JP2009261033A - スキャナ及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 スキャナに複雑な操作指定を行わせる操作パネルを必要とせず、クライアントホストに複雑な操作指定を行わせることが不要となるスキャナ及びその制御方法を提供する。
【解決手段】 スキャン処理に関する設定が記述されたスキャン情報を保持する外部装置とネットワークを介して通信可能なスキャナで、前記外部装置から前記スキャン情報を取得して、取得されたスキャン情報を表示し、表示されたスキャン情報のうち、ユーザの指示に対応して何れかのスキャン情報を選択すると、選択されたスキャン情報に記述された設定に従って、スキャン処理を実行する。
【選択図】 図16

Description

本発明はスキャナ及びその制御方法、特にネットワークに接続された入力機器と画像を蓄えるファイルによって構成されるネットワークスキャナシステムに関するものである。
従来、マルチファンクションシステムの中で、スキャナやデジタルカメラ等の入力機器の画像を、ネットワークを介して、ファイルに蓄積し、その画像を、クライアントが加工・編集して使うネットワークスキャナシステムでは、ネットワーク上にデータを一時的に蓄えておくファイルサーバ、及び、入力機器からのデータ読み込みとファイルへのデータ送出を指示するクライアントホスト(これは前記ファイルサーバを兼ねる場合もある)で構成されていた。このようなシステムにおいて、スキャナからの操作でネットワークスキャンを行う場合には、スキャナの操作部から、ファイルサーバのネットワークアドレス、画像の解像度/色空間/圧縮等ファイルフォーマット、ファイル名等を入力/設定してから、スキャナの原稿走査開始の指示を行う。また、クライアントホストからの操作で、ネットワークスキャンを開始する場合には、クライアントホストの操作部から、スキャナのネットワークアドレス、画像の解像度/色空間/圧縮等ファイルフォーマット、ファイル名等を入力/設定し、転送先のファイルサーバのネットワークアドレスの設定を行い、ファイル取り込みのスタンバイ状態を確保してから、スキャナの操作部で、原稿の操作開始の指示を行う。
しかしながら、前者の従来例においては、スキャナで、ファイルサーバの指定、ファイルフォーマットの設定等を行うために、スキャナの操作部に多数のキー入力手段と豊富な情報を見るための表示部が必要となり、スキャナのコストが高くなっていた。後者の従来例においては、複数のスキャナと複数のファイルサーバが存在するネットワークの場合、クライアントホストでのファイルサーバの指定やスキャナの指定が煩雑になり、使い勝手が非常に悪くなっていた。
本発明は、前記従来の欠点を除去し、スキャナに複雑な操作指定を行わせる操作パネルを必要とせず、クライアントホストに複雑な操作指定を行わせることが不要となるスキャナ及びその制御方法を提供する。
上記の課題を克服するため、本発明のスキャナは、スキャン処理に関する設定が記述されたスキャン情報を保持する外部装置とネットワークを介して通信可能なスキャナであって、前記外部装置から前記スキャン情報を取得する取得手段と、前記取得手段によって取得されたスキャン情報を表示する表示手段と、前記表示手段によって表示されたスキャン情報のうち、ユーザの指示に対応して何れかのスキャン情報を選択する選択手段と、前記選択手段によって選択されたスキャン情報に記述された設定に従って、スキャン処理を実行する実行手段と、を有することを特徴とする。
以上説明したように、本発明により、スキャナに複雑な操作指定を行わせる操作パネルを必要とせず、クライアントホストに複雑な操作指定を行わせることが不要となるスキャナ及びその制御方法を提供できる。
すなわち、ネットワークスキャナからクライアントホストにデータを転送し、ネットワークスキャンを実現するための複雑な構成情報を転送パスプロファイルとして管理サーバに持たせ、ネットワークスキャナからは、どの転送パスプロファイルを使用するか選択させるだけでネットワークスキャン機能が可能となり、ユーザに利便性を与え、スキャナに複雑な操作指定を行わせる操作パネルを必要としなくなるためにコスト削減が可能となる。また、ネットワークスキャナからクライアントホストにデータを転送し、ネットワークスキャンを実現するための複雑な構成情報を転送パスプロファイルとして管理サーバに持たせ、クライアントホストからは、どの転送パスプロファイルを使用するか選択させるだけでネットワークスキャン機能が可能となり、ユーザに利便性を与え、クライアントホストに複雑な操作指定を行わせることが不要となる。
本実施の形態のマルチファンクションシステムの構成例を示す概念模式図である。 ネットワークスキャナの構成例を示すブロック図である。 クライアントホストの構成例を示すブロック図である。 管理サーバの構成例を示すブロック図である。 ネットワークスキャナにおけるデバイスプロファイルの一例を示す図である。 クライアントホストにおけるデバイスプロファイルの一例を示す図である。 管理サーバのデバイスプロファイル獲得部の動作例を示すフローチャートである。 デバイスプロファイル獲得命令の構造例を示す図である。 デバイスプロファイル転送命令の構造例を示す図である。 転送パスプロファイルの構造例を示す図である。 管理サーバ内にある、転送パスプロファイル供給部の動作例を示すフローチャートである。 転送パスプロファイル要求命令の構造例を示す図である。 転送パスプロファイル転送命令の構造例を示す図である。 入力機器及び出力機器内にある転送パスプロファイル獲得部の動作例を示すフローチャートである。 ネットワークスキャナにおける操作パネルの外観を示す図である。 カーソルキーの右キーを1度押した場合の液晶パネルの表示内容を示す図である。 クライアントホストにおける操作パネルの外観を示す図である。 クライアントホストにおけるプロパティー表示を示す図である。 デバイスプロファイル転送命令の構造例を示す図である。
以下、添付図面に従って、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
<本実施の形態のマルチファンクションシステムの構成例> 図1は、本実施の形態のマルチファンクションシステムであるネットワークスキャナシステムの構成例を示す概念模式図である。101は、機器を接続するための既知の技術を用いたネットワークであり、本実施の形態ではTCP/IPプロトコルを使用した、イーサネット(登録商標)の使用を想定している。102は、用紙などに印刷された原稿などを光学的に読み込みを行うネットワークスキャナで、ネットワークインターフェースを具備し、ネットワーク101を介して各機器に接続されている。103は、管理サーバで、ネットワークスキャナ102、クライアントホスト104の組み合わせによる仮想MFP(本実施の形態では、スキャナ&ネットワーク&ファイル機器)を構成する際の構成情報(以下、転送パスプロファイルと呼ぶ)を格納し、入力機器、ファイル機器の要請により転送パスプロファイルの提供を行う。管理サーバ103は、通常、パーソナルコンピュータやワークステーションにサーバソフトウェアを導入することによって実現される。管理サーバ103には、ネットワークインターフェースが具備されており、ネットワーク101を介して各機器に接続されている。104は、クライアントホストで、ネットワークインターフェースを具備し、ネットワークインターフェースを介して送られる画像データを受信し、ファイルするファイルサーバとして機能する。尚、本実施の形態ではネットワークスキャナシステムを説明するが、入力装置はスキャナに限らず、デジタルカメラ等でもよい。又、システムにはプリンタやファクシミリ等の出力装置も接続される。
(ネットワークスキャナの構成例) 図2は、ネットワークスキャナ102の構成例を示すブロック図である。スキャナエンジン201は、既知の光学読み取り技術を利用したスキャナエンジンである。CPU202は、全体の動作を制御する演算・制御用のプロセッサである。RAM203は、スキャナエンジン201が読み込んだ画像データを一時的に格納したり、作業用の記憶情報を蓄えたり、あるいは図示しない外部記憶装置やホストからロードしたプログラムを格納しておくランダムアクセスメモリである。ROM204は、CPU202の動作を制御するプログラムが記憶されたリードオンリメモリである。ネットワークI/F205は、ネットワーク101に接続するためのインターフェイスである。デバイスプロファイル供給部206は、管理サーバ103に伝えるネットワークスキャナ102の機器情報であるデバイスプロファイルを供給する。転送パスプロファイル獲得部207は、管理サーバ103から転送パスプロファイルを獲得し、RAM203に情報を格納する。操作パネル208は、ユーザインターフェイスを提供するために、液晶、LEDなどのディスプレイ装置と複数個の操作ボタンから構成される。
(クライアントホストの構成例) 図3は、クライアントホスト104の構成例を示すブロック図である。CPU301は、全体の動作を制御する演算/制御用のプロセッサである。RAM302は、作業用の記憶情報やCPU301の動作を制御するプログラムを蓄えておくランダムアクセスメモリである。HD303は、ネットワークインターフェースを介して送られる画像データやネットワークからダウンロードされるプログラムをファイルするハードディスクドライブ装置である。ネットワークI/F305は、ネットワーク101に接続するためのインタフェースである。デバイスプロファイル供給部306は、クライアントホスト104の機器情報を管理サーバ103に伝える。転送パスプロファイル獲得部307は、管理サーバ103から転送パスプロファイルを獲得し、RAM302に情報を格納する。操作パネル308は、ユーザインターフェイスを提供するための操作パネルである。操作パネル308は、CRTディスプレイ装置とキーボード、マウス等の組み合わせによっても代替され得る。
(管理サーバの構成例) 図4は、管理サーバ103の構成例を示すブロック図である。CPU401は、全体の動作を制御する演算・制御用のプロセッサである。RAM402は、作業用の記憶情報やCPU401の動作を制御するプログラムを蓄えておくランダムアクセスメモリである。デバイスプロファイルデータベース404は、ネットワークに接続された機器のデバイスプロファイルを格納しておくデータベースである。転送パスプロファイルデータベース405は、デバイスプロファイルから生成された転送パスプロファイルを格納しておくデータベースである。ネットワークI/F406は、ネットワーク101に接続するためのインタフェースである。デバイスプロファイル獲得部407は、ネットワークに接続された機器からデバイスプロファイルを獲得して、デバイスプロファイルデータベース404に格納する。転送パスプロファイル供給部408は、機器の要求にしたがい、転送パスプロファイルデータベース405から転送パスプロファイルを読み込み、ネットワークを介して機器に供給する。転送パスプロファイル生成部409は、デバイスプロファイルデータベース402に書かれた機器情報から、転送パスプロファイルを生成して、転送パスプロファイルデータベース405に書き込む。
(デバイスプロファイルの例) 次に、デバイスプロファイルについて説明する。デバイスプロファイルは、仮想MFP(本実施の形態では、スキャナ&ネットワーク&ファイル機器)を構成するために必要な、各機器に関する性能や特徴を示すデータであり、図5のようなテキストデータから構成される。
図5は、ネットワークスキャナ102におけるデバイスプロファイルの一例である。Device−type:は機器の種類を示し、図5では、入力機器でスキャナであることを示す。Device−Id:は機器のIDを示し、図5では、ScannerXXXが機器のIDを示している。Device−address:は機器のネットワークアドレスを示し、図5では、172.16.10.2が機器のネットワークアドレスであることを示す。Resolution:は機器がサポートしている解像度であり、図5では、400dpi,600dpi,1200dpiの解像度をサポートしていることを示す。Media−size:は機器がサポートしている用紙サイズを示し、図5では、機器がA4,A5,B4の用紙サイズをサポートしていることを示す。Input−fee:は機器を利用した場合の課金単位を示し、図5では、A4サイズで16bitの画像を取り込んだ場合に8円の課金がかかることを示す。Document−format:は機器がサポートする画像フォーマットを示し、図5では、機器がJPEGとGIFタイプの画像の出力、及び、LIPSタイプのPDLによる出力をサポートしていることを示す。Input−command:は他の機器からスキャナに読み込みを実行させるコマンドを示し、図5の”A4・REQ A4−SCAN”等は、A4サイズで読み込みを行うためには”REQ A4−SCAN”というコマンドをネットワークスキャナに送信すればよいことを示す。
図6は、クライアントホスト104におけるデバイスプロファイルの一例である。Device−Type:は機器の種類を示し、図6では、本例のクライアントホストがファイルサーバの機能を果たしているので、出力機器でHDであることを示す。Device−Id:は機器のIDを示し、図6では、PC−XXXが機器のIDであることを示す。Device−address:は機器のネットワークアドレスを示し、図6では、172.16.10.3が機器のネットワークアドレスであることを示す。Support Mode:はファイルがRead Only,WriteOnly,Read/Write可能のいずれをサポートするかのモードを示し、図6では、Read/Write可能なモードをサポートしていることを示す。Access−speed:はファイルのデータ転送速度を示し、図6では、8MB/sを示す。Amount File:はファイルの全容量を示し、図6では5GB(ギガバイト)を示す。Remain File:はファイルの残容量を示し、図6では3.5GBを示す。
上記それぞれの機器のデバイスプロファイルは、管理サーバ103のデバイスプロファイル獲得部によって獲得処理が行われる。
<本実施の形態のマルチファンクションシステムの動作例>
(デバイスプロファイルの収集) 図7は、管理サーバ103のデバイスプロファイル獲得部407の動作を説明するフローチャートである。尚、デバイスプロファイル獲得部407は、管理サーバ102の起動とともに起動され、システムが終了するまで動作する。ステップS701においては、起動時に一度だけ、ネットワークに接続している全ての機器に対してデバイスプロファイル獲得命令を発行する。図8に、デバイスプロファイル獲得命令の構造例を示す。”REQ”は転送要求、”DEVICE−PROFILE”はデバイスプロファイルを示しており、デバイスプロファイルの要求であることを示している。このデバイスプロファイル獲得命令は、TCP/IPにおけるUDPパケットの形式でネットワークに対してブロードキャスト通達される。ステップS702において、デバイスプロファイル転送命令が届いたかどうかを判断し、届かない場合はステップS702に戻りデバイスプロファイル転送命令の待機状態になる。図19に、デバイスプロファイル転送命令の構造例を示す。1行目の”SEND”は転送、”DEVICE−PROFILE”はデバイスプロファイルを示し、デバイスプロファイルの転送であることを示す。以下の行は、図5と同様に、デバイスプロファイルの内容を示し、”END_OF_PROFILE”の行によって終了する。デバイスプロファイル獲得部407は、デバイスプロファイルの転送を受けると、ステップS703において、デバイスプロファイルをデバイスプロファイルデータベース404に記録すると、ステップS702に戻り、次のデバイスプロファイル転送命令の着信を待つ。
次に、それぞれの機器側からデバイスプロファイルを転送する仕組を説明する。図9は、機器側にあるデバイスプロファイル供給部の動作を説明するフローチャートである。尚、デバイスプロファイル供給部はネットワークスキャナ102の場合、図2の206であり、クライアントホスト104の場合、図3の306である。デバイスプロファイル供給部は、各機器の起動時に呼び出され、各機器の電源遮断が行われるまで処理を継続する。図9のステップS901において機器は、起動時に1回だけ管理サーバ103にデバイスプロファイルの転送を実行する。管理サーバ103が起動していた場合は、図7のステップS702におけるデバイスプロファイル転送命令を受取っているので、このデバイスプロファイル転送命令はデバイスプロファイルデータベース404に反映されるが、管理サーバ103が起動していない場合には、このデバイスプロファイル転送命令は管理サーバ103のデバイスプロファイルデータベース404には反映されない。ステップS902において、デバイスプロファイル転送要求命令が届いたのかどうかのチェックを行う。届いていない場合にはステップS902に戻り、デバイスプロファイル転送要求命令の待機状態になる。デバイスプロファイル転送要求命令が管理サーバ103から送られた場合には、ステップS903において、ステップS901と同様にデバイスプロファイル転送命令を管理サーバ103に発送する。この処理は、各機器が起動している状態で管理サーバ103が後追いで起動した場合に、デバイスプロファイルデータベース404に機器情報を反映するための処理で、管理サーバ103のデバイスプロファイル獲得部407が図7のステップS701で起動時に、デバイスプロファイル転送要求命令を発行することによって、管理サーバ103がネットワークに接続されているすべての機器のデバイスプロファイルを常に獲得していることを保証するものである。
(転送パスプロファイルの生成) 管理サーバ103では、デバイスプロファイルデータベース404に書かれた機器情報をもとに、転送パスプロファイル生成部409が転送パスプロファイルを生成し、転送パスプロファイルデータベース405に格納する。尚、転送パスプロファイルの生成は、デバイスプロファイルデータベース404の機器情報をもとに、データフォーマット等が一致可能な入力機器と出力機器とが自動的に組み合わされて、あるいはオペレータによる指示や追加,変更によって、作成される。
図10は、転送パスプロファイルの構造例である。Description:は転送パスを選択する際に、機器のパネルに表示する文字列を示し、図10では、”FILE scannerXXX to PC−XXX”であることを示す。input−device:は入力機器のタイプを示し、output−device:は出力機器のタイプを示す。input−address:は入力機器のネットワークアドレスを示し、output−address:は出力機器のネットワークアドレスを示す。Document−format:はこの転送パスで使用されるドキュメントのフォーマットを示す。Resolution:はこの転送パスで使用される解像度を示す。Input−command:は入力機器のデバイスプロファイルに書かれていた情報で、入力機器に読み込みを行わせるコマンドを示す。
(転送パスプロファイルの供給) 管理サーバ103は、通常1個以上の転送パスプロファイルを所有しており、入力機器と出力機器の要求により転送パスプロファイルを各機器に供給する。図11は、管理サーバ103内にある、転送パスプロファイル供給部408の動作を説明するフローチャートである。尚、転送パスプロファイル供給部408は、管理サーバ103の起動とともに動作が開始する。ステップS1101において、起動時に転送パスプロファイルデータベース405に格納された全ての転送パスプロファイルが、転送パスプロファイル転送命令によってネットワークに接続された全ての機器に通知される。通知はブロードキャスト通知によって行われる。ステップS1102において、転送パスプロファイルデータベース405に変更があったかどうかを調べ、変更があった場合には、ステップS1103において、変更があった転送パスプロファイルをネットワークに接続された全ての機器に通知する。通知はブロードキャスト通知によって行われる。ステップS1104において、各機器から転送パスプロファイル転送要求命令が届いたか否かを調べる。届いていた場合には、ステップS1105において、転送パスプロファイルデータベース405に格納された全ての転送パスプロファイルを、転送パスプロファイル転送命令によって要求のあった機器に通知する。
図12は、転送パスプロファイル要求命令の構造例である。”REQ”は転送要求、”TRANSMISSION−PATH−PROFILE”は転送パスプロファイルを示しており、転送パスプロファイルの転送要求であることを示している。図13は、転送パスプロファイル転送命令の構造例である。1行目の”SEND”は転送、”TRANSMISSION−PATH−PROFILE”は転送パスプロファイルを示し、転送パスプロファイルの転送であることを示している。以下の行は、図10と同様に、転送パスプロファイルの内容であることを示し、”END_OF_PROFILE”の行によって終了する。
図14は、入力機器及び出力機器内にある転送パスプロファイル獲得部の動作を説明するフローチャートである。尚、転送パスプロファイル獲得部は、ネットワークスキャナ102の場合は図2の207で、クライアントホスト104の場合は図3の307である。ステップS1401において、ネットワークスキャナ102、クライアントホスト104は、転送パスプロファイルを獲得するために、管理サーバ103に対して転送パスプロファイル要求命令を発行する。この命令により、管理サーバ103内の転送パスプロファイル供給部408のフローチャート(図11)のステップS1104においてYesと判断され、ステップS1105において転送パスプロファイルの転送が行われる。ステップS1402において、転送パスプロファイル転送命令により転送パスプロファイルが転送された場合は、ステップS1403において、RAM(ネットワークスキャナ102なら203、クライアントホスト104なら303)に格納される。
以上により、各機器(ネットワークスキャナ102、クライアントホスト104)は、転送パスプロファイルを管理サーバ103から獲得し、RAM203,303に格納する。
(スキャナによるデータ伝送例) 次に、実際にネットワークスキャンを行うプロセス例を説明する。本実施の形態では、ネットワークスキャナ102からの操作で転送パスプロファイルを選択して、スキャンデータをクライアントホスト104に転送し、ファイルする。まず、使用者はネットワークスキャナ102の前に立ち、原稿をセットしてからパネルを操作してスキャンを行う。
図15は、ネットワークスキャナ102における操作パネル208の外観を示す図である。1501は、12桁の文字を表示可能な液晶パネル、1502は、各機能を選択するカーソルキー、1503は、スキャンを実行する実行ボタンである。使用者はカーソルキー1502の右キーを押すことにより、予め登録された転送パスプロファイルの選択を行う。図16は、カーソルキー1502の右キーを1度押した場合の液晶パネル1501の表示内容である。液晶パネルの文字列は、図10のDescription:に示されている文字列を表示しており、図10で示された転送パスプロファイルが選択されていることを示している。もし、ネットワークスキャナ102が複数の転送パスプロファイルに登録されている場合、カーソルキー1502の右キーをさらに押すことにより、別の転送パスプロファイルが選択可能となる。ここで、スキャン実行ボタン1503を押すことにより、選択された(液晶パネルに表示された)転送パスプロファイルを利用したネットワークスキャンを実行する。図13の転送パスプロファイルによると、ネットワークスキャナ102は、output−address:に書かれた172.16.10.3(クライアントホスト104)を出力機器として選択し、Resolution:に書かれた600dpiの解像度で原稿を読み込み、Document−format:に書かれたLIPS4形式で、スキャンデータを送信する。スキャンデータは、ネットワーク101を介してクライアントホスト104に転送される。この時、クライアントホスト104は、転送パスプロファイルに関係なく、転送されたスキャンデータのファイル処理を行うだけである。
(クライアントホストによるデータ伝送例) 次に、クライアントホスト104の操作パネルから転送パスプロファイルを選択し、ネットワークスキャナ102に対してスキャンデータの送信を要求する例を示す。まず、クライアントホスト104は、ネットワークスキャナ102が転送パスプロファイルを管理サーバ103から獲得するのと同様の手順で、転送パスプロファイルの獲得を行う。次に、実際にネットワークスキャンを行うプロセスを説明する。使用者は、ネットワークスキャナ102に原稿をセットしてから、クライアントホスト104の前に立ち、操作パネル308を操作してネットワークスキャンを行う。
図17は、クライアントホスト104における操作パネル308の表示で、これは標準セッティングを示している。1701は、予め登録しておいた転送パスプロファイルの選択を行う選択ボタンで、選択ボタン1701で選択された転送パスプロファイルが、パスセレクション表示1702に表示される。この例では、図13の転送パスプロファイルのDescription:に示されている文字列を表示している。また、1704の表示も、選択ボタン1701で選択された転送パスプロファイルの表示を行い、図13の転送パスプロファイルのinput−device:、output−device:、input−address:、output−address:、resolution:、document format:に示されている文字列、及び、機器のステータスが表示される。また、1705はキャンセルボタン、1706はOKボタンで、OKボタン1706を押すことにより、この転送パスプロファイルを利用したネットワークスキャン機能を実行する。図13の転送パスプロファイルによると、クライアントホスト104は、input−address:に書かれた172.16.10.2(ネットワークスキャナ102)を入力機器として選択し、input−command:に書かれた読み込みコマンドを入力装置に送信することにより、読み込みの要求を行う。ネットワークスキャナ102が読み込みコマンドを受け取るとスキャンを開始し、クライアントホスト104に転送パスプロファイルで指定された解像度、画像フォーマットでスキャン画像を転送し、クライアントホスト104でファイルする。操作者がスキャナの詳細を設定したい場合は、1703のプロパティーボタンを押した後、設定をする。
図18は、プロパティーボタン1703を押したときに表れる操作パネルを示している。1801は、原稿のスキャン範囲の設定ボタンで、デフォルトでは全面スキャンで、スキャン範囲設定ボタン1801が押されると、範囲範囲指定1802でスキャン範囲を設定する。1803〜1808はスキャンの画質設定であり、1804〜1806はスキャナの明るさ設定で、1805はAEで明るさの自動設定し、1804は暗くするボタン、1806は明るくするボタンで、その設定された明るさが明るさ表示1803に表示される。1807はスキャナから読み込まれる写真、原稿、レター等の画像の種類の表示で、画像種類の選択ボタン1808により選択される。本例では、写真(Photo)が選択されている。1809〜1811は、スキャンする原稿のページを指定するもので、1809は全ページをスキャンするボタンで、デフォルトでonになっている。1810はスキャンするページを指定するボタンで、1811のページ指定欄にスキャンするページを入力する。1813は設定のキャンセルボタン、1814は設定のOKボタンである。
尚、上記実施の形態によれば、転送パスプロファイルはすべて管理サーバに格納されていることを想定していたが、管理サーバが起動していない場合でもスキャナ処理を可能とするために、各機器の不揮発性メモリに転送パスプロファイルを登録できるようにしてもよい。さらにいえば、管理サーバと同等の機能を各機器が内蔵してもよい。また、上記実施の形態によれば、クライアントホストと管理サーバを別にネットワーク上に配置していたが、クライアントホストが管理サーバを兼ねていても、あるいはネットワークスキャナが管理サーバを兼ねていても、同等の機能が実現されることは言うまでもない。また、上記実施の形態によれば、スキャナはB&Wスキャナであったが、カラースキャナで、Document formatがJPEG等の圧縮画像であってもよい。また、クライアントホストでのプロパティーの設定で、カラーバランス、γの設定等の他の設定も可能であり、これらも本発明の範囲に含まれる。また、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ,インタフェイス機器,リーダ,プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置など)の構成要素に適用してもよい。
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMなどを用いることができる。また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明したフローチャート等に対応するプログラムコードを格納することになる。

Claims (8)

  1. スキャン処理に関する設定が記述されたスキャン情報を保持する外部装置とネットワークを介して通信可能なスキャナであって、
    前記外部装置から前記スキャン情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段によって取得されたスキャン情報を表示する表示手段と、
    前記表示手段によって表示されたスキャン情報のうち、ユーザの指示に対応して何れかのスキャン情報を選択する選択手段と、
    前記選択手段によって選択されたスキャン情報に記述された設定に従って、スキャン処理を実行する実行手段と、
    を有することを特徴とするスキャナ。
  2. 前記スキャン情報に記述されたスキャン処理に関する設定は、原稿を読み取って生成されたスキャンデータの送信先を示す宛先情報を含み、前記実行手段は、当該宛先情報に従ってスキャンデータを送信することを特徴とする請求項1に記載のスキャナ。
  3. 前記スキャン情報に記述されたスキャン処理に関する設定は、原稿の読み取り解像度を示す情報を含み、前記実行手段は、当該解像度に従って原稿を読み取ることを特徴とする請求項1又は2に記載のスキャナ。
  4. 前記スキャン情報に記述されたスキャン処理に関する設定は、原稿を読み取って生成されたスキャンデータを送信する際のデータ形式を示す情報を含み、前記実行手段は、当該データ形式に従ってスキャンデータを送信することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のスキャナ。
  5. 前記スキャナの性能が記述されたデバイス情報を前記外部装置に通知する通知手段を更に有し、
    前記スキャン情報は、前記外部装置において、前記通知手段によって通知されたデバイス情報に基づいて生成されることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のスキャナ。
  6. 前記選択手段は、前記表示手段によって表示対象となるスキャン情報を切り替えて、複数のスキャン情報の中から1つを選択することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載のスキャナ。
  7. スキャン処理に関する設定が記述されたスキャン情報を保持する外部装置とネットワークを介して通信可能なスキャナの制御方法であって、
    取得手段が、前記外部装置から前記スキャン情報を取得する取得工程と、
    表示手段が、前記取得工程で取得されたスキャン情報を表示する表示工程と、
    選択手段が、前記表示工程で表示手段に表示されたスキャン情報のうち、ユーザの指示に対応して何れかのスキャン情報を選択する選択工程と、
    実行手段が、前記選択工程で選択されたスキャン情報に記述された設定に従って、スキャン処理を実行する実行工程と、
    を有することを特徴とするスキャナの制御方法。
  8. スキャン処理に関する設定が記述されたスキャン情報を保持する外部装置とネットワークを介して通信可能なスキャナの制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体であって、
    前記外部装置から前記スキャン情報を取得する取得工程と、
    前記取得工程で取得されたスキャン情報を表示する表示工程と、
    前記表示工程で表示されたスキャン情報のうち、ユーザの指示に対応して何れかのスキャン情報を選択する選択工程と、
    前記選択工程で選択されたスキャン情報に記述された設定に従って、スキャン処理を実行する実行工程と、
    をコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
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