JP2009270607A - 作業車の変速操作装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブレーキ操作に連動して無段変速装置のサーボシリンダを中立復帰させるにあたり、軽快に操作でき、構造の複雑化を招くこともなく、電気系統の故障の際にも確実にサーボシリンダを中立状態に戻すことができるようにする。
【解決手段】無段変速装置10における油圧ポンプ16の斜板角を変更操作するサーボシリンダ26の作動を制御するサーボバルブ27を、変速操作具24の操作に基づく指令信号で制御される電子制御形式のサーボバルブ27で構成し、サーボシリンダ26への圧油供給を可能にする供給位置と、圧油供給を停止してサーボシリンダ26側の圧油を排出する排出位置とに、切換操作自在な切換弁41を、ブレーキ操作具の制動操作に連動して人為的に排出位置に操作されるようにした。
【選択図】図3

Description

本発明は、走行系の駆動力発生源となる無段変速装置を備え、この無段変速装置における油圧ポンプの斜板角を変更操作するサーボシリンダと、そのサーボシリンダの作動を制御するサーボバルブとを備えた作業車の変速操作装置に関する。
この種の作業車の変速操作装置としては、下記の構造のものが従来より知られている。
[1] ブレーキ操作具の踏み込み操作に機械的に連動させて、変速操作レバーと副変速機構とを低速側へ操作するようにした構造のもの(特許文献1参照)。
[2] 変速操作具の操作位置の検出結果に基づいて、サーボバルブを電子制御することによりサーボシリンダの作動を電気的に制御し、無段変速装置の油圧ポンプの斜板角を変更操作するようにしたもの(特許文献2参照)。
特開平8−99565号公報(段落番号0016、0019、図2) 特開2008−39166号公報(段落番号0049、0078、図5、図6)
上記[1]に示す従来構造のものでは、ブレーキ操作具の踏み込み操作に連動して、変速操作レバーと副変速機構とを低速側へ操作するものであるから、エンジン側出力を低下させて制動負荷を軽減できる点で有効なものである。しかしながら、この構造のものでは、ブレーキ操作具に対して変速操作レバーや副変速機構を連係させるための構造が複雑となる上に、ブレーキ操作具を操作するための力に加えて、連係されている変速操作レバーや副変速機構を操作するための操作力も必要で、その操作が比較的重くなる傾向があった。
このような構造の複雑化や操作力が重くなる傾向を改善するには、例えば、前記[2]に示す構造の電子制御形式のサーボバルブを用いてサーボシリンダを制御するように構成するとともに、ブレーキ操作具の操作位置をポテンショメータ等で検出して制御装置に検出信号を送り、サーボバルブをブレーキ操作具の動作に連動させるように制御するなどの構成も考えられなくもない。しかしながら、このように構成すると電気系統の動作不良や故障が生じた場合に的確な連動関係での制御を行うことができないという問題がある。
本発明の目的は、ブレーキ操作具の操作に連動して無段変速装置のサーボシリンダを中立復帰させるようにするにあたり、軽快に操作でき、構造の複雑化を招くこともなく、かつ電気系統の故障の際にも確実にサーボシリンダを中立状態に戻すことができる作業車の変速操作装置を提供することにある。
〔解決手段1〕
上記課題を解決するために講じた本発明の技術手段は、請求項1に記載のように、走行系の駆動力発生源となる無段変速装置を備え、この無段変速装置における油圧ポンプの斜板角を変更操作するサーボシリンダと、そのサーボシリンダの作動を制御するサーボバルブとを備えた作業車の変速操作装置であって、
前記サーボバルブを、変速操作具の操作に基づく指令信号で制御される電子制御形式のサーボバルブで構成するとともに、
前記サーボバルブ側からサーボシリンダへの圧油供給を可能にする供給位置と、前記サーボバルブ側からサーボシリンダへの圧油供給を停止してサーボシリンダ側の圧油を排出する排出位置とに、切換操作自在な切換弁を備え、この切換弁を、ブレーキ操作具の制動操作に連動して人為的に前記排出位置に操作されるように、ブレーキ操作具に連係させてあることを特徴とする。
〔作用及び効果〕
上記のように、解決手段1にかかる本発明の作業車の変速操作装置では、サーボバルブが、変速操作具の操作に基づく指令信号で制御される電子制御形式のサーボバルブであることに加え、そのサーボバルブ側からサーボシリンダへの圧油供給を可能にする供給位置と、圧油供給を停止してサーボシリンダ側の圧油を排出させる排出位置とに、切換操作自在な切換弁を備えている。
したがって、変速操作具の操作に基づくサーボバルブの操作位置がサーボシリンダを何れの側に操作する状態であっても、切換弁が排出位置側へ操作されることによって、サーボシリンダに対する圧油の作用を除去することができる。このため、中立側へ復帰付勢されているものであるサーボシリンダや油圧ポンプの復帰機能によってサーボシリンダは中立側に復帰されるので、サーボバルブの制御系における電気系統が故障したとしても、前記切換弁の操作に伴って人為的にサーボシリンダを中立側へ操作できることになる。
このように、ブレーキ操作具の操作に連動してサーボシリンダを中立復帰させるようにするにあたり、操作具同士を連係させる機構を設けるような、構造の複雑化や重い操作を要することなく、切換弁を用いてブレーキ操作具で操作するだけの簡単な構造で軽快な操作を行うことができる利点がある。
また、その操作は、サーボバルブの制御系における電気系統とは関係なく、独自に人為的操作で行うことが可能であるから、前記電気系統の動作不良や故障に影響されることなく、確実にサーボシリンダを中立側に操作することができる利点がある。
〔解決手段2〕
本発明の作業車の変速操作装置における第2の解決手段は、請求項2の記載のように、切換弁は、ブレーキ操作具の所定量以上の制動操作に連動して人為的に排出位置に操作されるように、ブレーキ操作具に連係させてあることを特徴とする。
〔作用及び効果〕
上記のように、解決手段2にかかる本発明の作業車の変速操作装置では、上記請求項1に記載の作業車の変速操作装置と同様な作用効果を期待することができる。
しかも、前記切換弁は、ブレーキ操作具の所定量以上の制動操作に連動して人為的に前記排出位置に操作されるように、ブレーキ操作具に連係させてあるので、強い制動を必要としてブレーキ操作具を大きく操作すると、前記サーボシリンダを中立復帰させて無段変速装置の出力自体を低減させ、ブレーキによる制動効果を向上させる。
また、強い制動を必要とせず、ブレーキ操作具を少しだけ操作した場合には、サーボシリンダによる油圧ポンプの中立復帰操作は行われず、ブレーキによる制動力だけを加えることになるので、緩やかな制動操作が行われ、圃場の傷みを回避する上で有効である。
〔解決手段3〕
本発明の作業車の変速操作装置における第3の解決手段は、請求項3の記載のように、切換弁は、サーボバルブとサーボシリンダとを接続する油路に介装されていることを特徴とする。
〔作用及び効果〕
上記のように、解決手段3にかかる本発明の作業車の変速操作装置では、切換弁が、サーボバルブとサーボシリンダとを接続する油路に介装されているので、上記請求項1に記載の作業車の変速操作装置と同様な作用効果を期待することができる。
そして、このように切換弁がサーボバルブとサーボシリンダとを接続する油路に介装されていることにより、例えば、サーボバルブが制御不能で作動油が流れ難い状態になったとしても、よりサーボシリンダに近い側に設けられている切換弁から確実にドレン油の排出を行うことができるので、前記サーボシリンダからの圧油の排出を少しでも早めて、サーボシリンダの中立復帰の際の応答性を高めることができる。
〔解決手段4〕
本発明の作業車の変速操作装置における第4の解決手段は、請求項4の記載のように、切換弁は、サーボバルブが組み込まれたバルブブロックに一体に組み込まれていることを特徴とする。
〔作用及び効果〕
上記のように、解決手段3にかかる本発明の作業車の変速操作装置では、上記請求項1に記載の作業車の変速操作装置と同様な作用効果を期待することができるとともに、切換弁が、サーボバルブが組み込まれたバルブブロックに一体に組み込まれているので、全体構造の小型化や製作加工の簡素化を期待できる効果もある。
〔作業車の全体構成〕
図1には、作業車の一例であるトラクタの全体側面が示されている。このトラクタは、エンジン1を防振支持する前部フレーム2の左右に前輪3を配備し、エンジン1に連結されるフレーム兼用のミッションケース4の左右に後輪5を配備し、ミッションケース4の上方に、ステアリングホイール6や運転座席7などを備える搭乗運転部8を形成して構成されている。
ミッションケース4は、主クラッチ9などを内装する第1ケーシング部4A、静油圧式無段変速装置10などを内装する第2ケーシング部4B、作業クラッチ14などを内装する第3ケーシング部4C、及び、ギヤ式変速装置11などを内装する第4ケーシング部4D、などを連結して構成されている。
図2に示すように、エンジン1から取り出された動力は、乾式の主クラッチ9などを介して、主変速装置として備えた静油圧式無段変速装置(無段変速装置の一例)10に伝達される。
静油圧式無段変速装置10から取り出される動力のうち、走行用動力は、副変速装置として備えたギヤ式変速装置11や、前輪用差動装置12又は後輪用差動装置13などを介して左右の前輪3及び左右の後輪5に伝達される。ギヤ式変速装置11は、高中低の3段に変速切り換え可能に構成されている。
静油圧式無段変速装置10から取り出される動力のうち、作業用動力は、油圧式の作業クラッチ14などを介して動力取出軸15に伝達される。
図2〜4に示すように、静油圧式無段変速装置10は、第2ケーシング部4Bに内装したアキシャルプランジャー型の可変容量ポンプ16や定容量モータ17などを備え、可変容量ポンプ16からの非変速動力を作業用動力として出力し、定容量モータ17からの変速動力を走行用動力として出力する。
可変容量ポンプ16と定容量モータ17は、第1油路18及び第2油路19を介して接続され、その接続で形成された閉回路20に、エンジン動力で駆動されるチャージポンプ21からのチャージ油が、チャージ油路22やチェックバルブ23などを介して供給される。
図1、図4、及び図5に示すように、このトラクタには、搭乗運転部8に備えた変速ペダル(変速操作具の一例)24の操作などに基づいて、可変容量ポンプ16の斜板〔変速操作部の一例(以下、ポンプ斜板と称する)〕16Aの斜板角を変更することによって変速操作するサーボコントロール機構25が装備されている。
変速ペダル24は、図外のバネによる付勢で中立位置(零速位置)に自動復帰する中立復帰型に構成されている。
〔サーボコントロール機構〕
図3乃至図5に示すように、サーボコントロール機構25は、ポンプ斜板16Aを無段階に変速操作する油圧ポンプ16用のサーボシリンダ(操作手段の一例)26、サーボシリンダ26に対する作動油の流動を制御するサーボバルブ27、変速ペダル24の操作位置を検出するポテンショメータからなるペダルセンサ(操作位置検出手段の一例)29、サーボシリンダ26の操作量からポンプ斜板16Aの変速操作位置(斜板角)を検出するポテンショメータからなる斜板センサ(変速位置検出手段の一例)30、及び、ペダルセンサ29の検出や斜板センサ30の検出などが入力されるマイクロコンピュータを備えた制御装置(制御手段の一例)31、などを備えて構成されている。
サーボシリンダ26は、ポンプ斜板16Aを中立位置(零速位置)に復帰付勢する前進側の戻しバネ(付勢手段の一例)32や後進側の戻しバネ(付勢手段の一例)33とともに第2ケーシング部4Bに内装されている。
そして、その前進変速用の油室34に作動油供給ポンプ38からの作動油が供給されることで、戻しバネ32の付勢力に抗してポンプ斜板16Aを前進増速方向に変速操作し、前進変速用の油室34から作動油が排出されることで、戻しバネ32の付勢によるポンプ斜板16Aの前進減速方向への変速操作を許容する。
又、その後進変速用の油室35に作動油が供給されることで、戻しバネ33の付勢に抗してポンプ斜板16Aを後進増速方向に変速操作し、後進変速用の油室35から作動油が排出されることで、戻しバネ33の付勢によるポンプ斜板16Aの後進減速方向への変速操作を許容する。
サーボバルブ27は、サーボシリンダ26の前進変速用の油室34に対する作動油の流動を制御する電磁式の前進用比例バルブ36、及び、サーボシリンダ26の後進変速用の油室35に対する作動油の流動を制御する電磁式の後進用比例バルブ37、を備えて構成されている。
図5に示すように、制御手段31には、変速ペダル24の操作位置に応じた速度に変速する変速制御手段31Aが備えられている。
前記変速制御手段31Aは、変速ペダル24の操作位置とポンプ斜板16Aの変速操作位置との相関関係を示す相関関係データとしてのマップデータ、及び、そのマップデータやペダルセンサ29の検出などに基づいて前進用比例バルブ36又は後進用比例バルブ37の作動を制御する制御プログラム、などを備えて構成されている。
変速制御手段31Aのマップデータは、変速ペダル24の中立位置から前進増速方向への操作量が大きくなるほど、ポンプ斜板16Aの中立位置から前進増速方向への操作量が大きくなり、変速ペダル24の中立位置から後進増速方向への操作量が大きくなるほど、ポンプ斜板16Aの中立位置から後進増速方向への操作量が大きくなるように、変速ペダル24の操作位置とポンプ斜板16Aの変速操作位置とを対応させたものである。
尚、変速制御手段31Aで用いられるデータとしては、上記のマップデータに限らず、これに代えて、変速ペダル24の操作位置とポンプ斜板16Aの変速操作位置との相関関係を示す相関関係式を相関関係データとして備えるようにしてもよい。
変速制御手段31Aの制御プログラムは、用いられるデータがマップデータであれば、記憶装備したマップデータとペダルセンサ29の検出に基づいて、ペダルセンサ29が検出した変速ペダル24の操作位置に対応するポンプ斜板16Aの変速操作位置を、ポンプ斜板16Aの目標操作位置に設定し、その設定した目標操作位置と斜板センサ30の検出に基づいて、ポンプ斜板16Aの目標操作位置に斜板センサ30で検出される変速操作位置が一致するように、前進用比例バルブ36又は後進用比例バルブ37の作動を制御するように構成されている。
この制御作動によって、変速ペダル24を中立位置に自動復帰させるだけの比較的小さい復帰力に抗して変速ペダル24を操作することで、変速ペダル24の操作位置に応じた速度で車体を前進又は後進させることができる。
そして、サーボコントロール機構25は、ペダルセンサ29の検出及び斜板センサ30の検出に基づいて、変速制御手段31Aが、前進用比例バルブ36又は後進用比例バルブ37の作動を制御することで、サーボシリンダ26を作動させて静油圧式無段変速装置10のポンプ斜板16Aを変速操作する電子制御形式のものである。また、前進用比例バルブ36又は後進用比例バルブ37からの吐出油の圧力でサーボシリンダ26をダイレクトに駆動する直動型に構成されている。
これによって、静油圧式無段変速装置10の閉回路20での圧力変動やエンジン回転数の変動で圧力が変動するチャージ油路22からの出力圧力でサーボシリンダ26を駆動する場合に比較して、安定したサーボパイロット圧を得ることができ、サーボシリンダ26の作動制御を精度良く行えるようになる。
図5に示すように、制御手段31には、変速ペダル24の操作位置に応じた速度に変速する際の操作速度を設定する操作速度設定手段31Bが備えられている。
この操作速度設定手段31Bは、変速制御手段31Aで設定されたポンプ斜板16Aの目標操作位置と斜板センサ30の検出とに基づいて、ポンプ斜板16Aの目標操作位置と実際の変速操作位置との偏差を算出する演算プログラム、ポンプ斜板16Aの目標操作位置と実際の変速操作位置との偏差と、ポンプ斜板16Aの操作速度との相関関係を示す相関関係データとしての複数のマップデータ、及び、それらのマップデータと演算プログラムの算出結果に基づいてポンプ斜板16Aの目標操作速度を設定する制御プログラム、などを備えて構成されている。
操作速度設定手段31Bの各マップデータは、斜板センサ30で検出されるポンプ斜板16Aの実際の変速操作位置と、変速制御手段31Aで設定されるポンプ斜板16Aの目標操作位置との偏差が大きい場合に、ポンプ斜板16Aの操作速度が速くなるように、又、後進時でのポンプ斜板16Aの偏差に対するポンプ斜板16Aの操作速度が、前進時でのポンプ斜板16Aの偏差に対するポンプ斜板16Aの操作速度よりも遅くなるように、ポンプ斜板16Aの偏差とポンプ斜板16Aの操作速度とを対応させたものである。
操作速度設定手段31Bの制御プログラムは、記憶装備したマップデータと演算プログラムの算出結果とに基づいて、算出したポンプ斜板16Aの偏差に対応するポンプ斜板16Aの操作速度をポンプ斜板16Aの目標操作速度に設定し、その設定した目標操作速度を変速制御手段31Aに出力するように構成されている。
変速制御手段31Aの制御プログラムは、その制御作動において、操作速度設定手段31Bで設定された目標操作速度でポンプ斜板16Aが変速操作されるように、前進用比例バルブ36又は後進用比例バルブ37の作動を制御するように構成されている。
〔中立操作手段〕
図3乃至図5に示すように、上記構造のサーボシリンダ26には、ブレーキ操作に連動してサーボシリンダ26を人為的に中立復帰させるための中立操作手段40が連係されている。
前記中立操作手段40は、上記構造のサーボシリンダ26とサーボバルブ27との間の圧油給排回路28に設けた切換弁41と、その切換弁41を操作するブレーキ操作具としてのブレーキペダル42と、前記サーボシリンダ26自身が備える戻しバネ32,33とで構成される。
切換弁41は、図4(a),(b)に示すように、弁本体43側に作動油供給ポンプ38側から圧油を供給されるポンプ側ポート41aと、サーボバルブ27の一次側への供給用ポート41bと、サーボバルブ27のうちの前進用比例バルブ36の二次側に連なる前進側二次ポート41cと、後進用比例バルブ37の二次側に連なる後進側二次ポート41cと、サーボシリンダ26の前進変速用の油室34に連なる前進側シリンダポート41dと、後進変速用の油室35に連なる後進側シリンダポート41dと、ドレンポート41eとを備えるとともに、スプール44の周面及び内部に前記各ポート41a,41b,41c,41d,41eに連なる油路44aを形成してある。
前記スプール44は、弁本体43から突出する一端側が、横軸心x周りで揺動自在に装備された前記ブレーキペダル42に対して、連結ロッド45を介して連係されている。そして、ブレーキペダル42の所定量以上の踏み込み操作に伴って、前記サーボシリンダ26の前進変速用の油室34に連なる前進側シリンダポート41dと、後進変速用の油室35に連なる後進側シリンダポート41dとの両方をドレンポート41eに連通させるように、前記スプール44の周面及び内部の油路44aが形成されている。
前記スプール44とブレーキペダル42との連係箇所では、スプール44に連なる連結ロッド45に、スプール44の移動方向に長い長孔45aが形成してあり、その長孔45aにブレーキペダル42側に設けた係止ピン42aが係入されている。したがって、ブレーキペダル42が長孔45aの長さ以上に踏み込まれたとき、そのブレーキペダル42の操作をスプール44側に伝達するように連係されている。
つまり、前記長孔45aが、ブレーキペダル42の踏み込み量が少ない場合の、無用なスプール44の動きを制限するための融通機構として機能しており、強く制動する必要がない場合にはブレーキペダル42が踏み込まれても、ブレーキペダル42に連係されているブレーキ装置(図外)だけが制動され、サーボシリンダ26を強制的に中立位置に戻す操作は行われないように構成してある。
〔別実施形態の1〕
本発明の作業車の変速操作装置としては、図6に示すように、静油圧式無段変速装置10の油圧モータを可変容量型の油圧モータ17で構成してもよい。
この可変容量型の油圧モータ17は、一対の変速用シリンダ46,46を備えていて、高低に2段に変速操作自在に構成されている。
〔別実施形態の2〕
変速操作具24としてはペダルに限らず変速レバーなどであってもよく、また、ブレーキ操作具においてもペダルに限らずレバーで構成してもよい。
〔別実施形態の3〕
作業車としては、田植機やコンバインあるいは草刈機やホイールローダなどであってもよい。
トラクタの全体側面図 トラクタの伝動構造を示す概略図 油圧回路図 切換弁とブレーキペダルとの関連動作を示す説明図 制御系を示すブロック図 別実施形態を示す油圧回路図
符号の説明
10 無段変速装置
16A 変速操作部
24 変速ペダル(変速操作具)
25 サーボコントロール機構
26 サーボシリンダ
27 サーボバルブ
41 切換弁
42 ブレーキペダル(ブレーキ操作具)

Claims (4)

  1. 走行系の駆動力発生源となる無段変速装置を備え、この無段変速装置における油圧ポンプの斜板角を変更操作するサーボシリンダと、そのサーボシリンダの作動を制御するサーボバルブとを備えた作業車の変速操作装置であって、
    前記サーボバルブを、変速操作具の操作に基づく指令信号で制御される電子制御形式のサーボバルブで構成するとともに、
    前記サーボバルブ側からサーボシリンダへの圧油供給を可能にする供給位置と、前記サーボバルブ側からサーボシリンダへの圧油供給を停止してサーボシリンダ側の圧油を排出する排出位置とに、切換操作自在な切換弁を備え、この切換弁を、ブレーキ操作具の制動操作に連動して人為的に前記排出位置に操作されるように、ブレーキ操作具に連係させてあることを特徴とする作業車の変速操作装置。
  2. 切換弁は、ブレーキ操作具の所定量以上の制動操作に連動して人為的に排出位置に操作されるように、ブレーキ操作具に連係させてある請求項1記載の作業車の変速操作装置。
  3. 切換弁は、サーボバルブとサーボシリンダとを接続する油路に介装されている請求項1または2記載の作業車の変速操作装置。
  4. 切換弁は、サーボバルブが組み込まれたバルブブロックに一体に組み込まれている請求項1、2、または3記載の作業車の変速操作装置。
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