JP2009271621A - 医用文書作成支援装置、医用文書作成支援方法、並びに医用文書作成支援プログラム - Google Patents

医用文書作成支援装置、医用文書作成支援方法、並びに医用文書作成支援プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】診察や検査の結果を正確且つ簡潔に記述するという、所見文本来の目的の達成に寄与する。
【解決手段】レポート作成端末13のストレージデバイス32には、辞書テーブル57が格納されている。辞書テーブル57には、所見文を作成する際に選択される用語選択ボタン51の医療用語(入力語句)が登録されている。入力語句には、医学的な見地で正常な状態を示すものであるか、異常な状態を示すものであるかの属性が定義されている。編集処理部42は、用語選択ボタン51の選択状態、およびその属性に基づいて、所見文を作成する。編集処理部42は、正常な状態を示す入力語句を含む第一の節と、異常な状態を示す入力語句を含む第二の節とを分ける。そして、第二の節を所見文の先頭に割り当て、第一の節を後に回す。
【選択図】図3

Description

本発明は、複数の医療用語から所望の医療用語を選択させ、これを元に文を作成する医用文書作成支援装置、医用文書作成支援方法、並びに医用文書作成支援プログラムに関する。
最近の医療現場には、カルテや医用レポート等の医用文書を電子データとして扱い、医用文書の作成や管理を容易ならしめるための様々なコンピュータシステムが導入されつつある(特許文献1〜3参照)。
特許文献1は、予め登録された要素(いつ、どこが、どのように、どうしたといったいわゆる5W1H)毎のメニューを有する電子カルテシステムの入力支援方式を開示している。上階層のメニューが選択されたら、下階層のメニューを順次表示し、語句を選択させる。そして、選択された語句に応じた助詞(「が」、「に」等)で各語句を連結し、所見文を作成する。例えば、「今日から」、「頭」、「刺すように」、「痛い」の各語句が選択された場合の所見文は、「今日から頭が刺すように痛い。」となる。
特許文献2に記載の医用画像報告書入力システムは、所見文を節(「肝内胆管の拡張が有り、」、「範囲は両葉。」等)に分解し、節毎にその基本部分(「肝内胆管の拡張は」、「範囲は」等)と選択候補(「有り」、「無し」、「両葉」等)とを関連付けている。そして、予め定められた順序に従って質問形式で選択候補を選ばせ、これに基づいて所見文を作成している。
特許文献3に記載の情報処理システムでは、部位、基本所見、診断1、診断2といった項目毎に複数の選択肢(部位の場合は「右頭葉灰白質」、基本所見の場合は「高信号域」、診断1の場合は「急性期脳梗塞」、診断2の場合は「前大脳動脈の閉塞」等)を用意している。そして、「(部位)に(基本所見)を認める/認めない。(診断1)を疑う。(診断2)を疑う。」という文に、選択肢で選択された語句を当て嵌めて、所見文を作成している。
特開平04−195465号公報 特開2004−157815号公報 特開2007−140862号公報
所見文に使用される医療用語には、医学的な見地で正常な状態を示すものと、異常な状態を示すものとがある。所見文の作成や閲覧をする際に、診断の妥当性を確認したり、診療の方針を決定したりすることを考慮すると、異常な状態を示す医療用語の方が重要である。一方、一人の患者の診療履歴を検討する場合や、ある疾患に対する症例を抽出する場合など、データの二次利用を考慮すると、異常な状態を示す医療用語だけでなく、正常な状態を示す医療用語も重要となってくる。
特許文献1〜3に記載の発明は、正常な状態を示す医療用語と異常な状態を示す医療用語とを、特に区別せずに取り扱っている。所見文は、本来、診察や検査の結果を正確且つ簡潔に記述することを目的として作成するものであるが、特許文献1〜3に記載の発明の如く、正常な状態と異常な状態とを区別しないと、本来の目的を達成することができなくなる。そうなると、重要な箇所が分かり難い所見文や、医学的にさほど意味がない箇所を含む冗長な所見文ができてしまい、場合によっては重要な箇所を見落とす等して、重大な医療ミスに繋がるおそれもある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、その目的は、診察や検査の結果を正確且つ簡潔に記述するという、所見文本来の目的の達成に寄与することにある。
上記目的を達成するために、本発明の医用文書作成支援装置は、複数の医療用語から所望の医療用語を選択させる操作入力制御手段と、複数の医療用語が登録されており、各医療用語に対して、医学的な見地で正常な状態を示すものであるか、異常な状態を示すものであるかの属性が定義された辞書と、前記操作入力制御手段による医療用語の選択状態に基づいて、医療情報が記述される医用文書を構成する文を作成する作成手段であり、文の作成に際して、前記操作入力制御手段で選択された医療用語の属性を元に、正常な状態を示す医療用語を含む第一の節と異常な状態を示す医療用語を含む第二の節とを区別して取り扱う作成手段と、前記作成手段で作成された文を表示させる表示制御手段とを備えることを特徴とする。
前記作成手段は、前記操作入力制御手段で選択された複数の医療用語のうち、少なくとも一つの属性が異常であった場合、第一の節と第二の節とでそれぞれ文を作成する。そして、第二の節の文の位置を、第一の節の文の前に割り当てる。
この場合、前記作成手段は、意味的に等価となる第一の節と第二の節とがある場合、その第一の節を入れずに文を作成する。また、前記作成手段は、一つの節に正常な状態を示す医療用語と異常な状態を示す医療用語を含む場合、その節を二分せずに、一文とする。
前記作成手段は、前記操作入力制御手段で選択された複数の医療用語のうち、少なくとも一つの属性が異常であった場合、第一の節に対して、第二の節の前記表示制御手段による表示形式を変更する。具体的には、前記作成手段は、第二の節のフォント、文字サイズ、文字飾り、または文字色の少なくともいずれかを、第一の節と違える。
前記作成手段は、前記操作入力制御手段で選択された複数の医療用語のうち、少なくとも一つの属性が異常であった場合、第一の節を入れずに、第二の節のみで文を作成する。
前記作成手段は、前記操作入力制御手段で選択された医療用語が、全て正常または異常の属性であった場合、属性に関わらず、前記操作入力制御手段による医療用語の選択状態のみに基づいて文を作成する。
少なくとも前記操作入力制御手段による医療用語の選択状態を、文に関連付けて記憶する記憶手段を備えることが好ましい。前記操作入力制御手段による医療用語の選択状態に加えて、その属性を文に関連付けて記憶してもよい。
前記辞書には、医療用語に加えて、節をさらに細分化した複数の語句が登録されており、各医療用語および各語句に対して、節内の並び順が階層構造で表されている。前記作成手段は、前記操作入力制御手段による医療用語の選択状態に応じた医療用語および語句を前記辞書から読み出し、読み出した医療用語および語句を並び順に従って連結して文を作成する。
本発明の医用文書作成支援方法は、複数の医療用語が登録されており、各医療用語に対して、医学的な見地で正常な状態を示すものであるか、異常な状態を示すものであるかの属性が定義された辞書を用い、複数の医療用語から所望の医療用語を操作入力制御手段で選択させ、操作入力制御手段による医療用語の選択状態に基づいて、医療情報が記述される医用文書を構成する文を作成手段で作成し、文の作成に際して、操作入力制御手段で選択された医療用語の属性を元に、正常な状態を示す節と異常な状態を示す節とを区別して取り扱い、作成手段で作成された文を表示制御手段で表示させることを特徴とする。
本発明の文書作成支援プログラムは、複数の医療用語が登録されており、各医療用語に対して、医学的な見地で正常な状態を示すものであるか、異常な状態を示すものであるかの属性が定義された辞書を用い、複数の医療用語から所望の医療用語を選択させる操作入力制御機能と、前記操作入力制御機能による医療用語の選択状態に基づいて、医療情報が記述される医用文書を構成する文を作成する作成機能であり、文の作成に際して、前記操作入力制御機能で選択された医療用語の属性を元に、正常な状態を示す節と異常な状態を示す節とを区別して取り扱う作成機能と、前記作成機能で作成された文を表示させる表示制御機能とを、コンピュータに実現させることを特徴とする。
本発明によれば、操作入力制御手段で選択される医療用語に対して、医学的な見地で正常な状態を示すものであるか、異常な状態を示すものであるかの属性を定義し、正常な状態を示す医療用語を含む節と異常な状態を示す医療用語を含む節とを区別して取り扱って文を作成し、これを表示させるので、異常な状態を示す医療用語を含む節に注目して所見文の作成や閲覧をすることができる。このため、診断の妥当性を確認したり、診療の方針を決定したりすることが容易になる。従って、診察や検査の結果を正確且つ簡潔に記述するという、所見文本来の目的の達成に寄与することができる。
図1において、医療情報システム2は、病院等の医療施設に構築され、診療科10に設置される診療科端末11、放射線検査科(以下、単に検査科という)12に設置されるレポート作成端末13、データベース(以下、DBと略す)サーバ14、およびこれらを通信可能に接続するネットワーク15を備える。ネットワーク15は、例えば、院内に敷設されたLAN(Local Area Network)である。
診療科端末11は、検査(読影も含む)を依頼する診療科10の医師(以下、依頼医という)によって操作される。診療科端末11は、カルテ16の閲覧や入力の他、検査科12に対して検査を依頼するためのオーダを発行する際に利用される。診療科端末11は、検査科12から提供される検査画像17やレポート18を表示して、依頼医の閲覧に供する。
レポート作成端末13は、読影を専門とする検査科12の医師(以下、読影医という)によって操作される。レポート作成端末13は、読影医がオーダを確認したり、レポート18を作成したりするときに利用される。レポート作成端末13は、画像表示画面やレポート編集画面44(図3参照)を表示して、レポート18の作成を支援する。
DBサーバ14には、カルテDB19、画像DB20、レポートDB21等の複数のDBが構築されている。カルテDB19は、患者毎のカルテ16のデータ等を格納する。画像DB20は、CR装置、CT装置、MRI装置といったモダリティ22によって撮影される検査画像17のデータを格納する。レポートDB21は、レポート作成端末13によって作成されたレポート18のデータを格納する。
DBサーバ14は、ネットワーク15を通じて、モダリティ22から検査画像17のデータを受信して、受信した検査画像17のデータを画像DB20に格納する。つまり、DBサーバ14は、いわゆるPACS(Picture Archiving and Communication Systems)サーバとして機能し、モダリティ22とともにPACSを構成する。
検査画像17のデータは、個々の検査画像17を識別するための画像IDを有する。検査画像17のデータは、例えば、DICOM(Digital Imaging and Communication in Medicine)に準拠したファイル形式で、画像DB20に格納される。検査画像17のファイルには、患者ID、検査ID、検査日、検査種等の項目を含む付帯情報を記録したDICOMタグが付与される。画像DB20に格納された検査画像17のデータは、DICOMタグの各種項目を検索キーとして、検索が可能である。
DBサーバ14は、診療科端末11およびカルテDB19とともにカルテシステムを構成する。また、DBサーバ14は、レポート作成端末13、画像DB20、並びにレポートDB21とともにレポート作成支援システムを構成する。レポート18のデータは、検査画像17のデータと同様、検査ID、患者ID、患者名等の検索キーによって検索が可能である。なお、本例では、各DB19〜21を一つのDBサーバ14に構築した例で説明しているが、各DB19〜21を別々のDBサーバに構築してもよい。
診療科端末11が発行するオーダは、患者ID、患者名、依頼日、依頼元、検査種(CTやMRI等)、検査目的、読影の要否等の情報を記録する各種項目を有する。依頼元の項目には、内科、脳外科等の依頼医の所属、氏名、医師IDといった情報が記録される。検査目的の項目には、治療中の病巣に対する治療効果を判定する治療効果判定、転移巣の有無を調べる転移検索等の情報が記録される。
診療科端末11が発行したオーダは、検査科12に設置されたオーダ受付端末(図示せず)に送信されて、検査科12に受け付けられる。オーダ受付端末は、受信したオーダに検査IDを付与して、オーダのデータを管理する。検査IDは、受付完了通知とともにオーダ受付端末から診療科端末11に送信される。検査科12のスタッフ(検査技師)は、オーダ受付端末で受信したオーダに基づいて、モダリティ22による撮影を行う。
読影が必要な場合(オーダの読影の要否の項目が要の場合)には、検査IDが付与されたオーダが、オーダ受付端末からレポート作成端末13に送信される。読影医は、レポート作成端末13を介してオーダを確認し、画像DB20から読影の対象となる検査画像17のデータを読み出す。そして、読み出した検査画像17の読影結果をレポート18にまとめる。
レポート18の作成が完了すると、読影医は、オーダ発行元の診療科端末11に対して、レポート作成端末13を通じて作成完了通知を送信する。作成完了通知には、検査画像17やレポート18が格納される各DB20、21内のアドレスが含まれている。依頼医は、診療科端末11を通じて作成完了通知に含まれるアドレスにアクセスして、検査画像17やレポート18を閲覧する。
各端末11、13およびDBサーバ14は、それぞれ、パーソナルコンピュータ、サーバ用コンピュータ、ワークステーションといったコンピュータをベースに、オペレーティングシステム等の制御プログラムや、クライアントプログラム又はサーバプログラムといったアプリケーションプログラムをインストールして構成される。
図2において、各端末11、13およびDBサーバ14を構成するコンピュータは、基本的な構成は略同じであり、それぞれ、CPU30、メモリ31、ストレージデバイス32、LANポート33、およびコンソール34を備えている。これらはデータバス35を介して相互接続されている。
ストレージデバイス32は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)である。ストレージデバイス32には、制御プログラムやアプリケーションプログラム(以下、APという)36が格納される。また、レポート作成端末13のストレージデバイス32には、辞書テーブル57(図3〜図5参照)が格納される。
さらに、DBサーバ14には、プログラムを格納するHDDとは別に、DB用のストレージデバイス32として、例えば、HDDを複数台連装したディスクアレイが設けられる。ディスクアレイは、DBサーバ14の本体に内蔵されるものでもよいし、本体とは別に設けられ、本体にケーブルやネットワークを通じて接続されるものでもよい。
メモリ31は、CPU30が処理を実行するためのワークメモリである。CPU30は、ストレージデバイス32に格納された制御プログラムをメモリ31へロードして、プログラムに従った処理を実行することにより、コンピュータの各部を統括的に制御する。
LANポート33は、ネットワーク15との間の伝送制御を行うネットワークインタフェースである。コンソール34は、ディスプレイ37と、キーボードやマウス等の入力デバイス38とからなる。
診療科端末11には、AP36として、カルテ16の閲覧や編集を行うカルテ用ソフトウエア、検査画像17やレポート18の閲覧を行うビューアソフトウエアといったクライアントプログラムがインストールされる。クライアントプログラムが起動されると、診療科端末11のディスプレイ37には、GUI(Graphical User Interface)による操作画面が表示される。操作画面には、カルテDB19、画像DB20、レポートDB21から、それぞれ読み出されたカルテ16、検査画像17、レポート18を表示する表示画面が含まれる。
診療科端末11には、入力デバイス38を通じて、カルテ16の入力・編集の指示や、オーダの入力・発行の指示といった操作指示が入力される。入力されたカルテ16やオーダのデータは、カルテDB19に格納される。
レポート作成端末13には、AP36として、レポート作成支援を行うレポート編集用のクライアントプログラムがインストールされている。レポート作成端末13は、レポート編集用のクライアントプログラムによって、検査画像17の表示処理と、レポート18の編集処理とを行う。DBサーバ14には、AP36として、クライアントである各端末11、13からの要求に応じて処理を実行し、処理結果を応答するサーバプログラムがインストールされている。
図3において、レポート作成端末13のCPU30は、レポート編集用のクライアントプログラムを起動すると、コンソール制御部(操作入力制御手段、表示制御手段に相当)40、DBアクセス部41、編集処理部(作成手段に相当)42、オーダ取得部43として機能する。
レポート作成端末13は、CPU30が設けられた端末本体に、二台のディスプレイ37a、37bを接続した構成である。一台のディスプレイ37aには、検査画像17の観察用に使用される画像表示画面が出力される。もう一台のディスプレイ37bには、レポート18の作成に使用されるレポート編集画面44が出力される。
画像表示画面およびレポート編集画面44は、GUIによる操作画面を構成する。コンソール制御部40は、これらの操作画面を各ディスプレイ37a、37bに出力し、操作画面を通じて、入力デバイス38からの操作指示の入力を受け付ける。
画像表示画面およびレポート編集画面44は、連動して起動する。レポート編集画面44から、読影対象の検査画像17が含まれる検査IDが入力されると、コンソール制御部40は、DBアクセス部41を通じて、検査IDに対応する検査画像17のデータを画像DB20から取得する。コンソール制御部40は、取得した検査画像17をディスプレイ37aに出力する際に、画像表示画面を起動する。
画像表示画面には、CR装置で撮影された放射線による透視画像や、CT装置やMRI装置で撮影された断層画像、断層画像に基づいて生成される三次元画像といった各種の検査画像17が表示される。画像表示画面は、一画面に六コマの断層画像を配列して表示するというように、複数の検査画像17を同時に表示することが可能である。画像表示画面には、操作ボタン、リストボックス、アイコンといった、GUIを構成する各種の操作ツールが設けられている。こうした操作ツールを通じて、入力デバイス38からの各種の操作指示が入力される。
レポート編集画面44には、基本情報表示領域45、所見文入力領域46、用語選択入力領域47、および操作ボタン領域48が設けられている。これら各領域は、GUIを構成する各種の操作ツールである。こうした操作ツールを通じて、入力デバイス38からの各種の操作指示が入力される。操作指示には、レポートDB21からレポート18のデータを読み出す指示、レポートDB21へレポート18のデータを保存する指示、所見文入力領域46を選択してアクティブ(入力が可能な状態)にする指示等が含まれる。
基本情報表示領域45には、患者名(「富士一郎」)、検査ID(「CT0803」)、検査画像17の撮影日(「08/4/12(2008年4月12日)」)といった基本情報が表示される。これらの基本情報は、オーダから読み出される。
所見文入力領域46には、読影医が検査画像17を観察して認識した、病変の状態等の観察記録、すなわち所見を表す文(以下、所見文という)が入力される。図においては、所見文入力領域46は一つだけ表示されているが、所見文入力領域46は追加することも可能である。所見文入力領域46を追加する際には、病変が複数有る場合に、病変毎に所見を分けて入力したり、検査目的が複数ある場合(例えば、治療効果判定と転移検索等)に、検査目的毎に所見を分けて入力したりといった使い方がされる。また、研修医と指導医、一次読影を行う読影医と二次読影を行う読影医等、複数の読影医が所見をそれぞれ入力するという使い方も可能である。
用語選択入力領域47は、マウスのクリック操作によって、所見文入力領域46へ所見文を入力するための操作ツールであり、テンプレート式操作ツールとも呼ばれる。用語選択入力領域47は、「肝臓」、「胆管」といった臓器別の大分類パネル49と、小分類パネル50とを有する。小分類パネル50は、「肝臓の形態」、「腫瘤性病変」といった、臓器毎に所見として記入されるべき項目を類型化した所見項目を有する。各パネル49、50は、タブによって切り替え選択が可能である。大分類パネル49として選択された臓器名は、所見文入力領域46の横に表示される。本例では、大分類パネル49として「肝臓」が、小分類パネル50として「肝臓の形態」がそれぞれ選択されている。
小分類パネル50には、さらに、複数の用語選択ボタン51が設けられている。用語選択ボタン51は、所見項目をさらに細分化した、「辺縁」、「表面」、「腫大程度」、「腫大部位」等々の所見要素毎に、横並びに配列されている。例えば、「辺縁」の所見要素には、「鋭」、「やや鈍」、「鈍」、「表面」の所見要素には、「平滑」、「やや凹凸」、「凹凸」といったものがある。用語選択ボタン51の用語には、各所見要素で使用される頻度が高い医療用語が使用されている。
用語選択ボタン51は、各所見要素について一つだけ選択することが可能である。このため、例えば「辺縁−鋭」が選択されていて、「辺縁−鈍」を選択し直した場合は、「辺縁−鋭」の選択が自動的に解除される。
所見文入力領域46をアクティブにした状態で、所望の用語選択ボタン51にポインタ52を合わせて、マウスでクリック操作を行うと、選択された用語に基づいた所見文が所見文入力領域46に表示される。所見文入力領域46に入力された所見文には、キーボードを操作することで、修正加筆することも可能である。
所見文は、一個以上の用語選択ボタン51を選択したときに表示される。所見文は、用語選択ボタン51が追加選択される毎に表示が更新される。追加選択は、例えば、二つの所見要素の用語選択ボタン51が選択されていて、三つ目の所見要素の用語選択ボタン51を選択する場合と、同一の所見要素で用語選択ボタン51の選択をし直す場合とを含む。
本例では、用語選択ボタン51として、「辺縁−鋭」、「表面−平滑」、「腫大程度−軽度」、「腫大部位−左葉」、「萎縮程度−なし」、「実質均一度−均一」、「実質濃度−正常」がそれぞれ選択され(斜線で示す)、萎縮部位のみ選択されていない。また、所見文として、「肝は左葉が軽度に腫大しています。辺縁鋭、表面平滑、萎縮はなく、実質は均一で正常濃度です。」が所見文入力領域46に表示された状態を図示している。
操作ボタン領域48には、各種操作ボタン53〜56が設けられている。所見追加ボタン53は、所見文入力領域46を追加するためのものである。所見追加ボタン53にポインタ52を合わせてマウスをクリック操作すると、レポート編集画面44に所見文入力領域46が追加表示される。
所見文入力領域46に入力された所見文のデータ(以下、所見データという)は、個々を識別する所見IDを有する。所見IDは、検査画像17やレポート18と所見文との対応をとるためのものであり、所見文入力領域46の追加された順に付された番号を含む。N個目(Nは1以上の自然数)の所見文入力領域46に入力される所見文には、「F−N」の所見IDが割り当てられる。本例では、一個目の所見文入力領域46に所見文を入力する際を示しており、所見文入力領域46の上部に所見IDの「F−1」が表示されている。
終了ボタン54は、レポート18の編集を終了するためのものである。終了ボタン54が選択されると、レポート18のデータが確定保存される。確定保存されたレポート18は、不正な改ざんを防止するために、編集が禁止される。中断ボタン55は、レポート18の作成を一時中断するためのものである。中断ボタン55が選択されると、作成途中のレポート18のデータが一時保存される。キャンセルボタン56は、レポート編集画面44を閉じる際に選択される。
DBアクセス部41は、コンソール制御部40や編集処理部42からの指令に基づいて、DBサーバ14に対する処理要求の送信と処理結果の受信とを行う。画像DB20に対する処理要求には、検査IDや画像IDといった情報を検索キーとして、検査画像17を検索するための検索要求がある。レポートDB21に対する処理要求には、作成したレポート18のデータを格納するための格納要求と、作成したレポート18のデータや、作成途中のレポート18のデータの検索要求とがある。
DBアクセス部41は、格納要求の対象となるデータを、編集処理部42から受け取り、DBサーバ14へ送信する。また、検索要求の対象となるデータを、DBサーバ14から受信して、コンソール制御部40に引き渡す。
編集処理部42は、レポート編集画面44の所見文入力領域46に入力された所見データ、および各パネル49、50、用語選択ボタン51の選択状態を、コンソール制御部40を通じて受け付ける。編集処理部42は、受け付けた所見データを、所見文入力領域46毎に区別してブロック化する。
編集処理部42は、ブロック化した所見データのそれぞれに「F−1」、「F−2」等の所見IDを付加して、これらをレポート18のデータに記録する。編集処理部42は、所見データの他に、オーダから読み出された検査ID、患者ID、患者名といった情報を、レポート18のデータに付加する。
編集処理部42は、所見IDに加えて、各所見データに対して、その所見文を入力した読影医を識別するための医師IDを付加する。医師IDは、レポート作成端末13の起動時のユーザ認証の際等に読影医によって入力される。所見データは、所見IDや医師IDによって、検索することが可能である。
また、編集処理部42は、ストレージデバイス32に格納された辞書テーブル57に基づいて、各パネル49、50、用語選択ボタン51の選択状態に応じた所見文を作成する。
図4の左側において、辞書テーブル57は、臓器の項目を最上層として、所見項目、所見要素の順に下層となる階層構造を有する。臓器と所見項目、所見項目と所見要素は、それぞれ親子関係にあり、臓器、所見項目、所見要素の各々は、兄弟関係にある。臓器の項目には、大分類パネル49の「肝臓」、「胆管」等が、所見項目には、小分類パネル50の「肝臓の形態」、「腫瘤性病変」等が、所見要素には、「辺縁」、「表面」、「腫大程度」、「腫大部位」等がそれぞれ登録されている。所見要素の「腫大」、「萎縮」、「実質」の下層には、それぞれ、「腫大部位」、「腫大程度」、「萎縮部位」、「萎縮程度」、「実質均一度」、「実質濃度」の所見要素が繋げられている。図示は省略したが、臓器の項目の「胆管」や「胆嚢」、あるいは所見項目の「腫瘤性病変」等も、それぞれ複数の所見項目および所見要素を下の階層に有する。
図4の右側および図5において、各所見要素には、その所見要素に関する節を構成する語句が登録されている。語句には、固定、入力、可変の三種類がある。所見要素には、これら全ての種類の語句が登録されているものもあれば、いずれかが登録されているものもある。
固定語句は、「辺縁」、「表面」、「腫大」等であり、所見要素と同一である。固定語句は、その所見要素に属する用語選択ボタン51が選択されたときに必ず所見文に入る。
入力語句は、「鋭」、「鈍」、「やや凹凸」等であり、所見要素「実質濃度」等の入力語句が用語選択ボタン51の用語の表示と若干異なる他は、用語選択ボタン51の用語の表示と同一である。入力語句は、「腫大−なし」、「萎縮−なし」が選択された場合を除いて、対応する用語選択ボタン51が選択されたときに必ず所見文に入る。
入力語句には、属性として区別情報が定義されている。区別情報には、「正常」、「異常」の二種類がある。入力語句が、医学的な見地で正常な状態を示す医療用語である場合、区別情報は「正常」、異常な状態を示すものの場合は「異常」となる。区別情報が「正常」である入力語句は、本例では「辺縁−鋭」、「表面−平滑」、「腫大程度−なし」、「萎縮程度−なし」、「実質均一度−均一」、「実質濃度−正常」の六個で、他の入力語句は全て「異常」が定義されている。
可変語句は、「、」、「はなく、」、「しています。」等であり、用語選択ボタン51の選択状態に応じて可変する。可変語句には、属性として使用位置、および使用形式が定義されている。使用位置には「途中」、「末尾」、使用形式には「肯定」、「否定」のそれぞれ二種類がある。使用位置が「途中」の可変語句(「、」、「はなく、」等)は、その所見要素に関する節が、所見文の途中の節である場合に使用する。使用位置が「末尾」の可変語句(「しています。」等)は、その所見要素に関する節が、所見文の末尾の節である場合に使用する。
使用形式が「肯定」の可変語句(「し、」、「しています。」等)は、その所見要素に関する節が、肯定形である場合に使用する。使用形式が「否定」の可変語句(「はなく、」、「はありません。」)は、その所見要素に関する節が、否定形である場合に使用する。否定形である場合とは、本例では、所見要素「腫大程度」、「萎縮程度」において、用語選択ボタン51で「なし」を選択した場合である。それ以外は全て肯定を表す場合となる。
用語選択ボタン51のいずれかが選択された場合、編集処理部42は、まず、各パネル49、50の選択状態に対応する、辞書テーブル57の臓器の項目、所見項目の階層を辿る。そして、選択された用語選択ボタン51に対応する所見要素(以下、アクティブな所見要素という)の固定語句、および入力語句を、辞書テーブル57から読み出す。下層(子)の所見要素、すなわち本例では「腫大程度」、「腫大部位」、「萎縮程度」、「萎縮部位」、「実質均一度」、「実質濃度」の用語選択ボタン51が選択された場合は、その上層(親)の所見要素である「腫大」、「萎縮」、「実質」も自動的にアクティブとなり、上層の所見要素の語句も、自動的に編集処理部42に読み出される。
編集処理部42は、辞書テーブル57から読み出した入力語句の区別情報を取得する。読み出した全ての入力語句の区別情報が正常、または異常である場合、編集処理部42は、以下に説明する節の組み替えは行わない。
辞書テーブル57から読み出した入力語句の区別情報が正常、異常と混在していた場合、編集処理部42は、区別情報が異常である入力語句をピックアップする。そして、区別情報が異常である入力語句が選択された所見要素に関する節(以下、第二の節という)を所見文の先頭に割り当て、区別情報が正常である入力語句が選択された所見要素に関する節(以下、第一の節という)を後に回す。辞書テーブル57の登録順が最初の所見要素(本例では「辺縁」)に関する節が第二の節であった場合は、節の組み換えはしない。
続いて、編集処理部42は、アクティブな所見要素の可変語句を決定する。編集処理部42は、アクティブな所見要素に関する節の使用位置、および使用形式を調べる。編集処理部42は、アクティブな所見要素と同じ階層レベル(兄弟関係)にある所見要素がアクティブであるか否かを、辞書テーブル57の登録順に見ていく。辞書テーブル57から読み出した全ての入力語句の区別情報が正常、または異常であり、使用位置、および使用形式の判定対象となるアクティブな所見要素の後に、別のアクティブな所見要素がある場合は、使用位置は「途中」、そうでなければ「末尾」となる。
辞書テーブル57から読み出した入力語句の区別情報が正常、異常と混在していた場合、所見文の先頭に割り当てた第二の節のうち、第一の節との境目の第二の節の使用位置は「末尾」となる。その他の第二の節の使用位置は「途中」となる。同様に、後に回された第一の節の使用位置は、辞書テーブル57から読み出した全ての入力語句の区別情報が正常、または異常である場合に準じる。端的に言えば、編集処理部42は、第一の節と第二の節を分けて、第二の節の位置を所見文の前にもってきて句点で区切り、その後に第一の節をまとめるのである。
選択された用語選択ボタン51に対応する入力語句の使用形式が「否定」であった場合、すなわち本例で「腫大程度−なし」、「萎縮程度−なし」が選択された場合、編集処理部42は、アクティブな所見要素である「腫大程度」およびその上層の「腫大」、「萎縮程度」およびその上層の「萎縮」の使用形式を「否定」と断じる。それ以外は全て「肯定」と断じる。この説明から明らかなように、下層の所見要素の使用形式は、その上層の所見要素に対しても適用される。編集処理部42は、以上のようにして辞書テーブル57から読み出した各種語句を、辞書テーブル57の並び(登録)順に従って連結し、所見文を作成する。
図3の各パネル49、50、用語選択ボタン51の選択状態を例に挙げて、編集処理部42の所見文の作成処理を説明する。各パネル49、50として「肝臓」、「肝臓の形態」が選択されているので、編集処理部42は、辞書テーブル57の「肝臓」、その下層の「肝臓の形態」を辿る。そして、アクティブな所見要素(この場合は「辺縁」〜「実質」まで全て)の固定語句である「辺縁」、「腫大」、「実質は」等、および入力語句である「鋭」、「軽度に」、「左葉が」、「正常濃度」等を、辞書テーブル57から読み出す。
この場合、異常な所見要素は「腫大部位」、「腫大程度」であり、その他は全て正常な所見要素である。このため、第二の節である所見要素「腫大」に関する節「肝は左葉が軽度に腫大しています。」を所見文の先頭に割り当て、その他の第一の節「辺縁鋭、表面平滑、・・・」を後に回す。また、所見要素「腫大」に関する節は、使用位置が「末尾」の可変語句「しています。」を選択する。その他の所見要素に関する節は、所見要素「辺縁」〜「実質均一度」までは、使用位置が「途中」である。また、「萎縮程度−なし」が選択されているため、所見要素「萎縮」の使用形式は「否定」で、他は全て「肯定」である。従って、編集処理部42は、可変語句として「、」、「はなく、」、「で」、「です。」を辞書テーブル57から選択的に読み出す。このようにして読み出した各種語句を、予め定められた順序に従って連結すると、図3および段落[0053]に記載した所見文となる。
他の例を挙げると、「辺縁−鈍」のみが選択された場合、所見文は「辺縁鈍です。」となる。また、「腫大程度−なし」のみが選択された場合、所見文は「腫大はありません。」、「萎縮程度−中等度」、「萎縮部位−肝全体」のみが選択された場合、所見文は「肝全体が中等度に萎縮しています。」となる。「実質−不均一」のみが選択された場合、所見文は「実質は不均一です。」である。
「辺縁−鈍」、「表面−平滑」が選択された場合、「鈍」の区別情報が異常、「平滑」は正常であるので、所見文は「辺縁鈍です。表面平滑です。」となる。「辺縁−鋭」、「表面−凹凸」、「萎縮程度−高度」、「萎縮部位−左葉」が選択された場合は、所見文は「表面凹凸、左葉が高度に萎縮しています。辺縁鋭です。」となる。アクティブな所見要素が一つである場合は、所見文は単文となり、アクティブな所見要素が複数である場合は、所見文は各所見要素に関する節からなる重文となる。辞書テーブル57から読み出した入力語句の区別情報が正常、異常と混在していた場合、所見文は先頭の第二の節と、それに続く第一の節とからなる。
所見要素の並び(登録)順は、所見文における各所見要素に関する節の位置と対応している。すなわち、辞書テーブル57から読み出した全ての入力語句の区別情報が正常、または異常であり、全ての所見要素がアクティブであった場合、所見要素「辺縁」に関する節が所見文の先頭に割り当てられ、順次「表面」、「腫大」、・・・の節がその後に続く。そして、「実質」に関する節が、所見文の末尾に位置する。下層に所見要素が繋げられた所見要素「腫大」、「萎縮」、「実質」に関する節も、下層の所見要素の並び順が、所見文に反映される。例えば、所見要素「腫大」は、「腫大部位」、「腫大程度」の順に節が組み立てられる。辞書テーブル57から読み出した入力語句の区別情報が正常、異常と混在していた場合は、第一、第二の節のそれぞれで、所見要素の並び順に応じた位置となるように所見文が作成される。
また、各所見要素の各語句の並び(登録)順も、その所見要素に関する節における語句の位置と対応している。例えば、所見要素「辺縁」に関する節は、固定語句「辺縁」が先頭で、その後に入力語句、可変語句が続く。所見要素「実質」に関する節は、固定語句「実質は」が先頭で、その後に所見要素「実質均一度」の入力語句、可変語句が続き、さらにその後に所見要素「実質濃度」の入力語句が続く。そして、最後に所見要素「実質」の可変語句で締め括られる。
なお、所見要素「実質」は、所見文の末尾にくる節を構成するため、可変語句は登録せず、所見要素「実質濃度」の末尾を「です。」としておけばよさそうなものだが、使用位置が「末尾」の「です。」に加えて、使用位置が「途中」の「、」をも登録している。本例では所見要素「実質」の節が途中となることはないので、「、」は使用しないが、所見要素「実質」の後に、新たな所見要素を追加登録する場合は、所見要素「実質」の節が途中となることも有り得る。従って、新たな所見要素を追加登録する場合を想定して、「です。」や「、」を登録している。所見要素「実質均一度」の可変語句の「末尾」が空欄となっているのも、そのためである。他の所見要素についても、新たな所見要素や語句を追加登録する場合を想定して、例えば、入力語句に対しても使用形式を定義する等、無駄がないように定義付けや並び順を構成することが好ましい。
ここで、所見要素「腫大」と「萎縮」に関する節は、どの部位(肝全体、右葉、または左葉)に、どの程度(軽度、中等度、または高度)の腫大、または萎縮があり、選択した部位以外に腫大、または萎縮がないこと、もしくは、肝のどの部位にも腫大、または萎縮がないこと、のいずれかの意味の記述を想定している。
ところが、本例では、所見要素「腫大程度」と「腫大部位」、および「萎縮程度」と「萎縮部位」の用語選択ボタン51を、レポート編集画面44に同時に表示している。この場合、使用形式が「否定」である「程度−なし」を選択して、使用形式が「肯定」である「部位−右葉、または左葉」を選択することも可能である。もしこのような選択状態となると、「右葉、または左葉の一方に腫大、または萎縮がない」ことは分かるが、右葉、または左葉の他方の腫大、または萎縮の有無が不明確になってしまう。
そこで、上記の如くアクティブな所見要素に「否定」、「肯定」の使用形式が混在する場合は、所見文が不明確とならないように予め所見文作成のルールを決めておく。例えば、辞書テーブル57の登録順が後の所見要素の使用形式を採用する。上記の例でいくと、辞書テーブル57の登録順は「部位」、「程度」であるので、登録順が後の「程度」の使用形式(「なし」であるため「否定」)を採用して可変語句を決定する。従って、「程度−なし」が選択されていた場合は、「部位」に何が選択されていても、所見文は、「腫大、または萎縮はなく、」、もしくは「腫大、または萎縮はありません。」となる。
もちろん、アクティブな所見要素に「否定」、「肯定」の使用形式が混在しないような対策を講じてもよい。例えば、「部位」と「程度」の用語選択ボタン51を、レポート編集画面44に同時に表示せずに、最初は「程度」の用語選択ボタン51のみを表示しておく。そして、「なし」以外の、使用形式が「肯定」の「軽度」、「中等度」、「高度」のいずれかが選択された場合に、「部位」の用語選択ボタン51を表示する。但し、「部位」の用語選択ボタン51の表示・非表示が切り替わると、煩わしさを感じる読影医もいるため、「部位」と「程度」の用語選択ボタン51を同時に表示する例を採用することが好ましく、これらの態様を読影医が選択可能に構成することが、さらに好ましい。
図3に戻って、オーダ取得部43は、オーダ受付端末からネットワーク15を介してオーダを取得する。取得したオーダは、例えば、レポート作成端末13のストレージデバイス32に設けられたオーダテーブル(図示せず)に登録される。
DBサーバ14のCPU30は、サーバプログラムを実行することにより、検査画像17、およびレポート18のデータの格納処理部および検索処理部として機能する。格納処理部は、レポート作成端末13やモダリティ22といったクライアントからの各データの格納要求に応じて、各DB20、21へのデータの格納処理を実行する。検索処理部は、診療科端末11、レポート作成端末13からの各データの配信要求に応答して、要求されたデータを各DB20、21から検索して、検索したデータを要求元へ配信する。
以下、上記構成による作用について、図6に示すフローチャートを参照して説明する。依頼医は、診療科端末11を使用して、オーダを発行する。レポート作成端末13は、診療科端末11から発行されたオーダを、検査科12のオーダ受付端末を経由して受信する。
読影医は、レポート作成端末13にアクセスしてオーダを確認し、レポート18の作成を開始する。レポート編集画面44がディスプレイ37bに表示されると、これと連動して画像表示画面がディスプレイ37aに表示される。読影医は、画像表示画面で検査画像17を観察しながら、レポート編集画面44の所見文入力領域46に、それぞれ臓器別の所見文を入力する。
所見文の入力は、用語選択ボタン51を選択することにより行われる。用語選択ボタン51が選択されると(ステップ(以下、Sと略す)10でyes)、コンソール制御部40から編集処理部42に、各パネル49、50、用語選択ボタン51の選択状態が通知される(S11)。
次いで、編集処理部42によって、各パネル49、50、用語選択ボタン51の選択状態を元にした辞書テーブル57の検索が実行される(S12)。編集処理部42が検索を実行することにより、まず、アクティブな所見要素の固定語句、および入力語句が辞書テーブル57から読み出される(S13)。このとき、辞書テーブル57から読み出された入力語句の区別情報が取得される。
S13で辞書テーブル57から読み出された全ての入力語句の区別情報が正常、または異常である場合(S14でyes)、S16に処理が移行する。辞書テーブル57から読み出された入力語句の区別情報が正常、異常と混在していた場合(S14でno)、編集処理部42により、節の組み換えがなされる(S15)。具体的には、第二の節を所見文の先頭に割り当て、第一の節を後に回す。辞書テーブル57の登録順が最初の所見要素(本例では「辺縁」)に関する節が第二の節であった場合は、節の組み換えはされない。
続いて、アクティブな所見要素に関する節の使用位置、使用形式が編集処理部42で判定される(S16)。具体的には、辞書テーブル57から読み出された全ての入力語句の区別情報が正常、または異常であり、判定対象のアクティブな所見要素と同じ階層レベルで、且つ判定対象の所見要素の後に、別のアクティブな所見要素がある場合、使用位置が「途中」と判定され、そうでなければ「末尾」と判定される。また、選択された用語選択ボタン51に対応する入力語句の使用形式が「否定」であった場合、アクティブな所見要素の使用形式が「否定」と判定される。それ以外は全て「肯定」と判定される。
辞書テーブル57から読み出した入力語句の区別情報が正常、異常と混在していた場合は、所見文の先頭に割り当てた第二の節のうち、第一の節との境目の第二の節の使用位置が「末尾」と判定される。その他の第二の節の使用位置は「途中」と判定される。後に回された第一の節の使用位置についても、辞書テーブル57から読み出された全ての入力語句の区別情報が正常、または異常である場合に準じて判定される。
S17において、S16の使用位置、使用形式の判定結果に基づいた可変語句が、辞書テーブル57から読み出される。そして、読み出された各種語句が辞書テーブル57の並び順に連結され、所見文が作成される(S18)。作成された所見文は、編集処理部42からコンソール制御部40に引き渡され、コンソール制御部40の制御の下、所見文入力領域46に表示される(S19)。このように、読影医は、用語選択ボタン51を選択しながら、所見文の入力を行う。これら一連の処理は、用語選択ボタン51が追加選択される度に繰り返し実行される。
読影医は、所見文の入力を終えると、終了ボタン54を選択する(S20でyes)。終了ボタン54が選択されると、レポート18のデータの格納要求がDBアクセス部41からDBサーバ14に送信される。レポート作成端末13から格納要求を受信すると、DBサーバ14では、格納処理部によって、レポート18のデータの格納処理が実行される。レポート18のデータは、レポートDB21に格納される。以上をもって、一回のレポート18の作成処理が終了する。
レポート18の作成が完了すると、レポート作成端末13から、依頼医の診療科端末11に対して、作成完了通知が送信される。依頼医は、診療科端末11を通じてレポートDB21にアクセスして、作成完了通知に含まれるレポート18のアドレスに基づいて、レポート18を読み出す。診療科端末11のディスプレイ37には、レポート表示画面と、レポート18に関連する検査画像17を表示する画像表示画面が出力される。依頼医は、これらの画面を閲覧して、レポート18の内容を確認する。
以上説明したように、本発明は、入力語句に対して、医学的な見地で正常な状態を示すか異常な状態を示すかを定義して、異常な状態を示す入力語句を含む第二の節を所見文の先頭に割り当て、正常な状態を示す入力語句を含む第一の節を後に回して所見文を作成し、この所見文を所見文入力領域46に表示するので、レポート18を作成するにあたって重要となる第二の節に注目することができ、所見文を効率よく作成することができる。
所見文を分解した節をさらに細分化した複数の語句を辞書テーブル57に登録し、語句の属性を定義して、語句の並び順を階層構造で表すので、語句の使い分けや並び順の自由度が増し、違和感のない所見文が作成されるように、これらを事前に定義しておくことができる。従って、作成された所見文は、難解で不自然な箇所がなく、素直に意味がとれる文となる。
また、全ての所見要素がアクティブとならずとも、所見文を作成することができる。従って、単文、重文のいずれにも対応することができる。また、重文となっても、修飾語の係り方が不明瞭となることはない。さらに、使用位置が「途中」と「末尾」の可変語句を判定しているので、末尾を手入力で修正する必要がない。
新たな所見要素や語句を追加する場合、他の所見要素や語句が影響を受けないので、適切な定義付けや並び順で登録すれば、所見文の体裁を崩す懸念がない。また、追加するデータは語句であるので、節を登録する場合と比べて、手間が省け、ストレージデバイス32の記憶容量も少なくて済む。さらに、読影医が好みに応じて辞書テーブル57の内容をカスタマイズすることも容易にできる。
上記実施形態では、レポート18の所見文を入力する際に、本発明の文書作成支援装置を適用している。レポート18に用いる所見文や医療用語は、概ね決まっているため、複数の用語を選択させて文を作成する態様に好適である。また、上記実施形態では、テンプレート式操作ツールを用いて所見文を作成する態様に適用している。手入力で所見文を作成する場合、読影医毎の表現の微妙な違い等の不確定要素があるため、語句の区別情報を一義的に決めることはできないが、テンプレート式操作ツールを用いれば、入力語句の区別情報は一義的に決まるため、確定的に第一の節と第二の節とを区別して取り扱うことが可能である。
上記実施形態では、節の組み替えを行うことで、第一の節と第二の節を区別可能に、所見文を作成しているが、本発明はこれに限定されない。以下に示す第二、第三実施形態を採用してもよい。
第二実施形態を示す図7において、各パネル49、50、用語選択ボタン51の選択状態は、図3に示す第一実施形態と同一であるが、所見文入力領域46に表示された所見文のみが異なる。すなわち、第二の節である「肝は左葉が軽度に腫大しています。」のフォントが、第一の節である「辺縁鋭、表面平滑、・・・」と違えられ、且つ太字で表示されている。
この場合、編集処理部42は、区別情報が異常である入力語句をピックアップし、第二の節のフォントを変更し、且つ太字にする。辞書テーブル57から読み出された全ての入力語句の区別情報が異常であった場合も同様である。
第三実施形態を示す図8において、各パネル49、50、用語選択ボタン51の選択状態は、図3、図7に示す第一、第二実施形態と同一であるが、第二の節である「肝は左葉が軽度に腫大しています。」のみが表示され、第一の節である「辺縁鋭、表面平滑、・・・」は表示されていない。
この場合、編集処理部42は、区別情報が異常である入力語句をピックアップし、第二の節のみで所見文を作成する。このため、所見文入力領域46に表示された所見文は、「腫大程度−軽度」と「腫大部位−左葉」が選択され、他は選択されていない場合と同じものとなる。辞書テーブル57から読み出された全ての入力語句の区別情報が正常であった場合は、所見文入力領域46には何も表示されないか、「全て正常です。」等の定型文が表示される。もしくは、第一実施形態で辞書テーブル57から読み出された全ての入力語句の区別情報が正常であった場合と同様に、第一の節のみで作成された所見文が表示される。
第二、第三実施形態の如く所見文を作成することで、第一実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、第二実施形態では、節の組み替えを行う第一実施形態と併せた態様を例示したが、第一実施形態を併用せずに節の組み替えを行わず、第二の節のフォント等を変更するのみの態様でもよい。
また、第二実施形態で例示したフォントを変更する代わりに、あるいはこれに加えて、第二の節の文字サイズ、文字色を変更してもよく、文字飾りは太字だけでなく、斜体、下線、影付き等を採用してもよい。さらに、上記に例示した方法に限らず、例えば、第二の節を点滅表示させたり、CGキャラクターでポイントしたりする等も可である。要するに、本発明は、第一の節と第二の節とを区別可能に所見文を作成すればよく、この主旨を逸脱しない限り、適宜設定変更することが可能である。
また、上記実施形態の所見要素「腫大」と「萎縮」等、医学的に関連が深い所見要素に関する節には、一方を言えば、他方を言ったことと同じになる場合がある。身近な例を挙げると、「私は男性だ。」と「私は女性ではない。」の文は、一方を言えばよく、両方を言う必要はない。このように、文中に意味的に等価な箇所があることは無駄である。そこで、医学的に関連が深い所見要素のうち、いずれかが第二の節であった場合、第二の節のみを表示し、他方の第一の節は表示しない。
この場合、意味的に等価な節が発生する用語選択ボタン51の選択の組み合わせを、辞書テーブル57に登録しておく。例えば、「辺縁−鋭」、「表面−平滑」、「萎縮程度−軽度」、「萎縮部位−肝全体」「腫大程度−なし」が選択されていた場合、第一実施形態を適用すると、所見文は、図9の上側に示すように、「肝全体が軽度に萎縮しています。辺縁鋭、表面平滑、腫大はありません。」となるが、これを下側に示すように、「肝全体が軽度に萎縮しています。辺縁鋭、表面平滑です。」とする。
肝全体が萎縮していれば、腫大がないことは自明の理である。このため、第二の節である「肝全体が軽度に萎縮しています。」のみを表示し、これと意味的に等価な節である第一の節の「腫大はありません。」を表示しない。このように、意味的に等価な節の一方のみを表示すれば、所見文が無意味に冗長になることを避けることができ、より簡潔な所見文を作成することができる。
また、一つの所見要素に関する節に、正常、異常な状態を示す入力語句が混在する場合もある。上記実施形態では、所見要素「実質」がこれにあたる。例えば、「実質均一度−均一」、「実質濃度−低濃度」が選択された場合、第一実施形態を適用すると、所見要素「実質」に関する節は、図10の上側に示すように、第二の節「実質は低濃度です。」が所見文の先頭に割り当てられ、第一の節「実質は均一です。」と分断されてしまい、所見文が分かり難くなってしまう。これらの節の間に他の所見要素に関する節が挿入されると、これらの節の位置が離れて文としてのまとまりがなくなり、余計分かり難くなる。
この不都合を避けるため、一つの所見要素に関する節に、正常、異常な状態を示す入力語句が混在する場合は、節の組み替えを実行せず、ひとまとまりの節とする。上記の例でいくと、所見要素「実質」に関する節を、図10の下側に示すように、「実質は均一で低濃度です。」とする。こうすれば、所見文は、まとまった分かり易い文となる。
なお、所見要素としては、上記実施形態で例示した用語選択ボタン51が割り当てられたものに限らず、キーボードからの入力を受け付けるものであってもよい。例えば、所見項目「腫瘤性病変」の所見要素として、腫瘤性病変の「部位」、「大きさ」、「個数」、「境界」、「辺縁」、「濃度」を用意する。所見要素「部位」には、「右葉」、「左葉」、「S1」〜「S8」等の腫瘤性病変の場所を示す語句、「大きさ」、「個数」には、「15」、「10」、「3」等の数値が、キーボード操作により入力可能である。「部位−右葉」、「大きさ−長径15mm、短径10mm」、「個数−3個」がそれぞれ入力され、「境界−明瞭」、「辺縁−不整」、「濃度−高濃度」が選択された場合、所見文は、「肝右葉に大きさ15×10mmの、境界明瞭、辺縁不整、高濃度の腫瘤性病変を3個認めます。」となる。この場合、辞書テーブル57は、キーボード入力される箇所を空欄として登録する。
上記実施形態では、入力デバイスとして、キーボードやマウスを例に説明したが、入力デバイスとしてマイクを用いて、用語選択ボタン51の選択を音声によって受け付けてもよい。
上記実施形態では、レポート作成端末でレポートを作成する際に、第一の節と第二の節を区別可能に作成しているが、診療科端末で作成が完了したレポートを閲覧する際に、節の区別を実施してもよい。
この場合、節の組み替え等をした最終的に確定保存された所見データをレポートのデータに記憶しておけば、診療科端末でレポートのデータを開いた際に、レポート編集画面における表示形式と同一の表示形式で、所見文を表示することができる。
なお、上記第一〜第三実施形態で例示した所見文の表示形式を、読影医が選択可能に構成してもよい。読影医の好みやレポートの作成意図に応じて、適した表示形式を選択することができる。
診療科端末にて同様に表示形式を選択する場合は、用語選択ボタン51の選択状態と入力語句の区別情報とを、各所見データに関連付けて記憶する。且つ診療科端末にレポート作成端末のレポート編集用のクライアントプログラムと同様の機能を有するレポート閲覧用プログラムをインストールしておく。そして、レポート閲覧用プログラムを実行することで、レポート作成端末と同じ編集処理部およびコンソール制御部を診療科端末のCPUに構築する。所見データに関連付けられた用語選択ボタン51の選択状態と入力語句の区別情報とに基づいて、レポート作成端末の場合と同様に編集処理部で所見文を作成する。あるいは、用語選択ボタン51の選択状態のみを所見データに関連付けて記憶し、且つ診療科端末のストレージデバイスにも辞書テーブルを格納しておけば、用語選択ボタン51の選択状態に対応する区別情報を辞書テーブルから読み出すことで、選択された表示形式に応じた所見文を作成することができる。
上記実施形態では、検査科12で実施される検査を例示して説明したが、検査種はこれらに限定されるものではなく、PET(Positron Emission Tomography)検査、超音波検査、内視鏡検査等でもよい。また、レポート18として、検査画像17の読影結果をまとめたレポートを例示したが、検査画像以外の検査データに対する所見をまとめたレポートでもよい。検査画像以外の検査データとしては、例えば、病理検査といった検体検査や生理検査等で得られる数値データ、あるいは心電図等の波形図がある。また、異なる検査種の検査データ等、種々のデータに関する所見が記入されるレポートでもよい。
また、検査に関するレポートでなくともよく、患者の診療に関する所見をまとめたレポートであればよい。レポートの作成者についても、読影医に限定されるものではなく、さらに、医師にも限定されない。例えば、リハビリテーションの指導に携わる理学療法士が作成するレポートのように、医師以外が作成するレポートについても、本発明の適用が可能である。さらに、医用レポートの所見文の作成支援に限らず、カルテに記入される文の作成支援でもよい。
上記実施形態では、本発明の文書作成支援装置を構成する、レポート作成端末が一台の例で説明したが、レポート作成端末は複数台でもよい。また、レポート作成端末のストレージデバイスに辞書テーブルを格納する態様を例示したが、辞書テーブルの格納先は上記に限らず、DBサーバに格納しておいてもよい。この場合、レポート作成端末のDBアクセス部がDBサーバにアクセスして、辞書テーブルの検索要求の送信とその検索結果の受信とを行う。
また、上記実施形態のように、クライアント(レポート作成端末)と、サーバ(DBサーバ)とからなるクライアントサーバ型の情報システムの場合には、レポート編集用のクライアントプログラムは、専用のプログラムを使用してもよいし、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)といった、WWW(World Wide Web)のプロトコルに対応した汎用的なブラウザを使用してもよい。
専用のプログラムを使用する場合には、レポート編集画面は、専用のプログラムで定義された画面データに基づいて生成される。汎用的なブラウザを使用する場合には、例えば、Webサーバにレポート編集画面のデータを格納しておき、クライアントはWebサーバにアクセスして、Webページの形式に加工されたレポート編集画面のデータをダウンロードする。クライアントのブラウザは、受信したWebページのソースコードを解釈してレポート編集画面を生成する。Webサーバは、DBサーバ14が兼用してもよいし、DBサーバとは別のサーバでもよい。汎用的なブラウザを使用する場合には、WebサーバのCPUが、クライアントのCPUと協働して、または単独で、編集処理部、コンソール制御部等を構成する。
また、DBが構築されるデータ格納装置としては、DBサーバ以外でもよく、例えば、NAS(Network Attached Storage)、SAN(Storage Area Network)といったネットワークを介して接続するストレージデバイスを使用してもよい。このように、コンピュータシステムの物理構成は適宜変更が可能である。
上記実施形態では、ネットワークとしてLANを例に説明しているが、診療科と検査科が複数の拠点に分散しているような場合には、ネットワークとしてLANとWAN(Wide Area Network)を組み合わせて使用してもよい。
なお、上記実施形態で示したとおり、本発明は、プログラムの形態、さらにはプログラムを記憶する記憶媒体にもおよぶことはもちろんである。
医療情報システムの構成図である。 各端末およびサーバを構成するコンピュータの概略を示す構成図である。 本発明の文書作成支援装置の概略構成、およびレポート編集画面を示す図である。 辞書テーブルの内容を示す説明図である。 辞書テーブルの内容を示す説明図である。 レポート作成処理の流れを示すフローチャートである。 第二実施形態の所見文の一例を示す図である。 第三実施形態の所見文の一例を示す図である。 所見文の他の例を示す図である。 所見文の他の例を示す図である。
符号の説明
2 医療情報システム
13 レポート作成端末
30 CPU
32 ストレージデバイス
34 コンソール
36 アプリケーションプログラム(AP)
37 ディスプレイ
38 入力デバイス
40 コンソール制御部
42 編集処理部
44 レポート編集画面
46 所見文入力領域
47 用語選択入力領域
51 用語選択ボタン
57 辞書テーブル

Claims (12)

  1. 複数の医療用語から所望の医療用語を選択させる操作入力制御手段と、
    複数の医療用語が登録されており、各医療用語に対して、医学的な見地で正常な状態を示すものであるか、異常な状態を示すものであるかの属性が定義された辞書と、
    前記操作入力制御手段による医療用語の選択状態に基づいて、医療情報が記述される医用文書を構成する文を作成する作成手段であり、文の作成に際して、前記操作入力制御手段で選択された医療用語の属性を元に、正常な状態を示す医療用語を含む第一の節と異常な状態を示す医療用語を含む第二の節とを区別して取り扱う作成手段と、
    前記作成手段で作成された文を表示させる表示制御手段とを備えることを特徴とする医用文書作成支援装置。
  2. 前記作成手段は、前記操作入力制御手段で選択された複数の医療用語のうち、少なくとも一つの属性が異常であった場合、第一の節と第二の節とでそれぞれ文を作成し、第二の節の文の位置を、第一の節の文の前に割り当てることを特徴とする請求項1に記載の医用文書作成支援装置。
  3. 前記作成手段は、意味的に等価となる第一の節と第二の節とがある場合、その第一の節を入れずに文を作成することを特徴とする請求項2に記載の医用文書作成支援装置。
  4. 前記作成手段は、一つの節に正常な状態を示す医療用語と異常な状態を示す医療用語を含む場合、その節を二分せずに、一文とすることを特徴とする請求項2または3に記載の医用文書作成支援装置。
  5. 前記作成手段は、前記操作入力制御手段で選択された複数の医療用語のうち、少なくとも一つの属性が異常であった場合、第一の節に対して、第二の節の前記表示制御手段による表示形式を変更することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の医用文書作成支援装置。
  6. 前記作成手段は、第二の節のフォント、文字サイズ、文字飾り、または文字色の少なくともいずれかを、第一の節と違えることを特徴とする請求項5に記載の医用文書作成支援装置。
  7. 前記作成手段は、前記操作入力制御手段で選択された複数の医療用語のうち、少なくとも一つの属性が異常であった場合、第一の節を入れずに、第二の節のみで文を作成することを特徴とする請求項1に記載の医用文書作成支援装置。
  8. 前記作成手段は、前記操作入力制御手段で選択された医療用語が、全て正常または異常の属性であった場合、属性に関わらず、前記操作入力制御手段による医療用語の選択状態のみに基づいて文を作成することを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の医用文書作成支援装置。
  9. 少なくとも前記操作入力制御手段による医療用語の選択状態を、文に関連付けて記憶する記憶手段を備えることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の医用文書作成支援装置。
  10. 前記辞書には、医療用語に加えて、節をさらに細分化した複数の語句が登録されており、各医療用語および各語句に対して、節内の並び順が階層構造で表され、
    前記作成手段は、前記操作入力制御手段による医療用語の選択状態に応じた医療用語および語句を前記辞書から読み出し、読み出した医療用語および語句を並び順に従って連結して文を作成することを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の医用文書作成支援装置。
  11. 複数の医療用語が登録されており、各医療用語に対して、医学的な見地で正常な状態を示すものであるか、異常な状態を示すものであるかの属性が定義された辞書を用い、
    複数の医療用語から所望の医療用語を操作入力制御手段で選択させ、
    操作入力制御手段による医療用語の選択状態に基づいて、医療情報が記述される医用文書を構成する文を作成手段で作成し、文の作成に際して、操作入力制御手段で選択された医療用語の属性を元に、正常な状態を示す節と異常な状態を示す節とを区別して取り扱い、
    作成手段で作成された文を表示制御手段で表示させることを特徴とする医用文書作成支援方法。
  12. 複数の医療用語が登録されており、各医療用語に対して、医学的な見地で正常な状態を示すものであるか、異常な状態を示すものであるかの属性が定義された辞書を用い、
    複数の医療用語から所望の医療用語を選択させる操作入力制御機能と、
    前記操作入力制御機能による医療用語の選択状態に基づいて、医療情報が記述される医用文書を構成する文を作成する作成機能であり、文の作成に際して、前記操作入力制御機能で選択された医療用語の属性を元に、正常な状態を示す節と異常な状態を示す節とを区別して取り扱う作成機能と、
    前記作成機能で作成された文を表示させる表示制御機能とを、コンピュータに実現させることを特徴とする医用文書作成支援プログラム。
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