JP2006243425A - 顕微鏡装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来、難しかった供給ノズルに起因する生菌の繁殖状況を容易に調べることができる顕微鏡装置を提供する。
【解決手段】 本発明の顕微鏡装置1は、基板s1、及び、基板s1の表面と一体に形成され、内部にメンブレンフィルタs2と吸収体s3を有するコンテナs4からなる生菌観察用ウエハSと、生菌観察用ウエハSを所定の温度・時間で密閉保持する培養装置50とを備え、生菌観察用ウエハSを搬送アーム33によりカセット20から検査ステージ41に搬送して供給ノズル42cにより液体E(本実施形態では純水)を供給し、検査ステージ41から培養装置50に搬送して該培養装置50により所定の温度・時間で保持し、培養装置50から検査ステージ41に搬送し、顕微鏡観察装置40により供給ノズル42cに起因する液体E中の生菌の繁殖状況を観察した後、再び検査ステージ41からカセット20へ搬送するように構成される。
【選択図】 図5

Description

本発明は、半導体ウエハ等の標本の外観観察を行う顕微鏡装置に関し、特に液浸系の対物レンズを有する顕微鏡観察装置を内蔵した顕微鏡装置に関する。
半導体回路素子の製造工程では、半導体ウエハ等の標本に形成された回路パターンの欠陥や異物などの観察(外観観察)が、顕微鏡装置を用いて行われている。顕微鏡装置とは、標本を自動搬送する機構と、光学系の顕微鏡観察装置とを結び付けたものである。
このような半導体ウエハ等の外観観察を目的とする顕微鏡観察装置では、近年のパターン線幅の微細化に伴い、より高解像度の対物レンズが求められている。このような対物レンズにおける分解能Rは、結像に関与する光の波長をλとし、該対物レンズの開口数をN.A.とし、定数をk(ただし、2線間の分解能を議論するときはk=0.5を使用する)としたとき、次式(1)で表すことができる。
R =k×λ/N.A. …(1)
上記の式(1)より、波長λを(短く)変更することなく、対物レンズにおいて高い分解能Rを達成するためには、開口数N.A.を上げることが有効であることが分かる。開口数N.A.は、標本と対物レンズとの間の媒質の屈折率をnとし、光軸と対物レンズの最も外側に入る光線とがなす角をθとしたとき、次式(2)で表すことが出来る。
N.A. =n×sinθ …(2)
上記の式(2)より、標本と対物レンズの間に屈折率nの媒質を充填すれば、開口数N.A.はn倍だけ向上することが分かる。これにより、標本と対物レンズの先端との間を屈折率n=1.0の空気で満たす乾燥系の対物レンズでは、(sinθ≦1であるため)開口数N.A.≦1までしか実現できない。そこで、標本と対物レンズとの間を屈折率n=1.3程度(ただし、波長に依存して変化する)水で満たすことによって、開口数N.A.>1を実現できる液浸系対物レンズを備えたものが知られている。
このような液浸系の対物レンズを備えた顕微鏡装置では、半導体ウエハの観察には通常純水が使用される。これは、近年の半導体の集積度や微細化の進展に伴い、周囲環境からの汚染(コンタミネーション)が製品の信頼性や歩留まりに大きな影響を及ぼすようになってきているため、よりウエハを清浄に保つことが要求されているからである。
しかしながら、純水のような貧栄養下にあっても、水中にわずかに存在する有機分を養分として繁殖する生菌が存在する。この生菌は、管壁等に貼り付いて繁殖し、コロニーを形成する。そして、殺菌されて死滅すると、コロニーは管壁から剥離して微粒子となって水中を漂って水を汚染し、ひどい場合には顕微鏡装置だけでなく純水製造装置にまで再使用不可能な損害を与えるおそれがある。したがって、純水を使用する場合であっても、十分な水の循環や殺菌が必要であるとともに、定期的なチェックを実施する必要がある。
例えば、ASTM F60−68法(メンブレンフィルタ培養法)を用いて、定期的に顕微鏡装置における生菌の繁殖状況のチェックが行われている(例えば、特許文献1を参照)。このASTM F60−68法とは、サンプル(例えば、上記例の場合は純水)をメンブレンフィルタで濾過し、該フィルタにより分離された微粒子及び微生物(生菌)を約35℃の温度環境下で約24時間培養し、顕微鏡観察装置等の手段を用いて繁殖したコロニーの数をカウントする方法である。
特開平6−130007号公報
しかしながら、ASTM F60−68法(メンブレンフィルタ培養法)を用いて、標本と対物レンズとの間に純水を供給する供給ノズル付近の生菌繁殖状況のチェックをする際、該供給ノズルは顕微鏡装置の対物レンズの近傍に設置されているため、サンプルの採取が難しい上に、毎回顕微鏡装置を停止しなければならず、大変煩わしいという問題があった。
さらに、サンプルを所定の時間・温度で培養するための培養装置は、顕微鏡装置とは別個に設けられているため、採取したサンプルの生菌を培養する際は顕微鏡装置から培養装置へ運び、培養後は再び培養装置から顕微鏡装置へと運ばねばならず、手間がかかるという問題があった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、従来、難しかった供給ノズルに起因する生菌の繁殖状況を容易に調査することができる顕微鏡装置を提供することを目的とする。
このような目的を達成するため、本発明は、複数の生菌を採取する部材を有する生菌観察用ウエハを格納するカセットと、前記生菌観察用ウエハの搬送を行う搬送アームと、前記生菌観察用ウエハを保持する検査ステージ及び液浸系の対物レンズ及び前記対物レンズの先端と前記生菌観察用ウエハとの間に液体を供給する供給手段(例えば、本実施形態における供給ノズル42c)を含む顕微鏡観察装置と、前記生菌観察用ウエハを所定の温度・時間で密閉保持する培養装置と、前記生菌観察用ウエハを、前記搬送アームにより、前記カセットから前記検査ステージに搬送して前記供給手段により前記液体を供給し、前記検査ステージから前記培養装置に搬送して該培養装置により前記所定の温度・時間で保持し、前記培養装置から前記検査ステージに搬送し、前記顕微鏡観察装置により前記供給手段に起因する前記液体中の生菌の繁殖状況を観察した後、再び前記検査ステージから前記カセットへ搬送する制御装置とを備えて構成される。
なお、前記生菌観察用ウエハは、基板、及び、前記基板の表面と一体に形成され、内部にメンブレンフィルタと吸収体を有するコンテナからなり、前記所定の温度は、25℃〜40℃であり、前記所定の時間は、20時間〜100時間であることが好ましい。
また、前記コンテナは、目の大きさが1μm以下のメンブレンフィルタ、及び、高分子吸収体若しくはスポンジ状の多孔質吸収体を内蔵し、前記生菌観察用ウエハは、外径が前記半導体ウエハと略同寸法に形成され、全厚が前記対物レンズと前記検査ステージとの間に収まる寸法に形成されていることが好ましい。
また、前記コンテナは開閉可能な蓋部材を有し、前記生菌観察用ウエハを、前記搬送アームにより、前記培養装置内に搬送するときは前記蓋部材を閉じ、該培養装置内から取り出すときは前記蓋部材を開ける蓋開閉機構を備えることが好ましい。
また、本発明は、試料を載置する検査ステージと、液浸系の対物レンズと、前記試料と前記対物レンズとの間に浸液を供給する供給手段とを備えた顕微鏡装置における浸液中の生菌繁殖状況の観察方法において、前記試料の代わりに生菌を採取する採取部材を前記検査ステージに搬送するステップと、前記供給手段により前記採取部材に前記浸液を供給するステップと、前記浸液が供給された前記採取部材を培養装置に搬送するステップと、前記培養装置を所定の温度で、所定時間作動させるステップと、前記培養装置から前記採取部材を取り出し、前記検査ステージに搬送するステップと、前記採取部材の前記浸液中の生菌繁殖状況を観察するステップとから構成される。
以上説明したように、本発明によれば、半導体ウエハの外観観察するための顕微鏡装置に培養装置を備え、サンプルを採取するための生菌観察用ウエハの形状(外径及び全厚)を半導体ウエハとほぼ同様に形成して、該生菌観察用ウエハを、搬送アームにより、カセットから検査ステージに搬送して供給手段により液体を供給し、検査ステージから培養装置に搬送して該培養装置により所定の時間・温度で保持し、培養装置から検査ステージに搬送し、顕微鏡観察装置により供給手段に起因する液体中の生菌の繁殖状況を観察できるように構成したことにより、従来難しかった供給ノズルに起因する生菌の繁殖状況を容易に調査することができるようになった。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。図1に示すように、本発明の顕微鏡装置1は、半導体ウエハWの外観観察を行うことができるとともに、生菌観察用ウエハSを用いて供給ノズル42cに起因する生菌の繁殖状況を容易に調査することができるものであり、装置フレーム10と、装置フレーム10に設置されたカセット20と、ウエハ搬送装置30と、顕微鏡観察装置40と、培養装置50と、蓋開閉機構60と、それら各種装置を制御する制御装置(マイクロプロセッサ)とを備えて構成されている。
カセット20は、側面の一方側が開口している箱であり、カセット載置台21の上に設置されている。このカセット20の内部には、互いに水平な複数段のスロットが上下に並んで設けられており、各スロット内には半導体ウエハWが一枚ずつ収納されている。なお、このカセット20の内部には、生菌観察用ウエハSも格納することができる。なお、生菌観察用ウエハSについては、後述する。
ウエハ搬送装置30は、装置フレーム10に固定されたベース部31と、このベース部31の上部に取り付けられた屈伸アーム32と、屈伸アーム32の先端部に取り付けられた搬送アーム33と、この搬送アーム33の先端部に設けられた吸着機構34(図示せず)を備えて構成されている。そして、図示しない電動モータ等の作動により、その先端部に設けられた吸着機構34により半導体ウエハW(及び生菌観察用ウエハS)を吸着しつつ、水平面内での屈伸作動を含む動作を行って、搬送アーム33を水平姿勢のまま自在に移動させることができるようになっている。なお、本実施形態では、ウエハ搬送装置30により、半導体ウエハWがカセット20と顕微鏡観察装置40の検査ステージ41との間を搬送され、生菌観察用ウエハSがカセット20と顕微鏡観察装置40の検査ステージ41との間及び検査ステージ41と培養装置50との間とで搬送されるようになっている。
顕微鏡観察装置40は、図1及び図2に示すように、半導体ウエハW(及び生菌観察用ウエハS)を保持する検査ステージ41と、この検査ステージ41の上方を覆うように設置された観察装置42とを有する。
検査ステージ41は、試料台41aと、XYZステージ41bと、自動焦点検出装置(不図示)とからなる。
試料台41aは、XYZステージ41bにより鉛直方向に移動可能、及び、水平面内で移動可能に指示されている。なお、ウエハWは、本実施形態では、カセット20から搬送されて試料台41aの上面に載置され、例えば真空吸着により固定的に支持される。
XYZステージ41bは、半導体ウエハW(及び生菌観察用ウエハS)の焦点合わせのときに、試料台41aを鉛直方向に移動させる。なお、この焦点合わせ動作は、自動焦点検出装置(不図示)がオートフォーカス機能を用いて行う。また、XYZステージ41bは、半導体ウエハW(及び生菌観察用ウエハS)の予め定めた観察点を、接眼レンズ42a及び対物レンズ42bの視野内に位置決めする際に、試料台41aを水平面内で移動させる。
観察装置42は、図2に示すように、接眼レンズ42aと、対物レンズ42bと、供給ノズル42cと、吸引ノズル42dと、照明光源42eとを備えて構成される。
対物レンズ42bは、液浸系の対物レンズであり、その先端(下面)と半導体ウエハW(及び生菌観察用ウエハS)との間が液体Eで満たされたときに、光学系の収差が補正されるように設計されている。すなわち、対物レンズ42bの先端が、液体Eに触れる部分となる。なお、ここでは、液体Eとして純水を想定しているが、これに限定されるものではない。例えば、アルコールや油など、用途に応じて他の溶媒を用いることも可能である。
供給ノズル42c及び吸引ノズル42dは、液体Eを供給及び回収するためのものである。これらノズル42c,42dは対物レンズ42bの側面(若しくは外筒内部)に固定され、これらノズル42c,42dの先端が対物レンズ42bの先端近傍になるように配置される。
なお、本実施形態では、外観観察の開始時(若しくは生菌繁殖状況の調査開始時)は、定量吐出ポンプ43により、純水源(純水製造装置など)44で生成された液体(純水)Eを、供給ノズル42cを介して、対物レンズ42bの先端とウエハW(若しくは生菌観察用ウエハS)との間に一定量供給するようになっている。また、外観観察の終了時には、真空源45で発生する負圧により、吸引ノズル42dを介して、半導体ウエハW面から液体Eを吸引し、この吸引された液体Eは排水回収槽46に回収されるようになっている。なお、生菌繁殖状況の調査終了時には、生菌観察用ウエハS面から液体Eの吸引は行わない。
照明光源42eは、観察装置42の本体に設けられ、半導体ウエハWの外観観察及び生菌観察用ウエハSの生菌繁殖状況を調査する(コロニー数を数える)ときに点灯して、ウエハW,Sを照らすものである。なお、観察波長として、本実施形態では可視域を想定している。ただし、これに限定されるものではなく、例えば、観察波長に紫外域を選んでもよい。この場合、接眼レンズ42aからの観察はできないため、接眼レンズ42aの代わりにCCDカメラなどを設けて撮像し、モニタ装置に表示して観察する。
上記構成の観察装置42では、接眼レンズ42aの視野位置に半導体ウエハW(若しくは生菌観察用ウエハS)の拡大像(パターン像)が形成され、この像により半導体ウエハWの外観観察(若しくは生菌観察用ウエハSの生菌の繁殖状況調査)が行われる。また、対物レンズ42bの先端とウエハW,Sとの間を満たす液体Eの屈折率(>1)に応じて対物レンズ42bの開口数を1より大きくすることができ、乾燥系の装置(対物レンズの開口数≦1)と比較して解像度を確実に向上させることができる。
ここで、生菌観察用ウエハSについて説明する。生菌観察用ウエハSは、図3及び図4に示すように、基板s1と、基板s1の表面と一体に形成され、内部に目の大きさが1μm以下のメンブレンフィルタs2及び高分子吸収体(若しくはスポンジ状の多孔質吸収体)s3を有するコンテナs4と、蝶番s5を介してコンテナs4に開閉可能に取り付けられた蓋部材s6と、この蓋部材s6に形成され該蓋部材s6を開閉するための突起s7とを備えて構成される。このような構成の生菌観察用ウエハSは、外径が半導体ウエハWと略同寸法に形成され、全厚が対物レンズ42bと検査ステージ41との間に収まる寸法に形成されている。
なお、メンブレンフィルタs2の目の大きさは、一般に、純水中のような貧栄養下において生息できる生菌の大きさが0.3〜3μm程度であり、このような生菌の捕捉性を考慮すると、0.3μm前後であるとより好ましい。
また、基板s1及びコンテナs4の材料には、ステンレス、テフロン(デュポン社製)、PEEK材(ポリエーテル・エーテル・ケトン)など、水に対して有機物や金属イオン等の溶出が少ないものを選択することが好ましい。
培養装置50は、図1及び図5に示すように、生菌観察用ウエハSを所定の温度・時間で密閉保持するためのものである。より詳しくは、ほぼ密閉された空間を形成するフレーム51と、フレーム51に開閉可能に設けられ、開放時(図1参照)にはフレーム51により形成される空間内とウエハSの授受を行うことが可能であり、閉止時(図5参照)にはフレーム51内を密閉するゲートバルブ52と、フレーム51内に設けられ生菌観察用ウエハSを載置するウエハ載置台53と、フレーム51内に設けられ、所定の時間、該フレーム51内を所定温度に保持するヒーター54及びクーラー55(いずれも図示せず)とを備えて構成される。さらに、培養装置50の外壁には断熱材が用いられており、外気の温度がフレーム51内の温度に影響を与えることを防いでいる。なお、ここでいう所定の温度とは25℃〜40℃であり、所定の時間とは20時間〜100時間である。これらは、調査したい菌種や検査方法等に応じて適宜変更可能である。
蓋開閉機構60は、図1及び図5に示すように、培養装置50のゲートバルブ52の手前に設けられており、生菌観察用ウエハSが搬送アーム33により培養装置50内に搬送されるときには蓋部材s6を閉じ、該培養装置50内から取り出されるときには蓋部材s6を開けるためのものである。より詳しくは、蓋開閉機構60は、装置フレーム10に固定された蓋開閉ベース部61と、この蓋開閉ベース部61の上部に取り付けられた蓋開閉アーム62と、この蓋開閉アーム62の先端部に設けられた引っ掛け金具63とを備えて構成されている。そして、電動モータ(図示せず)等の作動により、図5中の一点鎖線の矢印で示すように、蓋開閉アーム62を水平面内で回転させ、蓋開閉アーム62の先端に取り付けられた引っ掛け金具63により蓋部材s6に形成されている突起s7を引っ掛けて、生菌観察用ウエハSの蓋部材s6の開閉を行うことができるようになっている。
次に、顕微鏡装置1の動作について説明する。
はじめに、通常の半導体ウエハWの外観観察を行う場合について説明する。まず、操作者により顕微鏡観察装置40を用いた外観観察の開始の指示(例えば、スイッチの投入)がなされると、まず、半導体ウエハWは、搬送アーム33により吸着保持されて、カセット20内から取り出され、XYZステージ41b上の試料台41bに載置される。このとき、半導体ウエハWは、搬送アーム33に代わって試料台41bに吸着保持される。次に、対物レンズ42bの直下に半導体ウエハWの観察したい部分が来るように、XYZステージ41bによりウエハWが載置された試料台41aを移動する。そして、供給ノズル42cが対物レンズ42bの先端とウエハWとの間に液体Eを供給して、これにより操作者は接眼レンズ42aを介して半導体ウエハWの表面の外観観察が可能となる。
半導体ウエハWの外観観察が終了すると、吸引ノズル42dが対物レンズ42bの先端と半導体ウエハWとの間から液体Eを吸引し、観察が終了した半導体ウエハWは、再び搬送アーム33によって、試料台41aから搬送されてカセット20内に収納される。これにより、顕微鏡装置1の一連の動作は終了する。
次に、供給ノズル42cに起因する生菌の繁殖状況の観察を行う場合について説明する。まず、生菌観察用ウエハSは、搬送アーム33により吸着保持されて、カセット20内から取り出され、蓋部材s6が開いたままで、XYZステージ41b上の試料台41bに載置される。このとき、生菌観察用ウエハSは、搬送アーム33に代わって試料台41bに吸着保持される。次に、供給ノズル42cの吐出位置直下に、生菌観察用ウエハSのメンブレンフィルタs2の部分が来るように、XYZステージ41bによりウエハSが載置された試料台41aを移動する。そして、供給ノズル42cが対物レンズ42bの先端とウエハSとの間に液体Eを供給する。このとき、供給ノズル42cから供給される液体E(純水)の量は、定量吐出ポンプ43により正確に管理されており、所望量をメンブレンフィルタs2に滴下することができる。なお、適切な滴下量とは、メンブレンフィルタs2の下に充填された高分子吸収体(若しくはスポンジ状多孔質体)s3が飽和する量である。
続いて、供給ノズル42cにより純水を滴下された生菌観察用ウエハSは、搬送アーム33により試料台41aから、蓋開閉機構60を経て蓋部材s6を閉じた後、ゲートバルブ52が開けられた培養装置50内へと搬送される。そして、培養装置50内にウエハSが搬送されるとゲートバルブ52は閉じ、ヒーター54及びクーラー55により内部温度が約24時間、約35℃に保たれる(ただし、これは標準的な温度であり、測定対象の生菌の種類に応じて適切な温度は若干異なることもある)。
24時間経過後、培養装置50のゲートバルブ52を開けて、生菌観察用ウエハSは、搬送アーム33により培養装置50内か、蓋開閉機構60を経て蓋部材s6を開けた後、再び試料台41aの上に搬送される。そして、試料台41a上に載置されたウエハSは、接眼レンズ42aの観察視野の範囲で、XYZステージ41bを順次ステップ移動させながら、メンブレンフィルタs2上に発生した生菌コロニー数をカウントしていく。カウント終了後、搬送アーム33により生菌観察用ウエハSは試料台41aからカセット20内へと戻される。これで、一連のウエハ観察処理は終了する。
ここで、供給ノズル42cに起因する生菌を調べる場合について簡単に説明すると、まず、純水源(純水製造装置など)44付近を循環する水を、本発明とは異なる手段で採取したものを所定の時間・温度で培養し、発生した生菌のコロニー数を記録する。次に、本発明の顕微鏡装置1を用いて、上記のように供給ノズル42c付近の水を採取し、培養装置50にいれて前記と同様の所定の時間・温度で生菌観察用ウエハSのメンブレンフィルタs2上で培養し、ここに発生した生菌のコロニー数を記録する。そして、これらコロニー数の比較を行えば、供給ノズル42cに起因する生菌増加分を算出することができるようになっている。
以上のような本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば適宜改良可能である。
上記実施形態においてはカセット20を1個搭載した場合について説明したが、これに限定されず、例えば、カセット20を2個以上搭載可能にしておけば、生菌培養中でも通常通り半導体ウエハWの外観観察をし続けることが可能となる。
また、培養後の生菌観察用ウエハSを用いて繁殖したコロニーを顕微鏡で観察する場合、本実施形態のように接眼レンズ42aではなく、CCD等の撮像素子を用いて画像を取得して画像処理によって自動で画像を取得すれば、作業性を著しく改善できる。また、画像取得時は、メンブレンフィルタs2の一定視野内で、検査ステージ41を規則的にステッピングさせて所定ショット像を取得し、その全ショット内に映し出された全コロニーを定期的にモニタし続けることにより、供給ノズル42c付近における純水中の生菌数変化を知ることができる。
本発明に係る顕微鏡装置の構成図である。 本発明に係る顕微鏡装置の内部に設置されている顕微鏡観察装置の側面図である。 本発明に係る生菌観察用ウエハの斜視図である。 本発明に係る生菌観察用ウエハの側断面図である。 本発明に係る生菌観察用ウエハを培養装置内に挿入する際の説明図である。
符号の説明
1 顕微鏡装置
10 装置フレーム
20 カセット
30 ウエハ搬送装置
31 ベース部
32 屈伸アーム
33 搬送アーム
34 吸着機構
40 顕微鏡観察装置
41 検査ステージ
41a 試料台
41b XYZステージ
42 観察装置(顕微鏡観察装置)
42a 接眼レンズ
42b 対物レンズ
42c 供給ノズル(供給手段)
42d 吸引ノズル(吸引手段)
42e 照明光源
50 培養装置
51 フレーム
52 ゲートバルブ
53 ウエハ載置台
60 蓋開閉機構
61 蓋開閉ベース部
62 蓋開閉アーム
63 引っ掛け金具
W 半導体ウエハ
S 生菌観察用ウエハ
E 液体

Claims (5)

  1. 複数の生菌を採取する部材を有する生菌観察用ウエハを格納するカセットと、
    前記生菌観察用ウエハの搬送を行う搬送アームと、
    前記生菌観察用ウエハを保持する検査ステージ及び液浸系の対物レンズ及び前記対物レンズの先端と前記生菌観察用ウエハとの間に液体を供給する供給手段を含む顕微鏡観察装置と、
    前記生菌観察用ウエハを所定の温度・時間で密閉保持する培養装置と、
    前記生菌観察用ウエハを、前記搬送アームにより、前記カセットから前記検査ステージに搬送して前記供給手段により前記液体を供給し、前記検査ステージから前記培養装置に搬送して該培養装置により前記所定の温度・時間で保持し、前記培養装置から前記検査ステージに搬送し、前記顕微鏡観察装置により前記供給手段に起因する前記液体中の生菌の繁殖状況を観察した後、再び前記検査ステージから前記カセットへ搬送する制御装置とを備えたことを特徴とする顕微鏡装置。
  2. 前記生菌観察用ウエハは、基板、及び、前記基板の表面と一体に形成され、内部にメンブレンフィルタと吸収体を有するコンテナからなり、
    前記所定の温度は、25℃〜40℃であり、
    前記所定の時間は、20時間〜100時間であることを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡装置。
  3. 前記コンテナは、目の大きさが1μm以下のメンブレンフィルタ、及び、高分子吸収体若しくはスポンジ状の多孔質吸収体を内蔵し、
    前記生菌観察用ウエハは、外径が前記半導体ウエハと略同寸法に形成され、全厚が前記対物レンズと前記検査ステージとの間に収まる寸法に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の顕微鏡装置。
  4. 前記コンテナは開閉可能な蓋部材を有し、
    前記生菌観察用ウエハを、前記搬送アームにより、前記培養装置内に搬送するときは前記蓋部材を閉じ、該培養装置内から取り出すときは前記蓋部材を開ける蓋開閉機構を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の顕微鏡装置。
  5. 試料を載置する検査ステージと、液浸系の対物レンズと、前記試料と前記対物レンズとの間に浸液を供給する供給手段とを備えた顕微鏡装置における浸液中の生菌繁殖状況の観察方法において、
    前記試料の代わりに生菌を採取する採取部材を前記検査ステージに搬送するステップと、
    前記供給手段により前記採取部材に前記浸液を供給するステップと、
    前記浸液が供給された前記採取部材を培養装置に搬送するステップと、
    前記培養装置を所定の温度で、所定時間作動させるステップと、
    前記培養装置から前記採取部材を取り出し、前記検査ステージに搬送するステップと、
    前記採取部材の前記浸液中の生菌繁殖状況を観察するステップとからなる顕微鏡装置における浸液中の生菌繁殖状況の観察方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008246303A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Sumitomo Chemical Co Ltd 光触媒分散体及びその製造方法
JP2009251297A (ja) * 2008-04-07 2009-10-29 Olympus Corp 培養観察装置
JP2010541023A (ja) * 2007-10-09 2010-12-24 カール ツァイス マイクロイメージング ゲーエムベーハー 生体試料を顕微鏡構成内で位置決めするための方法

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