は、補償データテーブル15に格納されている補償データの更新を停止する(ステップST3)。
ただし、保守点検は、例えば、歪み補償装置を起動する際に実施するようにしてもよいし、定期的に実施するようにしてもよいし、ユーザから指示を受けたときに実施するようにしてもよい。
また、予め設定された時間範囲に実施するようにしてもよい。
保守点検時では、更新オンオフ制御部29は、制御判定部28の指示の下、補償データテーブル更新部19における更新処理をオフにする。
これにより、補償データテーブル更新部19は、補償データテーブル15に格納されている補償データの更新を停止する(ステップST3)。
ATTオンオフ制御部30は、制御判定部28の指示の下、補償データスケーリング調整部41における調整処理をオンにする。
また、ATTオンオフ制御部30は、制御判定部28の指示の下、瞬時電力の計算開始指令を瞬時電力計算部20に出力する。
また、ATTオンオフ制御部30は、制御判定部28の指示の下、瞬時電力の計算開始指令を瞬時電力計算部20に出力する。
瞬時電力計算部20は、ATTオンオフ制御部30から瞬時電力の計算開始指令を受けると、信号分岐部5から出力されたベースバンド信号Vxの瞬時電力Pxを計算する。
比較部22は、瞬時電力計算部20がベースバンド信号Vxの瞬時電力Pxを計算すると、その瞬時電力Pxのピーク値Pxmaxを検出し、その瞬時電力Pxのピーク値PxmaxとDAC最大値格納メモリ21に格納されているD/Aコンバータ7の最大値αとを比較する(ステップST4)。
比較部22は、瞬時電力計算部20がベースバンド信号Vxの瞬時電力Pxを計算すると、その瞬時電力Pxのピーク値Pxmaxを検出し、その瞬時電力Pxのピーク値PxmaxとDAC最大値格納メモリ21に格納されているD/Aコンバータ7の最大値αとを比較する(ステップST4)。
補償データスケーリング調整部41は、上述したように、ATTオンオフ制御部30によって、調整処理がオンにされているので、比較部22の比較結果を参照し、その瞬時電力Pxのピーク値PxmaxがD/Aコンバータ7の最大値αと一致するように、乗算器4に与える補償データをスケーリング調整する(ステップST11)。
これにより、経年劣化や温度変化などの影響で、電力増幅器10の利得が変動しても、図3(d)に示すように、D/Aコンバータ7の入力信号の瞬時電力ピーク値PxmaxとD/Aコンバータ7の最大値αとを一致させることができる。
これにより、経年劣化や温度変化などの影響で、電力増幅器10の利得が変動しても、図3(d)に示すように、D/Aコンバータ7の入力信号の瞬時電力ピーク値PxmaxとD/Aコンバータ7の最大値αとを一致させることができる。
歪み補償装置の保守点検が完了すると、通常運用時の動作に戻る。
即ち、更新オンオフ制御部29が制御判定部28の指示の下、補償データテーブル更新部19における更新処理をオンにする(ステップST6)。
また、ATTオンオフ制御部30が制御判定部28の指示の下、補償データスケーリング調整部41における調整処理をオフにする。
即ち、更新オンオフ制御部29が制御判定部28の指示の下、補償データテーブル更新部19における更新処理をオンにする(ステップST6)。
また、ATTオンオフ制御部30が制御判定部28の指示の下、補償データスケーリング調整部41における調整処理をオフにする。
以上で明らかなように、この実施の形態3によれば、比較部22の比較結果を参照して、瞬時電力計算部20により計算された瞬時電力ピーク値PxmaxがD/Aコンバータ7の最大値αと一致するように、乗算器4に与える補償データをスケーリング調整するように構成したので、経年劣化や温度変化などの影響で、電力増幅器10の利得が変動しても、D/Aコンバータ7におけるSN比と歪み特性の適正なバランスを維持することができる効果を奏する。
実施の形態4.
上記実施の形態3では、比較部22の比較結果を参照して、瞬時電力計算部20により計算された瞬時電力ピーク値PxmaxがD/Aコンバータ7の最大値αと一致するように、乗算器4に与える補償データをスケーリング調整するものについて示したが、CCDF計算部31によるCCDFの計算結果に対応する調整量だけ、乗算器4に与える補償データをスケーリング調整するようにしてもよい。
上記実施の形態3では、比較部22の比較結果を参照して、瞬時電力計算部20により計算された瞬時電力ピーク値PxmaxがD/Aコンバータ7の最大値αと一致するように、乗算器4に与える補償データをスケーリング調整するものについて示したが、CCDF計算部31によるCCDFの計算結果に対応する調整量だけ、乗算器4に与える補償データをスケーリング調整するようにしてもよい。
図7はこの発明の実施の形態4による歪み補償装置を示す構成図であり、図において、図4及び図5と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
補償データスケーリング調整部42はCCDF計算部31によるCCDFの計算結果に対応する調整量だけ、乗算器4に与える補償データをスケーリング調整する処理を実施する。
なお、補償データスケーリング調整部42は補償データ調整手段を構成している。
補償データスケーリング調整部42はCCDF計算部31によるCCDFの計算結果に対応する調整量だけ、乗算器4に与える補償データをスケーリング調整する処理を実施する。
なお、補償データスケーリング調整部42は補償データ調整手段を構成している。
次に動作について説明する。
ただし、歪み補償装置の通常運用時の動作については上記実施の形態3と同様であるため、保守点検時の動作についてのみ説明する。
保守点検時では、更新オンオフ制御部29は、制御判定部28の指示の下、補償データテーブル更新部19における更新処理をオフにする。
これにより、補償データテーブル更新部19は、補償データテーブル15に格納されている補償データの更新を停止する。
ただし、歪み補償装置の通常運用時の動作については上記実施の形態3と同様であるため、保守点検時の動作についてのみ説明する。
保守点検時では、更新オンオフ制御部29は、制御判定部28の指示の下、補償データテーブル更新部19における更新処理をオフにする。
これにより、補償データテーブル更新部19は、補償データテーブル15に格納されている補償データの更新を停止する。
ATTオンオフ制御部30は、制御判定部28の指示の下、補償データスケーリング調整部41における調整処理をオンにする。
また、ATTオンオフ制御部30は、制御判定部28の指示の下、CCDFの計算開始指令をCCDF計算部31に出力する。
また、ATTオンオフ制御部30は、制御判定部28の指示の下、CCDFの計算開始指令をCCDF計算部31に出力する。
CCDF計算部31は、ATTオンオフ制御部30からCCDFの計算開始指令を受けると、信号分岐部5から出力されたベースバンド信号VxのCCDFを計算する。
補償データスケーリング調整部42は、例えば、下記に示すように、予めCCDFの計算結果と補償データの調整量(D/Aコンバータ7の入力信号の瞬時電力ピーク値PxmaxをD/Aコンバータ7の最大値αと一致させることができる補償データの調整量)との対応関係が示されているテーブルを保持している。
CCDFの計算結果 補償データの調整量
CCDF(1) M1
CCDF(2) M2
CCDF(3) M3
: :
CCDF(N) MN
補償データスケーリング調整部42は、例えば、下記に示すように、予めCCDFの計算結果と補償データの調整量(D/Aコンバータ7の入力信号の瞬時電力ピーク値PxmaxをD/Aコンバータ7の最大値αと一致させることができる補償データの調整量)との対応関係が示されているテーブルを保持している。
CCDFの計算結果 補償データの調整量
CCDF(1) M1
CCDF(2) M2
CCDF(3) M3
: :
CCDF(N) MN
補償データスケーリング調整部42は、上述したように、ATTオンオフ制御部30によって、調整処理がオンにされているので、保持しているテーブルからCCDF計算部31によるCCDFの計算結果CCDF(n)に対応する調整量Mnを読み出し、その調整量Mnだけ、乗算器4に与える補償データをスケーリング調整する。
これにより、経年劣化や温度変化などの影響で、電力増幅器10の利得が変動しても、図3(d)に示すように、D/Aコンバータ7の入力信号の瞬時電力ピーク値PxmaxとD/Aコンバータ7の最大値αとを一致させることができる。
これにより、経年劣化や温度変化などの影響で、電力増幅器10の利得が変動しても、図3(d)に示すように、D/Aコンバータ7の入力信号の瞬時電力ピーク値PxmaxとD/Aコンバータ7の最大値αとを一致させることができる。
以上で明らかなように、この実施の形態4によれば、CCDF計算部31によるCCDFの計算結果に対応する調整量だけ、乗算器4に与える補償データをスケーリング調整するように構成したので、経年劣化や温度変化などの影響で、電力増幅器10の利得が変動しても、D/Aコンバータ7におけるSN比と歪み特性の適正なバランスを維持することができる効果を奏する。
1 入力端子、2 信号分岐部、3 信号分岐部、4 乗算器(補償データ乗算手段)、5 信号分岐部、6 デジタルATT(ピーク値調整手段)、7 D/Aコンバータ、8 周波数変換器、9 アナログATT(調整分相殺手段)、10 電力増幅器、11 信号分岐部、12 出力端子、13 信号分岐部、14 電力計算部、15 補償データテーブル、16 周波数変換器(誤差検出手段)、17 A/Dコンバータ(誤差検出手段)、18 誤差検出部(誤差検出手段)、19 補償データテーブル更新部(補償データ更新手段)、20 瞬時電力計算部(ピーク値調整手段)、21 DAC最大値格納メモリ(ピーク値調整手段)、22 比較部(ピーク値調整手段)、23 信号分岐部(ピーク値調整手段)、24 デジタルATT調整部(ピーク値調整手段)、25 D/Aコンバータ(調整分相殺手段)、26 D/Aコンバータ(調整分相殺手段)、27 アナログATT調整部(調整分相殺手段)、28 制御判定部、29 更新オンオフ制御部、30 ATTオンオフ制御部、31 CCDF計算部(ピーク値調整手段)、32 デジタルATT調整部(ピーク値調整手段)、33 アナログATT調整部(調整分相殺手段)、41 補償データスケーリング調整部(補償データ調整手段)、42 補償データスケーリング調整部(補償データ調整手段)、101 入力端子、102 信号分岐部、103 乗算器、104 D/Aコンバータ、105 周波数変換器、106 電力増幅器、107 信号分岐部、108 出力端子、109 信号分岐部、110 電力計算部、111 補償データテーブル、112 周波数変換器、113 A/Dコンバータ、114 誤差検出部、115 補償データテーブル更新部。
Claims (5)
- デジタル信号であるベースバンド信号を入力し、非線形歪み補償用の補償データを上記ベースバンド信号に乗算する補償データ乗算手段と、上記補償データ乗算手段により補償データが乗算されたベースバンド信号をアナログ信号に変換するD/Aコンバータと、上記D/Aコンバータによりアナログ信号に変換されたベースバンド信号の電力を増幅する電力増幅器とを備えた歪み補償装置において、上記補償データ乗算手段により補償データが乗算されたベースバンド信号の瞬時電力ピーク値が上記D/Aコンバータの最大値と一致するように、上記ベースバンド信号の瞬時電力ピーク値を調整して、ピーク値調整後のベースバンド信号を上記D/Aコンバータに出力するピーク値調整手段と、上記D/Aコンバータによりアナログ信号に変換されたベースバンド信号の信号レベルを調整して、上記ピーク値調整手段による瞬時電力ピーク値の調整に伴う利得変動を相殺し、信号レベル調整後のベースバンド信号を上記電力増幅器に出力する調整分相殺手段とを設けたことを特徴とする歪み補償装置。
- デジタル信号であるベースバンド信号を入力し、非線形歪み補償用の補償データを上記ベースバンド信号に乗算する補償データ乗算手段と、上記補償データ乗算手段により補償データが乗算されたベースバンド信号をアナログ信号に変換するD/Aコンバータと、上記D/Aコンバータによりアナログ信号に変換されたベースバンド信号の電力を増幅する電力増幅器とを備えた歪み補償装置において、上記補償データ乗算手段により補償データが乗算されたベースバンド信号の相補的累積確率分布関数を計算し、上記相補的累積確率分布関数の計算結果に対応する調整量だけ、上記ベースバンド信号の信号レベルを調整して、信号レベル調整後のベースバンド信号を上記D/Aコンバータに出力する信号レベル調整手段と、上記D/Aコンバータによりアナログ信号に変換されたベースバンド信号の信号レベルを調整して、上記信号レベル調整手段による信号レベルの調整に伴う利得変動を相殺し、信号レベル調整後のベースバンド信号を上記電力増幅器に出力する調整分相殺手段とを設けたことを特徴とする歪み補償装置。
- デジタル信号であるベースバンド信号を入力し、非線形歪み補償用の補償データを上記ベースバンド信号に乗算する補償データ乗算手段と、上記補償データ乗算手段により補償データが乗算されたベースバンド信号をアナログ信号に変換するD/Aコンバータと、上記D/Aコンバータによりアナログ信号に変換されたベースバンド信号の電力を増幅する電力増幅器とを備えた歪み補償装置において、上記補償データ乗算手段により補償データが乗算されたベースバンド信号の瞬時電力ピーク値が上記D/Aコンバータの最大値と一致するように上記補償データを調整する補償データ調整手段を設けたことを特徴とする歪み補償装置。
- デジタル信号であるベースバンド信号を入力し、非線形歪み補償用の補償データを上記ベースバンド信号に乗算する補償データ乗算手段と、上記補償データ乗算手段により補償データが乗算されたベースバンド信号をアナログ信号に変換するD/Aコンバータと、上記D/Aコンバータによりアナログ信号に変換されたベースバンド信号の電力を増幅する電力増幅器とを備えた歪み補償装置において、上記補償データ乗算手段により補償データが乗算されたベースバンド信号の相補的累積確率分布関数を計算し、上記相補的累積確率分布関数の計算結果に対応する調整量だけ上記補償データを調整する補償データ調整手段を設けたことを特徴とする歪み補償装置。
- 電力増幅器により電力が増幅されたベースバンド信号の一部である帰還信号をデジタル信号に変換し、上記デジタル信号である帰還信号と補償データ乗算手段に入力されるベースバンド信号の誤差を検出する誤差検出手段と、上記誤差検出手段により検出された誤差にしたがって非線形歪み補償用の補償データを更新する補償データ更新手段とを設けたことを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の歪み補償装置。
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