JP2009269282A - 綴じ帯及びファイル - Google Patents

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JP2009269282A JP2008121584A JP2008121584A JP2009269282A JP 2009269282 A JP2009269282 A JP 2009269282A JP 2008121584 A JP2008121584 A JP 2008121584A JP 2008121584 A JP2008121584 A JP 2008121584A JP 2009269282 A JP2009269282 A JP 2009269282A
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Abstract

【課題】紙類を綴じる綴じ帯において、綴じられる紙類の量に応じて綴じ孔から突出する綴じ帯の長さが調節可能で、且つ綴じ孔が拡がらない綴じ帯を提供し、綴じ帯の使い易さを向上させることを課題とする。
【解決手段】紙類に設けられた2つの綴じ孔に挿通されて用いられる綴じ帯であって、前記綴じ帯は、一方の端側の第一部分と他方の端側の第二部分とが分離可能とされ、前記第一部分は、前記他方の端側に係合部が設けられ、前記第二部分は、前記一方の端側に、前記係合部に着脱可能に係合される被係合部が設けられ、前記係合部及び前記被係合部は、複数の位置で係合可能とされ、係合位置が調節されることで綴じ帯の長さが調整される。
【選択図】 図5

Description

本発明は、紙類に設けられた綴じ孔に挿通させて紙類を綴じる綴じ帯、及びこれを用いたファイルに関する。
従来、背表紙部の幅(厚さ)を調整可能なファイルが提案されている。このようなファイルでは、背表紙部の幅を広くするだけでは紙類を綴じられる量には限度があるため、綴じ帯の長さを変更する技術も提案されている。例えば、紙葉類(紙類)に設けた二つの綴じ孔にそれぞれ挿通される可撓性を有する綴じ帯を、前記綴じ孔に挿通させるとともにその自由端側を抜止め状態とする構成のファイル用綴じ具において、前記綴じ帯は、その両側に位置する一対の帯状部と、前記一対の帯状部間に設けられ且前記綴じ孔に抜止め状態となる一対のストッパー部と、前記一対のストッパー部を連結する連結片部とからなり、前記連結片部は容易に切断可能としたファイル用綴じ具が提案されている(例えば特許文献1を参照。以下、本従来技術における綴じ帯を「従来の綴じ帯」と表記する。)。
従来の綴じ帯は、紙類の綴じ量が多くなった場合に、連結片部を切断することで、ファイル本体部に設けられた2つの綴じ孔の略中央の位置に配置されていた連結片部を綴じ孔周辺部にまで相対移動させることができるため、当該綴じ孔を基準として引き出された側(先端部側)の綴じ帯の長さを、切断前と比べて長くすることができる。従って、綴じられる紙類の量が順次増えていく場合には、はじめは連結片部が連結した状態の、ファイル本体部に設けられた綴じ孔から引き出される綴じ帯の長さが短い状態から、連結片部を切り離した状態の、綴じ孔から引き出される綴じ帯の長さが長い状態に順に変化させることができ、綴じ量に応じた綴じ足の長さ(綴じ孔から引き出される綴じ帯の長さ)が得られる。
特許第3095690号公報
しかしながら、従来の綴じ帯は、連結片部において一旦切断されてしまうと、切断される前の元の綴じ帯に戻すことができない。従って、一旦連結片部を切り離してしまった後、綴じる紙類の幅(本明細書における「紙類」とは綴じ帯に綴じられる全ての紙類をあわせたものを言う。従って、「紙類の幅」とは、複数の紙類を綴じる場合には全ての紙類をあわせた幅を意味する。)が狭くなった場合に、綴じ帯先端部が必要以上に余ってしまう。
また、従来の綴じ帯は、連結片部を切断するか否かでしか長さを調整することができないため、綴じられる紙類の幅に略リニアに対応させることができない(綴じられる紙類の幅に応じて綴じ帯の長さを調整することができない。)。
本発明は上記問題に鑑みなされたものであり、紙類を綴じる綴じ帯において、ファイル等の綴じ孔から突出される綴じ帯の長さを、綴じられる紙類の量に応じ適切な長さに調整することが可能な綴じ帯の提供を目的とする。
また、このような綴じ帯を備えた、綴じる紙類の量に応じて綴じ足(ファイルに設けられた綴じ孔から引き出された(当該綴じ孔よりも書類が綴じられる側の)綴じ帯)の長さを調整できるファイルを提供することを他の目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る綴じ帯は、紙類に設けられた2つの綴じ孔に挿通されて用いられる綴じ帯であって、綴じ帯は、一方の端側の第一部分と他方の端側の第二部分とが分離可能とされ、第一部分は、他方の端側に係合部が設けられ、第二部分は、一方の端側に、係合部に着脱可能に係合される被係合部が設けられ、係合部及び被係合部は、複数の位置で係合可能とされ、係合位置が調節されることで綴じ帯の長さが調整される構成を採用する。
また、本発明に係るファイルは、上記綴じ帯を構成要素として含む。
本発明によれば、綴じられる紙類の量に応じて長さが調節可能な綴じ帯を提供できる。また、綴じられる紙類の幅(綴じられる紙類の総量の幅)に応じて綴じ足の長さを調整可能なファイルを提供できる。
ここで、本発明に係る延長短縮式綴じ帯31、及びこれを用いたファイル1の一実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。着脱式綴じ帯31(綴じ帯)は、綴じられる紙類8の量に応じて、背表紙部4の幅が変更自在なファイル1に具備される。
まず、ファイル1について説明する。図1は、ファイル1の表紙部34の平面図である。図2は、図1のA−A断面図(概略断面図)である。
表紙部34は、綴じられる紙類8の量に応じて背表紙部4の幅を自在に変更可能な構成が採用され、表表紙部2と裏表紙部3と背表紙部4と収納部5とを備える。表表紙部2には、背表紙部4との境界に第二綴じ帯係止部7がファイル内側方向に突出するように形成されている。図2に示すように、第一綴じ帯係止部6及び第二綴じ帯係止部7にはそれぞれ貫通孔6a、7a(ファイル側の綴じ孔)が設けられている。裏表紙部3には、背表紙部4の境において第一綴じ帯係止部6がファイル内側方向に(表紙部34の内側に)突出するように形成されている。背表紙部4は、上記の通り裏表紙部3側の一部又は全部が収納部5に出し入れ自在に(引き出し可能に)収納され、ファイル1に綴じられる量に応じて外部に露出する量(ファイル1の厚み/ファイル1の背幅)が調整される。収納部5は、背表紙部4の表表紙部2と接する側とは反対側の一部又は全部を収納する、裏表紙部3に設けられた部材である。貫通孔6a、7aは、紙類8を綴じる際、貫通孔6a、(紙類8に設けられた)綴じ孔8a、貫通孔7aが連通する位置に配置されている。
図2に示すように、第二綴じ帯係止部7は、表表紙部2側の面に、合成樹脂製の綴じ帯固定部9が取り付けられている。綴じ帯固定部9は、紙類8を綴じた状態において貫通孔7aと連通する位置に貫通孔9aが設けられ、さらに、延長短縮式綴じ帯31の両端(綴じ帯における紙類8を綴じる方向/先端部)をそれぞれ係止する、断面L字状の一対の係止突起部10が形成されている。なお、綴じ具は、公知の他の構成を採用してもよい。
次に、延長短縮式綴じ帯31の構成について図3乃至図5を参照しながら説明する。図3は延長短縮式綴じ帯31を構成する第一帯状部32の側面図である。図4は延長短縮式綴じ帯31を構成する第二帯状部33の上面図である。図5は、第一帯状部32と第二帯状部33が組み合わされて(係合されて)延長短縮式綴じ帯31とされた状態における、第一帯状部32と第二帯状部33の結合部分の模式図(概略断面図)である。
延長短縮式綴じ帯31は、係合部21が設けられている第一帯状部32と、被係合部24が設けられている第二帯状部33とを有する。図3に示すように、第一帯状部32は、帯の一端に長手方向に複数の係合部21が設けられている(本明細書においては、第一帯状部32における係合部21が設けられている端部を適宜「後端」と表記し、他方の端を
適宜「先端」と表記する。)。係合部21は、帯状部上に軸部22頭部23が順次積層された構成が採用される。頭部23は、軸部22の軸部22よりも径が大きい。
図4に示すように、第二帯状部33は、帯の端から長手方向に複数の被係合部24が設けられる(本明細書においては、第二帯状部33における被係合部24が設けられている端部側を適宜「後端」と表記し、他方の端を適宜「先端」と表記する。)。被係合部24は、係合部21と係合する部材であり、それぞれ略円形の貫通孔である第一貫通孔25と、これにつながっている第二貫通孔26とを有する。第一貫通孔25は、頭部23の径と同等以上の径を持つ、頭部23を抵抗なく(自在に)挿入可能な貫通孔である。第二貫通孔26は、軸部22の径と同等以上で頭部23の径よりも小さい径を備えた貫通孔である。第一貫通孔25と第二貫通孔26は繋がっており、境界の幅(径)は軸部22の径と同等以上である。
図5に示すように、第一帯状部32に設けられた係合部21が第二帯状部33に設けられた被係合部24と係合することで一本の綴じ帯(延長短縮式綴じ帯31)となる。第一帯状部32と第二帯状部33とを連結させるには、係合部21と被係合部24とを向かい合わせ、被係合部24の第一貫通孔25に係合部21の頭部23を挿入して第一貫通孔25内に軸部22を配置させ、軸部22を第二貫通孔26にスライド移動させる(第二貫通孔26と軸部22とを接触させる。)。頭部23は、上記したように第二貫通孔26よりも径が大きい為に第二貫通孔26から抜き出ず、これにより係合部21と被係合部24との係合状態が維持される。他の係合部21と被係合部24についてもそれぞれ同様に係合する。
第一帯状部32と第二帯状部33の連結を外す際は、軸部22を第二貫通孔26から第一貫通孔25へスライド移動させ、頭部23を第一貫通孔25から外せばよい。
綴じ帯31は、係合部21が被係合部24と係合する係合箇所を変更すれば、綴じ孔(貫通孔6a)から突出する綴じ帯(綴じ足)の長さが調節可能である。以下、この綴じ足の長さを調節する機構・様子について説明する。
図6は、綴じ足の長さを最長にするための係合部21と被係合部24の組み合わせを説明するための第一帯状部32と第二帯状部33の断面図である。図7は、綴じ足の長さを最短にするための係合部21と被係合部24の組み合わせを説明するための第一帯状部32と第二帯状部33の断面図である。
図6に示すように、延長短縮式綴じ帯31は、第一帯状部32の最も後端側の係合部21aが、第二帯状部33の最も後端側の被係合部24aと係合することによって、綴じ足の長さが最長となる。すなわち、第一帯状部32と第二帯状部33とが重なる部分が最も少ない状態となる係合部21、被係合部24の組み合わせが選択されることで、綴じ足の長さが最も長くなる。
図7に示すように、延長短縮式綴じ帯31は、第一帯状部32の最も後端側の係合部21aが、第二帯状部33の最も内側(先端側)の被係合部24eと係合し、第一帯状部32の最も内側(先端側)の係合部21eが第二帯状部33の最も後端側の被係合部24aと係合し、その他の係合部21と被係合部24は、それぞれ対向する被係合部24、係合部21と係合することによって、綴じ足の長さが最短となる。すなわち、第一帯状部32と第二帯状部33とが重なる部分が最も多くなる係合部21と被係合部24の組み合わせが選択されることで、綴じ足の長さが最も短くなる。
上記同様に、係合部21と被係合部24の組み合わせを適宜選択することで上記以外の(最長と最短以外の)長さの綴じ帯/綴じ足にすることができる。
このように、係合部21と被係合部24は着脱可能であり、綴じられる紙類8の量に応じて係合部群と被係合部群の係合箇所を変える(係合させる係合部21と被係合部24との組み合わせを変える)ことによって、綴じ孔8aから突出する綴じ帯の長さ(綴じ足の
長さ)/綴じ帯の長さを容易に変更できる。
なお、図5及び図7に示すように、第一帯状部32と第二帯状部33は、それぞれ、係合部21、被係合部24に隣接して薄肉部30が設けられている。薄肉部30は、周囲の部分に比べて薄く折れ曲がりやすいため、紙類8を綴じる際や、貫通孔6aや綴じ孔8a等に綴じ帯の先端部が挿通される際、帯状部の薄肉部30よりも先端部側が、貫通孔6a〜貫通孔9aで構成される連通孔方向に向きやすくなる(紙類8に対して立ち上げやすくなる)。従って、紙類8等の綴じ孔に対して斜め方向の力が加わりにくくなり、貫通孔6aや綴じ孔8aに負荷がかかり、広がってしまったり破れてしまったりすることを防止できる。
次に、延長短縮式綴じ帯31が組み込まれたファイル1について説明する。図8は、綴じられる紙類8の量が最小の場合の構成を示したファイル1の正面図である。図8に示すように、ファイル1は、少数の紙類8を綴じる場合(綴じられる紙類8の総量の幅が狭い場合)には、背表紙部4の殆どが裏表紙部3の収納部5内に収納された状態となる。この状態において紙類8をファイル1から取り除くと、第一綴じ帯係止部6と第二綴じ帯係止部7は略接触した状態となる。
延長短縮式綴じ帯31は、連通孔を形成している貫通孔6a、綴じ孔8a、貫通孔7a、貫通孔9aに各帯状部の先端から順に挿通される。各帯状部の先端部は、綴じ帯固定部9に設けられている断面略L字状の係止突起部10側にそれぞれ屈曲され、係止突起部10内に嵌め込まれて係止される。以上のようにファイル1は、第一綴じ帯係止部6と第二綴じ帯係止部7との間に、延長短縮式綴じ帯31によって少量の紙類8を綴じ込む。
綴じる紙類8の量を増やす場合には(紙類8の幅(総幅)が厚くなる場合には)、図1に示すように、背表紙部4は、収納部5から引き出され、綴じられる紙類8の量に応じた幅とされる。このように紙類8の幅が厚くなった場合、図8に示す例と同じ綴じ足の長さでは貫通孔8aから綴じ足先端部を露出できなかったり、係止突起部10で係止させるのに十分な量の綴じ足を露出できなかったりする。そこで、延長短縮式綴じ帯31は、上記したように第一帯状部32と第二帯状部33の係合位置が調整されて図8に示す例よりも長くされ、第一綴じ帯係止部6の貫通孔6aから突出する延長短縮式綴じ帯31の両端の長さ(綴じ足の長さ)が長くなる。従って、綴じ足先端部は貫通孔9aを通過して係止突起部10に係止され、紙類8がファイル1に綴じられる。
図1に示すような幅の広い紙類8を綴じる状態とされたファイル1において、綴じる紙類8の量を少なくする場合(紙類8の幅を狭くする場合)には、綴じられる紙類8の幅に比べて背表紙部4の露出部分の量(ファイル1の背幅)が広すぎる。この状態だと、ファイル1が無駄に厚くなってしまうという問題や、また、背表紙部4が外部のものに引っかかりやすくなり背表紙部4が破れる可能性があるという問題など、種々の問題がある。従って、背表紙部4の露出量(ファイル1の幅)を調整する必要があり、図1の状態において背表紙部4の一部又は全部を収納部5に収納することとなる。
このように図1の状態から図8の状態へファイル1の背幅量を調整した場合、上記のようにして長くした綴じ足は、係止突起部10が係止するのに必要な量以上のものとなってしまう。このように長すぎる綴じ足は、例えば先端部がファイル外に飛び出てしまう場合があり、この場合、ファイル1による自立を妨げてしまったり、他のファイルや書類等に引っかかってしまいそれらを破損させてしまったり書庫に入れにくくなってしまうといった問題が生じ得る。ファイル1内の書類等を閲覧する場合に、長すぎる綴じ足が紙類と利用者との間に配置されてしまい、閲覧を邪魔してしまう場合もある。綴じ足先端部が紙類8を傷つけてしまう場合もある。綴じ足が紙類8の幅と比べて長すぎると、綴じ足をファ
イル1の貫通孔(適宜綴じ孔とも表記する。)や紙類8の綴じ孔8aに出し入れする作業が難しいものとなり、この作業において綴じ足と綴じ孔8aとが必要以上にこすれてしまい綴じ孔(場合によっては綴じ足にも)に負荷がかかってしまう問題があり、外観が悪くなるという問題もある。
そこで、綴じ足の長さを図1の場合よりも短くし、綴じられる紙類8の量にあわせた長さにするため、第一帯状部32と第二帯状部33の係合位置(係合部21と被係合部24の組み合わせ)を変える。これにより、以上の問題を解消できる。
以上により、本実施例では、綴じられる紙類の量に応じて綴じ孔から突出する綴じ帯の長さを調節可能な綴じ帯を提供し、綴じ帯の使い易さを向上させることが可能である。
なお、上記実施例においては、延長短縮式綴じ帯31を2つの構成要素(第一帯状部32と第二帯状部33)で構成したが、少なくとも2つの部分に分離可能で、両部分の係合位置を調整可能とすればよい。例えば、一方の貫通部6aに挿通される第一の部分と、他方の貫通部6aに挿通される第二の部分と、第一の部分及び第二の部分の後端側を連結する第三の部分とで構成し、第一の部分の後端部及び/又は第二の部分の後端部と第三の部分の係合位置が変更できるようにしてもよい。
一方の帯状部に互いに異なる形式の係合部が設けられ、他方の帯状部にこれと対応する被係合部が設けられていてもよい。例えば、第一帯状部に図3に示すような突起状の係合部と、図4に示すような孔状の係合部を設け、第二帯状部にも被係合部としての図3様の突起状被係合部と図4様の孔状係合部を設けてもよい。この場合、係合部と被係合部の組み合わせによっては係合できないものもあり得るが、係合できる組み合わせが複数あれば「係合位置の調整」は可能であるので、上記同等の作用効果を奏する。
上記実施例では、第一帯状部32及び第二帯状部33に、それぞれ複数の係合部21、被係合部24を設けたが、例えば第一帯状部32に一つの係合部21しか設けなくても同等の作用効果が得られる。すなわち、第一帯状部32に一つの突起状係合部を備え、この係合部21を第二帯状部33において複数設けられた図4様の孔状被係合部のいずれに係合させるか選択できるようにすれば、係合位置の調整が可能となり、綴じ帯の長さ/綴じ足の長さを調整することができる。
上記実施例では、係合部21及び被係合部24をそれぞれ複数設け、綴じ帯を3以上の長さに調整できるようにしたが、2つの長さに調整できるようにしてもよい。例えば、第一帯状部32に1つの係合部21を設け、第二帯状部33に2つの被係合部24を設けた構成としてもよい。この構成であっても、綴じ足を長くした後、さらに短くすることができるため、従来の綴じ帯では得られない、優れた作用効果を奏する。
当然、綴じ帯は、ファイル1を介さず直接紙類8を綴じるようにしてもよく、その場合であっても上記したような作用効果を奏する。
このように、本実施の形態に係る綴じ帯は、紙類に設けられた2つの綴じ孔に挿通されて用いられる綴じ帯であって、綴じ帯における一方の端側(一方の綴じ孔に挿通される側)の第一部分と他方の端側(他方の綴じ孔に挿通される側)の第二部分とが分離可能とされ、第一部分は、他方の端側(その後端側)に係合部が設けられ、第二部分は、一方の端側(その後端側)に、係合部に着脱可能に係合される被係合部が設けられ、係合部及び被係合部が複数の位置で係合可能とされているため、係合位置が調節され(上記例では係合させる係合部と被係合部の組み合わせが選択される)、綴じ帯の長さが調整可能となる。
なお、この構成では、第一部分、第二部分のいずれにも、それ自身が綴じ孔周辺部に係
止されるための抜き止め用ストッパー(例えば従来の綴じ帯で必要とされるストッパー部など)を設ける必要がない。従来の綴じ帯などではストッパーが綴じ孔及びその周辺に係止される必要があったため、綴じ孔及びその周辺に負荷がかかりやすかったが、本構成ではこの問題も解決している。
また、この綴じ帯は、従来の綴じ帯における諸問題(従来の綴じ帯は、綴じられる紙類の量(厚さ)と比べて必要以上に長すぎると、ファイル本体部並びに紙類に設けられた綴じ孔に綴じ帯を抜き差しする作業が極めて面倒となる。また、このようなファイルでは、ファイルに綴じられた状態の紙類を閲覧する際、綴じ帯が邪魔になってしまうこともあり得る。さらに、綴じ量に応じて背表紙の幅(ファイルの厚さ)を変更できるファイルにおいて、最大量綴じられた状態に対応した綴じ帯の長さ(綴じ孔から引き出された部分の長さ)のままで最小量の綴じ量に対応した背表紙の幅とされた場合、綴じ帯先端部がファイルからはみ出てしまう場合もあり得る。そのため、実務上、綴じ帯の長さは、連結片部が切断された状態で、かつ、綴じ量が最小の場合であっても綴じ帯先端部がファイルからはみ出ない範囲に設定せざるを得ない。)も解決している。
また、係合部(群)及び被係合部(群)は、突起部と孔部(貫通孔を含む。)が係合する方式とすることもできる。ここで言う突起部及び孔部は、狭義の係合部、被係合部を意味し、例えば、図6に示す一つの突起21aや孔部24aを指す。これらの集合がここで言う係合部(群)や被係合部(群)である。例えば、一方に設けられた、綴じ帯から突設している軸部と、軸部の先端部側に設けられた頭部とを備えた突起部が、他方に設けられた、軸部の径と同等以上で前記頭部の径よりも小さい径の孔部に挿入されることで係合し、かつ、突起部及び孔部の少なくとも一方が複数設けられ、突起部と孔部の組み合わせを選択することで綴じ帯の長さを調整できるようにすれば、綴じ帯に突起部や孔部を設けるという簡単な構成で上記したような優れた作用効果が得られる。
このような綴じ帯は、特にファイルに好適に用いられる。すなわち、このファイルは、対になる綴じ孔が設けられた綴じ帯係止部を有するファイル本体部を備え、各綴じ孔に、上記綴じ帯の一端側及び他端側がそれぞれ挿通された構成をとる。このファイルでは、綴じ足の長さを綴じる紙類の幅に応じて長くも短くも調整することが可能となる。
また、この綴じ帯は、ファイル本体部が、表表紙部、背表紙部及び裏表紙部を有し、背表紙部の幅の調整手段を備えたファイルに特に好適に採用される。ファイルの背幅が調整可能なファイルにおいて、綴じ足の長さが調整できないと、綴じられる紙類の幅が厚くなった場合に綴じ足が足らなくなってしまうため、背幅の変更可能量が綴じ足の長さによって制限されてしまう。また、従来の綴じ帯では、連結片部を切断した後に紙類の幅を狭くした場合(綴じられる書類等の量を少なくするなどした場合)、上記したように綴じ足が必要以上に余ってしまい、ファイルから出てしまう場合もあり得るため、このようなことにならない範囲で背幅変更可能量を設定せざるを得ない。これに対し、上記綴じ帯を採用すれば、綴じ足の長さ/綴じ帯の長さを長くも短くも可逆的に設定できるため、綴じ足の長さにとらわれない背幅変更可能量の設定も可能となる。さらに、綴じ帯の長さを3以上に設定できるようにすれば、この設定の自由度がより高くなる。
本発明は上記実施例に限定して解釈されるものではなく、上記実施例は本発明の趣旨・精神に沿って適宜変形することができる。例えば、以下のように変形することも当然に可能である。
(1)紙類に設けられた綴じ孔に挿通され、綴じ孔から突出する綴じ帯を固定することによって紙類を綴じる綴じ帯であって、綴じ帯に対して係合する係合部と、係合部と着脱可能な係合部に係合される被係合部と、を備え、係合部が被係合部と係合する係合箇所を調節することによって、綴じ孔から突出する綴じ帯の長さが調節可能な構成。
この構成では、係合部は、被係合部に係合する。また、延長短縮式綴じ帯を構成する被係合部は、係合部に係合され、係合部と着脱可能である。従って、係合部が被係合部と係合する係合箇所を変更することにより、綴じられる紙類の量に応じて綴じ孔から突出する綴じ帯の長さが調節可能である為、綴じ帯が紙類の両端からはみ出て不格好になることは無い。また、綴じ帯は、二つに切断もしくは分離した状態で紙類を綴じない為、綴じ孔に対して抜き止め状態となるストッパーが不必要である。更に、綴じ帯が綴じ孔に対して係る力が一箇所に集中しにくい為、綴じ孔を拡にくい効果がある。
(2)上記構成において、係合部は、軸部と、軸部より大きい径を持ち軸部と接する頭部とを有し、被係合部は、頭部の径より大きい径を持つ第一貫通孔と、頭部の径より小さい径を持ち、第一貫通孔と繋がっており、第一貫通孔との境界の幅が軸部より大きい第二貫通孔と、を有し、頭部が第一貫通孔から挿入され、軸部が第一貫通孔から第二貫通孔へスライドされ、頭部が第二貫通孔と接することで、係合部が被係合部に係合するようにした構成。
(3)上記(2)の構成はさらに、次のようにしてもよい。軸部は、係合部に設けられ、頭部よりも小さい径を持つ。頭部は、係合部に設けられ、軸部と接し、軸部よりも大きい径を持つ。第一貫通孔は、被係合部に設けられ、頭部の径より大きい径を持ち、頭部を挿入することができる大きさの孔である。第二貫通孔は、被係合部に設けられ、頭部より小さい径を持ち、軸部は挿入することができるが、頭部は挿入することができない大きさの孔である。また、第一貫通孔と第二貫通孔は繋がっており、第一貫通孔と第二貫通孔との境界の幅が軸部より大きい。従って、頭部が第一貫通孔に挿入され、軸部が第一貫通孔から第二貫通孔へスライドされる場合、頭部が第二貫通孔よりも径が大きい為、第二貫通孔から抜き出ず、頭部が第二貫通孔と接することで係合部が被係合部に係合することができる。反対に、軸部を第二貫通孔から第一貫通孔へスライドさせ、頭部を第一貫通孔から外すことにより、係合部と被係合部が外される。以上により、係合部と被係合部はこのような構造とすることで、着脱可能となる。そして、綴じ孔から突出する綴じ帯の長さを容易に調節する事ができる為、綴じ帯の長さを必要以上に長すぎないように調節することにより、紙類を挿通する際の手間がかからず、綴じられた紙類を閲覧する際に邪魔にならないという効果があり、ユーザにとって使い易い綴じ帯である。
(4)綴じ帯を、互いに連結分離可能な帯状の複数の帯状部を有し、複数の帯状部の各々は、少なくとも係合部と被係合部のうち何れかを有することで互いに連結分離可能とした構成。
係合部と被係合部は着脱可能である為、複数の帯状部の各々に少なくとも係合部と被係合部のうち何れかを有することで、複数の帯状部は互いに連結分離可能となる。綴じ帯に複数の帯状部を用いることにより、綴じ帯が一本のみの帯状部の場合よりも、係合部と被係合部の着脱が行い易く、ユーザにとって更に使い易い綴じ帯となる。
(5)上記した延長短縮式綴じ帯と、表表紙部と、裏表紙部と、表表紙部及び裏表紙部の間に位置する背表紙部とを有する表紙部と、紙類を綴じる側の裏表紙部と背表紙部の境に、綴じ帯を係止させる綴じ帯係止部と、を備えたファイル。
表紙部は、ファイルの表の表紙である表表紙部と、表表紙部と対向するファイルの裏の表紙である裏表紙部と、表表紙部と裏表紙部の間に位置する背表紙部とを有する。また、綴じ帯係止部は、紙類を綴じる側の裏表紙部と背表紙部の境に設けられ、綴じ帯の両端を挿通させることにより、綴じ帯を係止させる。紙類を綴じるファイルは、延長短縮式綴じ帯を使用することにより、綴じ孔から突出する綴じ帯の長さを調節することができる為、綴じ帯が紙類の両端からはみ出て不格好になることは無く、ファイルに綴じられた紙類を閲覧する際に邪魔にならず、使い易さが向上する。
(6)綴じ帯に挿通された紙類の綴じ幅に応じて背表紙部の幅が変更可能で、その幅に応じて係合部が被係合部と係合する係合箇所が調節されるファイル。
量の多い紙類を綴じる場合は、ファイルの背表紙部の幅を拡げて使用する。一方、量の少ない紙類を綴じる場合は、ファイルの背表紙部の幅を狭めて使用する。綴じ孔から突出する綴じ帯の長さが短く、量の多い紙類を綴じることができない際は、係合部が被係合部と係合する係合箇所を調節し、綴じ孔から突出する綴じ帯の長さを長く設定することにより、多量の紙類を綴じることができる。また、量の少ない紙類を綴じる場合は、係合部が被係合部と係合する係合箇所を調節し、綴じ帯の長さを短く設定して紙類を綴じる。これにより、綴じ帯は、綴じられる紙類の量に応じて綴じ帯の長さを調節することができる為、ユーザにとって綴じやすい綴じ帯である。背表紙部の幅が変更可能なファイルは、多量の紙類をファイルに綴じることができるため、上記綴じ帯の効果を通常のファイルよりも発揮することができる。
綴じ帯の一端側と他端側とが分離する構成ではなく、一本構成綴じ帯であって、当該綴じ帯内に係合部と被係合部とを備えた構成。
すなわり、一本の綴じ帯において係合部と被係合部を備え、両者を係合させることで綴じ帯の実質長を短くさせ、被係合とすることで実質長を長くするようにしてもよい。
また、上記したように、係合部と被係合部による係合位置が複数に調整できるように構成すれば、綴じ帯の実質長(綴じ足の長さ)を、係合位置の数+1(被係合の場合)だけ調整することができる。
従って、このような綴じ帯は、上記したような背幅を調整することが可能なファイルに特に好適に採用される。
実施例の表紙部の平面図である。 実施例の表紙部の断面図である。 実施例の綴じ帯の第一帯状部の断面図である。 実施例の綴じ帯の第二帯状部の上面図である。 実施例の係合部が被係合部に係合し、第一帯状部と第二帯状部が連結した綴じ帯の断面図である。 実施例の綴じ帯の綴じ足の長さを最長にするための係合部と被係合部の組み合わせを説明するための第一帯状部と第二帯状部の断面図である。 実施例の綴じ足の長さを最短にするための係合部と被係合部の組み合わせを説明するための第一帯状部と第二帯状部の断面図である。 実施例の少数の紙類を綴じる際に使用する表紙部の平面図である。
符号の説明
1・・・ファイル
2・・・表表紙部
3・・・裏表紙部
4・・・背表紙部
5・・・収納部
6・・・第一綴じ帯係止部
7・・・第二綴じ帯係止部
8・・・紙類
9・・・綴じ帯固定部
10・・・係止突起部
21・・・係合部
22・・・軸部
23・・・頭部
24・・・被係合部
25・・・第一貫通孔
26・・・第二貫通孔
30・・・薄肉部
31・・・延長短縮式綴じ帯
32・・・第一帯状部
33・・・第二帯状部
34・・・表紙部

Claims (4)

  1. 紙類に設けられた2つの綴じ孔に挿通されて用いられる綴じ帯であって、
    前記綴じ帯は、一方の端側の第一部分と他方の端側の第二部分とが分離可能とされ、
    前記第一部分は、前記他方の端側に係合部が設けられ、
    前記第二部分は、前記一方の端側に、前記係合部に着脱可能に係合される被係合部が設けられ、
    前記係合部及び前記被係合部は、複数の位置で係合可能とされ、係合位置が調節されることで綴じ帯の長さが調整される綴じ帯。
  2. 前記係合部及び前記被係合部は、
    一方に設けられた、前記綴じ帯から突設している突起部が、他方に設けられた孔部に挿入されることで係合され、
    少なくとも前記係合部には、前記突起部及び前記孔部の少なくとも一方が複数設けられ、前記突起部を挿入させる前記孔部を選択することで綴じ帯の長さが調整される、請求項1に記載の綴じ帯。
  3. 対になる綴じ孔が設けられた綴じ帯係止部を有するファイル本体部を備え、前記綴じ孔に、請求項1又は2に記載の綴じ帯の前記一方の端側及び前記他方の端側がそれぞれ挿通された、ファイル。
  4. 前記ファイル本体部は、表表紙部、背表紙部及び裏表紙部を有し、
    前記背表紙部の幅の調整手段を更に備えた、請求項3に記載のファイル。
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