JP2009260757A - Rfid用インレット - Google Patents

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Abstract

【課題】入園証・施設利用証等に使われるカードを構成する紙の中に、RFID用インレットを挿入し、偽造防止等を目的とした製品の需要が見込まれる。しかし、UHF帯RFIDはアンテナ素子が比較的大きく、小さな入園証・施設利用証に実装した場合は、手で保持してリーダ・アンテナにかざす際にタグ・アンテナ部を覆ってしまいがちであり、このことが通信距離の短さとあいまってシステム運用上支障をきたす恐れがある。
【解決手段】本願発明は手で保持して使用するRFID用インレットにおいて、ダイポール・アンテナ構造でありながらアンテナ素子の分岐を4つ以上とし、かつ、各分岐を2つ以上同時に摘めないように考慮したレイアウトとし、そのうち1つのアンテナ素子の分岐を摘んだとしても通信性能低下を抑える構造としたものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子タグ技術、特にUHF(Ultrahigh Frequency)帯域(860から960MHz)のRFID(Radio Frequency Identification)用インレット(非接触型電子タグ、ICタグ等)に適用して有効な技術に関する。
日本特開2006−235825号公報(特許文献1)には、カード型の基板の長手方向に沿って延びる共振周波数の異なる多数の分岐を有するプレーナ・ダイポール・アンテナを有する広帯域ICタグが開示されている。
日本特開2007−150675号公報(特許文献2)には、周波数帯のことなるICチップを取り付け可能なように、基体に複数の共振周波数のプレーナ・ダイポール・アンテナを設けることが開示されている。
日本特開2007−233885号公報(特許文献3)には、薄いアルミニウム箔で構成された中央に一対に設けられた整合回路とその両側に延在するダイポール・アンテナを有するICタグが開示されている。
特開2006−235825号公報 特開2007−150675号公報 特開2007−233885号公報
入園証・施設利用証等に使われるカードを構成する紙の中に、RFID用インレットを挿入し、偽造防止、料金管理、ユーザーへ利便性の提供等を目的とした製品の需要が見込まれる。これに関して、本願発明者が検討したところでは、以下のような問題があることが明らかとなった。すなわち、システム運用の容易さから、無線局届出の不要な特定小電力規格の読み取り装置(10mW程度の出力)を用いたいという要望が多いが、UHF帯(860MHz〜960MHz)の場合は通信距離が著しく短くなるという難点がある。また、UHF帯RFIDはアンテナ素子(タグ・アンテナすなわち、インレット上のアンテナ)が比較的大きく(900MHzの単純ダイポール・アンテナで16センチ・メートル程度)、汎用カードサイズまたは名刺サイズの入園証・施設利用証に実装した場合は、手で保持してリーダ・アンテナにかざす際にタグ・アンテナ部を覆ってしまいがちであり、このことが通信距離の短さとあいまってシステム運用上、支障をきたす恐れがある。
更に言えば、RFID用インレットの構造としては、タグ・チップを搭載するためのストラップ部(チップ・マウント部)と、タグ・チップとアンテナの整合を取るための整合回路部と、この整合回路部に繋がるアンテナ部とから成る。アンテナ部の構成としては、ダイポール特性を得るために、タグ・チップを中心としてほぼ左右対称(または回転対象)となるように、アンテナ部をそれぞれ設けることが有効である。
近年では、このような構成から成るRFID用インレット(電子タグ)を様々な製品用途(例えば、入園証・施設利用証)に適用する試みがされている。ところが、入園証・施設利用証は、一般に需要者が手(指)で保持して使用するが、指がアンテナ部に触れた場合、人体を通じて、アンテナ部がGND電位に落とされる状態となり、電気特性(利得)が低下する。この結果、リード部でRFID用インレットから発する信号を読み取ることが困難となり、RFID用インレット(電子タグ)の信頼性が低下することが本願発明者の検討により明らかとなった。ちなみに、本願発明者が市販の電磁界シミュレータによって解析したところによると、図14から図16に示すように、単純な蛇行ダイポール・アンテナ(Meandered Dipole Antenna)では、一方の極を指でカバーされることにより、大幅なアンテナ利得の低下(図15参照)があることが明らかとなった。
本発明の目的は、信頼性の高いRFID用インレットを提供することにある。
本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記の通りである。
すなわち、本願発明は手で保持して使用するRFID用インレットにおいて、ダイポール・アンテナ構造(通常、分岐は二つ)でありながらアンテナ素子の分岐を4つ以上とし、かつ、各分岐を2つ以上同時に摘めないように考慮したレイアウトとし、そのうち1つのアンテナ素子の分岐を摘んだとしても通信性能低下を抑える構造としたものである。
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記のとおりである。
すなわち、カード状のダイポール・アンテナの分岐を4つ以上とし、かつ、各分岐を2つ以上同時に摘めないように考慮したレイアウトとすることにより、指の影響によるタグ・アンテナの利得の低下を低減することができる。
〔実施の形態の概要〕
先ず、本願において開示される発明の代表的な実施の形態について概要を説明する。
1.以下を含むRFID用インレット(またはRFIDタグ、以下の従属項も同じ):
(a)第1の主面、第2の主面、第1の長辺、第2の長辺、第1の短辺、および第2の短辺を有するカード形状の樹脂シート;
(b)前記樹脂シートの前記第1の主面上に形成されたメタル薄膜パターン;
(c)前記メタル薄膜パターンに固定され、前記第1及び第2の短辺のほぼ中間に位置するRFIDタグ・チップ、
ここで、前記メタル薄膜パターンは、以下を含む:
(b1)前記RFIDタグ・チップが固定されたチップ・ボンディング部;
(b2)前記チップ・ボンディング部に接続された整合回路部;
(b3)前記整合回路部に接続され、第1の極および第2の極を有するダイポール・アンテナ部、
ここで、前記ダイポール・アンテナ部は、以下を含む:
(b3−1)前記第1の極に属し、前記第1の長辺に沿って前記第1の短辺近傍まで延在する第1の蛇行アンテナ分岐;
(b3−2)前記第1の極に属し、前記第2の長辺に沿って前記第1の短辺近傍まで延在する第2の蛇行アンテナ分岐;
(b3−3)前記第2の極に属し、前記第1の長辺に沿って前記第1の蛇行アンテナ分岐とほぼ反対方向に、前記第2の短辺近傍まで延在する第3の蛇行アンテナ分岐;
(b3−4)前記第2の極に属し、前記第2の長辺に沿って前記第2の蛇行アンテナ分岐とほぼ反対方向に、前記第2の短辺近傍まで延在する第4の蛇行アンテナ分岐、
ここで、前記第1の蛇行アンテナ分岐と前記第2の蛇行アンテナ分岐との間、および前記第3の蛇行アンテナ分岐と前記第4の蛇行アンテナ分岐との間には、それぞれ第1及び第2の余白領域があり、前記第1又は第2の短辺に平行な方向に測った前記第1及び第2の余白領域の主要な幅は、20ミリメートル以上である。
2.前記1項のRFID用インレットにおいて、前記RFID用インレットは、860MHzから960MHzのUHF帯域で使用するRFIDタグ用のインレットである。
3.前記1又は2項のRFID用インレットにおいて、前記RFID用インレットは、内部電源を有さないパッシブ型RFIDタグ用のインレットである。
4.前記1から3項のいずれか一つのRFID用インレットにおいて、前記RFID用インレットは、汎用カード形状のRFIDタグ用のインレットである。
5.前記1から4項のいずれか一つのRFID用インレットにおいて、前記メタル薄膜パターンは、前記RFIDタグ・チップを対象中心として、ほぼ対称に配置されている。
6.前記1から5項のいずれか一つのRFID用インレットにおいて、前記ダイポール・アンテナの先端付近において、前記第1の蛇行アンテナ分岐と前記第2の蛇行アンテナ分岐との間、および、前記第3の蛇行アンテナ分岐と前記第4の蛇行アンテナ分岐との間の間隔は、これらのアンテナ分岐の幅よりも広い。
7.前記1から6項のいずれか一つのRFID用インレットにおいて、前記第1の長辺および第2の長辺の長さは、78から88ミリメートル程度であり、前記第1の短辺および第2の短辺の長さは、48から58ミリメートル程度である。
8.前記1から7項のいずれか一つのRFID用インレットにおいて、前記RFID用インレットは、広帯域RFIDタグ用のインレットである。
9.前記1から8項のいずれか一つのRFID用インレットにおいて、前記樹脂シートは、ポリエチレン・テレフタレートまたはポリエチレン・ナフタレートを主要な成分とする樹脂からなる。
10.前記1から9項のいずれか一つのRFID用インレットにおいて、前記メタル薄膜パターンは、アルミニウムを主要な成分とする薄膜からなる。
11.以下を含むRFID用インレット(またはRFIDタグ、以下の従属項も同じ):
(a)第1の主面、第2の主面、第1の長辺、第2の長辺、第1の短辺、および第2の短辺を有するカード形状の樹脂シート;
(b)前記樹脂シートの前記第1の主面上に形成されたメタル薄膜パターン;
(c)前記メタル薄膜パターンに固定され、前記第1及び第2の短辺のほぼ中間に位置するRFIDタグ・チップ、
ここで、前記メタル薄膜パターンは、以下を含む:
(b1)前記RFIDタグ・チップが固定されたチップ・ボンディング部;
(b2)前記チップ・ボンディング部に接続された整合回路部;
(b3)前記整合回路部に接続され、第1の極および第2の極を有するダイポール・アンテナ部、
ここで、前記ダイポール・アンテナ部は、以下を含む:
(b3−1)前記第1の極に属し、前記第1の長辺に沿って前記第1の短辺近傍まで延在する第1の準直線型アンテナ分岐;
(b3−2)前記第1の極に属し、前記第2の長辺に沿って前記第1の短辺近傍まで延在する第2の準直線型アンテナ分岐;
(b3−3)前記第2の極に属し、前記第1の長辺に沿って前記第1の準直線型アンテナ分岐とほぼ反対方向に、前記第2の短辺近傍まで延在する第3の準直線型アンテナ分岐;
(b3−4)前記第2の極に属し、前記第2の長辺に沿って前記第2の準直線型アンテナ分岐とほぼ反対方向に、前記第2の短辺近傍まで延在する第4の準直線型アンテナ分岐、
ここで、前記第1の準直線型アンテナ分岐と前記第2の準直線型アンテナ分岐との間、および前記第3の準直線型アンテナ分岐と前記第4の準直線型アンテナ分岐との間には、それぞれ第1及び第2の余白領域があり、前記第1又は第2の短辺に平行な方向に測った前記第1及び第2の余白領域の主要な幅は、20ミリメートル以上である。
12.前記11項のRFID用インレットにおいて、前記RFID用インレットは、860MHzから960MHzのUHF帯域で使用するRFIDタグ用のインレットである。
13.前記11又は12項のRFID用インレットにおいて、前記RFID用インレットは、内部電源を有さないパッシブ型RFIDタグ用のインレットである。
14.前記11から13項のいずれか一つのRFID用インレットにおいて、前記RFID用インレットは、汎用カード形状のRFIDタグ用のインレットである。
15.前記11から14項のいずれか一つのRFID用インレットにおいて、前記メタル薄膜パターンは、前記RFIDタグ・チップを対象中心として、ほぼ対称に配置されている。
16.前記11から15項のいずれか一つのRFID用インレットにおいて、前記メタル薄膜パターンは、前記RFIDタグ・チップを通り前記第1の短辺および第2と平行な直線を対称軸として、ほぼ対称に配置されている。
17.前記11から16項のいずれか一つのRFID用インレットにおいて、前記ダイポール・アンテナの先端付近において、前記第1の準直線型アンテナ分岐と前記第2の準直線型アンテナ分岐との間、および、前記第3の準直線型アンテナ分岐と前記第4の準直線型アンテナ分岐との間の間隔は、前記整合回路部の幅よりも広い。
18.前記11から17項のいずれか一つのRFID用インレットにおいて、前記第1の長辺および第2の長辺の長さは、78から88ミリメートル程度であり、前記第1の短辺および第2の短辺の長さは、48から58ミリメートル程度である。
19.前記11から18項のいずれか一つのRFID用インレットにおいて、前記樹脂シートは、ポリエチレン・テレフタレートまたはポリエチレン・ナフタレートを主要な成分とする樹脂からなる。
20.前記11から19項のいずれか一つのRFID用インレットにおいて、前記メタル薄膜パターンは、アルミニウムを主要な成分とする薄膜からなる。
21.以下を含むRFID用インレット(またはRFIDタグ、以下の従属項も同じ):
(a)第1の主面、第2の主面、第1の長辺、第2の長辺、第1の短辺、および第2の短辺を有するカード形状の樹脂シート;
(b)前記樹脂シートの前記第1の主面上に形成されたメタル薄膜パターン;
(c)前記メタル薄膜パターンに固定され、前記第1及び第2の短辺のほぼ中間に位置するRFIDタグ・チップ、
ここで、前記メタル薄膜パターンは、以下を含む:
(b1)前記RFIDタグ・チップが固定されたチップ・ボンディング部;
(b2)前記チップ・ボンディング部に接続された整合回路部;
(b3)前記整合回路部に接続され、第1の極および第2の極を有するダイポール・アンテナ部、
ここで、前記ダイポール・アンテナ部は、以下を含む:
(b3−1)前記第1の極に属し、一端が前記整合回路部に接続し、他端が前記第1の短辺に向かって前記第1及び第2の長辺間をほぼその全幅に渡って蛇行しながら途中まで延在する第1の蛇行アンテナ根元部;
(b3−2)前記第1の蛇行アンテナ根元部の前記他端に接続し、それを前記第1及び第2の長辺間の中間付近を前記第1の蛇行アンテナ根元部よりも狭い幅で蛇行しながら前記第1の短辺近傍まで延長する第1の蛇行アンテナ先端部;
(b3−3)前記第2の極に属し、一端が前記整合回路部に接続し、他端が前記第2の短辺に向かって前記第1及び第2の長辺間をほぼその全幅に渡って蛇行しながら途中まで延在する第2の蛇行アンテナ根元部;
(b3−4)前記第2の蛇行アンテナ根元部の前記他端に接続し、それを前記第1及び第2の長辺間の中間付近を前記第2の蛇行アンテナ根元部よりも狭い幅で蛇行しながら前記第2の短辺近傍まで延長する第2の蛇行アンテナ先端部。
22.前記21項のRFID用インレットにおいて、前記RFID用インレットは、860MHzから960MHzのUHF帯域で使用するRFIDタグ用のインレットである。
23.前記21または22項のRFID用インレットにおいて、前記RFID用インレットは、内部電源を有さないパッシブ型RFIDタグ用のインレットである。
24.前記21から23項のいずれか一つのRFID用インレットにおいて、前記第1の長辺および第2の長辺の長さは、48から58ミリメートル程度であり、前記第1の短辺および第2の短辺の長さは、22から32ミリメートル程度である。
25.前記21から24項のいずれか一つのRFID用インレットにおいて、前記樹脂シートは、ポリエチレン・テレフタレートまたはポリエチレン・ナフタレートを主要な成分とする樹脂からなる。
26.前記21から25項のいずれか一つのRFID用インレットにおいて、前記メタル薄膜パターンは、アルミニウムを主要な成分とする薄膜からなる。
27.前記21から26項のいずれか一つのRFID用インレットにおいて、前記RFID用インレットは、小型カード形状のRFIDタグ用のインレットである。
28.前記21から27項のいずれか一つのRFID用インレットにおいて、前記RFID用インレットは、広帯域RFIDタグ用のインレットである。
29.前記21から28項のいずれか一つのRFID用インレットにおいて、前記メタル薄膜パターンは、前記RFIDタグ・チップを通り前記第1の短辺および第2と平行な直線を対称軸として、ほぼ対称に配置されている。
30.以下を含むRFID用インレット(またはRFIDタグ、以下の従属項も同じ):
(a)第1の主面、第2の主面、第1の長辺、第2の長辺、第1の短辺、および第2の短辺を有するカード形状の樹脂シート;
(b)前記樹脂シートの前記第1の主面上に形成されたメタル薄膜パターン;
(c)前記メタル薄膜パターンに固定され、前記第1及び第2の短辺のほぼ中間に位置するRFIDタグ・チップ、
ここで、前記メタル薄膜パターンは、以下を含む:
(b1)前記RFIDタグ・チップが固定されたチップ・ボンディング部;
(b2)前記チップ・ボンディング部に接続された整合回路部;
(b3)前記整合回路部に接続され、第1の極および第2の極を有するダイポール・アンテナ部、
ここで、前記ダイポール・アンテナ部は、以下を含む:
(b3−1)前記第1の極に属し、その主要部が前記第1の長辺に近接して、それに沿って前記第1の短辺近傍まで延在する第1の蛇行アンテナ分岐;
(b3−2)前記第1の極に属し、その主要部が前記第2の長辺に近接して、それに沿って前記第1の短辺近傍まで延在する第2の蛇行アンテナ分岐;
(b3−3)前記第2の極に属し、その主要部が前記第1の長辺に近接して、それに沿って前記第1の蛇行アンテナ分岐とほぼ反対方向に、前記第2の短辺近傍まで延在する第3の蛇行アンテナ分岐;
(b3−4)前記第2の極に属し、その主要部が前記第2の長辺に近接して、それに沿って前記第2の蛇行アンテナ分岐とほぼ反対方向に、前記第2の短辺近傍まで延在する第4の蛇行アンテナ分岐。
31.前記30項のRFID用インレットにおいて、前記第1の蛇行アンテナ分岐と前記第2の蛇行アンテナ分岐との間、および前記第3の蛇行アンテナ分岐と前記第4の蛇行アンテナ分岐との間には、それぞれ第1及び第2の余白領域があり、前記第1又は第2の短辺に平行な方向に測った前記第1及び第2の余白領域の主要な幅は、20ミリメートル以上である。
32.前記30または31項のRFID用インレットにおいて、前記RFID用インレットは、860MHzから960MHzのUHF帯域で使用するRFIDタグ用のインレットである。
33.前記30から32項のいずれか一つのRFID用インレットにおいて、前記RFID用インレットは、内部電源を有さないパッシブ型RFIDタグ用のインレットである。
34.前記30から33項のいずれか一つのRFID用インレットにおいて、前記RFID用インレットは、汎用カード形状のRFIDタグ用のインレットである。
35.前記30から34項のいずれか一つのRFID用インレットにおいて、前記メタル薄膜パターンは、前記RFIDタグ・チップを対象中心として、ほぼ対称に配置されている。
36.前記30から35項のいずれか一つのRFID用インレットにおいて、前記ダイポール・アンテナの先端付近において、前記第1の蛇行アンテナ分岐と前記第2の蛇行アンテナ分岐との間、および、前記第3の蛇行アンテナ分岐と前記第4の蛇行アンテナ分岐との間の間隔は、これらのアンテナ分岐の幅よりも広い。
37.前記30から36項のいずれか一つのRFID用インレットにおいて、前記第1の長辺および第2の長辺の長さは、78から88ミリメートル程度であり、前記第1の短辺および第2の短辺の長さは、48から58ミリメートル程度である。
38.前記30から37項のいずれか一つのRFID用インレットにおいて、前記RFID用インレットは、広帯域RFIDタグ用のインレットである。
39.前記30から38項のいずれか一つのRFID用インレットにおいて、前記樹脂シートは、ポリエチレン・テレフタレートまたはポリエチレン・ナフタレートを主要な成分とする樹脂からなる。
40.前記30から39項のいずれか一つのRFID用インレットにおいて、前記メタル薄膜パターンは、アルミニウムを主要な成分とする薄膜からなる。
〔本願における記載形式・基本的用語・用法の説明〕
1.本願において、実施の態様の記載は、必要に応じて、便宜上複数のセクションに分けて記載する場合もあるが、特にそうでない旨明示した場合を除き、これらは相互に独立別個のものではなく、単一の例の各部分、一方が他方の一部詳細または一部または全部の変形例等である。また、原則として、同様の部分は繰り返しを省略する。また、実施の態様における各構成要素は、特にそうでない旨明示した場合、理論的にその数に限定される場合および文脈から明らかにそうでない場合を除き、必須のものではない。
2.同様に実施の態様等の記載において、材料、組成等について、「AからなるX」等といっても、特にそうでない旨明示した場合および文脈から明らかにそうでない場合を除き、A以外の要素を主要な構成要素のひとつとするものを排除するものではない。たとえば、成分についていえば、「Aを主要な成分として含むX」等の意味である。たとえば、「シリコン部材」等といっても、純粋なシリコンに限定されるものではなく、SiGe合金やその他シリコンを主要な成分とする多元合金、その他の添加物等を含む部材も含むものであることはいうまでもない。また、「アルミニウムからなる」、「アルミニウム箔」等といっても、純粋のアルミニウムを意味するものではなく、「アルミニウムを主要な成分とする」意味である。同様に、「ポリエチレン・テレフタレート膜」、「ポリエチレン・テレフタレート樹脂」等といっても、純粋なポリエチレン・テレフタレートを意味するものではなく、「ポリエチレン・テレフタレートを主要な組成とする」意味である。
3.同様に、図形、位置、属性等に関して、好適な例示をするが、特にそうでない旨明示した場合および文脈から明らかにそうでない場合を除き、厳密にそれに限定されるものではないことは言うまでもない。
4.さらに、特定の数値、数量に言及したときも、特にそうでない旨明示した場合、理論的にその数に限定される場合および文脈から明らかにそうでない場合を除き、その特定の数値を超える数値であってもよいし、その特定の数値未満の数値でもよい。
5.「ウエハ」というときは、通常は半導体集積回路装置(半導体装置、電子装置も同じ)をその上に形成する単結晶シリコンウエハを指すが、エピタキシャルウエハ、SOIウエハ等の絶縁基板と半導体層等の複合ウエハ等も含むことは言うまでもない。
6.「RFIDタグ」とは、EPC(Electronic Product Code)システムを実現するためのカード状(タグ状)の送受信装置(Transponder)である。他に「電子タグ(Electronic Tag)」、「無線タグ(Wireless Tag)」、「ICタグ(IC Tag)」、「RFタグ」、あるいは「IDタグ(Identification Tag)」等と呼ばれることがある。RFIDタグは、構造的には
(1)ID情報を保持した電子回路チップ、すなわち、RFIDタグ・チップ(たとえば0.4から1ミリメートル角程度)またはタグIC(単に「タグ・チップ」とも言う)、
(2)メタル薄膜等からなるアンテナ(整合回路を含む)、および
(3)それらを保持する樹脂シート等の基体シート
等から構成されている。この段階のRFIDタグを特に区別していうときは、「RFID用インレット」、「電子タグ用インレット」、又は単に「インレット(Inlet)」あるいは「インレイ(Inlay)」という。通常、RFID用インレットは、そのままRFIDタグとして使用したり、
(4)上下の一方または両方を保護シート(必要に応じてマーク、パターン、文字等を印刷等した樹脂シートまたは紙その他)で保護して、そのまま(カード形状で)使用したり、産品に貼り付けたりして使用する。また、この最終形態((4)の処理が施されたRFID用インレット)のことを「RFIDタグ」ということがある。なお、インレットの2次元寸法は、最終形態としてのRFIDタグの2次元寸法と同一か、それよりも小さい。保護シートよりも基体シート(樹脂シート)を大きくしてもよいが、その場合は基体シートが最終形態としてのRFIDタグ(カード)の寸法を決定することになるので、インレットとカードの寸法が等しい場合に含まれる。以下の各実施の形態(図1,8,17,19、および20など)においては、できるだけインレットをカードの大きさに近づけたいので、合わせ余裕等を考慮して、周辺の余白部分は2ミリメートル程度に設定している(汎用カードサイズも小型カードサイズも同じ)。すなわち、通常は、カードの方が各辺が4ミリメートル程度大きい。
RFIDタグには、電源を必要としない「パッシブ・タグ」と電源を必要とする「セミ・アクティブ・タグ」、あるいは「アクティブ・タグ」の動作上の種類がある。本願では、主にパッシブ・タグを説明する。動作的な特徴は、パッシブ・タグとセミ・アクティブ・タグは、通常の送信回路を持たず、タグ・アンテナによるリーダからの電波の後方散乱波をスイッチにより変調することにより、情報をリーダに返すところにある。また、パッシブ・タグは、動作電源をタグ・アンテナで受けた高周波電力を整流して取得している。
7.最終形態としてのRFIDタグについて「汎用カード形状」とは、信用カードや名刺等に類似の概矩形形状及び寸法のカード又はシート様のものを指す。本願ではカードサイズとしては、主に長辺(長径)が82ミリメートルから92ミリメートルで、短辺(短径)が52ミリメートルから62ミリメートルのものを対象としている。周辺の余白部分は2ミリメートルとして、インレットサイズとしては、長辺(長径)が78ミリメートルから88ミリメートルで、短辺(短径)が48ミリメートルから58ミリメートルである。
また、取り扱いの便宜のため、もう少し小型のカード形状として、本願においては「小型カード形状」のRFIDタグについても説明している。これはカードサイズとしては、主に、長辺(長径)が52ミリメートルから62ミリメートルで、短辺(短径)が26ミリメートルから36ミリメートルのものを対象としている。同様に周辺の余白部分は2ミリメートルとして、インレットサイズとしては、長辺(長径)が48ミリメートルから58ミリメートルで、短辺(短径)が22ミリメートルから32ミリメートルである。
8.「UHF(Ultr−High Frequency)電波帯域」または「UHF帯」というときは、他の技術領域においては300MHzから3GHzの範囲を言うが、本願及びRFIDタグの分野では主に860MHZから960MHzの範囲(いわゆる900M帯)を言う。従って、2.4GHzから2.45GHzの帯域(いわゆる2.4G帯)は、他の技術領域とは異なるが、これと区別するために、「マイクロ波帯」と呼ぶ。
9.ダイポール・アンテナには、単一ダイポール・アンテナ(Single Dipole Antenna)および折り返しダイポール・アンテナ(Folded Dipole Antenna)等があるが、本願では主に単一ダイポール・アンテナ、すなわち、通常のダイポール・アンテナについて説明する。もちろん、本願発明は、折り返しダイポール・アンテナを用いた場合にも適用できることは言うまでもない。
単一ダイポール・アンテナには、一般に二つの極(又は電極)があり、それらの各々に属する1個またはそれ以上のアンテナ素子(Antenna Element)またはアンテナ分岐(Antenna Branch)がある。
RFIDタグ用のアンテナは、整合回路との関係または長さの関係で屈曲することが多い。そのため、個々のアンテナ分岐も直線状のもの、若干屈曲したもの、および、何度の蛇行したものがある。本願では、180度以上の屈曲が1度以下(小数点以下切捨て)のものを直線状のものを含めて「準直線型アンテナ」と呼ぶ。また、180度前後の屈曲を2度以上繰り返すものを「蛇行アンテナ」と呼ぶ。
10.アンテナ分岐とそれの沿う辺との関係で「近接する」というときは、蛇行アンテナ分岐の内、当該辺に最も近い端部が、たとえば、当該辺から7ミリメートル程度以内にあることを示す。
11.アンテナ等のない「余白領域」は、2次元有界凸図形(有限の最大差し渡しを有し、図形内部の任意の2点を結ぶ線分上の任意の点が図形の内部にある多角形、または曲線図形、又はこれらの混合図形)として描ける最大のものである。
12.アンテナ分野では一般的なことであるが、アンテナ利得は、理想等方性アンテナ(Ideal Isotropic antenna)を基準として、dBiを単位として、表示する。なお、典型的なダイポールアンテナの利得は周波数にかかわらず2.14dBiとされている。
〔実施の形態の詳細〕
実施の形態について更に詳述する。各図中において、同一または同様の部分は同一または類似の記号または参照番号で示し、説明は原則として繰り返さない。
1.本願の一実施形態の汎用カードサイズ広帯域RFID用インレットの説明(主に図1から図8)
図1は本願の一実施形態のRFID用インレットの上面図である。図2は本願の一実施形態のRFID用インレットの上面におけるチップ・ボンディング部の拡大平面図(図2(a)はタグ・チップ取り付け前、図2(b)は、タグ・チップ取り付け後である)である。図3は本願の一実施形態のRFID用インレットの上面におけるチップ・ボンディング部の拡大平面図(図2(b))のX−X’断面に対応する部分拡大断面図である。図4は本願の一実施形態のRFID用インレットを両面から粘着シート等で挟み込んでカード形状のRFIDタグとしたときの全体構造を(チップ・ボンディング部周辺の寸法を誇張し、他を圧縮している)を説明するための全体分解断面図(図1又は図2のY−Y’断面)である。図5は本願の一実施形態のRFID用インレットにおけるタグ・チップの内部回路とアンテナ等の関係を示す回路構造概略説明図である。図6は本願の一実施形態のRFID用インレットの整合回路部を中心とする概略等価回路である。図7は本願の一実施形態のRFID用インレットを両面から粘着シート等で挟み込んでカード形状のRFIDタグとしたときのRFIDタグ上面図(現実の外観の例)である。図8は本願の一実施形態のRFID用インレットを両面から粘着シート等で挟み込んでカード形状のRFIDタグとしたときのRFIDタグ上面図(アンテナ等の状態を見やすいように、作図上、図4の上部粘着シートを取り去ったもの)である。これらに基づいて、本願の一実施形態の汎用カードサイズ広帯域RFID用インレットを説明する。
まず、本願の一実施形態の汎用カードサイズ広帯域RFID用インレットの平面構造を説明する。図1に示すように、ポリエチレン・テレフタレート等の樹脂シート1(基体シート)の第1の主面上にアルミニウム箔等のメタル薄膜をパターニングしたメタル薄膜パターン2(線状パターン)が接着されている。この線状パターンの太さは、たとえば太いところで2ミリメートル程度、細いところで1ミリメートル程度である。樹脂シート1の第1の長辺31および第2の長辺32の寸法L1は、たとえば83ミリメートル程度である。また、その第1の短辺41および第2の短辺42の寸法T1は、たとえば53ミリメートル程度である。最終形態としてのRFIDタグ、すなわち、カード3(樹脂シート1の第1及び第2の主面に貼り付ける保護シート)の外縁を一点破線で示す。メタル薄膜パターン2は、ほぼ中央部にあるチップ・ボンディング部4(ストラップ部)、それを取り巻く整合回路部6、整合回路部6の複数の点に接続されたダイポール・アンテナ部7,8(一方の極および他方の極)等からなる。チップ・ボンディング部4には、RFIDタグ・チップ5が取り付けられている。
ダイポール・アンテナ部7は、一方の極に属するアンテナ分岐7a(第1の蛇行アンテナ分岐)およびアンテナ分岐7b(第2の蛇行アンテナ分岐)を有する。同様にダイポール・アンテナ部8は、他方の極に属する複数のアンテナ分岐8a(第3の蛇行アンテナ分岐)およびアンテナ分岐8b(第4の蛇行アンテナ分岐)を有する。
アンテナ分岐7aは、整合回路部6から第1の長辺31側へ伸びて、その主要部(整合回路部6から第1の長辺31側へ伸びて、最初に長辺に近接した部分以降の部分であり、その他のアンテナ分岐についても同じ)が第1の長辺31に近接して、それに沿って第1の短辺41の近傍まで蛇行しながら延在している。アンテナ分岐7bは、整合回路部6から第2の長辺32側へ伸びて、その主要部が第2の長辺32に近接して、それに沿って第1の短辺41の近傍まで蛇行しながら延在している。同様に、アンテナ分岐8aは、整合回路部6から第1の長辺31側へ伸びて、その主要部が第1の長辺31に近接して、それに沿って第2の短辺42の近傍まで蛇行しながら延在している。アンテナ分岐8bは、整合回路部6から第2の長辺32側へ伸びて、その主要部が第2の長辺32に近接して、それに沿って第2の短辺42の近傍まで蛇行しながら延在している。ここでは、広帯域化のため、通常の共振長よりも長めにアンテナ長を設定している。
アンテナ分岐7aの先端部(主要部の先端側の部分で相対的に蛇行幅が狭い部分であり、その他のアンテナ分岐についても同じ)の寸法A(最狭蛇行幅)は、たとえば12ミリメートル程度である。
整合回路部6は、アンテナ分岐7aについて、アンテナ分岐8aとの関係のみについて言えば、シリーズ・インダクタ15およびシャント・インダクタ16を有する(その他のアンテナ分岐についても同様である)。整合回路部6の樹脂シート1の短手方向(短辺と平行な方向)の幅Mは、たとえば26ミリメートル程度である。一方、整合回路部6の樹脂シート1の長手方向(長辺と平行な方向)の幅は、たとえば24ミリメートル程度である。この場合は、シリーズ・インダクタ15の長さを確保するために、蛇行させているので、メタル薄膜パターン2の線対象性は若干崩れている。しかし、RFIDタグ・チップ5を中心とする回転対象性はほぼ保たれている。
これらからわかるように、アンテナ分岐7aとアンテナ分岐7bの間には、アンテナのない余白領域11(第1の余白領域)があり、アンテナ分岐8aとアンテナ分岐8bの間には、余白領域12(第2の余白領域)がある。この余白領域11,12の樹脂シート1の短手方向(短辺と平行な方向)の主要な幅は、アンテナ分岐の先端部間の幅B(余白領域幅)とほぼ同等である。ここでは、余白領域の主要な幅は、20ミリメートル以上で、たとえば30ミリメートル程度である。ここで、成人男性の親指先端付近の幅を20ミリメートル程度(親指先端付近の幅C)とすると、このような平面構造では、通常の持ち方をする限り、親指17等で同一の極に属する二つのアンテナ分岐上を同時に抑えることは、比較的稀と考えられる。
次に、チップ・ボンディング部4の詳細を説明する。図2(a)に示すように、樹脂シート1上には、実バンプ取り付け用ストラップ18a,18b(アルミニウム薄膜突出部)とダミー・バンプ取り付け用ランド19a,19b(アルミニウム薄膜ランド)が配置されている。RFIDタグ・チップ5の取り付けは、図2(b)に示すように、実金バンプ20a、20bおよびダミー金バンプ21a、21bを介して行われる。続いて、X−X’断面を説明する。図3に示すように、樹脂シート1の第1の主面1a上の実バンプ取り付け用ストラップ18aおよびダミー・バンプ取り付け用ランド19a上に、実金バンプ20aおよびダミー金バンプ21aを介して、RFIDタグ・チップ5が、フリップ・チップ・ボンディングされている。RFIDタグ・チップ5のデバイス面と樹脂シート1の第1の主面1a間はポッティング・レジン23(アンダー・フィル・レジン)で保護されている。
次に、図4(図1又は図2のY−Y’断面)を用いて、RFID用インレット22の裏表を粘着保護シート24,25で挟んで、最終形態のカード3(RFIDタグ)とした場合の構造を示すために、実際は1枚のシート状に密着しているのもを、RFID用インレット22、上側粘着保護シート24、および、下側粘着保護シート25を上下に分離(いわゆる分解図)して示す。但し、前長を示すために、チップ・ボンディング部周辺の横方向寸法を拡大誇張し、他(たとえばメタル薄膜パターン2)を圧縮している。図4に示すように、ポリエチレン・テレフタレート等の保護シート24a,25aの内面に接着剤層24b,25b(粘着剤層)塗布しており、これにより、中間のRFID用インレット22を挟持・固定する。一般に保護シート24a,25aの方が、RFID用インレット22と比較して、大きくなっているので(RFID用インレット22の端部を一点破線で示す)、周辺部では接着剤層24b,25b同士が結合することとなる。もっとも、場合により、保護シート24a,25aとRFID用インレット22のサイズが同一であるか、または、後者の方を大きくしてもよい。
次に、RFIDタグ・チップ5を説明する。RFIDタグ・チップ5は、たとえばチップサイズ1ミリメートル角程度、厚さ=0.15ミリメートル程度(通常、チップサイズは0.4から1ミリメートル角、チップ厚さは20から150マイクロメートルが好適である)の単結晶シリコン基板からなり、そのデバイス主面には、図5に示すような整流・送信回路61、クロック抽出回路64、セレクタ回路62、カウンタ回路65、ROM回路63などからなる回路群が形成されている。ROM回路63は、128ビットの記憶容量を有しており、バーコードなどの記憶媒体に比べて大容量のデータを記憶することができる。また、ROM回路63に記憶させたデータは、バーコードに記憶させたデータに比べて不正な改竄が困難であるという利点がある。RFIDタグ・チップ5のデバイス面上の二つのアルミニウム・ボンディング・パッド上に形成された実金バンプ20a、20bを介して、それぞれ実バンプ取り付け用ストラップ18a,18bに電気的に接続されている。実バンプ取り付け用ストラップ18a,18bは、それぞれ整合回路部6に連結されており、その後、整合回路部6を介してダイポール・アンテナ7(8)に接続される。
次に、先に説明したインピーダンス整合回路部6を中心に、それらの等価回路図(簡単のためにアンテナ分岐7aおよび8aに関するものに限る)を図6に示す。図6に示すように、RFID用インレット22の整合回路部6は、主に一つのシャント・インダクタ16と一対のシリーズ・インダクタ15等から構成されている。
次に、図4に示したカード3(RFIDタグ)の表面の実例を説明する。図7に示すように、表側保護シート24aの上面には、必要な印刷等が施されている。図8は、同カード3の表側の様子を示すために、保護粘着シート24を剥ぎ取った上面図である。下面保護粘着シート25上に樹脂シート1の裏面が接着又は粘着されているのがわかる。
2.アンテナ利得パターン又は放射パターンとリーダとの関係の説明(主に図9から図16)
図9は本願の一実施形態のRFID用インレットを両面から粘着シート等で挟み込んでカード形状のRFIDタグとしたときの3次元アンテナ利得パターンまたは放射パターン(フリーの状態)の斜視図である。図10は本願の一実施形態のRFID用インレットを両面から粘着シート等で挟み込んでカード形状のRFIDタグとしたものを指で保持してリーダにかざす際の様子を示す上面図(図10(a))および、その場合の3次元アンテナ利得パターンまたは放射パターン(図10(a)のように短辺側中央部を指で保持した状態)の正面図(図10(b))である。これらに基づいて、各種のアンテナ形式についてアンテナ利得パターン又は放射パターンとリーダとの関係を説明する。
図9に示すように、セクション1で説明した図1に平面構造(「蛇行デュアル・ダイポール・タグ」という)を示し、図4に断面構造(当然、実際に3者を密着させたもの)を示したカード3(RFIDタグ)のフリー状態のアンテナ利得パターン(放射パターン)を示す。カード表面正面方向(カード裏面正面方向も同じ)の利得(「正面利得」)は、2dBiであり、900MHz前後での標準のダイポール・アンテナの利得である2.2dBiにほぼ一致する。この利得は、最大出力10mW、アンテナ利得3dBiの標準的な小電力リーダで、20センチ・メートル程度の通信距離に対応する。
次に、図10(a)に示すように、蛇行デュアル・ダイポール・タグの短辺側中央部を親指等で保持した場合を説明する。図10(b)に示すように、若干上下対象の歪みが現れる。これにより利得は、図11のようになり、正面利得は−1.1dBiまで低下する。この利得は、最大出力10mW、アンテナ利得3dBiの標準的な小電力リーダで、15センチ・メートル程度の通信距離に対応する。
次に、図12(a)に示すように、蛇行デュアル・ダイポール・タグの短辺側のアンテナ分岐7a直上を親指等で保持した場合を説明する。図12(b)に示すように、若干非対象の歪みが現れる。これにより利得は、図13のようになり、正面利得は0.1dBiまで低下する。この利得は、最大出力10mW、アンテナ利得3dBiの標準的な小電力リーダで、17センチ・メートル程度の通信距離に対応する。
次に、比較例として、図14(a)に示すような蛇行単一ダイポールで一方の極に属する部分を親指等で保持した場合を説明する。図14(b)に示すように、相当程度の非対象の歪みが現れる。これにより利得は、図15のようになり、正面利得は−8.6dBiまで低下する。これでは、図16に示すような、通常の読み取り状況でも、ほぼ読み取り困難となる状態である。この利得は、最大出力10mW、アンテナ利得3dBiの標準的な小電力リーダで、6センチ・メートル程度の通信距離に対応する。
なお、ここで、この比較例を用いて、タグ・リーダ(Tag Reader)機構について、簡単に説明する。これはテーマ・パークや図書館等の入場ゲート等に備えられているものである。図16に示すように、タグ・リーダ66から送出された電気信号は、マイクロ・パッチ・アンテナ等のリーダ・アンテナ67で電磁波68(円偏波)に変換される。この電磁波により、タグ・アンテナ7(8)に電流が誘起され、それを整流した電力により、タグ・チップ内の回路が動作して、反射波(直線偏波)を変調する。これをリーダ・アンテナ67で受信して、タグ・チップ内の情報を読み取る。
以上説明したように、図14のような場合には、読み取りがほとんどできないが、図10又は図12の場合には、若干読み取り距離が短くなるものの、十分に読み取り可能であることがわかる。
3.本願の一実施形態の変形例の汎用カードサイズ狭帯域RFID用インレットの説明(主に図17から図18)
この例は、セクション1の変形例であり、保護粘着シート等の誘電率等の特性が十分に制御された環境で使用する汎用カードサイズ狭帯域RFID用インレットである。
図17は本願の一実施形態の変形例のRFID用インレットの上面図である。図18は本願の一実施形態の変形例のRFID用インレットを両面から粘着シート等で挟み込んでカード形状のRFIDタグとしたときのRFIDタグ上面図(アンテナ等の状態を見やすいように、作図上、図4の上部粘着シートを取り去ったもの)である。これらに基づいて、本願の一実施形態の変形例の汎用カードサイズ狭帯域RFID用インレットを説明する。
図17に示すように、図1のものとの相違は、第1に、アンテナ分岐7a,7b,8a,8bが蛇行していないことである。これは、一つには、広帯域とするためにアンテナ長を長く取る必要がないからである。第2に、整合回路部6のシリーズ・インダクタ15が屈曲していないことである。したがって、メタル薄膜パターン2の形状は、RFIDタグ・チップ5を通り、短辺41,42に平行な対称軸に関して、ほぼ対象になっている。もちろん、図1のものと同様に、RFIDタグ・チップ5の周りの180度の回転に関して、ほぼ回転対象である。
また、このような構造においては、アンテナ分岐7a,7b(アンテナ分岐8a,8b)の間の間隔Bも、たとえば、46ミリメートル程度と、図1のものと比較して、広めに取ることができる。なお、この場合は、面積を稼ぐ必要がないので、メタル薄膜パターン2の全体の太さは、たとえば、ほぼ2ミリメートル程度とされている。その他の寸法は、図1のものとほぼ同等である。
図18は、同カード3の表側の様子を示すために、保護粘着シート24を剥ぎ取った上面図である。下面保護粘着シート25上に樹脂シート1の裏面が接着又は粘着されているのがわかる。
4.本願の他の一実施形態の小型カードサイズ広帯域RFID用インレットの説明(主に図19から図20)
この例は、セクション1と同様に、蛇行アンテナにより、広帯域として、小型カードのために、デュアルやマルチ分岐構造とできないため、先端部の蛇行幅を相対的に狭くして、両側に余白領域11a,11b,12a,12bを設けたものである。この場合、メタル薄膜パターン2の形状は、RFIDタグ・チップ5を通り、短辺41,42に平行な対称軸に関して、ほぼ対象になっている。
図19は本願の他の一実施形態のRFID用インレットの上面図である。図20は本願の他の一実施形態の変形例のRFID用インレットを両面から粘着シート等で挟み込んでカード形状のRFIDタグとしたときのRFIDタグ上面図(アンテナ等の状態を見やすいように、作図上、図4の上部粘着シートを取り去ったもの)である。これらに基づいて、本願の他の一実施形態の小型カードサイズ広帯域RFID用インレットを説明する。
図19に示すように、中央の整合回路部6は、シリーズ・インダクタ15とシャント・インダクタ16等からなるが、セクション1のものと比較すると、シャント・インダクタ16は比較的小さなものとなっている。ダイポール・アンテナ部7,8の各極は、根元部7d、8d(第1の蛇行アンテナ根元部7d、第2の蛇行アンテナ根元部8d)と先端部7c、8c(第1の蛇行アンテナ先端部7c、第2の蛇行アンテナ先端部8c)に分かれている。余白領域11a,11b,12a,12bの幅B1,B2を確保するために、先端部7c、8cの蛇行幅(最狭蛇行幅)A2は根元部7d、8dの蛇行幅(最広蛇行幅)A1と比較して、狭くされている。したがって、アンテナ長さを確保するために根元部7d、8dの最大蛇行部では、長辺に1ミリメートル程度まで近接している。すなわち、たとえばA1を23ミリメートル程度とすると、A2は8ミリメートル程度となり、樹脂シート1の長径31,32は53ミリメートル程度であり、短径41,42は27ミリメートル程度であるから、その結果、余白領域11a,11b,12a,12bの幅B1,B2は、9ミリメートル程度となる。セクション1と同様に、メタル薄膜パターン2(線状パターン)の太さは、たとえば太いところで2ミリメートル程度、細いところで1ミリメートル程度である。また、整合回路部6の樹脂シート1の短手方向(短辺と平行な方向)の幅Mは、たとえば22ミリメートル程度である。一方、整合回路部6の樹脂シート1の長手方向(長辺と平行な方向)の幅は、たとえば10ミリメートル程度である。
図20は、同カード3の表側の様子を示すために、保護粘着シート24を剥ぎ取った上面図である。下面保護粘着シート25上に樹脂シート1の裏面が接着又は粘着されているのがわかる。
このような構造とすることで、図19に示すような親指17の位置(余白領域11a,11b,12a,12bのどれかを保持した場合)においては、図10の場合と同様のアンテナ利得が得られる。
5.各インレットおよび電子タグに共通する製造方法のプロセス・フローの概要の説明(主に図21)
図21は本願の一実施形態、その変形例、および他の一実施形態のRFID用インレットならびにそれを用いた電子タグの製造方法の流れを示すプロセス・ブロック・フロー図である。これに基づいて、各インレットおよび電子タグに共通する製造方法のプロセス・フローの概要を説明する。
図21に示すように、RFID用インレットまたはRFIDタグ(RFIDカード)の製造プロセスは、RFIDタグ・チップ製造プロセス71、基体シート・アンテナ等形成プロセス72、RFIDタグ・シート合体プロセス73、およびカード化プロセス74に大別される。
最初にRFIDタグ・チップ製造プロセス71を説明する。図21に示すように、RFIDタグ・チップ5(図1など)は、通常のCMOS・LSIのウエハ工程と同様に、たとえば300φシリコン単結晶ウエハを用いて、ウエハ工程81が行われる。ウエハ工程81が完了すると、ウエハ上の各チップの電気的検査が行われる(ウエハ検査工程82)。その後、バック・グラインド・テープ(BGテープ)にウエハのデバイス面を貼り付けて保護する(BGテープ貼り付け工程83)。その状態で、ウエハの裏面を研削する(バック・グラインド工程84)。BG工程が完了すると、ウエハの裏面をダイシングフレームのダイシング・テープに貼り付ける(ダイシング・テープ貼り付け工程85)。次に、不要なBGテープを剥離する(BGテープ剥離工程86)。その後、回転ブレード等(レーザ・ダイシングでもよい)によりダイシングして、個々のRFIDタグ・チップ5(図1)に分割する(ダイシング工程87)。薄膜ウエハの取り扱いでは、種々の手順が考えられるので、ここに例示した以外の任意の組み合わせを採用してもよいことは言うまでもない。
次に基体シート・アンテナ等形成プロセス72を説明する。図21に示すように、たとえば25マイクロ・メートル程度の厚さのテープ状のPETシート1(図1)を準備して(樹脂シート準備工程88)、その第1の主面1aに、たとえば20マイクロ・メートル程度の厚さのAl箔2(図1)を貼り付ける(Al箔貼り付け工程89)。次に、インク・ジェット・プリンタ等により、レジスト部材をアンテナ等のパターンに対応するように塗布し、レジスト膜パターンを形成する。このレジスト膜パターンを対エッチング・マスクとして、市販のアルミニウム・エッチング液等により、レジスト膜パターンがカバーしていない領域のAl箔2を除去して、メタル薄膜パターン2(図1)を得る(Al箔パターニング工程90)。
次に、RFIDタグ・シート合体プロセス73を説明する。図21に示すように、メタル薄膜パターン2が形成された樹脂シート1のチップ取り付け部4(図2)にRFIDタグ・チップ5のデバイス主面上の金バンプ電極20a,20b、21a,21bを介して、超音波を用いたフリップ・チップ・ボンディングによりメタル薄膜パターン2のストラップ部18a,18bおよびランド部19a,19bにボンディングする(ダイ・ボンディング工程91)。その後、アンダーフィル・レジン23(図3)をポッティングして(もちろん必須ではないが)、RFIDタグ・チップ5の周辺を補強する(レジン・ポッティング工程92)。その後、レジン23を硬化させる(レジン硬化工程94)。次に、テープ状態の各RFID用インレット部22に対して、マーキングおよび電気的試験を実行する(マーク・検査工程95)。
最後に、カード化プロセス74を説明する。図21(図4参照)に示すように、上側保護粘着シート24および下側保護粘着シート25でテープ状の各RFID用インレット部22を上下からはさみ、上下を保護されたテープ状の多連のRFIDタグとする(ラミネート工程96)。その後、多連のRFIDタグを個々のタグ(カード)に切断する(単位カードへの分離工程97)。
なお、樹脂シート準備工程88からラミネート工程96までは、テープ状態で送り出し及び巻取りを繰り返しながら処理される。また、途中から個別のインレット22に分割して、粘着テープに張り替えて処理してもよい。すなわち、個々のインレット22に分割後に、保護粘着シート24,25ではさむようにしてもよい(その後に個々のカードに分割又は、最初から保護シートを分割しておいてもよい)。また、保護シート24a,25aは、樹脂でも、紙等(電波を遮蔽しないもの)でもよい。
なお、樹脂シート1または保護シート24a,25aの樹脂材料としては、リサイクル性のよいPET(ポリエチレン・テレフタレート)またはPEN(ポリエチレン・ナフタレート)を主要な成分とする樹脂が好適であるが、ポリイミド(耐熱性良好)等のその他の樹脂でもよい。
なお、メタル薄膜2は銅やその他の金属でもよい。また、箔の貼り付けによる以外に、蒸着した後、同様な方法(レジストあるいは導電ペーストのインク・ジェット・プリンティングまたは通常のリソグラフィ)でエッチングしてパターニングしてもよい。
6.サマリ
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、本願では、主にパッシブ・タグ及びそれの製造に使用するパッシブ・タグ用インレット等に関して具体的に説明したが、本願発明者それに限定されるものではなく、アクティブ・タグまたはセミ・アクティブ・タグおよびそれらを製造するためのRFID用インレット等にも適用できることは言うまでもない。
また、本願では、主にUHF帯(860から960MHz)で使用するRFIDタグまたはそれを製造するためのRFID用インレット等に関して具体的に説明したが、本願発明者それに限定されるものではなく、マイクロ波帯(2.4から2.45MHz)で使用するRFIDタグまたはそれを製造するためのRFID用インレット等にも適用できることは言うまでもない。
本願の一実施形態のRFID用インレットの上面図である。 本願の一実施形態のRFID用インレットの上面におけるチップ・ボンディング部の拡大平面図(図2(a)はタグ・チップ取り付け前、図2(b)は、タグ・チップ取り付け後である)である。 本願の一実施形態のRFID用インレットの上面におけるチップ・ボンディング部の拡大平面図(図2(b))のX−X’断面に対応する部分拡大断面図である。 本願の一実施形態のRFID用インレットを両面から粘着シート等で挟み込んでカード形状のRFIDタグとしたときの全体構造を(チップ・ボンディング部周辺の寸法を誇張し、他を圧縮している)を説明するための全体分解断面図(図1又は図2のY−Y’断面)である。 本願の一実施形態のRFID用インレットにおけるタグ・チップの内部回路とアンテナ等の関係を示す回路構造概略説明図である。 本願の一実施形態のRFID用インレットの整合回路部を中心とする概略等価回路である。 本願の一実施形態のRFID用インレットを両面から粘着シート等で挟み込んでカード形状のRFIDタグとしたときのRFIDタグ上面図(現実の外観の例)である。 本願の一実施形態のRFID用インレットを両面から粘着シート等で挟み込んでカード形状のRFIDタグとしたときのRFIDタグ上面図(アンテナ等の状態を見やすいように、作図上、図4の上部粘着シートを取り去ったもの)である。 本願の一実施形態のRFID用インレットを両面から粘着シート等で挟み込んでカード形状のRFIDタグとしたときの3次元アンテナ利得パターンまたは放射パターン(フリーの状態)の斜視図である。 本願の一実施形態のRFID用インレットを両面から粘着シート等で挟み込んでカード形状のRFIDタグとしたものを指で保持してリーダにかざす際の様子を示す上面図(図10(a))および、その場合の3次元アンテナ利得パターンまたは放射パターン(図10(a)のように短辺側中央部を指で保持した状態)の正面図(図10(b))である。 本願の一実施形態のRFID用インレットを両面から粘着シート等で挟み込んでカード形状のRFIDタグとしたものを指で保持してリーダにかざす場合の3次元アンテナ利得パターンまたは放射パターン(図10(a)のように短辺側中央部を指で保持した状態)の斜視図である。 本願の一実施形態のRFID用インレットを両面から粘着シート等で挟み込んでカード形状のRFIDタグとしたものを指で保持してリーダにかざす際の様子を示す上面図(図12(a))および、その場合の3次元アンテナ利得パターンまたは放射パターン(図12(a)のように短辺側の一方の端部を指で保持した状態)の正面図(図12(b))である。 本願の一実施形態のRFID用インレットを両面から粘着シート等で挟み込んでカード形状のRFIDタグとしたものを指で保持してリーダにかざす場合の3次元アンテナ利得パターンまたは放射パターン(図12(a)のように短辺側の一方の端部を指で保持した状態)の斜視図である。 比較のための単純な蛇行ダイポール・アンテナを有するRFID用インレットを両面から粘着シート等で挟み込んでカード形状のRFIDタグとしたものを指で保持してリーダにかざす際の様子を示す上面図(図14(a))および、その場合の3次元アンテナ利得パターンまたは放射パターン(図14(a)のように短辺側中央部を指で保持した状態)の正面図(図14(b))である。 比較のための単純な蛇行ダイポール・アンテナを有するRFID用インレットを両面から粘着シート等で挟み込んでカード形状のRFIDタグとしたものを指で保持してリーダにかざす場合の3次元アンテナ利得パターンまたは放射パターン(図14(a)のように短辺側中央部を指で保持した状態)の斜視図である。 比較のための単純な蛇行ダイポール・アンテナを有するRFID用インレット(本願に示した他のインレットについても同様である)を両面から粘着シート等で挟み込んでカード形状のRFIDタグとしたものを指で保持してリーダにかざす際の様子を示す全体略斜視図である。 本願の一実施形態の変形例のRFID用インレットの上面図である。 本願の一実施形態の変形例のRFID用インレットを両面から粘着シート等で挟み込んでカード形状のRFIDタグとしたときのRFIDタグ上面図(アンテナ等の状態を見やすいように、作図上、図4の上部粘着シートを取り去ったもの)である。 本願の他の一実施形態のRFID用インレットの上面図である。 本願の他の一実施形態の変形例のRFID用インレットを両面から粘着シート等で挟み込んでカード形状のRFIDタグとしたときのRFIDタグ上面図(アンテナ等の状態を見やすいように、作図上、図4の上部粘着シートを取り去ったもの)である。 本願の一実施形態、その変形例、および他の一実施形態のRFID用インレットならびにそれを用いた電子タグの製造方法の流れを示すプロセス・ブロック・フロー図である。
符号の説明
1 樹脂シート(基体シート)
1a (樹脂シートの)第1の主面(上面または表面)
1b (樹脂シートの)第2の主面(下面又は裏面)
2 メタル薄膜パターン
4 チップ・ボンディング部
5 RFIDタグ・チップ
6 整合回路部
7,8 ダイポール・アンテナ部(第1の極と第2の極)
7a 第1の蛇行アンテナ分岐(第1の極に属する)
7b 第2の蛇行アンテナ分岐(第1の極に属する)
8a 第3の蛇行アンテナ分岐(第2の極に属する)
8b 第4の蛇行アンテナ分岐(第2の極に属する)
11 第1の余白領域
12 第2の余白領域
22 RFID用インレット
31 (樹脂シートの)第1の長辺
32 (樹脂シートの)第2の長辺
41 (樹脂シートの)第1の短辺
42 (樹脂シートの)第2の短辺

Claims (20)

  1. 以下を含むRFID用インレット:
    (a)第1の主面、第2の主面、第1の長辺、第2の長辺、第1の短辺、および第2の短辺を有するカード形状の樹脂シート;
    (b)前記樹脂シートの前記第1の主面上に形成されたメタル薄膜パターン;
    (c)前記メタル薄膜パターンに固定され、前記第1及び第2の短辺のほぼ中間に位置するRFIDタグ・チップ、
    ここで、前記メタル薄膜パターンは、以下を含む:
    (b1)前記RFIDタグ・チップが固定されたチップ・ボンディング部;
    (b2)前記チップ・ボンディング部に接続された整合回路部;
    (b3)前記整合回路部に接続され、第1の極および第2の極を有するダイポール・アンテナ部、
    ここで、前記ダイポール・アンテナ部は、以下を含む:
    (b3−1)前記第1の極に属し、前記第1の長辺に沿って前記第1の短辺近傍まで延在する第1の蛇行アンテナ分岐;
    (b3−2)前記第1の極に属し、前記第2の長辺に沿って前記第1の短辺近傍まで延在する第2の蛇行アンテナ分岐;
    (b3−3)前記第2の極に属し、前記第1の長辺に沿って前記第1の蛇行アンテナ分岐とほぼ反対方向に、前記第2の短辺近傍まで延在する第3の蛇行アンテナ分岐;
    (b3−4)前記第2の極に属し、前記第2の長辺に沿って前記第2の蛇行アンテナ分岐とほぼ反対方向に、前記第2の短辺近傍まで延在する第4の蛇行アンテナ分岐、
    ここで、前記第1の蛇行アンテナ分岐と前記第2の蛇行アンテナ分岐との間、および前記第3の蛇行アンテナ分岐と前記第4の蛇行アンテナ分岐との間には、それぞれ第1及び第2の余白領域があり、前記第1又は第2の短辺に平行な方向に測った前記第1及び第2の余白領域の主要な幅は、20ミリメートル以上である。
  2. 前記1項のRFID用インレットにおいて、前記RFID用インレットは、860MHzから960MHzのUHF帯域で使用するRFIDタグ用のインレットである。
  3. 前記1項のRFID用インレットにおいて、前記RFID用インレットは、内部電源を有さないパッシブ型RFIDタグ用のインレットである。
  4. 前記1項のRFID用インレットにおいて、前記RFID用インレットは、汎用カード形状のRFIDタグ用のインレットである。
  5. 前記1項のRFID用インレットにおいて、前記メタル薄膜パターンは、前記RFIDタグ・チップを対象中心として、ほぼ対称に配置されている。
  6. 前記1項のRFID用インレットにおいて、前記ダイポール・アンテナの先端付近において、前記第1の蛇行アンテナ分岐と前記第2の蛇行アンテナ分岐との間、および、前記第3の蛇行アンテナ分岐と前記第4の蛇行アンテナ分岐との間の間隔は、これらのアンテナ分岐の幅よりも広い。
  7. 前記1項のRFID用インレットにおいて、前記第1の長辺および第2の長辺の長さは、78から88ミリメートル程度であり、前記第1の短辺および第2の短辺の長さは、48から58ミリメートル程度である。
  8. 前記1項のRFID用インレットにおいて、前記RFID用インレットは、広帯域RFIDタグ用のインレットである。
  9. 以下を含むRFID用インレット:
    (a)第1の主面、第2の主面、第1の長辺、第2の長辺、第1の短辺、および第2の短辺を有するカード形状の樹脂シート;
    (b)前記樹脂シートの前記第1の主面上に形成されたメタル薄膜パターン;
    (c)前記メタル薄膜パターンに固定され、前記第1及び第2の短辺のほぼ中間に位置するRFIDタグ・チップ、
    ここで、前記メタル薄膜パターンは、以下を含む:
    (b1)前記RFIDタグ・チップが固定されたチップ・ボンディング部;
    (b2)前記チップ・ボンディング部に接続された整合回路部;
    (b3)前記整合回路部に接続され、第1の極および第2の極を有するダイポール・アンテナ部、
    ここで、前記ダイポール・アンテナ部は、以下を含む:
    (b3−1)前記第1の極に属し、前記第1の長辺に沿って前記第1の短辺近傍まで延在する第1の準直線型アンテナ分岐;
    (b3−2)前記第1の極に属し、前記第2の長辺に沿って前記第1の短辺近傍まで延在する第2の準直線型アンテナ分岐;
    (b3−3)前記第2の極に属し、前記第1の長辺に沿って前記第1の準直線型アンテナ分岐とほぼ反対方向に、前記第2の短辺近傍まで延在する第3の準直線型アンテナ分岐;
    (b3−4)前記第2の極に属し、前記第2の長辺に沿って前記第2の準直線型アンテナ分岐とほぼ反対方向に、前記第2の短辺近傍まで延在する第4の準直線型アンテナ分岐、
    ここで、前記第1の準直線型アンテナ分岐と前記第2の準直線型アンテナ分岐との間、および前記第3の準直線型アンテナ分岐と前記第4の準直線型アンテナ分岐との間には、それぞれ第1及び第2の余白領域があり、前記第1又は第2の短辺に平行な方向に測った前記第1及び第2の余白領域の主要な幅は、20ミリメートル以上である。
  10. 前記9項のRFID用インレットにおいて、前記RFID用インレットは、860MHzから960MHzのUHF帯域で使用するRFIDタグ用のインレットである。
  11. 前記9項のRFID用インレットにおいて、前記RFID用インレットは、内部電源を有さないパッシブ型RFIDタグ用のインレットである。
  12. 前記9項のRFID用インレットにおいて、前記RFID用インレットは、汎用カード形状のRFIDタグ用のインレットである。
  13. 前記9項のRFID用インレットにおいて、前記メタル薄膜パターンは、前記RFIDタグ・チップを対象中心として、ほぼ対称に配置されている。
  14. 前記9項のRFID用インレットにおいて、前記メタル薄膜パターンは、前記RFIDタグ・チップを通り前記第1の短辺および第2と平行な直線を対称軸として、ほぼ対称に配置されている。
  15. 前記9項のRFID用インレットにおいて、前記ダイポール・アンテナの先端付近において、前記第1の準直線型アンテナ分岐と前記第2の準直線型アンテナ分岐との間、および、前記第3の準直線型アンテナ分岐と前記第4の準直線型アンテナ分岐との間の間隔は、前記整合回路部の幅よりも広い。
  16. 前記9項のRFID用インレットにおいて、前記第1の長辺および第2の長辺の長さは、78から88ミリメートル程度であり、前記第1の短辺および第2の短辺の長さは、48から58ミリメートル程度である。
  17. 以下を含むRFID用インレット:
    (a)第1の主面、第2の主面、第1の長辺、第2の長辺、第1の短辺、および第2の短辺を有するカード形状の樹脂シート;
    (b)前記樹脂シートの前記第1の主面上に形成されたメタル薄膜パターン;
    (c)前記メタル薄膜パターンに固定され、前記第1及び第2の短辺のほぼ中間に位置するRFIDタグ・チップ、
    ここで、前記メタル薄膜パターンは、以下を含む:
    (b1)前記RFIDタグ・チップが固定されたチップ・ボンディング部;
    (b2)前記チップ・ボンディング部に接続された整合回路部;
    (b3)前記整合回路部に接続され、第1の極および第2の極を有するダイポール・アンテナ部、
    ここで、前記ダイポール・アンテナ部は、以下を含む:
    (b3−1)前記第1の極に属し、一端が前記整合回路部に接続し、他端が前記第1の短辺に向かって前記第1及び第2の長辺間をほぼその全幅に渡って蛇行しながら途中まで延在する第1の蛇行アンテナ根元部;
    (b3−2)前記第1の蛇行アンテナ根元部の前記他端に接続し、それを前記第1及び第2の長辺間の中間付近を前記第1の蛇行アンテナ根元部よりも狭い幅で蛇行しながら前記第1の短辺近傍まで延長する第1の蛇行アンテナ先端部;
    (b3−3)前記第2の極に属し、一端が前記整合回路部に接続し、他端が前記第2の短辺に向かって前記第1及び第2の長辺間をほぼその全幅に渡って蛇行しながら途中まで延在する第2の蛇行アンテナ根元部;
    (b3−4)前記第2の蛇行アンテナ根元部の前記他端に接続し、それを前記第1及び第2の長辺間の中間付近を前記第2の蛇行アンテナ根元部よりも狭い幅で蛇行しながら前記第2の短辺近傍まで延長する第2の蛇行アンテナ先端部。
  18. 前記17項のRFID用インレットにおいて、前記RFID用インレットは、860MHzから960MHzのUHF帯域で使用するRFIDタグ用のインレットである。
  19. 前記17項のRFID用インレットにおいて、前記RFID用インレットは、内部電源を有さないパッシブ型RFIDタグ用のインレットである。
  20. 前記17項のRFID用インレットにおいて、前記第1の長辺および第2の長辺の長さは、48から58ミリメートル程度であり、前記第1の短辺および第2の短辺の長さは、22から32ミリメートル程度である。
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