JP2009271250A - 顕微鏡装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】培養容器内の試料に対して培養環境を変化させることなく培地等の供給が可能な顕微鏡装置を提供する。
【解決手段】上面に開口を有し底面に光透過領域を備えた中空の本体15と、光透過領域を備え本体15の開口を気密に覆う蓋体16と、本体15内へ液体を供給するための第1のノズル25と、本体15内から液体を排出するための第2のノズル20とを有する培養容器4と、本体15内へ供給される液体を貯留する複数の貯留容器31,32と、複数の貯留容器31,32と第1のノズル25とを接続する接続手段28,36,39,40,41と、培養容器4で培養された試料10を観察するための顕微鏡2と、培養容器4、複数の貯留容器31,32、接続手段28,36,39,40,41、及び顕微鏡2を収納する筐体9と、筐体9内の温度を制御する温度制御装置と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、顕微鏡装置に関する。
従来、顕微鏡によって細胞等の生体試料を数分から数時間、或いは数日と観察し、その変化を解析することで生体反応を解明しようとする研究が行われている。そしてこのような研究においては、観察途中に生体試料に薬液を注入し、薬液注入前後の生体試料の挙動を比較することで、薬液が生体試料に与える効果を調べることも行われている。
したがって、斯かる研究で用いられる顕微鏡には、ステージ上で生体試料を培養しながら観察を行い、さらに培地や薬液の注入及び排出が可能であることが求められるため、これを実現する顕微鏡用の培養容器が提案されている(例えば、特許文献1を参照。)。
そして、注入する培地や薬液は温度管理が必要であり、培地や薬液を貯留する貯留容器を温度制御されたウォータバスに入れておき、この温度制御された培地や薬液を使用することがある。
特開2004−141143号公報
しかしながら、上述のような従来の培養容器を備えた顕微鏡において、培地や薬液を貯留する貯留容器は、生体試料の培養条件等を考慮した温度管理がなされていない。また、ウォータバスを使用する場合には、ウォータバスを設置する場所が必要であることに加え、ウォータバスから顕微鏡へ至る途中の温度管理がなされていないため十分な温度制御を行うことができない。したがって、以上のような貯留容器に貯留された培地や薬液を生体試料に供給することで、培養容器内の培養環境が変化してしまうという問題があった。
そこで本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、培養容器内の試料に対して培養環境を変化させることなく培地等の供給が可能な顕微鏡装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、
上面に開口を有し底面に光透過領域を備えた中空の本体と、光透過領域を備え前記本体の開口を気密に覆う蓋体と、前記本体内へ液体を供給するための第1のノズルと、前記本体内から液体を排出するための第2のノズルとを有する培養容器と、
前記本体内へ供給される液体を貯留する複数の貯留容器と、
前記複数の貯留容器と前記第1のノズルとを接続する接続手段と、
前記培養容器で培養された試料を観察するための顕微鏡と、
前記培養容器、前記複数の貯留容器、前記接続手段、及び前記顕微鏡を収納する筐体と、
前記筐体内の温度を制御する温度制御装置と、
を有することを特徴とする顕微鏡装置を提供する。
本発明によれば、培養容器内の試料に対して培養環境を変化させることなく培地等の供給が可能な顕微鏡装置を提供することができる。
以下、本発明の各実施形態に係る顕微鏡装置を添付図面に基づいて詳細に説明する。
(第1実施形態)
はじめに、本実施形態に係る顕微鏡装置の全体的な構成を簡単に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る顕微鏡装置の概略の側面図である。また図2は、本発明の第1実施形態に係る顕微鏡装置における培養容器の概略の正面図である。そして図3は、本発明の第1実施形態に係る顕微鏡装置における培養容器の概略の上面図である。
図1から図3に示すように、本実施形態に係る顕微鏡装置1は、顕微鏡本体2、顕微鏡本体2に備えられたステージ3、ステージ3上に設置された後述する培養容器4、ステージ3の上方に配置された透過照明装置5、ステージ3の下方に配置された対物レンズ6、顕微鏡本体2の側方に配置された落射照明装置7、顕微鏡本体2の正面側側方に設けられた接眼レンズ8を有する。
また本顕微鏡装置1は、透過照明装置5、落射照明装置7、不図示の撮像装置、及び接眼レンズ8を除いて、例えば透明なプラスチック製の保温ケース9で覆われており、外気と隔離されている。なお、保温ケース9の外部には、保温ケース9内の温度を調整するための不図示の温度制御装置、培養容器内の湿度や温度を調整するための不図示の空調装置、及び後述する不図示の空圧装置も備えられている。また、透過照明装置5は、保温ケース9の中に収納させてもよく、この場合には保温ケース9内の温度制御の観点から高温になり難いLED光源を用いることが好ましい。
斯かる構成の本実施形態に係る顕微鏡装置1において、透過照明装置5から発せられた照明光は、ステージ3上の培養容器4内で培養されている試料10に照射される。これにより試料10から発せられた光は、対物レンズ6を経て、顕微鏡本体2内の不図示の光学系によって不図示の撮像装置と接眼レンズ8へ導かれる。これにより、不図示の撮像装置では試料10の画像が撮影され、さらに本顕微鏡装置1の使用者は接眼レンズ8を介して試料10の像を双眼で観察することができる。なお、本実施形態に係る顕微鏡装置1では、落射照明装置7によって試料10を照明して観察を行うことも可能である。
次に、本実施形態に係る顕微鏡装置1における培養容器4の構成を説明する。
図4は、本発明の第1実施形態に係る顕微鏡装置における培養容器の概略の正面側断面図である。図5は、本発明の第1実施形態に係る顕微鏡装置における培養容器の概略の側面側断面図である。図6は、本発明の第1実施形態に係る顕微鏡装置における培養容器の概略の上面図である。
培養容器4は、ステージ3上において気密な培養空間を形成して生細胞や微生物等の生体試料を培養しながら顕微鏡観察を行い、さらに培地や薬液の注入及び排出を可能とするものであり、図4から図5に示すように、上面が開放された中空で箱状の容器本体15と、容器本体15の上面を覆う方形の蓋体16とを有する。また、容器本体15の底面には試料10及び液状の培地11が注入されたシャーレ17が着脱自在に設置されている。
本実施形態におけるシャーレ17は、ガラス(或いは樹脂等の光透過性材料)からなる上面が開放された中空で円柱状のものが使用されており、試料10はシャーレ17の底面に付着している。
蓋体16は、図6に示すように容器本体15に対して連結軸18を回動中心として回動自在に連結されている。また、蓋体16におけるシャーレ17と対向する位置には円形の開口が形成されており、ガラス(或いは、樹脂等の光透過部材)が気密に嵌合されている。
容器本体15は、前述のように上面が開放された中空で箱状の部材であって、四方の側壁の上端面には蓋体16と密着して容器本体15内を気密にするO−リング19が備えられている。また、前述の蓋体16と同様、容器本体15の底面におけるシャーレ17と対向する位置には円形の開口が形成されており、ガラス(或いは、樹脂等の光透過部材)が気密に嵌合されている。
容器本体15の側壁には、該側壁を貫通する排出ノズル20とこれを支持するノズル支持部21が設けられている。ノズル支持部21は、O−リング22を備えておりこれによって排出ノズル20を貫通方向へ摺動及び回動自在でかつ気密に支持している。また排出ノズル20は、先端が下方へ屈曲してシャーレ17の底面付近(底面に付着した試料10を吸引しない位置)まで延在しており、容器本体15の外部へ露出したもう一方の先端は排出ノズルチューブ23の一端に接続されている。そして排出ノズルチューブ23の他端は保温ケース9の外部に備えられた不図示の空圧装置に接続されている。斯かる構成の下、空圧装置の吸引力によって排出ノズル20よりシャーレ17内の培地11を吸引して排出することが可能となる。なお、本実施形態では空圧装置としてペリスターポンプを採用しているが、これに限られず手動のシリンジ等を採用してもよい。
また、容器本体15における排出ノズル20を備えた側壁と対向する側壁には、該側壁を貫通する注入ノズル25とこれを支持するノズル支持部26が設けられている。注入ノズル25は排出ノズル20と同様、ノズル支持部26にO−リング27を介して摺動及び回動自在でかつ気密に支持されている。また注入ノズル25は、先端が下方へ屈曲してシャーレ17内の培地11に浸からない長さで延在しており、容器本体15の外部へ露出したもう一方の先端は注入ノズルチューブ28に接続されている。
さらに、斯かる注入ノズル25を備えた側壁の端部には、液状の培地や薬液入りの培地等を貯留する第1貯留容器31及び第2貯留容器32を保持した貯留容器保持部30が固設されている。
第1貯留容器31は、図5に示すように、上面が開放された中空で円柱状のボトル33と、ボトル33内部を気密にするキャップ34とを有してなる。キャップ34には、ボトル33に貯留された培地35に先端が浸かるように配置された送出管36と、先端が培地35の液面よりも上側に位置するように配置された加圧管37とが気密に貫通している。加圧管37におけるキャップ34外部の先端は、保温ケース9の外部に備えられた不図示の空圧装置に接続された加圧チューブ38に接続されている。これに対し、送出管36におけるキャップ34外部の先端は、送出チューブ39の一端に接続されており、さらに送出チューブ39の他端はボトル33側への液体の流入を禁止する逆止弁40を介してT字型の合流管41に接続されている。この合流管41は前述の注入ノズルチューブ28と接続されている。なお、本実施形態では逆止弁40を採用しているが、これに限られず液体の流通を制御するその他の流通制御手段(例えば、電磁弁等)を採用してもよい。
斯かる構成により、不図示の空圧装置からの空気は、加圧チューブ38、加圧管37を順に経て第1貯留容器31に導入される。これによって第1貯留容器31内に貯留されている培地35は、液面が加圧されて送出管36へ押し出され、送出チューブ39、逆止弁40、合流管41、注入ノズルチューブ28を順に経て、注入ノズル25からシャーレ17へ注がれることとなる(以下、加圧チューブ38から注入ノズル25までを「搬送経路」と称する。)。
ここで、空圧装置は保温ケース9の外部に配置されており、該空圧装置から供給される空気の温度は特に管理されていないが、当該空気が第1貯留容器31に導入された際に、貯留された培地35の液面での当該空気との熱交換量は極めて小さいため、培地35の温度変化を引き起こしてしまうことはない。また、合流管41を進行する培地35は、合流管41に接続された第2貯留容器32側の逆止弁40にも進行することとなるが、当該第2貯留容器32側の逆止弁40によってその進行が禁止されるため、第2貯留容器32側へ流入してしまうことがない。
なお、第2貯留容器32の構成は、上記第1貯留容器31と同様であるため、同じ符号を付して説明を省略する。
また、図6に示すように容器本体15における排出ノズル20を備えた側壁と隣り合う側壁には、上述した不図示の空調装置と接続された調整空気導入チューブ45及び排出チューブ46が接続されている。なお、本実施形態における空調装置は、温度、湿度、成分等を調整した調整空気(例えば、37℃で95%程度に加湿されたCO5%空気)を培養容器4へ供給するものである。これにより、空調装置が調整空気導入チューブ45を介して容器本体15内に調整空気を導入、及び排出チューブ46を介して容器本体15内の空気を排出することで、培地11の乾燥を防ぎながら試料10に好適な培養環境を培養容器4内に実現し維持することができる。
なお、本実施形態における不図示の温度制御装置は、ヒータ(或いはクーラ)と温度センサとファンを備えてなり、保温ケース9内へ温風(或いは冷風)を供給して循環させることで保温ケース9内を一定の温度(例えば、37℃)に維持するものである。これにより、第1貯留容器31や第2貯留容器32に貯留された培地35、及び各搬送経路を流通する培地35は、培養容器4内の温度と略同じ温度で維持することができる。このため、第1貯留容器31や第2貯留容器32に貯留された培地35がシャーレ17内に注入されても、培養容器4内に維持されている試料10の培養環境に悪影響を及ぼすことがない。
以上に述べた培養容器4の構成により、該培養容器4内における試料10の培養環境を常に一定に維持することが可能であり、排出ノズル20によってシャーレ17内の培地11を排出し、適宜、第1貯留容器31の培地35を注入ノズル25から注入したり、或いは第2貯留容器32の培地35を注入ノズル25から注入することができる。
なお、本培養容器4においてシャーレ17に替えて別のシャーレを設置する場合には、蓋体16を連結軸18を中心に回動させて退避させる。そして、排出ノズル20及び注入ノズル25を回動させて各々の屈曲した先端を水平に維持しながら外側へ向かって摺動させシャーレ17上方から退避させることで、シャーレ17の取り外し及び別のシャーレの設置が可能となる。
次に、以上に述べた構成の本実施形態に係る顕微鏡装置1によって実現される試料10の効果的な観察について、その手順を説明する。
本観察の前提として、シャーレ17は通常の培地で満たされており、シャーレ17底面には試料10が付着して培養されている。また、第1貯留容器31にはシャーレ17内の培地と同様の培地が貯留されており、第2貯留容器32には前記培地に薬液を混合した薬液入り培地が貯留されている。
手順1:上記前提の状態において試料10の観察を行う。なおこの観察は、一定時間毎に試料10の画像を撮影する所謂タイムラプス撮影を行い、撮影した画像を連続再生して試料10の挙動を確認することで行われる。このことは、後記手順4及び手順9においても同様である。
手順2:観察に不要な培地を取り除くために、シャーレ17内の培地を排出ノズル20より吸引して排出する。このとき、シャーレ17の底面には試料10が残留する。
手順3:薬液に対する試料10の挙動を観察するために、第2貯留容器32の薬液入り培地を注入ノズル25よりシャーレ17内へ注入する。なお、第2貯留容器32及び薬液入り培地の搬送経路は、上述のように保温ケース9内で培養容器4内部と同様の温度に維持されているため、薬液入り培地の注入前後で培養容器4内部の温度が変化することはない。
手順4:試料10の観察を行い、試料10に上記手順1の観察結果と異なる現象が生じているか否かを確認する。
手順5:薬液に対する試料10の挙動の観察が終了したら、再び試料10の培養環境を復元するために、シャーレ17内の薬液入り培地を排出ノズル20より吸引して排出する。このとき、上記手順2と同様、シャーレ17の底面には試料10が残留する。
手順6:第1貯留容器31の培地を注入ノズル25よりシャーレ17内へ注入する。なお、上記手順3と同様に、培地の注入前後で培養容器4内部の温度が変化することはない。また、上記手順5において、シャーレ17内の薬液入り培地を完全に取り除けない場合には、上記手順5と本手順6を複数回繰り返して実施することが好ましく、以下の手順7,8はこれに伴う操作を説明するものである。
手順7:シャーレ17内の低濃度の薬液入り培地を排出ノズル20より吸引して排出する。
手順8:第1貯留容器31の培地を注入ノズル25よりシャーレ17内へ注入する。これにより、シャーレ17内には上記手順7において残留した低濃度の薬液入り培地と本手順8において注入した培地とが混合されて、結果的に非常に低濃度の薬液入り培地が満たされることとなる。なお、上記手順7と本手順8を複数回実施することで、薬液入り培地の薬液の濃度を略ゼロにすることができる。
手順9:試料10の観察を行う。ここで、上記手順4(シャーレ17内を薬液入り培地で満たした場合)の観察時に、試料10に上記手順1の観察結果と異なる現象が生じ、さらに本手順9(シャーレ17内を薬液濃度が略ゼロの培地で満たした場合)の観察時に、前記現象が生じないことが確認されれば、この現象は薬液によって生じたものである可能性が非常に高いと判断することができる。
以上の観察によれば、本実施形態に係る顕微鏡装置1により、シャーレ17内に薬液が存在しない状態から、薬液が存在する状態、薬液が存在する状態へと観察条件を連続的に変化させて試料10の挙動を観察することで、薬液による効果を高い精度で確認するという操作が、培地や薬液入り培地の温度調整を行うことなく、かつ培地と薬液入り培地の交換作業を迅速に行うことが可能となる。これは観察中、培地や薬液入り培地の注入及び排出は保温ケース9の外部から操作できるため、保温ケース9を開けたり、培養容器4の蓋体16を開ける必要がないため、保温ケース9内の温度、及び培養容器4内の試料10の培養環境が変化してしまうことがないことに起因するものである。
以上の第1実施形態によれば、上述のように第1貯留容器31、第2貯留容器32、及びそれぞれの搬送経路を保温ケース9内に配置して培養容器4内と略同じ温度に維持することで、培養容器4内の試料10に対して培養環境を変化させることなく培地や薬液入り培地の供給が可能な顕微鏡装置1を実現することができる。
また、本実施形態における第1貯留容器31及び第2貯留容器32は、上述のように培養容器4に固設された貯留容器保持部30によって培養容器4の近傍に一体的に保持されているため、上述した不図示の温度制御装置による温度管理が容易であり、培養容器4の交換の際には該培養容器4と一体的に取り扱うことが可能であるという利点も備えている。例えば、一体的に保持されている培養容器4と貯留容器保持部30に試料や培地、薬液入り培地を入れ、培養装置に保管しておけば、温度制御を殆ど行うことなく、顕微鏡への設置を行うことが可能となる。
(第2実施形態)
以下、本実施形態に係る顕微鏡装置について、上記第1実施形態と同様の部分については同じ符号を付して説明を省略し、異なる部分について詳細に説明する。
図7は、本発明の第2実施形態に係る顕微鏡装置の概略の側面図である。
図7に示すように、本実施形態に係る顕微鏡装置50は、顕微鏡本体2、温度制御装置51、空調装置52、撮像装置62、及び筐体60が一体化されている培養顕微鏡装置である。なお、筐体60の上面には、培養容器4へのアクセスを便利にする開閉可能なスライドドア60aが備えられている。
なお、本顕微鏡装置50における温度制御装置51は、ヒータ52、送風用のファン53、及びステージ3付近に配置された不図示の温度センサからなり、ヒータ52で温められた空気は送風通路54を進行して培養容器4付近へ直接搬送される。
空調装置59は、ヒータ55、温度センサ55a、これらによって培養に適した温度に保たれる蒸留水が貯留された容器56、及び筐体60の外部に配置されており所定の空気を当該容器56へ供給する不図示の空気供給手段からなる。斯かる空調装置52により、例えば、空気供給手段からCO5%空気を供給して容器56の蒸留水でバブリングすることで、37℃で95%程度に加湿されたCO5%空気を調整空気として生成することができる。
また不図示の落射照明装置は、筐体60の側方外部に配置されており、該落射照明装置からの照明光は光ファイバ57を経由して筐体60内へ導かれ、顕微鏡本体2内の光学系58と対物レンズ6を順に介してステージ3の下側から培養容器4内の試料10に照射される。なお、図7には不図示であるが、筐体60内であり培養容器4の上方に透過照明装置を備えていてもよく、筐体60内の温度が上昇し難いLED光源とすることが好ましい。
撮像装置62は、保温ケース60内において熱の影響を回避するべく断熱部材61によって顕微鏡本体2と隔離されている。
以上の第2実施形態によれば、上記第1実施形態と同様の効果を奏する顕微鏡装置1を実現することが可能であり、試料10のより確度の高い観察を行うことができる。
なお、上記各実施形態では、いずれも2つの貯留容器31,32を備えた顕微鏡装置1,50を示しているが、貯留容器の数はこれに限られず、3つ以上備える構成としてもよい。例えば、3つの貯留容器を備えた顕微鏡装置を構成し、各貯留容器に培地のみ、第1の薬液入り培地、第2の薬液入り培地を貯留すれば、連続して2種類の薬液の効果を調べることが可能となる。
また、上記各実施形態では、上述のように各貯留容器31,32は好ましい配置場所である培養容器4の近傍に備えられている。しかしながらこれに限られず、各貯留容器31,32とその搬送経路が保温ケース9、筐体60内に配置されていればよい。
本発明の第1実施形態に係る顕微鏡装置の概略の側面図である。 本発明の第1実施形態に係る顕微鏡装置における培養容器の概略の正面図である。 本発明の第1実施形態に係る顕微鏡装置における培養容器の概略の上面図である。 本発明の第1実施形態に係る顕微鏡装置における培養容器の概略の正面側断面図である。 本発明の第1実施形態に係る顕微鏡装置における培養容器の概略の側面側断面図である。 本発明の第1実施形態に係る顕微鏡装置における培養容器の概略の上面図である。 本発明の第2実施形態に係る顕微鏡装置の概略の側面図である。
符号の説明
1,50 顕微鏡装置
2 顕微鏡本体
4 培養容器
7 落射照明装置
9,60 保温ケース
15 培養容器本体
16 蓋体
17 シャーレ
20 排出ノズル
25 注入ノズル
31 第1貯留容器
32 第2貯留容器
40 逆止弁
41 合流管
52 温度制御装置
59 空調装置
62 撮像装置

Claims (5)

  1. 上面に開口を有し底面に光透過領域を備えた中空の本体と、光透過領域を備え前記本体の開口を気密に覆う蓋体と、前記本体内へ液体を供給するための第1のノズルと、前記本体内から液体を排出するための第2のノズルとを有する培養容器と、
    前記本体内へ供給される液体を貯留する複数の貯留容器と、
    前記複数の貯留容器と前記第1のノズルとを接続する接続手段と、
    前記培養容器で培養された試料を観察するための顕微鏡と、
    前記培養容器、前記複数の貯留容器、前記接続手段、及び前記顕微鏡を収納する筐体と、
    前記筐体内の温度を制御する温度制御装置と、
    を有することを特徴とする顕微鏡装置。
  2. 前記接続手段は、前記複数の貯留容器からそれぞれ液体を送出する複数の送出管と、前記複数の送出管を合流して前記第1のノズルと接続する合流管と、を有することを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡装置。
  3. 前記接続手段は、前記複数の送出管と前記合流管との間に、液体の流通を制御する流通制御部を有することを特徴とする請求項2に記載の顕微鏡装置。
  4. 前記接続手段における前記流通制御部として、液体の逆流を禁止する逆止弁を有することを特徴とする請求項3に記載の顕微鏡装置。
  5. 前記温度制御装置は、前記筐体内の温度を前記培養容器内の温度と略同じ温度に維持することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の顕微鏡装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011180411A (ja) * 2010-03-02 2011-09-15 Yokogawa Electric Corp 共焦点顕微鏡システム

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