JP2009259529A - 蛍光ランプおよび照明器具 - Google Patents

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庄司 直木
Taichi Yamada
太一 山田
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Yusuke Rokusha
裕介 六車
Mitsunori Nakamura
光紀 中村
Mitsuru Shiozaki
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Abstract

【課題】ひび割れや剥がれが生じにくい保護膜を有する蛍光ランプおよびこの蛍光ランプを配設する照明器具を提供する。
【解決手段】蛍光ランプ1は、屈曲部を有するガラスバルブ2と、シリカ(SiO)粒子およびシリカ(SiO)粒子よりも平均粒径が径大の大粒子が混合した状態でガラスバルブ2の内面に形成された保護膜3と、この保護膜3の表面に形成された蛍光体膜4と、ガラスバルブ2の両端部2a,2aに封装された一対の電極5,5と、ガラスバルブ2内に封入された放電媒体とを具備している。
【選択図】図1

Description

本発明は、保護膜が形成されたガラスバルブを有する蛍光ランプおよびこの蛍光ランプを配設している照明器具に関する。
蛍光ランプは、一般的に、ガラスバルブの内表面と蛍光体膜の間に保護膜を設け、ガラスバルブのナトリウム(Na)成分が拡散して水銀と結合することによるガラスバルブの黒化を防止し、光束維持率の改善を行っている。保護膜は、例えばγアルミナ(γAl)などの微粒子の塗布膜をガラスバルブの内面に塗布乾燥後、ガラスバルブを加熱して焼成し形成している。しかし、γアルミナ微粒子は、厚膜にすることができない。
また、γアルミナ微粒子を用いた保護膜は、γアルミナの表面が700℃以上の高温焼成により激しく活性化するので、700℃以上の高温で加工する工程を含む蛍光ランプに使用した場合にガラスバルブが割れやすくなるという問題がある。このため、平均粒径が0.05μm以下である小粒子のαアルミナと、平均粒子が0.3〜2.0μmである大粒子のαアルミナの混合物、および低融点物質のホウ酸を含んで形成された保護膜を使用する蛍光ランプが提案されている(特許文献1参照。)。すなわち、αアルミナは、高温で焼成されて生成する高温型の結晶構造を持ち、表面化学的、物理的にも安定であり、ガラスバルブの割れ不良低減に効果がある。また、αアルミナの粒径を小粒子と大粒子の混合物にすることで、酸化アルミニウム被膜の高温加熱状態化におけるガラスバルブの引っ張り加工時の伸びへの追従性を改善することができ、この結果、冷却後に歪み応力が残り難くなり、外力によるガラスバルブの割れが少なくなる。また、ホウ酸は、保護膜を形成するガラスバルブが700℃以上の高温にさらされるために溶融し、アルミナと化合して適当な保護膜を形成し、結果として、アルミナの活性を緩和する作用があり、アルミナ被膜のガラスバルブへの追従性を改善し、ガラスバルブの割れを防止するというものである。
特開平7−288103号公報(第2−3頁、第1図)
しかしながら、上記特許文献1の技術では、ガラスバルブの割れを防止することができるが、保護膜自体には、ひび割れ、剥れが発生し、外観が悪化するという問題があった。また、厚膜化すると、ひび割れ、剥れがさらに発生し、光束維持率を改善することができなかった。
本発明は、ひび割れや剥がれが生じにくい保護膜を有する蛍光ランプおよびこの蛍光ランプを配設する照明器具を提供することを目的とする。
請求項1に記載の蛍光ランプの発明は、屈曲部を有するガラスバルブと;シリカ粒子およびこのシリカ粒子よりも平均粒径が径大の大粒子が混合した状態でガラスバルブの内面に形成された保護膜と;この保護膜の表面に形成された蛍光体膜と;ガラスバルブの両端部に封装された一対の電極と;ガラスバルブ内に封入された放電媒体と;を具備していることを特徴とする。
本発明および以下の各発明において、特に言及しない限り、各構成は以下による。
ガラスバルブは、保護膜を形成した後に、650〜700℃以上で加熱されて屈曲形成される。ガラスバルブは、保護膜が形成された直管部を有してもよく、この場合、シリカ粒子を焼成するために、直管部も650〜700℃以上で加熱される。
ガラスバルブは、ソーダライムガラス、バリウムシリケートガラスおよび鉛ガラスなどの軟質ガラスで形成されるが、要すればホウケイ酸ガラスや石英ガラスなどの硬質ガラス製であってもよい。
保護膜の大粒子は、例えばαアルミナ(αAlO)等の不活性な金属酸化物であればよい。
保護膜の大粒子とシリカ粒子は、シリカ粒子が大粒子の間を埋めているようなイメージで混合している。
シリカ粒子は、650〜700℃以上で加熱焼成したときに、官能基(OH基)が遊離して、表面が不活性化することによって、ガラスバルブ内に不純ガスが残留しにくいと考えられる。大粒子は、比較的安定的な物質であり、ガラスバルブ内の不純ガスと反応しにくく、径大である分、シリカ粒子との結合接点が少なく、全体的に保護膜の結合力(結着力)を小さくしているものである。
本発明によれば、保護膜は、大粒子とシリカ粒子との混合により形成されるので、大粒子およびシリカ粒子の結合接点が少なくなって保護膜の結合力が低下し、ガラスバルブの加熱、曲げ加工の際に、保護膜中に目視できない小さな亀裂が発生しやすい。すなわち、保護膜に目視できる大きな亀裂が発生しにくくなる。また、シリカ粒子を大粒子に混合した保護膜は、γアルミナを大粒子に混合させた場合と比べて、剥れが発生しにくくなるとともに、厚膜化しても目立った亀裂や剥れが発生しないことが分かった。
請求項2に記載の蛍光ランプの発明は、請求項1に記載の蛍光ランプにおいて、保護膜は、大粒子の平均粒径が0.2〜0.7μmであり、シリカ粒子の平均粒径が20〜100nmであることを特徴とする。
大粒子の平均粒径が0.2μmを下回ると、亀裂の発生を防止できる効果が小さくなり、目視的に確認できる亀裂が発生しやすくなる。また、平均粒径が0.7μmを上回ると、均質な保護膜を形成しにくくなる。したがって、当該平均粒径を0.2〜0.7μmとするものである。
また、シリカ粒子の平均粒径が20nmを下回ると、シリカ粒子同士、シリカ粒子と大粒子との結合接点が多くなって結合力が向上するが、その分、亀裂が発生したときに、その亀裂が大きくなりやすい。また、結晶性が悪くなるおそれがあり、この結果、一対の電極間の放電により発生する紫外線に対する劣化が生じやすくなる。
また、平均粒径が100nmを上回ると、シリカ粒子全体の表面積が小さくなってガラスバルブからのナトリウム(Na)成分の拡散に対するブロッキング効果が低下し、光束維持率が低下する。したがって、当該平均粒径を20〜100nmとするものである。
本発明によれば、大粒子の平均粒径が0.2〜0.7μm、シリカ粒子の平均粒径が20〜100nmであるので、曲げ加工時に保護膜にひび割れが生じにくくなり、点灯中にガラスバルブおよび蛍光体膜が着色しにくくなって光束維持率の低下が抑制される。
請求項3に記載の蛍光ランプの発明は、請求項1または2記載の蛍光ランプにおいて、保護膜は、大粒子が10〜50容量%、シリカ粒子が90〜50容量%の割合で混合されていることを特徴とする。
大粒子が10容量%を下回る割合で混合されると、シリカ粒子が多くなる分、シリカ粒子同士の結合接点が多くなって結合力が向上するため、亀裂が発生したときに、その亀裂が大きくなりやすい。また、大粒子が50容量%を上回る割合で混合されると、シリカ粒子が少なくなって保護膜全体の表面積が小さくなり、ガラスバルブからのナトリウム(Na)成分の拡散に対するブロッキング効果が低下し、光束維持率が低下するおそれがある。したがって、大粒子を10〜50容量%の割合で混合するものである。
本発明によれば、保護膜は、大粒子が10〜50容量%、シリカ粒子が90〜50容量%の割合で混合されて形成されるので、保護膜にひび割れが生じにくくなり、保護膜および蛍光体膜が着色しにくくなって光束維持率の低下が抑制される。
請求項4に記載の照明器具の発明は、請求項1ないし3のいずれか一記載の蛍光ランプと;この蛍光ランプを点灯する放電ランプ用点灯装置と;蛍光ランプおよび放電ランプ用点灯装置を配設している器具本体と;を具備していることを特徴とする。
本発明によれば、請求項1ないし3に規定する蛍光ランプを具備する照明器具が提供される。
請求項1の発明によれば、シリカ粒子およびシリカ粒子よりも平均粒径が径大の大粒子が混合した状態でガラスバルブの内面に形成された保護膜を有するので、保護膜に亀裂が発生しても、その亀裂が小さくなる結果、保護膜および蛍光体膜にひび割れや剥がれが生じにくくなり、外観および光束維持率が良好な蛍光ランプを提供することができる。
請求項2の発明によれば、保護膜は、大粒子の平均粒径が0.2〜0.7μmであり、シリカ粒子の平均粒径が20〜100nmであるので、保護膜にひび割れが生じにくくなるとともに、ガラスバルブおよび蛍光体膜が着色しにくくなる結果、蛍光ランプの外観および光束維持率を良好にすることができる。
請求項3の発明によれば、保護膜は、大粒子が10〜50容量%、シリカ粒子が90〜50容量%の割合で混合されて形成されているので、保護膜にひび割れが生じにくくなり、ガラスバルブおよび蛍光体膜が着色しにくくなる結果、蛍光ランプの外観および光束維持率を良好にすることができる。
請求項4の発明によれば、請求項1ないし3いずれか一記載の蛍光ランプを具備するので、蛍光ランプの外観および光束維持率が良好である照明器具を提供することができる。
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態を示す蛍光ランプの正面図である。蛍光ランプ1は、環形蛍光ランプであり、ガラスバルブ2、保護膜3、蛍光体膜4、一対の電極5,5および放電媒体を有して構成されている。
蛍光ランプ1は、直管形のガラス管の内面に保護膜3を形成し、この保護膜3の表面に蛍光体膜4を形成した後、ガラス管全体を700℃以上に加熱し、ガラス管をほぼ閉じるように屈曲形成されている。すなわち、ガラスバルブ2は、円環状に形成されている。
保護膜4のシリカ粒子は、ガラス管の加熱に伴って700℃以上に加熱されると、表面が不活性になるものである。また、保護膜4の大粒子は、シリカ粒子と同様に、その表面が不活性で、ガラスバルブ2内の不純ガスと反応しにくく、また、ガラスバルブ2への水銀の打ち込みおよびガラスバルブ2のナトリウム(Na)成分の蛍光体膜4への拡散に対するブロッキングを有する。そして、保護膜4は、ガラス管が曲げられるときに、目視できない亀裂が発生することによって、目視できる大きな亀裂が発生しない。保護膜4に目視できない小さな亀裂が発生しても、ガラスバルブ2のナトリウム(Na)成分が当該亀裂を通って蛍光体膜4側に拡散しにくく、これにより、保護膜3および蛍光体膜4が着色しにくくなって、光束維持率の低下が抑制される。したがって、外観および光束維持率が良好な蛍光ランプ1を提供することができるものである。
ガラスバルブ2は、1本のガラス管を全域に亘って加熱、軟化させた後に、湾曲するように曲げて形成され、全体としてほぼ円環形をなしている。そして、ガラスバルブ2は、直管状のガラス管の内面に保護膜3および蛍光体膜4が重ねて形成され、一対の電極5,5が封装されてから、全体的に加熱軟化されることによって円環形状に成形されている。そして、両端部2a,2aに跨って、4個の接続ピン6を有する口金7が配設されている。
保護膜3は、ガラスバルブ2の内面に水溶性バインダーからなる塗布液を用いて塗布形成されている。そして、シリカ粒子およびシリカ粒子よりも平均粒径が径大の大粒子が混合した状態で、膜厚0.5〜3.0μmに形成されている。大粒子は、平均粒径が0.2〜0.7μmであるαアルミナ(αAl)からなり、例えば平均粒径0.3μmのαアルミナ粒子が用いられている。また、シリカ(SiO2)粒子は、平均粒径が20〜100nmであり、例えば平均粒径40nmのシリカ粒子が用いられている。また、保護膜3は、αアルミナからなる大粒子が10〜50容量%、シリカ粒子が90〜50容量%の割合で混合されている。
蛍光体膜4は、保護膜3の表面上に形成され、三波長発光形の蛍光体微粒子からなっている。三波長発光形の蛍光体としては、450nm付近に発光ピーク波長を有する青系蛍光体としてBaMgAl1627:Eu2+、540nm付近に発光ピーク波長を有する緑系蛍光体として(La,Ce,Tb)PO、610nm付近に発光ピーク波長を有する赤系蛍光体としてY:Eu3+などが適用可能であるが、本発明はこれらに限定されない。
また、蛍光体膜4は、三波長発光形の蛍光体微粒子を塗布量2.0〜5.5mg/cm、好ましくは3.0〜4.6mg/cmの範囲内になるように塗布し、乾燥・焼成工程を経て約10〜30μmの膜厚を有している。そして、放電媒体の水銀蒸気放電によって放射される主として波長254nmの紫外光によって励起されたときに、蛍光体層4は、例えば相関色温度5000Kの白色光を発生する。しかし、蛍光ランプ1は、所望によりハロ燐酸塩蛍光体など周知の他の蛍光体を用いて構成することもできる。
一対の電極5,5は、電子放射性物質が塗布されたタングステンのトリプルコイルからなるフィラメント形であり、それぞれガラスバルブ2の両端部2a,2aに封装されている。また、一対の電極4、4は、図示しないフレアステムに封着された一対のリードワイヤ8,8間に継線されることによって支持されている。このリードワイヤ8,8は、口金7の接続ピン6,6に接続されている。
放電媒体は、希ガスおよび水銀(Hg)からなり、希ガスとしてアルゴン(Ar)が低圧、例えば約320パスカル(Pa)の圧力でガラスバルブ2の内部に封入されている。希ガスは、アルゴン(Ar)、ネオン(Ne)およびクリプトン(Kr)などの一種または複数種を選択して封入することができる。放電媒体は、ガラスバルブ2が曲げ加工され、さらにガラスバルブ2の端部2aに設けられた図示しない排気管によりガラスバルブ2内が排気された後に、排気管よりガラスバルブ2内に封入される。この後、排気管は、チップオフされる。
次に、本発明の第1の実施形態の実施例および試験結果について説明する。
図2は、αアルミナ粒子(大粒子)の混合割合(容積%)に対する蛍光ランプ1の外観の評価を示すものであり、保護膜3の膜厚をパラメータとして変化させたものである。αアルミナ粒子(大粒子)は、平均粒径が0.3μmのものを用い、シリカ粒子(小粒子)は、平均粒径40nmのものを用いた。そして、外観は、蛍光体膜4の亀裂の有無およびその程度について調査した。
図2に示すように、αアルミナ粒子の混合割合が10%以上であれば、保護膜3の膜厚が0.3〜2.0μmにわたって、蛍光体膜4に亀裂や剥れがなく、または目視できない程度の小さな亀裂が得られ、蛍光ランプ1の外観が良好なものであった。
図3は、αアルミナ粒子(大粒子)の混合割合(容積%)に対する蛍光ランプ1の光束維持率の変化を示すものであり、保護膜3の膜厚をパラメータとして変化させたものである。αアルミナ粒子(大粒子)は、平均粒径が0.3μmのものを用い、シリカ粒子(小粒子)は、平均粒径40nmのものを用いた。そして、蛍光ランプ1を連続して定格点灯させ、100時間後の光束に対する15000時間後の光束の比率を得たものである。
図3に示すように、蛍光ランプ1は、保護膜3の膜厚が0.3〜2.0μmにわたって、75%以上の光束維持率が得られた。
したがって、保護膜3は、αアルミナからなる大粒子の混合割合を10%以上とし、残余をシリカ粒子で形成するものであれば、保護膜3や蛍光体膜4に目視できる大きな亀裂(ひび割れ)や剥れが生じず、光束維持率が良好な蛍光ランプ1を得ることができる。しかし、αアルミナ粒子の混合割合が大きいと、シリカ粒子が少なくなって保護膜3の表面全体の表面積が小さくなる結果、ガラスバルブ2からのナトリウム(Na)成分の拡散に対するブロッキング効果が低下して、保護膜3および蛍光体膜4が着色するおそれがある。したがって、図3に示すように、混合割合が50容量%を超えると光束維持率が大幅に低下することを勘案して、保護膜3は、αアルミナ粒子(大粒子)を10〜50容量%の割合で混合すると好適である。さらに、αアルミナ粒子(大粒子)を20〜30容量%の割合で混合すると最適である。
保護膜3は、上述したように、αアルミナ粒子(大粒子)とシリカ粒子との混合により形成されている。そして、αアルミナ粒子とシリカ粒子の結合接点が少なく、αアルミナ粒子とシリカ粒子とは、強固に結合せず、保護膜3の粒子同士の結合力を低下させている。したがって、ガラスバルブ2の加熱、曲げ加工の際には、保護膜3中に目視できない小さな亀裂が発生しやすくなる。仮に、保護膜3の結合力が強固であると、保護膜3に小さな亀裂が発生したときに、その結合力のために小さな亀裂に集中的に応力が発生し大きな亀裂に拡大する。これため、保護膜3や蛍光体膜4に目視できる大きなひび割れや剥れが生じることになる。これに対し、保護膜3がαアルミナ粒子(大粒子)とシリカ粒子との混合により形成される場合には、ガラスバルブ2の加熱、曲げ加工時に、保護膜3および蛍光体膜4にひび割れや剥がれを発生しにくくすることができて、外観および光束維持率が良好である蛍光ランプ1を提供することができる。
そして、保護膜3は、αアルミナ粒子の平均粒径が0.2〜0.7μmとなり、シリカ粒子の平均粒径が20〜100nmとなることによって、保護膜3および蛍光体膜4にひび割れや剥れが生じにくくなるとともに、ガラスバルブ2および蛍光体膜4が着色しにくくなる結果、蛍光ランプ1の外観および光束維持率を良好にすることができる。また、当該平均粒径を有するαアルミナ粒子およびシリカ粒子は、比較的容易に入手できて安価であるので、蛍光ランプ1を安価に形成することができる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図4は、本発明の第2の実施形態を示す照明器具であり、(a)は下面図、(b)は、一部切り欠き側面図である。なお、図1と同一部分については同一符号を付して説明は省略する。
照明器具1は、天井に取り付けられる直付け照明器具であり、略箱状の器具本体10の開口に略四角形状の枠体11が配設され、この枠体11に器具本体10の開口を塞ぐセード12が取り付けられている。そして、器具本体10の底面10aに3個のランプホルダ13が設けられ、このランプホルダ13に蛍光ランプ1が取り付けられている。また、器具本体10の内部から底面10a側にランプソケット14付きのリード線15が導出され、ランプソケット14に蛍光ランプ1の口金7の接続ピン6が接続されている。
また、器具本体10の底面10aには、放電ランプ用点灯装置16が配設されている。放電ランプ用点灯装置16は、リード線15を介して蛍光ランプ1に電力を供給して、蛍光ランプ1を点灯する。さらに、器具本体10の底面10aには、点灯管ソケット17が配設されており、この点灯管ソケット17に点灯管18が装着されている。
蛍光ランプ1が点灯すると、ガラスバルブ2から3波長形の可視光が放射され、この可視光は、セード12を通過して床面側を照明する。こうして、外観および光束維持率が良好である蛍光ランプ1を具備する照明器具16を提供することができる。
本発明の第1の実施形態を示す蛍光ランプの概略正面図。 同じく、大粒子の混合割合に対する蛍光ランプの外観の評価を示す説明図。 同じく、大粒子の混合割合に対する蛍光ランプの光束維持率の変化を示す説明図。 本発明の第2の実施形態を示す照明器具であり、(a)は下面図、(b)は、一部切り欠き側面図。
符号の説明
1…蛍光ランプ
2…ガラスバルブ
3…保護膜
4…蛍光体膜
5,5…一対の電極
9…照明器具
10…器具本体
16…放電ランプ用点灯装置

Claims (4)

  1. 屈曲部を有するガラスバルブと;
    シリカ粒子およびこのシリカ粒子よりも平均粒径が径大の大粒子が混合した状態でガラスバルブの内面に形成された保護膜と;
    この保護膜の表面に形成された蛍光体膜と;
    ガラスバルブの両端部に封装された一対の電極と;
    ガラスバルブ内に封入された放電媒体と;
    を具備していることを特徴とする蛍光ランプ。
  2. 保護膜は、大粒子の平均粒径が0.2〜0.7μmであり、シリカ粒子の平均粒径が20〜100nmであることを特徴とする請求項1記載の蛍光ランプ。
  3. 保護膜は、大粒子が10〜50容量%、シリカ粒子が90〜50容量%の割合で混合されていることを特徴とする請求項1または2記載の蛍光ランプ。
  4. 請求項1ないし3のいずれか一記載の蛍光ランプと;
    この蛍光ランプを点灯する放電ランプ用点灯装置と;
    蛍光ランプおよび放電ランプ用点灯装置を配設している器具本体と;
    を具備していることを特徴とする照明器具。
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