以下、本発明を実施するための最良の実施形態について、図面に基づいて説明する。
(第一実施形態)
本発明の第一実施形態に係るスタンプシステムは、例えばスタンプラリーに用いられる。
図1は、スタンプラリーの流れを示す概念図である。なお、図1の例では、スタンプラリーが行われる拠点として、A〜Cの3つが示されているが、実際にはこれより多くの拠点が存在する。
各拠点A〜Cには、夫々、同一の構成及び機能を有するスタンプ装置1がスタンプ台2上に設置されている。各拠点A〜Cにおけるスタンプ装置1に備えられるメモリ(記憶部の一例)には、各スタンプ装置1が設置された拠点を示す拠点データ(例えば、各拠点に固有の識別番号からなる)が記憶されており、これらの拠点データは互いに異なる。
スタンプラリーを行う利用者Uは、図1に示すように、スタンプ帖3(記録媒体の一例)を持って各拠点A〜Cをまわり(回り)、各拠点A〜Cにおいてスタンプ装置1を用いてスタンプをスタンプ帖3に押印し、例えば、最終的に景品交換所にスタンプ帖3を持っていき景品と交換する。
図2は、本実施形態に係るスタンプ装置1及びスタンプ台2の構成を説明するための断面図である。図2に示すように、スタンプ装置1は、電源プラグ11、筐体グリップ部12、筐体スタンプ部13、化粧・認識用LED(発光ダイオード)14、制御基板15、スピーカ(又はブザー)16、RFID(Radio Frequency Identification System)アンテナ17、RFIDリーダライタ通信スイッチ(以下、「R/W通信スイッチ」という)18、及びスタンプを押印するための印版部としてのゴム印19等を備えて構成されている。
制御基板15は、CPU,RAM,ROM,不揮発性メモリ等を備え、RFIDリーダライタの機能及び計時(時計)機能を有する。かかるRFIDリーダライタは、例えば非接触ICカード技術である公知のFeliCa(登録商標)技術を採用しており、当該FeliCa技術を採用したICチップ(以下、「RFIDチップ」という)からのデータの読み取り及び当該RFIDチップへのデータの書き込みを非接触で(非接触通信により)行うことが可能になっている。なお、非接触ICカード技術として上記FeliCa以外の技術を適用しても良く、例えば、MIFARE(R)ウルトラライト(ISO 14443A)の技術を適用しても良い。
例えば、RFIDリーダライタは、R/W通信スイッチ18がON(オン)であるときに通信可能範囲内(例えば、10cm程度)に入ったRFIDチップを、RFIDアンテナを介して検知し(このとき、RFIDチップからUID(RFIDチップの識別子(例えば、RFIDチップ毎にユニークな製造番号)(識別データの一例))を取得)、当該RFIDチップに電波(例えば13.56MHz)を発信することでRFIDチップに電力を供給(電磁誘導による)し、キャリアの変調により当該RFIDチップ間でデータ通信(RFIDの非接触通信)を行うことにより、当該RFIDチップからのデータの読み取り及び当該RFIDチップへのデータの書き込みを非接触で行う。なお、制御基板15及びRFIDアンテナ17は、本発明における送信部及び取得部を構成する。また、制御基板15は、本発明におけるエラー判断部、エラー出力部及び制御部を構成する。
また、制御基板15に備えられるROM(又は不揮発性メモリ)の所定の記憶領域には、上述した拠点データが記憶されている。
R/W通信スイッチ18は、図2に示すように、スタンプ装置1がスタンプ台2に設置されているときはスタンプ台2におけるR/W通信スイッチ押し出し突起21により付勢されるためOFFに、スタンプ装置1がスタンプ台2から離れるとR/W通信スイッチ押し出し突起21による付勢が解かれるためONになる。
ゴム印19のスタンプ台2側の印面には、所定の文字、図形等のキャラクタの像形状が形成されており、反対の面は図示のように筐体スタンプ部13に接着されている。また、スタンプ装置1がスタンプ台2に置かれている状態では、ゴム印19の印面は、スタンプ台2に設けられた朱肉20に接している。そして、利用者Uがスタンプ装置1を持ち上げ、上記ゴム印19の印面を、スタンプ帖3の印面(紙面)に押し当てると上記像形状のスタンプが押印されることになる。なお、印版部としては、ゴム印の他にも、撓み易い材質の印であっても良い。
このスタンプ帖3は、上述したRFIDチップと、スタンプを押印可能な複数の印面とを有しており、当該複数の印面それぞれにスタンプが押印可能になっている。
図3は、スタンプ帖3の構成を説明するための図である。図3の例では、スタンプ帖3は複数ページからなり、裏表紙に上述したRFIDチップ31が埋め込まれている。かかるRFIDチップ31には、固有のUID等が予め記憶されている。なお、当該RFIDチップ31が埋め込まれる場所は裏表紙にすることがRFIDの非接触通信上望ましいが、他の場所に埋め込まれるようにしても構わない。また、RFIDチップ31はスタンプ帖3に埋め込まれるのではなく、貼り付けられるようにしても構わない。また、RFIDチップ31が埋め込まれたカードが、スタンプ帖3の裏表紙に埋め込まれ(又は貼り付けられ)る構成としても良い。また、RFIDチップ31又はこれが埋め込まれたカードが、スタンプ帖3の裏表紙に設けられたポケットに挿入されるように構成しても良い。なお、RFIDチップ31のアンテナの中央とスタンプ帖3に印刷された枠印の中央が一致するようになっている。
以上のスタンプ装置1とスタンプ帖3の構成において、スタンプ装置1(CPU)は、スタンプ帖3の印面にスタンプが押印される際に、スタンプ帖3のRFIDチップ31を検知し、当該RFIDチップに書き込むべきデータをRFIDアンテナ17を介して非接触通信により当該RFIDチップ31に送信する。一方、スタンプ帖3のRFIDチップ31は、スタンプ装置1から送信されたデータを複数のページを透過して受信しメモリに書き込むようになっている。
なお、上記「書き込むべきデータ」には、例えば、スタンプ装置1のROM等の所定の記憶領域に予め記憶されている拠点データ(拠点の通過履歴を構成するデータ)と、スタンプ装置1の計時機能により計時された時刻(当該データが書き込まれる際の時刻)を示す時刻データ(例えば、年月日時を示すタイムスタンプ)が少なくとも含まれる。
図4は、スタンプ装置1の動作フローの一例を示す図である。
図4において、先ず、スタンプ装置1の電源ONによりシステムが起動(CPUによりプログラム実行開始)し、起動確認音を再生しスピーカ(又はブザー)16を通じて出力させる(A)。このとき、スタンプ装置1は、スタンプ台2に設置されており、R/W通信スイッチ18はOFFになっている(B)。
次に、利用者Uがスタンプ装置1をスタンプ台2から持ち上げると、R/W通信スイッチ18はONになり、スタンプ装置1は、これに応じてRFIDチップのUID取得コマンドを発行(これは定期的に行われる)し、RFIDアンテナ17を介して出力する。そして、スタンプ装置1は、RFIDチップ31からのUIDの取得成功(C)により、当該RFIDチップ31を検知する。
次に、スタンプ装置1は、RFIDチップ31のメモリに書き込まれている拠点データ(未だ書き込まれていない場合は、例えばNULLデータ)を、非接触通信により当該RFIDチップ31から取得し(読み込み)、自己の拠点データがRFIDチップ31に既に書き込まれているか否かを判別する。そして、当該拠点データが既に書き込まれていない場合には(つまり、当該スタンプ装置1に記憶されている拠点データが、RFIDチップ31から取得されたデータに含まれていない場合にのみ)、スタンプ装置1は、自己の拠点の通過履歴及びタイムスタンプを有するデータを非接触通信で当該RFIDチップ31に送信することにより当該RFIDチップ31のメモリに書き込ませる(D)。
こうして当該通信が完了すると、スタンプ装置1は、化粧・認識用LED14を点灯させると共に、完了通知音を再生しスピーカ(又はブザー)16を通じて出力させる(E)。
一方、上記判別において拠点データが既に書き込まれている場合には、スタンプ装置1は、エラー通知音を再生しスピーカ(又はブザー)16を通じて出力させることになる。これにより、RFIDチップ31への書き込みは1つのスタンプ装置1(1拠点)で1度しかできないように制限することができる。
なお、上記RFIDチップ31は、上記スタンプ装置1が設置された拠点を示す拠点データとして、当該拠点に対応するメモリ領域にフラグ“1”を書き込むように構成しても良い。この場合、RFIDチップ31におけるメモリ領域は、拠点A,B,Cの夫々に対応して設けられており、スタンプ装置1はRFIDチップ31に拠点データを書き込ませる際に、当該拠点に対応するメモリ領域のアドレス(つまり、フラグ“1”を立てるメモリ領域のアドレス)を指定することになる。
次に、スタンプ装置1の動作フローの応用例について、図5乃至図7等を参照して説明する。
図5(A)は、RFIDチップ31の初期設定情報の一例を示す図であり、図5(B)は、スタンプ装置1の初期設定情報の一例を示す図である。また、図6(A)は、RFIDチップ31内におけるデータ構造(メモリマップ)の一例を示す図であり、図6(B)は、スタンプ装置1内におけるデータ構造(利用ログファイル)の一例を示す図である。また、図7は、スタンプ装置1におけるCPUのRFIDチップ31検知時の処理例を示すフローチャートである。
この応用例の場合、RFIDチップ31には、予め上述したUIDが記憶されているが、さらに、例えばスタンプ帖発行(スタンプラリー開始)時に、スタンプR/W設定機により図5(A)に示す初期設定情報が書き込まれる。ここで、品目IDは、品目(例えば、イベント)毎に固有の識別情報である。また、スタンプ帖発行日時は、例えば、スタンプラリー開始日(基準日の一例)時である。また、認証コードは、例えば、UIDと品目IDに基づきHMAC(Keyed-Hashing for Message Authentication code)により算出される。HMACは、MAC(Message Authentication Code)の一つで、ハッシュ関数を使って秘密鍵と組み合わせて計算するものであり、以下の(1)式のように定義される。
ここで、“h” はハッシュ関数(MD5,SHA-1など)であり、“K” は秘密鍵(ここでは品目ID)であり、“m”は認証対象メッセージ(ここではUID)であり、“ipad” と “opad”は夫々ブロック長サイズであり、“ipad”= 0x363636...3636 、 “opad”= 0x5c5c5c...5c5c と定義する。また、“||”は連結、“xor”は排他的論理和を表す。
このような初期設定により、図6(A)に示すように、UID,品目ID,認証コード,スタンプラリー開始日時がRFIDチップ31に記憶されることになる。また、利用者Uが各拠点を回りスタンプ帖3にスタンプを押印することにより、RFIDチップ31には、拠点の通過履歴(拠点データ)及びタイムスタンプに加え、正常終了“1”/エラー終了“0”の別が記憶される。なお、正常終了又はエラー終了の書き込みは、後述する図7に示す処理で行われる。また、抽選回数は、利用者Uが景品交換所で抽選を行った回数を示しており、後述する処理端末6によりRFIDチップ31に書き込まれる。
また、応用例の場合、スタンプ装置1には、初期設定時に、スタンプR/W設定機により図5(B)に示す初期設定情報が不揮発性メモリに書き込まれる。ここで、R/WIDは、各スタンプ装置に固有の識別番号であり、上述した拠点データの一例である。ノルマ数とは、回らなければならない(通過しなければならない)拠点数を示しており、回った拠点数が当該ノルマ数に達した場合に、景品交換の権利等の所定の権利が与えられることになる。また、スタンプ帖3には有効期限(N日)がスタンプR/W設定機により設定可能になっており、有効期限タイプ(条件)としては、(i)1つめのスタンプが押印されてからN日間有効、(ii)最後のスタンプが押印されてからN日間有効、(iii)スタンプ帖の発行日(スタンプラリー開始日)からN日間有効、(iv)○年□月△日まで有効(絶対有効期限)、などがあり、(i)〜(iv)の何れかのタイプが設定可能になっている。また、図5(B)に示すように、認証要否、エラー時書き込み要否、再利用可否、同一拠点重複可否、スタンプ獲得順確認要否、ノルマ達成後継続可否、及び抽選後継続可否等が、スタンプR/W設定機により初期設定可能になっている。
そして、図7に示す処理は、スタンプ装置1がRFIDチップ31を検知することで開始される(図4(C))。当該処理が開始されると、スタンプ装置1は、RFIDチップ31のメモリに書き込まれているUID、品目ID、認証コード、スタンプラリー開始日時、獲得スタンプ情報(拠点の通過履歴、タイムスタンプ、正常終了/エラー終了の別)、及び抽選回数等の情報を、非接触通信により当該RFIDチップ31から読み取る(ステップS1)。
次いで、スタンプ装置1は、認証要否が要に設定されている場合に、RFIDチップ31が正規の企業から発行されたイベント用であるかを認証するチップ認証処理を実行する。このチップ認証処理では、先ず、上記読み取ったUID及び品目IDに基づき上記(1)式により認証コードが算出される。例えば、K=0001(品目ID),m=AAFF5577(UID)とすると、HMAC0001(AAFF5577)で求められる。次に、当該算出された認証コードと上記読み取られた認証コードとが一致するか否かが判別(取得されたデータに基づくエラー判断)され(ステップS2)、一致しない場合(認証NG)には(ステップS2:NO)、エラーであると判断されてエラー終了の処理が行われ(ステップS3)、一致する場合(認証OK)には(ステップS2:YES)、ステップS4に進む。
ステップS4では、スタンプ装置1は、上記読み取った情報に品目IDが含まれているか否かを判別し、品目IDが含まれていない(RFIDチップ31に書き込まれていなかった)場合には(ステップS4:NO)、ステップS5に進み、品目IDが含まれている(RFIDチップ31に書き込まれていた)場合には(ステップS4:YES)、ステップS6に進む。
ステップS5では、スタンプ装置1は、初期設定情報として不揮発性メモリに記憶されていた品目IDをRFIDチップ31に書き込む。
一方、ステップS6では、スタンプ装置1は、上記読み取った品目IDと、初期設定情報として不揮発性メモリに記憶されていた品目IDと、とが一致しているか否かを判別し、一致していない場合には(ステップS6:NO)、ステップS7に進み、一致している場合には(ステップS6:YES)、ステップS10に進む。
ステップS7では、スタンプ装置1は、再利用可否が可に設定されているか否かを判別し、再利用可否が否に設定されている場合には(ステップS7:NO)、エラー終了の処理を行う(ステップS8)。一方、再利用可否が可に設定されている場合には(ステップS7:YES)、スタンプ装置1は、RFIDチップ31に書き込まれているデータ部分をリセット(つまり、スタンプラリー開始日時、獲得スタンプ情報、及び抽選回数を消去)し(ステップS9)、ステップS10に進む。再利用可の場合、一度利用されたRFIDチップも、後日、例えば別のスタンプラリーのイベント(例えば、RFIDチップが埋め込まれた会員カードを利用して定期的にスタンプラリーを行うときなど)で再利用できる。
次に、ステップS10の処理は有効期限及び有効期限のタイプが設定されている場合に行われ、スタンプ装置1は、当該有効期限の条件を満たすか否かを判別(取得されたデータに基づくエラー判断)し(有効期限又は有効期限のタイプが設定されていない場合は、そのままステップS12に進む)、有効期限の条件を満たす場合には(ステップS10:YES)、ステップS12に進み、有効期限の条件を満たさない場合には(ステップS10:NO)、エラーであると判断してエラー終了の処理を行う(ステップS11)。
ステップS12の処理は同一拠点重複可否が否に設定されている場合に行われ、スタンプ装置1は、自己の拠点データがRFIDチップ31に既に書き込まれているか否かを上記読み取った獲得スタンプ情報から判別し(同一拠点重複可否が可に設定されている場合は、そのままステップS15に進む)、当該拠点データが既に書き込まれていない場合には(ステップS12:NO)、ステップS15に進み、当該拠点データが既に書き込まれている場合(重複している)には(ステップS12:YES)、ステップS13に進む。
ステップS13では、スタンプ装置1は、一定時間内で前回処理と同一のRFIDチップであるか否かを上記読み取ったUIDから判別する。この処理は、スタンプ(印影)が綺麗に押印されない場合、何度もスタンプを押しなおす利用者がいることを考慮し、一定時間(例えば、3分)内で前回処理と同一のRFIDチップである場合は、エラー終了にしないものである。
そして、前回処理と同一のRFIDチップである場合には(ステップS13:YES)、ステップS15に進み、前回処理と同一のRFIDチップでない場合には(ステップS13:NO)、エラー終了の処理を行う(ステップS14)。
ステップS15の処理はスタンプ獲得順確認要否が要に設定されている場合に行われ、スタンプ装置1は、設定された拠点データの獲得順に、拠点データがRFIDチップに書き込まれているか否かを上記読み取った獲得スタンプ情報から判別し、設定された拠点データの獲得順に書き込まれている場合には(ステップS15:YES)、ステップS17に進み、設定された拠点データの獲得順に書き込まれていない場合には(ステップS15:NO)、エラー終了の処理を行う(ステップS16)。
ステップS17の処理は、予め設定されたノルマが達成している(例えば、上述したノルマ数に達している)場合(ノルマが達成している場合の具体例については後述する)に行われ、スタンプ装置1は、ノルマ達成後継続可否が可に設定されているか否かを判別し、ノルマ達成後継続可否が可に設定されている場合には(ステップS17:YES)、ステップS19に進み、ノルマ達成後継続可否が否に設定されている場合には(ステップS17:NO)、エラー終了の処理を行う(ステップS18)。
ステップS19の処理は抽選済である場合(例えば、上記読み取った抽選回数が1以上の場合)に行われ、スタンプ装置1は、抽選後継続可否が可に設定されているか否かを判別し、抽選後継続可否が可に設定されている場合には(ステップS19:YES)、ステップS21に進み、抽選後継続可否が否に設定されている場合には(ステップS19:NO)、エラー終了の処理を行う(ステップS20)。
ステップS21では、スタンプ装置1は、自己の拠点の通過履歴、タイムスタンプ、及び正常終了“1”を有するデータを非接触通信で当該RFIDチップ31に送信することにより当該RFIDチップ31に書き込ませる。
そして、スタンプ装置1は、図6(B)に示すように、利用ログファイルを記憶する(ステップ22)。次いで、スタンプ装置1は、化粧・認識用LED14を点灯させると共に、完了通知音を再生しスピーカ(又はブザー)16を通じて出力させ、正常終了する。
一方、上述したステップS3,S8等のエラー終了の処理において、スタンプ装置1は、エラー時書き込み要否が要に設定されているか否かを判別し、要に設定されている場合には、自己の拠点の通過履歴、タイムスタンプ、及び異常終了“0”を有するデータを非接触通信で当該RFIDチップ31に送信することにより当該RFIDチップ31に書き込ませ、エラー通知音を再生しスピーカ(又はブザー)16を通じて出力(エラー出力)させ、当該処理を終了する。一方、エラー時書き込み要否が否に設定されている場合、スタンプ装置1は、自己の拠点の通過履歴を書き込むことなく、エラー通知音を再生しスピーカ(又はブザー)16を通じて出力させ、当該処理を終了する。
更に、当該エラー終了の処理において、スタンプ帖3の印面にスタンプが押印されると同時に、図8に示すように、当該印面にエラーマークが押印されるように構成すれば効果的である。
図9は、印面にエラーマークを押印可能としたスタンプ装置の一例を示す図である。図9に示すスタンプ装置1aでは、図2に示すスタンプ装置1の構成に加え、スタンプ帖3の印面に対してエラーマークを押印するためのエラーマーク印版部としてのエラーマーク用ゴム印19a、可動スタンプ部19b、及びモータ,ギア等からなる可動スタンプ部駆動機構19cを備えている。エラーマーク用ゴム印19aのスタンプ台2側の印面には、エラーマークとして例えば×印等が形成されており、反対の面は図示のように可動スタンプ部19bに接着されている。また、可動スタンプ部19bは、CPUにより制御される可動スタンプ部駆動機構19cにより制御基板15とスタンプ台2方向(紙面上下方向)に移動可能になっている。
図10は、可動スタンプ部19bの動きを説明するための図である。
図10(A)に示すように、スタンプ装置1aがスタンプ台2に置かれている状態では、エラーマーク用ゴム印19aの印面は、ゴム印19の印面と共に、スタンプ台2に設けられた朱肉20に接している。そして、図10(B)に示すように、利用者Uがスタンプ装置1を持ち上げた場合、R/W通信スイッチ18がONになったことがCPUに伝えられ、CPUにより可動スタンプ部駆動機構19cが制御され、可動スタンプ部19bが制御基板15方向に移動する(筐体内部に入る)。その後、利用者Uが、スタンプを押印するためにスタンプ装置1aをスタンプ帖3に近づけ、上述した図7に示す処理が行なわれ正常終了になった場合、図10(C)に示すように、可動スタンプ部19bは筐体内部に入ったままの状態となり、ゴム印19の印面のみがスタンプ帖3の印面に押し当てられスタンプが押印されることになる。一方、上述した図7に示す処理が行なわれエラー終了になった場合、図10(D)に示すように、CPUにより可動スタンプ部駆動機構19cが制御され、可動スタンプ部19bがスタンプ帖3の印面方向に移動(押し出される)し、ゴム印19及びエラーマーク用ゴム印19aの印面がスタンプ帖3の印面に押し当てられスタンプ及びエラーマークが押印されることになる。このような構成によれば、利用者Uはエラーであることがスタンプ帖3上で一目で分かるというメリットがある。
また、別の例として、上記エラー終了の処理において、印面にエラーマークが押印されるのではなく、スタンプ帖3の印面にスタンプさえも押印されないように構成しても効果的である。
図11は、印面にスタンプが押印されないことを可能としたスタンプ装置の一例を示す図である。図11に示すスタンプ装置1bでは、図2に示すスタンプ装置1の構成に加え、スタンプの押印を阻止する押印阻止部としての可動押印阻止部材19d、及びモータ,ギア等からなる可動押印阻止部材駆動機構19eを備えている。可動押印阻止部材19dは、CPUにより制御される可動押印阻止部材駆動機構19eにより制御基板15とスタンプ台2方向(紙面上下方向)に移動可能になっており、筐体スタンプ部13の底面(ゴム印19が接着される面)部に設けられた孔(例えば、複数の孔)から突出(ゴム印19を挟んで互いに対向する位置から突出)可能になっている。
図12は、可動押印阻止部材19dの動きを説明するための図である。
図12(A),(B)に示すように、スタンプ装置1bがスタンプ台2に置かれている状態及び利用者Uにより持ち上げられた状態では、可動押印阻止部材19dは、筐体内部に入ったままの状態となっている。その後、利用者Uが、スタンプを押印するためにスタンプ装置1bをスタンプ帖3に近づけ、上述した図7に示す処理が行なわれ正常終了になった場合、図12(C)に示すように、可動押印阻止部材19dは、筐体内部に入ったままの状態となり、ゴム印19の印面がスタンプ帖3の印面に押し当てられスタンプが押印されることになる。一方、上述した図7に示す処理が行なわれエラー終了になった場合、図12(D)に示すように、CPUにより可動押印阻止部材駆動機構19eが制御され、可動押印阻止部材19dがスタンプ帖3の印面方向に移動(押し出される)し、ゴム印19の印面がスタンプ帖3の印面に押し当てられるのが阻止されることになる。このような構成によれば、エラー時に無駄にスタンプがスタンプ帖3に押印されるのを防ぐことができる。
次に、スタンプ装置1及びスタンプ帖3を用いたスタンプラリーの実施例を説明する。
(実施例1)
先ず、図13を参照して、スタンプラリーの実施例1について説明する。なお、実施例1では、UIDによるユーザ認証無しの場合を例にとる。
実施例1の場合、図13に示すように、スタンプラリーで使用されるスタンプ帖3(スタンプラリーを開催する事業者が用意)が利用者Uに配布される。
そして、利用者Uはスタンプ帖3を持って拠点A〜Cを回り、図13に示すように、各拠点A〜Cにおいてスタンプ装置1(又は1a又は1b)を用いてスタンプ帖3の印面にスタンプを押すとともに、当該自己の拠点の通過履歴及びタイムスタンプを有するデータをスタンプ帖3のRFIDチップ31に書き込ませ、最終的に例えば景品交換所を訪れることになる。
この景品交換所には、景品交換用R/W(RFIDリーダライタ)4とこれに電気的に接続される処理端末(例えば、本発明の情報処理プログラムを実行するパーソナルコンピュータからなる確認端末)6(情報処理装置の一例)が設置されている。なお、処理端末6は、UIDと景品交換履歴(景品交換を行ったか否かを示す履歴)とを対応付け(紐付け)て登録したデータベース(DB)を有している。
そして、当該景品交換所において、利用者Uが自身のスタンプ帖3を景品交換用R/W4にかざすと、景品交換用R/W4は、スタンプ帖3のRFIDチップ31からUID、及び各拠点の通過履歴及びタイムスタンプを有するデータを非接触通信により読み込み、これらのデータを処理端末6に送信することになる。
処理端末6は、上記スタンプ帖3におけるRFIDチップ31に書き込まれた上記データ及び当該RFIDチップ31に予め記憶されていたUIDを景品交換用R/W4を通じて取得し(取得手段)、当該取得されたデータに基づいて、当該スタンプ帖3の所有者である利用者Uに対して所定の権利を与えるか否かを決定する(決定手段)ようになっている。
例えば、処理端末6は、上記取得したUID及び拠点データをチェックし、例えば景品交換の権利(景品が得られる権利)或いは抽選ができる権利を当該利用者Uに与えるか否かを決定(判断)する。そして、処理端末6は、例えば景品交換の権利(景品が得られる権利)或いは抽選ができる権利を当該利用者Uに与えると決定した場合には、その旨を示す情報を出力(例えば、印刷出力、表示出力、音声出力など)する。こうして、当該権利を与えられた利用者Uは、スタンプ帖3と景品を交換したり(景品が得られる)、スタンプ帖3と抽選券を交換する(抽選ができる)ことができる。さらに、処理端末6は、当該景品交換又は抽選券交換を行ったこと示す履歴(例えば、交換済みフラグ“1”)を、上記取得したUIDに対応付けて上記データベースに登録(記憶)する(或いは景品交換用R/W4を通じてスタンプ帖3におけるRFIDチップ31に書き込ませる)。
ここで、上述した、利用者Uに対して所定の権利を与えるか否かの判断方法の具体例として、処理端末6は、上記データベース(或いはスタンプ帖3におけるRFIDチップ31)からデータを読み出し、上記取得したUIDに対応付けられて上記交換を行ったこと示す履歴(例えば、交換済みフラグ“1”)がデータベースに登録されている(又はRFIDチップ31に書き込まれている)か否かを判別し、データベースに登録されていない(又はRFIDチップ31に書き込まれていない)場合には、続いて、上記取得した拠点データが拠点A〜Cの数分(この場合、全拠点数とノルマ数が同じ)、或いは当該拠点A〜Cより少ない所定数分(この場合、全拠点数よりノルマ数が少ない(全ての拠点を回らなくても良い))あるか否かを判別し、当該数分ある場合に、利用者Uに対して所定の権利を与えることを決定する。
例えば、処理端末6は、上記取得したデータに予め定められた必須拠点(例えば、拠点B)の拠点データが含まれている場合に利用者Uに対して所定の権利を与えることを決定したり(例えば、利用者Uが必須拠点(ノルマとなる拠点)を回っていた場合のみ、例えば景品交換を可能とさせる)、或いは、上記取得したデータに予め定められた拠点数分(例えば、拠点A〜Cのうちの何れか2つの拠点)の拠点データが含まれている場合に利用者Uに対して所定の権利を与えることを決定する(例えば、利用者Uが必要な拠点数を回っていた場合のみ、例えば景品交換を可能とさせる)。
更に別の例として、処理端末6は、上記取得したデータを参照し、最初の拠点においてRFIDチップ31に拠点データが書き込まれた時刻(タイムスタンプ)から、最後の拠点においてRFIDチップ31に拠点データが書き込まれた時刻までの時間に応じて与える権利の内容(例えば景品の内容)を異ならしめるように構成しても良い。これにより、例えば、最初の拠点から最後の拠点までの到達時間が3時間以内の人は景品Aを、それ以上の人は景品Bを渡すといったことができる。
更に別の例として、利用者Uに対して抽選ができる権利が与えられることが決定された場合に、上記取得されたデータに含まれる拠点データに応じて当該抽選確率が異なるように構成しても良い。例えば、拠点Aと拠点Cを回った人は抽選で当りになる確率が高いなどといった、クリアした拠点を考慮した抽選をさせることもできる。
一方、上記交換を行ったこと示す履歴がデータベースに登録されている(又はRFIDチップ31に書き込まれている)場合、又は上記数分ない場合には、処理端末6は、利用者Uに対して所定の権利を与えないことを決定することになる。なお、処理端末6は、UIDを使用せず(つまり、上記交換を行ったこと示す履歴を考慮せず)に、上記取得した拠点データのみに基づき、景品交換の権利或いは抽選ができる権利を当該利用者Uに与えるか否かを決定(判断)するように構成しても良い。
このような実施例1の構成によれば、スタンプラリー達成時の景品交換等を行ったかが正確にわかり、一人の利用者Uに対して一度しか景品交換や抽選券の発行をできないようにすることができる。また、正確に指定のスタンプで押されたかが上記拠点データで確認できるので、人が目視してスタンプ帖を1ページ毎確認して、ある基準のスタンプが押されているか確認することなく、スタンプ帖3を景品交換用R/W4にかざすだけで簡単に基準を満たしているかを確認することができる。また、自販機などと組み合わせて自動景品交換機とすることも可能となる。
更に、処理端末6により取得された各拠点の通過履歴及びタイムスタンプはマーケティング等に活用することができる。例えば、利用者Uがどのくらいの時間で拠点を回りスタンプラリーを達成したか、どのような経路(拠点を回る順番)でスタンプを利用したか、それぞれの拠点の間でどのくらい時間を要したか、といったマーケティングデータの取得が可能となり、これを活用することができる。なお、タイムスタンプにより、拠点を回った順番が分かるので、スタンプを押す順番を守らないものははじくといったサービスも可能となる。
(実施例2)
次に、図14を参照して、スタンプラリーの実施例2について説明する。なお、実施例2では、UIDによるユーザ認証有りの場合を例にとる。
実施例2の場合、図14に示すように、利用者Uは、ユーザ認証用R/W(RFIDリーダライタ)5とこれに電気的に接続される処理端末6が設置された例えば景品交換所に行き、そこでスタンプラリーで使用されるスタンプ帖3が利用者Uに配布される。そして、スタンプ帖3の配布(発行)の際に、ユーザ認証用R/W5により、当該利用者Uが所有する会員カード又は交通カード等のICカード(所有者が使用する媒体の一例であり、磁気カードや携帯電話機等でも良い)からカードID(カードの識別データの一例)が読み取られ、これが処理端末6に送信される。当該処理端末6では、ユーザ認証用R/W5を通じて取得した上記カードIDと、当該利用者Uに配布されるスタンプ帖3におけるRFIDチップ31に予め記憶されるUIDと、を対応付け(紐付け)てデータベースに登録し、事前に管理するようにしておく。
そして、実施例1と同様、利用者Uはスタンプ帖3を持って拠点A〜Cを回り、図14に示すように、各拠点A〜Cにおいてスタンプ装置1(又は1a又は1b)を用いてスタンプ帖3の印面にスタンプを押すとともに、当該自己の拠点の通過履歴及びタイムスタンプを有するデータをスタンプ帖3のRFIDチップ31に書き込ませ、最終的に景品交換所を訪れることになる。
この景品交換所には、景品交換用R/W4及びユーザ認証用R/W5とこれに電気的に接続される処理端末6が設置されている。
そして、拠点が利用者Uにより回られた後に、当該景品交換所において、利用者Uが自身のICカードをユーザ認証用R/W5にかざすと、ユーザ認証用R/W5は、ICカードからカードIDを読み込み、これを処理端末6に送信する。また、当利用者Uが自身のスタンプ帖3を景品交換用R/W4にかざすと、景品交換用R/W4は、スタンプ帖3のRFIDチップ31からUID、及び各拠点の通過履歴及びタイムスタンプを有するデータを非接触通信により読み込み、これらのデータを処理端末6に送信することになる。更に、当該処理端末6は、UIDに対応付けてデータベースに登録しておいたカードIDを当該データベースから取得し、当該取得したカードIDと、拠点が利用者Uにより回られた後に上記ユーザ認証用R/W5を通じてICカードから取得したカードIDと、が一致するか否かを判別(つまり、ユーザ認証を行う)し、当該ユーザ認証結果、双方のカードIDが一致すると判別した場合に、実施例1と同様、上記取得されたデータに基づいて、当該スタンプ帖3の所有者である利用者Uに対して所定の権利を与えるか否かを決定する。
なお、上述した、利用者Uに対して所定の権利を与えるか否かの判断方法の具体例としては実施例1と同様である。
このような実施例2の構成によれば、実施例1と同様の効果を奏することに加え、交通系、会員証等のパーソナルカードのカードID(携帯電話機に格納されたIDでも良い)とUIDを紐付け管理することにより、スタンプ帖3を一人1冊しか配布、利用できないようにすることができる。
なお、拠点が利用者Uにより回られた後に、当該景品交換所において、利用者Uが自身のICカードをユーザ認証用R/W5にかざすと、ユーザ認証用R/W5は、ICカードからカードIDを読み込みこれを処理端末6に送信し、当該処理端末6は当該カードIDを取得し、それから、利用者Uが自身のスタンプ帖3をユーザ認証用R/W5にかざすと、当該処理端末6は、上記取得したカードIDを当該ユーザ認証用R/W5を通じてスタンプ帖3のRFIDチップ31に書き込ませるように構成しても良い。この場合、拠点が利用者Uにより回られた後に、当該景品交換所において、利用者Uが自身のICカードをユーザ認証用R/W5にかざすと、ユーザ認証用R/W5は、ICカードからカードIDを読み込み、これを処理端末6に送信する。また、当利用者Uが自身のスタンプ帖3を景品交換用R/W4にかざすと、景品交換用R/W4は、スタンプ帖3のRFIDチップ31からUID、及び各拠点の通過履歴及びタイムスタンプを有するデータ、並びにカードIDを非接触通信により読み込み、これらのデータを処理端末6に送信することになる。更に、当該処理端末6は、RFIDチップ31から景品交換用R/W4を通じて取得したカードIDと、上記ユーザ認証用R/W5を通じてICカードから取得したカードIDと、が一致するか否かを判別(つまり、ユーザ認証を行う)し、当該ユーザ認証結果、双方のカードIDが一致すると判別した場合に、実施例1と同様、上記取得されたデータに基づいて、当該スタンプ帖3の所有者である利用者Uに対して所定の権利を与えるか否かを決定することになる。この構成によれば、ICカードのカードIDを上記データベースで管理する必要がなくなるという効果を奏する。
(実施例3)
次に、スタンプラリーの実施例3について、図15乃至図17を参照して説明する。この実施例3では処理端末6が抽選マシンとして扱われ、複数の抽選所に設置される。
図15は、抽選マシンの初期設定情報の一例を示す図である。また、図16は、抽選マシンにおけるデータ構造(利用ログファイル)の一例を示す図である。また、図17は、抽選マシンにおける処理例を示すフローチャートである。
実施例3の場合、処理端末6には、初期設定時に、スタンプR/W設定機により図15に示す初期設定情報が不揮発性メモリに書き込まれる。ここで、抽選マシンIDは、抽選マシン毎に固有の識別情報である。また、図15に示すように、複数回抽選可否、及び確率調整パターン等が、スタンプR/W設定機により初期設定可能になっている。
実施例3において、利用者Uはスタンプ帖3を持って各拠点を回り、各拠点においてスタンプ装置1(又は1a又は1b)を用いてスタンプ帖3の印面にスタンプを押すとともに、当該自己の拠点の通過履歴及びタイムスタンプを有するデータをスタンプ帖3のRFIDチップ31に書き込ませ、抽選所を訪れることになる。
そして、抽選所において、利用者Uが自身のスタンプ帖3を景品交換用R/W4にかざすと、景品交換用R/W4は、スタンプ帖3のRFIDチップ31からUID、品目ID、スタンプラリー開始日時、獲得スタンプ情報(拠点の通過履歴、タイムスタンプ、正常終了/エラー終了の別)、及び抽選回数等の情報を取得(読み取る)ことで、図17に示す処理が開始される。そして、抽選マシンは、当該取得された情報を、景品交換用R/W4から取得する(ステップS31)。
次いで、抽選マシンは、上記取得した品目IDと、初期設定情報としてハードディスク等に記憶されていた品目IDと、とが一致しているか否かを判別し(ステップS32)、一致していない場合には(ステップS32:NO)、エラーメッセージを出力して当該処理を終了し、一致している場合には(ステップS32:YES)、ステップS33に進む。
次に、ステップS33の処理は有効期限及び有効期限のタイプが設定されている場合に行われ、抽選マシンは、当該有効期限の条件を満たす否かを判別し(有効期限又は有効期限のタイプが設定されていない場合は、そのままステップS34に進む)、有効期限の条件を満たす場合には(ステップS33:YES)、ステップS34に進み、有効期限の条件を満たさない場合には(ステップS33:NO)、エラーメッセージを出力して当該処理を終了する。
ステップS34では、抽選マシンは、上記取得した抽選回数が1以上であり、且つ複数回抽選可否が不可に設定されているか否かを判別し、抽選回数が1以上であり、且つ複数回抽選可否が不可である場合には(ステップS34:YES)、エラーメッセージを出力して当該処理を終了し、そうでない場合(つまり、抽選回数が0であるか、又は複数回抽選可否が可である場合)には(ステップS34:NO)、ステップS35に進む。
ステップS35では、抽選マシンは、予め設定されたノルマが達成しているか否かを判別し、ノルマが達成していない場合には(ステップS35:NO)、エラーメッセージを出力して当該処理を終了し、ノルマが達成している場合には(ステップS35:YES)、ステップS36に進む。
ここで、ノルマが達成している場合の具体例としては、例えば、全拠点数と同じノルマ数分の拠点データが書き込まれていた場合(全拠点を回った場合)、或いは全拠点数より少ないノルマ数以上の拠点データが書き込まれていた場合(全ての拠点を回らなくても良いが所定拠点数以上回った場合)、或いは予め定められた必須拠点の拠点データが書き込まれていた場合、或いは予め定められた拠点データ獲得順(例えば、拠点A→C→Bの順)に指定があり(つまり、スタンプを集める順番に指定があり)、当該順番で複数の拠点データが書き込まれていた場合等が挙げられる。
ステップS36では、抽選マシンは、複数回抽選可否が可に設定されているか否かを判別し、可に設定されている場合には(ステップS36:YES)、ステップS37に進み、不可に設定されている場合には(ステップS36:NO)、抽選可能回数を1回とし、ステップS38に進む。
ステップS37では、抽選マシンは、例えば現時点で獲得している拠点データの数(回った拠点数)と抽選回数から、今回抽選できる抽選可能回数を算出する。例えば抽選可能回数は、スタンプの押印N(例えば10)個(=拠点データの数)につき1回(ただし、抽選回数を減算)となるように算出される(つまり、スタンプを20個集めたら計2回抽選できる)。当該抽選後も引き続きスタンプを追加押印させる(拠点データをRFIDチップ31に書き込む)ことを可能とさせることもできる。なお、抽選後も引き続きスタンプを追加押印させる場合、再度の抽選はできないようにすることもできるし、前回の抽選以降に追加押印されたスタンプの個数分の抽選を行わせることもできる。また、抽選後はこれまでにRFIDチップ31に書き込まれた獲得スタンプ情報及び抽選回数がクリアされ、その後必要数の拠点において拠点データがRFIDチップ31に書き込まれると再度の抽選を行えるように構成しても良い。
ステップS38では、抽選マシンは、上記抽選可能回数分の抽選処理を行う。かかる抽選処理においては、当選(1等、2等・・・)か、はずれかが確率により算出され、その抽選結果が例えばディスプレイの画面上に表示される。このとき、抽選マシンは、初期設定された確率調整パターンにしたがって当選確率を変える。例えば、スタンプラリーの開始から終了までの時間が短い利用者の当選確率を高くしたり、或いは、早い時期に抽選した利用者の当選確率を高くしたり、或いは、多くの拠点を回っている(多くのスタンプを集めた)利用者の当選確率を高くする等が挙げられる。
次いで、抽選マシンは、今回の抽選を行った回数を上記取得した抽選回数に加算した値を新たな抽選回数としてRFIDチップ31に書き込ませる(ステップS39)。
次いで、抽選マシンは、図16に示すように、利用ログファイルを記憶し(ステップ40)、当該処理を終了する。
(実施例4)
次に、スタンプラリーの実施例4について説明する。
上記実施形態においては、RFIDチップ31は、スタンプ帖3の例えば裏表紙に埋め込まれ又は貼り付けられるように構成したが、ここでは、RFIDチップ31のその他の持たせ方について説明する。なお、RFIDチップ31に書き込まれる情報は、上述した通りである。
図18は、RFIDチップ31の持たせ方の例を示す図である。なお、何れの例も、RFIDチップ31のアンテナの中央(中心)とスタンプ帖3に印刷された枠(スタンプが押印される領域の枠)印の中央が一致するようになっている。
図18(A)の例では、RFIDチップ31が埋め込まれたカードCAが、スタンプ帖3のブックカバーBKの内側に貼り付けられた構成を示している。この場合、製本されたスタンプ帖3をブックカバーBKに入れて利用され、例えば上記抽選後、ブックカバーBKを外してスタンプ帖3のみ利用者Uに記念として提供される。このブックカバーBKはリセット機にかざされ、UID、品目ID、及び認証コード以外の情報がクリアされ、再利用される。なお、RFIDチップ31が埋め込まれたカードCAが、スタンプ帖3のブックカバーに設けられたポケットに挿入されるように構成しても良い。また、RFIDチップ31自体が、スタンプ帖3のブックカバーの内側に貼り付けられ、又はブックカバーに設けられたポケットに挿入された構成としても良い。
図18(B)の例では、RFIDチップ31が埋め込まれたカードCAが厚紙PEの窪み(カード寸法にくり貫かれた部分)に嵌め込まれ、当該厚紙PEがスタンプ帖3の裏表紙に貼り付けられた(若しくは裏表紙で厚紙が挟まれた)構成を示している。なお、RFIDチップ31自体が、厚紙の窪み(チップ寸法にくり貫かれた部分)に嵌め込まれ、当該厚紙がスタンプ帖3の裏表紙に貼り付けられる(若しくは裏表紙で厚紙が挟まれる)構成としても良い。
図18(C)の例では、スタンプ帖3の裏表紙に設けられたポケット(ブックカバーに設けられたポケットでも良い)POに、RFIDチップ31が埋め込まれた会員カードCAが挿入された構成を示している。この場合、当該会員カードCAは利用者Uにより所有されているものであり、この会員カードCAに埋め込まれたRFIDチップ31にはUID等の情報の他、利用者の会員番号等の個人情報が書き込まれている。利用者Uはスタンプラリーを行う際に、自己の会員カードを上記ポケットPOに挿入して使用することになる。また、当該会員カードCAが上記ポケットPOに挿入された場合に、必ずRFIDチップ31のアンテナの中央と、スタンプが押印される領域の枠印の中央が一致するように上記スタンプ帖3のポケットPOが位置決めされている。なお、例えば上記抽選後には、会員カードCAはスタンプ帖3から外され、当該スタンプ帖3は利用者Uに記念として提供され、当該会員カードは通常の会員カードCAとして利用される。
図18(D)の例では、RFIDチップ31が埋め込まれたボードBOに、クリップCRでバラになったスタンプ帖3が止められた構成を示している。
図18(E)の例では、スタンプ帖3としてのチラシ1枚の所定位置に、複数のRFIDチップ31が埋め込まれた(又は貼り付けられた)構成を示している。
以上説明したように、上記第一実施形態によれば、物がもつ“思い出”的な要素が有り利用者にとってコレクション欲を満たさすというスタンプラリーの利点(良さ)を生かしつつ(残しつつ)、認証や、後のチェック等を容易に行うことができる。
なお、上記実施形態においては、本発明のスタンプ装置をスタンプラリーに適用する場合を例にとって説明したが、その他の場面にも適用しても良い。
(第二実施形態)
次に、第二実施形態では、スタンプシステムがショールームやショッピングモールで利用される場合について説明する。例えばショールームを例にとると、ここには様々な展示物が展示されており、ショールーム受付にはショールームに来た利用者に配布されるスタンプ帖3が用意されている。
また、上述した例えばスタンプ装置1はショールームにおける複数の展示拠点に設置されており、各スタンプ装置1はコンテンツ配信制御装置と通信可能になっている。
図19は、スタンプ装置1と通信するコンテンツ配信制御装置の概要構成例を示す図である。図19に示すように、コンテンツ配信制御装置7は、通信部71、コンテンツ選択部72、コンテンツ配信部73、及びコンテンツ情報を格納するコンテンツデータベース74等を備えており、利用者に対してコンテンツ情報を提示する提示装置としての機能を担う。
なお、かかるコンテンツ配信制御装置7は、例えばPC上において所定のアプリケーションソフトが実行されることにより実現される。
通信部71は、スタンプ装置1との間で行われる有線(例えば、通信ケーブル)又は無線(例えば、Bluetooth等の近距離無線)による通信を制御する。これにより、スタンプ装置1によりコンテンツ選択部72から読み取られた情報がコンテンツ選択部72に送信される。
コンテンツ選択部72は、スタンプ装置1から通信部71を介して送信された情報に応じたコンテンツ情報(主として映像及び音声情報から構成)をコンテンツデータベース74から選択し、当該選択したコンテンツ情報をコンテンツ配信部73に出力する。
なお、コンテンツデータベース74に格納されるコンテンツ情報は、当該展示拠点で展示される展示物の広告情報や、当該ショールームの展示拠点におけるスタンプ獲得状況を示す情報である。また、当該コンテンツ情報は、例えば年代(例えば、18才未満、18-49歳、50歳以上)別、性別、言語(例えば、日本語、英語、中国語、韓国語)別毎に複数種類ある。
コンテンツ配信部73は、各展示拠点に設置されたディスプレイ及びスピーカに対して有線(例えば、通信ケーブル)又は無線(例えば、Bluetooth等の近距離無線)を通じて上記コンテンツ情報を配信する。これにより、当該展示拠点において、例えば当該拠点の展示物に関する映像がディスプレイに表示され、当該拠点の展示物に関する音声がスピーカから出力される。これにより、コンテンツ情報が利用者に提示される。
以上の構成において、当該スタンプ帖3の発行時(つまり、スタンプ帖3の配布時)に、当該スタンプ帖3に対して上述したように取り付けられたRFIDチップ31には、例えばスタンプR/W設定機により、利用者の年代、性別、言語等の属性情報が書き込まれる。より具体的には、スタンプR/W設定機は通信ケーブルを介して受付スタッフにより使用される端末(PC)に接続されており、当該スタッフは、利用者の年代、性別、言語等の属性情報を目視、口頭、又は書面等で確認し、当該属性情報を端末のキーボードやマウス等から入力する。こうして入力された属性情報は、当該端末からスタンプR/W設定機に送信され、当該スタンプR/W設定機によりRFIDチップ31に書き込まれることになる。こうして属性情報がRFIDチップ31に書き込まれた後、当該RFIDチップ31が取り付けられたスタンプ帖3が利用者に手渡され、当該利用者は、ショールーム内を回遊し、各展示拠点に設置されたスタンプ装置1でスタンプ帖3にスタンプを押していくことになる。
このように各展示拠点においてスタンプ帖3の印面にスタンプが押印される際に、スタンプ装置1は、スタンプ帖3のRFIDチップ31を検知し、当該RFIDチップ31のメモリに書き込まれている獲得スタンプ情報及び上記属性情報等を、非接触通信により当該RFIDチップ31から読み取り、読み取った属性情報等と当該展示拠点の拠点データとを含む情報を有線又は無線によりコンテンツ配信制御装置7に送信する。
コンテンツ配信制御装置7は、スタンプ装置1から送信され、通信部71により受信された情報に含まれる属性情報に応じたコンテンツ情報(或いはRFIDチップ31に書き込まれた拠点データに基づく獲得スタンプ情報に応じたコンテンツ情報)をコンテンツ選択部72によりコンテンツデータベース74から選択し、当該選択したコンテンツ情報を、コンテンツ配信部73により当該展示拠点に設置されたディスプレイ等に出力する。
ここで、年代に応じたコンテンツ情報の場合、例えば、その年代の人が興味があるものが例えば映像中に含まれる。例えば子供の年代の場合、展示物の説明が絵やひらがなで映像中に表示される。また、言語に応じたコンテンツの場合、展示物の説明がその言語で映像中に表示されたり、音声がその言語で出力される。また、獲得スタンプ情報に応じたコンテンツ情報の場合、例えば、まだ押されていないスタンプの場所を案内する情報が映像中に表示されたり、スタンプ獲得数に応じた組み合わせ商品を示す情報が映像中に表示される。
図20は、獲得スタンプ情報に応じたコンテンツ情報の表示例を示す図である。図20の例では、ショールーム内の各展示拠点を示すマップが表示されており、さらに、各展示拠点でのスタンプ獲得有無を示すマーク(★)が表示されている。
以上説明したように、上記第二実施形態によれば、利用者が展示拠点でスタンプをスタンプ帖3に押印する際に、スタンプ帖3のRFIDチップ31に書き込まれている当該利用者の属性情報に応じたコンテンツ情報や、獲得スタンプ情報に応じたコンテンツ情報を当該利用者に提示することができる。
(第三実施形態)
次に、第三実施形態では、スタンプシステムがスタンプラリーやショールーム以外に利用される場合について説明する。
(スタンプカードとしての利用)
先ず、RFIDチップとスタンプを押印可能な印面とを有する記録媒体として、スタンプカードを適用した場合の例について説明する。かかるスタンプカードは、例えば、商品を提供(販売又は貸与)する店舗や、サービスを提供する店舗によって発行される。
図21は、スタンプカードの外観図である。図21に示すスタンプカード101上には、スタンプを押印するための複数の領域101aが設けられており、各領域101aにスタンプが押印可能になっている。また、スタンプカード101には、RFIDチップ101bが埋め込まれており、かかるRFIDチップ101bには、利用者毎に固有のUID、品目ID、会員番号等が初期設定で書き込まれている。
また、この例で使用されるスタンプ装置は、上記店舗(拠点の一例)に設置され、上記第一実施形態と同様、設置される店舗を示す店舗データを記憶する記憶部と、スタンプカード101の印面(領域101a)に対してスタンプを押印するための印版部(例えばゴム印)と、スタンプが押印される際に、通信可能範囲内に入ったスタンプカード101のRFIDチップ101bを検知し、当該チップ101bに対して店舗データ等を非接触通信により送信する送信部(CPU,RFIDアンテナ,及びRFIDリーダライタ)と、を少なくとも備えている。
そして、利用者は例えば商品購入時にスタンプカード101を店舗の店員に渡し、当該店員は清算後に店舗に設置された当該スタンプ装置を用いてスタンプカード101の領域101aにスタンプを押す。こうして当該スタンプが押印される際に、スタンプ装置は、スタンプカード101のRFIDチップ101bに店舗データ及びタイムスタンプ等を有するスタンプ情報をRFIDチップ101bに送信して書き込ませる。こうして、スタンプカード101にスタンプが押印される度に、そのRFIDチップ101b内にスタンプ情報が追加記憶されていき、一定数スタンプが集まった(スタンプ情報が書き込まれた)場合には、RFIDチップ101bに書き込まれているスタンプ情報がR/Wにより読み込まれ、例えば上述したような抽選が行われる(抽選後、利用者はスタンプカード101を記念として持ち帰る)。
なお、第一実施形態の応用例と同様、RFIDチップ101bから読み取られた品目IDと店舗側で管理されている品目IDとが一致しているか否かを判別して、一致しない場合には、エラーとして上記スタンプ情報をRFIDチップ101bに書き込まないように構成しても良い。
また、スタンプ押印時に書き込みログをスタンプ装置内にも保存させ、当該書き込みログがスタンプ装置から例えば通信機能やメモリカードを利用してインターネット上におけるサーバにアップロードさせるようにし、利用者が自信のPCから書き込みログを閲覧可能にすれば、当該利用者は利用情報をリアルタイムに把握することができる。
(巡回記録としての利用)
次に、RFIDチップとスタンプを押印可能な印面とを有する記録媒体として、巡回記録紙を適用した場合の例について説明する。かかる巡回記録紙は、警備員のビル巡回等に使用される。
図22は、巡回記録紙、及びR/Wを備えた巡回記録紙入れの外観図である。
図22に示す巡回記録紙102上には、スタンプを押印するための複数の領域102aが設けられており、各領域102aにスタンプが押印可能になっている。また、巡回記録紙102には、RFIDチップ102bが埋め込まれており、かかるRFIDチップ102bには、認証コード等が初期設定で書き込まれている。
また、この例で使用されるスタンプ装置は、上記必ず巡回されなければならない巡回拠点に設置され、上記第一実施形態と同様、設置される巡回拠点を示す拠点データを記憶する記憶部と、巡回記録紙102の印面(領域102a)に対してスタンプを押印するための印版部(例えばゴム印)と、スタンプが押印される際に、通信可能範囲内に入った巡回記録紙102のRFIDチップ102bを検知し、当該チップ102bに対して拠点データ等を非接触通信により送信する送信部(CPU,RFIDアンテナ,及びRFIDリーダライタ)と、を少なくとも備えている。
そして、警備員は巡回中、各巡回拠点(警備に係る巡回拠点)に設置された当該スタンプ装置を用いて巡回記録紙102の領域102aに図22に示すような各巡回拠点を表すスタンプを押す。こうして当該スタンプが押印される際に、スタンプ装置は、巡回記録紙102のRFIDチップ102bに拠点データ及びタイムスタンプ等を有するスタンプ情報102をRFIDチップ102bに送信して書き込ませる。これにより、警備員等は、巡回した拠点をスタンプ(目視)と書き込まれたスタンプ情報(巡回記録紙入れ102cに備えられたR/Wにより読み取られる)との両方で確認でき、巡回モレを防ぐことができる。
なお、最終確認で巡回担当印を巡回記録紙102に押させることにより、誰が巡回確認したかの認証も行うことができる。また、認証コードを、時間毎に動的に変更できるようにし、同じロジックをRFIDチップ102bとスタンプ装置の両方に搭載した上で、印面も時刻に応じて変更できるようにすれば、まさにその時間にその巡回拠点に行ったことをスタンプと書き込まれたスタンプ情報との両方で証明することができる。
(書類の承認記録としての利用)
次に、RFIDチップとスタンプを押印可能な印面とを有する記録媒体として、書類の承認記録シールを適用した場合の例について説明する。かかる承認記録シールは、例えば会社内で使用される書類に貼り付けられ、ドキュメント管理にて利用される。なお、この例は、医療現場での記録にも利用可能である。
図23は、承認記録シールが貼り付けられた書類の外観図である。
図23に示す承認記録シール103上には、スタンプを押印するための複数の領域(枠印)103aが設けられており、各領域103aにスタンプが押印可能になっている。また、承認記録シール103には、RFIDチップ103bが貼り付けられている。
また、この例で使用されるスタンプ装置は、社員(担当、及び上長(所属長))が居る場所(拠点の一例)に設置され、上記第一実施形態と同様、設置される場所を示す場所データ(又は担当、又は及び上長を示す人物データ)を記憶する記憶部と、承認記録シール103の印面(領域103a)に対してスタンプを押印するための印版部(例えばゴム印)と、スタンプが押印される際に、通信可能範囲内に入った承認記録シール103のRFIDチップ103bを検知し、当該チップ103bに対して場所データ等を非接触通信により送信する送信部(CPU,RFIDアンテナ,及びRFIDリーダライタ)と、を少なくとも備えている。
そして、担当及び上長は、自己のスタンプ装置を用いて書類の承認記録シール103の領域103aに自身のスタンプ(印鑑)を押す。こうして当該スタンプが押印される際に、スタンプ装置は、承認記録シール103のRFIDチップ103bに場所データ及びタイムスタンプ等を有するスタンプ情報をRFIDチップ103bに送信して書き込ませる。これにより、いつ誰が承認したかがスタンプ(目視)と書き込まれたスタンプ情報との両方で確認できる。なお、最終承認された書類をR/Wにかざすことにより、いつ誰が承認したかのRFIDチップ103b内のスタンプ情報を簡単にシステムに登録することができる。