JP2009272005A - 光情報記録装置及びその方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】調整可能なWSTのパラメータが拡張性に富み、記録品質の改善度(精度)が向上し、光ディスクの広い領域を提供する必要が無く、短時間でWSTパラメータの補正が可能となる光情報記録装置及びその方法を提供する。
【解決手段】基準WSTに従って、光記録媒体1に情報を記録させる記録手段6と、記録手段6により光記録媒体1に記録された情報を読み取り、再生信号を生成する再生信号生成手段4と、クロックを生成するクロック生成手段4と、再生信号とクロックとの変化量を検出する検出手段5と、評価関数と変化量とを基に演算処理を行うことにより補正値を得て所定のWSTを得る補正手段7とを含む。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光記憶媒体に情報を記録するためのライトストラテジ(WST)に係り、詳しくは、ジッターを基にした評価関数によるWSTの補正手段を有する光情報記録装置及びその方法に関する。
記録再生可能な光ディスクにデータを記録する場合、基準となる記録波形に対し、個々の光ディスクに固有の記録パラメータ(以下ライトストラテジまたはWSTという)を基に、記録波形を設定して記録することにより、記録品質を維持する方式が採用されている。この光ディスクに固有のライトストラテジを決定するためには、基準のライトストラテジ(基準WST)を用いて光ディスクに情報を記録し、記録した情報を再生して各マーク或いはスペースの記録長を求め、この記録長と基準WSTによる理論長とのずれ量が最小となるように記録波形が補正され、所定のWSTを決定する。
従来、WSTを基に生成された試し書きのための記録用信号の前後端位置と、記録されたパターンエッジから読み出された再生信号の前後端の平均位置との関係を線形と見做し、読み出された再生信号の各々の前後端の平均値を0にする方式がある。図6は、従来のWSTを構成するパラメータを示す再生信号の波形図である。図6において、xij、yli、yjmは、記録信号l−markおよびj−markの前後端位置の現状設定からの変更量を示す。μlijmは、l−mark、i−space、j−mark、m−spaceの組み合わせで特定される再生信号の現状の平均前端位置を示す。dij、clij、bijmは、それぞれ変更量xij、yli、yjmが前記再生信号の平均位置に与える影響を示す影響関数である。rlijmは、l−mark、i−space、j−mark、m−spaceの組み合わせの存在確率を示す。
再生信号の各前後端の平均値を0にするには、
0=Σlmlijm(μlijm+dijij+clijli+bijmjm
となる解を求めることにより得られる。この方式は、記録されたパターン毎に読み出された再生信号と記録用信号との偏差の平均を、各信号の前端位置および後端位置毎に求め、それぞれの平均値を単独に0にする方式である。このため、調整可能なWSTがそれぞれの記録用信号の前後端位置に限定されるため拡張性に乏しく、記録品質の改善度(精度)が制限されることになる。
また他の方法として、特許文献1には、システムコントローラ32は、光ディスク10のテストエリアを用いて種々の記録ストラテジでテストデータを試し書きし、テストデータの再生品質を評価することで最適な記録ストラテジを選択するため、システムコントローラ32は、各記録ストラテジ毎の、エラーレート最小値Eb、しきいエラーレートが得られる記録パワー範囲We、目標β値が得られる記録パワーPmbと最小エラーレートが得られる記録パワーPebとの相違に応じ、Hst=A・Eb+B・We+C・(Peb−Pmb)により評価値Hstを算出し、最小のHstが得られる記録ストラテジを最適記録ストラテジとすること、またジッターについても同様に適用できることが記載されている。
この方法は、予め用意した多数のWSTを試し書きし、それを読み出して測定することにより最も良いものを選択する方法である。このため、精度を上げるためにはより多くの試し書きが必要となる。また試し書きが多くなると、WSTを設定するために必要な試し書きエリアとして、光ディスクの広い領域を提供する必要があり、測定評価時間も多く必要となる。
特開2007−287229号公報
本発明は、調整可能なWSTパラメータが拡張性に富み、記録品質の改善度(精度)が向上し、光ディスクの広い領域を提供する必要が無く、短時間でWSTパラメータの補正が可能となる光情報記録装置及びその方法を提供することにある。
所定のライトストラテジに従って記録パルス光を生成し、生成した記録パルス光を光記録媒体に照射することにより光記録媒体上にマークおよびスペースの並びを形成して情報を記録する光情報記録装置であって、基準のライトストラテジに従って、光記録媒体に情報を記録させる記録手段と、記録手段により光記録媒体に記録された情報を読み取りマークおよびスペースに応じた再生信号を生成する再生信号生成手段と、再生信号を基にクロックを生成するクロック生成手段と、再生信号生成手段で生成された再生信号において、値が切り替わる各マークの前後端位置毎に、前後端位置のタイミングとクロック生成手段で生成されたクロックとの変化量を検出する検出手段と、変化量よりマーク長とスペース長の組み合わせで分類された要素の要素ジッターおよび要素平均位置を算出する演算手段と、要素ジッターおよび要素平均位置とライトストラテジを基に評価関数を構成し、評価関数を最適化する様にライトストラテジを補正する補正手段とを含み、補正手段は、得られたライトストラテジの補正値により基準のライトストラテジを補正して所定のライトストラテジを得ることを特徴とする。
本発明の光情報記録装置の評価関数は、要素ジッターとライトストラテジを基に構成される関数の2乗および要素平均位置とライトストラテジを基に構成される関数の2乗を加算し、さらにそれに要素存在確率を乗算する演算を、要素毎に行った結果を合計することにより表されることを特徴とする。
本発明の光情報記録装置の評価関数は、要素ジッターがライトストラテジの補正に対して変化せず不変と見做せる場合は要素ジッターを無視し、要素平均位置とライトストラテジを基に構成される関数を2乗し、さらにそれに要素存在確立を乗算する演算を、要素毎に行った結果を合計することにより表されることを特徴とする。
本発明の光情報記録装置のマーク長とスペース長の組み合わせで分類された要素は、前後を含め3つ以上のマーク長およびスペース長の組み合わせで分類されることを特徴とする。
本発明の光情報記録装置の評価関数の要素ジッターおよび要素平均位置は、ライトストラテジの1次関数として表されることを特徴とする。
本発明の光情報記録装置の最適化において、検出手段により前後端位置毎に検出された複数の変化量を基に、評価関数をライトストラテジにより微分して得られる微分関数を0とすることにより得られる補正値により基準のライトストラテジの補正を行い、所定のライトストラテジを得ることを特徴とする。
本発明の光情報記録装置の最適化において、評価関数の数式で表された部分においては、検出手段により前後端位置毎に検出された複数の変化量を基に、ライトストラテジにより微分して得られる微分関数を0とすることにより得られる補正値と、評価関数の数式で表されない部分においては、実測的手法を適用して得られる補正値と、を基に基準のライトストラテジを補正し、所定のライトストラテジを得ることを特徴とする。
本発明の光情報記録方法は、所定のライトストラテジに従って記録パルス光を生成し、生成した記録パルス光を光記録媒体に照射することにより光記録媒体上にマークおよびスペースの並びを形成して情報を記録する光情報記録方法であって、基準のライトストラテジに従って、光記録媒体に情報を記録手段により記録させる第1ステップと、記録手段により光記録媒体に記録された情報を読み取り、マークおよびスペースに応じた再生信号を再生信号生成手段により生成する第2ステップと、再生信号を基にクロック生成手段によりクロックを生成する第3ステップと、再生信号生成手段で生成された再生信号において、値が切り替わる各マークの前後端位置毎に、前後端位置のタイミングとクロック生成手段で生成されたクロックとの変化量を検出手段により検出する第4ステップと、変化量よりマーク長とスペース長の組み合わせで分類された要素の要素ジッターおよび要素平均位置を演算手段により算出する第5ステップと、要素ジッターおよび要素平均位置とライトストラテジを基に評価関数を構成し、評価関数を最適化する様にライトストラテジを補正手段により補正する第6ステップとを含むことを特徴とする。
本発明によれば、ジッターを最小にするようにWSTパラメータを決定するため、調整可能なWSTの各パラメータが拡張性に富み、記録品質の改善度(精度)が向上し、また、一度の記録を基に最適なWSTを論理的に導き出すため、最適化のために光ディスクの広い領域を提供する必要が無く、短時間でWSTパラメータの補正が可能となる光情報記録装置及び光情報記録方法を提供することができる。
本発明による光情報記録装置においては、光記録媒体に固有の記録パラメータである所定のWSTを得るために、基準WSTを基に生成された記録用信号を用いて光記録媒体に情報を記録(または試し書き)し、記録(または試し書き)された情報を再生して再生信号を求める。次に、記録用信号の前後端位置に対する再生信号の前後端位置の変化量を、生成されたクロックを基に求め、この変化量とジッターの評価関数とを基に演算処理を行い、基準WSTを補正して所定のWSTを得るための補正量を決定する。このため、最初にWSTを構成するパラメータ(WSTパラメータ)と、複数種の試し書きされたマークスペースパターンから再生された再生信号についてそれぞれマークとスペースの組み合わせで分類された要素の要素ジッターおよび要素平均位置と、光記録媒体のジッターを評価する評価関数との関係を説明する。
複数種のマークおよびスペースから構成される各記録用信号の前後端位置は、基準のWSTを構成するパラメータと対応するように設定され、且つ、再生信号が含む前後端位置の各要素の要素ジッターおよび要素平均位置は、WSTを構成するパラメータと関連している。さらに、基準WSTを補正して所定のWSTを得るための評価関数は、要素ジッターおよび要素平均位置とWSTとを基に表されている。このため、評価関数を最適化する演算処理を行うことにより、光記録媒体固有のジッターを最小化する補正値を求めることが可能となり、所定のWSTを得ることができる。
これらについてさらに詳しく説明するため、評価関数について説明する。複数種の記録されたパターンから再生された再生信号が含む要素の要素ジッターおよび要素平均位置は、WSTの1次関数として表されている。光記録媒体のジッターの評価関数は、この要素ジッターとライトストラテジを基に構成される関数の2乗および要素平均位置とライトストラテジを基に構成される関数の2乗を加算し、さらにそれに要素存在確率を乗算する演算を、要素毎に行った結果を合計することにより次式で表される。
E=Σr(σ +μ
E:評価関数、r:要素存在確率、σ:要素ジッター、μ:要素平均位置
ジッターを最適化するためには、検出手段により前後端毎に検出された複数の変化量を基に、この評価関数EをWSTパラメータにより微分して得られる微分関数を0とするWSTの各パラメータの値を求める。これにより得られた値は、ジッターを最適化するためのWSTの各パラメータの補正値となるため、この補正値により補正を行うことで所定のWSTを得ることができる。
この最適化においては、評価関数の要素ジッターがWSTの補正に対して変化することが少なく、不変と見做しても問題が無い場合が多い。この場合は、要素ジッターを無視して、要素平均位置とライトストラテジを基に構成される関数を2乗し、さらにそれに要素存在確立を乗算する演算を、前記要素毎に行った結果を合計することにより次式で表される。
E=Σrμ
この場合、評価関数が簡略化できるため、計算プロセスの簡便性が高まり、計算時間が短縮される。
次に、簡略化された評価関数によるジッターの最適化の実施例について、前後も含め記録用信号の前後端位置3個をWSTパラメータとして用いた場合を説明する。図2は、本発明による試し書き時の各信号と記録された書き込みパターンとの関係を示す相関図である。図2に示されるように、基準WSTに従った複数種のマーク、例えばlTマーク、iTスペース、jTマークおよびmTスペースの記録用信号が生成される。この記録用信号を基に生成された記録パルス光により、記録媒体には、書き込みパターンPl、Pjが形成される。続いてこの書き込みパターンPl、パターンPjが読み出されて、再生信号が生成される。
ここで、再生信号は、任意のマークおよびスペースに対して共通して説明するために一般化され、マーク部分を示すl−mark、j−markおよびスペース部分を示すi−space、m−spaceにより記述されている。再生信号の現状の平均前端位置μlijmは、l−mark、i−space、j−mark、m−spaceの組み合わせで特定される記録されたパターンPjの前端位置elijmが読み出されて再生された、再生信号の前端位置の平均値である。xij、yli、および、yjmは、それぞれl−markとi−space、i−spaceとj−mark、および、j−markとm−spaceで特定される記録用信号の現在設定からの変更量である。
影響係数dij、clij、bijmは、それぞれ変更量xij、yli、yjmが前記再生信号の平均位置に与える影響を示す影響係数である。rlijmは、l−mark、i−space、j−mark、m−spaceの組み合わせの存在確率を示す。これら影響係数および存在確率は、事前に実験等の方法により求めておくことができ、また、より正確には、少数の試し書きにより抽出することもできる。
これら3個のWSTパラメータとなる変更量xij、yli、および、yjmによる評価関数は、次のように表される。
E=Σlijm{rlijm(μlijm+dijij+clijli+bijmjm
+r´lijm(μ´lijm+d´ijij+c´lijli+b´ijmjm
ここに、´記号は、markとspaceの極性が反転している、l−space、i−mark、j−space、m−markに関する諸量を示す。
次に、最適化のため、最適化方法を用いる。これは、評価関数Eを変更量xijの微分として次の式が成立すればよい。
0=Σlm(rlijmijμlijm+r´ijlmc´ijlμ´ijml+r´lmijb´mijμ´lmij)+Σlm(rlijm ij+r´ijlmc´ ijl+r´lmijb´ mij)xij+Σlm(r´ijlmc´ijlb´jlm+r´lmijc´lmib´mij)xlm+Σlmlijmijlijli+Σlmr´lmijd´mib´mijmi+Σlmlijmijijmjm+Σlmr´ijlmd´jlc´ijljl
この式は、WSTパラメータを変数とする一次方程式となっている。また、yijの微分として同様な式が成立する。すなわち、各ijに対する一次方程式が成立するので、全体としては、連立一次方程式となる。
WSTの各パラメータ補正値は、この連立一次方程式に、試し書きの再生信号の各変化量により得られた現状の平均前端位置の値と、そのときの影響係数および存在確率とを代入して演算処理することにより求めることができる。図3は、代入して得られた連立一次方程式を行列表現した具体例を示すマトリクス図である。行列式における係数行列と定数列の関係から連立方程式を解けば、補正すべきWSTパラメータの量が求まることになる。また、この連立方程式は、周知の掃き出し法など、様々な方法で解くことが可能である。この補正により得られた所定のWSTを用いて記録パルス光を生成し、生成した記録パルス光を光記録媒体に照射することにより、ジッターを最小限に抑制したマークおよびスペースの並びを形成して情報を記録することができるため、従来に比べ記録品質の改善度(精度)が向上する。図2においては光ディスク1内の試し書きエリアを用いた場合について説明したが、通常の記録エリアに記録されたマークの再生信号から求めるようにしても良い。
この評価関数に使用できるWSTパラメータは、記録用信号の前後端位置に限定されるものではない。図4は、オーバードライヴを加えた記録信号を示す記録信号波形図である。これは、実施例1のWSTパラメータに、オーバードライヴ部分の幅を示すWSTパラメータを追加した記録用信号により書き込みパターンが形成されたときの時の記録信号を示している。
ijはi−spaceとj−markで特定されるマークの前端オーバードライヴの現設定からの変更量を示し、wliはl−markとi−spaceで特定されるマークの後端オーバードライヴの現設定からの変更量を示し、wjmはj−markとm−spaceで特定されるマークの後端オーバードライヴの現設定からの変更量を示す。影響係数eij、glij、fijmは、オーバードライヴ部分の位置変更量が平均位置μlijmに及ぼす影響を評価関数に取り込むための係数である。
この評価関数は、図2の場合と同様に、次のように表される。
E=Σlijmlijm(μlijm+dijij+clijli+bijmjm+eijij
+glijli+fijmjm
+Σlijmr´lijm(μ´lijm+d´ijij+c´lijli+b´ijmjm
+e´ijij+g´lijli+f´ijmjm
ここに、´記号は、j−makの後端に関する諸量を示す。
この評価関数を、図2の場合と同様に、最適化することにより補正すべきWSTパラメータの値が求まる。これにより、さらに記録品質の改善度(精度)が向上する所定のWSTを得ることが可能となる。また、WSTパラメータは、時間軸方向だけでなく、パワー方向のパラメータも用いることができる。すなわち、横軸および縦軸に関するあらゆるWSTパラメータを同一の形式で一括して取り扱い、且つ最良なWSTを設定することが可能となる。
また、パワーのレベルのように一部のWSTパラメータが明確に数式化できない場合は、下記に示すように、数式化された部分(第1項)と、数式化されていない部分(第2項)に分けて評価関数を記載する。
E=Σr(σ +μ )+Σr(σ +μ
そして第1項は、図2または図4に示された方法により純計算により補正値を求め、第2項は、実測的手法として周知の勾配法などを適用して補正値を求めることができる。これにより、数式化困難な項を含む場合でも、比較的簡単に正確なWSTを設定することができる。
以上説明したとおり、記録されたマークのパターンを読み出した再生信号から、要素平均位置の平均前後端位置および要素ジッターの前後端位置を求めるか、または要素平均位置の平均前後端位置のみを求めることにより、ジッターを最適化するWSTを得ることができる。最適化の方法としては、数式が線形で記述される場合は単体法や内点法を、また非線形の場合は勾配法、GA、EDAなどを用いて最適化することができる。また最適化において、エッジの移動範囲を限定するなどの物理的意味を制限条件に付加しても良いし、マークスペースの組み合わせの一部を統合化しても良い。さらに評価関数においては、重要な項や、解の安定性の向上などから、下記に示すように、評価関数に重み付けをすることも可能である。
E=Σr(ασ +βμ
α、β:重み付け係数
図1は、本発明の光情報記録装置の構成を示すブロック図である。図1において、光情報記録装置100は、光ディスク1と、光ピックアップ2と、ヘッドアンプ3と、データデコーダ(再生信号生成手段、クロック生成手段)4と、差分検出部(検出手段)5と、制御部(記録手段)6と、ライトストラテジ設定部(補正手段)7と、記憶部8と、記録パルス列補正部9と、データエンコーダ10と、レーザ駆動部11と、入出力部12とから構成されている。
図5は、本発明の試し書き動作における処理の手順を示すフローチャートである。図1および図5において、試し書きによるWSTの補正動作の場合は、予め設定された記録用信号の前後端位置を、基準のライトストラテジを構成するパラメータとして記憶部8に記憶されているため、制御部6は、基準のライトストラテジに関するパラメータを記憶部8から読み出し、データエンコーダ10を介して記録パルス列補正部9にセットする。記録パルス列補正部9は、セットされたパラメータに基づいて記録パルス列を生成し、レーザ駆動部11へ出力する。レーザ駆動部11は、入力した記録パルス列に応じたレーザダイオード駆動用のパルス信号を生成し、光ピックアップ2内の図示されていない半導体レーザに供給することにより記録パルス光を発生し、光ディスク1内の試し書きエリアに、マークとスペースの記録を行う(ステップ50)。
マークおよびスペースの記録が終了すると、制御部6は光ピックアップ2を試し書きエリア内の記録トラックに移動して、情報の再生を行う。光ピックアップ2により読み出された信号は、ヘッドアンプ3を介してデータデコーダ4に入力される。データデコーダ4は、この入力信号を基に二値化信号を生成し、さらにこの二値化信号からクロック信号を抽出し、これらの二値化信号およびクロック信号を差分検出部5に出力する(ステップ52、ステップ54)。差分検出部5は、制御部6の示す3T、4T、5T等の各マークに対応する入力された二値化信号の前後端とクロック信号の前後端とから、差分値(変化量)を検出して、ライトストラテジ設定部7へ出力する(ステップ56)。
ライトストラテジ設定部7は、制御部6を介して記憶部8から読み出した、予め定められた処理手順に従って、図2または図4の説明において示された評価関数の数式を微分し、入力された変化量を基に微分関数を0とすることにより得られる補正値によりWSTパラメータを補正し、所定のWSTを得る。この所定のWSTは、制御部6を介して記憶部8に記憶される(ステップ58)。
通常の書き込み動作の場合、制御部6は、入出力部12に外部のコンピュータ等から書き込みデータが入力されると、このデータをデータエンコーダ10へ出力させ、データエンコーダ10はこのデータを記録用の信号にエンコードし、記録パルス列補正部9に出力する。制御部6は、さらに記憶部8から所定のWSTを読み出し、ライトストラテジ設定部7へ出力する。ライトストラテジ設定部7は、所定のWSTのパラメータを記録パルス列補正部9に出力する。記録パルス列補正部9は、入力された記録用の信号の前後端位置を所定のWSTのパラメータに基づき補正し、レーザ駆動部11へ出力する。レーザ駆動部11は、入力した記録パルス列に応じたレーザダイオード駆動用のパルス信号を生成し、光ピックアップ2内の図示されていない半導体レーザに供給することにより記録パルス光を発生し、光ディスク1内の書き込みエリアに、マークとスペースの記録を行う。
通常の読み出し動作の場合、制御部6は、光ピックアップ2を書き込みエリア内の記録トラックに移動して、情報の再生を行う。光ピックアップ2により読み出された信号は、ヘッドアンプ3を介してデータデコーダ4に入力される。データデコーダ4は、この入力信号を元の入力データにデコードし、入出力部12へ出力する。入出力部12は、制御部6に制御されて、この入力されたデータを外部のコンピュータ等へ出力する。
以上説明したように、ジッターを最小にするWSTパラメータを決定することができるため、調整可能なWSTを構成するパラメータの拡張性に富み、記録品質の改善度(精度)が向上する。また、一度の記録を基に最適なWSTを論理的に導き出すため、最適化のために光ディスクの広い領域を提供する必要が無く、短時間でWSTパラメータの補正が可能となる。このため本発明を適用した光情報記録装置及び光情報記録方法を提供することが可能となる。
本発明による光情報記録装置の構成を示すブロック図。 本発明の試し書き時の各信号と記録されたパターンとの関係を示す相関図。 得られた連立一次方程式を行列表現した具体例を示すマトリクス図。 本発明のオーバードライヴによる再生信号を示す再生信号波形図。 本発明による試し書き動作における処理の手順を示すフローチャート。 従来のWSTを構成するパラメータを示す再生信号の波形図。
符号の説明
1 光ディスク
2 光ピックアップ
3 ヘッドアンプ
4 データデコーダ
5 差分検出部
6 制御部
7 ストラテジ設定部
8 記憶部
9 記録パルス列補正部
10 データエンコーダ
11 レーザ駆動部
12 入出力部
E 評価関数
要素存在確率
σ 要素ジッター
μ 要素平均位置
l−mark、j−mark マーク部分
i−space、m−space スペース部分
μlijm 再生信号の現状の平均前端位置
Pj 記録されたパターンの前端位置
jf j−markの前端の平均値
ij、yli、yjm 記録用信号の前後端位置からの変更量
ij、clij、bijm 影響係数
lijm 存在確率

Claims (8)

  1. 所定のライトストラテジに従って記録パルス光を生成し、生成した前記記録パルス光を光記録媒体に照射することにより前記光記録媒体上にマークおよびスペースの並びを形成して情報を記録する光情報記録装置であって、
    基準のライトストラテジに従って、前記光記録媒体に情報を記録させる記録手段と、
    前記記録手段により前記光記録媒体に記録された情報を読み取り、前記マークおよびスペースに応じた再生信号を生成する再生信号生成手段と、
    前記再生信号を基にクロックを生成するクロック生成手段と、
    前記再生信号生成手段で生成された再生信号において、値が切り替わる各マークの前後端位置毎に、前記前後端位置のタイミングと前記クロック生成手段で生成された前記クロックとの変化量を検出する検出手段と、
    前記変化量よりマーク長とスペース長の組み合わせで分類された要素の要素ジッターおよび要素平均位置を算出する演算手段と、
    前記要素ジッターおよび前記要素平均位置とライトストラテジを基に評価関数を構成し、前記評価関数を最適化する様にライトストラテジを補正する補正手段とを含み、
    前記補正手段は、得られたライトストラテジの補正値により前記基準のライトストラテジを補正して前記所定のライトストラテジを得ることを特徴とする光情報記録装置。
  2. 前記評価関数は、前記要素ジッターと前記ライトストラテジを基に構成される関数の2乗および前記要素平均位置と前記ライトストラテジを基に構成される関数の2乗を加算し、さらにそれに要素存在確率を乗算する演算を、前記要素毎に行った結果を合計することにより表されることを特徴とする請求項1に記載の光情報記録装置。
  3. 前記評価関数は、前記要素ジッターが前記ライトストラテジの補正に対して変化せず不変と見做せる場合は前記要素ジッターを無視し、前記要素平均位置と前記ライトストラテジを基に構成される関数を2乗し、さらにそれに要素存在確立を乗算する演算を、前記要素毎に行った結果を合計することにより表されることを特徴とする請求項2に記載の光情報記録装置。
  4. 前記マーク長とスペース長の組み合わせで分類された要素は、前後を含め3つ以上の前記マーク長およびスペース長の組み合わせで分類されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の光情報記録装置。
  5. 前記評価関数の前記要素ジッターおよび前記要素平均位置は、前記ライトストラテジの1次関数として表されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の光情報記録装置。
  6. 前記最適化において、前記検出手段により前記前後端位置毎に検出された複数の前記変化量を基に、前記評価関数を前記ライトストラテジにより微分して得られる微分関数を0とすることにより得られる補正値により前記基準のライトストラテジの補正を行い、前記所定のライトストラテジを得ることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の光情報記録装置。
  7. 前記最適化において、前記評価関数の数式で表された部分においては、前記検出手段により前記前後端位置毎に検出された複数の前記変化量を基に、前記ライトストラテジにより微分して得られる微分関数を0とすることにより得られる補正値と、前記評価関数の数式で表されない部分においては、実測的手法を適用して得られる補正値と、を基に前記基準のライトストラテジを補正し、前記所定のライトストラテジを得ることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の光情報記録装置。
  8. 所定のライトストラテジに従って記録パルス光を生成し、生成した前記記録パルス光を光記録媒体に照射することにより前記光記録媒体上にマークおよびスペースの並びを形成して情報を記録する光情報記録方法であって、
    基準のライトストラテジに従って、前記光記録媒体に情報を記録手段により記録させる第1ステップと、
    前記記録手段により前記光記録媒体に記録された情報を読み取り、前記マークおよびスペースに応じた再生信号を再生信号生成手段により生成する第2ステップと、
    前記再生信号を基にクロック生成手段によりクロックを生成する第3ステップと、
    前記再生信号生成手段で生成された再生信号において、値が切り替わる各マークの前後端位置毎に、前記前後端位置のタイミングと前記クロック生成手段で生成された前記クロックとの変化量を検出手段により検出する第4ステップと、
    前記変化量よりマーク長とスペース長の組み合わせで分類された要素の要素ジッターおよび要素平均位置を演算手段により算出する第5ステップと、
    前記要素ジッターおよび前記要素平均位置とライトストラテジを基に評価関数を構成し、前記評価関数を最適化する様にライトストラテジを補正手段により補正する第6ステップとを含むことを特徴とする光情報記録方法。
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