JP2000029592A - 画像処理装置のパラメータ共有方法およびシステム - Google Patents

画像処理装置のパラメータ共有方法およびシステム

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JP2000029592A
JP2000029592A JP10198886A JP19888698A JP2000029592A JP 2000029592 A JP2000029592 A JP 2000029592A JP 10198886 A JP10198886 A JP 10198886A JP 19888698 A JP19888698 A JP 19888698A JP 2000029592 A JP2000029592 A JP 2000029592A
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JP10198886A
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Yumi Sato
由美 佐藤
Yoshihiro Sekine
義寛 関根
Yasuko Iida
泰子 飯田
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】入出力条件等のパラメータの設定を容易に行え
るようにするとともに、ネットワークに接続された複数
の装置でパラメータを共有することのできる画像処理装
置のパラメータ共有方法およびシステムを提供する。 【解決手段】複合機（１）やネットワークスキャナ等の
画像処理装置がパラメータ設定ファイルサーバ（２）に
登録されたパラメータ設定ファイルをネットワーク（１
０）を介して取得し、これを手動で行うパラメータ設定
に代えて利用するとともに、パラメータ設定ファイルと
の間に不整合が生じた場合に自動若しくは手動でパラメ
ータの訂正を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、画像処理装置の
パラメータ共有方法およびシステムに関し、特に、ネッ
トワークに接続された複数の装置でパラメータを共有
し、パラメータの設定を容易に行うことのできる画像処
理装置のパラメータ共有方法およびシステムに関する。
【０００２】
【従来技術】複写機やファクシミリ、プリンタ、スキャ
ナ等の画像処理装置では、画像の入出力条件（スキャン
条件、印刷条件、送信条件等）をジョブの実行に先立っ
て設定する必要がある。この入出力条件は、ジョブの実
行毎（連続して実行するジョブを除く）に設定し、毎回
同一の入出力条件を使用する場合にも各回毎に設定を行
う必要がある。このように同一の入出力条件を使用する
にもかかわらず、毎回設定を行うことは繁雑な作業であ
り、誤操作により間違えた設定を行ってしまうこともあ
る。
【０００３】このため、複写機等ではジョブメモリと呼
ばれるユーザの定形操作を登録し、登録した定形操作を
呼び出すことで、同一の設定を容易に繰り返し行うこと
ができるようにした技術が使用されている。また、登録
されたジョブメモリは、その登録を行った装置でのみ使
用が可能であり、他の装置で使用することはできないた
め、携帯可能なジョブメモリカードに定形操作を登録
し、複数の装置で同一の入出力条件を容易に繰り返し設
定することのできる技術も開発されている。
【０００４】一方、スキャナ装置においては、特開平９
−２８４４４８号公報にスキャナ装置に予めスキャン条
件ファイルを登録しておき、その操作部またはネットワ
ークを介して接続されるホストからスキャン条件ファイ
ルを選択し、スキャンを実行することができるネットワ
ークスキャナ装置が記載されており、特開平９−２０４
５１５号公報にクライアント端末から予めスキャン条件
ファイルをスキャナ装置に送信し、外スキャン条件ファ
イルを受信したスキャナ装置の操作パネル上に、これら
の一覧を表示し、該表示から選択された条件でスキャン
して得られた画像を元のクライアント端末に転送するこ
とができるネットワークスキャナ装置が記載されてい
る。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のジョ
ブメモリカードを用いた複写機等では、操作を行う際に
常にカードが必要である上に、全ての装置（複写機等）
にカードリーダを装着する必要もありコスト高であり、
カードの登録内容の複製が困難で多人数での共用が難し
いといった問題があった。
【０００６】また、特開平９−２８４４４８号公報記載
のネットワークスキャナ装置は、スキャン条件の登録を
ホストで行えるにすぎず、他の装置内に登録されたスキ
ャン条件ファイルを使用することもできないため、結果
として複数のネットワークに装置が接続されている場合
には、装置毎に登録操作を行う必要があるため不便であ
った。
【０００７】さらに、特開平９−２０４５１５号公報記
載のネットワークスキャナ装置は、予めクライアント端
末からスキャン条件を送付する手間がかかり、画像デー
タの送付先が自由に変更できない上に、クライアント端
末が稼働していない場合には使用できない、つまり、ク
ライアント端末を操作主体とした技術であり、複数のス
キャナでスキャン条件を共用する場合には不具合が生じ
てしまう。
【０００８】そこで、この発明は、入出力条件等のパラ
メータの設定を容易に行えるようにするとともに、ネッ
トワークに接続された複数の装置でパラメータを共有す
ることのできる画像処理装置のパラメータ共有方法およ
びシステムを提供することを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、請求項１の発明では、ネットワークに接続された
サーバと少なくとも１つの画像処理装置とを有する画像
処理システムにおいて、前記サーバは、前記画像処理装
置の動作条件となる少なくとも１つのパラメータを予め
格納し、前記画像処理装置は、前記サーバから所望のパ
ラメータを取得するとともに該取得したパラメータの整
合性を判定し、整合がとれていると判定された場合に該
取得したパラメータに基づいてジョブを実行することを
特徴とする。
【００１０】また、請求項２の発明では、請求項１の発
明において、前記画像処理装置は、前記取得したパラメ
ータが前記判定により不整合と判定された場合には、該
パラメータのうち不整合が生じた値を予め設定された値
に変更し、該変更したパラメータに基づいてジョブを実
行することを特徴とする。
【００１１】また、請求項３の発明では、請求項１の発
明において、前記画像処理装置は、前記取得したパラメ
ータが前記判定により不整合と判定された場合には、該
パラメータのうち不整合が生じた値を予め設定された値
に変更するとともに、該パラメータの変更を行ったこと
をユーザに通知し、該変更したパラメータに基づいてジ
ョブを実行することを特徴とする。
【００１２】また、請求項４の発明では、請求項１の発
明において、前記画像処理装置は、前記取得したパラメ
ータが前記判定により不整合と判定された場合には、該
判定結果をユーザに通知し、該パラメータにより実行し
ようとするジョブの実行中止と実行続行とのいずれかを
ユーザに選択させることを特徴とする。
【００１３】また、請求項５の発明では、請求項４の発
明において、前記画像処理装置は、ユーザにより前記実
行続行が選択された場合に、前記不整合を生じたパラメ
ータの訂正を要求することを特徴とする。
【００１４】また、請求項６の発明では、請求項１乃至
５のいずれかの発明において、前記画像処理装置は、前
記取得したパラメータの詳細を該画像処理装置で設定さ
れたパラメータと同様の方法で表示することを特徴とす
る。
【００１５】また、請求項７の発明では、動作条件とな
るパラメータの整合性を判定する判定手段を具備する少
なくとも１つの画像処理装置と、前記パラメータを少な
くとも１つ格納するサーバと、少なくとも前記画像処理
装置と前記サーバとを接続するネットワークとを具備
し、前記画像処理装置が前記サーバから該サーバが格納
するパラメータの中の所望のパラメータを取得するとと
もに、該取得したパラメータが前記判定手段により整合
がとれていると判定された場合に該取得したパラメータ
に基づいてジョブを実行することを特徴とする。
【００１６】また、請求項８の発明では、請求項７の発
明において、前記画像処理装置は、前記判定手段により
不整合と判定されたパラメータのうち該不整合が生じた
値を予め設定した値に変更するパラメータ変更手段をさ
らに具備することを特徴とする。
【００１７】また、請求項９の発明では、請求項７の発
明において、前記画像処理装置は、前記判定手段により
不整合と判定されたパラメータのうち該不整合が生じた
値を予め設定した値に変更するパラメータ変更手段と、
該パラメータ変更手段により前記取得したパラメータが
変更されたことを通知する変更通知手段とをさらに具備
することを特徴とする。
【００１８】また、請求項１０の発明では、請求項７の
発明において、前記画像処理装置は、前記取得したパラ
メータが前記判定手段により不整合と判定された場合
に、該取得したパラメータに基づいて実行しようとする
ジョブの実行中止と実行続行とのいずれかをユーザに選
択させる中止続行選択手段をさらに具備することを特徴
とする。
【００１９】また、請求項１１の発明では、請求項１０
の発明において、前記画像処理装置は、前記ジョブ中止
続行選択手段により前記ジョブの続行が選択された場合
に、ユーザに対して前記不整合を生じたパラメータの訂
正を要求するパラメータ訂正要求手段をさらに具備する
ことを特徴とする。
【００２０】また、請求項１２の発明では、請求項７乃
至１１のいずれかの発明において、前記画像処理装置
は、前記取得したパラメータの詳細を該画像処理装置で
設定されたパラメータと同様の方法で表示するパラメー
タ表示手段をさらに具備することを特徴とする。
【００２１】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係わる画像処理
装置のパラメータ共有方法およびシステムの一実施例を
添付図面を参照して詳細に説明する。
【００２２】図１は、画像処理装置のパラメータ共有シ
ステムの構成を示すブロック図である。図１において
は、複合機１（１−１および１−２）とパラメータ設定
ファイルサーバ２、ファイルサーバ３、クライアント端
末４−１、４−２がネットワーク１０に接続されてい
る。このシステムは、複合機１等の画像処理装置（他に
複写機やプリンタ、ファクシミリ等）とパラメータ設定
ファイルサーバ２、ファイルサーバ３が各々１台以上あ
れば構築できるが（パラメータ設定ファイルサーバ２と
ファイルサーバ３は同一装置内に構成してもよい）、パ
ラメータの共有のためには複合機１若しくはその他の画
像処理装置を複数接続する必要がある。
【００２３】複合機１は複写機やスキャナ、プリンタ、
ファクシミリ等の複合機であり、パラメータ設定ファイ
ルサーバ２には複合機１等の画像処理装置の画像の入出
力条件であるパラメータを設定したパラメータ設定ファ
イルが登録され、ファイルサーバ３には画像データ等の
ファイルが保存される。
【００２４】図１に示すシステムでは、複合機１（１−
１、１−２）が共有するスキャン条件（スキャナとして
動作する場合）や複写条件（複写機として動作する場
合）、送信条件（ファクシミリとして動作する場合）、
印刷条件（プリンタとして動作する場合）等をパラメー
タ設定ファイルとしてパラメータ設定ファイルサーバ２
に予め登録しておく必要がある。パラメータ設定ファイ
ルの登録は、パラメータ設定ファイルサーバ２で行える
のはもちろんのこと、複合機１、クライアント端末４
（４−１、４−２）からも行うことができる。また、登
録したパラメータ設定ファイルは、これらの装置から随
時、削除や編集を行うことができる。
【００２５】また、パラメータ設定ファイルの登録や削
除、編集は、複合機１から行う場合には、そのユーザイ
ンタフェイスを用いて行うが、パラメータ設定ファイル
サーバ２やクライアント端末４から行う場合には、パラ
メータをリストやテーブル形式で表示して編集を行うソ
フトウェアや複合機１のユーザインタフェイスをシミュ
レートしたソフトウェアを使用する等多種多用とするこ
とができる。
【００２６】複合機１でジョブを実行する場合には、パ
ラメータ設定ファイルサーバ２から所望のパラメータ設
定ファイルを取得することで、キー操作によるパラメー
タ設定（スキャン条件等の設定）に代えることができ、
取得したパラメータでジョブを実行して読み取った画像
をファイルサーバ３に送信し、ファイルサーバ３がこれ
を保存する。
【００２７】ここで、図２に複合機１の構成を示す。複
合機１は、ＣＰＵ２２とＲＡＭ２３、記憶部２４、シス
テム制御部２５、画像読取部２６、画像処理部２７、画
像形成部２８、操作表示部２９、送受信部３０、ネット
ワークインタフェイス（ＮｅｔＩ／Ｆ）３１を具備して
構成され、これらがシステムバス２１を介して相互に接
続されている。
【００２８】システム制御部２５は、制御ソフトウェア
が格納されており、この制御ソフトウェアに基づいてＣ
ＰＵ２２が各部を動作させる。また、ＲＡＭ２３は制御
ソフトウェアや画像データ等を一時的に格納する作業メ
モリ領域であり、記憶部２４は画像データや宛先情報等
を格納するメモリ領域である。画像読取部２６は原稿等
から画像を読み取り画像データとして出力し、画像処理
部２７は画像データを編集／加工（符号複合化や拡大縮
小、圧縮伸長等）を行い、画像形成部２８は画像データ
を記録用紙等に印刷する。操作表示部２９は、ユーザが
指示や情報を入力するためのキーボードやタッチパネル
等の入力デバイスと各種情報を表示するＬＥＤやＬＣＤ
等の表示デバイスで構成される。送受信部３０は電話回
線１１に接続され、この電話回線１１を介してファクシ
ミリデータの送受信を行い、ＮｅｔＩ／Ｆ３１はネット
ワーク１０に接続され、ネットワーク１０を介して画像
データやパラメータ設定ファイルの送受信を行う。
【００２９】この複合機１では、ジョブの実行に先立っ
てネットワーク１０およびＮｅｔＩ／Ｆ３１を介してパ
ラメータ設定ファイルサーバ２からパラメータ設定ファ
イルを取得し、これを参照してジョブを実行することが
できる。パラメータ設定ファイルの取得はジョブの実行
毎に行ってもよいが、ここでは取得したパラメータ設定
ファイルを記憶部２４に記憶（キャッシュ）し、ジョブ
実行毎のパラメータ設定ファイルサーバ２へのアクセス
を行わないことでネットワーク１０に負荷を軽くしてい
る。
【００３０】なお、ここでの説明は省略するが、この発
明に適用する他の画像処理装置（スキャナや複写機、フ
ァクシミリ、プリンタ若しくはその一部のみの複合機）
の構成は、画像読取部２６と画像処理部２７、画像形成
部２８、送受信部３０のうち不要なものを除外した構成
とほぼ同様となる。
【００３１】次に、図３乃至７を参照して、複合機１の
操作例を説明する。図３乃至７は、各々操作表示部２９
が具備するタッチパネルの表示例を示した図である。複
合機１において、スキャンジョブを実行する際には、タ
ッチパネル５０は図３に示すような状態となる。スキャ
ン条件を手動で設定する場合には情報・指示表示部５１
に示される指示にしたがって各条件を設定するが、ここ
ではパラメータ設定ファイルキー５２を押下してパラメ
ータ設定ファイルサーバ２から取得して記憶部２４にキ
ャッシュしているパラメータ設定ファイルを参照するも
のとする。
【００３２】パラメータ設定ファイルキー５２を押下す
ると、タッチパネル５０は図４に示すような状態とな
る。この状態は、記憶部２４にキャッシュしているパラ
メータ設定ファイルの一部または全部をリストとして表
示している状態であり、選択キー５３を押下することで
所望のパラメータ設定ファイルを選択することができ
る。また、更新キー５４を押下することで、複合機１は
パラメータ設定ファイルサーバ２へアクセスして新たに
パラメータ設定ファイルを取得し、記憶部２４にキャッ
シュしている内容を更新して、その内容に合わせて選択
キー５３を再表示する。
【００３３】ここで、選択キー５３のうち、写真原稿用
スキャンのパラメータ設定ファイルを示す選択キー５３
−１を押下すると、タッチパネル５０は図５に示すよう
な状態となる。タッチパネル５０は、押下された選択キ
ー５３−１の部分を反転して表示し、情報・指示表示部
５１には選択されたパラメータ設定ファイルに設定され
ている保存先が表示される。この保存先は、図示しない
キーの操作により任意に変更でき、ファイルサーバ２だ
けでなく直接クライアント端末５を指定することもでき
る。また、読み取った画像データのファイル名は、その
都度、ユーザに入力させるようにしてもよく、ファイル
サーバ２を参照して既存のファイル名と一致しないファ
イル名を自動的に割り当てるように構成してもよい。ま
た、パラメータ設定ファイル説明キー５５を押下すれ
ば、図６に示すように選択したパラメータ設定ファイル
（写真原稿用スキャン）の説明が表示される。
【００３４】さらに、パラメータの詳細を知りたい場合
には、閉じるキー５６を押下すれば、図７に示すように
パラメータの詳細が表示される。図７に示す画面は、図
３に示した画面と同様であるが情報・指示表示部５１に
はパラメータ設定ファイルで指定された画像保存先が示
され、パラメータ設定ファイルキー５２は、パラメータ
設定ファイルが選択されていることを示すために反転表
示され、各パラメータはパラメータ設定ファイルで指定
された状態を示している。
【００３５】このような図６および７に示す各画面によ
り、ユーザはパラメータ設定ファイルの詳細を知ること
ができ、この各画面のいずれが表示されている状態でも
不図示のスタートキーを押下することでジョブの実行を
開始することができる。
【００３６】ところで、パラメータ設定ファイルサーバ
２に登録されているパラメータ設定ファイルは必ずしも
複合機１に専用のものではなく、複合機１とは機能、例
えばスキャン解像度やフィニッシャ（ステープラーやパ
ンチャー等）の有無等の異なる複合機（不図示）向けの
ものなどもあり、場合によっては複合機１と参照するパ
ラメータ設定ファイルとの間に不整合が生じることもあ
る。
【００３７】また、本来は複合機１向けのパラメータ設
定ファイルであったとしても、複合機１が故障等により
一部の機能が制限されていたり、ユーザのパラメータ設
定ミス、例えば複写の倍率を０と設定した場合等にも上
述の不整合が生じることになる。
【００３８】このような不整合が生じた場合には、ジョ
ブの実行が不可能となるが複合機１では以下に示す方法
のいずれかにより、ジョブを実行させる。 （１）ユーザに対してパラメータ設定ファイルの不整合
を通知することなく、不整合が生じたパラメータを自動
でデフォルト値等の予め設定された値に変更してジョブ
を実行する。 （２）ユーザに対してパラメータ設定ファイルの不整合
を通知するが、ジョブの実行は、不整合が生じたパラメ
ータのデフォルト値等の予め設定された値への変更を自
動で行ってジョブを実行する。 （３ａ）ユーザに対してパラメータ設定ファイルの不整
合を通知し、ジョブの実行を中止するか否かをユーザに
選択させる。 （３ｂ）ユーザに対してパラメータ設定ファイルの不整
合を通知するとともにジョブの実行を中止するか継続す
るかを選択させ、継続の場合には不整合を生じたパラメ
ータをユーザに訂正させる。
【００３９】これらの方法のうち（１）の方法は、ユー
ザの操作性は最も良いがジョブの実行結果が必ずしも所
望のものとはならず、（３ａ）および（３ｂ）の方法は
最良の結果を得られるが比較的操作性が悪く、（２）の
方法は両者の中間的なものである。これらの方法のいず
れで不整合に対処するかは任意に設定することが可能で
あり、使用状況等に応じて決定すればよい。
【００４０】ここで、上述の各方法で発生した不整合に
対処する場合の複合機１の動作を順次説明する。まず、
図８を参照して（１）の方法について説明する。図８
は、（１）の方法を実行する際の複合機１の動作の流れ
を示すフローチャートである。
【００４１】さて、ジョブの実行に先立ち、ユーザによ
りパラメータ設定ファイルの一覧表示画面（図３参照）
が開かれ（ステップ１０１）、パラメータ設定ファイル
が選択されると（ステップ１０２でＹＥＳ）、システム
制御部２５が選択されたパラメータ設定ファイルの各パ
ラメータをチェックし、不整合が生じていれば（ステッ
プ１０３でＮＯ）、当該パラメータを記憶部２４に記憶
されているユーザが予め設定した値（デフォルト値）に
変更し（ステップ１０４）、同じく記憶部２４に記憶さ
れているログファイルにパラメータの変更内容を追記す
る（ステップ１０５）。
【００４２】ログファイルへの追記が終了するか（ステ
ップ１０５）、パラメータのチェック結果で不整合が生
じていなければ（ステップ１０３でＹＥＳ）、全てのパ
ラメータに対するチェックが終了したか否かを確認し
（ステップ１０６）、全て終了していなければ（ステッ
プ１０６でＮＯ）、ステップ１０３に戻り同様の処理を
繰り返し、全てのパラメータに対するチェックが終了し
ていれば（ステップ１０６でＹＥＳ）、不整合に対する
処理を終了してジョブを実行する（ステップ１０７）。
【００４３】まず、図９および１０を参照して（２）の
方法について説明する。図９は（２）の方法を実行する
際の複合機１の動作の流れを示すフローチャートであ
り、図１０はユーザに対してパラメータの不整合の発生
を通知する表示画面例を示した図である。
【００４４】（１）の場合と同様に、ジョブの実行に先
立ってユーザによりパラメータ設定ファイルの一覧表示
画面（図３参照）が開かれ（ステップ２０１）、パラメ
ータ設定ファイルが選択されると（ステップ２０２でＹ
ＥＳ）、システム制御部２５が選択されたパラメータ設
定ファイルの各パラメータをチェックし、不整合が生じ
ていれば（ステップ２０３でＮＯ）、当該パラメータを
記憶部２４に記憶されているユーザが予め設定した値
（デフォルト値）に変更し（ステップ２０４）、同じく
記憶部２４に記憶されているログファイルにパラメータ
の変更内容を追記する（ステップ２０５）。
【００４５】ログファイルへの追記が終了するか（ステ
ップ２０５）、パラメータのチェック結果で不整合が生
じていなければ（ステップ２０３でＹＥＳ）、全てのパ
ラメータに対するチェックが終了したか否かを確認し
（ステップ２０６）、全て終了していなければ（ステッ
プ２０６でＮＯ）、ステップ２０３に戻り同様の処理を
繰り返し、全てのパラメータに対するチェックが終了し
ていれば（ステップ２０６でＹＥＳ）、図１０に示すよ
うにログファイルに記述されているログを表示し（ステ
ップ２０７）、ユーザの確認を待つ（ステップ２０
８）。ユーザが表示されたログを確認して図１０に示す
確認キー５７を押下すれば（ステップ２０８でＹＥ
Ｓ）、不整合に対する処理を終了してジョブを実行する
（ステップ２０９）。
【００４６】次に、図１１および１２を参照して（３
ａ）、（３ｂ）の方法について説明する。図１１はパラ
メータの不整合が生じた場合にユーザに対してジョブを
中止するか続行するかの選択を促す表示画面例を示した
図であり、図１２は続行が選択された場合のパラメータ
設定画面例を示した図である。
【００４７】（３ａ）および（３ｂ）の場合にも（２）
の場合と同様にシステム制御部２５がパラメータの不整
合をチェックし、不整合が生じた場合には図１０に示し
た不整合の発生通知画面に代えて図１１に示す画面を表
示する。
【００４８】ここで、ユーザにより中止キー５８−１が
押下されれば、図４に示した画面に戻りユーザに対して
別のパラメータ設定ファイルの選択を促し、続行キー５
８−２が押下されれば、図１２に示す画面が表示され
る。
【００４９】図１２に示す画面は、基本的には図３に示
した画面と同じであるが、情報・指示表示部５１に選択
されたパラメータ設定ファイルで指定された画像保存先
が示され、他のパラメータもパラメータ設定ファイルで
指定されたものとなる。
【００５０】また、パラメータ設定ファイルの値が無効
なもの、例えば複写の倍率が０であるようなものは、ネ
ットワーク１０に接続されているどの装置においてもパ
ラメータとの不整合が発生するため、このような場合に
はユーザによるパラメータ訂正の直後に、タッチパネル
５０に登録キー（不図示）等を表示して、パラメータ設
定ファイルサーバ２への変更登録を即時に行えるように
することもできる。
【００５１】さらに、不整合が生じたパラメータが複合
機１で常に不整合となる場合（機能の違い等による）、
ネットワーク１０に接続されている他の装置への影響を
与えないように別のパラメータ設定ファイルとしてパラ
メータ設定ファイルサーバ２への再登録を容易にしても
よい。この場合には、複合機１の一時的な障害、例えば
パンチャーのパンチダストフルのような障害に起因する
不整合に対しては登録キーを表示しないようにすれば、
後の混乱を防止することもできる。
【００５２】なお、この実施例においては、スキャンジ
ョブの実行を例として説明したが、この発明は上述のよ
うに複写や印刷ファクシミリ送信を行う際にも、同様に
パラメータを共有することができる。
【００５３】また、複写機、プリンタ、ファクシミリ、
スキャナ、それらの複合機のいずれをネットワーク１０
に接続してパラメータの共有が可能であり、パラメータ
設定ファイルサーバ２、ファイルサーバ３を複数設定す
ることもできる。
【００５４】さらに、この実施例においては、ネットワ
ークに接続された画像処理装置について説明したが、パ
ラメータの不整合に対する処理は、スタンドアローンの
画像処理装置で、故障により装置内に記憶しているパラ
メータとの不整合が発生した場合の対処として利用する
こともできる。
【００５５】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、複合機やネットワークスキャナ等の画像処理装置が
パラメータ設定ファイルサーバに登録されたパラメータ
設定ファイルをネットワークを介して取得し、これを手
動で行うパラメータ設定に代えて利用するとともに、パ
ラメータ設定ファイルとの間に不整合が生じた場合に自
動若しくは手動でパラメータの訂正を行うように構成し
たので、繁雑なキー操作によるパラメータ設定を行う必
要がなく、誤操作率を低減することができるとともに、
ネットワークに接続された種類の異なる各画像処理装置
のいずれにおいても装置毎の設定を必要とせずに同一の
パラメータでジョブを実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明に係わる画像処理装置のパラメータ共
有システムの構成を示すブロック図。
【図２】複合機１の構成を示したブロック図。
【図３】タッチパネルの表示例を示した図（１）。
【図４】タッチパネルの表示例を示した図（２）。
【図５】タッチパネルの表示例を示した図（３）。
【図６】タッチパネルの表示例を示した図（４）。
【図７】タッチパネルの表示例を示した図（５）。
【図８】不整合に対する対処の流れを示すフローチャー
ト（１）。
【図９】不整合に対する対処の流れを示すフローチャー
ト（２）。
【図１０】タッチパネルの表示例を示した図（６）。
【図１１】タッチパネルの表示例を示した図（７）。
【図１２】タッチパネルの表示例を示した図（８）。
【符号の説明】
１、１−１、１−２ 複合機 ２ パラメータ設定ファイルサーバ ３ ファイルサーバ ４ ネットワークスキャナ ５、５−１、５−２ クライアント端末 １０ ネットワーク １１ 電話回線 ２１ システムバス ２２ ＣＰＵ ２３ ＲＡＭ ２４ 記憶部 ２５ システム制御部 ２６ 画像読取部 ２７ 画像処理部 ２８ 画像形成部 ２９ 操作表示部 ３０ 送受信部 ３１ ＮｅｔＩ／Ｆ ５０ タッチパネル ５１ 情報・指示表示部 ５２ パラメータ設定ファイルキー ５３、５３−１ 選択キー ５４ 更新キー ５５ パラメータ設定ファイル説明キー ５６ 閉じるキー ５７ 確認キー ５８−１ 中止キー ５８−２ 続行キー ５９ パラメータ設定ファイルキー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｈ０４Ｎ 1/00 １０７ Ｇ０６Ｆ 15/62 Ｋ (72)発明者 飯田 泰子 神奈川県横浜市保土ケ谷区神戸町134番地 横浜ビジネスパーク イーストタワー13 Ｆ 富士ゼロックス株式会社内 Ｆターム(参考） 2C061 AP01 AP03 AP04 AP07 HJ08 HN15 HQ12 HQ17 2H027 GA20 GA42 ZA07 5B050 BA06 BA15 CA05 CA06 CA07 CA09 DA10 FA03 FA09 FA13 GA08 5B089 AA16 AA21 AA22 AC03 AE06 CC18 5C062 AA05 AA13 AA35 AB38 AB42 AE00 AF00 BA04

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 ネットワークに接続されたサーバと少な
    くとも１つの画像処理装置とを有する画像処理システム
    において、 前記サーバは、前記画像処理装置の動作条件となる少な
    くとも１つのパラメータを予め格納し、 前記画像処理装置は、前記サーバから所望のパラメータ
    を取得するとともに該取得したパラメータの整合性を判
    定し、整合がとれていると判定された場合に該取得した
    パラメータに基づいてジョブを実行することを特徴とす
    る画像処理装置のパラメータ共有方法。
  2. 【請求項２】 前記画像処理装置は、 前記取得したパラメータが前記判定により不整合と判定
    された場合には、該パラメータのうち不整合が生じた値
    を予め設定された値に変更し、該変更したパラメータに
    基づいてジョブを実行することを特徴とする請求項１記
    載の画像処理装置のパラメータ共有方法。
  3. 【請求項３】 前記画像処理装置は、 前記取得したパラメータが前記判定により不整合と判定
    された場合には、該パラメータのうち不整合が生じた値
    を予め設定された値に変更するとともに、該パラメータ
    の変更を行ったことをユーザに通知し、該変更したパラ
    メータに基づいてジョブを実行することを特徴とする請
    求項１記載の画像処理装置のパラメータ共有方法。
  4. 【請求項４】 前記画像処理装置は、 前記取得したパラメータが前記判定により不整合と判定
    された場合には、該判定結果をユーザに通知し、該パラ
    メータにより実行しようとするジョブの実行中止と実行
    続行とのいずれかをユーザに選択させることを特徴とす
    る請求項１記載の画像処理装置のパラメータ共有方法。
  5. 【請求項５】 前記画像処理装置は、 ユーザにより前記実行続行が選択された場合に、前記不
    整合を生じたパラメータの訂正を要求することを特徴と
    する請求項４記載の画像処理装置のパラメータ共有方
    法。
  6. 【請求項６】 前記画像処理装置は、 前記取得したパラメータの詳細を該画像処理装置で設定
    されたパラメータと同様の方法で表示することを特徴と
    する請求項１乃至５のいずれかに記載の画像処理装置の
    パラメータ共有方法。
  7. 【請求項７】 動作条件となるパラメータの整合性を判
    定する判定手段を具備する少なくとも１つの画像処理装
    置と、 前記パラメータを少なくとも１つ格納するサーバと、 少なくとも前記画像処理装置と前記サーバとを接続する
    ネットワークとを具備し、 前記画像処理装置が前記サーバから該サーバが格納する
    パラメータの中から所望のパラメータを取得するととも
    に、該取得したパラメータが前記判定手段により整合が
    とれていると判定された場合に該取得したパラメータに
    基づいてジョブを実行することを特徴とする画像処理装
    置のパラメータ共有システム。
  8. 【請求項８】 前記画像処理装置は、 前記判定手段により不整合と判定されたパラメータのう
    ち該不整合が生じた値を予め設定した値に変更するパラ
    メータ変更手段をさらに具備することを特徴とする請求
    項７記載の画像処理装置のパラメータ共有システム。
  9. 【請求項９】 前記画像処理装置は、 前記判定手段により不整合と判定されたパラメータのう
    ち該不整合が生じた値を予め設定した値に変更するパラ
    メータ変更手段と、 該パラメータ変更手段により前記取得したパラメータが
    変更されたことを通知する変更通知手段とをさらに具備
    することを特徴とする請求項７記載の画像処理装置のパ
    ラメータ共有システム。
  10. 【請求項１０】 前記画像処理装置は、 前記取得したパラメータが前記判定手段により不整合と
    判定された場合に、該取得したパラメータに基づいて実
    行しようとするジョブの実行中止と実行続行とのいずれ
    かをユーザに選択させる中止続行選択手段をさらに具備
    することを特徴とする請求項７記載の画像処理装置のパ
    ラメータ共有システム。
  11. 【請求項１１】 前記画像処理装置は、 前記ジョブ中止続行選択手段により前記ジョブの続行が
    選択された場合に、ユーザに対して前記不整合を生じた
    パラメータの訂正を要求するパラメータ訂正要求手段を
    さらに具備することを特徴とする請求項１０記載の画像
    処理装置のパラメータ共有システム。
  12. 【請求項１２】 前記画像処理装置は、 前記取得したパラメータの詳細を該画像処理装置で設定
    されたパラメータと同様の方法で表示するパラメータ表
    示手段をさらに具備することを特徴とする請求項７乃至
    １１のいずれかに記載の画像処理装置のパラメータ共有
    システム。
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