JP2009267343A - 固体撮像装置およびその製造方法 - Google Patents

固体撮像装置およびその製造方法 Download PDF

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Takashi Sato
尚 佐藤
Yukimasa Ishida
幸政 石田
Yasushi Yamazaki
泰志 山崎
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Abstract

【課題】少ないコンタクトホールで光電変換素子と電界効果型トランジスタとを電気的接
続することができるとともに、光電変換素子とバイアス線との電気的接続を確実に行なう
ことのできる固体撮像装置およびその製造方法を提供すること。
【解決手段】固体撮像装置100の各画素100aにおいて、光電変換素子80と電界効
果型トランジスタ30とを電気的接続するにあたって、光電変換素子80の第1電極81
aが、第1電極81aより下側側に形成された下層側絶縁膜22のコンタクトホール22
a内でドレイン電極6cに重なって電気的接続している。また、光電変換素子80の第2
電極85aにバイアス線5aを電気的接続するにあたって、バイアス線5aは、シリコン
窒化膜などといった無機絶縁膜からなる上層側絶縁膜23のコンタクトホール23a内で
第2電極85aに重なって電気的接続している。
【選択図】図4

Description

本発明は、入射光を電気信号に変換する固体撮像装置に関するものである。
医療画像診断や非破壊検査等においては、X線などの放射線を用いて撮像しているが、
放射線の撮影では縮小光学系の実現が難しいことから等倍での撮像が必要とされる。従っ
て、医療画像診断や非破壊検査等には、大面積の撮像面が求められるので、ガラスなどの
基板に対して各種薄膜を堆積させて複数の画素をマトリクス状に構成した固体撮像装置が
用いられる。また、固体撮像装置によって2次元イメージセンサを構成する場合も、大面
積の撮像面が求められるので、ガラスなどの基板に対して各種薄膜を堆積させて複数の画
素がマトリクス状に構成される。
このような固体撮像装置において、複数の画素は各々、入射光量に応じた電荷を発生さ
せる光電変換素子、および光電変換素子の第1電極がドレインに電気的に接続された電界
効果型トランジスタを備えており、電界効果型トランジスタのゲートおよびソースにはゲ
ート線およびソース線が各々電気的接続され、光電変換素子の第2電極にはバイアス線が
電気的接続されている。かかる固体撮像装置においては、基板上の下層側から上層側に向
かって、電界効果型トランジスタ、光電変換素子、絶縁膜およびバイアス線が順に形成さ
れた構造になっているため、基板上に各層を順次形成しながら、光電変換素子の第1電極
と電界効果型トランジスタのドレインとを電気的接続するとともに、光電変換素子の第2
電極とバイアス線とを電気的接続する必要がある。
そこで、前者の接続構造としては、基板上において、光電変換素子および電界効果型ト
ランジスタを覆う絶縁膜に対して、光電変換素子の第2電極に重なる位置、および電界効
果型トランジスタのドレイン電極に重なる位置の各々にコンタクトホールを形成し、絶縁
膜上に形成した接続配線を、コンタクトホールを介して光電変換素子の第2電極、および
電界効果型トランジスタのドレイン電極に電気的接続した構成が提案されている(特許文
献1参照)。
また、後者の接続構造としては、光電変換素子の上層に有機絶縁膜を部分的に形成し、
かかる有機絶縁膜の非形成領域にバイアス線を形成した構成が提案されている(特許文献
2参照)。
特許第3144091号公報 特許第50402号公報
しかしながら、光電変換素子と電界効果型トランジスタとを電気的接続するにあたって
特許文献1に記載の構成を採用すると、光電変換素子の上層側に多数のコンタクトホール
を形成する必要があるため、光電変換素子の形成領域が狭くなってしまい、感度が低下す
るという問題点がある。
また、光電変換素子の第2電極にバイアス線を電気的接続するにあたって特許文献2に
記載の構成を採用すると、光電変換素子の上層に形成した絶縁膜が有機膜であるため、形
成領域を精度よく制御できない。すなわち、有機膜を感光性樹脂で形成した場合、露光、
現像によって、有機膜にコンタクトホールを形成した際、コンタクトホール内に有機膜が
残ることがあり、このような事態が発生すると、第2電極とバイアス線との電気的接続を
好適に行なえないという問題点がある。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、少ないコンタクトホールで光電変換素子と電
界効果型トランジスタとを電気的接続することができるとともに、光電変換素子とバイア
ス線との電気的接続を確実に行なうことのできる固体撮像装置およびその製造方法を提供
することにある。
上記課題を解決するために、本発明では、入射光量に応じた電荷を発生させる光電変換
素子、および該光電変換素子の第1電極がドレインに電気的に接続された電界効果型トラ
ンジスタを備えた画素がマトリクス状に複数配置された撮像領域と、前記電界効果型トラ
ンジスタのゲートおよびソースに各々電気的接続されたゲート線およびソース線と、前記
光電変換素子の第2電極に電気的接続されたバイアス線とを基板上に有する固体撮像装置
において、前記基板上には、下層側から上層側に向かって、前記電界効果型トランジスタ
、前記光電変換素子、無機絶縁膜からなる上層側絶縁膜、および前記バイアス線が順に形
成され、前記第1電極は、該第1電極より下層側で電界効果型トランジスタのドレインに
電気的接続し、前記バイアス線は、前記上層側絶縁膜に形成されたコンタクトホールを介
して前記第2電極に電気的に接続されていることを特徴とする。
また、本発明では、入射光量に応じた電荷を発生させる光電変換素子、および該光電変
換素子の第1電極がドレインに電気的に接続された電界効果型トランジスタを備えた画素
がマトリクス状に複数配置された撮像領域と、前記電界効果型トランジスタのゲートおよ
びソースに電気的接続されたゲート線およびソース線と、前記光電変換素子の第2電極に
電気的接続されたバイアス線とを基板上に有する固体撮像装置の製造方法において、前記
基板に対して、前記電界効果型トランジスタを形成するためのトランジスタ形成工程、前
記光電変換素子を形成するための光電変換素子形成工程、上層側絶縁膜を形成するための
上層側絶縁膜形成工程、および前記バイアス線を形成するためのバイアス線形成工程と、
を順に行なうとともに、前記光電変換素子形成工程において前記光電変換素子の前記第1
電極を形成する際、当該第1電極を前記電界効果型トランジスタのドレインに電気的接続
させ、前記バイアス線形成工程を行なう前に、前記上層側絶縁膜において前記光電変換素
子の前記第2電極と重なる位置にコンタクトホールを形成しておくことを特徴とする。
本発明では、光電変換素子と電界効果型トランジスタとを電気的接続するにあたって、
光電変換素子の第1電極が、第1電極より下側側に形成された下層側絶縁膜のコンタクト
ホール内でドレイン電極に重なって電気的接続する。従って、上層側絶縁膜には、光電変
換素子と電界効果型トランジスタとを電気的接続するためのコンタクトホールを形成する
必要がないので、光電変換素子を広い領域に形成することができ、感度の高い光電変換素
子を形成することができる。また、光電変換素子の第2電極にバイアス線を電気的接続す
るにあたって、バイアス線は、シリコン窒化膜などといった無機絶縁膜からなる上層側絶
縁膜のコンタクトホール内で第2電極に重なって電気的接続している。かかる構造によれ
ば、フォトリソグラフィ技術を用いてレジストマスクを形成した状態での上層側絶縁膜(
無機絶縁膜)に対するエッチングによりコンタクトホールを形成するので、第2電極と重
なる位置に確実にコンタクトホールを形成することができる。それ故、第2電極上に絶縁
膜が不用意に残ってしまう事態を確実に回避することができるので、第2電極とバイアス
線との電気的接続を好適に行なうことができる。
本発明において、前記第1電極は、少なくとも一部が前記電界効果型トランジスタのド
レイン電極の上面に重なってドレインに電気的接続している構成を採用することができる
。例えば、前記ドレイン電極と前記第1電極との間には下層側絶縁膜が形成され、前記第
1電極は前記下層側絶縁膜に形成されたコンタクトホール内で前記ドレイン電極の上面に
重なって電気的接続されている構成を採用することができる。
本発明において、前記下層側絶縁膜は、無機絶縁膜からなることが好ましい。このよう
に構成すると、下層側絶縁膜が有機絶縁膜である場合と比較して下層側絶縁膜にコンタク
トホールを確実に形成できるので、第1電極とドレイン電極との電気的な接続が確実であ
る。
本発明において、前記電界効果型トランジスタは、前記基板の下層側から上層側に向か
って、ゲート電極、ゲート絶縁膜、半導体層、ドレイン電極が順に形成され、前記画素は
、前記ゲート絶縁膜、前記下層側絶縁膜および前記上層側絶縁膜のうちの少なくとも一つ
を誘電体膜として備えた蓄積容量を有している構成を採用することができる。
以下、本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の説明で参照する図においては、各
層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異な
らしめてある。また、電界効果型トランジスタの場合、その導電型や電流が流れる方向に
よって、ソースとドレインとが入れ替わるが、本発明では、便宜上、光電変換素子が接続
されている側をドレインとし、信号線(データ線)が接続されている側をソースとしてあ
る。
[実施の形態1]
(全体構成)
図1は、本発明を適用した固体撮像装置において、画素に蓄積容量が形成されていない
場合の電気的な構成を示すブロック図である。図2(a)、(b)は各々、本発明を適用
した固体撮像装置において、容量線を用いて画素に蓄積容量が形成されている場合の電気
的な構成を示すブロック図、および容量線を用いずに画素に蓄積容量が形成されている場
合の電気的な構成を示すブロック図である。図3は、本発明を適用した固体撮像装置の外
観を模式的に示す説明図である。
図1に示す固体撮像装置100は、複数本のゲート線3aと複数本のソース線6aとが
互いに交差する方向に延在しており、ゲート線3aとソース線6aとの交差に対応する各
位置に画素100aが配置されている。このようにして複数の画素100aがマトリクス
状に配置された領域によって撮像領域100cが構成されている。複数の画素100aの
各々には、入射光量に応じた電荷を発生させる光電変換素子80、およびこの光電変換素
子80に電気的に接続された電界効果型トランジスタ30が形成されており、光電変換素
子80はPINフォトダイオードあるいはPNフォトダイオードからなる。ゲート線3a
は電界効果型トランジスタ30のゲートに電気的接続し、ソース線6aは電界効果型トラ
ンジスタ30のソースに電気的接続している。また、電界効果型トランジスタ30のドレ
インは、光電変換素子80の第1電極81a(アノード)に電気的接続している。本形態
では、ソース線6aと並列するように、バイアス線5aが延在しており、バイアス線5a
は、光電変換素子80の第2電極85a(カソード)に電気的接続している。従って、光
電変換素子80には逆バイアスが印加される。なお、バイアス線5aは、ゲート線3aと
並列するように延在している構成を採用することもできる。
複数のゲート線3aはゲート線駆動回路110に接続されており、各画素100aの電
界効果型トランジスタ30は、ゲート線駆動回路110から出力されたゲートパルスによ
って順次、オンオフする。複数のソース線6aは、読出回路120に接続されており、電
界効果型トランジスタ30のオンオフ動作に連動して、各画素100aでの入射光量に応
じた電気信号が順次、ソース線6aを介して読出回路120に出力される。読出回路12
0は、オペアンプとキャパシタとにより構成されるいわゆるチャージセンシングアンプを
備えている。また、バイアス線5aには定電位が印加される。
固体撮像装置100は、図2(a)、(b)に示すように構成される場合もある。図2
(a)、(b)に示す構成でも、図1を参照して説明した構成と同様、複数の画素100
aの各々には、入射光量に応じた電荷を発生させる光電変換素子80、およびこの光電変
換素子80に電気的に接続された電界効果型トランジスタ30が形成されており、光電変
換素子80はPINフォトダイオードあるいはPNフォトダイオードからなる。ゲート線
3aは電界効果型トランジスタ30のゲートに電気的接続し、ソース線6aは電界効果型
トランジスタ30のソースに電気的接続している。また、電界効果型トランジスタ30の
ドレインは、光電変換素子80の第1電極81aに電気的接続している。また、バイアス
線5aは、光電変換素子80の第2電極85aに電気的接続している。
また、図2(a)、(b)に示す固体撮像装置100では、複数の画素100aの各々
に蓄積容量90が形成されており、かかる蓄積容量90を構成するにあたって、図2(a
)に示す構成例では、複数の画素100aに跨って容量線3cが形成されている。かかる
構成を採用した場合、蓄積容量90の一方の電極は、電界効果型トランジスタ30のドレ
インに電気的接続されている一方、蓄積容量90の他方の電極は、容量線3cに電気的接
続されている。ここで、容量線3cには定電位が印加されており、図2(b)に示す例に
おいて、容量線3cはバイアス線5aに電気的接続されているため、容量線3cにはバイ
アス線5aと同一の電位が印加されている。このようにして、蓄積容量90と光電変換素
子80とは並列に電気的接続されている。
なお、図2(b)に示す構成例では、複数の画素100aの各々に蓄積容量90を構成
するにあたって、蓄積容量90の一方の電極は、光電変換素子80の第1電極81aと同
様、電界効果型トランジスタ30のドレインに電気的接続されており、蓄積容量90の他
方の電極は、光電変換素子80の第2電極85aと同様、バイアス線5aに電気的接続さ
れている。従って、蓄積容量90と光電変換素子80とは並列に電気的接続されている。
かかる固体撮像装置100において、図1および図2(a)、(b)を参照して説明し
たゲート線3a、ソース線6a、バイアス線5a、容量線3c、画素100a(光電変換
素子80、電界効果型トランジスタ30、蓄積容量90)は、図3に示す基板10上に形
成される。ここで、基板10の略中央領域は、上記の画素100aが複数マトリクス状に
配列された撮像領域100cとして利用される。また、図3に示す例では、ゲート線駆動
回路110および読出回路120は、基板10上とは別の駆動用IC(図示せず)などに
形成されており、これらの駆動用ICが実装されたフレキシブル基板150が基板10に
実装されている。
[実施の形態1]
(構成)
図4(a)、(b)は各々、本発明の実施の形態1に係る固体撮像装置100の画素1
00a1つ分の平面図、および断面図であり、図4(b)は、図4(a)のA1−A1’
線に相当する位置で固体撮像装置100を切断したときの断面図に相当する。なお、図4
(a)では、ゲート線3aおよびそれと同時形成された薄膜などは細い実線で示し、ソー
ス線6aおよびそれと同時形成された薄膜などは一点鎖線で示し、半導体膜(能動層)は
細くて短い点線で示し、光電変換素子80の第1電極81aは細くて長い点線で示し、光
電変換素子80の半導体層は太い実線で示し、光電変換素子80の第2電極85aは太く
て長い点線で示してある。
図4(a)に示すように、基板10上には、ゲート線3aとソース線6aとが互いに交
差する方向に延在しており、ゲート線3aとソース線6aとの交差に対応する各位置に画
素100aが形成されている。また、ソース線6aと並列するようにバイアス線5aが延
在している。本形態において、ゲート線3aおよびソース線6aは、隣接する画素100
aで挟まれた領域で延在し、バイアス線5aは画素100aの中央を通るように形成され
ている。
画素100aには、PINフォトダイオードからなる光電変換素子80、およびこの光
電変換素子80に電気的に接続された電界効果型トランジスタ30が形成されており、ゲ
ート線3aの一部によって電界効果型トランジスタ30のゲート電極3bが形成され、ソ
ース線6aの一部によって電界効果型トランジスタ30のソース電極6bが形成されてい
る。電界効果型トランジスタ30のドレイン電極6cは、光電変換素子80の第1電極8
1aに電気的接続し、バイアス線5aは、光電変換素子80の第2電極85aに電気的接
続している。
かかる画素100aの断面構成等を、図4(a)、(b)を参照して説明する。図4(
a)、(b)に示す固体撮像装置100において、基板10の基体は、石英基板や耐熱性
のガラス基板などの絶縁基板からなり、その表面には、ボトムゲート構造の電界効果型ト
ランジスタ30が形成されている。電界効果型トランジスタ30では、ゲート線3aの一
部からなるゲート電極3b、ゲート絶縁膜21、電界効果型トランジスタ30の能動層を
構成するアモルファスシリコン膜からなる半導体層1a、高濃度N型不純物がドープされ
たアモルファスシリコン膜からなるコンタクト層4a、4bがこの順に積層されている。
半導体層1aのうち、ソース側の端部には、コンタクト層4aを介してソース線6aがソ
ース電極6bとして重なっており、ドレイン側の端部には、コンタクト層4bを介してド
レイン電極6cが重なっている。ソース線6aおよびドレイン電極6cは同時形成された
導電膜からなる。
ソース線6aおよびドレイン電極6cの表面側にはシリコン窒化膜などからなる下層側
絶縁膜22が形成されている。下層側絶縁膜22の上層には、光電変換素子80の第1電
極81aが形成されており、かかる第1電極81aは下層側絶縁膜22に形成されたコン
タクトホール22aの内部でドレイン電極6cの上面に接して電気的接続している。この
ようにして、第1電極81aは、第1電極81aより下層側で電界効果型トランジスタ3
0のドレインに電気的接続している。
第1電極81aの上層には、高濃度P型半導体膜82a、I型半導体膜83a(真性半
導体膜)、高濃度N型半導体膜84aが積層され、高濃度N型半導体膜84aの上層には
第2電極85aが積層されている。かかる第1電極81a、高濃度P型半導体膜82a、
I型半導体膜83a、高濃度N型半導体膜84a、および第2電極85aによって、光電
変換素子80はPINフォトダイオードとして構成されている。
光電変換素子80の上層側には、撮像領域100cの全面にシリコン窒化膜などの無機
絶縁膜からなる上層側絶縁膜23が形成されており、かかる上層側絶縁膜23の上層には
バイアス線5aが形成されている。ここで、上層側絶縁膜23には、第2電極85aと重
なる位置にコンタクトホール23aが形成されている。このため、バイアス線5aは、コ
ンタクトホール23aの内部で第2電極85aに重なって第2電極85aに電気的接続さ
れている。また、バイアス線5aの上層側には表面保護層24が形成されている。なお、
固体撮像装置100をX線などの放射線を用いた医療画像診断や非破壊検査等に用いる場
合、表面保護層24自身によって、あるいは表面保護層24の上層に、リン光体などによ
って放射線ビームを可視光に変換する変換層が構成される。
(製造方法)
図5および図6を参照して、本発明の実施の形態1に係る固体撮像装置100の製造方
法を説明しながら、本形態の固体撮像装置100の構成を詳述する。図5および図6は、
本発明の実施の形態1に係る固体撮像装置100の製造方法を示す工程断面図であり、図
4(b)に示す断面に対応する。
本形態の固体撮像装置100を製造するには、以下に説明するように、電界効果型トラ
ンジスタ30を形成するためのトランジスタ形成工程(図5(a)〜図5(d)に示す工
程)、光電変換素子80を形成するための光電変換素子形成工程(図5(f)〜図6(b
)に示す工程)、上層側絶縁膜23を形成するための上層側絶縁膜形成工程(図6(c)
に示す工程)、およびバイアス線5aを形成するためのバイアス線形成工程(図6(d)
に示す工程)を順に行なうとともに、光電変換素子形成工程において光電変換素子80の
第1電極81aを形成する際、第1電極81aを電界効果型トランジスタ30のドレイン
に電気的接続させ、バイアス線形成工程を行なう前に、上層側絶縁膜23において光電変
換素子80の第2電極85aと重なる位置にコンタクトホール23aを形成しておく。
より具体的には、トランジスタ形成工程では、まず、厚さが50nm程度のモリブデン
膜と、厚さが250nm程度のアルミニウム膜とからなる積層膜を形成した後、パターニ
ングし、図5(a)に示すように、ゲート電極3b(ゲート線3a)を形成する。かかる
パターニングの際には、フォトリソグラフィ技術を用いてレジストマスクを形成した状態
で積層膜をエッチングする。次に、厚さが500nm程度のシリコン窒化膜からなるゲー
ト絶縁膜21を形成する。次に、厚さが120nm程度のアモルファスシリコン膜からな
る半導体膜、および厚さが50nm程度の高濃度N型の不純物をドープしたアモルファス
シリコン膜からなるコンタクト層を形成した後、半導体膜およびコンタクト層をパターニ
ングし、図5(b)に示すように、島状の半導体膜1a、および島状のコンタクト層4を
形成する。かかるパターニングの際には、フォトリソグラフィ技術を用いてレジストマス
クを形成した状態で半導体膜およびコンタクト層をエッチングする。次に、厚さが50n
m程度のモリブデン膜と、厚さが250nm程度のアルミニウム膜と、厚さが50nm程
度のモリブデン膜とからなる積層膜を形成した後、パターニングし、図5(c)に示すよ
うに、ソース電極6b(ソース線6a)、およびドレイン電極6cを形成する。かかるパ
ターニングの際には、フォトリソグラフィ技術を用いてレジストマスクを形成した状態で
積層膜をエッチングする。次に、図5(d)に示すように、ソース電極6b(ソース線6
a)、およびドレイン電極6cに対して自己整合的にコンタクト層4をパターニングし、
コンタクト層4a、4bに分割する。このようにして、電界効果型トランジスタ30を形
成する。
次に、下層側絶縁膜形成工程において、図5(e)に示すように、厚さが500nm程
度のシリコン窒化膜からなる下層側絶縁膜22を形成した後、下層側絶縁膜22において
ドレイン電極6cの一部と重なる領域にコンタクトホール22aを形成する。かかるコン
タクトホール22aの形成の際には、フォトリソグラフィ技術を用いてレジストマスクを
形成した状態で下層側絶縁膜22をエッチングする。
次に、光電変換素子形成工程では、厚さが50nm程度のモリブデン膜と、厚さが25
0nm程度のアルミニウム膜と、厚さが50nm程度のモリブデン膜とからなる積層膜を
形成した後、パターニングし、図5(f)に示すように、光電変換素子80の第1電極8
1aを形成する。かかるパターニングの際には、フォトリソグラフィ技術を用いてレジス
トマスクを形成した状態で積層膜をエッチングする。その結果、第1電極81aは、下層
側絶縁膜22のコンタクトホール22a内でドレイン電極6cに重なって電気的接続する
。次に、高濃度P型半導体膜、I型半導体膜、および高濃度N型半導体膜を順次、形成し
た後、高濃度P型半導体膜、I型半導体膜、および高濃度N型半導体膜をパターニングし
、図6(a)に示すように、第1電極81aの上に、第1電極81aより小さな高濃度P
型半導体膜82a、I型半導体膜83a、および高濃度N型半導体膜84aを形成する。
かかるパターニングの際には、フォトリソグラフィ技術を用いてレジストマスクを形成し
た状態で高濃度P型半導体膜、I型半導体膜、および高濃度N型半導体膜をエッチングす
る。次に、厚さが50nm程度のITO膜などの透光性導電膜を形成した後、透光性導電
膜をパターニングし、図6(b)に示すように、高濃度N型半導体膜84aの上層に、高
濃度N型半導体膜84aより小さな光電変換素子80の第2電極85aを形成する。かか
るパターニングの際には、フォトリソグラフィ技術を用いてレジストマスクを形成した状
態で透光性導電膜をエッチングする。このようにして、PINフォトダイオードからなる
光電変換素子80を形成する。なお、高濃度P型半導体膜、I型半導体膜、および高濃度
N型半導体膜を順次、形成した後、ITO膜を形成し、これらの膜を共通のマスクでパタ
ーニングしてもよい。
次に、上層側絶縁膜形成工程において、図6(c)に示すように、厚さが500nm程
度のシリコン窒化膜からなる上層側絶縁膜23を形成した後、上層側絶縁膜23において
第2電極85aの一部と重なる領域にコンタクトホール23aを形成する。かかるコンタ
クトホール23aの形成の際には、フォトリソグラフィ技術を用いてレジストマスクを形
成した状態で上層側絶縁膜23をエッチングする。
次に、バイアス線形成工程において、厚さが50nm程度のモリブデン膜と、厚さが2
50nm程度のアルミニウム膜と、厚さが50nm程度のモリブデン膜とからなる積層膜
を形成した後、パターニングし、図6(d)に示すように、バイアス線5aを形成する。
かかるバイアス線5aの形成の際には、フォトリソグラフィ技術を用いてレジストマスク
を形成した状態で積層膜をエッチングする。その結果、バイアス線5aは、上層側絶縁膜
23のコンタクトホール23a内で第2電極85aに重なって電気的接続する。
しかる後には、図4(b)に示すように、表面保護層形成工程において、厚さが500
nm程度のシリコン窒化膜からなる表面保護層24を形成する。このようにして、固体撮
像装置100を形成する。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、光電変換素子80と電界効果型トランジスタ30と
を電気的接続するにあたって、光電変換素子80の第1電極81aが、第1電極81aよ
り下側側に形成された下層側絶縁膜22のコンタクトホール22a内でドレイン電極6c
に重なって電気的接続する。従って、上層側絶縁膜23には、光電変換素子80と電界効
果型トランジスタ30とを電気的接続するためのコンタクトホールを形成する必要がない
ので、上層側絶縁膜23に形成すべきコンタクトホールの数が少なくてよい分、光電変換
素子80を広い領域に形成することができ、感度の高い光電変換素子80を形成すること
ができる。
また、本形態では、光電変換素子80の第2電極85aにバイアス線5aを電気的接続
するにあたって、バイアス線5aは、シリコン窒化膜などといった無機絶縁膜からなる上
層側絶縁膜23のコンタクトホール23a内で第2電極85aに重なって電気的接続して
いる。かかる構造によれば、フォトリソグラフィ技術を用いてレジストマスクを形成した
状態での上層側絶縁膜23(無機絶縁膜)に対するエッチングによりコンタクトホール2
3aを形成するので、第2電極85aと重なる位置に確実にコンタクトホール23aを形
成することができる。それ故、第2電極85a上に絶縁膜が不用意に残ってしまう事態を
確実に回避することができるので、第2電極85aとバイアス線5aとの電気的接続を好
適に行なうことができる。
[実施の形態2]
図7(a)、(b)は各々、本発明の実施の形態2に係る固体撮像装置100の画素1
00a1つ分の平面図、および断面図であり、図7(b)は、図7(a)のA2−A2’
線に相当する位置で固体撮像装置100を切断したときの断面図に相当する。なお、本形
態の基本的な構成は、実施の形態1と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付
してそれらの説明を省略する。
図7(a)、(b)に示す固体撮像装置100でも、実施の形態1と同様、基板10上
には、ゲート線3aとソース線6aとが互いに交差する方向に延在しており、ゲート線3
aとソース線6aとの交差に対応する各位置に画素100aが形成されている。また、ソ
ース線6aと並列するようにバイアス線5aが延在している。また、本形態でも、実施の
形態1と同様、光電変換素子80と電界効果型トランジスタ30とを電気的接続するにあ
たって、光電変換素子80の第1電極81aが、第1電極81aより下側側に形成された
下層側絶縁膜22のコンタクトホール22a内でドレイン電極6cに重なって電気的接続
している。また、本形態でも、実施の形態1と同様、光電変換素子80の第2電極85a
にバイアス線5aを電気的接続するにあたって、バイアス線5aは、シリコン窒化膜など
といった無機絶縁膜からなる上層側絶縁膜23のコンタクトホール23a内で第2電極8
5aに重なって電気的接続している。
図7(a)、(b)に示す固体撮像装置100は、図2(a)を参照して説明したよう
に、容量線3cを用いて、光電変換素子80と並列に電気的接続する蓄積容量90を形成
した例である。従って、本形態では、ゲート線3aと並列するように容量線3cが延在し
ており、本形態において、容量線3cは、画素100aの中央を通るように形成されてい
る。ここで、容量線3cは、ゲート絶縁膜21の下層側にゲート電極3b(ゲート線3a
)と同時形成された導電膜であり、光電変換素子80の第1電極81aの下層側を通って
いる。このため、容量線3cと第1電極81aとの間には、ゲート絶縁膜21および下層
側絶縁膜22が介在し、容量線3cと第1電極81aとは、ゲート絶縁膜21および下層
側絶縁膜22を介して対向している。従って、画素100aには、容量線3cを下電極と
し、ゲート絶縁膜21および下層側絶縁膜22を誘電体膜とし、第1電極81aを上電極
として蓄積容量90が形成されている。
ここで、容量線3cは、図2(a)に示すように、撮像領域100cの外側でバイアス
線5aに電気的接続されているため、蓄積容量90と光電変換素子80とは並列に電気的
接続されている。かかる接続を行なうにあたって、本形態では、図7(b)の右側端部に
示すように、容量線3cとバイアス線5aとの間に介在するゲート絶縁膜21、下層側絶
縁膜22および上層側絶縁膜23にコンタクトホール23eが形成され、かかるコンタク
トホール23eを介して容量線3cとバイアス線5aとを電気的接続した構造が採用され
ている。
かかる構成の固体撮像装置100を製造するにあたっては、図5(a)に示す工程でゲ
ート線3aを形成する際、容量線3cを同時形成すればよい。また、図6(c)に示す工
程では、コンタクトホール23aを形成する際、あるいは別の工程で、コンタクトホール
23eを形成すればよい。
以上説明したように、本形態では、光電変換素子80の第1電極81aが、第1電極8
1aより下側側に形成された下層側絶縁膜22のコンタクトホール22a内でドレイン電
極6cに重なって電気的接続しているため、上層側絶縁膜23には、光電変換素子80と
電界効果型トランジスタ30とを電気的接続するためのコンタクトホールを形成する必要
がないので、光電変換素子80を広い領域に形成することができ、感度の高い光電変換素
子80を形成することができる。また、バイアス線5aは、シリコン窒化膜などといった
無機絶縁膜からなる上層側絶縁膜23のコンタクトホール23a内で第2電極85aに重
なって電気的接続しているため、上層側絶縁膜23に有機絶縁膜を用いた場合と違って、
第2電極85aと重なる位置に確実にコンタクトホール23aを形成することができるの
で、第2電極85aとバイアス線5aとの電気的接続を好適に行なうことができるなど、
実施の形態1と同様な効果を奏する。
また、本形態では、下層側絶縁膜22がシリコン窒化膜などといった無機絶縁膜からな
るため、ゲート絶縁膜21および下層側絶縁膜22を誘電体膜として利用して蓄積容量9
0を形成することができる。
また、本形態では、下層側絶縁膜22および上層側絶縁膜23の双方がシリコン窒化膜
などといった無機絶縁膜からなるため、ゲート絶縁膜21、下層側絶縁膜22、および上
層側絶縁膜23を貫通するコンタクトホール23eを確実に形成することができるので、
容量線3cとバイアス線5aとの電気的接続を好適に行なうことができる。
[実施の形態2の変形例]
図8(a)、(b)は各々、本発明の実施の形態2の変形例に係る固体撮像装置100
の画素100a1つ分の平面図、および断面図であり、図8(b)は、図8(a)のA3
−A3’線に相当する位置で固体撮像装置100を切断したときの断面図に相当する。な
お、本形態の基本的な構成は、実施の形態1、2と同様であるため、共通する部分には同
一の符号を付してそれらの説明を省略する。
図8(a)、(b)に示す固体撮像装置100は、実施の形態2と同様、容量線を用い
て、光電変換素子80と並列に電気的接続する蓄積容量90を形成した例であるが、本形
態において、容量線6eは、ソース線6aと同時形成されてなる。従って、本形態におい
て、容量線6eはソース線6aと並列して、画素100aの中央を通るように形成されて
いる。
かかる容量線6aを構成するにあたって、実施の形態2では、ゲート絶縁膜21の下層
側にゲート電極3b(ゲート線3a)と同時形成したが、本形態において、容量線6eは
、ゲート絶縁膜21と下層側絶縁膜22との層間において、光電変換素子80の第1電極
81aの下層側を通る位置に、ソース電極6b(ソース線6a線)およびドレイン電極6
cと同時形成してある。このため、容量線6eと第1電極81aとの間には下層側絶縁膜
22が介在し、容量線6eと第1電極81aとは、下層側絶縁膜22を介して対向してい
る。従って、画素100aには、容量線6eを下電極とし、下層側絶縁膜22を誘電体膜
とし、第1電極81aを上電極として蓄積容量90が形成されている。
また、本形態でも、実施の形態2と同様、容量線6eは、撮像領域100cの外側でバ
イアス線5aに電気的接続されているため、蓄積容量90と光電変換素子80とは並列に
電気的接続されている。かかる接続を行なうにあたって、本形態では、図8(b)の右側
端部に示すように、容量線6eとバイアス線5aとの間に介在する下層側絶縁膜22およ
び上層側絶縁膜23にコンタクトホール23fが形成され、かかるコンタクトホール23
fを介して容量線6eとバイアス線5aとを電気的接続した構造が採用されている。
かかる構成の固体撮像装置100を製造するにあたっては、図5(c)に示す工程でソ
ース線6aを形成する際、容量線6eを同時形成すればよい。また、図5(e)に示す工
程や図6(c)に示す工程を利用してコンタクトホール23fを形成すればよい。
このように構成した場合も、光電変換素子80の第1電極81aが、第1電極81aよ
り下側側に形成された下層側絶縁膜22のコンタクトホール22a内でドレイン電極6c
に重なって電気的接続しているため、上層側絶縁膜23には、光電変換素子80と電界効
果型トランジスタ30とを電気的接続するためのコンタクトホールを形成する必要がない
ので、光電変換素子80を広い領域に形成することができ、感度の高い光電変換素子80
を形成することができる。また、バイアス線5aは、シリコン窒化膜などといった無機絶
縁膜からなる上層側絶縁膜23のコンタクトホール23a内で第2電極85aに重なって
電気的接続しているため、上層側絶縁膜23に有機絶縁膜を用いた場合と違って、第2電
極85aと重なる位置に確実にコンタクトホール23aを形成することができるので、第
2電極85aとバイアス線5aとの電気的接続を好適に行なうことができるなど、実施の
形態1、2と同様な効果を奏する。
また、本形態では、下層側絶縁膜22もシリコン窒化膜などといった無機絶縁膜からな
るため、蓄積容量90の誘電体膜が下層側絶縁膜22のみであり、ゲート絶縁膜21を含
まない。このため、蓄積容量90の単位面積当たりの静電容量が実施の形態2よりも大き
いという利点がある。
また、下層側絶縁膜22および上層側絶縁膜23の双方がシリコン窒化膜などといった
無機絶縁膜からなるため、ゲート絶縁膜21、下層側絶縁膜22、および上層側絶縁膜2
3を貫通するコンタクトホール23fを確実に形成することができるので、容量線6eと
バイアス線5aとの電気的接続を好適に行なうことができるなど、実施の形態2と同様な
効果を奏する。しかも、容量線6eとバイアス線5aとの電気的接続を行なうにあたって
、下層側絶縁膜22においてコンタクトホール22aと同時形成した穴と、上層側絶縁膜
23においてコンタクトホール23aと同時形成した穴とを連通させてコンタクトホール
23fを形成すればよいので、コンタクトホール23fを容易に形成することができると
いう利点がある。
[実施の形態3]
図9(a)、(b)は各々、本発明の実施の形態3に係る固体撮像装置100の画素1
00a1つ分の平面図、および断面図であり、図9(b)は、図9(a)のA4−A4’
線に相当する位置で固体撮像装置100を切断したときの断面図に相当する。なお、本形
態の基本的な構成は、実施の形態1、2と同様であるため、共通する部分には同一の符号
を付してそれらの説明を省略する。
図9(a)、(b)に示す固体撮像装置100でも、実施の形態1と同様、基板10上
には、ゲート線3aとソース線6aとが互いに交差する方向に延在しており、ゲート線3
aとソース線6aとの交差に対応する各位置に画素100aが形成されている。また、ソ
ース線6aと並列するようにバイアス線5aが延在している。また、本形態でも、実施の
形態1と同様、光電変換素子80と電界効果型トランジスタ30とを電気的接続するにあ
たって、光電変換素子80の第1電極81aが、第1電極81aより下側側に形成された
下層側絶縁膜22のコンタクトホール22a内でドレイン電極6cに重なって電気的接続
している。また、本形態でも、実施の形態1と同様、光電変換素子80の第2電極85a
にバイアス線5aを電気的接続するにあたって、バイアス線5aは、シリコン窒化膜など
といった無機絶縁膜からなる上層側絶縁膜23のコンタクトホール23a内で第2電極8
5aに重なって電気的接続している。
図9(a)、(b)に示す固体撮像装置100は、図2(b)を参照して説明したよう
に、光電変換素子80と並列に電気的接続する蓄積容量90を形成した例であるが、実施
の形態2およびその変形例と違って、容量線3c、6eを用いていない。すなわち、本形
態では、第1電極81aの形成領域のうち、光電変換素子80(PINフォトダイオード
)を構成する高濃度P型半導体膜82a、I型半導体膜83a、高濃度N型半導体膜84
a、および第2電極85aの端部から張り出した領域と重なる領域まで、バイアス線5a
の一部を張り出させてある。このため、バイアス線5aの張り出し領域5bと第1電極8
1aの端部との間には、上層側絶縁膜23が介在し、バイアス線5aの張り出し領域5b
と第1電極81aの端部とは上層側絶縁膜23を介して対向している。従って、画素10
0aには、第1電極81aの端部を下電極とし、上層側絶縁膜23を誘電体膜とし、バイ
アス線5aの張り出し領域を上電極として蓄積容量90が形成されており、かかる蓄積容
量90は光電変換素子80に並列に電気的接続されている。
かかる構成の固体撮像装置100は、実施の形態1と同様な工程で製造することができ
るので、説明を省略する。
以上説明したように、本形態では、光電変換素子80の第1電極81aが、第1電極8
1aより下側側に形成された下層側絶縁膜22のコンタクトホール22a内でドレイン電
極6cに重なって電気的接続しているため、上層側絶縁膜23には、光電変換素子80と
電界効果型トランジスタ30とを電気的接続するためのコンタクトホールを形成する必要
がないので、光電変換素子80を広い領域に形成することができ、感度の高い光電変換素
子80を形成することができる。また、バイアス線5aは、シリコン窒化膜などといった
無機絶縁膜からなる上層側絶縁膜23のコンタクトホール23a内で第2電極85aに重
なって電気的接続しているため、上層側絶縁膜23に有機絶縁膜を用いた場合と違って、
第2電極85aと重なる位置に確実にコンタクトホール23aを形成することができるの
で、第2電極85aとバイアス線5aとの電気的接続を好適に行なうことができるなど、
実施の形態1と同様な効果を奏する。
また、シリコン窒化膜などといった無機絶縁膜からなる上層側絶縁膜23を誘電体膜と
し、第1電極81aの端部を下電極とし、バイアス線5aの張り出し領域を上電極として
蓄積容量90が形成されているため、容量線を用いなくても、実施の形態1と略同様な構
造で蓄積容量90を積極的に形成できるという利点がある。
[その他の実施の形態]
上記実施の形態では、光電変換素子80としてPINフォトダイオードを用いたが、P
Nフォトダイオードを用いてもよい。
また、電界効果型トランジスタ30として、アモルファスシリコン膜を用いたTFTを
例に説明したが、ポリシリコン膜や単結晶シリコン層を用いたTFTを、電界効果型トラ
ンジスタ30として用いてもよい。
上記実施の形態では、ドレイン電極6cと第1電極81aを別々に形成したが、第1電
極81aをドレイン電極と兼用してもよい。
上記実施の形態では、第1電極81aを蓄積容量90の電極として用いたが、ドレイン
電極6cの延長部分を、蓄積容量90において第1電極81aに電気的接続する電極とし
て用いてもよい。
上記実施の形態3では、バイアス線5aの一部を蓄積容量90の電極として用いたが、
第2電極85aの一部、あるいは第2電極85aと同時形成された導電膜を蓄積容量90
の電極として用いてもよい。
なお、上記形態では、光電変換素子80のアノードが電界効果型トランジスタ30のド
レインに電気的接続し、光電変換素子80のカソードがバイアス線5aに電気的接続して
いる例を説明したが、光電変換素子80に逆バイアスが印加される構成であれば、光電変
換素子80のカソードが電界効果型トランジスタ30のドレインに電気的接続し、光電変
換素子80のアノードがバイアス線5aに電気的接続している構成であってもよい。
本発明を適用した固体撮像装置において、画素に蓄積容量が形成されていない場合の電気的な構成を示すブロック図である。 (a)、(b)は各々、本発明を適用した固体撮像装置において、容量線を用いて画素に蓄積容量が形成されている場合の電気的な構成を示すブロック図、および容量線を用いずに画素に蓄積容量が形成されている場合の電気的な構成を示すブロック図である。 本発明を適用した固体撮像装置の外観を模式的に示す説明図である。 (a)、(b)は各々、本発明の実施の形態1に係る固体撮像装置の画素1つ分の平面図、および断面図である。 図4に示す固体撮像装置の製造方法を示す工程断面図である。 図4に示す固体撮像装置の製造方法を示す工程断面図である。 (a)、(b)は各々、本発明の実施の形態2に係る固体撮像装置の画素1つ分の平面図、および断面図である。 (a)、(b)は各々、本発明の実施の形態2の変形例に係る固体撮像装置の画素1つ分の平面図、および断面図である。 (a)、(b)は各々、本発明の実施の形態3に係る固体撮像装置の画素1つ分の平面図、および断面図である。
符号の説明
3a…ゲート線、3c,6e…容量線、5a…バイアス線、6a…ソース線、10…基
板、22…下層側絶縁膜、22a…下層側絶縁膜のコンタクトホール、23…上層側絶縁
膜、23a…上層側絶縁膜のコンタクトホール、30…電界効果型トランジスタ、80…
光電変換素子、81a…光電変換素子の第1電極、85a…光電変換素子の第2電極、9
0…蓄積容量、100…固体撮像装置、100a…画素、100c…撮像領域。

Claims (6)

  1. 入射光量に応じた電荷を発生させる光電変換素子、および該光電変換素子の第1電極が
    ドレインに電気的に接続された電界効果型トランジスタを備えた画素がマトリクス状に複
    数配置された撮像領域と、前記電界効果型トランジスタのゲートおよびソースに各々電気
    的接続されたゲート線およびソース線と、前記光電変換素子の第2電極に電気的接続され
    たバイアス線とを基板上に有する固体撮像装置において、
    前記基板上には、下層側から上層側に向かって、前記電界効果型トランジスタ、前記光
    電変換素子、無機絶縁膜からなる上層側絶縁膜、および前記バイアス線が順に形成され、
    前記第1電極は、該第1電極より下層側で電界効果型トランジスタのドレインに電気的
    接続し、
    前記バイアス線は、前記上層側絶縁膜に形成されたコンタクトホールを介して前記第2
    電極に電気的に接続されていることを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記第1電極は、少なくとも一部が前記電界効果型トランジスタのドレイン電極の上面
    に重なってドレインに電気的接続していることを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装
    置。
  3. 前記ドレイン電極と前記第1電極との間には下層側絶縁膜が形成され、
    前記第1電極は前記下層側絶縁膜に形成されたコンタクトホール内で前記ドレイン電極
    の上面に重なって電気的接続されていることを特徴とする請求項2に記載の固体撮像装置
  4. 前記下層側絶縁膜は、無機絶縁膜からなることを特徴とする請求項3に記載の固体撮像
    装置。
  5. 前記電界効果型トランジスタは、前記基板の下層側から上層側に向かって、ゲート電極
    、ゲート絶縁膜、半導体層、ドレイン電極が順に形成され、
    前記画素は、前記ゲート絶縁膜、前記下層側絶縁膜および前記上層側絶縁膜のうちの少
    なくとも一つを誘電体膜として備えた蓄積容量を有していることを特徴とする請求項3ま
    たは4に記載の固体撮像装置。
  6. 入射光量に応じた電荷を発生させる光電変換素子、および該光電変換素子の第1電極が
    ドレインに電気的に接続された電界効果型トランジスタを備えた画素がマトリクス状に複
    数配置された撮像領域と、前記電界効果型トランジスタのゲートおよびソースに各々電気
    的接続されたゲート線およびソース線と、前記光電変換素子の第2電極に電気的接続され
    たバイアス線とを基板上に有する固体撮像装置の製造方法において、
    前記基板に対して、前記電界効果型トランジスタを形成するためのトランジスタ形成工
    程、前記光電変換素子を形成するための光電変換素子形成工程、上層側絶縁膜を形成する
    ための上層側絶縁膜形成工程、および前記バイアス線を形成するためのバイアス線形成工
    程と、を順に行なうとともに、
    前記光電変換素子形成工程において前記光電変換素子の前記第1電極を形成する際、当
    該第1電極を前記電界効果型トランジスタのドレインに電気的接続させ、
    前記バイアス線形成工程を行なう前に、前記上層側絶縁膜において前記光電変換素子の
    前記第2電極と重なる位置にコンタクトホールを形成しておくことを特徴とする固体撮像
    装置の製造方法。
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