JP3915514B2 - Icカード - Google Patents

Icカード Download PDF

Info

Publication number
JP3915514B2
JP3915514B2 JP2002003836A JP2002003836A JP3915514B2 JP 3915514 B2 JP3915514 B2 JP 3915514B2 JP 2002003836 A JP2002003836 A JP 2002003836A JP 2002003836 A JP2002003836 A JP 2002003836A JP 3915514 B2 JP3915514 B2 JP 3915514B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
card
information
storage area
terminal
advertisement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002003836A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003208579A (ja
Inventor
学 三露
誠治 平野
浩 大石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Inc filed Critical Toppan Inc
Priority to JP2002003836A priority Critical patent/JP3915514B2/ja
Publication of JP2003208579A publication Critical patent/JP2003208579A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3915514B2 publication Critical patent/JP3915514B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Credit Cards Or The Like (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はICカードおよび同ICカードを用いた広告方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、情報技術の進展に伴い、ICカードを用いた様々なシステムの開発が進められている。ICカードはICチップ内にデータを記憶するので、磁気カードのように記録面がカード表面に露出されている構造のものに比しセキュリティー性が高く、且つ大容量のデータを記憶することが可能である。よって、最近では、例えば、クレジットカードシステム、キャッシュカードシステム、社員証システム、鉄道の乗車券システム、テレフォンカードシステム、衛星放送システム等を初めとする様々な分野で、ICカードの採用が進められている。
【0003】
このようなICカードの普及により、今後は、誰もがICカードを所持し、街角や各種店舗に設置されたICカード端末や、個人の情報端末等にそのICカードを装着するだけで、様々なサービスを受けることができるという環境の実現が期待されている。
【0004】
ところで、従来では、企業等の広告、宣伝のためのツールとしては、テレビやラジオといった放送媒体が主に利用されている。また、最近では、インターネットのホームページ上に広告バーナーを表示することも行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述のような広告手法は大がかりな仕組みを必要としているため、広告依頼者にとっては多くの広告費を支払うことが必要となり、広告コストが高くなるという問題がある。また放送やインターネットの広告バーナーは不特定多数のユーザを対象としたものであるので、特定のユーザ層をターゲットとした広告情報の提供は実際上困難であった。
【0006】
本発明は上述の事情を考慮してなされたものであり、その目的とするところは、各個人に配布して使用されるというICカードの特徴を利用して、広告情報をそれを必要とする利用者に効率よく提供することが可能なICカードおよび同ICカードを用いた広告方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明はかかる課題を解決するものであり、請求項1の発明は、ICカード読み取り可能な端末で使用可能なICカードにおいて、前記ICカードの表面に第1広告情報を印刷した広告印刷部と、不揮発性メモリと、前記不揮発性メモリの記憶領域に割り当てられ、保護対象のデータの書き込みに使用される第1の記憶領域と、前記不揮発性メモリの記憶領域に割り当てられ、繰り返し書き込み可能な第2の記憶領域と、前記第1の記憶領域を一回のみ書き込み可能な記憶領域に設定するために前記第1の記憶領域を書き換え不可に設定する記憶領域保護手段と、外部からの書き込み要求に応じて、前記ICカードを読み取り可能な端末の出力装置に第2の広告情報を出力させるための電子情報を前記第1の記憶領域に書き込むと共に、前記電子情報を書き込んだ領域を前記記憶領域保護手段によって書き換え不可に設定する書き込み制御手段と、前記端末の電源投入時または前記端末への前記ICカードの装着時に前記第1の記憶領域に記憶されている電子情報を前記端末に送信する処理を実行することによって、前記第2広告情報の出力を前記端末に促す電子情報送信手段とを具備し、前記記憶領域保護手段は、前記第1の記憶領域を所定バイトの記憶サイズを各々が有する複数の単位記憶領域に分けて管理し、前記各単位記憶領域毎にデータ書き換えの許可または禁止を示す保護情報を記憶する手段と、前記保護情報の値に基づいて前記第1の記憶領域に対する書き込みを単位記憶領域毎に許可又は禁止する手段とを含み、前記書き込み制御手段は、前記電子情報を前記第1の記憶領域に書き込むと共に、前記電子情報が書き込まれた単位記憶領域それぞれを書き換え不可に設定するために、前記電子情報が書き込まれた単位記憶領域それぞれに対応する保護情報の値を、書き込み許可を示す値から書き込み禁止を示す値に更新する手段とを含むことを特徴とする。
【0008】
このICカードにおいては、そのICカードの表面に第1広告情報が印刷されているとともに、ICカード内には、端末の出力装置にその第1広告情報に関連する第2広告情報を画像、音声等によって出力させるための電子情報が記憶されており、このICカードを端末に装着して使用する際には、そのICカードに記憶されている電子情報が端末に送信され、これによって第1広告情報に関連する第2広告情報の出力を行うべきことが端末に促される。この電子情報の送信は、端末の電源投入時または端末へのICカードの装着時に端末との間で実行される通信によって、自動的に実行される。これにより、一種のオープニング画面として、ICカードに固有の広告情報を自動的に表示すること等が出来る。また、ICカードは、例えば広告主が主催するイベント開場や、広告主が経営する店舗などに実際に足を運んだ利用者に対してその場で配布することができるので、イベントに関係するサービスや、各種商品に関する広告、宣伝のための広告情報などを表示するために必要な電子情報を予めICカードに書き込んでおき、それをイベント開場や店舗で配布するだけで、カード表面に印刷された第1広告情報のみならず、それに関連する第2広告情報をも特定のユーザ層をターゲットとして効率よく提供することが出来る。よって、企業等の広告、宣伝ツールとして有効に利用可能なICカードが実現される。また、このICカードにおいては、本来は書き換え可能な不揮発性メモリを使用しつつ、その第1記憶領域についてはそこに一度書き込んだデータを書き換え不可にする機能を設けているので、ICカードを読み取り可能な端末に第2の広告情報を出力させるための電子情報を第1記憶領域に記憶したICカードをその書き換えを禁止した状態で配布することが可能となる。これにより、ICカードの配布後に電子情報が書き換えられてしまうことが無くなり、より効率的に第2広告情報を利用者に提供することが出来る。また、第2の記憶領域についてはユーザが自由に使用することができる。さらに、第1の記憶領域については、所定バイトの記憶サイズを各々が有する複数の単位データ記憶領域に分けて管理されており、これら複数の単位データ記憶領域の内で、電子情報が書き込まれた各単位データ記憶領域についてのみ、その書き換えが禁止される。よって、第1の記憶領域内の余っている領域はICカードの配布後においても書き換え不可の各種データの書き込みに使用することが出来、ICカードの適用分野の拡張を図ることが可能となる。
【0009】
ここで、ICカードに記憶する電子情報は、端末の表示装置に第2広告情報として表示される動画、静止画の画像情報、または端末の音声出力装置に第2広告情報として音声出力すべき音声情報それ自体であってもよいが、請求項2の発明は、前記電子情報は、前記端末がアクセス可能なネットワーク上における前記第2広告情報の所在位置を示すアドレス情報であり、前記電子情報送信手段は前記アドレス情報を前記端末に送信するための処理を実行することによって、前記アドレス情報で指定されるネットワーク上のサーバをアクセスして前記第2広告情報を取得し且つその第2広告情報を前記端末の表示装置に表示する処理の実行を前記端末に促すことを特徴とする。これにより、アドレス情報という僅かなデータサイズの電子情報を書き込んでおくだけで、広告主の最新のホームページ等を第2広告情報として自動的に端末の出力装置に出力させることが可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1には、本発明の一実施形態に係るICカードが示されている。このICカード11はカード形状の外装内にICチップ13を埋め込んで構成されるものであり、ICカード読み取り可能な様々な端末に装着して使用される。端末とICカード11との間のインタフェースは接触型、非接触型のどちらであってもよく、また両者を兼ね備えるものであってもよい。非接触型インタフェースのICカードと端末との間の通信は端末に近接した位置にICカードをかざすことによって行われるが、この状態も端末へのICカードの装着を意味するものである。
【0023】
また、図1に示されているように、ICチップ13を含むさらに小型のICカードであるICチップカード12の部分だけをICカード11の外装体から切り離して使用出来る構成としても良い。ICチップカード12は、例えば携帯電話、PDAなどの携帯端末に装着する場合に利用される。
【0024】
ICカード11の利用形態、つまりICカード11がどのようなサービスに使用されるカードであるかについては特に制限されるものではない。ある特定のサービスを受けるための専用ICカードであっても良いし、またカード発行後に利用者が所望のサービスを受けるための加入手続きを行って、既に利用者に配布済みのICカード11内にそのサービスを受けるために必要な情報を登録する形式であっても良い。本実施形態では、ICカード11を、そのカード本来の用途に加え、個人の情報ツール、または企業等の広告、宣伝用ツールとしても利用できるようにするために、以下のような機能・構成をICカード11に設けている。
【0025】
ICカード11の外装体表面には、図1に示されているように、広告依頼者からの注文に応じてデザインされた文字や絵柄「AAABBB」が広告情報として印刷されている。これは、国や地方公共団体、民間企業等が提供するサービスの広告、宣伝を初め、各種商品、または観光地、ホテル、飲食店、アミューズメントパークなどの広告、宣伝のための情報である。ICチップカード12の外装体表面にも同様の広告情報が印刷されている。このようにICカード11およびICチップカード12の表面に広告情報を印刷した広告印刷部を設けているのは、ICカード11などを受け取ったユーザに訴求すると伴に、ICチップ13内に関連する広告情報が記憶されていることを認識させるためである。以下では、特段の断りがない限りは、ICカード11およびICチップカード12のどちらについても、ICカード11と表現することとする。
【0026】
さらに、本実施形態では、ICチップ13内にも、外装体表面に印刷された広告情報と関連する広告情報が電子情報として記憶されている。ICチップ13内に広告情報として記憶された電子情報(以下、広告用電子情報と称する)は、ICカード11が装着して使用される端末の表示装置や音声出力装置などの出力装置にそのICカード11に対応する広告情報を出力させるための情報である。例えば、端末の表示装置に広告情報として表示すべき動画、静止画などの画像情報それ自体、または、端末の音声出力装置に広告情報として出力すべき音声情報それ自体をICチップ13内に広告用電子情報として記憶してもよいし、またインターネット上で公開されている広告主のホームページのURL(Uniform Resource Locator)を広告用電子情報として記憶しても良い。ここで、URLとはインターネット上における広告情報の所在位置を示すアドレス情報であり、広告情報を保持するサーバのアドレスとそのサーバから取得すべき広告情報を構成するファイル名等からなる。
【0027】
ICチップ13には、図示のように、CPU21、カードインタフェース22、ROM23、RAM24、およびEEPROM25が内蔵されている。これらはバスを介して相互接続されている。CPU21はROM23内に記憶されているカードOSを実行することによってICチップ13の動作制御に関する各種機能を実行する。CPU21によって実行される主な機能は、ICカード11が装着された端末との間の通信機能、EEPROM25に対するデータのリード・ライト制御機能等である。
【0028】
カードインタフェース22は接触型または非接触型(その双方)に対応したインタフェース動作を行う。RAM24はCPU21の作業エリアとして利用される。
【0029】
EEPROM25は電気的に書き換え可能な不揮発性メモリであり、その不揮発性メモリの記憶領域内には一回書き込み領域26およびフリー書き込み領域27がそれぞれ割り当てられている。
【0030】
一回書き込み領域26は、書き換え(消去も含む)を防止する必要のある保護対象データの書き込みに使用される記憶領域であり、データの書き込みが一回のみに制限されている。上述の広告用電子情報28は、一回書き込み領域26に書き込まれる。これにより、広告用電子情報28を予め書き換え不可に設定した状態で、ICカード11をユーザに配布することが出来る。
【0031】
フリー書き込み領域27は、繰り返し書き込み可能な記憶領域である。このフリー書き込み領域27は基本的にはユーザが自由にデータを記憶するために利用可能な領域であり、ユーザは、例えばアドレス帳情報、スケジュール情報などといったユーザデータ(ユーザデータ1,ユーザデータ2)を端末を介してICカード11に保存し、さらにそれを必要に応じて端末を介してICカード11から読み出して使用することが出来る。ICカード11は、ICカード読み取り可能な端末であればどの端末に装着して使用することも出来るので、必要な個人情報(ユーザデータ)を持ち運ぶことが可能となる。また、フリー書き込み領域27にはアクセス権が設定された記憶領域も設けられており、これはICカード11を用いて特定のサービスを利用するために必要な識別情報などの固定データの書き込みなどにも利用できる。
【0032】
ICカード11内には電源が搭載されていないので、ICチップ13は、ICカード11が装着された端末からの給電を受けて動作する。端末からの給電はカードインタフェース22を通じて接触型または非接触型の形式で行われる。CPU21は給電を受けると動作を開始し、カードインタフェース22を通じて端末31との間の通信を開始する。
【0033】
本実施形態においては、広告用電子情報28の記憶管理とその広告用電子情報28を用いてICカード11固有の広告情報を端末31の出力装置に出力させるための機能として、CPU21には、電子情報送信処理機能、記憶領域保護機能、書き込み制御機能、等が設けられている。電子情報送信処理機能は、EEPROM25の一回書き込み領域26に記憶されている広告用電子情報28を端末31に送信して、その広告用電子情報28に基づく広告情報の出力を端末31に促す機能である。この電子情報送信処理機能により、ICカード11に印刷された広告情報に関連する広告情報を画像や音声でユーザに自動的に提供することが出来る。記憶領域保護機能は、EEPROM25内の一部の記憶領域を上述の一回書き込み領域26として設定するための機能であり、EEPROM25内の一部の記憶領域を通常の書き換え可能領域から書き換え不可領域に設定するために用いられる。この記憶領域保護機能は、EEPROM25内の一部の記憶領域に対する書き込みを許可またき禁止するための保護情報を用いて行われる。保護情報は、EEPROM25内の特定領域で管理されている。
【0034】
書き込み制御機能は、外部のホスト装置などからの書き込み要求に応じて、一回書き込み領域26として使用される記憶領域に広告用電子情報28を書き込むとともに、広告用電子情報28を書き込んだ記憶領域を記憶領域保護機能を用いて、書き換え不可に設定する機能である。
【0035】
次に、図2を参照して、ICカード11とそれが装着して使用される端末との関係について説明する。
【0036】
ICカード11は、ICカード専用端末(ICカード端末)の他、ICカード用アダプタなどを備えたパーソナルコンピュータや、ICチップカード用スロットを持つ携帯電話機、などの各種端末31に装着して使用することが出来る。携帯電話機に装着して使用されるICチップカード12は、その携帯電話機から音声通話、データ通信、等の無線通信サービスを利用するために必要な識別情報が書き込まれた一種のIDカードである。電話番号等の加入者情報が識別情報として記憶されている。識別情報が記憶されたICチップカード12を携帯電話機に装着することで、初めてその携帯電話機は無線通信サービスを実行することが可能となる。このような仕組みは、携帯電話機のみならず、例えばPDAなどの他の携帯端末に対しても同様にして適用することが出来る。
【0037】
広告主が公開しているホームページ等の所在位置を示すURLが広告用電子情報28として記憶されているICカード11が有線または無線によってインターネット30に接続可能な環境を持つ端末31に装着された場合には、ICカード11からURLを取得し、そのURLに基づいてインターネット30へのアクセスを行うという処理が端末31によって自動的に行われる。そして、そのURLで指定された所在位置情報に基づき、インターネット41上のWebサーバ41をアクセスして該当する広告ページ42が端末31によって取得され、その広告ページが端末31の出力装置に表示される。広告用電子情報28にURLが含まれておらず、端末31の出力装置に表示すべき画像情報などが広告用電子情報28としてICカード11に記憶されている場合には、インターネット41へのアクセス無しで、その画像情報などが直ちに端末31の出力装置に表示される。
【0038】
このような端末31の動作は、予め端末31内に実装されたICカード制御用プログラムを端末31内のCPUに実行させることによって実現される。もちろん、このICカード制御用プログラムをICカード11内に記憶しておき、端末11によるICカード11からのデータ読み込み時などにそのICカード制御用プログラムをICカード11から端末11に転送して実行させるようにしても良い。
【0039】
次に、図3を参照して、ICカード11内に記憶された広告用電子情報28を用いてそのICカード11に対応した固有の広告情報をユーザに提供するための一連の動作について説明する。ここでは、広告用電子情報28としてURLがICカード11に記憶されている場合を想定する。
【0040】
ICカード11が装着されている状態で端末31の電源が投入された時、あるいは既に電源が投入されている端末31に対してICカード11が装着された時には、そのICカード11の存在が端末31によって検出される(ステップS101)。そして、端末31はICカード11との間の通信を開始し、ICカード11から記憶されているデータを読み込むためのカード読み込み処理を開始する。このカード読み込み処理は、例えば、ICカード11の種類を判別したり、固定データとして記憶されている識別情報をICカード11から読み込んで特定のサービスを開始するために行われる処理である。
【0041】
このカード読み込み処理の中で、端末31は、識別情報の読み込みを行うと共に、広告用電子情報の取得も同時に行う。端末31が広告情報のリード要求をICカード11に指示すると(ステップS102)、ICカード11のCPU21は、その広告情報リード要求に応答して、ICカード11に対応した広告情報を端末31に出力させるために上述の電子情報送信処理機能を実行することにより、一回書き込み領域26から広告用電子情報28を読み出してそれを端末31に送信する(ステップS103)。広告用電子情報28がURLの場合、そのURLを端末31に送ることで広告ページを取得してそれを表示すべきことが端末31に促される。もちろん、端末31から明示的な広告情報リード要求を受けずとも、上述の電子情報送信処理機能が、端末31からの識別情報のリード要求に応答して、識別情報の読み出しと広告用電子情報28の読み出しとを自動的に行って、広告用電子情報28に基づく広告情報の出力を端末31に促すこともできる。
【0042】
端末31は、ICカード11から広告情報としてURLを取得すると、そのURLで指定されるインターネット30上のWebサーバ41をアクセスしてそのWebサーバ41に広告ページの取得要求を実行する(ステップS104)。Webサーバ41は取得要求された広告ページを端末31に送信する(ステップS105)。Webサーバ41から広告ページを受け取ると、端末31は、広告ページを自身の表示装置に画面表示する(ステップS106)。
【0043】
このように、ICカード11から端末31への広告用電子情報28の電子情報送信処理を、端末31の電源投入時または端末31へのICカード11の装着時に行うことにより、ユーザによる特別な操作無しで、広告情報を一種のオープニング画面としてユーザに提供することが可能となる。また、広告用電子情報28としてURLを使用することにより、僅かなデータサイズのデータを広告用電子情報28としてICカード11に書き込んでおくだけで、広告主の最新のホームページをユーザに広告情報として提供することが出来る。
【0044】
図4には、EEPROM25の記憶領域に割り当てられる具体的なメモリマップの一例が示されている。
【0045】
EEPROM25の記憶領域はカードOSによってディレクトリ構造で管理されている。このディレクトリ構造は、ルートディレクトリに相当するマスタファイルMF、その下層のディレクトリに相当するDF(Dedicated File)領域、および通常のファイルに相当するEF(Elementary File)領域から構成される。
【0046】
図4においては、一回書き込み領域26は、DF1というディレクトリ内におけるID1という名前のEF領域(EFID1)から構成されている。また、フリー書き込み領域27は、DF2というディレクトリ内におけるID2という名前の第1のEF領域(EFID2)27aと、ID3という名前の第2のEF領域(EFID3)27bから構成されている。
【0047】
第1のEF領域(EFID2)27aおよび第2のEF領域(EFID3)27bはどちらも繰り返し書き込みを行うことが出来る上書き可能領域であるが、第2のEF領域(EFID3)27bについてアクセス権が設定されている。このため、第2のEF領域(EFID3)27bに対するデータの書き込み・読み出しには予め決められた特定の認証処理を端末31のICカード制御用プログラムとICカード11のカードOSとの間で行うことが必要となる。
【0048】
さらに、EEPROM25の記憶領域にはプロテクションメモリ領域29も設けられている。このプロテクションメモリ領域29(以下、プロテクションメモリ29ともいう)は端末31からは参照できない秘匿化された特殊領域であり、ここには一回書き込み領域26への書き込みを許可または禁止制御するための保護情報が記憶されている。一回書き込み領域26を書き換え不可に設定するという上述の記憶領域保護機能は、プロテクションメモリ領域29の保護情報を用いて行われる。なお、保護情報を用いた書き込みの許可または禁止の制御は、一回書き込み領域26を構成する複数の単位記憶領域それぞれについて個別に行われる。
【0049】
図5には、プロテクションメモリ29に格納されている保護情報と一回書き込み領域26との関係が示されている。
【0050】
ここでは、一回書き込み領域26の記憶サイズが5バイトの場合を想定している。この場合、プロテクションメモリ29の保護情報は5ビット(b1〜b5)から成る。プロテクションメモリ29の1ビット目のビットb1は一回書き込み領域26の1バイト目の記憶領域#1に対応する保護情報であり、“0”は書き込み可を示し、“1”は書き込み不可を示す。同様に、2ビット目のビットb2から5ビット目のビットb5は、一回書き込み領域26の2バイト目の記憶領域#2から5バイト目の記憶領域#5それぞれに対応する保護情報である。
【0051】
初期状態においては、図5(a)に示すように、プロテクションメモリ29の保護情報b1〜b5はすべて“0”であり、一回書き込み領域26の全ての記憶領域#1〜#5は書き込み可能である。
【0052】
そして、広告用電子情報28を例えば一回書き込み領域26の記憶領域#2〜#4に書き込むと、図5(b)に示すように、プロテクションメモリ29の保護情報b2〜b4の値がそれぞれ“0”から“1”に更新される。これによって、一回書き込み領域26の記憶領域#2〜#4は書き込み不可に設定される。
【0053】
このように、広告用電子情報28を一回書き込み領域26に書き込むと共に、その広告用電子情報28を書き込んだ領域をプロテクションメモリ29の保護情報を用いて書き換え不可に設定するという書き込み制御機能をICカード11内に設けることにより、ROMライタなどを用いて読み出し専用のROMに広告用電子情報28を書き込むといった非効率な方法を用いることなく、広告主またはカード発行会社の端末によって書き込み制御信号をICカード11に指示するだけで、広告用電子情報28をその書き換えを禁止した状態でICカード11に容易に書き込むことが可能となる。つまり、カード発行会社については、ICカード11の製造後において広告依頼者から依頼があったときに、指定された広告用電子情報28を指定された枚数のICカード11に書き換え禁止にした状態で書き込んで即座に発行することが可能となる。また、広告主が、初期状態のICカード11上に自身のホームページのURLなどを広告用電子情報28としてICカード11に書き込んだ後に、それをその広告主が経営する店舗に訪れた客に対して配布することも可能となる。
【0054】
さらに、プロテクションメモリ29の保護情報を用いた書き込み制御処理においては、一回書き込み領域26を単位記憶領域毎に分けてデータ書き換えの許可または禁止を制御しているので、一回書き込み領域26内の余っている領域はICカード11の配布後においても書き換え不可のデータの書き込みに使用することが出来る。よって、ICカード11をユーザに配布した後でも、一回書き込み領域26は様々な保護対象データの記憶に利用することが出来る。例えば、前述したような特定のサービスを受けるために必要な識別情報を一回書き込み領域26に書き込むようにしても良い。
【0055】
次に、図6を参照して、ICカード11の初期状態からその配布に至るまでの過程におけるカード内記憶情報の変化の様子について説明する。
【0056】
図6においては、一回書き込み領域26のデータ記憶サイズが24バイトである場合を想定している。この場合、プロテクションメモリ29の保護情報は24ビットからなる。
【0057】
図6(a)に示されているように、ICカード11の初期状態においては、どの領域にもデータは書き込まれておらず、プロテクションメモリ29の24ビットの保護情報は全て“0”である。ICカード11の発行前には、一回書き込み領域26への広告用電子情報28の書き込みが行われる。図6(b)は16バイトの広告用電子情報28を一回書き込み領域26の先頭から書き込んだ場合を示している。この場合、プロテクションメモリ29の24ビットの保護情報の内、最初の16ビットは“0”から“1”に変化される。なお、例えば期間限定の広告用電子情報等については、書き換えを禁止する必要はないので、フリー書き込み領域27内の第1のEF領域(EFID2)27aに格納しても良い。
【0058】
ICカード11の配布後においては、図6(c)に示すように、ユーザは端末31を通じてフリー書き込み領域27内の第1のEF領域(EFID2)27aに自由にユーザデータを書き込むことが出来る。
【0059】
次に、図7を参照して、ICカード11のCPU21によって制御されるEEPROM25に対するリード・ライト動作について説明する。
【0060】
ICカード11のCPU21は、ICカード11が配布されたユーザが使用する端末やカード発行会社または広告主が所有する端末などの外部のホスト装置からデータを受信すると(ステップS111)、それがEEPROM25に対するアクセスコマンドであるかどうかを判断する(ステップS112)。EEPROM25に対するアクセスコマンドである場合、そのコマンドに含まれるリード/ライト情報およびディレクトリパス情報等によって、どの領域に対するアクセスで、且つそのアクセスがライトであるかリードであるかがCPU21によって判別される。
【0061】
一回書き込み領域26へのライトである場合、CPU21は、まずリード・ライトコマンド内のパラメタで指定されたアドレス値が正しいものであるかどうかをチェックする(ステップS113)。例えば、指定されたアドレス値が一回書き込み領域26のデータ記憶サイズを超えるような場合にはそのアドレス値は正しくないものと判定され、CPU21からアクセス要求元の外部ホスト装置に対してエラーが通知される。指定されたアドレス値が正しい場合には、CPU21は、上述の記憶領域保護機能を実行して、そのアドレス値で指定された一回書き込み領域26内の書き込み対象領域への書き込みを許可又は禁止するために、その書き込み対象領域に対応するプロテクションメモリ29内のビット値が“0”であるか“1”であるかを判断する(ステップS114)。
【0062】
ビット値が“1”となっている場合には、その書き込み対象領域は書き込み不可に設定されていると判定され、CPU21からアクセス要求元の外部のホスト装置に対してエラーが通知される。一方、ビット値が“0”の場合には、その書き込み対象領域は書き込み許可領域と判定され、書き込みが許可される。この場合、CPU21は、アクセスコマンドに含まれているワンタイムフラグの値を調べる(ステップS115)。ここで、ワンタイムフラグとはデータを書き込んだ後にその書き込み対象領域を書き込み禁止するかどうかを示すフラグである。ワンタイムフラグが“1”の場合には、CPU21は、書き込み制御機能を実行して、プロテクションメモリ29内の該当するビット値を“1”に更新すると共に、書き込み対象領域へのデータの書き込みを行う(ステップS116,S117)。このように、ワンタイムフラグが“1”の場合には、データが書き込まれた各記憶領域それぞれに対応するプロテクションメモリ29内の該当するビット値を、書き込み許可を示す値“0”から書き込み禁止を示す値“1”に更新する処理が行われる。一方、ワンタイムフラグが“0”の場合には、CPU21は、プロテクションメモリ29内の該当するビット値を“0”に保持したまま、書き込み対象領域へのデータの書き込みを行う(ステップS117)。
【0063】
このように、一回書き込み領域26にデータを書き込む場合には、そのデータの書き換えを禁止するか否かをホスト装置側で指定することができる。よって、例えば複数の広告用電子情報28を一回書き込み領域26に書き込む場合に、それら複数の広告用電子情報28を選択的に書き換え不可の状態に設定して、書き換え不可の広告用電子情報と書き換え可能な広告用電子情報とを混在させた状態で一回書き込み領域26に書き込むことも可能となる。
【0064】
一方、アクセスコマンドがフリー書き込み領域27へのライトである場合、CPU21は、まずそのコマンド内のパラメタで指定されたアドレス値が正しいものであるかどうかをチェックする(ステップS118)。そのアドレス値が正しくない場合は、CPU21からアクセス要求元の外部のホスト装置に対してエラーが通知される。指定されたアドレス値が正しい場合には、CPU21は、ステップS117でフリー書き込み領域27へのデータ書き込み処理を実行する。ただし、アクセス権が設定されている第2のEF領域(EFID3)27bへの書き込みの場合には、外部のホスト装置との間でパスワード等を利用した照合処理が行われ、正しく認証した場合にのみ書き込みが許可されることになる。
【0065】
また、アクセスコマンドがリード要求である場合にも、CPU21は、まずそのコマンド内のパラメタで指定されたアドレス値が正しいものであるかどうかをチェックする(ステップS119)。そのアドレス値が正しくない場合は、CPU21からアクセス要求元の外部ホスト装置に対してエラーが通知される。指定されたアドレス値が正しい場合には、CPU21は、そのアドレス値で指定される一回書き込み領域26またはフリー書き込み領域27から該当するデータを読み出し、それをホスト装置に送信する。一回書き込み領域26からのデータ読み出しである場合には、上述の電子情報送信処理機能によって、広告用電子情報28がホスト装置に送信されることになる。
【0066】
端末31で実行されるICカード制御用プログラムは、端末31の電源投入時またはICカード11の装着時に、識別情報の読み出しを要求するリードコマンドと広告用電子情報28の読み出しを要求するリードコマンドを発行するので、ICカード11を装着して端末31を使用する際には、端末31はICカード11に対応した特定のサービスが開始可能となるとともに、端末31に対して広告用電子情報28に対応した広告情報の表示を促すことが出来る。また、アクセス権が設定されている第2のEF領域(EFID3)27bからのデータ読み出しの場合には、外部のホスト装置との間でパスワード等を利用した照合処理が行われ、正しく認証した場合にのみデータ読み出しが許可されることになる。
【0067】
図8には、一回書き込み領域26にデータを書き込む際のホスト装置の画面遷移の様子が示されている。
【0068】
ICカード11が配布されたユーザが使用する端末やカード発行会社または広告主が所有する端末などの外部のホスト装置で実行されるICカード制御用プログラムは、操作者によってデータを書き込む指示が選択されると、まず、図8(a)のようなGUI画面を表示して、データをICカード11に保存するか否かを操作者に問い合わせる。図8(a)の画面上の「はい」のボタンが操作者により選択されると、ICカード制御用プログラムは、図8(b)のようなGUI画面を表示して、当該データを書き換えから保護するか否かを操作者に問い合わせる。
【0069】
図8(b)の画面上の「はい」のボタンが操作者により選択されると、ICカード制御用プログラムは、前述のワンタイムフラグを“1”に設定した状態で一回書き込み領域26へのライトコマンドをICカード11に指示する。これにより、ICカード11は、一回書き込み領域26に書き込み、対応するプロテクションメモリのビット値を“1”にする。そして、ICカード制御用プログラムは、図8(c)のような画面を表示して、データが保護された状態で保存された旨を操作者に通知する。
【0070】
一方、図8(b)の画面上の「いいえ」のボタンが操作者により選択されると、ICカード制御用プログラムは、前述のワンタイムフラグを“0”に設定した状態で一回書き込み領域26へのライトコマンドをICカード11に指示する。これにより、ICカード11では、一回書き込み領域26に書き込み、プロテクションメモリに対しては操作は行われない。そして、ICカード制御用プログラムは、図8(d)のような画面を表示して、データが保護されずに保存された旨を操作者に通知する。
【0071】
次に、図9のフローチャートを参照して、ICカード11が配布されたユーザが使用する端末31に広告情報を表示させる手順について説明する。ここでは、ICカード専用端末ではなく、パーソナルコンピュータや携帯電話などを端末31として称する場合を想定する。
【0072】
ICカード11が装着されている状態で端末31の電源が投入された時、あるいは既に電源が投入されている端末31に対してICカード11が装着された時には、端末31内に予め組み込まれているICカード制御用プログラムが自動的に起動される。ICカード制御用プログラムは、ICカード11が装着されたことを検出すると(ステップS201)、ICカード11内のカードOSとの間で通信を開始して、識別情報などの必要な情報をICカード11から取得すると共に、一回書き込み領域26からデータを読み出すためのリードコマンドをICカード11に指示して、広告用電子情報28の取得を試行する。そして、広告用電子情報28がICカード11から読み出されて端末31に送信されるかどうかによって、一回書き込み領域26に広告用電子情報28が書き込まれているかどうかを判断する(ステップS202)。広告用電子情報28がICカード11から送信されなかった場合、つまり広告用電子情報28が書き込まれていなかった場合には、広告情報を表示するための処理はこの時点で終了される。
【0073】
広告用電子情報28がICカード11から送信された場合、つまり広告用電子情報28が書き込まれていた場合には、ICカード制御用プログラムは、端末31内に広告用電子情報28に対応する広告情報を表示するために必要なアプリケーションプログラムが存在するか否かを判断する(ステップS203)。例えば、広告用電子情報28としてURLが記憶されていた場合には、Webブラウザなどのアプリケーションが広告情報を表示するために必要なアプリケーションプログラムとなる。また、広告用電子情報28として所定のファイル形式の画像情報が記憶されていた場合には、そのファイル形式の画像情報を扱うことが可能な画像ビューアプログラム等が広告情報を表示するために必要なアプリケーションプログラムとなる。
【0074】
広告情報を表示するために必要なアプリケーションプログラムが端末31内に存在しない場合には、広告情報を表示するための処理はこの時点で終了される。一方、広告情報を表示するために必要なアプリケーションプログラムが端末31内に存在する場合には、ICカード制御用プログラムは、当該アプリケーションプログラムに広告用電子情報28を渡してそのアプリケーションプログラムを起動する(ステップS204)。広告用電子情報28が画像情報などから構成される広告情報それ自体である場合は、起動されたアプリケーションプログラムによって当該広告情報が端末31の表示装置に表示されるが、広告用電子情報28がURLの場合には、起動されたアプリケーションプログラムによって次の処理が実行される。
【0075】
すなわち、起動されたアプリケーションプログラムは、URLに基づいてインターネット上のWebサーバをアクセスすることにより、URLで指定された広告ページをインターネットを介して取得する(ステップS205)。そして、アプリケーションプログラムは、取得した広告ページを端末31の表示装置に表示する(ステップS206)。
【0076】
通常、広告ページには他の関連ホームページのURLがリンク情報として含まれているので、表示されている広告ページ上で他のWebページへのリンク情報をクリックすることにより、別のWebページを表示することも出来る。また、広告ページ等には、アンケートなどの目的でユーザに名前、住所、メールアドレスなどの個人情報の入力を促す入力フィールドが定義されているものもある。その入力フィールドに入力された個人情報はサーバに送信されることになるが、この際、その個人情報をICカード11のフリー書き込み領域27に保存することもできる。このようなアンケート用の個人情報をICカード11のフリー書き込み領域27に保存しておくことにより、再度同一のWebページにアクセスした際には、フリー書き込み領域27から個人情報を読み出してWebページ上の入力フィールドに容易に入力することが可能となる。
【0077】
なお、Webブラウザや画像ビューアの機能はICカード制御用プログラム内に実装しておくことも可能である。
【0078】
また、ICカード11と端末31との間で行われる通信によってICカード11から広告用電子情報28を端末31に送信して広告情報の出力を端末31に促す電子情報送信処理は、ICカード11のカードOSと端末31のICカード制御用プログラムとの間で取り決めた手順で行えばよいので、ICカード制御用プログラムの読み出し要求を待たずに、ICカード11内のCPU21が広告用電子情報28の記憶の有無を判断し、記憶されている場合にその広告用電子情報28を端末31に送信するようにしても良い。このようなCPU21による電子情報送信処理は、端末31からの給電を受けてCPU21が動作を開始したときに最初に実行すればよい。
【0079】
また、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果の少なくとも1つが得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0080】
【発明の効果】
以上のように、請求項1の発明によれば、第1広告情報が印刷されたICカードを端末に装着して使用する際に自動的にICカードに固有の第2広告情報を端末に出力させることが出来るので、第2広告情報を出力するための電子情報を記憶したICカードを利用者に配布するだけで、効率よく利用者に第2広告情報を提供することが出来る。また、請求項2の発明によれば、電子情報としてネットワーク上における第2広告情報の所在位置を示すアドレス情報をICカードに記憶することで、広告主の最新のホームページ等を第2広告情報として自動的に端末の出力装置に出力させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るICカードの構成を説明するための図。
【図2】同実施形態のICカードとそれが装着して使用される端末との関係を説明するための図。
【図3】同実施形態のICカード内に記憶された広告用電子情報を用いてそのICカードに対応した固有の広告情報をユーザに提供するための一連の動作を説明するための図。
【図4】同実施形態のICカード内に設けられた記憶領域に割り当てられるメモリマップの一例を示す図。
【図5】同実施形態のICカード内に設けられたプロテクションメモリに格納されている保護情報と一回書き込み領域との関係を示す図。
【図6】同実施形態のICカードの初期状態からその配布に至るまでの過程におけるカード内記憶情報の変化の様子を示す図。
【図7】同実施形態のICカードのCPUによって実行されるEEPROMのリード・ライト動作を説明するフローチャート。
【図8】同実施形態のICカード内に設けられた一回書き込み領域にデータを書き込む際のホスト装置の画面遷移の様子を示す図。
【図9】同実施形態のICカードが配布されたユーザが使用する端末に広告情報を表示させる手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
11…ICカード
12…ICチップカード
13…ICチップ
21…CPU
25…EEPROM
26…一回書き込み領域
27…フリー書き込み領域
28…広告用電子情報
29…プロテクションメモリ領域
30…インターネット
41…Webサーバ
42…広告ページ

Claims (2)

  1. ICカード読み取り可能な端末で使用可能なICカードにおいて、
    前記ICカードの表面に第1広告情報を印刷した広告印刷部と、
    不揮発性メモリと、
    前記不揮発性メモリの記憶領域に割り当てられ、保護対象のデータの書き込みに使用される第1の記憶領域と、
    前記不揮発性メモリの記憶領域に割り当てられ、繰り返し書き込み可能な第2の記憶領域と、
    前記第1の記憶領域を一回のみ書き込み可能な記憶領域に設定するために前記第1の記憶領域を書き換え不可に設定する記憶領域保護手段と、
    外部からの書き込み要求に応じて、前記ICカードを読み取り可能な端末の出力装置に第2の広告情報を出力させるための電子情報を前記第1の記憶領域に書き込むと共に、前記電子情報を書き込んだ領域を前記記憶領域保護手段によって書き換え不可に設定する書き込み制御手段と、
    前記端末の電源投入時または前記端末への前記ICカードの装着時に前記第1の記憶領域に記憶されている電子情報を前記端末に送信する処理を実行することによって、前記第2広告情報の出力を前記端末に促す電子情報送信手段とを具備し、
    前記記憶領域保護手段は、前記第1の記憶領域を所定バイトの記憶サイズを各々が有する複数の単位記憶領域に分けて管理し、前記各単位記憶領域毎にデータ書き換えの許可または禁止を示す保護情報を記憶する手段と、前記保護情報の値に基づいて前記第1の記憶領域に対する書き込みを単位記憶領域毎に許可又は禁止する手段とを含み、
    前記書き込み制御手段は、前記電子情報を前記第1の記憶領域に書き込むと共に、前記電子情報が書き込まれた単位記憶領域それぞれを書き換え不可に設定するために、前記電子情報が書き込まれた単位記憶領域それぞれに対応する保護情報の値を、書き込み許可を示す値から書き込み禁止を示す値に更新する手段とを含むことを特徴とするICカード。
  2. 前記電子情報は、前記端末がアクセス可能なネットワーク上における前記第2広告情報の所在位置を示すアドレス情報であり、
    前記電子情報送信手段は前記アドレス情報を前記端末に送信するための処理を実行することによって、前記アドレス情報で指定されるネットワーク上のサーバにアクセスして前記第2広告情報を取得し且つその第2広告情報を前記端末の出力装置に出力する処理の実行を前記端末に促すことを特徴とする請求項1記載のICカード。
JP2002003836A 2002-01-10 2002-01-10 Icカード Expired - Fee Related JP3915514B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002003836A JP3915514B2 (ja) 2002-01-10 2002-01-10 Icカード

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002003836A JP3915514B2 (ja) 2002-01-10 2002-01-10 Icカード

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003208579A JP2003208579A (ja) 2003-07-25
JP3915514B2 true JP3915514B2 (ja) 2007-05-16

Family

ID=27643323

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002003836A Expired - Fee Related JP3915514B2 (ja) 2002-01-10 2002-01-10 Icカード

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3915514B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4821233B2 (ja) * 2005-09-28 2011-11-24 ソニー株式会社 データ記録装置、接続装置、情報処理方法、及び情報処理システム
JP2007122375A (ja) * 2005-10-27 2007-05-17 P Up:Kk 広告用記憶媒体発行装置
JP2007122374A (ja) * 2005-10-27 2007-05-17 P Up:Kk 広告用記憶媒体
JP5524767B2 (ja) * 2009-09-02 2014-06-18 株式会社半導体エネルギー研究所 半導体装置及びその駆動方法
JP2018128623A (ja) * 2017-02-10 2018-08-16 昌栄印刷株式会社 ボイスカード、ボイスカードの製造方法、画像音声データ再生システム、及び画像音声データの再生方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003208579A (ja) 2003-07-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4763332B2 (ja) 移動体端末装置並びに非接触カード機能管理システム及び非接触カード機能取得システム
JP4717381B2 (ja) 移動機、及び、アクセス制御方法
US20050038872A1 (en) Information providing system using code information
JP4639676B2 (ja) レンタルサーバシステム
CN1393802A (zh) 卡系统,卡信息提示设备,卡发行设备,更新设备及卡信息发布系统
US7207482B2 (en) Method and system for providing services to a portable electronic device via a terminal device that handles the portable electronic device
JP2005056305A (ja) メモリ領域に分割領域を持つ情報記憶装置
JP2002334270A (ja) 無線icチップ実装の紙媒体を利用した発注・予約管理方法および広告効果分析方法並びにそれらのシステム
EP1493157B1 (en) Semiconductor memory card and computer readable program
JP2007206893A (ja) Icカード及びインストールシステム
JP3915514B2 (ja) Icカード
JP2005182525A (ja) 記憶装置
JP2010531016A (ja) スマートカードを管理するためのシステムおよびその方法
JP4486828B2 (ja) 半導体メモリカード、コンピュータ読取可能なプログラム
JP2005134953A (ja) 未設定icカード、icカード発行システム及びicカードアプリケーションの発行方法
JP3890945B2 (ja) 情報提供サーバ、情報提供方法、端末、プログラム及び情報登録端末
JPH0696304A (ja) メモリカード
JP2004341938A (ja) Etc車載システム、etc車載器、etc車載器用icカード
JP2000227946A (ja) 携帯可能電子装置
EP1323127B1 (en) Data carrier having option means
JP2004086804A (ja) Icカードおよびicカード発行システム
JP2006185445A (ja) サービス提供方法及びサービス提供装置
JP2002049640A (ja) 広告配信システム、及び広告配信方法
JP6554884B2 (ja) 非接触ic媒体及びデータの読み取り方法
JP2004220493A (ja) マルチアプリケーション対応カード型情報記録媒体、このカード型情報記録媒体のための印刷システム、およびカード型情報記録媒体にサービスの内容を表示する方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060712

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060815

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061011

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070116

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070129

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100216

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110216

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120216

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130216

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140216

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees