JP2009269143A - 刃物研削盤 - Google Patents

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孝雄 千葉
Koichi Kikuchi
幸一 菊地
Koichi Kaga
浩一 加賀
Tomonari Suzuki
知成 鈴木
Toshiyuki Nakamura
俊之 中村
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Abstract

【課題】 刃先位置の検出にかかる時間を短縮して研削作業効率を向上すること。
【解決手段】 仕上げ研削装置15と、仕上げ研削装置15を制御する制御盤17を備えた刃物研削盤において、制御盤17は、刃物1の刃先に対してあらかじめ定められた近接位置に基づいて定められた送り量に達するまで砥石ユニット11、13を早送りする指令を出力し、砥石ユニット11、13が近接位置に達したら砥石ユニット11、13を低速で回転させて砥石ユニット11、13を微速送りに切り替える指令を出力し、砥石ユニット11、13の回転数の変化を検出して砥石ユニット11、13が前記刃物の刃先に当接したことを検知し、このときの砥石ユニット11、13の送り量に基づいて刃物1の刃先の位置を求めることを特徴とする刃物研削盤。
【選択図】 図5

Description

本発明は、刃物研削盤に係り、特に長尺の刃物の刃先の仕上げ研削を行う際の刃先位置検出技術に関する。
従来、ベニヤレースナイフやスライサーナイフなどの長尺刃物の刃先面を所定の角度で粗研削し、粗研削後の刃先の刃表と刃裏を研削して刃先を所定の角度に仕上げる仕上げ研削装置を備えた刃物研削盤が知られている。
刃物研削盤は、長手方向に沿って刃先面が形成された刃物を全長にわたって固定するチャックが支持されたベッドと、ベッドの長手方向に移動可能に設けられ断面円形に形成されたカップ状の仕上げ砥石を有する仕上げ研削装置と、仕上げ研削装置を制御する制御手段とを備え、仕上げ研削装置は、刃物の刃先の刃表と刃裏の少なくとも一方に対向して設けられた仕上げ砥石を昇降させる昇降手段と、この昇降手段をベッドの長手方向に水平に垂直な方向に移動させる移動手段と、ベッドの長手方向に直交する平面内にて仕上げ砥石の回転軸を揺動させて砥石面の角度を調整する角度調整手段とを有して構成されている(例えば、特許文献1)。
ところで、粗研削や仕上げ研削を行うためには、刃物の刃先位置に対する砥石の研削面の高さの位置(以下、研削位置と呼ぶ。)決めを行う必要がある。特許文献1には、砥石を低速で回転させながら刃物の刃先に向けて微速で送り移動させ、砥石が刃先に当接したときの回転数の変化を検出し、そのときの砥石の送り量に基づいて刃物の刃先位置を測定することにより、自動で研削位置を位置決めする技術が開示されている。
特開平3−55151号公報
しかしながら、特許文献1によれば、回転している砥石の回転数の変化により刃先位置を検出しているから、位置検出精度を高めるために砥石を微速で送り移動させなければならない。その結果、微速の送り量が長くなると、刃先位置の検出にかかる時間が長くなり、研削作業効率を向上できないという問題がある。
本発明は、刃先位置の検出にかかる時間を短縮して研削作業効率を向上することを課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明の刃物研削盤は、長手方向に沿って刃先面が形成された刃物を全長にわたって固定するチャックが支持されたベッドと、このベッドの長手方向に移動可能に設けられ断面円形に形成されたカップ状の仕上げ砥石を有する仕上げ研削装置と、仕上げ研削装置を制御する制御手段とを備え、仕上げ研削装置は、刃物の刃先の刃表と刃裏の少なくとも一方に対向して設けられた仕上げ砥石を昇降させる昇降手段と、昇降手段をベッドの長手方向に水平に垂直な方向に移動させる移動手段と、ベッドの長手方向に直交する平面内にて仕上げ砥石の回転軸を揺動させて砥石面の角度を調整する角度調整手段とを有して構成されてなる刃物研削盤において、制御手段は、砥石面の角度を所定の角度に調整する指令を角度調整手段に出力し、刃物の刃先に対してあらかじめ定められた近接位置に基づいて定められた送り量に達するまで仕上げ砥石を早送りさせる指令を出力し、仕上げ砥石が近接位置に達したら仕上げ砥石を低速で回転させて仕上げ砥石を微速送りに切り替える指令を出力し、仕上げ砥石の回転数の変化を検出して仕上げ砥石が刃物の刃先に当接したことを検知し、このときの仕上げ砥石の送り量に基づいて刃物の刃先の位置を求めることを特徴とする。
本発明によれば、予め定めた近接位置まで仕上げ砥石を早送りしていることから、刃先に当接するまでの仕上げ砥石の微速送りの距離を小さくすることができ、その結果、刃先位置の測定時間を短縮することができ、研削作業効率を向上することができる。
この場合、仕上げ研削装置に仕上げ砥石の磨耗量を測定する磨耗量測定装置を備え、制御手段により磨耗量測定装置で測定した磨耗量に基づいて仕上げ砥石の送り量を補正することが望ましい。
さらに、ベッドの長手方向に移動可能に設けられ断面円形に形成されたカップ状の粗砥石を有する粗研削装置を備え、粗研削装置は、刃物の刃先面に対向して設けられた粗砥石を昇降させる昇降手段を有して構成され、制御手段は、粗研削装置の粗研削の最終工程が終了したときの前記刃物の刃先位置をあらかじめ求めておき、求められた刃物の刃先位置に基づいて近接位置を設定することができる。
本発明によれば、刃先位置の検出にかかる時間を短縮して研削作業効率を向上することができる。
以下、本発明を実施の形態に基づいて説明する。
(実施形態1)
図1は本発明の一実施形態の刃物研削盤の概略構成を示す部分断面正面図、図2は本実施形態の刃物研削盤の概略構成を示す平面図、図3は図2のA−A矢視断面図である。それらの図においては、説明の便宜のため直交座標系を用い、X軸方向をベッドの長手方向とし、Y軸方向をベッドの長手方向に鉛直な方向とし、Z軸方向はベッドの長手方向に水平に垂直な方向と定義する。また、図1、2は、刃物1をチャック3から取り外した状態を示している。図示のように、本実施形態の刃物研削盤は、X軸方向に沿って延在して設けられたチャック3を有して形成されている。チャック3は、長軸回りに回転可能にベッド5に支持され、チャック3には、刃先面1aが形成された長尺物の刃物1が全長にわたって固定されるようになっている。粗研削装置9は、ベッド5の上部に設けられ、刃先面1aに対向して設けられた砥石7を有している。仕上げ研削装置15は、粗研削装置に並設され、刃物の刃先の刃表と刃裏の少なくとも一方に対向して設けられた砥石ユニット11、13を有している。制御盤17は、仕上げ研削装置15に並設され、粗研削装置9及び仕上げ研削装置15を制御するようになっている。
ベッド5に設けられた支持面5aには、支持台19が設けられ、支持台19は、チャック3の両端部に設けられた円筒状の軸部を円筒軸Wを軸心として回転自由に支持している。ベッド5の上面には、X軸方向に延在して同一高さに配置された一対のボールガイド21が取り付けられている。ボールガイド21は、ベッド5のX軸方向にわたって取り付けられたガイドレール21aと、後述するX軸スライドベース41に取り付けられガイドレール21aに沿って往復動可能に設けられたスライダ21bとを有している。ベッド5の支持面5aには、砥石7の磨耗量を測定する磨耗量測定装置23が設置されている。
チャック3は電磁チャックであり、図3に示すように、断面矩形に形成された一面に刃物1が載置される載置面3aを有している。載置面3aには、位置決めブロック25が取り付けられ、位置決めブロック25の一方の端部は、チャック3の載置面3aに連なる面3bに取り付けられた固定部材27に当接されている。刃物1には、刃先面1aが形成された面と反対側の端部(刃物のみね部)に位置決めブロック25が当接されている。位置決めブロック25は、刃物1が突出する方向の厚みが異なるものがあらかじめ複数個用意されており、刃物1の刃出し量Lが所定の寸法となるように、位置決めブロック25を適宜選択して取り付けるようにしている。チャック3の一方の端部には円筒軸Wと同軸に旋回軸29の一方の端部が連結され、旋回軸29の他方の端部には旋回軸駆動装置31を介してモータ33が連結されている。つまり、モータ33を駆動することにより旋回軸駆動装置31を介して旋回軸29を回転駆動させ、チャック3を所定の角度θに位置決めするようにしている。
粗研削装置9は、ベッド5の上部に設けられガイドレール21aに沿ってX軸方向に移動可能に設けられたX軸スライドベース41と、X軸スライドベース41の上部に設けられZ軸方向に移動可能に設けられた移動手段であるZ軸スライドベース43と、Z軸スライドベース43の前面に設けられY軸方向に移動可能に設けられたY軸スライドベース45とを備えている。X軸スライドベース41、Z軸スライドベース43、Y軸スライドベース45には、それぞれのスライドベースを駆動するモータ47、48、49がスライドベース駆動装置51、52、53を介して設けられている。Y軸スライドベース45には砥石7を回転駆動するモータ55が取り付けられている。
砥石7は、断面円形に形成されたカップ状の砥石であり、刃物1側の端部には断面が円環状の研削面7aを有している。砥石7としては、例えば、♯40の粗さの砥石を用いて粗研削を行っている。
制御盤12には、モータ33、47、48、49、55、磨耗量測定装置23の近接センサ、後述するモータ65、66、73、74、80、81、87、88、磨耗量測定器101、102の近接センサ113、115がそれぞれ配線で接続されており、検出信号を入力してメモリに記憶したり、指令を出力するようにしている。
次に、仕上げ研削装置15の詳細構成について図2、4を用いて説明する。図4(a)は本実施形態の仕上げ研削装置の正面からみた要部を示す部分断面図、図4(b)は本実施形態の仕上げ研削装置の右側面からみた要部を示す部分断面図である。図4(a)に示すように、砥石ユニット11は、粗さの異なる2つの断面円形のカップ状の砥石11a、11bを円環状の研削面11c、11dが外側となるように組み合わせて、モータ80の回転軸に取り付けられている。また、砥石ユニット13は、粗さの異なる二つの断面円形のカップ状の砥石13a、13bを、円環状の砥石面である研削面13c、13dが外側となるように組み合わせて、モータ81の回転軸に取り付けられている。このように、2つの砥石を組み合わせた砥石ユニット11、13とすることで、例えば、最初の仕上げ研削では刃表に砥石13b(♯1000)、刃裏に砥石11a(♯1000)を用い、さらに仕上げ粗さを小さくする場合は刃裏に砥石13a(♯2000)、刃表に砥石13b(♯2000)を用いることで、砥石ユニット11、13を取り替えることなく異なる角度と異なる粗さで仕上げ研削を行うことができるようにしている。
図2、4に示すように、仕上げ研削装置15は、粗研削装置9と共通のX軸スライドベース41を備えており、X軸スライドベース41に直立して支持台61が設けられている。支持台61は、Z軸方向に延在するボールネジ63、64を回転自由に軸支している。ボールネジ63、64の一方の端部には、カップリングを介してモータ65、66が連結されており、モータ65、66は支持台61に固定されている。ボールネジ63、64には、Z軸スライドベース67、68に設けられたボールナット(図示せず)が螺合している。また、支持台61には、ボールガイド69が取り付けられている。ボールガイド69は、支持台61のZ軸方向にわたって取り付けられたガイドレール69aと、Z軸スライドベース67、68に取り付けられガイドレール69aに沿って往復動可能に設けられたスライダ69bとを有している。すなわち、Z軸スライドベース67、68は、モータ65、66の駆動により、Z軸方向に移動可能になっている。
Z軸スライドベース67、68は、Y軸方向に延在するボールネジ70、71を回転自由に軸支している。ボールネジ70、71の一方の端部には、カップリングを介してモータ73、74が連結されており、モータ73、74はZ軸スライドベース67、68に固定されている。ボールネジ70、71には、Y軸スライドベース77、78に設けられたボールナットが螺合している。Z軸スライドベース67、68にはボールガイド79が取り付けられている。ボールガイド79は、Z軸スライドベース67、68のY軸方向にわたって取り付けられたガイドレール79aと、Y軸スライドベース77、78に取り付けられガイドレール79aに沿って往復動可能に設けられたスライダ79bとを有している。すなわち、Y軸スライドベース77、78は、モータ73、74の駆動により、Y軸方向に移動(昇降)可能になっている。
Y軸スライドベース77、78は、Z軸方向を回転軸として回転自由に軸支されたウォーム85と、X軸方向を回転軸として回転自由に軸支されウォーム85に係合して設けられたウォームホイール86とを備えている。ウォーム85の回転軸の一端にはモータ87、88がそれぞれ連結されている。ウォームホイール86の回転軸にはモータベース83が回転可能に取り付けられ、モータ80、81はモータベース83にそれぞれ取り付けられている。すなわち、モータ87、88を駆動すると、モータ80、81がモータベース83と共に旋回して、モータ80、81の回転軸がX軸方向に直交する平面内にて揺動し、後述する砥石ユニット11、13の研削面11c、11d、13c、13dが刃先表又は刃先裏に対して所定の角度となるように調整するようにしている。また、Y軸スライドベース77、78には、研削面11c、11d、13c、13dの角度を所定の角度に調整後、モータベース83を固定するクランプ装置89が取り付けられている。
次に、このように構成される刃物研削盤の動作について説明する。本実施形態においては、説明の便宜のためガイドレール21aの上面の位置をY軸方向の計測原点とする。また、後述する仕上げ研削装置15の機械原点OのY軸方向の位置は、ボールネジ63、64の中心軸の位置とし、機械原点OのZ軸方向の位置は、チャック3の面3bが鉛直となったときの面3bの位置とする。刃物研削盤の計測原点と仕上げ研削装置の機械原点は対応関係にある。以下、磨耗していないときの砥石7の研削面7aの計測原点からのY軸方向の絶対位置と、磨耗していないときの砥石ユニット11、13の研削面11c、11d、13c、13dの計測原点からのY軸方向の絶対位置をあらかじめ制御盤17のメモリに記憶させておく。
まず、粗研削について説明する。粗研削装置9は、X軸方向に移動され、砥石7の研削面7aを磨耗量測定装置23の上方に位置させる。次に、Y軸スライドベース45を所定の位置から下降させて磨耗量測定装置23により砥石7の磨耗量を検出し、磨耗量に基づいて砥石7の研削面7aの位置を求める。次に、刃物1の刃先面1aの位置を検出する。刃先面1aの位置の検出方法としては、例えば、砥石7を低速で回転させてY軸スライドベースを微速で下降させ、刃物1の刃先面1aに当接したときの回転数の変化を検出して、回転数が変化したときの砥石7の研削面7aの位置を刃先面1aの位置として設定する。この刃先面1aの位置に基づいて研削を開始する初期の砥石7の研削面7aの高さ位置(粗研削位置)を設定し、砥石7を設定回転数で回転させ、砥石7を粗研削位置まで移動させて、研削効率、研削深さを考慮して砥石7を設定された切込量で送り移動させるとともに、刃先面1aに沿って設定された回数分往復動させることにより粗研削を行う。
次に、図5、6を用いて本発明の特徴部である仕上げ研削について説明する。図5は、本実施形態の仕上げ研削の制御手順を示すフローチャート、図6は本実施形態の刃表の近接位置を求める際の計算例である。本実施形態の仕上げ研削においては、説明の便宜のため、図4bに示すように、刃物1の刃表に砥石13bの研削面13dを当接させて研削し、刃裏に砥石11aの砥石面11cを当接させて研削する場合について説明し、砥石11b、13aは使用しないものとする。図5に示すように、制御盤17によりステップS1〜S10の工程で仕上げ研削の制御を行う。
ステップS1では、モータ87、88を駆動する指令を出力し、砥石13b、11aを所定の角度に調整する。ステップS2では、機械的寸法に基づいて求められる刃物1の刃先の位置(刃先位置)から砥石13b、11aを近接位置まで送るための送り量を設定する。具体的に、図6を用いて、刃表を研削する際の近接位置の設定方法の一例について説明する。
図6に示すように、刃表の研削角度をα°としたときの機械原点Oに対する砥石13bのウォームホイール86の回転中心の位置を移動点A1(Z1、Y1)とする。また、砥石13bの研削面13dを含む平面とモータ81の回転軸の延長線とが交差する位置を点A5とする。点A5の座標は、例えば、砥石13bが磨耗していないときの移動点A1及び既知の寸法Bに基づいて算出することができる。このとき、刃先位置(A2)からY軸方向にKだけ離れた近接位置に点A5を移動させるための砥石13bの送り量(Z1、Y1)を求める。まず、既知の機械寸法であるA4:チャック3の円筒軸Wの位置(Z4、Y4)、C:チャック中心から前面(面3bと反対側の面)までの距離、D:チャック中心から載置面3aまでの距離、L:刃出し量、に基づいて、以下の計算式(1)〜(7)により刃先位置A2(Z2、Y2)を求める。
刃先位置A2のZ軸方向の位置(Z2)
F=√(C+D) ・・・(1)
γ=tan−1(D/C) ・・・(2)
δ=90−θ−γ(但しθ+γが90°以下の場合) ・・・(3)
Z3=Z4+F・sinδ ・・・(4)
Z2=Z3+L・cosθ ・・・(5)
刃先位置A2のY軸方向の位置(Y2)
Y3=Y4−F・cosδ ・・・(6)
Y2=Y3−L・sinθ ・・・(7)
次に、得られた刃先位置A2(Z2、Y2)からY軸方向にKだけ離れた位置(近接位置)に点A5を移動させるための砥石13bの移動点A1(Z1、Y1)の位置は、
Z1=Z2+B・sinα ・・・(8)
Y1=Y2−K−B・cosα ・・・(9)
から求めることができる。これにより、原点Oから移動点A1(Z1、Y1)までの送り量(Z1、Y1)を設定することができる。
ステップS3では、砥石11a、13bを設定された送り量までY、Z軸方向に早送りする指令をモータ65、66、73、74、に出力して近接位置まで砥石13bを早送りする。ステップS4では、砥石11a、13bが近接位置に達したか否かを判断し、達したと判断した場合はステップS5へ進む。一方、砥石11a、13bが近接位置に達していないと判断した場合は、ステップS3を繰り返す。
ステップS5では、砥石11a、13bを低速で回転させる指令をモータ80、81に出力する。ステップS6では、砥石11a、13bを微速送りに切り替える指令をモータ73、74に出力し、刃先に向けて(Y軸方向に)微速送りする。ステップS7では、砥石の回転数が変化したか否かを判断し、変化したと判断した場合はステップS8へ進む。一方、砥石11a、13bの回転数が変化していないと判断した場合は、ステップS6を繰り返す。
ステップS8では、回転数が変化したときの砥石11a、13bの送り量から実際の刃先位置を求め、新たな刃先位置として制御盤17のメモリに記憶させる。ステップS9では、新たな刃先位置に基づいて研削を開始する初期の砥石11a、13bの研削面11c、13dの高さ位置(仕上げ研削位置)の位置を設定する。次に、砥石11a、13bを設定回転数で回転させる指令をモータ80、81に出力し、モータ73、74に砥石11a、13bを仕上げ研削位置まで移動させる指令を出力する。次に、砥石11a、13bを刃先面1aに沿って設定された回数分往復動させ、設定された切込回数、切込量で刃先の刃裏、刃表が所定の角度、幅で研削されるように仕上げ研削を行う。ステップS10では、仕上げ研削が終了したかを判断し、終了したと判断した場合は、砥石11a、13bを所定の位置、例えば、刃物を取り出すときに干渉しない位置に移動させる。一方、仕上げ研削が終了していないと判断した場合は、ステップS9を繰り返す。
したがって、制御手段である制御盤17は、刃物1の刃先に対してあらかじめ定められた近接位置に基づいて定められた送り量に達するまで砥石11a砥石ユニット11)、13b(砥石ユニット13)を近接位置まで早送りさせる指令を出力し、砥石11a、13bが近接位置に達したら砥石11a、13bを低速で回転させて仕上げ砥石を微速送りに切り替える指令を出力し、砥石11a、13bの回転数の変化を検出して砥石11a、13bが刃物1の刃先に当接したことを検知し、このときの砥石11a、13bの送り量に基づいて刃物1の刃先の位置を求めるようにしている。
このようにしたことから、機械的寸法に基づいて求められる刃先位置に基づいて求められた近接位置まで砥石11a、13bを早送りすることで、刃先に当接するまでの砥石11a、13bの微速送りの距離を小さくすることができる。また、微速送りの距離を小さくできることから、微速送りの速度をさらに小さくすることができ、検出精度を向上することができる。
本実施形態においては、ステップS2において刃先位置A2を機械的寸法に基づいて求めているが、粗研削装置9の粗研削の最終工程が終了したときの砥石7の送り量から刃物1の刃先位置をあらかじめ求めて制御盤17に記憶しておき、求められた刃物1の刃先位置に基づいて近接位置を設定することができる。
また、仕上げ研削装置15のX軸スライドベースは、粗研削装置9と共通のX軸スライドベース41を用いているが、仕上げ研削装置15と粗研削装置9のX軸スライドベースを別々に設けてもよい。また、粗研削装置9の刃物1の刃先面1aの位置を検出する手段としては、刃先面1aの位置を検出できるものであれば本実施形態に限らず、例えば、ボールネジをサーボモータに連結し、ボールネジに螺合されたボールナットの先端に刃先面1aに当接可能な検知体を設け、サーボモータを駆動してボールナットをY軸方向に移動させて検知体を刃先面1aに当接させて刃先位置を検出する刃先位置検出装置を粗研削装置9に設けてもよい。
また、本実施形態においては、砥石13bを用いて刃表の仕上げ研削を行う場合について説明したが、砥石11b、11b、又は13aを用いた場合も同様に刃表又は刃裏の仕上げ研削を行うことができる。
また、モータ80、81には、砥石ユニット11、13を設けているが、仕上げ研削を行う際の砥石粗さの変更の必要がない場合は、砥石を単独で設けてもよく、例えば、砥石11a、13bをモータ80、81に取り付けることができる。
(実施形態2)
図7は本発明の他の実施形態の刃物研削盤の概略構成を示す平面図、図8は本発明の他の実施形態の磨耗量測定装置の詳細構成を示す図であり、(a)は右側面図、(b)は(a)のB−B矢視断面図、(c)は(b)のC−C矢視図である。図示のように、本実施形態の刃物研削盤が実施形態1と異なる点は、砥石ユニット11、13の磨耗量を測定する磨耗量測定装置101、102をX軸スライドベース41に取り付け、モータ80、81の回転軸の位置とZ軸方向に同軸の位置に配置したことにある。その他の構成は図1乃至4と同じであるから、詳細な説明を省略する。また、以下の説明においては、磨耗量測定装置102について説明するが、磨耗量測定装置101も同様の構成を有しているため、説明を省略する。
磨耗量測定装置102は、X軸スライドベース41に固定された固定台103を有している。固定台103にはベース板105が取り付けられ、ベース板105の載置面106には、クロスドローラガイド107(THK社製、商品名:クロスローラテーブル)が取り付けられている。クロスドローラガイド107は、ガイドレール107aとスライダ107b、107cとを備えて構成され、Y軸方向にわたってベース板105に取り付けられたガイドレール107aに沿ってスライダ107b、107cが移動可能に設けられている。ガイドレール107aには、スライダ107b、107cが互いに近づく方向の位置を規制するストッパー108が取り付けられている。
ベース板105にはブラケット109、110が固定されており、ブラケット109、110には近接センサ113、115がスライダ107b、107cに対向してそれぞれ取り付けられている。近接センサ113、115は制御盤17に配線で接続され、信号を検知して制御盤に検知信号を出力するようになっている。スライダ107b、107cには、L字型の検知レバー117、119がそれぞれ取り付けられており、検知レバー117、119は砥石13a、13bが当接され互いに対向する面121、122を有している。検知レバー117、119には、支持部材123、124の一端が固定され、他端がスプリング125の両端部にそれぞれ取り付けられている。
このように構成された磨耗量測定装置102の動作について、砥石13bの磨耗量測定を一例として説明する。制御盤17によりモータ66、74を駆動する指令を出力すると、砥石13bは、検知レバー117、119に干渉しない位置かつ砥石13bの研削面13dの一部が検知レバー119と対向する位置に移動される。次に、モータ74を駆動する指令を出力すると、砥石13bがY軸方向の検知レバー117から離れる方向(図の下方)に移動して検知レバー119に当接し、さらに砥石13bが下方に移動して検知レバー119を押し下げると、スライダ107cが下方に移動し、スライダ107cがY軸方向の所定の位置まで移動すると近接センサ115が検出信号を出力し、検出信号を出力したときの砥石13bの送り量を制御盤17にメモリに記録される。このとき、制御盤17において、あらかじめメモリに記憶された磨耗していない砥石13bの送り量と比較して、砥石13b磨耗量が求められメモリに記憶される。
次に、モータ74を逆回転で駆動する指令を出力すると、砥石13bが検知レバー17の方向(図の上方)に退避されて検知レバー119への押圧力を解除し、スプリング125の弾性力により検知レバー119が検知レバー117に向けて引き戻され、スライダ107cが上方に移動し、ストッパーに108に当接された状態で保持される。
このようにして求められた砥石13bの磨耗量は、仕上げ研削工程の図5のステップS2において、磨耗量に基づいて送り量を補正する。すなわち、図6の近接位置の計算例において、砥石が磨耗していない状態に対する砥石13の回転軸方向の磨耗量をMとすると、砥石13bの点A5の位置は、Y軸方向にM・cosαだけ刃先位置から離れた位置となる。したがって、刃先位置A2からY軸方向にKだけ離れた位置(近接位置)に点A5を移動させるための砥石13bの移動点A1(Z1、Y1)の位置は、
Y1=M・cosα+Y2−K−B・cosα ・・・(10)
となり、磨耗量Mを考慮して近接位置までの送り量Y1を補正することができる。これにより、砥石13bの微速送りの距離をさらに小さくすることができる。
本実施形態においては、砥石13bの磨耗量測定について説明したが、砥石13a、11a、11bも同様の原理を用いて測定することができる。
本発明の一実施形態の刃物研削盤の概略構成を示す部分断面正面図である。 本実施形態の刃物研削盤の概略構成を示す平面図である。 図2のA−A矢視断面図である。 本実施形態の仕上げ研削装置の正面からみた要部を示す部分断面図である。 本実施形態の仕上げ研削装置の右側面からみた要部を示す部分断面図である。 本実施形態の仕上げ研削の制御手順を示すフローチャートである。 本実施形態の刃表の近接位置を求める際の計算例である。 本発明の他の実施形態の刃物研削盤の概略構成を示す平面図である。 本発明の他の実施形態の磨耗量測定装置の詳細構成を示す図であり、(a)は右側面図、(b)は(a)のB−B矢視断面図、(c)は(b)のC−C矢視図である。
符号の説明
1 刃物
1a 刃先面
3 チャック
5 ベッド
7 砥石
9 粗研削装置
15 仕上げ研削装置
17 制御盤
23、101、102 磨耗量測定装置
41 X軸スライドベース
43、67、68 Z軸スライドベース
45、77、78 Y軸スライドベース

Claims (3)

  1. 長手方向に沿って刃先面が形成された刃物を全長にわたって固定するチャックが支持されたベッドと、該ベッドの長手方向に移動可能に設けられ断面円形に形成されたカップ状の仕上げ砥石を有する仕上げ研削装置と、該仕上げ研削装置を制御する制御手段とを備え、前記仕上げ研削装置は、前記刃物の刃先の刃表と刃裏の少なくとも一方に対向して設けられた前記仕上げ砥石を昇降させる昇降手段と、該昇降手段を前記ベッドの長手方向に水平に垂直な方向に移動させる移動手段と、前記ベッドの長手方向に直交する平面内にて前記仕上げ砥石の回転軸を揺動させて砥石面の角度を調整する角度調整手段とを有して構成されてなる刃物研削盤において、
    前記制御手段は、前記砥石面の角度を所定の角度に調整する指令を前記角度調整手段に出力し、前記刃物の刃先に対してあらかじめ定められた近接位置に基づいて定められた送り量に達するまで前記仕上げ砥石を早送りさせる指令を出力し、前記仕上げ砥石が前記近接位置に達したら前記仕上げ砥石を低速で回転させて前記仕上げ砥石を微速送りに切り替える指令を出力し、前記仕上げ砥石の回転数の変化を検出して該仕上げ砥石が前記刃物の刃先に当接したことを検知し、このときの前記仕上げ砥石の送り量に基づいて前記刃物の刃先の位置を求めることを特徴とする刃物研削盤。
  2. 請求項1に記載の刃物研削盤において、
    前記仕上げ研削装置は、前記仕上げ砥石の磨耗量を測定する磨耗量測定装置を備えてなり、
    前記制御手段は、前記磨耗量測定装置で測定した磨耗量に基づいて前記仕上げ砥石の前記送り量を補正することを特徴とする刃物研削盤。
  3. 請求項1又は2に記載の刃物研削盤において、
    さらに、前記ベッドの長手方向に移動可能に設けられ断面円形に形成されたカップ状の粗砥石を有する粗研削装置を備えてなり、
    前記粗研削装置は、前記刃物の刃先面に対向して設けられた前記粗砥石を昇降させる昇降手段を有して構成され、
    前記制御手段は、前記粗研削装置の粗研削の最終工程が終了したときの前記刃物の刃先位置をあらかじめ求めておき、求められた前記刃物の刃先位置に基づいて前記砥石の前記近接位置を設定することを特徴とする刃物研削盤。
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