JP4695564B2 - 作業車の変速操作構造 - Google Patents

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Description

本発明は、零速位置に自動復帰するように構成された変速操作具による変速操作と、任意の操作位置に位置保持可能に構成された定速操作具による定速設定操作とが可能に構成された作業車の変速操作構造に関する。
上記のような作業車の変速操作構造としては、変速操作具、定速操作具、無段変速装置、及び中立復帰装置などを、ロッドなどの連係部材を介して機械的に操作連係することで、変速操作具による中立復帰装置の作用に抗した無段変速装置の変速操作が可能で、かつ、定速操作具による中立復帰装置の作用に抗した無段変速装置の定速設定操作が可能となるように構成したものがある(例えば特許文献1参照)。
特開2006−111161号公報
上記の構成では、定速操作具による定速設定操作を可能にするために、定速操作具を、中立復帰装置の作用に抗して任意の操作位置に保持できるだけの強い保持力を有するように構成する必要がある。
そのため、定速操作具の保持位置を変更する際には、中立復帰装置の作用に抗して任意の操作位置に定速操作具を保持する保持力に打ち勝つ更に強い力で定速操作具を操作しなければならないことから、操作性の向上を図る上において改善の余地がある。
本発明の目的は、定速設定操作を行う際の操作性の向上を図れるようにすることにある。
上記の目的を達成するため、本発明のうちの請求項1に記載の発明では、
零速位置に自動復帰するように構成された変速操作具、その変速操作具の操作位置を検出する操作位置検出手段、任意の操作位置に位置保持可能に構成された定速操作具、その定速操作具の保持位置を検出する保持位置検出手段、無段変速装置における変速操作部の変速操作位置を検出する変速位置検出手段、前記変速操作部を変速操作する操作手段、及び、前記操作手段の作動を制御する制御手段を装備し、
前記制御手段が、前記操作位置検出手段の検出と、予め備えた前記変速操作具の操作位置と前記変速操作部の変速操作位置との相関関係データとに基づいて、前記変速操作部の第1目標操作位置を設定するとともに、その設定した第1目標操作位置と前記変速位置検出手段の検出とに基づいて、前記変速操作部の第1目標操作位置と実際の変速操作位置との第1偏差を算出し、その算出した第1偏差と、予め備えた前記第1偏差と前記変速操作部の操作速度との相関関係データとに基づいて、前記変速操作部の第1目標操作速度を設定し、その設定した第1目標操作速度と前記第1目標操作位置とに基づいて、前記変速操作部が前記第1目標操作位置に向けて前記第1目標操作速度で変速操作されるように前記操作手段の作動を制御するように構成し、
前記制御手段が、前記保持位置検出手段の検出と、予め備えた前記定速操作具の保持位置と前記変速操作部の変速操作位置との相関関係データとに基づいて、前記変速操作部の第2目標操作位置を設定するとともに、その設定した第2目標操作位置と前記変速位置検出手段の検出とに基づいて、前記変速操作部の第2目標操作位置と実際の変速操作位置との第2偏差を算出し、その算出した第2偏差と、予め備えた前記第2偏差と前記変速操作部の操作速度との相関関係データとに基づいて、前記変速操作部の第2目標操作速度を設定し、その設定した第2目標操作速度と前記第2目標操作位置とに基づいて、前記変速操作部が前記第2目標操作位置に向けて前記第2目標操作速度で変速操作されるように前記操作手段の作動を制御するように構成し、
前記第1偏差と前記変速操作部の操作速度との相関関係データが、前記第1偏差が大きいほど前記変速操作部の操作速度が速くなる形態で、前記第1偏差と前記変速操作部の操作速度とを対応させたものであり、
前記第2偏差と前記変速操作部の操作速度との相関関係データが、前記第2偏差が大きいほど前記変速操作部の操作速度が速くなる形態で、前記第2偏差と前記変速操作部の操作速度とを対応させたものであり、
前記制御手段が、前記第1目標操作位置と前記第2目標操作位置とを比較し、その比較結果に基づいて、前記変速操作部が、速度が大きい側の目標操作位置に向けて、この目標操作位置に基づく目標操作速度で変速操作されるように、前記操作手段の作動を制御するように構成してある。
この特徴構成では、変速操作具を零速位置に自動復帰させる復帰力に抗して操作すると、変速操作具の操作位置に対応する変速操作部の変速操作位置が、定速操作具の保持位置に対応する変速操作部の変速操作位置よりも増速側になるのに伴って、無段変速装置の変速操作部が、変速操作具の操作位置に対応する変速操作位置に変速操作されることになる。
又、定速操作具を任意の操作位置に保持する保持力に抗して操作すると、定速操作具の保持位置に対応する変速操作部の変速操作位置が、変速操作具の操作位置に対応する変速操作部の変速操作位置よりも増速側になるのに伴って、無段変速装置の変速操作部が、定速操作具の操作位置に対応する変速操作位置に変速操作されることになる。
つまり、変速操作具に対する比較的小さい復帰力に抗して変速操作具を操作することで、変速操作具の操作位置に応じた速度で車体を走行させることが可能になる。
又、定速操作具に対する比較的小さい保持力に抗して定速操作具を操作することで、定速操作具の操作位置に応じた速度で車体を定速走行させることが可能になる。
更に、その定速走行時においては、変速操作具に対する比較的小さい復帰力に抗して変速操作具を操作することで、定速操作具の操作位置に応じた速度を超える速度で車体を走行させることが可能になる。
従って、変速操作具による変速操作と定速操作具による定速設定操作とにかかわらず、変速操作に要する操作力を軽減することができ、結果、変速操作性の向上を図ることができる。
本発明のうちの請求項2に記載の発明では、上記請求項1に記載の発明において、
前記第2偏差と前記変速操作部の操作速度との相関関係データが、前記第2偏差に対する前記変速操作部の操作速度が前記第1偏差に対する前記変速操作部の操作速度よりも遅くなる形態で、前記第2偏差と前記変速操作部の操作速度とを対応させたものである
この特徴構成によると、変速操作具で無段変速装置の変速操作部を変速操作する際の操作速度と、定速操作具で無段変速装置の変速操作部を変速操作する際の操作速度とを、それぞれの操作に適した速度に設定することができる。
つまり、定速操作具で無段変速装置の変速操作部を変速操作する際の操作速度、変速操作具で無段変速装置の変速操作部を変速操作する際の操作速度よりも遅くなりこれにより、変速操作具による変速操作を応答性に優れたものにしながら、定速操作具の操作による急激な車速の変動を防止することができ、定速操作具による定速設定操作を行い易くすることができる。
従って、変速操作具による変速操作と定速操作具による定速設定操作のそれぞれにおける変速操作性を更に向上させることができる。
本発明のうちの請求項3に記載の発明では、上記請求項1又は2に記載の発明において、前記制御手段が、前記保持位置検出手段の検出に基づいて、前記変速操作具の前記零速位置から増速側の操作領域が、前記変速操作部の変速操作領域のうちの前記定速操作具の保持位置に対応する変速操作位置から増速側の変速操作領域に対応するように、前記変速操作具の操作位置と前記変速操作部の変速操作位置との相関関係を変更するように構成してある。
ところで、定速操作具による定速設定操作にかかわらず、変速操作具の操作位置と変速操作部の変速操作位置との相関関係を一定に維持するように構成した場合には、定速操作具の操作に基づく定速走行状態において変速操作具を増速側に操作すると、変速操作具が、定速操作具の保持位置に対応する操作位置よりも増速側に操作されるまでの間は、変速操作具の操作位置にかかわらず定速操作具で設定した速度に維持されることになる。
そして、変速操作具が、定速操作具の保持位置に対応する操作位置よりも増速側に操作されるとともに、変速操作具の操作位置に対応する、定速操作具による設定速度よりも速い速度に増速されることになる。
又、この増速状態において変速操作具を減速側に操作すると、変速操作具が、定速操作具の保持位置に対応する操作位置よりも減速側に操作されるまでの間は、変速操作具の操作位置に対応する、定速操作具による設定速度よりも速い速度に減速されることになる。
そして、変速操作具が、定速操作具の保持位置に対応する操作位置まで操作されるとともに、変速操作具の操作位置にかかわらず定速操作具で設定した速度に維持されることになる。
つまり、変速操作具が、定速操作具の保持位置に対応する操作位置を超えるまでの間は、変速操作具の操作位置にかかわらず定速走行状態が継続され、定速操作具の保持位置に対応する操作位置を超えるとともに、設定速度よりも速い、変速操作具の操作位置に応じた速度に変速されるようになることから、定速走行状態での変速操作具による変速操作において運転者に違和感を覚えさせることになる。
これに対し、請求項3に記載の発明の特徴構成によると、定速操作具による定速設定操作後は、変速操作具の零速位置が、定速操作具で設定した速度に対応する操作位置に変更されることになる。
これによって、定速操作具の操作に基づく定速走行状態において変速操作具を増速側に操作すると、変速操作具の零速位置からの操作の開始とともに、定速操作具による設定速度から徐々に変速操作具の操作位置に対応する速度に増速させることができる。
逆に、変速操作具を減速側に操作すると、その操作とともに、変速操作具の操作位置に対応する速度から徐々に定速操作具による設定速度に減速させることができ、変速操作具が零速位置に到達する操作の終了とともに、定速操作具による設定速度に維持されることになる。
従って、定速走行状態での変速操作具による変速操作を運転者に違和感を覚えさせることなく良好に行える、変速操作性の向上が更に図られたものにすることができる。
図1には、作業車の一例であるトラクタの全体側面が示されている。このトラクタは、エンジン1を防振支持する前部フレーム2の左右に前輪3を配備し、エンジン1に連結されるフレーム兼用のミッションケース4の左右に後輪5を配備し、ミッションケース4の上方に、ステアリングホイール6や運転座席7などを備える搭乗運転部8を形成して構成されている。
図2〜4に示すように、エンジン1から取り出された動力は、乾式の主クラッチ9などを介して、主変速装置として備えた静油圧式無段変速装置(無段変速装置の一例)10に伝達される。
静油圧式無段変速装置10から取り出される動力のうち、走行用動力は、副変速装置として備えたギヤ式変速装置11や、前輪用差動装置12又は後輪用差動装置13などを介して左右の前輪3及び左右の後輪5に伝達される。ギヤ式変速装置11は、高中低の3段に変速切り換え可能に構成されている。
静油圧式無段変速装置10から取り出される動力のうち、作業用動力は、油圧式の作業クラッチ14などを介して動力取出軸15に伝達される。
ミッションケース4は、主クラッチ9などを内装する第1ケーシング部4A、静油圧式無段変速装置10などを内装する第2ケーシング部4B、作業クラッチ14などを内装する第3ケーシング部4C、及び、ギヤ式変速装置11などを内装する第4ケーシング部4D、などを連結して構成されている。
図2〜5に示すように、静油圧式無段変速装置10は、第2ケーシング部4Bに内装したアキシャルプランジャー型の可変容量ポンプ16やアキシャルプランジャー型の可変容量モータ17などを備え、可変容量ポンプ16からの非変速動力を作業用動力として出力し、可変容量モータ17からの変速動力を走行用動力として出力する。
可変容量ポンプ16と可変容量モータ17は、第1油路18及び第2油路19を介して接続され、その接続で形成された閉回路20に、エンジン動力で駆動されるチャージポンプ21からのチャージ油が、チャージ油路22やチェックバルブ23などを介して供給される。
図1及び図4〜6に示すように、このトラクタには、搭乗運転部8に備えた変速ペダル(変速操作具の一例)24の操作などに基づいて、可変容量ポンプ16の斜板〔変速操作部の一例(以下、ポンプ斜板と称する)〕16Aを操作するサーボコントロール機構25が装備されている。
変速ペダル24は、図外のバネによる付勢で中立位置(零速位置)に自動復帰する中立復帰型に構成されている。
図4〜6に示すように、サーボコントロール機構25は、ポンプ斜板16Aを無段階に変速操作する油圧式のポンプ用シリンダ(操作手段の一例)26、ポンプ用シリンダ26に対する作動油の流動を制御するサーボバルブ27、サーボバルブ27などに対する油圧を設定圧に維持するレギュレータバルブ28、変速ペダル24の操作位置を検出するポテンショメータからなるペダルセンサ(操作位置検出手段の一例)29、ポンプ用シリンダ26の操作量からポンプ斜板16Aの変速操作位置(斜板角)を検出するポテンショメータからなる斜板センサ(変速位置検出手段の一例)30、及び、ペダルセンサ29の検出や斜板センサ30の検出などが入力されるマイクロコンピュータを備えた制御装置(制御手段の一例)31、などを備えて構成されている。
ポンプ用シリンダ26は、ポンプ斜板16Aを中立位置(零速位置)に復帰付勢する前進減速バネ32や後進減速バネ33とともに第2ケーシング部4Bに内装されている。
そして、その前進変速用の油室34に作動油が供給されることで、前進減速バネ32の付勢に抗してポンプ斜板16Aを前進増速方向に変速操作し、前進変速用の油室34から作動油が排出されることで、前進減速バネ32の付勢によるポンプ斜板16Aの前進減速方向への変速操作を許容する。
又、その後進変速用の油室35に作動油が供給されることで、後進減速バネ33の付勢に抗してポンプ斜板16Aを後進増速方向に変速操作し、後進変速用の油室35から作動油が排出されることで、後進減速バネ33の付勢によるポンプ斜板16Aの後進減速方向への変速操作を許容する。
サーボバルブ27は、ポンプ用シリンダ26の前進変速用の油室34に対する作動油の流動を制御する電磁式の前進用比例バルブ36、及び、ポンプ用シリンダ26の後進変速用の油室35に対する作動油の流動を制御する電磁式の後進用比例バルブ37、などを備えて構成されている。
レギュレータバルブ28は、パワーステアリング用の供給ポンプ38から圧送される作動油を、作業クラッチ14と油圧式のパワーステアリング装置39とに、それぞれの作動に適した設定圧で分配するように構成されている。
そして、作業クラッチ14に対する供給油路40が接続されるレギュレータバルブ28の圧力ポート28Aに、サーボバルブ27に対する供給油路41が接続されている。
図6に示すように、制御手段31には、変速ペダル24の操作位置に応じた速度に変速する変速制御手段31Aが備えられている。
図6及び図7に示すように、変速制御手段31Aは、変速ペダル24の操作位置とポンプ斜板16Aの変速操作位置との相関関係を示す相関関係データとしてのマップデータ、及び、そのマップデータやペダルセンサ29の検出などに基づいて前進用比例バルブ36又は後進用比例バルブ37の作動を制御する制御プログラム、などを備えて構成されている。
変速制御手段31Aのマップデータは、変速ペダル24の中立位置から前進増速方向への操作量が大きくなるほど、ポンプ斜板16Aの中立位置から前進増速方向への操作量が大きくなり、変速ペダル24の中立位置から後進増速方向への操作量が大きくなるほど、ポンプ斜板16Aの中立位置から後進増速方向への操作量が大きくなるように、変速ペダル24の操作位置とポンプ斜板16Aの変速操作位置とを対応させたものである(図7参照)。
ちなみに、変速制御手段31Aに、上記のマップデータに代えて、変速ペダル24の操作位置とポンプ斜板16Aの変速操作位置との相関関係を示す相関関係式を相関関係データとして備えるようにしてもよい。
変速制御手段31Aの制御プログラムは、記憶装備したマップデータとペダルセンサ29の検出に基づいて、ペダルセンサ29が検出した変速ペダル24の操作位置に対応するポンプ斜板16Aの変速操作位置を、ポンプ斜板16Aの目標操作位置に設定し、その設定した目標操作位置と斜板センサ30の検出に基づいて、ポンプ斜板16Aの目標操作位置と実際の変速操作位置とが一致するように、前進用比例バルブ36又は後進用比例バルブ37の作動を制御するように構成されている。
この制御作動によって、変速ペダル24を中立位置に自動復帰させるだけの比較的小さい復帰力に抗して変速ペダル24を操作することで、変速ペダル24の操作位置に応じた速度で車体を前進又は後進させることができる。
そして、サーボコントロール機構25は、ペダルセンサ29の検出及び斜板センサ30の検出に基づいて、変速制御手段31Aが、前進用比例バルブ36又は後進用比例バルブ37の作動を制御することで、ポンプ用シリンダ26を作動させて静油圧式無段変速装置10のポンプ斜板16Aを変速操作する電子式で、かつ、レギュレータバルブ28の圧力ポート28Aを経由した前進用比例バルブ36又は後進用比例バルブ37の出力圧力でポンプ用シリンダ26をダイレクトに駆動する直動型に構成されている。
これによって、静油圧式無段変速装置10の閉回路20での圧力変動やエンジン回転数の変動で圧力が変動するチャージ油路22からの出力圧力でポンプ用シリンダ26を駆動する場合に比較して、安定したサーボパイロット圧を得ることができ、ポンプ用シリンダ26の作動制御を精度良く行えるようになる。
その結果、サーボコントロール機構25を安価な直動型に構成しながらも、ペダルセンサ29の検出及び斜板センサ30の検出に基づいて、変速ペダル24の操作位置に応じた速度で車体を前進又は後進させる変速制御を精度良く行わせることができる。
図6に示すように、制御手段31には、変速ペダル24の操作位置に応じた速度に変速する際の操作速度を設定する第1操作速度設定手段31Bが備えられている。
図6及び図8に示すように、第1操作速度設定手段31Bは、変速制御手段31Aで設定されたポンプ斜板16Aの目標操作位置と斜板センサ30の検出とに基づいて、ポンプ斜板16Aの目標操作位置と実際の変速操作位置との偏差を算出する演算プログラム、ポンプ斜板16Aの目標操作位置と実際の変速操作位置との偏差と、ポンプ斜板16Aの操作速度との相関関係を示す相関関係データとしての複数のマップデータ、及び、それらのマップデータと演算プログラムの算出結果に基づいてポンプ斜板16Aの目標操作速度を設定する制御プログラム、などを備えて構成されている。
第1操作速度設定手段31Bの各マップデータは、斜板センサ30で検出されるポンプ斜板16Aの実際の変速操作位置と、変速制御手段31Aで設定されるポンプ斜板16Aの目標操作位置との偏差が大きい場合に、ポンプ斜板16Aの操作速度が速くなるように、又、後進時でのポンプ斜板16Aの偏差に対するポンプ斜板16Aの操作速度が、前進時でのポンプ斜板16Aの偏差に対するポンプ斜板16Aの操作速度よりも遅くなるように、ポンプ斜板16Aの偏差とポンプ斜板16Aの操作速度とを対応させたものである(図8の実線参照)。
ちなみに、第1操作速度設定手段31Bに、上記のマップデータに代えて、ポンプ斜板16Aの目標操作位置と実際の操作位置との偏差と、ポンプ斜板16Aの操作速度との相関関係を示す相関関係式を相関関係データとして備えるようにしてもよい。
第1操作速度設定手段31Bの制御プログラムは、記憶装備したマップデータと演算プログラムの算出結果とに基づいて、算出したポンプ斜板16Aの偏差に対応するポンプ斜板16Aの操作速度をポンプ斜板16Aの目標操作速度に設定し、その設定した目標操作速度を変速制御手段31Aに出力するように構成されている。
変速制御手段31Aの制御プログラムは、その制御作動において、第1操作速度設定手段31Bで設定された目標操作速度でポンプ斜板16Aが変速操作されるように、前進用比例バルブ36又は後進用比例バルブ37の作動を制御するように構成されている。
この制御作動によって、変速ペダル24の操作に対するポンプ斜板16Aの応答性を高めながらハンチングの発生を抑制することができ、結果、変速ペダル24の操作位置に応じた速度に、車速を迅速かつ正確に到達させることができる。
又、後進時でのポンプ斜板16Aの操作速度が、前進時でのポンプ斜板16Aの操作速度よりも遅くなって、後進時での静油圧式無段変速装置10の変速操作が、前進時での静油圧式無段変速装置10の変速操作に比較して緩やかに行われることから、前進時に比較して速度感覚をつかみ難い後進時での静油圧式無段変速装置10の変速操作が行い易くなる。
図6に示すように、制御装置31には、第1操作速度設定手段31Bなどが使用するマップデータを変更するデータ変更手段31Cが制御プログラムとして備えられている。
データ変更手段31Cは、搭乗運転部8に備えたポテンショメータからなる調節ダイヤル42の操作位置に基づいて、調節ダイヤル42の操作位置が基準位置からクイック側に大きく変更されるほど、ポンプ斜板16Aの変速操作が速やかに行われるように、第1操作速度設定手段31Bが使用するマップデータを、ポンプ斜板16Aの偏差に対するポンプ斜板16Aの操作速度が速くなるようにポンプ斜板16Aの偏差とポンプ斜板16Aの操作速度とを対応させたマップデータに変更する。
又、調節ダイヤル42の操作位置が基準位置からスロー側に大きく変更されるほど、ポンプ斜板16Aの変速操作が緩やかに行われるように、第1操作速度設定手段31Bが使用するマップデータを、ポンプ斜板16Aの偏差に対するポンプ斜板16Aの操作速度が遅くなるようにポンプ斜板16Aの偏差とポンプ斜板16Aの操作速度とを対応させたマップデータに変更する。
つまり、調節ダイヤル42を操作することで、変速ペダル24で静油圧式無段変速装置10を変速操作する際の操作フィーリングを、運転者の好みに応じたものに変更することができ、操作フィーリングや変速操作性の向上を図ることができる。
図1及び図6に示すように、搭乗運転部8には、摩擦式の保持機構(図示せず)を備えて、任意の変速位置に位置保持可能に構成された前進変速専用の定速レバー(定速操作具)43が備えられている。
図6に示すように、定速レバー43は、その保持位置がポテンショメータからなるレバーセンサ(保持位置検出手段の一例)44によって検出される。レバーセンサ44は、検出した定速レバー43の保持位置を制御装置31に出力する。
図6に示すように、制御手段31には、定速レバー43の操作位置に応じた速度に変速する定速制御手段31Dが備えられている。
図6及び図9に示すように、定速制御手段31Dは、定速レバー43の保持位置とポンプ斜板16Aの変速操作位置との相関関係を示す相関関係データとしてのマップデータ、及び、そのマップデータやレバーセンサ44の検出などに基づいて前進用比例バルブ36の作動を制御する制御プログラム、などを備えて構成されている。
定速制御手段31Dのマップデータは、定速レバー43の中立位置(零速位置)から前進増速方向への操作量が大きくなるほど、ポンプ斜板16Aの中立位置から前進増速方向への操作量が大きくなるように、定速レバー43の操作位置とポンプ斜板16Aの変速操作位置とを対応させたものである(図9参照)。
ちなみに、定速制御手段31Dに、上記のマップデータに代えて、定速レバー43の操作位置とポンプ斜板16Aの変速操作位置との相関関係を示す相関関係式を相関関係データとして備えるようにしてもよい。
定速制御手段31Dの制御プログラムは、記憶装備したマップデータとレバーセンサ44の検出とに基づいて、レバーセンサ44が検出した定速レバー43の保持位置に対応するポンプ斜板16Aの変速操作位置を、ポンプ斜板16Aの目標操作位置に設定し、その設定した目標操作位置と斜板センサ30の検出とに基づいて、ポンプ斜板16Aの目標操作位置と実際の変速操作位置とが一致するように、前進用比例バルブ36の作動を制御するように構成されている。
この制御作動によって、定速レバー43を任意の操作位置に保持するだけの比較的小さい保持力に抗して定速レバー43を操作することで、定速レバー43の保持位置に応じた速度で車体を定速前進させることができる。
図6に示すように、制御手段31には、定速レバー43の保持位置に応じた速度に変速する際の操作速度を設定する第2操作速度設定手段31Eが備えられている。
図6及び図8に示すように、第2操作速度設定手段31Eは、定速制御手段31Dで設定されたポンプ斜板16Aの目標操作位置と斜板センサ30の検出とに基づいて、ポンプ斜板16Aの目標操作位置と実際の変速操作位置との偏差を算出する演算プログラム、ポンプ斜板16Aの目標操作位置と実際の変速操作位置との偏差と、ポンプ斜板16Aの操作速度との相関関係を示す相関関係データとしての複数のマップデータ、及び、それらのマップデータと演算プログラムの算出結果とに基づいてポンプ斜板16Aの目標操作速度を設定する制御プログラム、などを備えて構成されている。
第2操作速度設定手段31Eの各マップデータは、斜板センサ30で検出されるポンプ斜板16Aの実際の変速操作位置と、定速制御手段31Dで設定されるポンプ斜板16Aの目標操作位置との偏差が大きい場合に、ポンプ斜板16Aの操作速度が速くなるように、又、定速制御手段31Dの制御作動によるポンプ斜板16Aの操作速度が、変速制御手段31Aの制御作動によるポンプ斜板16Aの操作速度よりも遅くなるように、ポンプ斜板16Aの偏差とポンプ斜板16Aの操作速度とを対応させたものである(図8の一点鎖線参照)。
ちなみに、第2操作速度設定手段31Eに、上記のマップデータに代えて、ポンプ斜板16Aの目標操作位置と実際の変速操作位置との偏差と、ポンプ斜板16Aの操作速度との相関関係を示す相関関係式を相関関係データとして備えるようにしてもよい。
第2操作速度設定手段31Eの制御プログラムは、記憶装備したマップデータと演算プログラムの算出結果とに基づいて、算出したポンプ斜板16Aの偏差に対応するポンプ斜板16Aの操作速度をポンプ斜板16Aの目標操作速度に設定し、その設定した目標操作速度を定速制御手段31Dに出力するように構成されている。
定速制御手段31Dの制御プログラムは、第2操作速度設定手段31Eで設定された目標操作速度でポンプ斜板16Aが操作されるように、前進用比例バルブ36の作動を制御するように構成されている。
この制御作動によって、定速レバー43の操作に基づいてポンプ斜板16Aを変速操作する際の操作速度が、変速ペダル24の操作に基づいてポンプ斜板16Aを変速操作する際の操作速度よりも遅くなる。
その結果、変速ペダル24による変速操作を応答性の優れたものにしながらも、定速レバー43の操作による車速の急激な変動を防止することができ、定速レバー43による定速設定操作を行い易くすることができる。
データ変更手段31Cは、調節ダイヤル42の操作位置に基づいて、調節ダイヤル42の操作位置が基準位置からクイック側に大きく変更されるほど、ポンプ斜板16Aの変速操作が速やかに行われるように、第2操作速度設定手段31Eが使用するマップデータを、ポンプ斜板16Aの偏差に対するポンプ斜板16Aの操作速度が速くなるようにポンプ斜板16Aの偏差とポンプ斜板16Aの操作速度とを対応させたマップデータに変更する。
又、調節ダイヤル42の操作位置が基準位置からスロー側に大きく変更されるほど、ポンプ斜板16Aの変速操作が緩やかに行われるように、第2操作速度設定手段31Eが使用するマップデータを、ポンプ斜板16Aの偏差に対するポンプ斜板16Aの操作速度が遅くなるようにポンプ斜板16Aの偏差とポンプ斜板16Aの操作速度とを対応させたマップデータに変更する。
つまり、調節ダイヤル42を操作することで、定速レバー43で静油圧式無段変速装置10を変速操作する際の操作フィーリングを、変速ペダル24で静油圧式無段変速装置10を変速操作する際の操作フィーリングとともに、運転者の好みに応じたものに変更することができ、操作フィーリングや変速操作性の向上を図ることができる。
図6に示すように、制御装置31には、作動させる制御手段を切り換える作動切換手段31F、搭乗運転部8に装備したランプからなる報知装置45の作動状態を切り換える報知切換手段31G、及び、定速制御手段31Dの制御作動を停止させる定速制御停止手段31Hが制御プログラムとして備えられている。
尚、報知装置45としては、液晶表示器やブザーなどであってもよい。
作動切換手段31Fは、以下のような制御作動を行うように構成されている。
変速制御手段31Aの制御作動で設定されたポンプ斜板16Aの目標操作位置(変速ペダル24の操作位置に対応するポンプ斜板16Aの変速操作位置)と、定速制御手段31Dの制御作動で設定されたポンプ斜板16Aの目標操作位置(定速レバー43の保持位置に対応するポンプ斜板16Aの変速操作位置)とを比較する。
その比較結果に基づいて、変速制御手段31Aと定速制御手段31Dのうちの、それらで設定した目標操作位置に対応する速度が大きくなる側の制御手段が作動するように作動させる制御手段を切り換える。
報知切換手段31Gは、以下のような制御作動を行うように構成されている。
ペダルセンサ29の検出やレバーセンサ44の検出などに基づいて、定速レバー43が中立位置に位置することを検知している場合、及び、定速レバー43が中立位置に位置することを検知している状態で、変速ペダル24の踏み込み操作を検知した場合には、報知装置45を消灯させる。
ペダルセンサ29の検出やレバーセンサ44の検出などに基づいて、定速レバー43の保持位置に対応するポンプ斜板16Aの変速操作位置が、変速ペダル24の操作位置に対応するポンプ斜板16Aの変速操作位置よりも増速側であることを検知している場合には、報知装置45を点灯させる。
ペダルセンサ29の検出やレバーセンサ44の検出などに基づいて、定速レバー43が中立位置から外れた操作位置に位置することを検知している状態で、変速ペダル24の操作位置に対応するポンプ斜板16Aの変速操作位置が、定速レバー43の保持位置に対応するポンプ斜板16Aの変速操作位置と同じ、又は、その変速操作位置よりも増速側であることを検知している場合には、報知装置45を点滅させる。
定速制御停止手段31Hは、以下のような制御作動を行うように構成されている。
定速制御手段31Dの制御作動による定速前進状態において、ペダルセンサ29の検出に基づいて、変速ペダル24の後進変速領域への踏み込み操作を検知した場合、又は、ブレーキセンサ46の検出に基づいて、搭乗運転部8に備えた一対のサイドブレーキペダル47の両踏み操作を検知した場合に、予め設定された定速制御停止用の操作速度でポンプ斜板16Aが中立位置に向けて操作されるように前進用比例バルブ36の作動を制御する。
その後は、レバーセンサ44の検出に基づいて、定速レバー43の中立位置への操作を検知しない限り、定速制御手段31Dの制御作動を停止させる。
又、エンジン1の始動時において、レバーセンサ44の検出に基づいて、定速レバー43が中立位置に位置していないことを検知した場合、又は、後進状態において、レバーセンサ44の検出に基づいて、定速レバー43の増速操作を検知した場合には、定速レバー43の中立位置への操作を検知するまでの間、定速制御手段31Dの制御作動を停止させる。
以上の構成から、定速レバー43を中立位置に位置させた状態で、変速ペダル24の前進増速方向への踏み込み操作を行うと、ポンプ斜板16Aが変速ペダル24の操作位置に対応する前進増速側の変速操作位置に変速操作されることになり、その変速操作位置に応じた速度で車体が前進する。
この場合、報知装置45が消灯して、変速制御手段31Aの制御作動による変速操作のみが行われている通常走行状態であることを報知する。
定速レバー43を中立位置に位置させた状態で、変速ペダル24の後進増速方向への踏み込み操作を行うと、ポンプ斜板16Aが変速ペダル24の操作位置に対応する後進増速側の変速操作位置に変速操作されることになり、その変速操作位置に応じた速度で車体が後進する。
この場合も、報知装置45が消灯して通常走行状態であることを報知する。
変速ペダル24を中立位置に位置させた状態で、定速レバー43の増速方向への揺動操作を行うと、ポンプ斜板16Aが定速レバー43の保持位置に対応する前進増速側の変速操作位置に変速操作されることになり、その変速操作位置に応じた速度で車体が定速前進する。
この場合、報知装置45が点灯して、定速制御手段31Hの制御作動による定速前進状態であることを報知する。
変速ペダル24の操作に基づく前進状態で、定速レバー43の増速方向への揺動操作を行うと、定速制御手段31Dの制御作動で設定されたポンプ斜板16Aの目標操作位置(以下、定速制御手段31Dでの目標操作位置と称する)が、変速制御手段31Aの制御作動で設定されたポンプ斜板16Aの目標操作位置(以下、変速制御手段31Aでの目標操作位置と称する)よりも増速側になるまでの間は、変速ペダル24の操作位置に応じた速度で車体が前進する。
この間、報知装置45が消灯して通常走行状態であることを報知する。
このときの定速レバー43の増速方向への揺動操作、又は、変速ペダル24の減速操作によって、定速制御手段31Dでの目標操作位置が、変速制御手段31Aでの目標操作位置よりも増速側になると、定速レバー43の操作位置に応じた速度で車体が前進し、定速レバー43の保持位置に応じた定速走行が可能になる。
この場合、報知装置45が点灯して定速前進状態であることを報知する。
定速レバー43の操作に基づく定速前進状態で、変速ペダル24の前進増速方向への踏み込み操作を行うと、変速制御手段31Aでの目標操作位置が、定速制御手段31Dでの目標操作位置と同じ、又は、定速制御手段31Dでの目標操作位置よりも増速側になるまでの間は、定速レバー43の保持位置に応じた速度で車体が定速走行する。
この間、報知装置45が点灯して定速前進状態であることを報知する。
このときの変速ペダル24の前進増速方向への踏み込み操作によって、変速制御手段31Aでの目標操作位置が、定速制御手段31Dでの目標操作位置と同じ、又は、定速制御手段31Dでの目標操作位置よりも増速側になると、変速ペダル24の操作位置に応じた速度で車体が前進する。
この場合、報知装置45が点滅して、定速制御手段31Hの制御作動による定速前進状態において、変速制御手段31Aの制御作動による変速操作を優先させた増速優先状態であることを報知する。
このときの変速ペダル24の減速操作によって、変速制御手段31Aでの目標操作位置が、定速制御手段31Dでの目標操作位置よりも減速側になると、再び定速レバー43の保持位置に応じた速度で車体が定速走行する。
この場合、報知装置45が点灯して定速前進状態であることを報知する。
定速レバー43の操作に基づく定速前進状態で、変速ペダル24の後進増速方向への踏み込み操作、又は、サイドブレーキペダル47の両踏み操作を行うと、定速レバー43の保持位置に応じた速度から変速ペダル24の操作位置に応じた速度に向けて徐々に減速され、変速ペダル24の操作位置に応じた速度で車体が走行する。
この場合、報知装置45が消灯して通常走行状態であることを報知する。
定速レバー43の操作に基づく定速前進状態で、変速ペダル24の後進増速方向への踏み込み操作、又は、サイドブレーキペダル47の両踏み操作が行われた後は、定速レバー43を中立位置に戻すことで、定速レバー43の操作位置に応じた速度で車体を定速前進させることが可能になる。
つまり、ポンプ用シリンダ26、レギュレータバルブ28、斜板センサ30、制御装置31、前進用比例バルブ36、定速レバー43、及び、レバーセンサ44、などによって速度維持機構Aが構成されている。
そして、上記の構成から、変速ペダル24による変速操作と定速レバー43による変速操作とを適切に連係させた状態で良好に行えるとともに、それらの操作で現出される走行状態を運転者に認識させることができる。
尚、定速レバー43の操作に基づく定速前進状態で、変速ペダル24の後進増速方向への踏み込み操作、又は、サイドブレーキペダル47の両踏み操作が行われた場合に、その操作に基づいて、定速レバー43を中立位置に自動復帰させる、例えば、電磁シリンダなどで構成される中立復帰機構を備えて、この変速操作をより良好に行えるように構成してもよい。
図10及び図11に示すように、ブレーキセンサ46は、単一の常閉スイッチ48と一対の腰折れリンク49によって構成されている。
腰折れリンク49は、対応するサイドブレーキペダル47の連係アーム47Aと、サイドブレーキペダル47の前方に位置するパネルフレーム50とにわたって屈伸可能に配備されている。
常閉スイッチ48は、双方のサイドブレーキペダル47に対する踏み込み操作が解除されている非制動状態では、双方の腰折れリンク49で押圧操作されることによって開状態に操作保持される〔図10参照〕。
いずれか一方のサイドブレーキペダル47が踏み込み操作された制動旋回状態では、踏み込み操作が解除されているサイドブレーキペダル47に連係した腰折れリンク49で押圧操作されることで開状態に操作保持される〔図11の(a)参照〕。
双方のサイドブレーキペダル47が踏み込み操作された制動状態では、双方の腰折れリンク49による押圧操作が解除されることで閉状態に復帰する〔図11の(b)参照〕。
つまり、一対のサイドブレーキペダル47に対して単一の常閉スイッチ48を装備する簡素な構成でありながら、双方のサイドブレーキペダル47が踏み込み操作された制動状態を確実に検出することができる。
〔別実施形態〕
〔1〕作業車としては、田植機やコンバインあるいは草刈機やホイールローダなどであってもよい。
〔2〕無段変速装置10としてはベルト式のものなどであってもよい。
〔3〕変速操作具24としては変速レバーなどであってもよい。
〔4〕操作手段26として、電動シリンダや電動モータ又は油圧モータなどを採用してもよい。
〔5〕制御手段31としては、ペダルセンサ(操作位置検出手段)29の検出に基づいてポンプ用シリンダ(操作手段)26の作動を制御する場合と、レバーセンサ(保持位置検出手段)44の検出に基づいてポンプ用シリンダ(操作手段)26の作動を制御する場合とで、ポンプ斜板(変速操作部)16Aの操作速度を同じにするように構成したものであってもよい。
〔6〕制御手段31としては、ペダルセンサ(操作位置検出手段)29の検出に基づいてポンプ用シリンダ(操作手段)26の作動を制御する場合よりも、レバーセンサ(保持位置検出手段)44の検出に基づいてポンプ用シリンダ(操作手段)26の作動を制御する場合の方が、ポンプ斜板(変速操作部)16Aの操作速度が速くなるように構成したものであってもよい。
〔7〕制御手段31としては、変速ペダル(変速操作具)24の操作位置に基づいてポンプ斜板(変速操作部)16Aを変速操作する際の操作速度を変更不能に構成したものであってもよい。
〔8〕制御手段31としては、定速レバー(定速操作具)43の操作位置に基づいてポンプ斜板(変速操作部)16Aを変速操作する際の操作速度を変更不能に構成したものであってもよい。
〔9〕図12に示すように、制御手段31としては、レバーセンサ(保持位置検出手段)44の検出に基づいて、変速ペダル(変速操作具)24の中立位置(零速位置)から増速側の操作領域が、ポンプ斜板(変速操作部)16Aの変速操作領域のうちの定速レバー(定速操作具)43の保持位置に対応する変速操作位置から増速側の変速操作領域に対応するように、変速ペダル(変速操作具)24の操作位置とポンプ斜板(変速操作部)16Aの変速操作位置との相関関係を変更するように構成したものであってもよい。
尚、この相関関係の変更は、変速ペダル(変速操作具)24が中立位置(零速位置)に位置することを検知している場合に行われるように構成することが望ましい。
又、その相関関係の変更を指令するスイッチなどの指令手段を備えるように構成してもよい。この構成においては、定速レバー(定速操作具)43の中立位置への操作を検知した場合には、その相関関係の変更が自動的に行われるように構成することや、定速レバー(定速操作具)43の操作を検知した場合に指令手段の操作を促す報知作動を行うように構成することが望ましい。
〔10〕定速操作具43としては、スライドレバーやペダルあるいはダイヤルなどであってもよい。
トラクタの全体側面図 トラクタの伝動構造を示す概略図 トラクタの伝動構造を示す要部の縦断側面図 トラクタの伝動構造を示す要部の横断平面図 油圧回路図 制御構造を示すブロック図 変速ペダルの操作位置とポンプ斜板の変速操作位置との相関関係を示す図 ポンプ斜板の偏差と目標操作速度との相関関係を示す図 定速レバーの操作位置とポンプ斜板の変速操作位置との相関関係を示す図 ブレーキセンサの構成を示す要部の斜視図 ブレーキセンサの構成を示す要部の側面図 別実施形態での変速ペダルの操作位置とポンプ斜板の変速操作位置との相関関係を示す図
符号の説明
10 無段変速装置
16A 変速操作部
24 変速操作具、
26 操作手段
29 操作位置検出手段
30 変速位置検出手段
31 制御手段
43 定速操作具
44 保持位置検出手段

Claims (3)

  1. 零速位置に自動復帰するように構成された変速操作具、その変速操作具の操作位置を検出する操作位置検出手段、任意の操作位置に位置保持可能に構成された定速操作具、その定速操作具の保持位置を検出する保持位置検出手段、無段変速装置における変速操作部の変速操作位置を検出する変速位置検出手段、前記変速操作部を変速操作する操作手段、及び、前記操作手段の作動を制御する制御手段を装備し、
    前記制御手段が、前記操作位置検出手段の検出と、予め備えた前記変速操作具の操作位置と前記変速操作部の変速操作位置との相関関係データとに基づいて、前記変速操作部の第1目標操作位置を設定するとともに、その設定した第1目標操作位置と前記変速位置検出手段の検出とに基づいて、前記変速操作部の第1目標操作位置と実際の変速操作位置との第1偏差を算出し、その算出した第1偏差と、予め備えた前記第1偏差と前記変速操作部の操作速度との相関関係データとに基づいて、前記変速操作部の第1目標操作速度を設定し、その設定した第1目標操作速度と前記第1目標操作位置とに基づいて、前記変速操作部が前記第1目標操作位置に向けて前記第1目標操作速度で変速操作されるように前記操作手段の作動を制御するように構成し、
    前記制御手段が、前記保持位置検出手段の検出と、予め備えた前記定速操作具の保持位置と前記変速操作部の変速操作位置との相関関係データとに基づいて、前記変速操作部の第2目標操作位置を設定するとともに、その設定した第2目標操作位置と前記変速位置検出手段の検出とに基づいて、前記変速操作部の第2目標操作位置と実際の変速操作位置との第2偏差を算出し、その算出した第2偏差と、予め備えた前記第2偏差と前記変速操作部の操作速度との相関関係データとに基づいて、前記変速操作部の第2目標操作速度を設定し、その設定した第2目標操作速度と前記第2目標操作位置とに基づいて、前記変速操作部が前記第2目標操作位置に向けて前記第2目標操作速度で変速操作されるように前記操作手段の作動を制御するように構成し、
    前記第1偏差と前記変速操作部の操作速度との相関関係データが、前記第1偏差が大きいほど前記変速操作部の操作速度が速くなる形態で、前記第1偏差と前記変速操作部の操作速度とを対応させたものであり、
    前記第2偏差と前記変速操作部の操作速度との相関関係データが、前記第2偏差が大きいほど前記変速操作部の操作速度が速くなる形態で、前記第2偏差と前記変速操作部の操作速度とを対応させたものであり、
    前記制御手段が、前記第1目標操作位置と前記第2目標操作位置とを比較し、その比較結果に基づいて、前記変速操作部が、速度が大きい側の目標操作位置に向けて、この目標操作位置に基づく目標操作速度で変速操作されるように、前記操作手段の作動を制御するように構成してあることを特徴とする作業車の変速操作構造。
  2. 前記第2偏差と前記変速操作部の操作速度との相関関係データが、前記第2偏差に対する前記変速操作部の操作速度が前記第1偏差に対する前記変速操作部の操作速度よりも遅くなる形態で、前記第2偏差と前記変速操作部の操作速度とを対応させたものであることを特徴とする請求項1に記載の作業車の変速操作構造。
  3. 前記制御手段が、前記保持位置検出手段の検出に基づいて、前記変速操作具の前記零速位置から増速側の操作領域が、前記変速操作部の変速操作領域のうちの前記定速操作具の保持位置に対応する変速操作位置から増速側の変速操作領域に対応するように、前記変速操作具の操作位置と前記変速操作部の変速操作位置との相関関係を変更するように構成してあることを特徴とする請求項1又は2に記載の作業車の変速操作構造。
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