JP2009261950A - 電気モーターによって駆動される真空掃除ユニット - Google Patents

Abstract

【課題】掃除中に吸い込んだ空気中に湿気が検出された場合に、フィルタバッグや吸入ファンのような下流の部品を保護する。
【解決手段】真空掃除ユニットは、電気モーターによって駆動され、吸入口１５と、吸入管１４と、この吸入管に配置された湿気センサー１７とを備える。通常の掃除中の真空吸引動作では、吸入口１５から空気とともにほこり等を吸い込む。しかし、湿気センサー１７によって湿気が検出されると、吸入管１４に２次空気開口２０が開く。２次空気開口２０が開くと、吸入口１５からの空気の吸引は遮断される。真空掃除ユニットは、２次空気開口２０から空気を吸い込む。
【選択図】図５

Description

本発明は、吸入口、吸入管および吸入管の中に配置された湿気センサーを備え、電気モーターによって駆動される真空掃除ユニットに関する。

議論されるタイプの真空掃除ユニットは、例えば家庭用真空掃除機、特に手動案内型の真空掃除器具として知られている。また、吸引掃除及び／又は掃き掃除ロボットのように、電気モーターによって移動することができ、自立動作する床掃除器具の形で知られている。

湿気センサーが吸入管の中に配置され、真空掃除ユニットの吸入口から吸い込まれた液体を検出する。そして、湿気（水蒸気）にさらされた場合には、吸入される空気の流れを作るファンモーターに信号を送り、ファンモーターをスイッチオフするものが知られている。

しかし、電気モーターによって駆動されるファンは、スイッチオフされた後でも回り続ける。従って、徐々に減少しつつあるものの、ファンは吸入される空気の流れを生じさせる。それで、ファンの回転が落ちている間に、湿気センサーによって検出された湿気が更に真空掃除ユニットに引き込まれる。
これは機能の混乱に結び付き、吸い込まれた物質を集めるフィルタバッグを破壊し、更にファンモーターをも破壊する。

本発明の技術的課題は、議論されているタイプの真空掃除ユニットを公知の従来技術よりも更に改善することである。特に、湿気が検出された場合に、フィルタバッグや吸入ファンのような下流の部品を保護するための手段を改善することである。

請求項１の主題は、まずこの問題を解決する。請求項１に係る発明では、湿気が検出されると、吸入管に２次空気開口が開く。
掃除する床に向かい合い、物質、及び場合により湿気が吸い込まれる吸入口から、この２次空気開口は物理的に離れている。吸い込まれた空気の流れの方向から見ると、この２次空気開口は吸入口の下流に位置することが望ましい。更に、この２次空気開口は、吸入口と、保護されるべき吸入ファンまたはフィルタバッグとの間に位置することが望ましい。

従って、湿気が検出された結果、２次空気開口が開くとき、吸入口、すなわち、湿気が吸い込まれることになる場所で吸入される空気の流れは遮断される。湿気が検出されると同時に電気モーターはスイッチオフされるが、ファンは回り続けて空気を２次空気開口から引き込む。そして、２次空気開口は湿気の領域から離れている。このため、回転を止めつつあるファンによって作られる空気の流れは、湿気を含まない２次空気開口から吸い込まれた空気を引き込む。
ファイルバッグやファンモーターのような下流の部品は、この構造により吸い込まれる湿気に対して保護される。湿気の領域から吸い込むことは防止される。２次空気開口を開くことは、湿気にさらされると生じる湿気センサーからの信号によって制御される。

以下で、また図面の記述の中で、しばしば請求項１の主題や他の請求項の特徴との好ましい関連の中で、本発明の他の特徴を説明する。けれども、それらはまた、請求項１や個々の他の請求項の個別の特徴との関連で重要であり、または各々の場合には独立して重要である。

例えば、本発明の主題の好ましい構成として、湿気センサーと物理的に関連付けられた２次空気開口のために規定が作られる。真空掃除ユニットの通常の使用状態で２次空気開口を閉める蓋（ｆｌａｐ）は、例えば、湿気センサーの横に、及び／又は湿気センサーの上に配置される。２次空気開口の開いている状態での断面が吸入口の断面に少なくとも等しいか、更に好ましくはより大きいことが望ましい。

２次空気開口、又は通常の真空吸引動作の間に２次空気開口を閉めるカバー、又は閉まっている蓋の好ましい構成の中で、湿気が検出されたために２次空気開口が開く途中に、検査手段及び／又は清掃手段は湿気センサーに触れる。
好ましい構成の中で、湿気が検出された後で真空掃除ユニットが再スタートする前に、更にまた好ましくは真空掃除ユニットがスイッチオンされるごとに、機能を検査する目的のために、この検査手段及び／又は清掃手段は真空掃除ユニットをセルフテストする。これは、湿気にさらされた場合に、湿気センサーが機能しており、真空吸引動作の間に適切な方法で反応することを確保する。

加えて、好ましい構成として、真空掃除ユニットが再スタートするとき、清掃手段が湿気センサーの正しい状態を確保するために湿気センサーと接触する。このため、湿気を含んだほこりの粒子のような湿気センサーに付着するよごれが存在しない。また、湿気が検出された後で、湿気センサーが検査され、セルフテストが正常にパスした後でのみ真空掃除ユニットを再スタートすることが望ましい。

更に好ましい構成として、２次空気開口は吸入管壁の一部が開くことによって作られる。吸入管は、一般に円形又は非円形の断面形状を有するチューブ管状である。
更に、吸入管は長方形の断面であって良い。この場合、開いて２次空気開口を開放する部分は、例えば、吸入管の天井部によって形成される。
２次空気開口の大きさを増加させるために、吸入管の壁部は、開くことができる天井と一体的に形成されても良い。この場合、２次空気開口が開いた状態の吸入管は、２次空気開口を形成するために上部と側部の両方が剥き出しになる。従って、これは、吸入口の領域での真空状態を確実に緩和する十分に大きな２次空気開口を与える。

通常の真空吸引動作の間、吸入管壁の部分は、２次空気開口を密閉するように閉め、閉じた位置に保持される。この保持された状態は、湿気センサーが湿気を検出したとき解除される。更に好ましい構成として、検査手段が検査した後でのみ、湿気センサーは再活性化される。

従って、更に好ましい構成として、２次空気開口を閉める壁の部分を保持するために、磁石によって固定された２次空気開口の閉じた位置のための規定が作られる。更に、磁石は、湿気センサーが検査され、湿気センサーのセルフテストが合格した後でのみ励磁される電磁石であることが好ましい。
湿気が検出された場合には、磁石クランプの励磁は中断され、２次空気開口が開放される。好ましい構成として、これは、２次空気開口の開いた位置まで吸入管の開く部分がバネによって引っ張られることによって達成される。閉じた位置に拘束されなくなると、バネの力が自動的に開放される。従って、バネは、２次空気開口が閉じた位置ではピンと張っている。

更に好ましい構成として、湿気センサーは容量性湿気センサーであり、更に、お互いに少し離れて配置された２つのセンサー部で構成される。これらのセンサー部は、センサー領域に容量性の場を確立するために、２つの極（ｐｏｌｅｓ）を形成する。センサー部は、吸入管の中の空気の流れから分離されないことが望ましいが、別の構成として、分離手段とセンサー部の間にエアーギャップ（隙間）が無いならば、分離されていても良い。２つの極を持った容量は、湿気センサーの構成の一例である。乾いた状態において、２つのセンサー部の間の誘電体は空気である。湿気が吸入管に吸い込まれるや否や、この湿気は湿気センサーを強制的につなぎ、誘電率を減少させる。

検査手段は、２つのセンサー部を短絡する短絡手段であることが望ましい。短絡手段として、例えば、ワイヤー（ｗｉｒｅ）、金属ブリッジ（ｍｅｔａｌ ｂｒｉｄｇｅ）、導電性のある金属クラスタ（ｍｅｔａｌ ｃｌｕｓｔｅｒ）、又は金属ブラシ（ｍｅｔａｌ ｂｒｕｓｈ）が考えられる。センサー部は、セルフテストの間、これらの短絡手段によって短絡される。仮想的に極の間に誘電体がないので、湿気センサーが正常な場合、セルフテストで検出された測定値は０に近くなければならない。従って、湿気センサーを確実に検査することができる。もし、短絡されているにもかかわらず、検出された測定値が０に近い値でないならば、もっと徹底的なセンサー部の検査が必要である。そのとき、真空掃除ユニットを操作することはできない。
加えて、短絡手段はセンサー部のための清掃手段としての役割を果たす。特に、導電性のあるブラシまたは金属クラスタの形である短絡手段は清掃手段としての役割を果たす。２次空気開口を覆わないように管壁部が開く動きをする過程の間に、センサーの表面が清掃される。そして、その過程でセンサーの表面のよごれはこすり取られる。

本発明によれば、湿気が検出された場合に、フィルタバッグや吸入ファンのような下流の部品を保護することができる。

アタッチメントを持った手動案内型の家庭用真空掃除機の形をした真空掃除ユニットを示す図である。 アタッチメントの詳細な透視図である。 アタッチメントの平面図である。 通常の真空吸引動作を行う際の２次空気開口の閉じた位置における図３のIV−IV線概略断面図である。 湿気が検出された後で、２次空気開口の開いた位置における図４に対応する断面図である。 ２次空気開口が開いた状態の詳細な透視図である。 ２次空気開口が開いた状態の別の透視図である。 図７の領域VIIIの拡大図である。 第２の実施形態に関する通常の真空吸引動作中に閉められている２次空気開口の領域の断面図である。 ２次空気開口が開いた状態の図９に対応する図である。

図１〜図８は最初の実施形態を説明するための図であり、図９と図１０は２番目の実施形態を説明するための図である。本発明の２つの実施形態を、図１〜図１０を参照しながら、以下に詳細に説明する。

まず、図１を参照しながら、真空掃除機１を含む真空掃除ユニットＳを説明する。真空掃除機１は、特に手動案内型の縦型ユニットと、硬質床用ノズルの形のアタッチメント１０として構成される家庭用掃除機である。しかし、以下に記載されるアタッチメント１０の特徴は、カーペットを掃除するための回転ブラシを持ったアタッチメントとして実現できる。

真空掃除機１は、吸入ファン用の図示されていない電気モーターを持った基本ユニット２を備える。フィルタカセット３は、吸い込んだほこりを収容するために設けられており、空気を通さない。フィルタカセット３は、基本ユニット２に収納される。フィルタカセット３は、フィルタバッグ４を含む。

基本ユニット２に格納された電気モーターに電気ケーブル５を介して電力が供給される。基本ユニット２は、またフィルタカセット３の領域に延びた白鳥の首のような突起を有する。この突起は、自由端の領域において、真空掃除機１の柄６をつなげるためのプラグタイプのレセプタクルを形成する。操作ハンドル７が柄６の自由端の領域に設けられる。操作ハンドル７は、スライディングスイッチの形をした親指操作の作動ユニット８を備えている。作動ユニット８は、基本ユニット２に格納されている電気モーターの電力を調整するために用いられる。または、作動ユニット８は、この電気モーターによって駆動される吸入ファンの回転を調整するために用いられる。

アタッチメント１０は、実質的にノズルヘッド１１と、ノズルボディ１２と、接続部１３で構成される。ノズルヘッド１１は掃除される床９に押し当てられる。ノズルボディ１２はノズルヘッド１１を真空掃除機１に接続する。接続部１３は、ノズルボディ１２の上に形成され、アタッチメント１０を真空掃除機１に接続する。
ノズルヘッド１１の中で口が開く吸入管１４は、接続部１３から始まり、ノズルボディ１２を通って延びる。符号１５で示される吸入口アレインジメントはノズルヘッド１１に形成され、床９と向かい合う。

吸入管１４は、ノズル筺体１６によって囲まれている。吸入管１４は、図示されるように、ほぼ正方形に近い長方形の断面を持ち、角の領域は丸い。

湿気センサー１７は、吸入管１４の中に、流れの方向ｒから見てノズルヘッド１１と吸入口アレインジメント１５の下流に配置される。図示されるように、湿気センサー１７は、吸入管１４の中の床に配置され、２つのセンサー部１８で構成された容量性の湿気センサーの形である。２つのセンサー部１８は、お互いに少し離れて、空気の通常の流れの方向ｒを横切るように配置される。これらのセンサー部１８は、測定の極を形成するが、（高くなった）丸平頭の形で構成され、（図示されていない）評価／トリガーユニットに電気的に接続される。

センサー部１８は、邪魔板のような水障壁（ｗａｔｅｒ ｂａｒｒｉｅｒ）１９の領域に配置される。ここで、水障壁１９は、空気の流れによって運ばれてきた滴を制御された方法でセンサー領域に供給するためのものである。

図示されているように、開くことが可能な２次空気開口２０は、湿気センサー１７と物理的に関連しており、空気の流れの方向ｒから見て湿気センサー１７のすぐ上流に配置されている。この２次空気開口２０は、必要に応じて吸入管１４の長手方向に対して横の両側で、垂直に上方へ、周囲の領域に開く。そのために、吸入管１４は２つの向かい合った吸入管壁２１の領域と、吸入管天井２２の領域で開く。これは、側面開口領域２３と、この側面開口領域２３と合併する上方開口領域２４とを生じる。これらの側面及び上方開口領域２３と２４はノズル筐体１６の隣接部分に位置する。これらの領域はそれぞれ符号２３’と２４’で示される。

床９を掃除するための通常の真空吸引動作の間、吸入管１４とノズル筐体１６は閉じられている。従って、開口領域２３、２４と２３’、２４’は、覆われている。この覆われている状態では、正しい吸入の流れを確保するために、特に吸入管１４が密封される。

この覆われている状態は、回転して開く蓋（ｆｌａｐ）２５と、湿気センサー１７と向かい合う２次空気開口２０の開口端に関連した方法で、吸入管１４の長手方向に対して横に向いている蓋回転軸ｘとによって達成される。この状態では、蓋２５は吸入管１４の一部である。これは、上方開口領域２４のカバーとなる天井部２６と、この天井部２６の横に一体的に形成され、蓋２５が閉じた位置において上述した開口領域を密封するために側面開口領域２３と関連させられる翼状の側壁部２７とを形成することによって達成される。

蓋回転軸ｘから離れた側にある側壁部２７の終端とこの終端に対応する側面開口領域２３の端とは、蓋２５に蓋回転軸ｘの周りを回転することを許すようにほぼ円弧の形で構成される。

蓋２５は、更に、ノズル筐体１６の上方開口領域２４’と関連する筐体天井部２８を運ぶ。筐体壁部２９は、蓋２５の側壁部２７から横方向に離れているが、側面開口領域２３’を閉めるために筐体天井部２８と一体的に形成されている。

蓋回転軸ｘは、筐体の天井との間に間隔を空けて、吸入管１４の天井に直接形成される。筐体天井部２８が蓋回転軸ｘの周りを回転することを許すために、蓋回転軸ｘと関連する筐体天井部２８の端は、ノズル筐体１６の上方開口領域２４’の関連する端から間隔を空けて終わる。これは、筐体天井部２８のために回転できる領域を作る。そして、この回転できる領域は、特に図４に示すベーシックポジションにおいて、ノズル筐体１６を閉めるために、曲がりやすい筐体部３０によって覆われる。この曲がりやすい筐体部３０は空間を埋める曲がりやすい帯（ｂａｎｄ）であって良い。

リジッドレバー（ｒｉｇｉｄ ｌｅｖｅｒ）３１は、蓋回転軸ｘに隣接して、特に天井部２６の領域で蓋２５と一体的に形成される。テンションスプリング（ｔｅｎｓｉｏｎ ｓｐｒｉｎｇ）３２は、リジッドレバー３１と連動する。テンションスプリング３２は、一方の端でリジッドレバー３１に固定され、他方の端でマウンティングブロック（ｍｏｕｎｔｉｎｇ ｂｌｏｃｋ）３３に固定されている。マウンティングブロック３３は、蓋回転軸ｘと連動するように吸入管１４の天井の上側の面に形成されている。
この構成の結果として、テンションスプリング３２の圧力によって、蓋２５はいつでも２次空気開口２０を開放する方向に引っ張られている。

吸入管１４又は吸入管天井２２の端部は蓋２５の閉じられた位置で拡張アーム（ｅｘｔｅｎｓｉｏｎ ａｒｍ）３４と関連し、拡張アーム３４はこの端部と連動する。そして、拡張アーム３４は、蓋回転軸ｘから離れた側にある蓋側面の天井部２６の端と関連するように、天井部２６と一体的に形成されている。
この拡張アーム３４は、その下側の面で金属プレート３５を運ぶ。金属プレート３５は吸入管天井２２に配置されたマグネット３６と相互に作用する。マグネット３６は電磁石である。マグネット３６は、励磁されると、吸入管１４が閉まる位置で蓋２５を保持する。

更に、蓋回転軸ｘに関連する方法で、蓋２５又はその天井部２６は、幅の範囲で中心となるように、アーム（ａｒｍ）３７を運ぶ。アーム３７は空気の流れの中で吸入管１４の中に突き出る。検査手段４０は、アーム３７に対して横に向いている短絡手段３８の形をしている。検査手段４０は、アーム３７の端に固定されている。
図１から図８に図示されている最初の実施形態の中で、短絡手段３８は金属の細長い一片である。図５に示すように蓋２５が開いた位置において、短絡手段３８がセンサー部１８と連動することによって短絡回路を作るように、アーム３７の長さと、アーム３７の長さに対して横に見たときの短絡手段３８の長さとは、設計されている。

真空掃除ユニットＳの通常の動作状態において、すなわち、乾いたほこりとほこり粒子を普通に吸引している間、蓋２５は、図４に示すように、マグネット３６によって保持され、閉まっている。更にまた、ノズル筐体１６も閉まっている。従って、空気は、吸入口アレインジメント１５と吸入管１４を通って真空掃除機１または真空掃除機１に配置されているフィルタバッグ４へ流れる。必要に応じて、すなわち、湿気センサー１７の予め定義された許容範囲に依存して、流れている空気の湿気が所定の値になるまで通常の真空吸引動作が行われる。

吸い込まれた空気の流れと一緒に吸入管１４を通る湿気は、強制的に水障壁１９を横切ってセンサー部１８に導かれる。その過程で、容量性のセンサーとしての湿気センサー１７の構成に起因して誘電体の値が変化する。湿気にさらされたことによって予め定義された値を超えたならば、下流の評価ユニットはマグネット３６をスイッチオフし、更に吸入ファンを駆動する真空掃除機１の中の電気モーターをスイッチオフする。テンションスプリング３２によって作用された結果、蓋２５は、図５に示すように、開いた位置に回転する。そして、それに伴って、２次空気開口２０を広く開ける。

ファンモーターがスイッチオフされた後に吸い込まれた空気の流れが存在する。電気モーターが回転することを止めようとしている間でさえ、２次空気開口２０を通って空気が入る。しかし、もはや吸入口アレインジメント１５を通って空気は流れない。蓋２５が開いた結果、吸入口アレインジメント１５の領域での真空吸引は突然遮られる。それで、ファンモーターが回り続けていても、例えば床９に存在する湿気は、それ以上吸い込まれない。従って、湿気を運ぶ吸入された空気の流れは直ちに遮断される。

真空掃除ユニットＳ、特にアタッチメント１０を再スタートさせるために、まず第一にセルフテストが実行される。このセルフテストは、主として湿気センサー１７の機能を検査する。短絡手段３８は、図５に示すように、蓋２５が開いた位置でセンサー部１８に押し当てられて、センサー部１８を短絡する。もし、２つのセンサー部１８の間に誘電体が無いと測定されるならば、これは湿気センサー１７が正しい状態であることを示す。肯定的なセルフテストに続いて、下流の評価ユニットはマグネット３６を再び励磁する。その後、ユーザはテンションスプリング３２の力に逆らって蓋２５を閉めると、真空掃除ユニットＳは使用可能になる。

図９と図１０は、短絡手段３８の別の構成を示す。この場合、短絡手段３８は、吸入管１４の長手方向に対して横に向いた剛毛の細長い一片３９として構成される。そして、この剛毛の細長い一片３９は、例えば、ワイヤーブラシの形である金属の剛毛である。この剛毛の細長い一片３９は、セルフテストの一部として互いに関連して２つのセンサー部１８に望ましい短絡を生じさせることに加えて、蓋２５が開閉のために回転するとき、同時にセンサー部１８の表面を掃除する。これに応じて、センサーの表面は付着したよごれに対してブラシをかけてきれいにされ、特に湿ったよごれの粒子は除かれる。従って、この実施形態では、剛毛の細長い一片３９は検査手段４０と清掃手段４１の両方として用いられる。

図示されるように、蓋２５に作用する２つのテンションスプリング３２が用いられる。また、別な構成として、中央に配置された１つのテンションスプリング３２のみが用いられることができる。どちらの場合でも動作している間に作られる真空に逆らって蓋２５を開けることができるように、テンションスプリング３２の力が設定される。

また、更に他の構成として、ソレノイド（ｓｏｌｅｎｏｉｄ）、磁気クランプ（ｍａｇｎｅｔｉｃ ｃｌａｍｐ）、メモリー・ワイヤー（ｍｅｍｏｒｙ ｗｉｒｅ）、または永久磁石のアッテネーション（ａｔｔｅｎｕａｔｉｏｎ）、サーボモータ（ｓｅｒｖｏｍｏｔｏｒ）等の手段による電動アクチュエータを用いて２次空気開口２０を開けるために蓋２５を作動させることができる。
また、例えば、液体に触れると安定性を失うスポンジ（ｓｐｏｎｇｅ）、又は液体に触れると直ちに溶けるパウダー（ｐｏｗｄｅｒ）の形であるメカニカルソリューションが、固定されている２次空気開口２０を開放するための湿気の検出に使われることができる。

上述した実施形態で開示された特徴は全て本発明と関係がある。
また、設計上の都合やその他の要因によって必要となる様々な修正や組み合わせは、請求項に記載されている発明や上述した実施形態に記載されている具体例に対応する発明の範囲に含まれる。
更に、関連する、又は添付された優先権書類（先の出願の明細書等）の開示内容は、全て本明細書と特許請求の範囲に取り込まれる。

１…真空掃除機
２…基本ユニット
３…フィルタカセット
４…フィルタバッグ
５…電気ケーブル
６…柄
７…操作ハンドル
８…作動ユニット
９…床
１０…アタッチメント
１１…ノズルヘッド
１２…ノズルボディ
１３…接続部
１４…吸入管
１５…吸入口アレインジメント
１６…ノズル筺体
１７…湿気センサー
１８…センサー部
１９…水障壁
２０…２次空気開口
２１…吸入管壁
２２…吸入管天井
２３…側面開口領域
２３’…側面開口領域
２４…上方開口領域
２４’…上方開口領域
２５…蓋
２６…天井部
２７…側壁部
２８…筐体天井部
２９…筐体壁部
３０…曲がりやすい筐体部
３１…リジッドレバー
３２…テンションスプリング
３３…マウンティングブロック
３４…拡張アーム
３５…金属プレート
３６…マグネット
３７…アーム
３８…短絡手段
３９…剛毛の細長い一片
４０…検査手段
４１…清掃手段
Ｓ…真空掃除ユニット
ｒ…流れの方向
ｘ…蓋回転軸

Claims (9)

1. 電気モーターによって駆動される真空掃除ユニット（Ｓ）であって、
   吸入口（１５）と、吸入管（１４）と、当該吸入管に配置された湿気センサー（１７）とを備え、
   前記吸入管（１４）は、前記湿気センサー（１７）によって湿気が検出されたことに応答して、２次空気開口（２０）を開けることを特徴とする真空掃除ユニット（Ｓ）。
2. 前記２次空気開口（２０）は、前記湿気センサー（１７）と物理的に関連することを特徴とする請求項１に記載の真空掃除ユニット（Ｓ）。
3. ２次空気開口（２０）の開く動きの過程において、前記湿気センサー（１７）と接触する検査手段及び／又は清掃手段（４０、４１）を備えることを特徴とする請求項１または２に記載の真空掃除ユニット（Ｓ）。
4. 前記２次空気開口（２０）は、吸入管壁（２１）の一部が開くことによって作られることを特徴とする請求項１乃至３のいずれか１項に記載の真空掃除ユニット（Ｓ）。
5. 前記２次空気開口（２０）は、前記２次空気開口（２０）の閉じた位置において、磁石（３６）によって固定されることを特徴とする請求項１乃至４のいずれか１項に記載の真空掃除ユニット（Ｓ）。
6. 前記吸入管（１４）の開く部分が、前記２次空気開口（２０）の開いた位置までバネ（３２）によって引っ張られることを特徴とする請求項１乃至５のいずれか１項に記載の真空掃除ユニット（Ｓ）。
7. 前記湿気センサー（１７）は、容量性の湿気センサーであることを特徴とする請求項１乃至６のいずれか１項に記載の真空掃除ユニット（Ｓ）。
8. 前記湿気センサー（１７）は、お互いに少し離れて配置された２つのセンサー部（１８）を備えることを特徴とする請求項１乃至７のいずれか１項に記載の真空掃除ユニット（Ｓ）。
9. 前記検査手段（４０）は、前記２つのセンサー部（１８）を短絡する短絡手段を備えることを特徴とする請求項８に記載の真空掃除ユニット（Ｓ）。

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