JP2009264659A - 室内機ユニットおよび空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】エアフィルタの清掃容易化を図るとともに、エアフィルタの損傷を防止することができる室内機ユニットおよび空気調和機を提供する。
【解決手段】室内空気が筐体14A内に流入する吸入部17を有するグリル19と、吸入部17から室内空気とともに流入する塵埃を捕集するエアフィルタ31と、エアフィルタ31に沿って移動することにより、エアフィルタ31に付着した塵埃を取り除くブラシ部85、および、ブラシ部85により取り除かれた塵埃が貯留される貯留部99と、が設けられ、少なくとも貯留部99およびグリル19が、エアフィルタ31と分離して筐体14Aに対して昇降することを特徴とする。
【選択図】図6

Description

本発明は、室内機ユニットおよび空気調和機に関する。
従来、空気調和機の室内機ユニットは、室内空気を内部に吸入し、その温度を調整した後、再び室内へ温度調整された室内空気を吹き出している。この際に、室内空気中に浮遊する塵埃を捕集し、室内機ユニット内に侵入するのを防ぐエアフィルタが、室内機ユニットの吸入口に設けられている。
室内機ユニットを運転し続けると、エアフィルタには捕集された塵埃が蓄積される。すると、エアフィルタにおける室内空気の流通抵抗が増加し、室内機ユニットの効率が低下する問題があった。一方、蓄積された塵埃にカビなどが発生する恐れもあった。
上述の問題を解決するためには、エアフィルタに蓄積された塵埃を取り除く必要があった。
しかしながら、通常、室内機ユニットは高所に設置されることが多く、エアフィルタの清掃を行うことは容易でなかった。特に、天井埋め込み式室内機ユニットや、天井吊り下げ式室内機ユニットは、設置位置が天井に近くエアフィルタの清掃作業が困難を伴うものであった。
そのため、高所に設置されたエアフィルタの清掃に関するさまざまな技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005−083721号公報
上述の特許文献1に記載の技術では、エアフィルタから取り除いた塵埃は室内機ユニットに設けられた塵埃箱に貯留されている。そのため、エアフィルタの清掃を行う毎に、室内機ユニットから塵埃を取り除く必要がなくなるため、エアフィルタの清掃作業に伴う困難が軽減されている。
しかしながら、塵埃箱に貯留された塵埃等を室内機ユニットから取り除く作業は必要であることから、エアフィルタの清掃作業に伴う高所作業などの困難な作業を、依然として行う必要があった。
上述の高所作業を行う必要をなくす技術として、室内機ユニットにおけるグリルや、エアフィルタや、エアフィルタを清掃する清掃部などを一体に昇降させる技術が提案されている。この技術によれば、清掃部が床面近くまで降りてくるため、清掃部に貯留された塵埃を取り除く際に、高所作業する必要がない。
しかしながら、上述の技術では、清掃部とともにエアフィルタも床面近くまで降りてくる。すると、作業者が清掃部に貯留された塵埃を取り除く作業を行う際に、誤ってエアフィルタに触れて、エアフィルタを損傷させる恐れがあるという問題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、エアフィルタの清掃容易化を図るとともに、エアフィルタの損傷を防止することができる室内機ユニットおよび空気調和機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を提供する。
本発明の室内機ユニットは、室内空気が筐体内に流入する吸入部を有するグリルと、前記吸入部から室内空気とともに流入する塵埃を捕集するエアフィルタと、前記エアフィルタに沿って移動することにより、前記エアフィルタに付着した塵埃を取り除くブラシ部、および、該ブラシ部により取り除かれた塵埃が貯留される貯留部と、が設けられ、少なくとも前記貯留部および前記グリルが、前記エアフィルタと分離して前記筐体に対して昇降することを特徴とする。
本発明によれば、貯留部はグリルとともに筐体から下降するため、下降した貯留部から容易に塵埃を取り除くことができる。言い換えると、作業者は高所に上ることなく、貯留部から塵埃を取り除くことができる。
一方、貯留部が筐体から下降してもエアフィルタは筐体内に残るため、貯留部から塵埃を取り除く際に、作業者がエアフィルタに触れる恐れがない。
上記発明においては、前記ブラシ部を、前記エアフィルタに沿って移動させる駆動部が設けられ、前記グリルを前記筐体から下降させる際に、前記貯留部は、前記ブラシ部と分離され前記グリルとともに下降されることが望ましい。
本発明によれば、貯留部とブラシ部とが分離して、塵埃が溜まる貯留部のみがグリルとともに筐体から下降するため、貯留部に溜まった塵埃の除去が容易となる。
一方で、駆動部からブラシ部および貯留部への駆動力の伝達経路を係合分離する必要があるブラシ部および貯留部を一体に下降させる場合と比較して、駆動部からブラシ部への駆動力の伝達経路を分離する必要がないため、駆動部からブラシ部に駆動力を容易に伝達することができる。
上記発明においては、前記ブラシ部および前記貯留部を、前記エアフィルタに沿って移動させる駆動部が設けられ、前記グリルを前記筐体から下降させる際に、前記ブラシ部および前記貯留部は前記駆動部から分離され、前記グリルとともに下降されることが望ましい。
本発明によれば、ブラシ部および貯留部が駆動部から分離して、グリルとともに筐体から下降するため、貯留部に溜まった塵埃の除去が容易となる。
一方で、貯留部とブラシ部とが分離して貯留部のみが下降する場合と比較して、ブラシ部が蓋の役割を果たすため、下降の際に溜まった塵埃が貯留部からこぼれることが防止される。
上記発明においては、前記ブラシ部と前記駆動部との間に前記エアフィルタが配置され、前記ブラシ部および前記貯留部の少なくとも一方と、前記駆動部とを、前記エアフィルタを迂回して接続する伝達部が設けられ、前記グリルを前記筐体から下降させる際に、前記ブラシ部と前記伝達部との間から前記エアフィルタが移動され、前記伝達部が前記駆動部から分離され、前記伝達部、前記ブラシ部および前記貯留部が前記グリルとともに下降されることが望ましい。
本発明によれば、ブラシ部と伝達部との間からエアフィルタを移動させて抜いた後に、伝達部が駆動部から分離され、伝達部、ブラシ部および貯留部が一体になってグリルとともに筐体から下降するため、貯留部に溜まった塵埃の除去が容易となる。
一方で、貯留部とブラシ部とが分離して貯留部のみが下降する場合と比較して、ブラシ部が蓋の役割を果たすため、下降の際に溜まった塵埃が貯留部からこぼれることが防止される。
本発明の空気調和機は、上記本発明の室内機ユニットと、該室内機ユニットとともに冷媒が循環する冷媒流路を構成する室外機ユニットと、が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、上記本発明の室内機ユニットを備えるため、室内機ユニットにおけるエアフィルタ清掃の容易化を図るとともに、エアフィルタの損傷を防止することができる。
本発明の室内機ユニットおよび空気調和機によれば、貯留部はグリルとともに筐体から下降し、エアフィルタは筐体内に残るため、エアフィルタの清掃容易化を図るとともに、エアフィルタの損傷を防止することができるという効果を奏する。
〔第1の実施形態〕
以下、本発明の第1の実施形態に係る空気調和機ついて図1から図6を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る空気調和機の全体構成を説明する図である。
本実施形態における空気調和機1は、図1に示すように、天井に設置される室内機ユニット3と、室外に設置される室外機ユニット5と、室内機ユニット3と室外機ユニット5との間で冷媒を循環させる冷媒流路7と、室内機ユニット5および室外機ユニット5の運転状態を指示するリモコン8と、から概略構成されている。
室外機ユニット5は、図1に示すように、冷媒を圧縮する圧縮機9と、冷媒と室外空気との間で熱交換を行なう室外熱交換器11と、室外ファン13と、から概略構成されている。
図2は、図1の室内機ユニットの構成を説明する断面図である。
室内機ユニット3は、図2に示すように、下部に天面パネル14およびスペーサ(筐体)14Aを有し、天井に埋め込み設置される筐体15と、室内空気を吸込む吸込口(吸入部)17が形成された吸込みグリル(グリル)19と、室内空気を吸込み送り出す室内ファン21と、室内空気と冷媒との間で熱交換を行なう室内熱交換器23と、から概略構成されている。
筐体15内部の上面における略中央には、室内ファン21を駆動するファンモータ25が配置され、室内ファン21およびファンモータ25の周囲には、室内熱交換器23が配置されている。室内ファン21の下方(図2中の下方)には、室内ファン21に流入する室内空気の流れを整えるベルマウス27が配置され、ベルマウス27の下方には、吸込みグリル19が配置されている。天面パネル14に設けられた吸込みグリル19の周囲には、室内ファン21から室内熱交換器23を通過した室内空気が、筐体15から流出する吹出口29が形成されている。
図3は、図2の室内機ユニットにおける吸込みグリル、天面パネルおよびスペーサの構成を説明する部分斜視図である。
吸込みグリル19と対向する略中央領域には、図3に示すように、吸入される空気に含まれる塵埃等を除去するエアフィルタ31が配置され、エアフィルタ31と吸込みグリル19との間には、エアフィルタ31を清掃する清掃部33が配置されている。
吸込みグリル19の縁領域である枠部の四隅には、図3に示すように、吸込みグリル19を昇降させるワイヤ63が配置されている。天面パネル14上には所定の厚さ寸法を有するスペーサ14Aが配置され、該スペーサ14Aによって形成される空間には、清掃部33を駆動するために駆動用シャフト(駆動部)45を回転駆動する駆動モータ(駆動部)35と、シャフトの回転により往復駆動される往復動部(駆動部)37および上部伝達部(伝達部)39と、が天面パネル14上に設置されたフレーム41に保持されて配置されている。
図4は、図3のスペーサおよび天面パネル上に設置されたフレームの構成を説明する分解斜視図である。
スペーサ14Aは、図4に示すように、矩形状の枠体から構成され、枠体内の空間には、駆動モータ35や往復動部37を保持するフレーム41が配置されている。なお、スペーサ14Aの枠体の中央に形成された貫通孔は、室内機ユニット3に流入する空気の流路であり、周囲に形成された4つの貫通孔は、室内機ユニット3から流出する空気の流路である。
天面パネル14上に設置されるフレーム41には、駆動モータ35や往復動部37などを支持する支持部43が設けられている。支持部43は、フレーム41における対向する一対の辺であって、略中央部に設けられている。支持部43は、フレーム41の内周面から内側に向かって突出する凸状の部材であり、駆動モータ35と、往復動部37とを支持するものである。駆動モータ35は、フレーム41と支持部43との間に配置され、往復動部37は、一対の支持部43の間に配置されている。
なお、上述のように、フレーム41に支持部43を設けて、支持部43により駆動モータ35や往復動部37などを支持してもよいし、支持部43を設けることなく、フレーム41が直接駆動モータ35や往復動部37などを支持するように構成してもよく、特に限定するものではない。
往復動部37は、図4に示すように、駆動モータ35により回転駆動される駆動用シャフト45と、駆動用シャフト45により回転駆動されるウォームギア47と、ウォームギア47と係合される駆動用ラックギア49と、を備えている。
駆動用シャフト45は、断面が六角形などの多角形に形成された柱状部材であり、一対の支持部43の間に回転可能に支持されている。
ウォームギア47は、駆動用シャフト45により回転駆動されるとともに、駆動用シャフト45の長手方向に移動可能に配置されている。つまり、ウォームギア47には、駆動用シャフト45の断面形状と同一形状の貫通孔が形成され、その貫通孔に駆動用シャフト45が挿通されている。そのため、駆動用シャフト45の回転駆動力がウォームギア47に伝達されるとともに、駆動用シャフト45の長手方向にウォームギア47が移動可能となる。
駆動用ラックギア49は、図4に示すように、回転駆動されるウォームギア47と係合することにより、ウォームギア47が往復移動する駆動力を発生させるものである。駆動用ラックギア49は、一対の支持部の間に固定配置されている。駆動用ラックギア49は、断面が略H状に形成され、その中央にウォームギア47と係合されるラックギアが形成されている。なお、駆動用ラックギア49の断面形状は、上述のように略H状に形成されていてもよいし、その他の形状であってもよく、特に限定するものではない。
駆動力伝達部53には、図4に示すように、後述する下部伝達部75に往復駆動力を伝達する一対の側板61と、側板6を繋ぐ天板59と、が設けられている。
側板61の下方端部には、後述する下部伝達部75と係合される上部係合部69が形成されている。上部係合部69には、下部伝達部75を挟み、往復駆動力を下部伝達部75に伝達する上部凹部71と、側板61から外側に延び、上部伝達部39および下部伝達部75の間の相対姿勢を規定する押さえ板73と、が設けられている。
図5は、図3の吸込みグリル上に設けられるエアフィルタおよび清掃部の構成を説明する部分分解斜視図である。
吸込みグリル19上には、図5に示すように、吸入される空気に含まれる塵埃等を除去するエアフィルタ31と、エアフィルタ31を清掃する清掃部33と、清掃部33に往復駆動力を伝達する下部伝達部(伝達部)75と、が矩形状の台座119を介して設置されている。
吸込みグリル19上に設置される台座119は、清掃部33を支持する枠体である。台座119には、図5および図6に示すように、略中央にエアフィルタ31が配置される矩形状の貫通孔が形成され、上記貫通孔の対向する辺に沿った方向であって、清掃部33の移動方向に沿って延びるガイド部79が設けられている。ガイド部79は、清掃部33を支持するとともに、清掃部33がその上を往復移動するものである。
図6は、図5の吸込みグリルの構成を説明する断面図である。
スペーサ14Aまたはエアフィルタ31など、筐体15に固定された部材におけるガイド部79との対向領域には、図6に示すように、ガイド部79に沿って延びる回転用ラックギア77が設けられている。回転用ラックギア77は、後述する回転ブラシ部85のピニオンギア93と噛み合わされ、回転ブラシ部85に回転駆動力を発生させるものである。
清掃部33には、図6に示すように、エアフィルタ31に捕集された塵埃などを除去する回転ブラシ部(ブラシ部)85と、回転ブラシ部85により除去された塵埃などを一時的に貯留するダストボックス87と、が設けられている。
回転ブラシ部85には、図6に示すように、エアフィルタ31に捕集された塵埃などを掃き取るブラシ部91と、回転ブラシ部85を回転駆動させるピニオンギア93とが設けられている。
ダストボックス87には、図6に示すように、下部伝達部75から往復駆動力が伝達される本体97と、塵埃などを一時的に貯留する貯留部99と、が設けられている。
本体97は回転ブラシ部85を回転可能に保持するよう構成されている。その一方、貯留部99は、本体97と分離して吸込みグリル19とともに昇降するように構成されている。
例えば、本体97と回転ブラシ部85とを、電磁石を用いて吸着分離させてもよいし、本体97と回転ブラシ部85とを貫通および離脱可能に構成されたピンを用いて、本体97と回転ブラシ部85と結合分離させてもよく、特に限定するものではない。
下部伝達部75は、図6に示すように、略棒状に形成された部材であって、その長手方向における両端部に清掃部33のブラケット101を把持する把持部109が設けられている。
次に空気調和機1における暖房運転時の作用について説明する。
冷媒は、圧縮機9により圧縮され室内熱交換器23に送り出される。室内熱交換器23に流入した冷媒は、室内空気に対して熱を放出し、凝縮・液化する。液化した冷媒は、膨張弁を通過する際に減圧され室外熱交換器11に流入する。室外熱交換器11に流入した冷媒は、室外熱交換器11から熱を奪い、蒸発・気化する。気化した冷媒は再び圧縮機9に流入し、上述のサイクルを繰り返す。
次に、室内機ユニット3内における室内空気の流れについて説明する。
室内空気は、図2に示すように、ファンモータ25により室内ファン21が回転することにより、吸込口17から筐体15内に流入する。筐体15に流入した室内空気は、エアフィルタ31を通過し、室内空気に含まれるゴミがエアフィルタ31に捕集される。
エアフィルタ31を通過した室内空気は、ベルマウス27を通過して室内ファン21に吸込まれる。室内ファン21に吸込まれた室内空気は、室内ファン21の半径方向外側へ送り出され、室内熱交換器23を通過する。
冷房運転時には、室内空気は室内熱交換器23を通過する際に冷媒に熱を奪われ冷却される。一方、暖房運転時には、室内空気は室内熱交換器23を通過する際に冷媒から熱を受取り加熱される。
室内熱交換器23を通過した室内空気は、吹出口29から室内へ流出する。
次に、本実施形態におけるエアフィルタの清掃における作用について説明する。
上述のように、室内機ユニット3の運転によりエアフィルタ31に付着した塵埃は、清掃部33をエアフィルタ31の面に沿って往復動させることにより取り除かれる。
具体的には、駆動モータ35の回転駆動力が、図4に示すように、駆動用シャフト45に伝達され、ウォームギア47が回転駆動される。駆動用ラックギア49と係合されたウォームギア47は、回転駆動されることにより駆動用シャフト45に沿って往復駆動される。ウォームギア47の駆動方向は、駆動モータ35の回転方向により制御される。ウォームギア47の往復動は上部伝達部39に伝達され、上部伝達部39は、ウォームギア47とともに往復動される。
上部伝達部39に伝達された往復動は、図4および図5に示すように、上部伝達部39から下部伝達部へ伝達される。上部伝達部39の押さえ板73が下部伝達部75の上面と接触しているため、上部伝達部39と下部伝達部75との相対位置関係は、往復動が伝達されている間においても変化しない。
下部伝達部75に伝達された往復動は、図5および図6に示すように、エアフィルタ31の下面側に配置された清掃部33のブラケット101へ伝達される。ブラケット101に伝達された往復動はダストボックス87から回転ブラシ部85へ伝達される。
回転ブラシ部85は、エアフィルタ31の下面側を往復動するとともに、ピニオンギア93と回転用ラックギア77との係合により回転駆動される。回転ブラシ部85の往復動および回転により、回転ブラシ部85のブラシ部91は、エアフィルタ31における空気吸入側の面の全面を掃き、エアフィルタ31に捕集された塵埃などを取り除く。
なお、回転ブラシ部85の往復動の速度と、ブラシ部91の先端部の回転速度と、の間には所定の速度差が設けられ、この速度差によりブラシ部91がエアフィルタ31の全面を掃くことができる。この速度差を設ける方法としては、例えば、ピニオンギア93の直径とブラシ部91の直径とを所定の比率に設定する方法を挙げることができる。
ブラシ部91により取り除かれた塵埃などは貯留部99内に落下し、一時的に貯留される。
貯留部99内に貯留された塵埃は、上方に回転ブラシ85などが塞ぐように配置されているため、清掃部33から外部にこぼれることがない。
次に、貯留部99内に貯留された塵埃などの取り除き方法について説明する。
貯留部99に貯留された塵埃を取り除く場合には、まず、図3および図6に示すように、天面パネル14から吸込みグリル19が下方に降ろされる。
吸込みグリル19には清掃部33の貯留部99が載せられ、エアフィルタ31、上部伝達部39、下部伝達部75、回転ブラシ部85および本体97は筐体15に取り付けられているため、吸込みグリル19を降ろすことにより、貯留部99のみが同時に天面パネル14から下方に降ろされる。
このとき、駆動モータ35から清掃部33への駆動力伝達経路は、本体97と貯留部99との間で切り離される。
つまり、本体97と貯留部99とが電磁石を用いて結合されている場合には、電磁石への電力の供給が停止され、本体97と貯留部99とが切り離される。
吸込みグリル19および貯留部99が床面近くまで下ろされると、作業者は貯留部99から溜まった塵埃を取り除く。
上記の構成によれば、貯留部99は吸込みグリル19とともに筐体15から下降するため、下降した貯留部99から容易に塵埃を取り除くことができる。言い換えると、作業者は高所に上ることなく、貯留部99から塵埃を取り除くことができる。
一方、貯留部99が筐体から下降してもエアフィルタ31は筐体15内に残るため、貯留部99から塵埃を取り除く際に、作業者がエアフィルタ31に触れる恐れがない。
エアフィルタ31の清掃の容易化を図るとともに、清掃時におけるエアフィルタ31の損傷を防止することができる。
貯留部99と回転ブラシ部85とが分離して、塵埃が溜まる貯留部99のみが吸込みグリル19とともに筐体15から下降するため、貯留部99に溜まった塵埃の除去が容易となる。
一方で、駆動モータ35などから回転ブラシ部85および貯留部99への駆動力の伝達経路を係合分離する必要がある回転ブラシ部85および貯留部99を一体に下降させる場合と比較して、駆動モータ35などから回転ブラシ部85への駆動力の伝達経路を分離する必要がないため、駆動モータ35などから回転ブラシ部85に駆動力を容易に伝達することができる。
〔第2の実施形態〕
次に、本発明の第2の実施形態について図7を参照して説明する。
本実施形態の空気調和機の基本構成は、第1の実施形態と同様であるが、第1の実施形態とは、清掃部周辺の構成が異なっている。よって、本実施形態においては、図7を用いて清掃部周辺の構成のみを説明し、その他の構成要素等の説明を省略する。
図7は、本実施形態の空気調和装置における清掃部周辺の構成を説明する模式図である。
なお、第1の実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
本実施形態における空気調和機201の室内機ユニット203には、図7に示すように、下部に天面パネル14およびスペーサ14Aを有し、室内空気を吸込む吸込口17が形成された吸込みグリル(グリル)219と、吸入される空気に含まれる塵埃等を除去するエアフィルタ231と、が設けられている。
吸込みグリル219上に設置される台座119は、清掃部33を支持する枠体である。台座119には、図7に示すように、略中央にエアフィルタ31が配置される矩形状の貫通孔が形成され、上記貫通孔の対向する辺に沿った方向であって、清掃部33の移動方向に沿って延びるガイド部79と、回転用ラックギア77と、が設けられている。
ガイド部79は、清掃部33を支持するとともに、清掃部33がその上を往復移動するものである。
回転用ラックギア77は、後述する回転ブラシ部85のピニオンギア93と噛み合わされ、回転ブラシ部85に回転駆動力を発生させるものである。
エアフィルタ231は、図7に示すように、エアフィルタ231が延びる方向(図7の左右方向)にスライド移動可能に配置されている。さらに、エアフィルタ231には、エアフィルタ231を移動させる移動部232が設けられている。
次に、貯留部99内に貯留された塵埃などの取り除き方法について説明する。
貯留部99に貯留された塵埃を取り除く場合には、まず、図7に示すように、エアフィルタ231が移動部232により移動され、その後に天面パネル14から吸込みグリル19が下方に降ろされる。
具体的には、まず、エアフィルタ231が移動部232により側方に移動され、下部伝達部75と清掃部33との間に挿通されていたエアフィルタ231が、下部伝達部75と清掃部33との間から抜き出される。言い換えると、エアフィルタ231を移動させることにより、下部伝達部75が下方に移動する隙間が形成される。
その後、下部伝達部75および清掃部33が上に載せられた状態で、吸込みグリル19が下方に下ろされる。
このとき、駆動モータ35から清掃部33への駆動力伝達経路は、上部伝達部69と下部伝達部75との間で切り離される。
吸込みグリル19および清掃部33が床面近くまで下ろされると、作業者は清掃部33の貯留部99から溜まった塵埃を取り除く。
上記の構成によれば、回転ブラシ部85を含む清掃部33と下部伝達部75との間からエアフィルタ231を移動させて抜いた後に、下部伝達部75が、駆動モータ35から駆動力を伝達する上部伝達部69から分離され、下部伝達部75、回転ブラシ部85および貯留部99が一体になった清掃部33が吸込みグリル219とともに筐体から下降するため、貯留部99に溜まった塵埃の除去が容易となる。
一方で、貯留部99と回転ブラシ部85とが分離して貯留部99のみが下降する場合と比較して、回転ブラシ部85などが蓋の役割を果たすため、下降の際に溜まった塵埃が貯留部99からこぼれにくくなる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
本発明の第1の実施形態に係る空気調和機の全体構成を説明する図である。 図1の室内機ユニットの構成を説明する断面図である。 図2の室内機ユニットにおける吸込みグリル、天面パネルおよびスペーサの構成を説明する部分斜視図である。 図3のスペーサおよび天面パネル上に設置されたフレームの構成を説明する分解斜視図である。 図3の吸込みグリル上に設けられるエアフィルタおよび清掃部の構成を説明する部分分解斜視図である。 図5の吸込みグリルの構成を説明する断面図である。 本発明の第2の実施形態の空気調和装置における清掃部周辺の構成を説明する模式図である。
符号の説明
1,201 空気調和機
3,203 室内機ユニット
5 室外機ユニット
7 冷媒流路
14A スペーサ(筐体)
15 筐体
17 吸込口(吸入部)
19,219 吸込みグリル(グリル)
31,231 エアフィルタ
35 駆動モータ(駆動部)
37 往復動部(駆動部)
39 上部伝達部(伝達部)
45 駆動用シャフト(駆動部)
75 下部伝達部(伝達部)
85 回転ブラシ部(ブラシ部)
87 ダストボックス
99 貯留部

Claims (5)

  1. 室内空気が筐体内に流入する吸入部を有するグリルと、
    前記吸入部から室内空気とともに流入する塵埃を捕集するエアフィルタと、
    前記エアフィルタに沿って移動することにより、前記エアフィルタに付着した塵埃を取り除くブラシ部、および、該ブラシ部により取り除かれた塵埃が貯留される貯留部と、が設けられ、
    少なくとも前記貯留部および前記グリルが、前記エアフィルタと分離して前記筐体に対して昇降することを特徴とする室内機ユニット。
  2. 前記ブラシ部を、前記エアフィルタに沿って移動させる駆動部が設けられ、
    前記グリルを前記筐体から下降させる際に、
    前記貯留部は、前記ブラシ部と分離され前記グリルとともに下降されることを特徴とする請求項1記載の室内機ユニット。
  3. 前記ブラシ部および前記貯留部を、前記エアフィルタに沿って移動させる駆動部が設けられ、
    前記グリルを前記筐体から下降させる際に、
    前記ブラシ部および前記貯留部は前記駆動部から分離され、
    前記グリルとともに下降されることを特徴とする請求項1記載の室内機ユニット。
  4. 前記ブラシ部と前記駆動部との間に前記エアフィルタが配置され、
    前記ブラシ部および前記貯留部の少なくとも一方と、前記駆動部とを、前記エアフィルタを迂回して接続する伝達部が設けられ、
    前記グリルを前記筐体から下降させる際に、
    前記ブラシ部と前記伝達部との間から前記エアフィルタが移動され、
    前記伝達部が前記駆動部から分離され、
    前記伝達部、前記ブラシ部および前記貯留部が前記グリルとともに下降されることを特徴とする請求項3記載の室内機ユニット。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の室内機ユニットと、
    該室内機ユニットとともに冷媒が循環する冷媒流路を構成する室外機ユニットと、
    が設けられていることを特徴とする空気調和機。
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