JP4838071B2 - 作業車の変速操作構造 - Google Patents

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Description

本発明は、人為操作される変速操作具の操作位置を検出する操作位置検出手段と、無段変速装置における変速操作部の変速操作位置を検出する変速位置検出手段と、前記無段変速装置を変速操作する変速操作手段と、前記変速操作手段の作動を制御する制御手段とを装備し、前記制御手段が、前記操作位置検出手段の検出と前記変速位置検出手段の検出に基づいて、前記変速操作具の操作位置に対応する変速操作位置に前記変速操作部が変速操作されるように前記変速操作手段の作動を制御するように構成してある作業車の変速操作構造に関する。
上記のような作業車の変速操作構造としては、変速レバー(変速操作具)の操作量をポテンショメータ型速度設定器(操作位置検出手段)により検出するとともに、トラニオン軸(変速操作部)の操作アームと油圧シリンダ(変速操作手段)のシリンダロッドとを連動連結し、トラニオン軸の実回動量(変速操作位置)をポテンショメータ型のフィードバックセンサ(変速位置検出手段)により検出して、このフィードバックセンサの検出値が速度設定器による設定値に合致するよう制御装置(制御手段)が油圧シリンダに対する電磁制御弁(変速操作手段)を切り換え制御するように構成したものがある(例えば特許文献1参照)。
特開平7−23610号公報(段落番号0012、図1,2)
上記の構成では、トラニオン軸の実回動量(変速操作部の変速操作位置)とトラニオン軸に対する油圧シリンダの操作力(電磁制御弁に供給する電流)との間に存在するヒステリシスが考慮されていないことから、例えば、変速レバーの増速操作から減速操作への切り換えが行われた場合には、そのヒステリシスによって、トラニオン軸に対する操作力が、現在のトラニオン軸の実回動量に対する増速操作時の操作力から減速操作時の操作力に変化するまでの間、変速レバーの減速操作にかかわらずトラニオン軸が現在の実回動量に維持される、といったトラニオン軸の応答遅れが生じることになる。
本発明の目的は、変速操作部の変速操作位置と変速操作部に対する操作力との間に存在するヒステリシスに起因した変速操作部の応答遅れが抑制された応答性の優れた変速操作を行えるようにすることにある。
上記の目的を達成するため、本発明のうちの請求項1に記載の発明では、人為操作される変速操作具の操作位置を検出する操作位置検出手段と、無段変速装置における変速操作部の変速操作位置を検出する変速位置検出手段と、前記無段変速装置を変速操作する変速操作手段と、前記変速操作手段の作動を制御する制御手段とを装備し、前記制御手段が、前記操作位置検出手段の検出と前記変速位置検出手段の検出に基づいて、前記変速操作具の操作位置に対応する変速操作位置に前記変速操作部が変速操作されるように前記変速操作手段の作動を制御するように構成し、前記制御手段に、前記変速操作部の変速操作位置に対する増速操作時の操作力と減速操作時の操作力との相関関係を示す相関関係データを備え、前記制御手段が、前記操作位置検出手段の検出に基づいて前記変速操作具の現在位置を検知するとともに前記変速操作具の操作速度を算出し、これらの検知結果及び算出結果から一定時間後の前記変速操作具の推測操作位置を推測するように構成し、前記制御手段が、前記操作位置検出手段の検出に基づいて前記変速操作具の増速操作から減速操作への切り換えを検知した場合において、その切り換えを検知したときに得られる前記変速操作具の現在位置と前記変速操作具の推測操作位置との差が予め設定した設定値未満であると、前記変速操作部の現在位置に対する操作力が増速操作時の操作力から減速操作時の操作力に変更されずに、前記変速操作具の現在位置と変速操作具の推測操作位置との差が予め設定した設定値以上であると、前記変速操作部の現在位置に対する操作力が増速操作時の操作力から減速操作時の操作力に変更されるように、前記相関関係データに基づいて前記変速操作手段の作動を制御するように構成してある。
この特徴構成では、変速操作部の変速操作位置と変速操作部に対する操作力との間に存在するヒステリシスを考慮して、変速操作部の変速操作位置に対する増速操作時の操作力と減速操作時の操作力との相関関係を示す相関関係データを備えるようにしているのであり、これによって、変速操作具の増速操作から減速操作への切り換えが行われると、その切り換えに基づく制御手段の制御作動で、その切り換えとともに、変速操作部の現在位置に対応する操作力が、増速操作時の操作力から減速操作時の操作力に迅速に変更される。
これによって、その切り換え操作後の減速操作においては、変速操作具の操作に伴って、変速操作部に対する操作力が、変速操作具の操作位置に対応した減速操作時の操作力に変更され、変速操作部が変速操作具の操作位置に対応した変速操作位置に減速操作される。
つまり、変速操作部の変速操作位置と変速操作部に対する操作力との間に存在するヒステリシスを考慮しないで、増速操作時と減速操作時とに関係なく、変速操作部の変速操作位置と変速操作部に対する操作力とを対応させた場合に生じる、そのヒステリシスに起因した変速操作部の応答遅れを効果的に抑制することができる。
従って、変速操作具の増速操作から減速操作への切り換え後の減速操作時における、前記ヒステリシスに起因した変速操作部の応答遅れを効果的に抑制することができ、結果、応答性に優れた減速操作を行える。
ちなみに、前記ヒステリシスを考慮しないで、増速操作時と減速操作時とに関係なく、変速操作部の変速操作位置と変速操作部に対する操作力とを対応させた場合には、変速操作具の増速操作から減速操作への切り換えを行った後の減速操作によって、変速操作部に対する操作力が、変速操作具の操作位置に応じて徐々に変更されるのであるが、前記ヒステリシスによって、変速操作部に対する操作力が、変速操作部の現在位置に対する増速操作時の操作力から減速操作時の操作力に変更されるまでの間は、変速操作具の減速操作にかかわらず変速操作部が現在位置に維持されることになる。そのため、変速操作具の増速操作から減速操作への切り換えを行った後の減速操作において変速操作部の応答遅れが生じることになる。
本発明のうちの請求項2に記載の発明では、上記請求項1に記載の発明において、前記制御手段が、前記操作位置検出手段の検出に基づいて前記変速操作具の減速操作から増速操作への切り換えを検知した場合において、その切り換えを検知したときに得られる前記変速操作具の現在位置と前記変速操作具の推測操作位置との差が予め設定した設定値未満であると、前記変速操作部の現在位置に対する操作力が減速操作時の操作力から増速操作時の操作力に変更されずに、前記変速操作具の現在位置と変速操作具の推測操作位置との差が予め設定した設定値以上であると、前記変速操作部の現在位置に対する操作力が減速操作時の操作力から増速操作時の操作力に変更されるように、前記相関関係データに基づいて前記変速操作手段の作動を制御するように構成してある。
この特徴構成では、変速操作具の減速操作から増速操作への切り換えが行われると、その切り換えに基づく制御手段の制御作動で、その切り換えとともに、変速操作部の現在位置に対応する操作力が、減速操作時の操作力から増速操作時の操作力に迅速に変更される。
これによって、その切り換え操作後の増速操作においては、変速操作具の操作に伴って、変速操作部に対する操作力が、変速操作具の操作位置に対応した増速操作時の操作力に変更され、変速操作部が変速操作具の操作位置に対応した変速操作位置に増速操作される。
つまり、変速操作部の変速操作位置と変速操作部に対する操作力との間に存在するヒステリシスを考慮しないで、増速操作時と減速操作時とに関係なく、変速操作部の変速操作位置と変速操作部に対する操作力とを対応させた場合に生じる、そのヒステリシスに起因した変速操作部の応答遅れを効果的に抑制することができる。
従って、変速操作具の減速操作から増速操作への切り換え後の増速操作時における、前記ヒステリシスに起因した変速操作部の応答遅れを効果的に抑制することができ、結果、応答性に優れた増速操作を行える。
本発明のうちの請求項3に記載の発明では、上記請求項1又は2に記載の発明において、前記変速操作手段に備えた油圧式のアクチュエータに供給する作動油の温度を検出する油温センサを備え、前記制御手段が、作動油の温度が低いほど増速操作時の操作力と減速操作時の操作力との差が大きくなるように、前記油温センサの検出に基づいて前記相関関係データを変更するように構成してある。
変速操作部の変速操作位置と変速操作部に対する操作力との間に存在するヒステリシスは、アクチュエータに供給する作動油の温度が低いほど、変速操作部の操作位置に対する増速操作時の操作力と減速操作時の操作力との差が大きくなる。
そこで、請求項3に記載の発明では、上記の構成を採択しているのであり、これによって、変速操作具の増減速の切り換えが行われた場合には、制御手段が、アクチュエータに供給する作動油の温度が考慮された相関関係データに基づいて変速操作手段の作動を制御することになる。
従って、アクチュエータに供給する作動油の温度によるヒステリシスの変化を考慮した、変速操作部の応答遅れをより適正に抑制することができる良好な変速操作を行える。
本発明のうちの請求項4に記載の発明では、上記請求項1〜3のいずれか一つに記載の発明において、前記変速操作具が、中立位置から前進方向及び後進方向に操作自在な変速ペダルである。
図1には、作業車の一例であるトラクタの全体側面が示されている。このトラクタは、エンジン1を防振支持する前部フレーム2の左右に前輪3を配備し、エンジン1に連結されるフレーム兼用のミッションケース4の左右に後輪5を配備し、ミッションケース4の上方に、ステアリングホイール6や運転座席7などを備える搭乗運転部8を形成して構成されている。
図2〜4に示すように、エンジン1から取り出された動力は、乾式の主クラッチ9などを介して、主変速装置として備えた静油圧式無段変速装置(無段変速装置の一例)10に伝達される。
静油圧式無段変速装置10から取り出される動力のうち、走行用動力は、副変速装置として備えたギヤ式変速装置11や、前輪用差動装置12又は後輪用差動装置13などを介して左右の前輪3及び左右の後輪5に伝達される。ギヤ式変速装置11は、高中低の3段に変速切り換え可能に構成されている。
静油圧式無段変速装置10から取り出される動力のうち、作業用動力は、油圧式の作業クラッチ14などを介して動力取出軸15に伝達される。
ミッションケース4は、主クラッチ9などを内装する第1ケーシング部4A、静油圧式無段変速装置10などを内装する第2ケーシング部4B、作業クラッチ14などを内装する第3ケーシング部4C、及び、ギヤ式変速装置11などを内装する第4ケーシング部4D、などを連結して構成されている。
図2〜5に示すように、静油圧式無段変速装置10は、第2ケーシング部4Bに内装したアキシャルプランジャー型の可変容量ポンプ16やアキシャルプランジャー型の可変容量モータ17などを備え、可変容量ポンプ16からの非変速動力を作業用動力として出力し、可変容量モータ17からの変速動力を走行用動力として出力する。
可変容量ポンプ16と可変容量モータ17は、第1油路18及び第2油路19を介して接続され、その接続で形成された閉回路20に、エンジン動力で駆動されるチャージポンプ21からのチャージ油が、チャージ油路22やチェックバルブ23などを介して供給される。
図1及び図4〜6に示すように、このトラクタには、搭乗運転部8に備えた変速ペダル(変速操作具の一例)24の操作などに基づいて、可変容量ポンプ16の斜板〔変速操作部の一例(以下、ポンプ斜板と称する)〕16Aを変速操作するサーボコントロール機構25が装備されている。
変速ペダル24は、図外のバネによる付勢で中立位置に自動復帰する中立復帰型に構成されている。
図4〜6に示すように、サーボコントロール機構25は、ポンプ斜板16Aを無段階に変速操作する油圧式のポンプ用シリンダ(油圧式のアクチュエータの一例)26、ポンプ用シリンダ26に対する作動油の流動を制御するサーボバルブ27、サーボバルブ27などに対する油圧を設定圧に維持するレギュレータバルブ28、変速ペダル24の操作位置を検出するポテンショメータからなるペダルセンサ(操作位置検出手段の一例)29、ポンプ用シリンダ26の操作量からポンプ斜板16Aの変速操作位置(斜板角)を検出するポテンショメータからなる斜板センサ(変速位置検出手段の一例)30、及び、ペダルセンサ29の検出や斜板センサ30の検出などが入力されるマイクロコンピュータを備えた制御装置(制御手段の一例)31、などを備えて構成されている。
そして、ポンプ用シリンダ26及びサーボバルブ27によって、ポンプ斜板16Aを変速操作する変速操作手段Aが構成されている。
ポンプ用シリンダ26は、ポンプ斜板16Aを中立位置に復帰付勢する前進減速バネ32や後進減速バネ33とともに第2ケーシング部4Bに内装されている。
そして、その前進変速用の油室34に作動油が供給されることで、前進減速バネ32の付勢に抗してポンプ斜板16Aを前進増速方向に変速操作し、前進変速用の油室34から作動油が排出されることで、前進減速バネ32の付勢によるポンプ斜板16Aの前進減速方向への変速操作を許容する。
又、その後進変速用の油室35に作動油が供給されることで、後進減速バネ33の付勢に抗してポンプ斜板16Aを後進増速方向に変速操作し、後進変速用の油室35から作動油が排出されることで、後進減速バネ33の付勢によるポンプ斜板16Aの後進減速方向への変速操作を許容する。
サーボバルブ27は、ポンプ用シリンダ26の前進変速用の油室34に対する作動油の流動を制御する電磁式の前進用比例バルブ36、及び、ポンプ用シリンダ26の後進変速用の油室35に対する作動油の流動を制御する電磁式の後進用比例バルブ37、などを備えて構成されている。
レギュレータバルブ28は、パワーステアリング用の供給ポンプ38から圧送される作動油を、作業クラッチ14と油圧式のパワーステアリング装置39とに、それぞれの作動に適した設定圧で分配するように構成されている。
そして、作業クラッチ14に対する供給油路40が接続されるレギュレータバルブ28の圧力ポート28Aに、サーボバルブ27に対する供給油路41が接続されている。
図6に示すように、制御手段31には、変速ペダル24の操作位置に応じた速度に変速する変速制御手段31Aが備えられている。
図6及び図7に示すように、変速制御手段31Aは、変速ペダル24の操作位置とポンプ斜板16Aの変速操作位置との相関関係を示す相関関係データとしてのマップデータ、及び、そのマップデータやペダルセンサ29の検出などに基づいて前進用比例バルブ36又は後進用比例バルブ37の作動を制御する制御プログラム、などを備えて構成されている。
変速制御手段31Aのマップデータは、変速ペダル24の中立位置から前進増速方向への操作量が大きくなるほど、ポンプ斜板16Aの中立位置から前進増速方向への操作量が大きくなり、変速ペダル24の中立位置から後進増速方向への操作量が大きくなるほど、ポンプ斜板16Aの中立位置から後進増速方向への操作量が大きくなるように、変速ペダル24の操作位置とポンプ斜板16Aの変速操作位置とを対応させたものである(図7参照)。
ちなみに、変速制御手段31Aに、上記のマップデータに代えて、変速ペダル24の操作位置とポンプ斜板16Aの変速操作位置との相関関係を示す相関関係式を相関関係データとして備えるようにしてもよい。
変速制御手段31Aの制御プログラムは、記憶装備したマップデータとペダルセンサ29の検出に基づいて、ペダルセンサ29が検出した変速ペダル24の操作位置に対応するポンプ斜板16Aの変速操作位置を、ポンプ斜板16Aの目標操作位置に設定し、その設定した目標操作位置と斜板センサ30の検出に基づいて、ポンプ斜板16Aの目標操作位置に斜板センサ30で検出される変速操作位置が一致するように、前進用比例バルブ36又は後進用比例バルブ37の作動を制御するように構成されている。
この制御作動によって、変速ペダル24を中立位置に自動復帰させるだけの比較的小さい復帰力に抗して変速ペダル24を操作することで、変速ペダル24の操作位置に応じた速度で車体を前進又は後進させることができる。
そして、サーボコントロール機構25は、ペダルセンサ29の検出及び斜板センサ30の検出に基づいて、変速制御手段31Aが、前進用比例バルブ36又は後進用比例バルブ37の作動を制御することで、ポンプ用シリンダ26を作動させて静油圧式無段変速装置10のポンプ斜板16Aを変速操作する電子式で、かつ、レギュレータバルブ28の圧力ポート28Aを経由した前進用比例バルブ36又は後進用比例バルブ37の出力圧力でポンプ用シリンダ26をダイレクトに駆動する直動型に構成されている。
これによって、静油圧式無段変速装置10の閉回路20での圧力変動やエンジン回転数の変動で圧力が変動するチャージ油路22からの出力圧力でポンプ用シリンダ26を駆動する場合に比較して、安定したサーボパイロット圧を得ることができ、ポンプ用シリンダ26の作動制御を精度良く行えるようになる。
その結果、サーボコントロール機構25を安価な直動型に構成しながらも、ペダルセンサ29の検出及び斜板センサ30の検出に基づいて、変速ペダル24の操作位置に応じた速度で車体を前進又は後進させる変速制御を精度良く行わせることができる。
図6に示すように、制御手段31には、変速ペダル24の操作位置に応じた速度に変速する際の操作速度を設定する操作速度設定手段31Bが備えられている。
図6及び図8に示すように、操作速度設定手段31Bは、変速制御手段31Aで設定されたポンプ斜板16Aの目標操作位置と斜板センサ30の検出とに基づいて、ポンプ斜板16Aの目標操作位置と実際の変速操作位置との偏差を算出する演算プログラム、ポンプ斜板16Aの目標操作位置と実際の変速操作位置との偏差と、ポンプ斜板16Aの操作速度との相関関係を示す相関関係データとしての複数のマップデータ、及び、それらのマップデータと演算プログラムの算出結果に基づいてポンプ斜板16Aの目標操作速度を設定する制御プログラム、などを備えて構成されている。
操作速度設定手段31Bの各マップデータは、斜板センサ30で検出されるポンプ斜板16Aの実際の変速操作位置と、変速制御手段31Aで設定されるポンプ斜板16Aの目標操作位置との偏差が大きい場合に、ポンプ斜板16Aの操作速度が速くなるように、又、後進時でのポンプ斜板16Aの偏差に対するポンプ斜板16Aの操作速度が、前進時でのポンプ斜板16Aの偏差に対するポンプ斜板16Aの操作速度よりも遅くなるように、ポンプ斜板16Aの偏差とポンプ斜板16Aの操作速度とを対応させたものである。
ちなみに、操作速度設定手段31Bに、上記のマップデータに代えて、ポンプ斜板16Aの目標操作位置と実際の操作位置との偏差と、ポンプ斜板16Aの操作速度との相関関係を示す相関関係式を相関関係データとして備えるようにしてもよい。
操作速度設定手段31Bの制御プログラムは、記憶装備したマップデータと演算プログラムの算出結果とに基づいて、算出したポンプ斜板16Aの偏差に対応するポンプ斜板16Aの操作速度をポンプ斜板16Aの目標操作速度に設定し、その設定した目標操作速度を変速制御手段31Aに出力するように構成されている。
変速制御手段31Aの制御プログラムは、その制御作動において、操作速度設定手段31Bで設定された目標操作速度でポンプ斜板16Aが変速操作されるように、前進用比例バルブ36又は後進用比例バルブ37の作動を制御するように構成されている。
この制御作動によって、変速ペダル24の操作に対するポンプ斜板16Aの応答性を高めながらハンチングの発生を抑制することができ、結果、変速ペダル24の操作位置に応じた速度に、車速を迅速かつ正確に到達させることができる。
又、後進時でのポンプ斜板16Aの操作速度が、前進時でのポンプ斜板16Aの操作速度よりも遅くなって、後進時での静油圧式無段変速装置10の変速操作が、前進時での静油圧式無段変速装置10の変速操作に比較して緩やかに行われることから、前進時に比較して速度感覚をつかみ難い後進時での静油圧式無段変速装置10の変速操作が行い易くなる。
図6に示すように、制御装置31には、操作速度設定手段31Bなどが使用するマップデータを変更するデータ変更手段31Cが制御プログラムとして備えられている。
データ変更手段31Cは、搭乗運転部8に備えたポテンショメータからなる調節ダイヤル42の操作位置に基づいて、調節ダイヤル42の操作位置が基準位置からクイック側に大きく変更されるほど、ポンプ斜板16Aの変速操作が速やかに行われるように、操作速度設定手段31Bが使用するマップデータを、ポンプ斜板16Aの偏差に対するポンプ斜板16Aの操作速度が速くなるようにポンプ斜板16Aの偏差とポンプ斜板16Aの操作速度とを対応させたマップデータに変更する。
又、調節ダイヤル42の操作位置が基準位置からスロー側に大きく変更されるほど、ポンプ斜板16Aの変速操作が緩やかに行われるように、操作速度設定手段31Bが使用するマップデータを、ポンプ斜板16Aの偏差に対するポンプ斜板16Aの操作速度が遅くなるようにポンプ斜板16Aの偏差とポンプ斜板16Aの操作速度とを対応させたマップデータに変更する。
つまり、調節ダイヤル42を操作することで、変速ペダル24で静油圧式無段変速装置10を変速操作する際の操作フィーリングを、運転者の好みに応じたものに変更することができ、操作フィーリングや変速操作性の向上を図ることができる。
図6及び図9に示すように、電子式のサーボコントロール機構25でポンプ斜板16Aの変速操作を行うように構成すると、ポンプ斜板16Aの操作位置とサーボ圧力(ポンプ斜板16Aに対する操作力)との間にヒステリシスが発生する(図9参照)。
そのため、このヒステリシスを考慮しないで、変速ペダル24の操作に基づく変速制御手段31Aの制御作動でポンプ斜板16Aの変速操作を行うように構成すると、変速ペダル24による増減速の切り換え操作が行われた場合に、そのヒステリシスによるポンプ斜板16Aの現在位置に対する増速操作時のサーボ圧力と減速操作時のサーボ圧力との差に起因して、その差が、変速ペダル24の操作に基づくサーボコントロール機構25の作動で解消されるまでの間、変速ペダル24の操作にかかわらずポンプ斜板16Aが現在位置に維持されることになる。
つまり、変速ペダル24による増減速の切り換えを行った後の変速操作において、ポンプ斜板16Aの応答性が低下することになり、運転者に違和感を与えることがある。
そこで、図6に示すように、制御装置31には、変速ペダル24による増減速の切り換えが行われた場合に、ポンプ斜板16Aの現在位置に対する増速操作時のサーボ圧力と減速操作時のサーボ圧力との差を補う補正手段31Dが備えられている。
補正手段31Dは、ペダルセンサ29の検出に基づいて変速ペダル24の一定時間後の操作位置を算出する演算プログラム、ポンプ斜板16Aの操作位置に対する増速操作時のサーボ圧力と減速操作時のサーボ圧力との相関関係を示す相関関係データ、及び、演算プログラムの算出結果と相関関係データとに基づいてサーボバルブ27の作動を制御する制御プログラム、などを備えて構成されている。
補正手段31Dの演算プログラムは、ペダルセンサ29の検出に基づいて、変速ペダル24の現在位置θを検知するとともに操作速度ωを算出し、それらの検知結果と算出結果から一定時間後の変速ペダル24の操作位置β(=θ+ω・t)を推測する。
補正手段31Dの相関関係データとしては、ポンプ斜板16Aの操作位置に対する増速操作時のサーボ圧力Faと減速操作時のサーボ圧力Fbとの差Δfを補うのに必要な、ポンプ斜板16Aの操作位置に対して増速操作時にサーボバルブ27に供給する電流値Iaと減速操作時にサーボバルブ27に供給する電流値Ibとの差の値(平均値)Δiが備えられている。
補正手段31Dの制御プログラムは、演算プログラムの算出結果である推測操作位置βと現在位置θとを比較し、その差が予め設定した設定値α以上になった場合に、相関関係データに基づいて、ポンプ斜板16Aの現在位置に対する増速操作時のサーボ圧力Faと減速操作時のサーボ圧力Fbとの差Δfが補われるようにサーボバルブ27の作動を制御する。
具体的には、ペダルセンサ29の検出に基づいて、変速ペダル24の前進増速操作から前進減速操作への切り換えを検知した場合には、そのときに得られる変速ペダル24の現在位置θと演算プログラムの算出結果である推測操作位置βとを比較し、その差が予め設定した設定値α以上になった場合(β<θ−α)に、ポンプ斜板16Aの現在位置に対応するサーボ圧力Fが、増速操作時のサーボ圧力Faから減速操作時のサーボ圧力Fbまで迅速に低下するように、ポンプ斜板16Aの現在位置に対応する増速操作時のサーボ圧力Faを得るための電流値Iaから差の値Δiを引いて、ポンプ斜板16Aの現在位置に対応する減速操作時のサーボ圧力Fbを得るための電流値Ibまで一挙に低下させる。
ペダルセンサ29の検出に基づいて、変速ペダル24の前進減速操作から前進増速操作への切り換えを検知した場合には、そのときに得られる変速ペダル24の現在位置θと演算プログラムの算出結果である推測操作位置βとを比較し、その差が予め設定した設定値α以上になった場合(β>θ+α)に、ポンプ斜板16Aの現在位置に対応するサーボ圧力Fが、減速操作時のサーボ圧力Fbから増速操作時のサーボ圧力Faまで迅速に上昇するように、ポンプ斜板16Aの現在位置に対応する減速操作時のサーボ圧力Fbを得るための電流値Ibに差の値Δiを加えて、ポンプ斜板16Aの現在位置に対応する増速操作時のサーボ圧力Faを得るための電流値Iaまで一挙に上昇させる。
ペダルセンサ29の検出に基づいて、変速ペダル24の後進増速操作から後進減速操作への切り換えを検知した場合には、そのときに得られる変速ペダル24の現在位置θと演算プログラムの算出結果である推測操作位置βとを比較し、その差が予め設定した設定値α以上になった場合(β<θ−α)に、ポンプ斜板16Aの現在位置に対応するサーボ圧力Fが、増速操作時のサーボ圧力Faから減速操作時のサーボ圧力Fbまで迅速に低下するように、ポンプ斜板16Aの現在位置に対応する増速操作時のサーボ圧力Faを得るための電流値Iaから差の値Δiを引いて、ポンプ斜板16Aの現在位置に対応する減速操作時のサーボ圧力Fbを得るための電流値Ibまで一挙に低下させる。
ペダルセンサ29の検出に基づいて、変速ペダル24の後進減速操作から後進増速操作への切り換えを検知した場合には、そのときに得られる変速ペダル24の現在位置θと演算プログラムの算出結果である推測操作位置βとを比較し、その差が予め設定した設定値α以上になった場合(β>θ+α)に、ポンプ斜板16Aの現在位置に対応するサーボ圧力Fが、減速操作時のサーボ圧力Fbから増速操作時のサーボ圧力Faまで迅速に上昇するように、ポンプ斜板16Aの現在位置に対応する減速操作時のサーボ圧力Fbを得るための電流値Ibに差の値Δiを加えて、ポンプ斜板16Aの現在位置に対応する増速操作時のサーボ圧力Faを得るための電流値Iaまで一挙に上昇させる。
これによって、変速ペダル24の前進増速から前進減速への切り換え操作を行った後の前進減速操作においては、変速ペダル24の操作に伴って、ポンプ斜板16Aに対するサーボ圧力Faが、変速ペダル24の操作位置に対応した前進減速操作時のサーボ圧力Fbに速やかに低下するようになり、ポンプ斜板16Aが変速ペダル24の操作位置に対応した前進用の変速操作位置に応答性よく減速操作されることになる。
変速ペダル24の前進減速から前進増速への切り換え操作を行った後の前進増速操作においては、変速ペダル24の操作に伴って、ポンプ斜板16Aに対するサーボ圧力Fbが、変速ペダル24の操作位置に対応した前進増速操作時のサーボ圧力Faに速やかに上昇するようになり、ポンプ斜板16Aが変速ペダル24の操作位置に対応した前進用の変速操作位置に応答性よく増速操作されることになる。
変速ペダル24の後進増速から後進減速への切り換え操作を行った後の後進減速操作においては、変速ペダル24の操作に伴って、ポンプ斜板16Aに対するサーボ圧力Faが、変速ペダル24の操作位置に対応した後進減速操作時のサーボ圧力Fbに速やかに低下するようになり、ポンプ斜板16Aが変速ペダル24の操作位置に対応した後進用の変速操作位置に応答性よく減速操作されることになる。
変速ペダル24の後進減速から後進増速への切り換え操作を行った後の後進増速操作においては、変速ペダル24の操作に伴って、ポンプ斜板16Aに対するサーボ圧力Fbが、変速ペダル24の操作位置に対応した後進増速操作時のサーボ圧力Faに速やかに上昇するようになり、ポンプ斜板16Aが変速ペダル24の操作位置に対応した後進用の変速操作位置に応答性よく増速操作されることになる。
つまり、電子式のサーボコントロール機構25によって、ポンプ斜板16Aの操作位置とサーボ圧力との間に存在するヒステリシスを考慮したポンプ斜板16Aの変速操作を行えることから、そのヒステリシスに起因したポンプ斜板16Aの応答遅れを効果的に抑制することができ、運転者に違和感を与えることのない応答性に優れた変速操作を行えるようになる。
ところで、ポンプ斜板16Aの操作位置とサーボ圧力との間に存在するヒステリシスは、ポンプ用シリンダ26に供給する作動油の温度によって影響されるものであり、その作動油の温度が低いほど、ポンプ斜板16Aの操作位置に対する増速操作時のサーボ圧力Faと減速操作時のサーボ圧力Fbとの差Δfが大きくなる。
そこで、ポンプ用シリンダ26に対する油圧回路には、レギュレータバルブ28に供給される作動油の温度を検出する油温センサ43が備えられている。
そして、補正手段31Dは、レギュレータバルブ28に供給される作動油の温度が低いほど、ポンプ斜板16Aの操作位置に対する増速操作時のサーボ圧力Faと減速操作時のサーボ圧力Fbとの差Δfが大きくなることを考慮して、油温センサ43の検出に基づいて、増速操作時にサーボバルブ27に供給する電流値Iaと減速操作時にサーボバルブ27に供給する電流値Ibの差の値Δiを変更するように構成されている。
詳述すると、補正手段31Dには、レギュレータバルブ28に供給される作動油の温度と、電流値の差の値Δiを補正する補正係数との相関関係を示すマップデータが相関関係データとして備えられている。
マップデータは、作動油の温度が低いほど電流値の差の値Δiが大きくなるように、作動油の温度と補正係数とを対応させたものである。
そして、補正手段31Dの制御プログラムが、そのマップデータと油温センサ43の検出に基づいて、そのときの作動油の温度に応じた補正係数を選択し、その補正係数を電流値の差の値Δiに乗じて、電流値の差の値Δiを、そのときの作動油の温度に応じた適正な値に補正するように構成されている。
つまり、レギュレータバルブ28に供給される作動油の温度が低いほど、ポンプ斜板16Aの操作位置に対する増速操作時のサーボ圧力Faと減速操作時のサーボ圧力Fbとの差Δfが大きくなるのに対応して、電流値の差の値Δiが大きい値に変更されるようになっている。
これによって、変速ペダル24による増減速の切り換え操作を検知した場合には、ポンプ用シリンダ26に供給する作動油の温度にかかわらず、ポンプ斜板16Aの現在位置に対応するサーボ圧力Fを、切り換え操作後の変速操作に対応するサーボ圧力に迅速に変更することができる。
その結果、ポンプ用シリンダ26に供給する作動油の温度によるヒステリシスの変化を考慮した、ポンプ斜板16Aの応答遅れをより適正に抑制することができる良好な変速操作を行えるようになる。
〔別実施形態〕
〔1〕作業車としては、田植機やコンバインあるいは草刈機やホイールローダなどであってもよい。
〔2〕無段変速装置10としてはベルト式のものなどであってもよい。
〔3〕変速操作具24としては変速レバーなどであってもよい。
〔4〕変速操作手段Aとして電動シリンダや電動モータなどであってもよく、又、変速操作手段Aに備える油圧式のアクチュエータ26としては油圧モータなどであってもよい。
〔5〕サーボバルブ27に高速応答バルブを採用し、変速ペダル(変速操作具)24による増減速の切り換え操作を検知した場合には、サーボバルブ27に対するデューティー比を変更することで、ポンプ斜板(変速操作部)16Aの現在位置に対応するサーボ圧力Fを、切り換え操作後の変速操作に対応するサーボ圧力に迅速に変更するように構成してもよい。
〔6〕補正手段31D(制御装置31)におけるポンプ斜板(変速操作部)16Aの操作位置に対する増速操作時のサーボ圧力(操作力)と減速操作時のサーボ圧力(操作力)との相関関係を示す相関関係データとしては、マップデータや相関関係式などであってもよい。
〔7〕補正手段31D(制御装置31)に、ポンプ斜板(変速操作部)16Aの操作位置に対する増速操作時のサーボ圧力(操作力)と減速操作時のサーボ圧力(操作力)との相関関係を示す相関関係データとして、作動油の温度に対応させた複数のマップデータを備え、補正手段31Dが、油温センサ43の検出に基づいて使用するマップデータを変更するように構成してもよい。
〔8〕補正手段31D(制御装置31)としては、ペダルセンサ(操作位置検出手段)29の検出に基づいて、変速ペダル24の増速操作から減速操作への切り換えを検知した場合にのみ、ポンプ斜板16Aの現在位置に対する増速操作時のサーボ圧力と減速操作時のサーボ圧力との差を補って、減速操作時でのポンプ斜板16Aの応答性を高めるように構成したものであってもよい。
〔9〕補正手段31D(制御装置31)としては、ペダルセンサ(操作位置検出手段)29の検出に基づいて、変速ペダル24の前進変速領域での増減速の切り換え操作を検知した場合にのみ、ポンプ斜板16Aの現在位置に対する増速操作時のサーボ圧力と減速操作時のサーボ圧力との差を補って、前進変速操作時でのポンプ斜板16Aの応答性を高めるように構成したものであってもよい。
トラクタの全体側面図 トラクタの伝動構造を示す概略図 トラクタの伝動構造を示す要部の縦断側面図 トラクタの伝動構造を示す要部の横断平面図 油圧回路図 制御構造を示すブロック図 変速ペダルの操作位置とポンプ斜板の変速操作位置との相関関係を示す図 ポンプ斜板の偏差と目標操作速度との相関関係を示す図 ポンプ斜板の操作位置とサーボ圧力との間に存在するヒステリシスを示す図
符号の説明
10 無段変速装置
16A 変速操作部
24 変速操作具
26 油圧式のアクチュエータ
29 操作位置検出手段
30 変速位置検出手段
31 制御手段
43 油温センサ
A 変速操作手段
F 現在位置に対する操作力
Fa 増速操作時の操作力
Fb 減速操作時の操作力
Δf 操作力の差

Claims (4)

  1. 人為操作される変速操作具の操作位置を検出する操作位置検出手段と、無段変速装置における変速操作部の変速操作位置を検出する変速位置検出手段と、前記無段変速装置を変速操作する変速操作手段と、前記変速操作手段の作動を制御する制御手段とを装備し、
    前記制御手段が、前記操作位置検出手段の検出と前記変速位置検出手段の検出に基づいて、前記変速操作具の操作位置に対応する変速操作位置に前記変速操作部が変速操作されるように前記変速操作手段の作動を制御するように構成し、
    前記制御手段に、前記変速操作部の変速操作位置に対する増速操作時の操作力と減速操作時の操作力との相関関係を示す相関関係データを備え、
    前記制御手段が、前記操作位置検出手段の検出に基づいて前記変速操作具の現在位置を検知するとともに前記変速操作具の操作速度を算出し、これらの検知結果及び算出結果から一定時間後の前記変速操作具の推測操作位置を推測するように構成し、
    前記制御手段が、前記操作位置検出手段の検出に基づいて前記変速操作具の増速操作から減速操作への切り換えを検知した場合において、その切り換えを検知したときに得られる前記変速操作具の現在位置と前記変速操作具の推測操作位置との差が予め設定した設定値未満であると、前記変速操作部の現在位置に対する操作力が増速操作時の操作力から減速操作時の操作力に変更されずに、前記変速操作具の現在位置と変速操作具の推測操作位置との差が予め設定した設定値以上であると、前記変速操作部の現在位置に対する操作力が増速操作時の操作力から減速操作時の操作力に変更されるように、前記相関関係データに基づいて前記変速操作手段の作動を制御するように構成してあることを特徴とする作業車の変速操作構造。
  2. 前記制御手段が、前記操作位置検出手段の検出に基づいて前記変速操作具の減速操作から増速操作への切り換えを検知した場合において、その切り換えを検知したときに得られる前記変速操作具の現在位置と前記変速操作具の推測操作位置との差が予め設定した設定値未満であると、前記変速操作部の現在位置に対する操作力が減速操作時の操作力から増速操作時の操作力に変更されずに、前記変速操作具の現在位置と変速操作具の推測操作位置との差が予め設定した設定値以上であると、前記変速操作部の現在位置に対する操作力が減速操作時の操作力から増速操作時の操作力に変更されるように、前記相関関係データに基づいて前記変速操作手段の作動を制御するように構成してあることを特徴とする請求項1に記載の作業車の変速操作構造。
  3. 前記変速操作手段に備えた油圧式のアクチュエータに供給する作動油の温度を検出する油温センサを備え、
    前記制御手段が、作動油の温度が低いほど増速操作時の操作力と減速操作時の操作力との差が大きくなるように、前記油温センサの検出に基づいて前記相関関係データを変更するように構成してあることを特徴とする請求項1又は2に記載の作業車の変速操作構造。
  4. 前記変速操作具が、中立位置から前進方向及び後進方向に操作自在な変速ペダルであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の作業車の変速操作構造。
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