JP2009274539A - バンパスポイラー取付構造 - Google Patents

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Shunji Okano
俊司 岡野
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Kanto Jidosha Kogyo KK
Toyota Motor East Japan Inc
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Kanto Jidosha Kogyo KK
Kanto Auto Works Ltd
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Abstract

【課題】ホイールアーチ領域におけるフランジの見栄えを良好にする、フロントバンパスポイラーの取付構造を提供する。
【解決手段】バンパ10の下にバンパスポイラー20が連接され、バンパ10及びバンパスポイラー20の左右の端部が車両前輪のホイールアーチ2の切欠縁3の一部を画成し、切欠縁3から車幅内側方向へ延出するフランジ12,22が、バンパ10及びバンパスポイラー20の左右の端部にそれぞれ形成されており、バンパスポイラー20のフランジ22とスポイラー本体部21とが成すコーナー部に、フランジ22とスポイラー本体部21に架け渡したリブを設け、バンパ10のフランジ12とバンパ本体部11とが成すコーナー部に、リブを挿入する穴部を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車のフロントバンパへバンパスポイラーを取り付けるための構造に関する。
従来の車両前部の構造として、フロントバンパの下にバンパスポイラーを連接した自動車が知られている。この種の自動車では、さらに図5に示すように、車両前側面におけるホイールアーチ100の切欠縁101が、フロントバンパ110及びバンパスポイラー120の左右の端部によって形成されている。図中の3方向の矢印は、Frが車両前方、Upが車両上方、RHが車幅方向であって右方を示す。
図6は図5のA−A線断面図であり、図7は図5のB−B線断面図であり、図8は図5のC−C線断面図である。
フロントバンパ110はバンパ本体部111を備えており、このバンパ本体部111は、図6に示すように、車両側方へ面を向けた車両上下及び車両前後方向へ延出した壁面111Aを有する。このフロントバンパ110には、後述するバンパスポイラー120の取付片121Bを差し込むための開口111B(図7参照)が形成されている。
このフロントバンパ110の端部は、車両前輪のホイールアーチの切欠縁の一部を形成しており、さらにその端部からエンジンルーム側へフランジ112が延出している。
これらの図に示すように、車両前側面において、バンパスポイラー120はスポイラー本体部121を備えており、このスポイラー本体部121は、図6に示すように、車両側方へ面を向けた車両上下方向及び車両前後方向へ延出した壁面121Aと、この壁面121Aのエンジンルーム側の面には、図6及び図7に示すように、その上部から水平に延出した取付片121Bが突出しており、さらに下縁から水平に延出した底部121Cと、を有する。取付片121Bには、クリップ用の差し込み口121Dが形成されている。
このバンパスポイラー120の端部は、車両前輪のホイールアーチの切欠縁の一部を形成しており、さらにその端部からエンジンルーム側へフランジ122が延出している。
バンパスポイラー120は、その取付片121Bをフロントバンパ110の開口111Bに差し込んだ状態で、取付片121Bの差し込み口121Dにクリップ140を嵌入することで、フロントバンパ110に固定される。この際、車両の外側面を構成する、スポイラー本体部121の上縁とバンパ本体部111との隙間には、プロテクタ130が取り付けられている。このプロテクタ130はゴム系の材料でできている。
特許文献1には分割形式の車両フロントスポイラーが開示されており、このフロントスポイラーは、左右に分割されたスポイラー体の突き合わせ端部に生じる隙間を目立たなくすることを特徴としている。
特許文献2には、車両のフロントバンパに取り付けられるバンパスポイラーの取付構造が開示されており、バンパスポイラーに人体の一部が当たった場合も人体が損傷されないことを特徴としている。
特許文献3には、車体の前方下部に装着されるフロントスポイラーが開示されており、フロントスポイラーが障害物に接触した場合フロントスポイラーだけを修理または交換することができることを特徴としている。
特開平10−138960号公報 特開2003−118518号公報 特開2000−264261号公報
車両外側面を構成する領域においては、スポイラー本体部121の上縁とバンパ本体部111との隙間はプロテクタ130で埋められているが、図7及び図8に示すように、ホイールアーチ領域においてフロントバンパ110のフランジ112と、バンパスポイラー120のフランジ122との間に隙間Dが生じる。この隙間Dを、前述の車両外側面の隙間を埋めるプロテクタ130の長さを延長させて一緒に埋めることも考えられるが、ゴム系で成るプロテクタ130は追従性が悪く、貼付作業の工数が多く煩雑となってしまう。また、組付後も、はがれ等の不具合発生のため途中でカットしている。このように、ホイールアーチ領域におけるフランジ112,122の見栄えが悪くなってしまう。
本発明は、以上の点にかんがみ、ホイールアーチ領域におけるフランジの見栄えを良好にする、フロントバンパスポイラーの取付構造を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明のバンパスポイラーの取付構造は、バンパの下にバンパスポイラーが連接され、バンパ及びバンパスポイラーの左右の端部が車両前輪のホイールアーチの切欠縁の一部を画成し、切欠縁から車幅内側方向へ延出するフランジが、バンパ及びバンパスポイラーの左右の端部にそれぞれ形成されており、バンパスポイラーのフランジとスポイラー本体部とが成すコーナー部に、フランジとスポイラー本体部に架け渡したリブが設けられており、バンパのフランジとバンパ本体部とが成すコーナー部に、リブを挿入する穴部が設けられていることを特徴としている。
本発明によれば、フロントバンパとバンパスポイラーとのホイールアーチ部における両者のフランジを合わせる部位で、部品の建付け精度に左右されることなく、フロントバンパのフランジとバンパスポイラーのフランジとの間の隙間を埋めることができる。よって、本発明によれば、ホイールアーチ領域におけるフランジの見栄えを向上させることができる。さらに、リブによって隙間を隠すことができるので、金型を修正して隙間を調整する作業が不要となる。
以下、図面に示した実施形態に基づいて本発明を詳細に説明する。図中の3方向の矢印において、Frは車両前方、Upは車両上方、RHは車幅方向であって右方を示す。
図1は本発明の実施形態に係るフロントバンパスポイラー取付構造1を適用した自動車の前側の右側面を示す斜視図であり、特に車両前側面におけるホイールアーチ2の切欠縁3周辺を示している。また、図2はフロントバンパスポイラー取付構造1の分解斜視図であり、図3は図1のA−A線断面図、図4は図1のB−B線断面図である。
これらの図に示されるように、ホイールアーチ2の切欠縁3の一部、即ち切欠縁3における車両前方側は、フロントバンパ10及びバンパスポイラー20の端部によって形成されている。
フロントバンパ10はバンパ本体部11を備えており、このバンパ本体部11は、車両側方へ面を向けた車両上下及び車両前後方向へ延出した壁面11Aを有する。このフロントバンパ10の端部からエンジンルーム側へフランジ12が延出している。さらに、このフロントバンパ10には、後述するバンパスポイラー20の取付片21Bを差し込むための開口13(図3参照)が形成されている。
バンパスポイラー20は、車両前側面において、スポイラー本体部21を備えており、このスポイラー本体部21は、図1に示すように車両側方へ面を向けた車両上下及び車両前後方向へ延出した壁面21Aと、この壁面21Aのエンジンルーム側の面には、図3に示すように、その上部から水平に延出した取付片21Bが突出しており、さらに下縁から水平に延出した底部21Cと、を有する。取付片21Bにはクリップ用の差し込み口21Dが形成されている。このバンパスポイラー20の端部からエンジンルーム側へフランジ22が延出している。
さらに、本実施形態では、バンパスポイラー20のフランジ22とスポイラー本体部21とが成すコーナー部R1に、図2及び図3に示すように、フランジ22とスポイラー本体部21に架け渡したリブ23が設けられている。このリブ23は、コーナー部R1からフランジ22の先端寄りの位置P1までの幅W1を一辺としたほぼ正方形型に形成されており、コーナー部R1と対角側の角部を切り欠いて形成されている。
このリブ23に対応して、フロントバンパ10には、フランジ12とバンパ本体部11とが成すコーナー部R2にリブ23を挿入する穴部14が設けられている。具体的には、バンパスポイラー20のフランジ22とスポイラー本体部21にそれぞれスリット14A,14Bが形成されており、これらのスリット14A,14Bは互いに連成されている。そして、これらのスリット14A,14Bに隣接したコーナー部R2の一部を切り欠いて、傾斜部15が形成されており、この傾斜部15によってスリット14A,14Bへのリブ23の移動がガイドされ、差し込み易くなっている。
バンパスポイラー20は、その取付片21Bをフロントバンパ10の開口13に差し込むと共に、リブ23を穴部14に差し込んだ状態で、差し込み口21Dにクリップ(図示省略)が嵌入されることでフロントバンパ10に固定される。この際、車両の外側面を構成する、スポイラー本体部21の上縁とバンパ本体部11との隙間には、プロテクタ30が取り付けられる。このプロテクタ30はゴム系の材料でできている。
このように、本発明の実施形態に係るフロントバンパスポイラー取付構造1によれば、フロントバンパ10とバンパスポイラー20とのホイールアーチ部における両者のフランジ12,22を合わせる部位で、部品の建付け精度に左右されることなく、フロントバンパ10のフランジ12とバンパスポイラー20のフランジ22との間の隙間を埋めることができる。よって、本実施形態によれば、ホイールアーチ領域におけるフランジ12,22の見栄えを向上させることができる。さらに、リブ23によって隙間を隠すことができるので、金型を修正して隙間を調整する作業が不要となる。また、フランジ12,22を合わせる部位で高さ方向の位置決めは、リブ23が傾斜部15に案内されて所定の位置にセットされるので、作業が容易である。
本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において様々な形態で実施することができる。
上記説明例では、車両前右側のホイールアーチ周辺について例示したが、車両前左側も同様である。なお、本発明は、図中の構成部材の寸法比率に限定されるものではない。
本発明の実施形態に係るフロントバンパスポイラー取付構造を適用した自動車の前側の右側面を示す斜視図である。 図1のフロントバンパスポイラー取付構造の分解斜視図である。 図1のA−A線断面図である。 図1のB−B線断面図である。 従来のホイールアーチ周辺の車両前側面を示す斜視図である。 図5のA−A線断面図である。 図5のB−B線断面図である。 図5のC−C線断面図である。
符号の説明
1 フロントバンパスポイラー取付構造
2 ホイールアーチ
3 切欠縁
10 フロントバンパ
11 バンパ本体部
11A,21A 壁面
12,22 フランジ
13 開口
14 穴部
14A スリット
15 傾斜部
20 バンパスポイラー
21 スポイラー本体部
21B 取付片
21C 底部
21D 口
23 リブ
30 プロテクタ
R1,R2 コーナー部
W1 幅

Claims (1)

  1. バンパの下にバンパスポイラーが連接され、
    上記バンパ及び上記バンパスポイラーの左右の端部が車両前輪のホイールアーチの切欠縁の一部を画成し、
    上記切欠縁から車幅内側方向へ延出するフランジが、上記バンパ及びバンパスポイラーの左右の端部にそれぞれ形成されており、
    上記バンパスポイラーのフランジとスポイラー本体部とが成すコーナー部に、フランジとスポイラー本体部に架け渡したリブが設けられており、
    上記バンパのフランジとバンパ本体部とが成すコーナー部に、上記リブを挿入する穴部が設けられていることを特徴とする、バンパスポイラーの取付構造。
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Citations (5)

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