JP2009266613A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】電気機器ボックスのボックス室内の過剰昇温を抑える昇温抑制操作と、凍結発生部に向けて送風して凍結発生部における凍結を抑制する凍結抑制操作とを、共通する共用送風部で実行することができる燃料電池システムを提供する。
【解決手段】燃料電池システムは、スタック3と、筐体50の収容室50xに配置され凍結温度以下になると凍結する可能性がある液状物を有する凍結発生部28と、電気機器68cを有する電気機器ボックス68とを備える。共用される共用送風部101は、電気機器ボックス68のボックス室内を換気してボックス内の過剰昇温を抑える昇温抑制操作と、凍結発生部28に向けて送風して凍結発生部における凍結を抑制する凍結抑制操作とを実行する。
【選択図】図3

Description

本発明は、電気機器を収容するボックス室をもつ電気機器ボックスを筐体内に有する燃料電池システムに関する。
燃料電池システムは、一般的に、収容室をもつ筐体と、筐体の収容室に配置され燃料原料を改質してアノードガスを生成させる改質器と、筐体の収容室に配置されアノードガスが供給される燃料電池のスタックと、筐体に設けられボックス室をもつボックスとボックス室に配置された電気機器とを有する電気機器ボックスとを有する。このものによれば、改質部に供給される改質水を供給する水精製器が筐体の収容室に設けられている。燃料電池システムの運転時には、電気機器ボックス内が昇温するため、電気機器ボックス内の電気機器の耐久性を高めるためには、電気機器ボックス内を積極的に換気させることが好ましい。そこで、電気機器ボックスに換気用のファンを設け、電気機器ボックス内の換気を積極的に実行し、電気機器の耐久性を高める。更に冬季等では、燃料電池システムの発電運転停止時において、筐体の内部が外気で過剰に冷却されると、凍結発生部内の改質水が凍結するおそれがあるため、凍結防止用のファンを設け、このファンにより水精製部に向けて送風している。
特許文献1には、燃料電池スタックを収容する筐体のうちの上部に換気用ファンを設け、筐体の底部にヒータを設け、燃料電池システムが運転停止しているとき、温度センサが閾値温度以下の温度を検出すると、凍結防止用ヒータと換気用ファンとを作動させる燃料電池コージェネレーションシステムが開示されている。
特許文献2には、筐体の底部に発熱器を設け、筐体の上部の排気口に換気ファンを設け、燃料電池の発電運転が停止しているときには、排気口を扉で閉鎖した状態で、筐体の内部に配置されている発熱器および換気ファンを作動させ、発熱器で加熱された空気を筐体の内部で循環させ、筐体内の冷却水系機器の凍結を防止する燃料電池発電装置が開示されている。
特許文献3には、燃料電池が発電した直流電力を交流電力に変換させる逆変換器を筐体内に設け、燃料電池が発電運転している状態において、逆変換器が発生した熱により温風を発生し、その温風を冷却水系機器に供給する燃料電池発電装置が開示されている。
特許文献4には、スタックを収容する筐体の壁の内面側に面状ヒータを設けた燃料電池装置が開示されている。
特開2005−259494号公報 特開2006−140050号公報 特開2006−252964号公報 特開2007−287704号公報
上記した一般的な燃料電池システムによれば、燃料電池システムの運転時において電気機器ボックス内を換気させる換気用のファンの他に、燃料電池システムの発電運転の停止時において凍結防止用の風を生成させるファンが別途必要とされる。従って、電気機器ボックスの内部の換気ファンと凍結防止のファンとを共用させる技術ではない。この場合、換気ファンと凍結防止のファンとの双方が必要とされるため、部品点数が増加し、コストアップを誘発させる。
特許文献1に係る技術は、換気ファンが設けられているものの、燃料電池の発電を停止させたときにおける凍結を防止する技術であり、従って、電気機器ボックスの内部の換気ファンと、凍結防止のファンとを共用させる技術ではない。
特許文献2に係る技術は、燃料電池の発電を停止させたときにおいて、凍結防止用のファンとヒータにより温風を筐体の内部において循環させる技術であり、凍結防止を図る技術であるものの、電気機器ボックスの内部を換気させる技術ではない。
特許文献3に係る技術によれば、燃料電池が発電運転している状態において、逆変換器が発生した熱により温風を発生し、その温風を冷却水系機器に供給するため、燃料電池が発電運転しているときには冷却水系機器の凍結が防止される。しかしながら、特許文献3に係る技術によれば、燃料電池が発電運転を停止しているときには、逆変換器から熱が発生しないため、冷却水系機器の凍結が発生するおそれがある。このように凍結すると、燃料電池システムの運転に支障を来すおそれがある。
本発明は上記した実情に鑑みてなされたものであり、燃料電池システムの運転時において電気機器ボックスのボックス室内を換気してボックス内の過剰昇温を抑える昇温抑制操作と、燃料電池システムの運転停止時において凍結発生部に向けて送風して凍結発生部における凍結を抑制する凍結抑制操作とを、当該二つの操作に共用される共用送風部で実行することができ、部品点数の低減に貢献できる燃料電池システムを提供することを課題とする。
本発明に係る燃料電池システムは、(i)収容室をもつ筐体と、(ii)筐体の収容室に配置され、アノードガスが供給されるアノードとカソードガスが供給されるカソードとを有する燃料電池のスタックと、(iii)筐体の収容室に配置され、凍結温度以下になると凍結する可能性がある液状物を有する凍結発生部と、(iv)筐体に設けられ、ボックス室をもつボックスとボックス室に配置された電気機器とを有する電気機器ボックスと、(v)システムの運転時において電気機器ボックスのボックス室内を換気してボックス内の過剰昇温を抑える昇温抑制操作と、システムの運転停止時において凍結発生部に向けて送風して凍結発生部における凍結を抑制する凍結抑制操作とを実行する共用送風部とを具備することを特徴とする。凍結温度は凍結が開始される温度をいう。
本発明によれば、燃料電池システムの運転時(すなわち、スタックの発電運転時)において、電気機器ボックスのボックス室内の電気機器から放熱し、ボックス室内の温度が上昇するおそれがある。そこで、共用送風部は、電気機器ボックスのボックス室内を換気してボックス内の過剰な昇温を抑える昇温抑制操作を実行する。更に、燃料電池システムの運転停止時(すなわち、スタックの発電運転の停止時)においては、外気の温度が過剰に低いとき、あるいは、筐体の内部の温度が過剰に低いときには、降温により凍結発生部において凍結が発生するおそれがある。そこで、共用送風部は、凍結発生部に向けて送風して凍結発生部における凍結を抑制する凍結抑制操作を実行する。このため、昇温抑制操作および凍結抑制操作の双方において共用送風部は共用されている。よって部品点数の低減に貢献できる。凍結発生部に向かう風としては、凍結発生部の温度よりも高い温度をもつ風が好ましい。殊に加熱された風(温風)が好ましい。
本発明によれば、筐体は、燃料電池システムの構成要素を収容する収容室をもつ箱体である。筐体の収容室に改質器が配置されていることが好ましい。改質器は、燃料原料を改質して発電用のアノードガスを生成させる。改質させる燃料原料としては、気体用燃料でも液体用燃料でも良く、具体的には、都市ガス、LPG、灯油、メタノール、ジメチルエーテル、ガソリン、バイオガス等が採用できる。燃料電池のスタックは、筐体の収容室に配置されており、アノードガスが供給されるアノードと、カソードガスが供給されるカソードとを有する。カソードガスは一般的には酸素ガス、酸素含有ガスを採用でき、例えば空気を採用できる。スタックは、シート型の膜電極接合体を複数個厚み方向に積層した方式でも良いし、チューブ型の膜電極接合体を複数個組み込んだ方式でも良い。凍結発生部は、凍結可能温度以下になると凍結する液状物(水、凝縮水、改質水等)が保持されている部位を意味する。
本発明は次の態様のうちの少なくとも一つを採用できる。
・好ましくは、凍結抑制操作において送風を加熱送風(温風)とする発熱部が設けられている。この場合、凍結抑制に一層有利である。好ましくは、発熱部は、共用送風部により送風される上流および/または下流に位置して収容室に設けられている。発熱部としては電気ヒータでも良いし、燃焼ガスを燃焼させる燃焼ヒータでも良いし、要するに発熱するものであれば何でも良い。
・ 好ましくは、筐体は、筐体の収容室において高さ方向の中央よりも上方に排気口とガス漏れセンサとをもち、共用送風部は筐体の収容室において高さ方向の中央よりも下方に設けられており、共用送風部は、送風により、収容室内の空気を空気ガス漏れセンサを介して排気口から筐体の外方に排出させる空気流を生成させる。
・ 好ましくは、筐体の前記収容室に配置され、燃料原料を改質してアノードガス(アノード活物質含有ガス)を生成させる改質器が設けられていることが好ましい。好ましくは、改質器は、燃料原料を改質してアノードガスを生成させるための改質部と、燃焼用燃料を燃焼用空気で燃焼させることにより改質部を改質反応温度領域に加熱するための燃焼部とを有する。電気機器ボックスは、燃焼部に供給する燃焼用空気を燃焼部に供給する前に通過させて予熱できる利点が得られる。
・好ましくは、凍結発生部は、スタックの過熱を抑えるためにスタックを冷却させるスタック冷却液を収容するスタック冷却液収容部、システムの凝縮器で凝縮された凝縮水を収容する凝縮水収容部、改質部で使用される改質水を収容する改質水収容部のうちの少なくとも一つである。これらの凍結発生部の凍結が抑制される。凍結発生部としては、燃料電池システムの発電運転時または発電運転の停止時において、水分が溜まるおそれがあるバルブ、ポンプ、ブロアなどの流体機器でも良い。
好ましくは、外気の温度および/または筐体の内部の温度を直接的にまたは間接的に検知する温度検知手段が設けられている。直接的に検知とは、温度を直接的に検知することをいう。間接的に検知とは、温度以外の他のパラメータに基づいて温度を検知することをいう。温度検知手段で検知した温度が過剰に低く、凍結発生部に凍結が発生する可能性がある温度領域(例えば大気雰囲気において6℃以下、4℃以下、3℃以下、2℃以下)のときには、共用送風部は凍結抑制操作を実行することが好ましい。
好ましくは、制御装置が時間に基づいて、凍結可能性がある季節および/または時間帯を検知し、凍結可能性がある季節および/または時間帯のときには、共用送風部は凍結抑制操作を実行することができる。この場合、温度検知手段を廃止しても良い。
以上説明したように本発明によれば、燃料電池システムの運転時において、共用送風部は、電気機器ボックスのボックス室内を換気してボックス内の過剰昇温を抑える昇温抑制操作を実行する。更に、燃料電池システムの運転停止時において、凍結発生部において凍結が発生するおそれがあるときには、共用送風部は、凍結発生部に向けて送風して凍結発生部における凍結を抑制する凍結抑制操作を実行する。凍結抑制操作においては送風を加熱送風(温風)とすることが好ましい。
上記したように本発明によれば、昇温抑制操作および凍結抑制操作の双方において共用送風部は共用されている。よって部品点数の低減に貢献できる。
(実施形態1)
(全体構成)
本発明の実施形態1を図1〜図3を参照して説明する。本実施形態は、一般家庭、業務店またはビル等に固定的に設置される定置用の燃料電池システムに適用している。図面はあくまでも概念図であり、細部の寸法まで詳細に規定するものではない。図1は燃料電池システムの概念を模式的に示す。まず、燃料電池システムの概略構成を説明する。燃料電池システムは、燃料原料をアノードガスとして改質して燃料電池のアノードに供給する供給路1と、アノードガス供給部として機能できる改質器2と、燃料電池のスタック3とをもつ。供給路1には、上流から下流にかけて、燃料原料源4、供給弁5、脱硫器6、第1ポンプ7(燃料原料搬送源)、弁8、改質器2、第1凝縮器9、入口弁10、燃料電池のスタック3が繋がれている。
改質器2は、燃料原料を水蒸気改質させてアノードガスを生成させる改質部2aと、改質部2aを加熱させる燃焼部2cとで形成されている。供給路1のうち改質部2aの上流から分岐路11が燃焼部2cに向けて分岐されている。
燃料電池のスタック3は、アノードガスが供給されるアノードと、カソードガスが供給されるカソードと、アノードおよびカソードにて挟持された高分子型または無機型のイオン伝導膜(例えば炭化フッ素系または炭化水素系のプロトン伝導膜)とをもつ。燃料電池は、シートタイプの複数のセルを厚み方向に積層させる方式でも良いし、あるいは、チューブタイプのセルを組み付ける方式でも良い。
スタック3のカソードの入口にカソードガスを供給するカソードガス通路12が設けられている。カソードガス通路12は、カソードガス(空気)を吸入する吸気口12iをもつ。カソードガス通路12にはカソードガスポンプ13(カソードガス搬送源)が設けられている。燃料電池のカソードの出口からカソードオフガスを排出させるカソードオフガス通路14が設けられている。カソードオフガス通路14は、カソードオフガスを排気口14pから外気に排出させる。カソードオフガス通路14には、カソードオフガスを凝縮させる凝縮器22が設けられている。カソードガス通路12において、スタック3は加湿器15を隣接させて配置されている。加湿器15は、カソードガスをスタック3のカソードに供給させる前に加湿させるものである。ここで、加湿器15は、スタック3のカソードに流入する前のカソードガス(カソードオフガスよりもドライ)が流れる吸湿通路と、スタック3のカソードから流出した後のカソードオフガス(カソードガスよりもウェット)が流れる加湿通路と、吸湿通路および加湿通路を仕切る水分保持膜とを有する。加湿器15において、カソードガスよりも高湿度および高温のカソードオフガスは、水分保持膜に水分および熱を与える。カソードオフガスよりも低湿度および低温のカソードガスは、水分保持膜により加湿および加熱された後、スタックのカソードに供給される。
図1に示すように、供給路1のうち入口弁10の上流からバイパス路16が延設されている。バイパス路16にはバイパス弁17が設けられている。スタック3のアノードの出口3apからアノードオフガス通路19が改質器2の燃焼部2cに向けて設けられている。アノードオフガス通路19は、出口弁20と第2凝縮器21とを有する。第1凝縮器9から延設された第1排水路24は、第1排水弁23を介して水精製器28に繋がれている。第2凝縮器21から延設された第2排水路26は第2排水弁27を介して水精製器28に繋がれている。凝縮器22から延設された排水路22cは水精製器28に繋がれている。
水精製器28で生成された水は、図略のポンプまたは重力により水タンク25に供給される。水タンク25から改質水通路40が改質部2aの入口2iに向けて延設されている。改質水通路40には、改質水ポンプ41、改質水バルブ42が設けられている。
燃料電池システムの起動時について説明する。起動時には、供給弁5が開放されていると共に弁8が閉鎖されている状態で、第1ポンプ7(搬送源)が回転駆動する。すると、燃料原料源4のガス状をなす燃料原料は、供給路1に流れ、脱硫器6で脱硫され、改質器2の燃焼部2cに供給される。
また燃焼空気搬送用のポンプ33(搬送源)が回転駆動すると、燃焼空気が空気通路34から燃焼部2cに供給される。この結果、ガス状をなす燃料原料は、空気通路34からの空気により燃焼部2cにおいて燃焼される。燃焼部2cの燃焼により改質部2aが高温領域に次第に加熱される。このように改質部2aが高温領域に加熱されると、制御装置500の指令により、弁8が開放され、燃料原料源4の燃料原料が改質部2aに供給される。このとき制御装置500の指令により、改質水ポンプ41が回転駆動すると共に改質水バルブ42が開放する。このため水精製器28の水が改質部2aに供給される。この結果、改質部2aに供給された燃料原料は、改質水により水蒸気改質される。これにより水素を主要成分として含むアノードガス(水素20モル%以上)が生成する。このように改質器2で生成されたアノードガスは、第1凝縮器9で水分を低下させる。なお改質させる燃料原料は気体用燃料でも液体用燃料でも良い。具体的には、都市ガス、LPG、灯油、メタノール、ジメチルエーテル、ガソリン、バイオガス等が採用できる。
起動当初では、アノードガスの組成が必ずしも安定していない。このため起動当初では、制御装置500の指令により、入口弁10および出口弁20は閉鎖されているが、バイパス弁17は開放されている。従って、起動当初では、アノードガスはスタック3のアノードに供給されず、バイパス路16およびバイパス弁17を介して第2凝縮器21に供給され、第2凝縮器21で水分を除去させた後、燃焼部2cに供給されて燃焼される。起動時から所定時間が経過し、アノードガスの組成が安定すると、入口弁10および出口弁20は開放され、アノードガスは入口弁10を介してスタック3のアノードの入口に供給される。
また、カソードガスポンプ13が駆動するため、カソードガス通路12から供給されたカソードガスは、入口15iから加湿器15に流れ、加湿器15で加湿された後、スタック3のカソードの入口からカソードに供給される。このようにしてスタック3に負荷(スタック3の電気エネルギで作動させる負荷)が接続されている状態で、アノードガスおよびカソードガスによりスタック3において発電反応が行われ、電気エネルギが発生する。なお、発電反応後のアノードオフガスは、可燃性成分を有することがあるため、スタック3のアノードの出口から吐出され、出口弁20を介してアノードオフガス通路19から第2凝縮器21に流れ、第2凝縮器21で水分を凝縮させた後、燃焼部2cに供給されて燃焼され、再利用される。
ここで、燃料電池システムの発電運転中において、第1凝縮器9、第2凝縮器21、凝縮器22等の凝縮器に凝縮水が次第に貯留される。第1排水弁23が開放されると、第1凝縮器9に溜まった凝縮水は、第1排水路24を介して水精製器28に重力により供給される。第2排水弁27が開放されると、第2凝縮器21に溜まった凝縮水は、第2排水路26を介して重力により水精製器28に供給される。凝縮器22に溜まった凝縮水は、排水路22cを介して重力により水精製器28に供給される。水精製器28に溜まった凝縮水は、水精製器28のイオン交換樹脂(水精製材)で生成されて純水化され、水タンク25に供給される。ここで、改質水ポンプ41が回転駆動すると共に改質水バルブ42が開放すると、水タンク25の水が改質部2aに供給される。この結果、改質部2aに供給された燃料原料は、改質水により水蒸気改質される。水蒸気改質に使用される改質水は、純水度が高いことが好ましい。
上記したようにスタック3が発電運転するとき、スタック3は昇温する。スタック3が過剰に高温になると、スタック3の発電性能が低下する。そこで燃料電池システムの運転中においてスタック3にスタック冷却液を流してスタック3を冷却させるスタック冷却通路45が設けられている。スタック冷却通路45にはイオン交換器46(メンテナンス部品)が設けられている。イオン交換器46に保持されているイオン交換樹脂(水精製材)は、スタック冷却液を純水化させ、スタック冷却液の電気絶縁性を高める。なお、スタック冷却液の電気絶縁性が低下すると、スタック3から取り出される電気エネルギの取り出し効率が低下する。なお、スタック冷却液は不凍液成分を含有することが多い。
図2は、燃料電池システムの断面を模式的に示す。図2は、筐体50の長手方向(L1方向)に沿って且つ鉛直線に沿って切断した状態を模式的に示す縦断面図である。ここで、筐体50の長手方向は、直方体形状をなす筐体50のうち水平方向に沿った方向において、最も長い寸法が延びる方向を意味する。筐体50の幅方向は、直方体形状をなす筐体50の水平方向に沿った方向において、筐体50の長手方向と交差する方向を意味する。
本実施形態に係る燃料電池システムは、図2に示すように、筐体50と改質器2とスタック3とをもつ。筐体50は底壁部50b、天井壁部50u、側面部50tをもつ。図2において、筐体50の水平方向に沿っている底壁部50bまたは天井壁部50uに沿った方向において、最も長い寸法が延びる方向を長手方向(矢印L1方向)とする。
図2に示すように、筐体50の収容室50xは、大容積の主収容室51と、主収容室51よりも低温に維持され且つ主収容室51よりも小容積の隔室53と、主収容室51および隔室53を仕切る隔壁55とを有する。隔室53はメンテナンス部品を収容するメンテナンス室として機能するものであり、主収容室51の側方に位置している。
筐体50を形成する壁は、仕切壁として機能するものであり、金属製の壁体50fと、壁体50fの内面に設けられた断熱材料で形成された断熱層50sとを備えている。断熱層50sは断熱および防音作用を奏する。なお、筐体50は四角箱形状をなしているが、これに限定されるものではない。
図2に示すように、隔室53は筐体50のうち、スタック3と共に放熱源となり得る改質器2からの熱影響を回避するため、改質器2およびスタック3から遠ざかるように、長手方向(矢印L1方向)において、改質器2に対して反対側の端側に設けられている。隔壁55は、金属(例えば炭素鋼、合金鋼、アルミニウム合金)製の金属板55fと、金属板55fの内面に設けられた断熱材料で形成された断熱層55sとを備えている。断熱層55sは断熱および防音作用を奏する。従って放熱源を収容する主収容室51の熱は隔室53に伝達されにくいため、隔室53の昇温を抑制するのに貢献できる。なお、隔壁55は中空状の空気断熱層55xを備えている構造でも良い。あるいは、隔壁55は通常の金属板で形成して良い。
本実施形態によれば、図2に示すように、筐体50のうち隔室53側には、金属製の脱着パネル56がボルト等の取付具56xにより取着されている。取付具56xを外せば、脱着パネル56は筐体50から外方に離脱される。脱着パネル56は通気性を有しており、筐体50に対して脱着および取着可能であり、隔室53を閉じる。脱着パネル56は、カソードガスとして機能する外気(筐体50の外方の空気)を筐体50の内部に導入させる外気導入口として機能する吸気口12iを形成するグリル58を有する。
図2に示すように、スタック3および加湿器15は、筐体50の主収容室51のうち天井壁部50u側に配置されており、主収容室51の高さ方向の中間位置hmよりも上側に配置されており、筐体50の天井壁部50uに接近している。加湿器15は、主収容室51のうち改質器2から遠ざかるように、隔壁55側に寄せて配置されている。
図2に示すように、筐体50の隔室53には、塵埃低減部として機能する空気フィルタ部66が、隔壁55と対面するように設けられている。空気フィルタ部66は、脱着パネル56の内面56iに溶接または図略の取付具により固定されている。空気フィルタ部66は、スタック3のカソードに供給されるカソードガスとして外気に含まれている塵埃を除去するフィルタ機能を有する。
図2から理解できるように、カソードガス通路12は、筐体50の脱着パネル56に形成された外気導入口としての吸気口12iと、外気導入口としての吸気口12iに連通する空気フィルタ部66と、空気フィルタ部66の内部を通過したカソードガスをダクト77の分岐部77kまで流す通路12fと、分岐部77kからカソードガスを加湿器15の入口15iに向けて搬送させる通路12sと、通路12sに設けられたカソードガスポンプ13(カソードガス搬送源)とを備えている。
図2に示すように、外気をカソードガスとしてスタック3のカソードに供給することができる空気通路34を形成する中空筒形状をなすダクト77が設けられている。ダクト77は、空気フィルタ部66の出口側である裏面66r側と電気機器ボックス68の部位68pとを連通させている。電気機器ボックス68は、燃焼部2cに供給される空気が通過できる通路となり得るボックス室68aと、ボックス室68aに配置されている放熱源となり得る電気機器68cとを有する。このような電気機器68cは、燃料電池の発電電力を変換させるインバータと、電源に電気的に接続されている電源基板と、その他の電気部品とを有する。このように電気機器ボックス68内に電気機器68cが収容されている。ここで、万一、可燃性のガスが筐体50内に流出したとしても、電気機器68cは電気機器ボックス68で保護されているため、電気機器68cの損傷が抑制される。空気通路34の通路34pは、電気機器ボックス68の出口68mと燃焼部2cとを繋ぐ。
図2に示すように、燃料電池システムの運転時等の通常時には、空気フィルタ部66の外箱として機能するケース66tは、ケース66tの裏面に保持されている裏面板66wと共に、隔壁55の開口75を閉じている。従って、空気フィルタ部66は、開口75を開閉可能に閉じる開閉部材または蓋部材として機能できる。この状態では、筐体50の外方の外気をカソードガスとしてダクト77側に導入できるように、空気フィルタ部66の内部は、開口75に連通している。従って、空気フィルタ部66が図2に示すように筐体50内に取り付けられている状態では、脱着パネル56の外気導入口としての吸気口12i、空気フィルタ部66の内部、開口75、ダクト77は、外気をダクト77側に吸入できるように連通している。
従って、空気ポンプ33(燃焼用空気の搬送源)が回転駆動すると、外気は、脱着パネル56の外気導入口としての吸気口12i、空気フィルタ部66、開口75、ダクト77、電気機器ボックス68の内部、空気通路34を介して改質器2の燃焼部2cに供給され、燃焼部2cにおいて燃焼に使用される。この場合、電気機器ボックス68の内部において放熱する電気機器68cが空気により冷却され、電気機器68cの過熱が抑制される。このため、電気機器68cの耐久性の向上、長寿命化に貢献できる。更に、改質器2の燃焼部2cに供給する空気を電気機器ボックス68の電気機器68cからの放熱により予熱できるため、燃焼部2cにおける燃焼効率を高めるのに有利である。
図2に示すように、筐体50の天井壁部50uには排ガス出口2kが設けられている。改質器2の燃焼部2cで燃焼された排ガスは、凝縮器49で冷却され、凝縮水を生成させた後、排ガス出口2kから筐体50の外方(上方)に放出される。この排ガスは、燃焼部2cで燃焼された燃焼用空気の排ガス、燃焼用燃料の排ガス、アノードオフガスが燃焼部2cで燃焼した後の排ガスを意味する。更に図3に示すように、筐体50の天井壁部50uには、排気口50kが形成されている。排気口50kは排ガス出口2kに対して分離し、互いに独立して配置されている。その主たる理由としては、排ガス出口2kから排出される燃焼排ガス等のガスが筐体50内に逆流することを抑制するためである。収容室50x内において排気口50kの近傍には、可燃性ガスの漏れを検知するためのガス漏れセンサ200が配置されている。なおガス漏れセンサ200の検知信号は制御装置500に入力される。
また図2に示すように、カソードガスポンプ13(カソードガス搬送源)が回転駆動すると、ダクト77内の空気は、カソードガス通路12の通路12sを介して加湿器15の入口15iに供給され、加湿器15で加湿された後にスタック3のカソードに供給され、発電反応に使用される。
本実施形態によれば、図2に示すように、発電反応後の高湿度を有するカソードオフガスは、スタック3のカソードの出口から吐出された後に加湿器15の吸湿通路に流入し、加湿器15の出口15pからカソードオフガス通路14に排出される。図2に示すように、カソードオフガス通路14は、加湿器15の出口15pから凝縮器22の入口22iに向かう通路14fと、凝縮器22の出口22pから側面部の排気口14pに向かう通路14sとを備えている。図3から理解できるように、加湿器15の出口15pから排出された高湿度のカソードオフガスは、凝縮器22で冷却され、カソードオフガスに含まれている水分を凝縮水として凝縮させる。
ここで本実施形態によれば、図2に示すように、筐体50の収容室50x(主収容室51+隔室53)を中心線P1を介して第1片側空間50yと第2片側空間50wとに分割すると、改質器2は、筐体50の収容室50xにおける片側の第1片側空間50yに配置されている。すなわち、改質器2は、筐体50の収容室50xの長手方向(矢印L1方向)において一端側に配置されている。
これに対して、カソードガス通路12の吸気口12iおよびカソードオフガス通路14の排気口14pは、カソードガス通路12とカソードオフガス通路14と共に、筐体50の収容室50xにおける他の片側である第2片側空間50wに配置されている。ここで、排気口14pは、発電反応後のカソードオフガスを排出させる専用の排出口であり、アノードオフガスの燃焼後の排ガスを排出させる排ガス出口2kに対して分離独立している。この結果、カソードガス通路12の長さは、抑制されて短縮される。よってカソードガス通路12の圧損が抑制される。更に、カソードオフガス通路14の長さは、抑制されて短縮される。この結果、カソードオフガス通路14の圧損が抑制される。
本実施形態によれば、図2に示すように、加湿器15と改質器2との間にスタック3を配置させるように、加湿器15は、放熱源となり得る改質器2から遠ざけられている。これにより放熱源となり得る改質器2が加湿器15の加湿性能に熱影響を与えることが抑制される。殊に図2に示すように、加湿器15は、主収容室51よりも低温に維持され易い隔室53(放熱源が少ないか、ない)に対向している。よって加湿器15が過剰に高温になることが抑制され、加湿性能が良好に維持される。
図3に示すように、水精製器28と改質器2との間に電気機器ボックス68を配置させるように、水精製器28は隔壁55に隣設された状態で底壁部50bに設置されており、且つ、放熱源となる改質器2から遠ざけられている。その理由としては、水精製器28に収容されているイオン交換樹脂で形成された水精製材は、熱の影響を受け易いためである。凍結のおそれがある水精製器28および水タンク25は、開口75からメンテナンスされるように、改質器2およびボックス68よりも隔壁55の開口75に近づいている。
さて、本実施形態の要部構成について説明する。図3は図2において図示できなかった構造を模式的に示す断面図である。図3に示すように、電気機器ボックス68のボックス室68aには、共用送風部101が設けられている。殊に、共用送風部101は、ボックス室68aの下部に形成されている換気開口68wに配置されている。換気開口68wは、ボックス室68aと収容室50xとを連通させている。換気開口68wは、水精製器28(凍結発生部)および/または水タンク25(凍結発生部)に所定距離LAを介して対面するように開口する。共用送風部101はファン102とファンモータ103とを有する。更に、共用送風部101による送風を加熱して加熱送風とする発熱部105が設けられている。発熱部105は、水精製器28と同様に、筐体50の底壁部50bに据え付けることができる。発熱部105は、通風可能な多数の通風口をもつ基部と、基部に保持された電気ヒータとで形成されている。発熱部105は共用送風部101のファン102の下流(ファン102により発生される風の流れにおける下流)に隣設されている。この発熱部105は、ファン102と水精製器28および/または水タンク25との間に位置しており、従って、共用送風部101によりも送風される流路においてファン102よりも下流に位置して収容室50xに配置されている。
本実施形態によれば、燃料電池システムが発電運転しているとき、カソードガス搬送用のカソードガスポンプ13,燃焼空気搬送用のポンプ33、燃料原料搬送用のポンプ7が駆動し、改質器2で改質運転が実行され、スタック3で発電運転が実行されており、且つ、共用送風部101のファンモータ103によりファン102が回転し、共用送風部101は、電気機器ボックス68のボックス室68a内の空気を吸引して換気開口68wから、水精製器28(凍結発生部)および/または水タンク25(凍結発生部)に向けて放出させる。この場合、筐体50の外方の外気が脱着パネル56の吸気口12iからダクト77内に矢印B1方向に吸入される。このように燃料電池システムが発電運転しているときにおいて、制御装置500の指令により、ボックス室68a内の過剰昇温を抑える昇温抑制操作が共用送風部101により実行される。この場合、電気機器ボックス68内が積極的に換気されるため、電気機器ボックス68内に配置されている電気機器68cの過熱が抑制され、電気機器68cの耐久性の向上、長寿命化を図り得る。上記した昇温抑制操作においては発熱部105はオフとされている。
上記した燃料電池システムが発電運転しているときには、空気フィルタ部66の吸気口12から矢印B1方向に吸引された新鮮な外気が電気機器ボックス68内に供給されており、更に、電気機器ボックス68内の空気は、ポンプ33の駆動により燃焼部2cに向けて矢印B3方向に供給されている。このため、ファン102により水精製部28および/または水タンク25に向けて送風される空気流の温度の上昇は、抑制されている。なお、燃料電池システムが発電運転しているとき、昇温抑制操作において、ポンプ33により燃焼部2cに供給される単位時間あたりの空気流量をVaとし、ファン102により換気される単位時間あたりの空気流流量をVcとするとき、Va/Vcは3〜20の範囲内、5〜15の範囲内が例示される。但し、これに限定されるものではない。Vcに対してVaの数値を大きくすることでVcの流量が可変されてもVaの流量への影響が小さいため安定した筐体内50xの昇温抑制操作ができる。
万一、電気機器ボックス68内の熱気をもつときであっても、上記した昇温抑制操作においては、ファン102の下流側に配置されている発熱部105(発電オフ状態)が通風抵抗となり、電気機器ボックス68内の熱気が水精製部28および/または水タンク25に直接的に多量に当たることが抑制されている。このため、万一、電気機器ボックス68内の温度が高いときであっても、水精製器28の高温化抑制に有利であり、水精製器28に収容されている水精製材の耐久性の向上を図り得る。
なお、上記した昇温抑制操作では、燃料電池システムが発電運転しているとき、ファン102を連続的に回転駆動させても良いし、所定時間(例えば5分間または10分間)ごとに間欠的に回転駆動させても良い。ここで、燃料電池システムの発電運転において共用送風部101のファン102が連続回転している限り、電気機器ボックス68内の空気は換気開口68wから筐体50の収容室50xに向けて連続的に吐出されており、このため収容室50x内の空気が電気機器ボックス68内に進入することが抑制されている。故に、万一、収容室50xでガス漏れが発生するときであっても、そのガスが電気機器ボックス68ン内に進入することは抑制される。このように共用送風部101のファン102は、電気機器ボックス68内の空気を換気開口68wから筐体50の収容室50xに向けて吐出させる用途に使用されるものであり、収容室50xの空気を電気機器ボックス68内に進入させる用途ではない。なおファン102の回転が停止しているときであっても、収容室50xの空気が電気機器ボックス68内に進入することに対して、ファン102および/または発熱部105は抵抗体となり得る。
上記したように本実施形態によれば、上記した昇温抑制操作においてはファン102の回転駆動により換気開口68wから放出された空気は、筐体50内の下部に配置されている水精製器28(凍結発生部)および/または水タンク25(凍結発生部)に当たった後、筐体50の収容室50xにおいて上昇し、筐体50の天井壁部50uの排気口50kから外方に排出される。このように筐体50の下部に配置されているファン102から、筐体50の天井壁部50uの排気口50kに向かう上昇する空気流250が形成される。このように燃料電池システムが発電運転するとき、筐体50の底壁部50bから天井壁部50uに向かう空気流250がファン102により積極的に形成される。
ここで、筐体50の収容室50xにおいて、電気機器ボックス68のファン102から天井壁部50uの排気口50kに至る空気流250が流れる流路にガス漏れセンサ200が配置されている。従って、万一、改質前用の燃料原料、改質後のアノードガスといった可燃性を有するガスが筐体50内において流出しているときには、ファン102から天井壁部50uの排気口50kに至るように上昇する空気流250によって、その流出ガスを排気口50kから外方に排出させることができる。
なお、上記したように燃料電池システムの発電運転中に実行される昇温抑制操作においては、筐体50の外方の外気の温度が過剰に低温である場合(例えば大気雰囲気において2℃以下または0℃以下)には、ファン102による換気流量が多過ぎると、低温の外気が多量に筐体50内に供給されるため、筐体50の内部の温度を過剰に低下させ、スタック3および改質器2を低温化させ、発電効率が低下する要因となるおそれがある。更に、低温の外気が多量に筐体50内に供給されるため、燃料電池システムにおける熱回収効率も低下する要因となるおそれがある。このため燃料電池システムが発電運転しているとき、外気の温度が過剰に低温である場合には、制御装置500の指令により、ファン102の回転数は低回転数領域NLに抑制され、ファン102による換気流量(ファン102による送風流量)は低流量領域VLに抑制され、電気機器ボックス68内の単位時間あたりの換気流量が低減される。
これに対して、燃料電池システムの発電運転が停止しているときにおいては、カソードガス搬送用のカソードガスポンプ13,燃焼空気搬送用のポンプ33、燃料原料搬送用のポンプ7が停止しており、改質器2の改質運転、スタック3の発電運転が停止されており、筐体50の収容室50xは外気の影響により冷却される。この場合、外気の温度および/または筐体50内の温度が過剰に低温であるときには、水精製器28および/または水タンク25等は凍結するおそれがある。水精製器28および水タンク25は、改質部2に供給される改質水を収容する容器である。ここで、改質水は、改質される原料水となる関係上、不純物となり易い不凍液成分を含有していないため、凍結し易い性質を有する。
このように燃料電池システムの発電運転が停止しているとき、筐体50内の温度または外気の温度が過剰に低く(例えば大気雰囲気において6℃以下、4℃以下、3℃以下、あるいは、2℃以下のとき)、水精製器28および/または水タンク25等が凍結する可能性がある場合には、制御装置500の指令によりファンモータ103によりファン102を回転させる。この結果、共用送風部101のファン102は、電気機器ボックス68のボックス室68a内を吸引して換気開口68wから水精製器28および/または水タンク25(凍結発生部)に向けて送風する。これにより水精製器28および/または水タンク25(凍結発生部)付近に滞留している凍結雰囲気を有する空気が排除される。この結果、燃料電池システムの発電運転が停止しているとき、水精製器28および/または水タンク25(凍結発生部)における凍結を抑制する凍結抑制操作が共用送風部101により実行される。この結果、燃料電池システムの再起動を円滑に実行することができる。
上記した凍結抑制操作においては、発熱部105を作動させて発熱させることが好ましい。これにより暖かい加熱送風(温風)が水精製器28および/または水タンク25(凍結発生部)に当てられる。このため、精製器28および/または水タンク25(凍結発生部)における凍結を一層抑制することができる。
図3から理解できるように、加熱送風(温風)は水精製器28および/または水タンク25(凍結発生部)に向かうが、水精製器28および/または水タンク25側には隔室53が配置されているため、外気または筐体50内が過剰低温化するときにおいて隔室53の過剰低温化を抑制することが期待される。
上記した凍結抑制操作において、発熱部105の発熱量は外気温度に応じて制御することが好ましい。すなわち、外気の温度が低いときには、制御装置500の指令により、発熱部105の発熱量を大きくさせ、温風の温度を上昇させ、水精製器28および/または水タンク25の凍結を抑える。これに対して、凍結が発生しにくいように外気の温度が比較的高いときには、発熱部105の発熱量を小さくさせるか、オフとされる。
本実施形態によれば、外気の温度および/または筐体50の内部の温度を検知する温度センサ270(温度検知手段,図3参照)が、水精製器28および/または水タンク25の近傍に設けられている。温度センサ270の検知信号は制御装置500に入力される。温度センサ270で検知した温度が過剰に低く、凍結可能性がある温度領域のときには、制御装置500の指令により、共用送風部101は凍結抑制操作を実行することが好ましい。
あるいは、時間計測機能を有するタイマまたはCPUを有する制御装置500が時間に基づいて、凍結可能性がある季節および/または時間帯を判定し、現在が凍結可能性のある季節および/または時間帯であると判定されるときには、共用送風部101は凍結抑制操作を実行することにしても良い。
上記した凍結抑制操作では、ファン102を連続的に回転駆動させても良いし、節電などのため所定時間(例えば5分間または10分間)ごとに間欠的に回転駆動させても良い。但し、外気または筐体50内の温度が低く、凍結可能性が大きいときには、ファン102を発熱部105と共に連続的に作動させることが好ましい。
夏期等のように外気の温度が高く、凍結が全く発生しない場合には、制御装置500は、上記した凍結抑制操作を実行しない。この場合、ファン102および発熱部105の双方をオフとさせる。但し、夏期などのように凍結が全く発生しない場合であっても、水精製器28に収容されているイオン交換樹脂で形成されている水精製材の耐熱性が必ずしも充分ではないときには、ファン103を回転駆動させることにより水精製器28の空冷を促進させても良い。この場合、水精製器28に収容されているイオン交換樹脂で形成されている水精製材を冷却できるため、水精製材の耐久性の向上、長寿命化を期待できる。
なお、本実施形態によれば、筐体50のうち隔室53には、メンテナンス部品として機能する第1リサーバタンク81および第2リサーバタンク82が配置されている。第1リサーバタンク81はスタック冷却液を貯留するものである。スタック冷却液は不凍液成分(エチレングリコール、プロピレングルコール、グリセリンなどの有機系不凍液成分)を有するため、耐凍結性が高い。このため、第1リサーバタンク81は、外気の温度の影響を受け易いもののメンテナンス性が高い隔室53に配置されている。第2リサーバタンク82は、第1凝縮器9および第2凝縮器21等の凝縮器を流れる冷却用の冷媒を収容するものである。この冷媒は不凍液成分を有しており、耐凍結性が高い。このため第2リサーバタンク82は、外気の温度の影響を受け易いもののメンテナンス性が高い隔室53に配置されている。
(実施形態2)
図4は実施形態2を示す。本実施形態は実施形態1と基本的には同様の構成および同様の作用効果を有するため、図1および図2を準用する。電気機器ボックス68のボックス室68aの換気開口68wには、共用送風部101が設けられている。換気開口68wは、スタック冷却通路45のイオン交換器46(凍結発生部)に対面するように開口する。イオン交換器46は、スタック3を冷却するためのスタック冷却液を貯留させるものである。共用送風部101による送風を加熱して加熱送風とする発熱部105が設けられている。
燃料電池システムの発電運転が停止しているときにおいては、カソードガス搬送用のカソードガスポンプ13,燃焼空気搬送用のポンプ33等が停止しており、改質器2の改質運転、スタック3の発電運転が停止されており、筐体50の収容室50xは外気の影響により冷却される。このように燃料電池システムの発電運転が停止しているとき、外気の温度または筐体50内の温度が低く凍結可能性がある温度領域のときには、制御装置500の指令によりファンモータ103によりファン102を回転させる。この結果、共用送風部101のファン102は、電気機器ボックス68のボックス室68a内を吸引して換気開口68wからイオン交換器46(凍結発生部)に向けて送風する。これによりイオン交換器46(凍結発生部)付近の凍結可能な空気が排除される。このようにして凍結抑制性を高めるため、発熱部105を発熱させることが好ましい。この結果、燃料電池システムの発電運転が停止しており、且つ、凍結が発生する凍結可能温度領域であるときには、イオン交換器46(凍結発生部)における凍結を抑制する凍結抑制操作が共用送風部101により実行される。
(実施形態3)
図5は実施形態3を示す。本実施形態は実施形態1と基本的には同様の構成および同様の作用効果を有する。本実施形態によれば、図5に示すように、主収容室51と隔室53とを仕切る隔壁は設けられていない。第1リサーバタンク81(凍結発生部)、第2リサーバタンク82(凍結発生部)は、筐体50内において、電気機器ボックス68の換気開口68wに対向する位置に配置されている。
図5に示すように、発熱部105は電気機器ボックス68の換気開口68wに対面しておらず、仮想線250の下方に位置するように、筐体50の底壁部50bに配置されている。仮想線250は、電気機器ボックス68の換気開口68wと、第1リサーバタンク81(凍結発生部)および第2リサーバタンク82(凍結発生部)とを繋ぐ。発熱部105で加熱された空気は上昇するので、共用送風部101により仮想線250に沿って水精製器28および/または水タンク25に向けて搬送される。上記したように発熱部105は電気機器ボックス68の換気開口68wに対面していないため、発熱部105が共用送風部101の送風抵抗となることが抑制される。発熱部105は面状が好ましい。
(実施形態4)
本実施形態は実施形態1と基本的には同様の構成および同様の作用効果を有するため、図1〜図3を準用する。本実施形態においても、前記した実施形態1と同様に、昇温抑制操作および凍結抑制操作の双方が実行される。燃料電池システムの運転時において、電気機器ボックス68のボックス室68a内は熱気をもつおそれがある。このため共用送風部101のファン102は、電気機器ボックス68のボックス室68a内を換気してボックス68内の過剰昇温を抑える昇温抑制操作を実行する。更に燃料電池システムの運転停止直後の所定時間(燃料電池システムの種類、放熱源となり得る改質器2の種類にもよるが、例えば10分間,30分間,60分間,120分間)においては、筐体50の収容室50xがまだ高温であるときがある。発電運転において、改質器2の改質部2aは高温に加熱されていたためである。この場合、水精製器28に収容されているイオン交換樹脂で形成されている水精製材の組成や材質の如何によっては、水精製材の熱劣化が進行するおそれがある。この場合、燃料電池システムの運転停止直後の所定時間(燃料電池システムの種類、放熱源となり得る改質器2の種類にもよるが、例えば10分間,30分間,60分間,120分間)において、共用送風部101のファン102は、水精製器28に向けて送風して水精製器28の水精製材の熱劣化を抑制する水精製材冷却操作を実行する。所定時間経過すれば、共用送風部101のファン102の回転は停止される。
(他の実施形態)
燃料電池システムは図1に示す配管に限定されるものではない。放熱部として機能できる発熱部105はファン102の下流に配置されているが、上流に配置されていても良く、あるいは、ボックス室68aに配置されていても良いし、あるいは、ファン102自体に取り付けられていても良い。場合によっては、発熱部105を廃止しても良い。上記した実施形態によれば、共用送風部101は、ボックス室68aの下部に形成されている換気開口68wに配置されているが、これに限らず、ボックス室68aの上部に換気開口を形成し、その換気開口68wに共用送風部101(送風部)を配置しても良い。送風部101はファン102を有するが、要するに送風機能を有するものであれば、何でも良い。送風部101は筐体50の高さ方向において高さ方向の中間位置よりも下方、殊に筐体50の底部側に配置されている。底部付近の気体を放出させるためである。
上記した実施形態によれば、改質器2は、筐体50の収容室50xにおける片側の第1片側空間50yに配置されており、カソードガス通路12の吸気口12iおよびカソードオフガス通路14の排気口14pは、カソードガス通路12とカソードオフガス通路14と共に、第2片側空間50wに配置されているが、これに限らず、改質器2は、カソードガス通路12の吸気口12iおよびカソードオフガス通路14の排気口14pと共に、更にカソードガス通路12とカソードオフガス通路14と共に、第2片側空間50wに配置されていても良い。
上記した実施形態では、筐体50内に改質器2が設けられているが、改質器2が設けられていないタイプでも良い。この場合には、水素ガス等のアノードガスをスタックに供給するアノードガス源が筐体50内に設けられているが、あるいは、アノードガス源がスタック3に接続されている。
空気ポンプ33(燃焼用空気の搬送源)が回転駆動すると、電気機器ボックス68の内部の空気は空気通路34を介して改質器2の燃焼部2cに供給されて燃焼に使用されるが、電気機器ボックス68の内部の空気を吸引させる場合に限らず、他の系統から吸引して燃焼部2cに供給することにしても良い。この場合、電気機器ボックス68の内部の放熱する電気機器68cが空気により冷却され、電気機器68cの過熱が抑制されるため、電気機器68cの耐久性の向上、長寿命化に貢献で
カソードガス通路12は、燃焼用空気を供給するための空気通路34に繋がるダクト67に連通しているが、カソードガス通路12および空気通路34は、互いに非連通の別経路としても良い。筐体50は四角箱形状とされているが、円筒形状としても良い。吸気口12iは、脱着パネル56に形成されているが、これに限らず、排気口14pは筐体50の側面部50mに形成されているが、筐体50の他の側面部に形成されていても良く、筐体50の天井壁部50uまたは底壁部50bに形成されていても良い。
上記したポンプ7,33,13,41はファン102、ブロア等のカソードガス搬送源でも良い。上記した実施形態によれば、メンテナンス部品は、改質水を精製させる水精製器28とされているが、これに限らず、リザーバタンク81,82、スタック冷却液精製用のイオン交換器46を開口75から出し入れできるように主収容室51の内部に配置しても良い。更には、スタック冷却液精製用のイオン交換器46を開口75から出し入れできない構造としても良い。メンテナンス部品として電気機器としても良い。隔壁55は切欠状をなす単数の開口75をもつが、これに限らず、複数の開口75をもつタイプでも良い。複数の開口75を開閉部材でそれぞれ閉じることが好ましい。隔壁55は、金属板55fと断熱層55sとを備えているが、これに限らず、金属板のみとしても良いし、断熱材料で形成された断熱板のみとしても良い。
上記した実施形態によれば、開閉部材としての空気フィルタ部66は、隔壁55から離脱されてメンテナンス用開口75の全部を開放させるが、これに限らず、空気フィルタ部66および電気機器などの双方でメンテナンス用の開口75の全部を閉鎖し、空気フィルタ部66を隔壁55から離脱させるとメンテナンス用開口75の一部を開放させる構造としても良い。この場合においても、メンテナンス用の開口75を利用してメンテナンス部品をメンテナンスできる。
ダクト77は電気機器ボックス68を介して燃焼部2cに燃焼用空気を供給するが、これに限らず、ダクト77は電気機器ボックス68を介することなく燃焼部2cに燃焼用空気を供給することにしても良い。隔室53は筐体50の長手方向の端側に配置されているが、これに限らず、筐体50の幅方向の端側でも良い。
上記した実施形態によれば、図1に示すように、水精製器28で生成された水は水タンク25に供給され、その後、改質器2に供給されるが、これに限らず、水精製器28および水タンク25の位置の順序を入れ替えても良い。この場合、水タンク25で溜めた水は、水精製器28で精製され、その後、改質器2に供給される方式としても良い。その他、本発明は上記し且つ図面に示した実施形態のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施可能である。
上記した記載から次の技術的思想も把握できる。
(付記項1)収容室をもつ筐体と、筐体の前記収容室に配置されアノードガスが供給されるアノードとカソードガスが供給されるカソードとを有する燃料電池のスタックと、筐体の収容室に配置され凍結温度以下になると凍結する可能性がある液状物を有する凍結発生部と、筐体に設けられボックス室をもつボックスとボックス室に配置された電気機器とを有する電気機器ボックスとを具備することを特徴とする燃料電池システム。
(付記項2)収容室をもつ筐体と、前記筐体の前記収容室に配置され、前記アノードガスが供給されるアノードとカソードガスが供給されるカソードとを有する燃料電池のスタックと、前記筐体の前記収容室に配置され、過剰に高温になると熱劣化が進行する水精製材を有する水精製器と、前記筐体に設けられ、ボックス室をもつボックスと前記ボックス室に配置された電気機器とを有する電気機器ボックスと、システムの運転時において前記電気機器ボックスの前記ボックス室内を換気して前記ボックス内の過剰昇温を抑える昇温抑制操作と、前記システムの運転停止時において前記水精製器の前記水精製材の熱劣化が進行する可能性があるとき、前記水精製器に向けて送風して前記水精製器の水精製材の熱劣化を抑制する水精製材冷却操作とを実行する共用送風部とを具備することを特徴とする燃料電池システム。この場合、燃料電池システムの運転停止時において、システムの環境が過剰に高温であり、水精製器の水精製材の熱劣化が進行する可能性があるときには、あるいは、燃料電池システムの運転停止直後であり、筐体の収容室内が過剰に高温であるときには、共用送風部は、水精製器に向けて送風して水精製器の水精製材の熱劣化を抑制する水精製材冷却操作を実行する。
(付記項3)収容室をもつ筐体と、前記筐体の前記収容室に配置され、前記アノードガスが供給されるアノードとカソードガスが供給されるカソードとを有する燃料電池のスタックと、前記筐体の前記収容室に配置され、過剰に高温になると熱劣化が進行する水精製材を有する水精製器と、前記筐体に設けられ、ボックス室をもつボックスと前記ボックス室に配置された電気機器とを有する電気機器ボックスと、前記システムの運転停止時において前記水精製器の前記水精製材の熱劣化が進行する可能性があるとき、前記水精製器に向けて送風して前記水精製器の水精製材の熱劣化を抑制する水精製材冷却操作を実行する送風部とを具備することを特徴とする燃料電池システム。
(付記項4)収容室をもつ筐体と、前記筐体の前記収容室に配置され、前記アノードガスが供給されるアノードとカソードガスが供給されるカソードとを有する燃料電池のスタックと、前記筐体の前記収容室に配置され、凍結温度以下になると凍結する可能性がある凍結発生部と、前記筐体に設けられ、ボックス室をもつボックスと前記ボックス室に配置された電気機器とを有する電気機器ボックスと、 システムの運転時において前記電気機器ボックスの前記ボックス室内を換気して前記ボックス内の過剰昇温を抑える昇温抑制操作を実行する送風部とを具備することを特徴とする燃料電池システム。
(付記項5)収容室をもつ筐体と、前記筐体の前記収容室に配置され、前記アノードガスが供給されるアノードとカソードガスが供給されるカソードとを有する燃料電池のスタックと、前記筐体の前記収容室に配置され、凍結温度以下になると凍結する可能性がある凍結発生部と、前記筐体に設けられ、ボックス室をもつボックスと前記ボックス室に配置された電気機器とを有する電気機器ボックスと、前記システムの運転停止時において前記凍結発生部が凍結する可能性があるとき、前記凍結発生部に向けて送風して前記凍結発生部における凍結を抑制する凍結抑制操作とを実行する送風部とを具備することを特徴とする燃料電池システム。
本発明は例えば定置用、車両用、電気機器用、電子機器用、携帯用、可搬用の燃料電池システムに利用することができる。
燃料電池システムの概念を模式的に示すシステム図である。 筐体の内部の基本構成を長手方向に沿った垂直に切断した状態を模式的に示す縦断面図である。 筐体の内部の基本構成を長手方向に沿った垂直に切断した状態を模式的に示す縦断面図である。 実施形態2に係り、筐体の内部の基本構成を長手方向に沿った垂直に切断した状態を模式的に示す縦断面図である。 実施形態3に係り、筐体の内部の基本構成を長手方向に沿った垂直に切断した状態を模式的に示す縦断面図である。
符号の説明
1は供給路、2は改質器、2aは改質部、2cは燃焼部、3はスタック、4は燃料原料源、5は供給弁、6は脱硫器(第2メンテナンス部品)、9は第1凝縮器、10は入口弁、12はカソードガス通路、12iは吸気口、13はカソードガスポンプ(カソードガス搬送源)、14はカソードオフガス通路、14pは排気口、15は加湿器、17はバイパス弁、19はアノードオフガス通路、20は出口弁、21は第2凝縮器、25は水タンク、28は改質水用の水精製器(凍結発生部)、30はスタック冷却通路、31はイオン交換器、40は改質水通路、41は改質水ポンプ、45はスタック冷却通路、46はスタック冷却液精製用のイオン交換器、50は筐体、50xは収容室、第1片側空間50y、第2片側空間50w、50mは側面部、51は主収容室、53は隔室、55は隔壁、56は脱着パネル(側面部)、58はグリル、66は空気フィルタ部(塵埃除去部,開閉部材)、67はダクト、68は電気機器ボックス、68wは換気開口、75は開口、P1は中心線、101は共用送風部、102はファン、103はファンモータ、105は発熱部、200はガス漏れセンサを示す。

Claims (5)

  1. 収容室をもつ筐体と、
    前記筐体の前記収容室に配置され、前記アノードガスが供給されるアノードとカソードガスが供給されるカソードとを有する燃料電池のスタックと、
    前記筐体の前記収容室に配置され、凍結温度以下になると凍結する可能性がある凍結発生部と、
    前記筐体に設けられ、ボックス室をもつボックスと前記ボックス室に配置された電気機器とを有する電気機器ボックスと、
    システムの運転時において前記電気機器ボックスの前記ボックス室内を換気して前記ボックス内の過剰昇温を抑える昇温抑制操作と、前記システムの運転停止時において前記凍結発生部が凍結する可能性があるとき、前記凍結発生部に向けて送風して前記凍結発生部における凍結を抑制する凍結抑制操作とを実行する共用送風部とを具備することを特徴とする燃料電池システム。
  2. 請求項1において、前記凍結抑制操作において送風を加熱送風とする発熱部が設けられており、前記発熱部は、前記共用送風部によりも上流および/または下流に位置して前記収容室に設けられていることを特徴とする燃料電池システム。
  3. 請求項1または2において、前記筐体は、前記筐体の前記収容室において高さ方向の中央よりも上方に排気口とガス漏れセンサとをもち、前記共用送風部は前記筐体の前記収容室において高さ方向の中央よりも下方に設けられており、前記共用送風部は、送風により、前記収容室内の空気を前記ガス漏れセンサを介して前記排気口から前記筐体の外方に排出させる空気流を生成させることを特徴とする燃料電池システム。
  4. 請求項1〜3のうちの一項において、前記筐体の前記収容室に配置され燃料原料を改質してアノードガスを生成させる改質器が設けられており、前記改質器は、燃料原料を改質してアノードガスを生成させるための改質部と、燃焼用燃料を燃焼用空気で燃焼させることにより前記改質部を改質反応温度領域に加熱するための燃焼部とを有しており、
    前記電気機器ボックスは、前記燃焼部に供給する燃焼用空気を前記燃焼部に供給する前に通過させることを特徴とする燃料電池システム。
  5. 請求項1〜4のうちの一項において、前記凍結発生部は、前記スタックの過熱を抑えるために前記スタックを冷却させるスタック冷却液を収容するスタック冷却液収容部、システムの凝縮器で凝縮された凝縮水を収容する凝縮水収容部、前記改質器で使用される改質水を収容する改質水収容部のうちの少なくとも一つであることを特徴とする燃料電池システム。
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