JP2009270442A - シリンダブロック及びシリンダブロックを備えるエンジン - Google Patents

シリンダブロック及びシリンダブロックを備えるエンジン Download PDF

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Abstract

【課題】 シリンダが形成されるシリンダと、伝動機構を収容する伝動室が形成される収容部との間に介在する隔壁部に伝わる熱の滞留を抑制するシリンダブロックを提供する。
【解決手段】 シリンダブロック18は、シリンダ51が形成されたシリンダ51と、チェーントンネル33が形成されるチェーン収容部52とが一体的に形成される。シリンダ51と前記チェーン収容部52との間には、隔壁部53が介在する。この隔壁部53に外気が流れるように貫通する貫通路58を形成する。
【選択図】 図9

Description

本発明は、クランクシャフトからカムシャフトへと動力を伝達する伝動機構を備えるエンジンに関する。
OHCエンジン及びDOHCエンジンでは、タイミングチェーン等の伝動機構によってクランクシャフトからカムシャフトへ動力が伝達するように構成される。例えばこれらのエンジンでは、クランクシャフトがエンジンの下側、カムシャフトがエンジンの上側に設けられる。そのためタイミングチェーンによってエンジンの下部から上部へ動力を伝達させる必要がある。そこでシリンダブロック及びシリンダヘッドには、それらを上下方向に貫通するチェーントンネルが形成され、チェーントンネルにタイミングチェーンが収容される。
このように構成されるエンジンにおいて、シリンダ内で生じた熱は、シリンダブロックに伝わり、シリンダブロックの外周部に形成された複数の冷却フィンによってその大半が大気に放散される。(例えば特許文献1及び2)
特開平1−190950号公報 特開平3−258914号公報
タイミングチェーンを備えるエンジンのシリンダブロックは、チェーントンネルとシリンダ内空間との間に隔壁部が設けられる。この隔壁部は外気に露出する部分が少ない。従ってシリンダ内で発生した熱が隔壁部へと伝わると、残余の部分に比べて隔壁部は熱が放散されにくく、シリンダブロックに熱歪みが生じる場合がある。このような現象は、タイミングチェーン以外の伝動機構を有するエンジンにも、同様に生じる。
そこで本発明の目的は、伝動機構を有するエンジンに関して、熱歪みの発生を抑制できるシリンダブロック又はシリンダブロックを備えるエンジンを提供することである。
本発明のシリンダブロックは、シリンダを有するシリンダと、クランクシャフトからカムシャフトへ動力を伝達する伝動機構を収容する伝動室の一部が形成される収容部とが隔壁部を介して一体的に設けられるシリンダブロックであって、前記隔壁部には、その外表面に形成される2つの開口を互いに連通するように貫通する貫通路が形成されるものである。
本発明に従えば、空気が一方の開口から入って貫通路を通り抜け、他方の開口から排出することができ、空気が隔壁を吹き抜けていく。そのため隔壁部における放熱機能が向上し、隔壁部における熱の滞留が抑制される。従ってシリンダブロックの熱歪みが抑制され、その熱歪みに起因するエンジン出力の低下が抑制される。
上記発明において、前記2つの開口は、隔壁の外表面において、前記シリンダの内空間と前記伝動室とが並ぶ方向及びシリンダが延びる方向に直交する直交方向一方側及び他方側に形成されていることが好ましい。
この構成に従えば、何れか一方の開口が風上側に配置すると、他方の開口が風下側へと配置されることとなる。これにより前記一方の開口から流入した空気を他方の開口から円滑に流出させることができる。
上記発明において、前記隔壁部は、前記貫通路を横切るように前記シリンダと前記収容部とに架設された少なくとも1つの連結部分を更に有することが好ましい。
この構成に従えば、貫通路を横切るように連結部分を形成することで、連結部分によりシリンダブロックが補強され、連結部分が形成されない場合に比べて隔壁の変形を防ぐことができる。また貫通路を横切るように連結部分を形成することで、連結部分の表面積の分だけ隔壁部の表面積を大きくすることができる。これによって隔壁部における放熱機能がさらに向上する。
上記発明において、前記シリンダの外周部のうち少なくとも一部には、前記シリンダを冷却するためのシリンダ側冷却フィンが形成されており、前記収容部の外周部の少なくとも一部には、前記収容部を冷却するための収容部側冷却フィンが形成されており、前記隔壁部は、前記シリンダ側冷却フィンと、収容部側冷却フィンとを結合する結合部分を有することが好ましい。
この構成に従えば、隔壁部における熱が結合部分を介して各冷却フィンに伝わり、前記各冷却フィンから放散させることができる。これにより隔壁部の放熱機能がさらに向上する。
上記発明において、前記シリンダには、前記シリンダの内壁と隔壁部との間に冷却液を流すための冷却液路が形成されることが好ましい。この構成に従えば、シリンダで発生した熱が隔壁部に伝わる前に冷却液で吸収される。これによってシリンダから隔壁部への伝熱が抑制される。
また本発明のように冷却液路及び貫通路を併用することで、貫通路を流れる外気により冷却流路を流れる冷却液を冷却することができる。これによって冷却液路の容量を小さくしても、貫通路が形成されていない場合に比べて同等のシリンダの冷却機能を維持することができる。
上記発明において、前記冷却液路は、軸線方向に対して前記シリンダの燃焼室側の開口端の位置から、燃焼時に火炎面が到達する末端位置付近まで延在することが好ましい。
この構成に従えば、燃焼時における火炎が広がる領域に対応させて冷却液路が設けられる。前記領域で発生した熱は、シリンダ内の残余の領域で発生する熱に比べて熱量が大きいけれども、その大半が隔壁部に伝わる前に冷却液路を流れる冷却液に吸収される。これにより隔壁部における局所的な温度上昇に伴うシリンダブロックの熱歪みが抑制される。
本発明のエンジンは、上記のようなシリンダブロックを備えるものである。この構成に従えば、上記のようなシリンダブロックの熱歪みを防ぐことができるので、熱歪みに起因する出力低下等を防ぐことができる。
本発明の乗り物は、上記エンジンを備え、前記エンジンは、記隔壁部の貫通路が前記進行方向に前記隔壁部を貫通するようにシリンダブロックが配置されるように構成されているものである。
この構成に従えば、前進させたとき、外気は、前方側に配置されたシリンダブロックの貫通路を通ってシリンダ間の空間に流れる。またシリンダ間の空間の空気は、後方側に配置されたシリンダブロックの貫通路を通ってさらに後方へと流れる。これによって前後に配置されたシリンダブロック間の空気を後方へと排出することができ、シリンダブロック間の空気の温度の上昇を抑えることができる。
本発明のシリンダブロックは、シリンダと、クランクシャフトからカムシャフトへ動力を伝達する伝動機構を収容する伝動室の一部が形成される収容部とが隔壁部を介して一体的に設けられるシリンダブロックであって、前記シリンダには、前記シリンダの内壁と隔壁部との間に冷却液を流すための冷却液路が形成されており、前記冷却液路は、前記シリンダの燃焼室側の開口端位置から、燃焼時において火炎面が到達する末端位置付近まで延在するものである。
この構成に従えば、燃焼時における火炎が広がる領域に対応させて冷却液路が設けられる。前記領域で発生した熱は、シリンダの残余内の領域で発生する熱に比べて熱量が大きいけれども、その大半が隔壁部に伝わる前に冷却液路を流れる冷却液に吸収される。これにより隔壁部における局所的な温度上昇に伴うシリンダブロックの熱歪みが抑制される。
本発明によれば、シリンダブロックにおける局所的な温度上昇を抑えることができ、シリンダブロックに生じる熱歪みを抑えることができる。
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態を説明する。以下の説明における方向の概念は、自動二輪車に騎乗した運転者から見る方向と一致している。
[自動二輪車]
図1は本発明の実施形態に係る自動二輪車1の左側面図である。図1は、クルーザタイプの自動二輪車を示す。自動二輪車1は、前輪2及び後輪3の間に車体をなすフレーム4が設けられる。フレーム4の前方上部には、燃料タンク6が設けられている。燃料タンク6の後方には、運転者用のシート7が設けられている。燃料タンク6の下方には、エンジン5がフレーム4によって支持されている。
本実施形態のエンジン5は、V型2気筒の4サイクルエンジンであり、2つのシリンダアセンブリ9,10が前後方向に対を成し、かつ側面視でV型に配置されている。これら2つのシリンダアセンブリ9,10の間には、V字状空間12が形成される。このV字状空間12には、エンジン5の吸気系統22が配設される。吸気系統22を側方から覆うように化粧板12aが2つのシリンダアセンブリ9,10に取り付けられる。これら2つのシリンダアセンブリ9,10は、クランクケース8の上面に設けられる。クランクケース8内には、左右に延びるクランクシャフト11が回転可能に支持される。
このクランクシャフト11は、一次減速機構48を介して、クランクケース8の後部内に設けられる変速機13に繋がり、チェーン又はドライブシャフト等の二次減速機構(図示せず)を介して後輪3に接続される。従ってクランクシャフト11を回転させると、この回転が減速機構48、変速機13及び二次減速機構を介して後輪3に伝達され、自動二輪車1が前進する。エンジン5の前方には、冷却液を冷却するために冷却液の熱を外気中に発散させるラジエータ14が設けられる。本実施例では、ラジエータ14は、クランクシャフトの回転に連動して、冷却液を循環させるポンプを備える。また他の例としてラジエータ14は、クランクシャフト11の回転に関わらず冷却液を循環可能な強制冷却用の電動式ファンを備えてもよい。
クルーザータイプの自動二輪車1のエンジン5は、スポーツタイプ等の他のタイプの自動二輪車に搭載されるエンジンと比べて1気筒当たりの排気量が大きく、低回転域から比較的大きいトルクが出力されるようなトルク特性を有している。そのため自動二輪車1は、長時間の定速度走行に適している。本実施形態のエンジン5は、クルーザータイプの自動二輪車に適用している。ただし本実施形態のエンジン5は、クルーザータイプのエンジンに適用することに限定されず、スポーツタイプ等の自動二輪車、不整地走行車等の四輪車等に適用してもよい。さらに述べると、車両に限定されず、PWC(personal watercraft)等の小型滑走艇に適用してもよく、エンジンを備える乗り物に適用してもよい。また乗り物以外のエンジン、例えば芝刈り用又は発電用のエンジン等に適用してもよい。
[エンジン]
次に、本発明の実施形態に係るエンジン5の全体構成について説明する。図2は、図1に示すエンジン5を左後方から拡大して見た斜視図である。図3は、図1に示すエンジン5を上方から見た平面図である。2つのシリンダアセンブリ9,10は、その主要構成が同一であり、シリンダアセンブリ9,10の間にある略上下に延びる回転対象軸C(図3参照)を中心とする180度回転対称となるように配置される。以下、2つのシリンダアセンブリ9,10の主要構成については、2つのうち前方側となる前方シリンダアセンブリ9の主要構成だけを説明して、後方側となる後方シリンダアセンブリ10の主要構成については、その説明を省略する。
図4は、エンジン5を図1の切断線IV−IVで切断して見た断面図である。図5は、図4のエンジン5を一部拡大して示す拡大断面図である。図6は、エンジン5を図3の切断線VI−VIで切断して見た断面図である。なお、図6では、理解を容易にするために、伝動機構34の出力要素及び入力要素等の構成を省略して示している。また以下では、図2及び3も参照しつつ説明する。図4に示すように前方シリンダアセンブリ9は、シリンダブロック18、シリンダヘッド19、シリンダヘッドカバー20及び化粧カバー21を有する。前方シリンダアセンブリ9は、クランクケース8の上面からシリンダブロック18、シリンダヘッド19、シリンダヘッドカバー20及び化粧カバー21の順序で積み重ねて形成される。シリンダヘッド19には、点火プラグ28が設けられ、その先端の電極がシリンダヘッド19の下部に形成された燃焼室25に突出する。
またシリンダヘッド19には、燃焼室25に連なる吸気口と排気口とが形成される。吸気口は、吸気系統22に接続される。排気口は、排気系統に接続される。また吸気口及び排気口には、バルブがそれぞれ設けられる。吸気口及び排気口は、対応するバルブにより開閉される。
またシリンダヘッド19の上部には、吸気口及び排気口にそれぞれ対応するバルブを所定のタイミングで個別に動作させる動弁機構30が設けられる。本実施形態において、動弁機構30はシングルオーバーヘッドカム(SOHC)型の動弁機構である。動弁機構30は、主にカムシャフト29、吸気側カム31、排気側カム32及び2つのロッカアームを備える。カムシャフト29は、左右方向に延在するようにシリンダヘッド19に軸支される。カムシャフト29は、吸気側カム31と排気側カム32とが一体的に設けられる。吸気側カム31及び排気側カム32のそれぞれに対応し、対応するカムに当接するように2つのロッカアームがそれぞれ構成されている。2つのロッカアームは、吸気側カム31及び排気側カム32の回転に応じてそれぞれ揺動するように軸支され、揺動することで各バルブを押圧して吸気口及び排気口をそれぞれ開閉する。このようにして動弁機構30が構成される。
動弁機構30を覆うようにシリンダヘッドカバー20がシリンダヘッド19の上部に設けられる。シリンダヘッドカバー20を覆うように化粧カバー21は、シリンダヘッドカバー20に設けられる。シリンダヘッド19の下端には、シリンダブロック18が設けられる。
シリンダブロック18は、両端が開口するシリンダ51を有する。シリンダ51は、その上端側の開口がシリンダヘッド19の燃焼室25に繋がり、その下端側の開口がクランクケース8のクランク室24に繋がる。シリンダ51には、ピストン26が摺動可能に挿入されている。ピストン26は、ピストン26の往復運動がクランクシャフト11の回転運動に変換されるようにコンロッド27を介してクランクシャフト11に連結されている。
このクランクシャフト11の右端部11aには、一次減速機構48が設けられる。この一次減速機構48は、クラッチ49を介してドッグクラッチ式の変速機13の入力軸45に接続され、クランクシャフト11の回転を減速して変速機13の入力軸45に伝達する。一次減速機構48は、図示するようなチェーン及びスプロケットから成る機構の他、例えばギヤ列からなる機構であってもよい。
変速機13は、更に入力軸45に略平行に配置された出力軸46を有する。入力軸45と出力軸46との間には、選択的に噛合可能な複数の変速ギヤ列47が設けられる。入力軸45と出力軸46とは、複数の変速ギヤ列47のうち選択された1つの変速ギヤ列47を噛合せることで連動するように構成される。そして出力軸46は、二次減速機構を介して、後輪3にクランクシャフト11の回転を伝達可能に接続される。
またクランクシャフト11の左端部11b側には、前方シリンダアセンブリ9用の伝動機構34が設けられている。なお後方シリンダアセンブリ10用の伝動機構34は、クランクシャフト11の右端側11a側であって、減速機構48より左側に設けられる。伝動機構34は、クランクシャフト11からカムシャフト29に動力を伝達してこれらを連動させる。伝動機構34は、出力側スプロケット35と、従動スプロケット36と、タイミングチェーン37とを有する。出力側スプロケット35は、クランクシャフト11に固定される。従動スプロケット36は、カムシャフト29の左端部29aに固定される。これら出力側及び従動側スプロケット35,36には、タイミングチェーン37が巻き掛けられる。このタイミングチェーン37は、シリンダブロック18及びシリンダヘッド19を貫くチェーントンネル33に収納される。
伝動室であるチェーントンネル33には、前方側にチェーンガイド38が設けられ、後方側にチェーンテンショナ39が設けられる。タイミングチェーン37は、その前方側をチェーンガイド38により支持され、後方側をチェーンテンショナ39により押圧される。これによりタイミングチェーン37がチェーンガイド38及びチェーンテンショナ39により前後両側から挟まれる。
またシリンダブロック18及びシリンダヘッド19には、シリンダブロック18及びシリンダヘッド19を貫くオイルパイプ孔40が形成されている。このオイルパイプ孔40には、オイルパイプ41が挿入される。オイルパイプ41は、その下端がクランク室24に配置され、上端がシリンダヘッド19に配置される。オイルパイプ41には、図示しないオイルポンプから潤滑油が供給され、この潤滑油をカムシャフト29を軸支する軸受部分に供給する。
このような構成を有するエンジン5では、吸気口が開かれて吸気系統22から燃焼室25に混合気が供給される。そして点火プラグ28で混合気を点火して燃焼させて、ピストン26に往復運動をさせる。これによりクランクシャフト11が回転する。そうすると、タイミングチェーン37によりカムシャフト29が連動し、各バルブを動かして吸気口及び排気口を開閉させる。またクランクシャフト11の回転は、クラッチ49をつなぐことにより変速機13等を介して後輪3に伝達され、自動二輪車1が前進する。
このようにエンジン5では、燃焼室25で混合気を燃焼させるので、燃焼室25及びシリンダ51内で熱が生じ、その熱がシリンダブロック18及びシリンダヘッド19に伝わる。この熱を放散するためにシリンダブロック18及びシリンダヘッド19の外周面には、外方に突出する複数の冷却フィン42がある。本実施形態では、冷却フィン42は、前方シリンダアセンブリ9において左右及び前側の面に形成され、後方シリンダアセンブリ10において左右及び後側の面に形成される。これら複数の冷却フィン42は、シリンダ51の軸線方向に垂直な平面に沿って延び、かつ互いに間隔をあけて並設される。
またシリンダブロック18は、シリンダブロック18自身に発生する熱歪みを抑えるように構成されている。以下では、熱歪みを抑制するシリンダブロック18の構成についてさらに詳細に説明する。
[シリンダブロック]
図7は、シリンダブロック18を拡大して示す拡大斜視図である。図8は、図7のシリンダブロック18の平面図である。図9は、図7のシリンダブロック18の側面図である。図10は、シリンダブロック18を図8の切断線X−Xで切断して見た拡大断面図である。理解を容易にするために、以下のシリンダブロック18の説明における方向の概念は、図8に示されたシリンダブロック18を基準として、シリンダ51とチェーントンネル33とが並ぶ方向であって図8の紙面左右方向をシリンダブロック18の左右方向、左右方向と軸線方向とに直交する方向であって図8の紙面上下方向をシリンダブロック18の前後方向、軸線方向にのうちシリンダヘッドカバーに向う方向であって図8の紙面手前方向をシリンダブロック18の上方向、その逆方向を下方向とする。
シリンダブロック18は、シリンダ51と、チェーントンネル33の一部が形成された収容部であるチェーン収容部52と、隔壁部53を有する。シリンダブロック18は、シリンダ51とチェーン収容部52とが左右に離して配置される。そしてシリンダ51とチェーン収容部52との間には、隔壁部53が介在している。シリンダ51とチェーン収容部52と隔壁部53とは、一体となっている。本実施形態では、鋳造等の一体成形法によってシリンダ支持部51とチェーン収容部52と隔壁部53とが一体成形される。
シリンダ51は、その内空間に略円筒状のスリーブ54が挿入されている。またシリンダ51の軸線方向一端部には、そこに形成される開口を外囲するようにウォータージャケット56が形成されている。冷却液路であるウォータージャケット56は、大略的にシリンダ51の軸線を中心とする円環状に形成されている。ウォータージャケット56は、本実施の形態ではドライライナー式であり、スリーブ54に対して半径方向に離反して形成されている。ただしドライライナー式に限定するものではなく、ウェットライナー式であってもよい。そしてウォータージャケット56は、前記開口からシリンダ51の軸線方向、つまり下方向に延在しており、その下端位置は、燃焼室25で混合気を燃焼させたときの火炎面が到達する末端の位置α付近、つまり燃焼による火炎が消炎する位置(所謂、燃焼終結点)付近に達している。ウォータージャケット56は、シリンダブロック18の上面にシリンダヘッド19が設けられることで閉塞される。
図11は、シリンダブロック18を図8の切断線XI−XIで切断して見た断面図である。図12は、シリンダブロック18を図9の切断線XII−XIIで切断して見た断面図である。以下では、図7〜10も参照しつつ説明する。さらにシリンダ51の後面には、ウォータージャケット56に連なる吸水口60が形成されており、また側面にはウォータージャケット56に連なる排水口(図示せず)が形成されている。これら吸水口60及び排水口は、ウォータチューブ62(図2及び図3参照)を介して、ラジエータ14に接続される。ウォータージャケット56には、ラジエータ14と吸水口60との間に設けられたウォータポンプ63により冷却液が供給される。この冷却液によりシリンダ51の熱を吸収する。そして熱吸収した冷却液は、ラジエータ14に戻されて冷却される。
隔壁部53には、その上端部にてシリンダ51とチェーン収容部52とを連結する上部架橋部63と、その下端部にてシリンダ51とチェーン収容部52とを連結する下部架橋部64と、複数の連結部材59とを有する。これにより隔壁部53の上部架橋部63と下部架橋部64との間には、前後方向に貫通する貫通路58が形成される。換言すると、隔壁部53の上端近傍から下端近傍までにわたって貫通路58が形成される。これにより貫通路58は、ウォータージャケット56の左方に位置することとなる。そしてこの貫通路58を左右方向に横切るように、シリンダ51とチェーン収容部52とに複数の連結部材59が架設される。これによりシリンダブロック18の強度を補強することができると共に、連結部材59の表面積の分だけ隔壁部53の表面積を大きくすることができる。表面積が大きくなることで、隔壁部53が外気に晒される領域が増し、隔壁部53における放熱機能がさらに向上する。本実施形態において、隔壁部53は、5つの連結部材59を有する。なお連結部材59は、4つ以下又は6つ以上であってもよい。また連結部材59を設けなくとも十分な強度を維持できる場合、連結部材59を架設しなくともよい。
これら連結部材59は、互いに上下方向に間隔をあけて設けられ、貫通路58を複数の領域、本実施形態では、6つの領域に分ける。これらの領域の各々を、説明の便宜上、送風孔58aという。また連結部材59は、これら送風孔58aが隔壁部53の下端側よりも上端側の方が開口面積が小さくかつ詰めて配置されるように貫通路58を区分する。そうすることで、隔壁部53の上端側の表面積が下端側の表面積よりも大きくなり、隔壁部53の上端側、つまりウォータージャケット56近傍の冷却機能が向上する。さらに連結部材59は、シリンダ51及びチェーン収容部52よりも後方に張出ており(図8参照)、この張出た部分59aは、シリンダブロック18の後面、具体的にはシリンダ51及びチェーン収容部52の後面に形成された冷却フィン42に連続しており、一体となっている。このように形成することで冷却フィン42に沿って流れる空気を送風孔58aへと導くことができる。これにより多くの空気を送風孔58aに流すことができ、冷却機能が向上する。
なお連結部材59は、2つの冷却フィン42に対して一つ設けられており、上下方向において、互いに隣り合う連結部材59の間に1つの冷却フィン42が配置されるようになっている。これにより各送風孔58aの断面積を確保することができ、スリーブ54を除くシリンダブロック18を金型成形する際、各送風孔58aにおいて金型が抜きやすくなる。また送風孔58aをその開口から中側へと進むにつれて通路の断面が小さくなるようなテーパ状に形成することでさらに金型が抜きやすくなる。
また隔壁部53には、その下端から上端にわたってオイルパイプ孔40が上下方向に貫通している。このオイルパイプ孔40は、図10及び11で示されるように送風孔58aに連なっている。そのため送風孔58aの左右方向の幅は、オイルパイプ孔40にオイルパイプ41が挿入された状態であっても、外気が送風孔58aを前後方向に吹き抜けることができるようになっている。具体的には、各送風孔58aのオイルパイプ41が設けられた部分の左右方向の寸法である幅Dは、オイルパイプ41の外径rより大きくなっている。本実施形態において、前記幅Dはオイルパイプ孔40の直径よりも大きくなっており、オイルパイプ孔40にオイルパイプ40が挿入されても送風孔58a内を空気が通過することができる。通過する空気が隔壁部53の熱を奪うことにより、隔壁部53に隣接するウォータージャケット56内の冷却液の温度上昇を抑えることができる。また送風孔58a内を空気が通過することでオイルパイプ40が冷却され、オイルパイプ40内のオイルの温度が上昇することも抑えることができる。
このシリンダブロック18では、隔壁部53の放熱機能が向上し、その結果、隔壁部53が残余の部分に比べて局所的に高温となることで生じていたシリンダブロック18の熱歪みが抑制され、そしてその熱歪みに起因するエンジン5の出力の低下が抑制される。
またシリンダブロック18では、ウォータージャケット56付近に送風孔58aを設けることで、隔壁部53の放熱機能の向上に伴ってウォータージャケット56の流路面積を小さくすることができる。これによりラジエータ14の容量及び冷却水の循環速度を小さくしてラジエータ14及びウォーターポンプ63の小型化を図ることができる。
またウォータージャケット56が燃焼終結点付近まで延設されることで、燃焼時に発熱量が大きい領域がウォータージャケット56により覆われる。これによりシリンダ51内で発生した熱の大半が冷却液によって吸収される。そのためシリンダ51から隔壁部53へと伝わる熱が減少し、隔壁部53が局所的に高温となることが抑えられ、それに起因するシリンダブロック18の熱歪みが抑制される。
さらにウォータージャケット56の下端よりも下方側にも、送風孔58aが形成されている。この下方側の送風孔58aは、前記ウォータージャケット56の下端よりも上方側に形成されている送風孔58aよりも路内断面積が大きくなっている。具体的には、上方側の送風孔58aの左右方向の幅をA1、上下方向の幅をB1とし、下方側の送風孔58aの左右方向の幅をA2、上下方向の幅をB2とすると、各送風孔58aは、A1<A2及びB1<B2の関係が成り立つように形成されている。
このように下方側の送風孔58aを形成することで、ウォータージャケット56を避けるように回り込んで、隔壁部53へと伝わる熱を抑えることができ、単にウォータージャケット56だけが形成されている場合に比べて、冷却性能が高くなる。またシリンダー51のウォータージャケット56の下端よりも下方側の領域は、残余の領域に比べて熱の伝わる量が小さい。そのため水冷に比べて冷却性能の低い空冷を行うことで、隔壁部53の温度分布を均一な状態へと近づけることができる。これにより熱歪みの発生を抑えることができる。さらに送風孔58aの路内断面積を変えることで、均一に形成した場合に比べて、シリンダブロック18の剛性強度が高くなる。
このようにシリンダブロック18の隔壁部53における熱の滞留を抑制することで、シリンダブロック18内部における熱の滞留を抑制される。シリンダブロック18は、自動二輪車1の運転時にこの熱の滞留を更に効率よく抑制するために、以下のような配置状態でエンジン5に組み込まれている。
[シリンダブロックの配置状態]
図13は、エンジン5を前側下方から見た斜視図である。図14は、エンジン5を前方から見たときの前方シリンダアセンブリ9を示す正面図である。エンジン5における各シリンダアセンブリ9,10は、図1に示すとおり自動二輪車1において前後方向に傾斜させてV字状に配置されている。そして各シリンダアセンブリ9,10のチェーントンネル33は、クランクシャフト11に設けられた伝動機構34に対応させて左側又は右側に配置され、各シリンダアセンブリ9,10のシリンダ51は、その逆側に配置される。
このように配置することで、各シリンダアセンブリ9,10のシリンダブロック18における貫通路58は、その一方の開口が前方又は後方に臨み、他方の開口がV字状空間12に臨むように配置されることとなる。つまり貫通路58は、シリンダブロック18を上方に傾斜しかつ前後方向に貫通するように配置される。これにより各シリンダアセンブリ9,10の貫通路58は、V字状空間12を介して繋がり、前方シリンダアセンブリ9の貫通路58からV字状空間12を介して後方シリンダアセンブリ10の貫通路58に外気を流し、さらに後方へと排出させることができる。これによりV字状空間12に滞留する熱を後方に排出することができ、後方シリンダアセンブリ10のシリンダブロック18、特に隔壁部53(図10参照)の冷却機能が向上する。
これら貫通路58は、各シリンダアセンブリ9,10が軸対象に配置されるので、前方シリンダアセンブリ9のものが右側、後方シリンダアセンブリ10のものが左側(前方シリンダアセンブリ9に投影すると、図14の領域X)に配置される。つまり各シリンダアセンブリ9,10の貫通路58は、前方から見ると左右にズレて配置される。このように配置することで、比較的低温の空気が前側シリンダアセンブリ9の貫通路58からV字状空間12に導かれ、後方シリンダアセンブリ10に当る。後方シリンダアセンブリ10に当たることで、空気は後方シリンダアセンブリ10の外表面に沿って左右に分流する。この分流によりV字状空間12が撹拌されることとなり、V字状空間12の温度が均一となる。撹拌された空気の一部は、後方シリンダアセンブリ10の貫通路58から外部へと排出される。つまり前側シリンダアセンブリ9の貫通路58から低温の空気が供給され、温度上昇した空気が後方シリンダアセンブリ10の貫通路58から外部へと排出されることとなる。そのためV字状空間12の温度上昇が抑制される。これによりシリンダブロック18からの放熱量も向上し、隔壁部53における熱の滞留が防がれる。またV字状空間12に配置される吸気系統22の冷却も行うことが可能となる。
またシリンダ51のボアが小さければ、前記隔壁部53に伝わる熱量はそれほど大きくならない。しかし自動二輪車1のような1気筒当たりの排気量が大きいエンジン、例えば
400cc以上のエンジンでは、他のタイプの自動二輪車に比べて混合気の燃焼時の発熱量が大きく、隔壁部53に伝わる熱量も大きい。本実施形態のように冷却フィン42と連結部材59とが繋がることで隔壁部53の熱をより排出することができ、前述のようなエンジンに生じる熱歪みを抑えることができる。
本実施形態では、貫通路58が隔壁部53を前後方向に貫通している。しかしながら貫通路58は、前後方向でなくとも外気が吹き抜ける形状であればよい。貫通路58は、例えば前後方向に対して上斜め方向又は下斜め方向に延びていてもよく、上下方向又は湾曲していてもよい。また貫通路58は、L字状、V字状又はY字状に形成されていてもよく、1つの開口から流入する空気が通路内で分流され複数の開口から排出されるような孔形状であってもよい。つまり貫通路58が繋ぐ少なくとも2つ開口が、本実施形態のように前記シリンダブロック18の前面及び後面に形成されてもよく、また両方とも前面又は後面、若しくはいずれか1つの開口が上面又は下面に形成されていてもよく、シリンダブロック18の外表面に形成されていればよい。
また本実施形態では、送風孔58aがウォータージャケット56の下端よりも上方側及び下方側の両側に形成されている。しかしながら送風孔58aが下方側だけに形成されいてもよい。これにより隔壁の温度を均一な状態に近づける効果を達成することができる。
本実施形態では、伝動機構34がタイミングチェーン37を含んで構成される場合について説明している。しかしながら伝動機構34は、歯車機構、ドライブシャフト又はベルト機構によって構成されてもよい。この動弁機構34により連動するクランクシャフト11とカムシャフト29とは、本実施形態において上下方向に離反して配置されている。しかしながらクランクシャフト11とカムシャフト29とは、前後方向に離反して配置されてもよく、また左右方向に離反して配置されてもよい。
また本実施形態では、動弁機構30がSOHC型の場合について説明している。しかしながら動弁機構30は、オーバヘッドカム(OHC)型、ダブルオーバヘッドカム(DOHC)型であってもよい。
また本実施形態では、エンジン5がV型エンジンの場合について説明している。しかしながらエンジン5は、V型エンジンに限定するものではなく、並列4気筒エンジン等の複数気筒のエンジン又は単気筒エンジンであってもよい。またV型エンジンでは、シリンダ51の軸線が鉛直方向に対して上斜め方向に延びるような姿勢で配置されている。しかしながらエンジン5のシリンダ51は、軸線が鉛直方向又は水平方向に延びるような姿勢で配置されていてもよい。軸線が水平方向に延びる場合は、前記説明において左右方向が軸線の延びる方向に対応することとなる。またエンジン5の冷却方式は、本実施形態のような水冷方式でなく、空冷方式であってもよい。
自動二輪車1は、走行時に発生する風を貫通路58に導くような上流側導風通路が車体に形成されることが好ましい。また車体には、貫通路58に導かれて排出される空気を車体外へと導くような下流側導風通路が形成されることが好ましい。
本発明の実施形態に係るエンジンを搭載した自動二輪車の左側面図である。 図1に示すエンジンを左後方から見た拡大斜視図である。 図1に示すエンジンを上方から見た平面図である。 エンジンを図1の切断線IV−IVで切断して見た断面図である。 図4のエンジンを一部拡大して示す拡大断面図である。 エンジンを図3の切断線VI−VIで切断して見た断面図である。 シリンダブロックを拡大して示す拡大斜視図である。 図7のシリンダヘッドの平面図である。 図7のシリンダヘッドの側面図である。 シリンダヘッドを図8の切断線X−Xで切断して見た拡大断面図である。 シリンダブロックを図8の切断線XI−XIで切断して見た断面図である。 シリンダブロックを図9の切断線XII−XIIで切断して見た断面図である。 エンジンを前側下方から見た斜視図である。 エンジンを前方から見たときの前方シリンダアセンブリを示す正面図である。
符号の説明
1 自動二輪車
5 エンジン
18 シリンダブロック
25 燃焼室
33 チェーントンネル
34 伝動機構
42 冷却フィン
51 シリンダ
52 チェーン収容部
53 隔壁部
56 ウォータージャケット
58 貫通路
58a 送風孔
59 連結部材
59a 張出し部分

Claims (9)

  1. シリンダと、クランクシャフトからカムシャフトへ動力を伝達する伝動機構を収容する伝動室の一部が形成される収容部とが隔壁部を介して一体的に設けられるシリンダブロックであって、
    前記隔壁部には、その外表面に形成される2つの開口を互いに連通するように貫通する貫通路が形成されることを特徴とするシリンダブロック。
  2. 前記2つの開口は、隔壁の外表面において、前記シリンダの内空間と前記伝動室とが並ぶ方向及びシリンダが延びる方向に直交する直交方向一方側及び他方側に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のシリンダブロック。
  3. 前記隔壁部は、前記貫通路を横切るように前記シリンダと前記収容部とに架設された少なくとも1つの連結部分を更に有することを特徴とする請求項1又は2に記載のシリンダブロック。
  4. 前記シリンダの外周部のうち少なくとも一部には、前記シリンダを冷却するためのシリンダ側冷却フィンが形成されており、
    前記収容部の外周部の少なくとも一部には、前記収容部を冷却するための収容部側冷却フィンが形成されており、
    前記隔壁部は、前記シリンダ側冷却フィンと、収容部冷却フィンとを結合する結合部分を有することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1つに記載のシリンダブロック。
  5. 前記シリンダには、前記シリンダの内壁と隔壁部との間に冷却液を流すための冷却液路が形成されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載のシリンダブロック。
  6. 前記冷却液路は、軸線方向に対して前記シリンダの燃焼室側の開口端の位置から、燃焼時に火炎面が到達する末端位置付近まで延在することを特徴とする請求項5に記載のシリンダブロック。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1つに記載のシリンダブロックを有するエンジン。
  8. 請求項7に記載のエンジンを備える乗り物であって、
    前記エンジンは、前記隔壁部の貫通路が前記進行方向に前記隔壁部を貫通するようにシリンダブロックが配置されるように構成されていることを特徴とする乗り物。
  9. シリンダと、クランクシャフトからカムシャフトへ動力を伝達する伝動機構を収容する伝動室の一部が形成される収容部とが隔壁部を介して一体的に設けられるシリンダブロックであって、
    前記シリンダには、前記シリンダの内壁と隔壁部との間に冷却液を流すための冷却液路が形成されており、
    前記冷却液路は、前記シリンダの燃焼室側の開口端位置から、燃焼時において火炎面が到達する末端位置付近まで延在することを特徴とするシリンダブロック。
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