JP2009269157A - 断裁装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】可動刃2の外側に間隙を置いて沿うように且つ可動刃2の動きと連動するようにして設けられ、間隙へ送られて来た空気を可動刃2の刃先3の方へ流れるようにガイドする板状のエアガイド1を設けるとともに、同じく可動刃2と連動し、可動刃2が冊子断裁のため降下すると、空気供給源から前記エアガイド1へ空気が流れる空気流通路7を開にし、可動刃2が待機位置に戻っているときは空気流通路7を閉にする単純な挿抜式の空気流通路開閉部材5を設けることにより、可動刃2が断裁のため下降するとその刃先3に空気が吹き付けられ、待機位置に戻ると吹付けが停止する。
【選択図】図1
Description
この切り屑がすべて綺麗に落下すれば問題はないが、静電気の発生等により切り屑の一部が断裁刃(可動刃)や固定刃の刃先やその近傍にまつわり付くという現象が生ずる。刃先に切り屑が付着すると、次の冊子の断裁時の切れ味を悪くし、冊子の断裁面が綺麗に仕上がらないという問題が生ずる。
この空気の吹き付けは、可動刃が断裁を始め切り屑が出始めたときから、断裁が終った後可動刃に付着した切り屑を吹き落せる位の時間だけ行われれば充分であり、逆に、更にその時間を越えて吹き付けを行ったり、或いは常時吹き付けを行うと、次に送られて来た冊子の端縁部を吹き付けることになり、端縁部を乱すこととなり、これまた綺麗な断裁の妨げとなる。
本発明の第1の構成は、下記の各手段を具備することを特徴とする断裁装置である。
(イ)断裁対象冊子の断裁縁部が載置される固定刃
(ロ)断裁動作をしないときの待機位置から、前記固定刃の方へ向って移動し、固定刃との間で冊子縁部を断裁する可動刃
(ハ)可動刃とともに移動を開始し、可動刃が冊子に接する前に、冊子に当接し冊子を固定刃に押し付け固定する紙押え
(ニ)可動刃の外側に沿うように且つ可動刃と連動するように設けられ、可動刃との間隙を空気が可動刃の刃先の方へ向って流れるようにガイドするエアガイド
(ホ)可動刃と連動する部材であって、可動刃が冊子断裁のため降下すると、空気供給源から前記エアガイドへの空気流通路を開にし、可動刃が待機位置に戻っているときは前記空気流通路を閉にする空気流通路開閉部材
その結果、空気供給源から送られて来た空気よりも多い空気が可動刃の刃先へ吹き付けられることになり、切り屑吹き落しの効果が上がるという利点を有する。
空気流通路からエアガイドへの流路部分は、エアガイドが可動刃と連動して下降した場合にも開放状態にならぬようエアガイドを上方に延ばしておくのが最良の形態である。エアガイドの可動刃の刃先に近い方は、吹き出した空気が可動刃の刃先に向うように刃先へ向けて屈曲させておくのが最良の形態である。
図1は実施例の側断面図で、可動刃が待機位置にある状態を示す図である。
可動刃2はベース部材8に取り付け固定されており、ベース部材8は図示されていない駆動機構に連結されており、断裁時には下降し、断裁終了後は待機位置に戻るという上下移動をする。この上下移動により可動刃2も上下移動する。
ベース部材8の左側には、ベース部材8に固定されない紙押え9が沿っており、紙押え9の上部は右方へ直角に折れ曲がっており、下部も右方へ直角に折れ曲がり、可動刃2の刃先3の手前で更に上方へ折れ曲っている。
そして、ベース部材8の上方への凹部と、紙押え9の下方水平部分の間には圧縮反発のコイルばね10が嵌め込まれている。
また、可動刃2の外側(図では右側)には可動刃2の外側面との間に間隙を置いてエアガイド1が設けられており、このエアガイド1はそれから左方へ張り出した板状部材(点線部分)によって紙押え9の上部に連結されている。可動刃2の下方には固定刃14が図示されていない固定構造によって強固に固定されている。
断裁動作が開始されると、図示されていない駆動機構によりベース部材8が下降し始める。これによりベース部材8に固定されている可動刃2も下降する。更に、コイルばね10を介して紙押え9も下方へ押されるから下降移動する。この下降移動により紙押え9の上部に連結している空気流通路開閉部材5およびエアガイド1も下降し始める。
空気流通路開閉部材5が下降することにより、今まで閉されていた空気流通路7が開通するようになり、ファン6から送り出される空気は空気流通路7を通って、エアガイド1と可動刃2の間の間隙に流れて行き、可動刃2の刃先3へ向けて吹き付けられるようになる。
この状態では、可動刃2の刃先3は未だ冊子11に達する寸前であるが、空気流通路開閉部材5の降下は最大となっており、空気流通路7はほぼ全開状態となっている。従って刃先3への吹付け空気量も最大となっている。
しかし、可動刃2はベース部材8に固定されているからベース部材8とともに下降して行き、冊子11の小口を断裁することになり、その切り屑はエアガイド1の先端から吹き出される空気により吹き落されることになる。断裁が終了するとベース部材8は上昇して行き図1の状態に戻ることになる。
エアガイド1に多数の空気吸入孔19が設けられている。紙面奥の方から空気流通路7を流れて来た空気が可動刃2の手前側の面とエアガイド1との間隙へ流れ込み、可動刃2の刃先3へ向けて流れる際に、間隙の空気流の気圧が低くなることにより、この空気吸入孔より外気を吸い込んで合流し、刃先3へ向けて吹き付けられるようになり、切り屑の吹き落しが空気吸入孔9のない場合よりもより効果的に行われるようになる。
空気流通路7をトップカバー4に直接設けることにより、スペースが有効に活用できるとともに、トップカバー4を開いた際の内部の点検、保守等が行い易くなる。
2 可動刃
3 刃先
4 トップカバー
5 空気流通路開閉部材
6 ファン
7 空気流通路
8 ベース部材
9 紙押え
10 コイルばね
11 冊子
12 ストッパ
13 搬送板
14 固定刃
15 切り屑落下ガイド
16 切り屑収容部
17 小口
18 切り屑
19 空気吸入孔
20 回動軸
Claims (4)
- 下記の各手段を具備することを特徴とする断裁装置。
(イ)断裁対象冊子の断裁縁部が載置される固定刃
(ロ)断裁動作をしないときの待機位置から、前記固定刃の方へ向って移動し、固定刃との間で冊子縁部を断裁する可動刃
(ハ)可動刃とともに移動を開始し、可動刃が冊子に接する前に、冊子に当接し冊子を固定刃に押し付け固定する紙押え
(ニ)可動刃の外側に沿うように且つ可動刃と連動するように設けられ、可動刃との間隙を空気が可動刃の刃先の方へ向って流れるようにガイドするエアガイド
(ホ)可動刃と連動する部材であって、可動刃が冊子断裁のため降下すると、空気供給源から前記エアガイドへの空気流通路を開にし、可動刃が待機位置に戻っているときは前記空気流通路を閉にする空気流通路開閉部材 - 前記紙押えと前記空気流通路開閉部材が一体可動であることを特徴とする請求項1記載の断裁装置。
- 前記エアガイドの、可動刃に沿う面に、可動刃の幅の範囲内に複数の空気吸引孔が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の断裁装置。
- 回動軸による開閉が可能なトップカバーを有し、前記空気供給源および空気流通路がトップカバーに設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の断裁装置。
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