JP2009259530A - プラズマ発生装置、プラズマ処理装置、および電子デバイスの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】内部にプラズマを生起する空間を有する放電管と、前記放電管の内部にマイクロ波を導入するマイクロ波導入手段と、前記放電管の一方の端部に設けられ、前記放電管内部の軸中心側の領域に向けて第1のガスを導入する第1の導入部と、前記放電管の内周面側の領域に向けて第2のガスを導入する第2の導入部と、を有するガス導入手段と、を備えたことを特徴とするプラズマ発生装置が提供される。
【選択図】図1
Description
ここで、放電管の外周面を覆うように冷却手段を設ける場合には、放電管の製作の際、寸法精度上の制約があるため冷却手段と放電管との接触を回避する必要がある。そのため、両者の間に隙間を設けたり、弾性部材を介装したりすることが必要となっていた。しかしながら、隙間を設けたり弾性部材を介装したりすれば放電管からの伝熱効率が下がってしまうので冷却能力が低減することになる。その結果、冷却能力を充分に発揮させることが難しくエッチングによる損耗を抑制することに課題を残していた。
図1に示すように、プラズマ発生装置1には内部にプラズマを生起する空間を有する放電管2、放電管2の内部にマイクロ波を導入するマイクロ波導入手段23、放電管2の一方の端部に設けられ放電管2内部にガスG1、G2を導入するガス導入手段4が設けられている。
管状を呈する放電管2は、例えば、石英(SiO2)、アルミナ(Al2O3)、サファイア、窒化ホウ素(BN)、窒化アルミニウム、酸化イットリウム・アルミニウム・ガーネット(YAG;Yttrium Aluminum Garnet)などの誘電体材料で形成されている。ただし、これらの材料に限定されるわけではなく、化学的安定性、耐熱性、耐食性に優れた誘電体材料であればよい。
図2は、ガス導入手段の形態とガスの混流との関係を例示するための模式図である。なお、図2はガスの混流状態を流速の分布に基づいてシミュレーション解析したものである。また、流速の違いをモノトーン色の濃淡で表し、流速が速い程濃く、遅い程淡くなるように表示している。
このような寸法関係とした場合、導入部4aの端面より下流側の空間に放出されるガスの流速としては、導入部4bから放出されるガスG2の方が導入部4aから放出されるガスG1よりも速くなる。
このような寸法関係とした場合、図2(b)の場合と比べて、導入部4bから放出されるガスG2の流速は遅くなる。また、導入部4aから放出されるガスG1の流速は早くなり、ガスG1とガスG2の流速の差は小さくなる。
この場合、例えば、導入部4bの内径Dを28mm、導入部4aの内径d1を8mm、外径d2を18mm、拡径部4a3の外径d2eを21mm、外径d2fを24mmとしている。そのため、導入部4aの外周面と導入部4bの内周面との間の寸法は2mmとなっている。
この場合、図6(a)の時点において、導入部4bから放出されるガスG2の気流粒子をAとし、導入部4aから放出されるガスG1の気流粒子をBとしている。また、時間の経過とともに気流粒子A、Bの位置が下流側に移動して行く様子を図6(b)、(c)にそれぞれ表している。
ただし、ガスG1とガスG2が混流しない領域をより長くするためには、導入部4aのガス放出端に前述した拡径部を設けるようにすることがより好ましい。
前述したように、ガスG1とガスG2とが混流しない領域を長くすることによって、プラズマPにより生成された中性活性種による放電管2のエッチングによる損耗を抑制することができる領域を長くすることができるので、エッチングによる放電管2の損耗をより抑制することができる。
また、導入部4aの先端もプラズマPにより生成された中性活性種による損耗を受けやすいので、ガスG1とガスG2とが混流しない領域を長くすることによって、導入部4aの先端をマイクロ波が導入される位置(プラズマPが発生する位置)から遠ざけることができる。そのため、プラズマPにより生成された中性活性種による導入部4aの先端の損耗も抑制することができる。
図8に示すように、プラズマ発生装置10には放電管2、マイクロ波導入手段23、ガス導入手段40、冷却手段6が設けられている。
図9は、本実施の形態に係るプラズマ処理装置について例示をするための模式断面図である。
図9に示すように、プラズマ処理装置100は、プラズマ発生装置10、減圧手段11、ガス供給手段12、マイクロ波発生手段13、被処理物を収容し大気圧よりも減圧された雰囲気を維持可能なチャンバ14、プラズマ発生装置10とチャンバ14とを接続する輸送管15を備えている。
まず、図示しない搬送装置により被処理物W(例えば、半導体ウェーハ)が、チャンバ14内に搬入され、載置台16上に載置、保持される。次に、チャンバ14内が減圧手段11により所定圧力まで減圧される。この際、図示しない圧力制御器によりチャンバ14内の圧力が調整される。また、輸送管15を介してチャンバ14と連通する放電管2の内部も減圧される。
所定の圧力まで減圧された放電管2の内部には、ガス供給手段12a、12bから所定量のガスG1、G2が供給される。この際、前述したように、反応性の高い中性活性種を生成するためのガスG1が導入部4aから放電管2の軸中心側の領域に向けて導入される。また、反応性の低い中性活性種が生成されるガスG2が導入部4bから放電管2の内周面側の領域に向けて導入される。一方、マイクロ波発生手段13から、所定のパワーのマイクロ波Mが導入導波管3を介して放電管2の内部に導入される。導入されたマイクロ波Mにより放電管2の内部にプラズマが生起され中性活性種やイオンなどのプラズマ生成物が生成される。
またさらに、反応性の高い中性活性種と放電管2の内周面との間には、反応性の低い中性活性種を含むガス層が介在することになる。そのため、反応性の高い中性活性種が放電管2の内周面に接近することを阻害することができる。
また、導入部4a3を酸化イットリウム・アルミニウム・ガーネット(YAG;Yttrium Aluminum Garnet)などの耐プラズマ性の高い材料とし、導入部4a3の先端とプラズマPの発生する領域との間の距離を縮めるようにすれば、より放電管2の中心軸側の領域にあるガスG1に向けてマイクロ波を放射することができる。すなわち、ガスG1が、より放電管2の中心軸側の領域にある間にガスG1に向けてマイクロ波を放射することができる。このようにすれば、ガスG1から生成される反応性の高い中性活性種は放電管2の内周面からより離れた位置で生成され、反応性の高い中性活性種が放電管2の内周面と接触することをより抑制することができる。その結果、放電管2のエッチングによる損耗をより抑制することができる。
また、図8に例示をした冷却手段6やガス供給路8などを設けるものとすれば、放電管2を冷却することができるのでエッチングによる損耗をさらに抑制することができる。
なお、説明の便宜上、本発明の実施の形態に係る電子デバイスの製造方法を半導体装置の製造方法を例にとり例示をする。
半導体装置の製造方法は、成膜・レジスト塗布・露光・現像・エッチング・レジスト除去などにより基板(ウェーハ)表面にパターンを形成する工程、検査工程、洗浄工程、熱処理工程、不純物導入工程、拡散工程、平坦化工程などの複数の工程を繰り返すことにより実施される。
本実施の形態に係るプラズマ発生装置、プラズマ処理装置を用いるものとすれば、放電管の交換回数や交換時間を削減することができるので生産性の向上を図ることができる。 なお、本実施の形態に係るプラズマ発生装置、プラズマ処理装置以外は、既知の各工程の技術を適用することができるのでそれらの説明は省略する。
前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
Claims (11)
- 内部にプラズマを生起する空間を有する放電管と、
前記放電管の内部にマイクロ波を導入するマイクロ波導入手段と、
前記放電管の一方の端部に設けられ、前記放電管内部の軸中心側の領域に向けて第1のガスを導入する第1の導入部と、前記放電管の内周面側の領域に向けて第2のガスを導入する第2の導入部と、を有するガス導入手段と、
を備えたことを特徴とするプラズマ発生装置。 - 前記第2のガスから生成される中性活性種は、前記第1のガスから生成される中性活性種よりも反応性が低いこと、を特徴とする請求項1記載のプラズマ発生装置。
- 前記第2の導入部から放出される前記第2のガスの流速は、前記第1の導入部から放出される前記第1のガスの流速よりも速いこと、を特徴とする請求項1または2に記載のプラズマ発生装置。
- 前記第1の導入部のガス放出端には、外径寸法が増加する拡径部が設けられていること、を特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のプラズマ発生装置。
- 前記第1の導入部のガス放出端には、先端に向かって外径寸法が段階的に増加する拡径部が設けられていること、を特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のプラズマ発生装置。
- 前記第1の導入部のガス放出端には、先端に向かって外径寸法が漸増する拡径部が設けられていること、を特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のプラズマ発生装置。
- 前記第1の導入部のガス放出端には、外径寸法が減少する縮径部が設けられていること、を特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のプラズマ発生装置。
- 前記第1の導入部のガス放出端には、先端に向かって外径寸法が段階的に減少する縮径部が設けられていること、を特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のプラズマ発生装置。
- 前記第1の導入部のガス放出端には、先端に向かって外径寸法が漸減する縮径部が設けられていること、を特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のプラズマ発生装置。
- 請求項1〜9のいずれか1つに記載のプラズマ発生装置と、
被処理物を収容し大気圧よりも減圧された雰囲気を維持可能なチャンバと、
前記プラズマ発生装置と前記チャンバとを接続する輸送管と、
を備えたことを特徴とするプラズマ処理装置。 - 請求項10記載のプラズマ処理装置を用いて、被処理物のプラズマ処理を行うこと、を特徴とする電子デバイスの製造方法。
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