JP2009258686A - 画像表示装置および画像表示方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】網膜における結像状態を常に良好に保つことができる画像表示装置及び画像表示方法を提供する。
【解決手段】レーザ光を射出するレーザ光源と、レーザ光源が射出したレーザ光の指向角度を調整して当該レーザ光の焦点位置を調整する焦点位置調整部と、焦点位置調整部で調整されたレーザ光を走査光として用いて、所定の走査対象領域を走査する走査部と、所定の走査対象領域に配置され、走査光をユーザの角膜に導く光偏向部と、光偏向部を介して角膜の表面と光学的共役関係となる位置に配置され、当該角膜の表面で反射した走査光の一部を反射光として検出して検出信号を生成する光検出部と、レーザ光源と焦点位置調整部と走査部とを制御する制御部とを備え、制御部は、光検出部が生成する検出信号と当該光検出部が初期設定動作において予め生成した初期設定信号とが一致するように、焦点位置調整部を制御してレーザ光の焦点位置を調整させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ヘッドマウントディスプレイ等に関し、より特定的には、人が肉眼で鮮明な画像を観察できる画像表示装置および画像表示方法に関する。
ヘッドマウントディスプレイ(以下、HMDという)に代表される画像表示装置は、個人用携帯ディスプレイ端末であり、一般に、着用性のよい眼鏡形構造である。
ここで、人間の眼(視力及び網膜のカーブの形状等)には個人差があるので、この個人差に起因して網膜における結像不良が生じる場合がある。
上記した結像不良を解消して良好な結像状態を得るための技術として、例えば、特許文献1の技術がある。特許文献1の技術では、液晶ディスプレイと、LEDアレイから成る光源と、検出器に入射する光の一部を遮光する遮光部材とを光学的な共役位置に配置し、映像を拡大する拡大レンズをレンズ駆動部を用いて駆動する。そして、このことによって、常に網膜における良好な結像状態を得ることができ、眼の疲労度を低減できるとしている。
また、上記した結像不良を解消して良好な結像状態を得るための技術として、例えば、特許文献2の技術がある。特許文献2の技術では、光偏向手段としてX軸、Y軸のそれぞれについて独立したプリズムを配置し、集光光学系を光学系駆動手段を用いて駆動することによって自動焦点調節を行い、常に網膜における良好な結像状態を得ることができるとしている。そして、このことによって、特許文献2の技術では、近視、遠視、乱視等の眼の特性に応じた光学的調整(視度、収差補正等)を不要にできるとしている。
また、上記した結像不良を解消して良好な結像状態を得るための技術ではないが、走査型レーザ検眼鏡の技術として、例えば、特許文献3の技術がある。特許文献3の技術では、走査部を構成するガルバノミラーにおける被検眼瞳に対する光学的共役関係を一定に保持しつつ、レーザ光源と走査部とを含む光学系を機械的に移動させることによって、レーザ光の焦点位置を被検眼の所定の部位に合わせている。そして、このことによって、特許文献3の技術では、簡単な光学系と移動機構とによって共焦点光学系を構成でき、画像のコントラストと解像度とを著しく向上させた走査型レーザ顕微鏡が低価格で提供できるとしている。
特開平7−128613号公報 特開2001−27740号公報 特開平11−197109号公報
以上に説明した従来の技術は、何れも、網膜の反射光を検出して走査光の焦点調節を行っていた。また、以上に説明した従来の画像表示装置は、網膜の反射光を検出して走査光の焦点調整を行うことによって、網膜における結像状態を調整していた。ここで、走査光が観察者(眼を走査されるユーザ)の視線方向(眼球の正面方向)から網膜に入射する場合、即ち、網膜からの正反射光が得られる場合であっても、網膜の反射光の光量は微少である。更に、走査光が観察者の視線方向に対して角度を持つ方向から網膜に入射する場合、即ち、網膜からの正反射光が得られない場合には、網膜の反射光の光量は極端に微少となる。このことから、従来の技術では、網膜の反射光の検出誤差が大きくなり、この結果として、走査光の焦点調整を厳密に行うことができず、網膜における結像状態を厳密に調整できない場合があった。また、網膜からの正反射光が得られないユーザの周辺視野においては、特に、網膜における結像状態を調整できない場合があった。
それ故に本発明の目的は、上記した問題を解決するものであり、走査光の焦点調整を厳密に行うことができ、網膜における結像状態を常に良好に保つことができるHMD型の画像表示装置及び画像表示方法を提供することである。
本発明は、レーザ光をユーザの眼に照射して画像を表示する画像表示装置に向けられている。そして、上記目的を達成させるために、本発明の画像表示装置は、レーザ光を射出するレーザ光源と、レーザ光源が射出したレーザ光の指向角度を調整して当該レーザ光の焦点位置を調整する焦点位置調整部と、焦点位置調整部で調整されたレーザ光を走査光として用いて、所定の走査対象領域を走査する走査部と、所定の走査対象領域に配置され、走査光をユーザの角膜に導く光偏向部と、光偏向部を介して角膜の表面と光学的共役関係となる位置に配置され、当該角膜の表面で反射した走査光の一部を反射光として検出して検出信号を生成する光検出部と、レーザ光源と焦点位置調整部と走査部とを制御する制御部とを備え、制御部は、光検出部が生成する検出信号と当該光検出部が初期設定動作において予め生成した初期設定信号とが一致するように、焦点位置調整部を制御してレーザ光の焦点位置を調整させる。
また、本発明の画像表示装置は、初期設定動作において、ユーザの指示に応じて焦点位置調整部を操作してレーザ光の焦点位置を調整することで、ユーザの眼の網膜上に走査光の焦点を合わせる調整部と、初期設定動作において、ユーザの眼の網膜上に走査光の焦点を合わせた状態で光検出部が生成した検出信号を、初期設定信号として記憶する記憶部とを備える。
また、好ましくは、調整部は、初期設定動作において、所定の走査対象領域の中央を正視したユーザの指示に応じて、レーザ光の焦点位置を当該所定の走査対象領域内の各領域に関して順次調整することで、当該各領域についてユーザの眼の網膜上に走査光の焦点を順次合わせ、記憶部は、初期設定動作において、所定の走査対象領域内の各領域に関してユーザの眼の網膜上に走査光の焦点が順次合った状態のそれぞれにおいて、光検出部が生成した複数の検出信号を、当該各領域に対応する複数の値から成る初期設定信号として記憶する。
また、好ましくは、制御部は、光検出部が検出する反射光の光量のピークを検知することで、ユーザの視線方向を検知し、焦点位置調整部が行う焦点位置の調整に用いる初期設定信号の値を、検知した視線方向の変化に追随させて、所定の走査対象領域内の各領域において切替える。
また、好ましくは、制御部は、光検出部が検出する反射光の光量のピークを検知することで、ユーザの視線方向を検知し、制御部は、焦点位置調整部を制御して、検知した視線方向の領域の画像が映写される期間には焦点位置の調整精度を高くし、他の領域の画像が映写される期間には焦点位置の調整精度を低くする。
また、好ましくは、制御部は、光検出部が検出する反射光の光量のピークを検知することで、ユーザの視線方向を検知し、制御部は、レーザ光源を制御して、検知した視線方向の領域の画像が映写される期間には画像の解像度を高くし、他の領域の画像が映写される期間には画像の解像度を低くする。
また、好ましくは、焦点位置調整部は、走査光及び反射光を遮らない位置に配置される。
また、好ましくは、走査部は、偏光反射ミラーと1/4波長板とを含み、レーザ光は反射させ、反射光は透過させる。
また、好ましくは、光検出部は、走査部におけるレーザ光を反射させる面の裏面に配置され、当該走査部を透過した反射光を検出する。
また、好ましくは、光偏向部は、ホログラムミラーを含む。
また、好ましくは、レーザ光源は、赤色レーザ光源、緑色レーザ光源および青色レーザ光源を含むRGB光源である。
また、好ましくは、緑色レーザ光源は、SHGレーザ光源である。
また、本発明は、レーザ光をユーザの眼に照射して画像を表示する画像表示方法にも向けられている。そして、上記目的を達成させるために、本発明の画像表示方法は、レーザ光を射出するレーザ射出ステップと、レーザ射出ステップで射出したレーザ光の指向角度を調整して当該レーザ光の焦点位置を調整する焦点位置調整ステップと、焦点位置調整ステップで調整されたレーザ光を走査光として用いて、所定の走査対象領域を走査する走査ステップと、所定の走査対象領域を走査した走査光をユーザの角膜に導く光偏向ステップと、所定の走査対象領域を介して角膜の表面と光学的共役関係となる位置において、当該角膜の表面で反射した走査光の一部を反射光として検出して検出信号を生成する光検出ステップとを備え、焦点位置調整ステップにおいて、光検出ステップで生成する検出信号と当該光検出で初期設定動作において予め生成した初期設定信号とが一致するように、レーザ光の焦点位置を調整する。
以上のように、本発明の画像表示装置および画像表示方法は、比較的反射光の光量が多い角膜の反射光を用いて走査に用いるレーザ光の焦点調整を行う。このことによって、本発明の画像表示装置および画像表示方法は、ユーザの視野の全領域において、走査光の焦点調整を厳密に行うことができ、網膜における結像状態を常に良好に保つことができる。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る画像表示装置100の概略構成の一例を示す図である。以下では、まず、図1を用いて、画像表示装置100について簡単に説明する。図1に示すように、画像表示装置100は、レーザ光源11と、焦点位置調整部17と、反射ミラー13dと、走査部13と、光偏向部16と、光検出部19と、制御部31とを備える。制御部31は、制御部31aと、調整部51と、記憶部52とを含む。なお、図1には、眼を走査される観察者(以下、ユーザという)の眼20が示されている。
レーザ光源11は、映像を眼20の網膜20a上に映写するためのレーザ光12を射出し、レーザ光12の強度及び色を制御部31の制御に従って変化させる。
焦点位置調整部17は、レーザ光源11が射出したレーザ光12の指向角度を制御部31の制御に従って変化させることによって、レーザ光12の焦点位置を調整する。ここで、指向角度とは、レーザ光の収束又は発散の度合いを示す角度である。
反射ミラー13dは、焦点位置調整部17から出力されたレーザ光12を、走査部13に向けて反射させる。
走査部13は、反射ミラー13dから入射したレーザ光12を反射させて、走査光14として光偏向部16に向けて射出する。この際、走査部13は、制御部31の制御に従って、光偏向部16の所定領域(以下、走査対象領域という)を走査光14を用いて走査する。
光偏向部16は、走査部13から入射した走査光14を波面変換及び反射させて、眼20の角膜15に導く。光偏向部16は、典型的には、ホログラムミラーから成る。
ここで、角膜15に入射した走査光14の一部は、角膜15の表面において反射されて、反射光18として光偏向部16に入射する。なお、角膜15に入射した走査光14の他の一部は網膜20aに入射し、この結果としてユーザは映像を認識する。光偏向部16は入射した反射光18を反射する。そして、走査部13は、光偏向部16が反射した反射光18が入射する位置に配置されている。つまり、走査部13と角膜15とは、光偏向部16を介して光学的な共役関係にある。
光検出部19は、走査部13に近接して配置され、角膜15と光学的な共役関係にある走査部13に入射する反射光18を検出する。
制御部31を構成する制御部31aは、上述したように、レーザ光源11と走査部13とを制御する。また、制御部31aは、予め記憶部52に記憶された後述する初期設定信号と、光検出部19が反射光18を検出して得た検出信号とが一致するように、焦点位置調整部17を制御してレーザ光12の指向角度を精密に変化させる。このことによって、制御部31は、走査光14の焦点20bを網膜20a上に常に正確に結ばせて走査(映写)を行うことができる。
図2は、図1に示す画像表示装置100において、レーザ光源11及び焦点位置調整部17の内部構成の一例を示した図である。なお、図1では走査光14が眼20に斜め方向から入射する瞬間を示しているが、図2では走査光14が眼20に正面から入射する瞬間を示している。以下では、図2を用いて、画像表示装置100について詳しく説明する。
レーザ光源11は、RGB光源であり、赤色レーザ光源(以下、R光源という)11Rと、緑色レーザ光源(以下、G光源という)11Gと、青色レーザ光源(以下、B光源という)11Bと、各光源に対応する3つのコリメータレンズ11aと、ダイクロイックプリズム11bとを含む。なお、R光源11Rには、一例として、波長630〜660nmのレーザ光を射出する半導体レーザを用い、B光源11Bには、一例として、波長440〜460nmのレーザ光を射出する半導体レーザを用いている。また、G光源11Gには、一例として、波長530〜550nmのSHG光のレーザ光を射出する半導体レーザ励起方式のSHG(Second Harmonic Generation)レーザを用いている。
R光源11R、G光源11GおよびB光源11Bは、それぞれ、レーザ光を射出し、射出したレーザ光の強度及び色を制御部31の制御に従って変化させる。R光源11R、G光源11GおよびB光源11Bから射出されたレーザ光は、それぞれ、対応するコリメータレンズ11aに入射する。各コリメータレンズ11aは、入射したレーザ光を平行光に変換し、ダイクロイックプリズム11bに射出する。ダイクロイックプリズム11bは、入射した3種類のレーザ光を重畳し、レーザ光12として射出する。
焦点位置調整部17は、サーボ駆動ミラー31b−1及び31b−2と、シリンドリカルレンズ32b−1及び32b−2と、プリズム32aとを含む。レーザ光源11から射出されたレーザ光12は、シリンドリカルレンズ32b−1を通過した後に、サーボ駆動ミラー31b−1に入射する。ここで、シリンドリカルレンズ32b−1は、レーザ光12の進行方向と平行な水平面(以下、単に、水平面という)内に曲率を有する。サーボ駆動ミラー31b−1は、入射したレーザ光12を反射して再びシリンドリカルレンズ32b−1に入射させる。ここで、サーボ駆動ミラー31b−1は、制御部31の制御に従って、図2に示す矢印方向に移動して、レーザ光12の水平面における指向角度を調整する。シリンドリカルレンズ32b−1は、サーボ駆動ミラー31b−1から入射したレーザ光12を透過させて、プリズム32aに入射させる。プリズム32aは、シリンドリカルレンズ32b−1から入射したレーザ光12を、シリンドリカルレンズ32b−2に導く。プリズム32aから出力されたレーザ光12は、シリンドリカルレンズ32b−2を通過した後に、サーボ駆動ミラー31b−2に入射する。ここで、シリンドリカルレンズ32b−2は、レーザ光12の進行方向と平行な垂直面(以下、単に垂直面という)内に曲率を有する。つまり、シリンドリカルレンズ32b−2は、シリンドリカルレンズ32b−1が曲率を有する水平面と直交する垂直面内に曲率を有する。サーボ駆動ミラー31b−2は、入射したレーザ光12を反射して再びシリンドリカルレンズ32b−2に入射させる。ここで、サーボ駆動ミラー31b−2は、制御部31の制御に従って、図2に示す矢印方向に移動して、レーザ光12の垂直面における指向角度を調整する。シリンドリカルレンズ32b−2は、サーボ駆動ミラー31b−2から入射したレーザ光12を透過させて、焦点位置調整部17の出力として射出する。
以上に説明した構成によって、焦点位置調整部17は、制御部31の制御に従ってサーボ駆動ミラー31b−1及び31b−2を移動させることによって、走査光14の焦点位置Xを調整できる。更に、焦点位置調整部17は、制御部31の制御に従ってサーボ駆動ミラー31b−1及び31b−2を互いに独立して移動させることによって、走査光14の水平面内と垂直面内において互いに独立して焦点調整できる。なお、シリンドリカルレンズ32b−1が、レーザ光12の垂直面内に曲率を有し、シリンドリカルレンズ32b−2が、レーザ光12の水平面内に曲率を有してもよい。
反射ミラー13dは、焦点位置調整部17から出力されたレーザ光12を、走査部13に向けて反射させる。
図3は、画像表示装置100を構成する走査部13の一例を示す図である。図3に示すように、走査部13は、走査ミラー13aと、走査ミラー13aの角度を変化させる駆動部(図1〜図3に示さず)とを含む。走査ミラー13aは、基材13eと、1/4波長板13gと、基材13eと1/4波長板13gとの間に位置する偏光反射ミラー13fとから成る。なお、図3には、走査ミラー13aの裏面に当接する光検出部19が示されている。
以下では、反射ミラー13dから入射するレーザ光12が円偏光の場合を例に挙げて、走査ミラー13aの作用を説明する。1/4波長板13gは、反射ミラー13dから入射するレーザ光12(円偏光)を透過させてP偏光にする。偏光反射ミラー13fは、1/4波長板13gを透過したP偏光を走査光14として反射する。1/4波長板13gは、偏光反射ミラー13fが反射したP偏光(走査光14)を透過させて円偏光に戻す。このような作用によって、走査ミラー13aは、反射ミラー13dから入射するレーザ光12を光偏向部16に向けて走査光14として反射する。ここで、走査部13の表面13bと光学的な共役関係にある眼20の角膜15から光偏向部16を経由して入射する反射光18もまた、1/4波長板13gに入射する。1/4波長板13gは、反射光18を透過させて、前述したP偏光と偏向方向が直交するS偏光にする。偏光反射ミラー13fは、1/4波長板13gを透過したS偏光を透過させ、基材13eを介して光検出部19に入射させる。以上に説明したように、走査部13は、反射ミラー13dから入射したレーザ光12を反射させて、走査光14として光偏向部16に向けて射出し、一方で、角膜15から光偏向部16を経由して入射する反射光18を透過させて光検出部19に入射させる。
また、走査部13は、制御部31の制御に従って駆動部を駆動させて走査ミラー13aの角度を変化させることによって、走査光14を用いて光偏向部16表面の走査対象領域を所定のスポットサイズで走査する。ここで、図1及び図2では、図面表現上、反射ミラー13dが走査光14及び反射光18を遮っているように見える。しかし、実際には、反射ミラー13dは、走査光14が光偏向部16に入射することを妨げない位置であって、反射光18が走査部13に入射することを妨げない位置に配置される。
光偏向部16は、図1及び図2に示すように、基板16aと、基板16a表面の少なくとも一部に形成されたホログラムミラー16bとを含む。ホログラムミラー16bは、薄型の回折光学素子から成り、点光源を走査部13の位置に配置し、放射光が収束する収束光源を角膜15の位置に配置して、光偏向部16の位置に配置したホログラム材料を干渉露光することによって作製される。ホログラムミラー16bは、走査部13から入射する走査光14を、常に角膜15に向けて反射させる。また、ホログラムミラー16bは、角膜15から入射する反射光18を、常に走査部13に向けて反射させる。言い換えると、走査部13が射出する走査光14の全ては角膜15に入射し、角膜15で反射する反射光18の全ては走査部13に入射する。つまり、走査部13と角膜15とは、光偏向部16を介して光学的に共役関係となる。なお、ホログラムミラー16bから角膜15に入射した走査光14の一部は、角膜15を透過して網膜20aまで入射し、この結果としてユーザは映像を認識する。
光検出部19は、図3に示すように、走査部13の裏面13cに当接して配置され、走査部13を透過する角膜15の反射光18を検出する。ここで、上述したように、走査部13と角膜15とは、光偏向部16を介して光学的な共役関係にある。このことから、走査部13に入射する反射光18を光検出部19を用いて検出することによって、角膜15に入射する走査光14の状態を間接的に検出できる。なお、光検出部19を走査部13の裏面13cに当接して配置することによって、反射光18を効率よく検出でき、また、光検出部19及び走査部13をシンプルかつコンパクトに構成できる。
図4は、光検出部19が角膜15の反射光18を検出することによって、角膜15に対する走査光14の入射状態を検出する方法の例について説明するための図である。図4の(a)には、光検出部19が反射光18のうち赤色光(R光源11Rの光)又は青色光(B光源11Bの光)を検出する場合の一例を示す。また、図4の(b)には、光検出部19が反射光18のうち緑色光(G光源11Gの光)を検出す場合の一例を示す。図4の(a)及び図4の(b)に示す方法は、光ディスクの信号検出等に一般的に用いられる方法なので、以下では、簡単に説明する。
まず、図4の(a)を用いて、光検出部19が赤色光(R光源11Rの光)又は青色光(B光源11Bの光)を検出する場合について説明する。ここで、R光源11R及びB光源11Bは、半導体レーザ光源なので、レーザ光の水平成分の発光点位置とレーザ光の垂直成分の発光点位置とが、数μm〜20μm程度ずれている。このことから、R光源11R及びB光源11Bのレーザ光は、非点収差を有する。図4の(a)の方法は、この非点収差を利用して、角膜15に対する走査光14の入射状態を検出する方法である。
図4(a)に示すように、光検出部19の検出面は、水平方向21から45度回転した矩形であり、光検出領域19a、19b、19c、19dに4分割されている。ここで、光検出領域19a、19b、19c、19dにおける検出光量を、それぞれ、A19、B19、C19、D19とする。光検出部19は、(A19+C19)−(B19+D19)を計算して、計算結果を検出信号として生成する。ここで、或るユーザの眼20において、図2に示すように網膜20a上に走査光14の焦点20bが位置する合焦状態の場合に、反射光18は、円形状のスポット形状18a−1で検出されると仮定する。この場合、検出信号は「0」となる。焦点位置調整部17がレーザ光12の指向角度を変化させることによって図2に示す走査光14の焦点位置Xが光偏向部16に近づいて、焦点20bが網膜20a上から光偏向部16に近づく方向にずれた場合、反射光18は、非点収差を有するR光源11R及びB光源11Bのレーザ光の性質によって、例えば横長形状のスポット形状18bで検出される。この場合、検出信号は負の値となる。一方、焦点位置調整部17がレーザ光12の指向角度を変化させることによって図2に示す走査光14の焦点位置Xが光偏向部16から離れて、焦点20bが網膜20a上から光偏向部16から離れる方向にずれた場合、反射光18は、非点収差を有するR光源及びB光源のレーザ光の性質によって、例えば縦長形状のスポット形状18cで検出される。この場合、検出信号は正の値となる。つまり、光検出部19の検出信号の値は、焦点20bが光偏向部16に近づくに従って小さくなり、焦点20bが光偏向部16から離れるに従って大きくなる。このことから、光検出部19の検出信号は、網膜20aに対する焦点20bの位置を示すと言える。この結果として、光検出部19は、角膜15に対する走査光14の入射状態を検出することによって、網膜20aと焦点20bとの位置関係を検出できる。ここで、眼20はユーザ毎に特性(近視、遠視等)を有しているので、焦点20bが網膜20a上に位置するときに光検出部19で検出されるスポット形状(検出信号)は、ユーザ毎に異なる。このことから、後述する初期設定動作を行って、焦点20bが網膜20a上に位置するときに光検出部19で検出されるスポット形状(検出信号)を初期設定信号として決定しておく必要がある。
次に、図4の(b)を用いて、光検出部19が緑色成分の光(G光源11Gの光)を検出する場合について説明する。なお、G光源はSHGレーザ光源なので、G光源11Gのレーザ光は、原則として、非点収差を有さない。図4の(b)の方法は、反射光18の光検出部19におけるスポットサイズを利用して、角膜15に対する走査光14の入射状態を検出する方法である。
図4(b)に示すように、光検出部19の検出面は、水平方向21と平行な線によって、中央の光検出領域19eと上側の光検出領域19fと下側の光検出領域19gとに3分割されている。ここで、光検出領域19e、19f、19gにおける検出光量を、それぞれ、E19、F19、G19とする。光検出部19は、(E19)−(F19+G19)を計算して、計算結果を検出信号として生成する。ここで、或るユーザの眼20において、図2に示すように網膜20a上に走査光14の焦点20bが位置する合焦状態の場合に、反射光18はスポットサイズ18aで検出されると仮定し、この場合の検出信号の値をZとする。焦点位置調整部17がレーザ光12の指向角度を変化させることによって図2に示す走査光14の焦点位置Xが光偏向部16に近づいて、焦点20bが網膜20a上から光偏向部16に近づく方向にずれた場合、反射光18は、スポットサイズ18aよりも小さいスポットサイズ18eで検出される。この場合、検出信号はZより大きい値となる。一方、焦点位置調整部17がレーザ光12の指向角度を変化させることによって図2に示す走査光14の焦点位置Xが光偏向部16から離れて、焦点20bが網膜20a上から光偏向部16から離れる方向にずれた場合、反射光18は、スポットサイズ18aよりも大きいスポットサイズ18fで検出される。この場合、検出信号はZより小さい値となる。つまり、光検出部19の検出信号の値は、焦点20bが光偏向部16に近づくに従って大きくなり、焦点20bが光偏向部16から離れるに従って小さくなる。このことから、光検出部19の検出信号は、網膜20aに対する焦点20bの位置を示すと言える。この結果として、光検出部19は、角膜15に対する走査光14の入射状態を検出することによって、網膜20aと焦点20bとの位置関係を検出できる。ここで、眼20はユーザ毎に特性(近視、遠視等)を有しているので、焦点20bが網膜20a上に位置するときに光検出部19で検出されるスポットサイズ(検出信号)は、ユーザ毎に異なる。このことから、後述する初期設定動作を行って、焦点20bが網膜20a上に位置するときに光検出部19で検出されるスポットサイズ(検出信号)を初期設定信号として決定しておく必要がある。
以上に説明したように、光検出部19は、走査部13に入射する反射光18を検出することによって、角膜15に入射する走査光14の状態を間接的に検出し、この結果として、網膜20aと焦点20bとの位置関係を検出できる。
制御部31は、図1及び図2に示すように、制御部31aと、調整部51と、記憶部52とを含む。制御部31aは、レーザ光源11を制御して、映像を眼20の網膜20a上に映写するためのレーザ光12の強度及び色を変化させる。また、制御部31aは、走査部13を制御して、走査光14で光偏向部16の走査対象領域を走査する。また、制御部31aは、予め記憶部52に記憶された初期設定信号と、光検出部19が検出した検出信号とが一致するように、焦点位置調整部17を制御してレーザ光12の指向角度を精密に変化させる。ここで、初期設定信号は、後述する初期設定動作において光検出部19によって検出された検出信号である。調整部51は、例えばダイアルであり、後述する初期設定動作において、ユーザの手動操作に従って、焦点位置調整部17を操作してレーザ光12の指向角度を調整する。記憶部52は、初期設定動作において光検出部19が検出した初期設定信号を記憶する。なお、レーザ光源11、走査部13および焦点位置調整部17は、それぞれ、配線33により制御部31に接続されて電気的に制御される。
図5は、画像表示装置100の動作を説明するためのフローチャートである。図5において、ステップS1〜S4は初期設定動作であり、ステップS5はユーザに映像を鑑賞させる動作である。ステップS1〜S4の初期設定動作は、原則として、ユーザが初めて画像表示装置100を使用する場合、及び、ユーザが交代した場合等に実施される。以下では、図5を用いて、画像表示装置100の動作について説明する。
まず、ステップS1において、走査部13は、制御部31の制御に従って、走査光14の射出方向を変化させて光偏向部16上の走査対象領域の走査を開始する。図6は、走査部13が走査光14を用いて走査する光偏向部16上の走査対象領域60を示す図である。図6において、走査対象領域60は、一例として、9つの分割領域A〜Iに分割されている。走査部13が行う走査によって、走査光14は、光偏向部16を経由して角膜15に入射し、角膜15において一部が反射光18として反射され、他の一部は角膜15を透過して網膜20aに照射される。反射光18は、光偏向部16を経由して走査部13に入射する。また、ステップS1において、光検出部19は、走査部13に入射した反射光18の検出を開始する。この際、レーザ光源11は、制御部31の制御に従ってレーザ光12の強度及び色を変化させて焦点位置調整部17に射出する。また、焦点位置調整部17は、入射したレーザ光12を、制御部31の制御に従って、一定の指向角度のレーザ光12にして射出する。つまり、ステップS1において、画像表示装置100は、網膜20aに対して映写を開始し、また、角膜15に対する走査光14の入射状態の検出を開始する。
次に、ステップS2において、ユーザは、図6に示す走査対象領域60の中央に位置する分割領域Eに視線を向けたままで、分割領域Aの映像について最も鮮明に視えるように調整部51を操作する。言い換えると、ステップS2において、制御部31の調整部51は、分割領域Aが走査される際における、焦点位置調整部17が射出するレーザ光12の指向角度を、ユーザの指示に従って調整する。このことによって、調整部51は、分割領域Aが走査される期間において、焦点20bが網膜20a上に正確に位置するように、走査光14の焦点位置Xを調整できる。
次に、ステップS3において、記憶部52は、分割領域Aが走査される期間に光検出部19が検出した反射光18の検出信号を、分割領域Aにおける初期設定信号として記憶する。
次に、ステップS4において、制御部31aは、記憶部52に、全ての分割領域A〜Iについて初期設定信号が記憶されたか否かを判断する。ここで、記憶部52には分割領域Aについての初期設定信号のみが記憶されているので、処理はステップS2に戻る。
ステップS2において、分割領域Bについて分割領域Aと同様の処理が為されて、調整部51は、分割領域Bが走査される期間において、焦点20bが網膜20a上に正確に位置するように、走査光14の焦点位置Xを調整する。次に、ステップS2において、記憶部52は、分割領域Bが走査される期間に光検出部19が検出した反射光18の検出信号を、分割領域Bにおける初期設定信号として記憶する。その後、ステップS4において、処理はステップS2に戻る。以下、同様に、ステップS2〜S3の処理が繰返されて、ステップS3において、データ記憶部52は、全ての分割領域A〜Iについて初期設定信号を記憶する。
以上の初期設定動作によって、データ記憶部52は、網膜20a上に走査光14が焦点20bを結ぶ角膜15における走査光14の入射状態を、分割領域A〜Iのそれぞれについての初期設定信号として記憶する。
次に、ステップS4において、制御部31aは、データ記憶部52に、全ての分割領域A〜Iについて初期設定信号が記憶されたと判断し、処理は、ユーザに映像を鑑賞させるステップS5に移る。
次に、ステップS5において、制御部31aは、記憶部52に記憶された初期設定信号と、光検出部19が検出する反射光18の検出信号とが一致するように、焦点位置調整部17が射出するレーザ光12の指向角度を分割領域A〜I毎に切替えて、走査部13に走査対象領域60を走査させる。より具体的には、ステップS5において、制御部31aは、例えば分割領域Aを走査するときは、分割領域Aについての初期設定信号と光検出部19の検出信号とが一致するように、焦点位置調整部17が射出するレーザ光12の指向角度を調整する。同様に、ステップS5において、制御部31aは、例えば分割領域Bを走査するときは、分割領域Bについての初期設定信号と光検出部19の検出信号とが一致するように、焦点位置調整部17が射出するレーザ光12の指向角度を調整する。
以上に説明したように、第1の実施形態に係る画像表示装置100は、ユーザの指示に従って、ユーザが実際に映像を鮮明に視えるように、走査対象領域60中の各分割領域A〜Iを走査する時のレーザ光12の指向角度(即ち、走査光14の焦点位置X)をそれぞれ調整する。そして、画像表示装置100は、レーザ光12の指向角度をそれぞれ調整した時の角膜15の反射光18をそれぞれ検出し、各検出信号を初期設定信号として記憶する。その後、画像表示装置100は、ユーザに映像を鑑賞させる動作において、初期設定信号と角膜15からの反射光18の検出信号とが一致するように、走査する分割領域A〜I毎にレーザ光12の指向角度(即ち、走査光14の焦点位置X)を切替える。このことによって、画像表示装置100は、走査光の焦点20bを常に網膜20a上に位置させることができる。
このように、画像表示装置100は、従来の技術のように微少光量である網膜の反射光を利用して走査光の焦点調整を行うのではなく、比較的光量の多い角膜の反射光を利用して走査光の焦点調整を行う。そして、角膜の反射光の光量は、網膜の反射光の光量とは異なり、走査光の眼20への入射角度に関わらず安定している。このことによって、画像表示装置100は、走査光の眼20への入射角度に関わらず走査光の焦点調節を常に厳密に行うことができるので、網膜における結像状態を常に厳密に調節できる。この結果として、第1の実施形態に係る画像表示装置100は、ユーザの視野全体において常に鮮明な映像を提供できる。
ここで、画像表示装置100は、一般に眼鏡形態である。このことから、光偏向部16と角膜15との間隔は変化し易い(図2を参照)。特に、ユーザが、画像表示装置100を取り外して再度装着した場合には、光偏向部16と角膜15との間隔は変化する。この場合であっても、画像表示装置100は、上述したように、初期設定信号と角膜15からの反射光18の検出信号とが一致するようにレーザ光12の指向角度(即ち、走査光14の焦点位置X)を切替えるので、初期設定時と同様の状態で角膜15に走査光14が照射され、この結果として、焦点20bを常に網膜20a上に位置させることができる。
なお、焦点位置調整部17は、走査部13(光検出器19)と光偏向部16と角膜15とから成る光学系の外領域に配置される。このことによって、焦点位置調整部17は、光偏向部16を介した走査部13(光検出器19)と角膜15との光学的共役関係を維持しつつ走査光14の焦点位置Xを調整できる。
また、焦点位置調整部17は、走査動作によって振動する走査部13から離れた位置に配置されることが好ましい。このことによって、焦点位置調整部17は、走査部13の振動の影響を抑制しつつ、サーボ駆動ミラー31b−1及び31b−2を精密に駆動させることができる。
また、第1の実施形態に係る画像表示装置100は、RGB光からなるレーザ光12を用いて映像を映写するので、液晶パネル等を用いて映像を映写するタイプの画像表示装置に比べて、色再現性がよく小型で低消費電力のHMDを実現できる。
また、第1の実施形態に係る画像表示装置100は、G光源11GとしてSHGレーザを使用するので、更に色再現性がよく高出力のHMDを実現できる。
また、以上では、レーザ光源11が、R光源11RとG光源11GとB光源11Bとを含む場合について説明した。しかし、レーザ光源11は、R光源11RとG光源11GとB光源11Bとのうち、1つ又は2つを含む構成であってもよい。
また、第1の実施形態に係る画像表示装置100では、調整部51が制御部31に組み込まれる場合について説明した。しかし、調整部51は、制御部31に着脱可能とし、図5を用いて説明した初期設定動作時にのみ制御部31に取り付けられてもよい。このことによって、ユーザが映像を鑑賞するときに着用する装置のサイズ及び重量を低減できる。
また、以上では、図5を用いて説明した初期設定動作において、ユーザ自身が調整部51を操作した。しかし、図5を用いて説明した初期設定動作において、ユーザの指示を受けた者が、調整部51を操作してもよい。
(第2の実施形態)
第2の実施形態に係る画像表示装置200は、第1の実施形態に係る画像表示装置100の特徴に加えて、ユーザの視線方向を検出して、検出した視線方向に対応する領域(ユーザの中央視野領域)では鮮明な映像とし、他の領域(ユーザの周辺視野領域)では比較的鮮明ではない映像とすることに特徴を有する。
第2の実施形態に係る画像表示装置200は、第1の実施形態に係る画像表示装置100の制御部31を、制御部31−2に置き換えた構成である。画像表示装置200の制御部31−2は、画像表示装置100の制御部31の制御部31aを、制御部31a−2に置き換えた構成である。従って、以下では、図2を流用して、第1の実施形態に係る画像表示装置100に対して異なる内容について説明を行う。なお、第1の実施形態に係る画像表示装置100と同様の内容については、原則として説明を省略する。
図2は、走査光14がユーザの視線方向から角膜15に入射する状態を示している。図2の状態において、光検出部19は、角膜15表面からの反射光18に加えて、水晶体20c及び網膜20a等の境界面からの反射光も検出する。このことから、走査光14がユーザの視線方向から角膜15に入射する図2の状態において、光検出部19が検出する光量は、ピークとなる。このことを利用して、制御部31a−2は、光検出部19が検出する光量のピークを検知することによって、ユーザの視線方向を検知する。
ここで、人間の目の視力は、視線方向近傍の中央視野では高い一方で、それ以外の周辺視野では低い。そこで、制御部31a−2は、ユーザの視線方向を検知することによって、ユーザの中央視野領域を認識する。そして、制御部31a−2は、焦点位置調整部17を制御して行うレーザ光12の指向角度調整の精度を、ユーザの中央視野領域を走査光14で走査する期間には高くし、ユーザの周辺視野領域を走査光14で走査する期間には低くする。また、制御部31a−2は、レーザ光源11を制御して行うレーザ光12の強度及び色の変調周波数を、ユーザの中央視野領域を走査光14で走査する期間には高くし、ユーザの周辺視野領域を走査光14で走査する期間には低くする。つまり、制御部31a−2は、レーザ光源11を制御して、映写する映像の解像度を、ユーザの中央視野領域では高く、ユーザの周辺視野領域では低くする。
以上に説明したように、第2の実施形態に係る画像表示装置200は、検出したユーザの視線方向に基づいて、中央視野領域と周辺視野領域との間で、映写する映像の鮮明さを切替える。この結果として、第2の実施形態に係る画像表示装置200は、第1の実施形態に係る画像表示装置100と同様の効果を得つつ、必要十分な鮮明さの映像をユーザ提供できるので、制御電力の省力化を図ることができる。
なお、第2の実施形態において、制御部31a−2は、ユーザの視線方向に基づいて、レーザ光12の指向角度調整の精度と、映像の解像度とを制御した。しかし、制御部31a−2は、これらのうち一方のみを制御してもよい。
(第3の実施形態)
第3の実施形態に係る画像表示装置300は、第1の実施形態に係る画像表示装置100の特徴に加えて、ユーザの視線方向を検出し、視線方向の変化に追随して、焦点調整に用いる初期設定信号を切替えることに特徴を有する。
第3の実施形態に係る画像表示装置300は、第1の実施形態に係る画像表示装置100の制御部31を、制御部31−3に置き換えた構成である。画像表示装置300の制御部31−3は、画像表示装置100の制御部31の制御部31aを、制御部31a−3に置き換えた構成である。従って、以下では、図2を流用して、第1の実施形態に係る画像表示装置100に対して異なる内容について説明を行う。なお、第1の実施形態に係る画像表示装置100と同様の内容については、原則として説明を省略する。
ここで、焦点調整に用いられる初期設定信号は、図5を用いて説明した初期設定動作において、図6に示す走査対象領域60の中央に位置する分割領域Eにユーザが視線を向けた状態で設定される。つまり、焦点調整に用いられる初期設定信号は、ユーザの視線方向が常に分割領域Eを向き、分割領域Eが常にユーザの中央視野領域となることを前提としている。
以下では、図6を用いて、制御部31a−3の特徴的な動作について具体的に説明する。制御部31a−3は、第2の実施形態に係る画像表示装置200の制御部31a−2と同様にして、ユーザの中央視野領域を認識する。
まず、ユーザの視線方向が分割領域Eを向き、分割領域Eがユーザの中央視野領域である場合について、説明する。この場合、制御部31a−3は、分割領域Eを走査光14で走査する期間において、第1の実施形態の制御部31aと同様に、分割領域Eについての初期設定信号と光検出部19の検出信号とが一致するように、焦点位置調整部17が射出するレーザ光12の指向角度を調整して、焦点調整を行う。同様に、制御部31a−3は、分割領域A,B,C,D,F,G,H,Iをそれぞれ走査する期間において、第1の実施形態の制御部31aと同様に、分割領域A,B,C,D,F,G,H,Iについての初期設定信号と光検出部19の検出信号とがそれぞれ一致するように、焦点位置調整部17が射出するレーザ光12の指向角度を調整して、焦点調整を行う。
次に、ユーザの視線方向が分割領域Fを向き、分割領域Fがユーザの中央視野領域となった場合を一例に挙げて、説明する。この場合、制御部31a−3は、分割領域Fを走査光14で走査する期間において、分割領域Eについての初期設定信号と光検出部19の検出信号とが一致するように、焦点位置調整部17が射出するレーザ光12の指向角度を調整して、焦点調整を行う。また、制御部31a−3は、分割領域Eを走査光14で走査する期間において、分割領域Dについての初期設定信号と光検出部19の検出信号とが一致するように、焦点位置調整部17が射出するレーザ光12の指向角度を調整して、焦点調整を行う。同様に、制御部31a−3は、分割領域B,C,H,Iをそれぞれ走査する期間において、分割領域A,B,G,Hについての初期設定信号と光検出部19の検出信号とがそれぞれ一致するように、焦点位置調整部17が射出するレーザ光12の指向角度を調整して、焦点調整を行う。
以上に説明したように、第3の実施形態に係る画像表示装置300は、ユーザの視線方向を検出し、視線方向の変化に追随して、焦点調整に用いる初期設定信号を適切に切替える。この結果として、第3の実施形態に係る画像表示装置300は、第1の実施形態に係る画像表示装置100と同様の効果を得つつ、ユーザの視線方向が変化した場合であっても、ユーザの視野全体において常に鮮明な映像を提供できる。
なお、上記した分割領域Fがユーザの中央視野領域となった場合には、分割領域A,D,Gは、ユーザの視野の外縁に位置する。このことから、分割領域A,D,Gを走査する期間においては、初期設定信号の切替えを行わず、それぞれ、分割領域A,D,Gについての初期設定信号を用いて焦点調整を行えばよい。
また、以上に説明した第2の実施形態に係る画像表示装置200の特徴と第3の実施形態に係る画像表示装置300の特徴とを組合わせてもよい。つまり、ユーザの視線方向を検出して、中央視野領域と周辺視野領域との間で映写する映像の鮮明さを切替え、加えて、視線方向の変化に追随して焦点調整に用いる初期設定信号を適切に切替えてもよい。
本発明は、画像表示装置等に利用可能であり、特に、HMD型の画像表示装置において鮮明な画像をユーザに提供する場合等に有用である。
本発明の第1の実施形態に係る画像表示装置100の概略構成の一例を示す図 図1に示す本発明の第1の実施形態に係る画像表示装置100において、レーザ光源11及び焦点位置調整部17の内部構成の一例を示した図 本発明の第1の実施形態に係る画像表示装置100を構成する走査部13の一例を示す図 本発明の光検出部19が角膜15の反射光18を検出することによって、角膜15に対する走査光14の入射状態を検出する方法の例について説明するための図 本発明の第1の実施形態に係る画像表示装置100の動作を説明するためのフローチャート 本発明の走査部13が走査光14を用いて走査する光偏向部16上の走査対象領域60を示す図
11、11B、11G、11R レーザ光源
11a コリメータレンズ
11b ダイクロイックプリズム
12 レーザ光
13 走査部
13a 走査ミラー
13d 反射ミラー
13e 基材
13f 偏光反射ミラー
13g 1/4波長板
14 走査光
15 角膜
16 光偏向部
16 a基板
16b ホログラムミラー
17 焦点位置調整部
18 反射光
18a−1、18b、18c スポット形状
18a、18e、18f スポットサイズ
19 光検出部
19a、19b、19c、19d、19e、19f、19g 光検出領域
20 眼
20a 網膜
20b 焦点
20c 水晶体
31、31−2、31−3、31a、31a−2、31a−3 制御部
31b−1、31b−2 サーボ駆動ミラー
32b−1、32b−2 シリンドリカルレンズ
32a プリズム
51 調整部
52 記憶部
60 走査対象領域
100、200、300 画像表示装置

Claims (14)

  1. レーザ光をユーザの眼に照射して画像を表示する画像表示装置であって、
    レーザ光を射出するレーザ光源と、
    前記レーザ光源が射出したレーザ光の指向角度を調整して当該レーザ光の焦点位置を調整する焦点位置調整部と、
    前記焦点位置調整部で調整されたレーザ光を走査光として用いて、所定の走査対象領域を走査する走査部と、
    前記所定の走査対象領域に配置され、前記走査光をユーザの角膜に導く光偏向部と、
    前記光偏向部を介して前記角膜の表面と光学的共役関係となる位置に配置され、当該角膜の表面で反射した前記走査光の一部を反射光として検出して検出信号を生成する光検出部と、
    前記レーザ光源と前記焦点位置調整部と前記走査部とを制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記光検出部が生成する検出信号と当該光検出部が初期設定動作において予め生成した初期設定信号とが一致するように、前記焦点位置調整部を制御して前記レーザ光の焦点位置を調整させることを特徴とする、画像表示装置。
  2. 前記初期設定動作において、ユーザの指示に応じて前記焦点位置調整部を操作してレーザ光の焦点位置を調整することで、ユーザの眼の網膜上に前記走査光の焦点を合わせる調整部と、
    前記初期設定動作において、ユーザの眼の網膜上に前記走査光の焦点を合わせた状態で前記光検出部が生成した検出信号を、初期設定信号として記憶する記憶部とを備えることを特徴とする、請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記調整部は、前記初期設定動作において、前記所定の走査対象領域の中央を正視したユーザの指示に応じて、前記レーザ光の焦点位置を当該所定の走査対象領域内の各領域に関して順次調整することで、当該各領域についてユーザの眼の網膜上に前記走査光の焦点を順次合わせ、
    前記記憶部は、前記初期設定動作において、前記所定の走査対象領域内の各領域に関してユーザの眼の網膜上に前記走査光の焦点が順次合った状態のそれぞれにおいて、前記光検出部が生成した複数の検出信号を、当該各領域に対応する複数の値から成る初期設定信号として記憶することを特徴とする、請求項2に記載の画像表示装置。
  4. 前記制御部は、前記光検出部が検出する反射光の光量のピークを検知することで、ユーザの視線方向を検知し、前記焦点位置調整部が行う焦点位置の調整に用いる初期設定信号の値を、検知した視線方向の変化に追随させて、前記所定の走査対象領域内の各領域において切替えることを特徴とする、請求項3に記載の画像表示装置。
  5. 前記制御部は、前記光検出部が検出する反射光の光量のピークを検知することで、ユーザの視線方向を検知することを特徴とする、請求項1に記載の画像表示装置。
  6. 前記制御部は、前記焦点位置調整部を制御して、検知した視線方向の領域の画像が映写される期間には焦点位置の調整精度を高くし、他の領域の画像が映写される期間には焦点位置の調整精度を低くすることを特徴とする、請求項5に記載の画像表示装置。
  7. 前記制御部は、前記レーザ光源を制御して、検知した視線方向の領域の画像が映写される期間には画像の解像度を高くし、他の領域の画像が映写される期間には画像の解像度を低くすることを特徴とする、請求項5に記載の画像表示装置。
  8. 前記焦点位置調整部は、前記走査光及び前記反射光を遮らない位置に配置されることを特徴とする、請求項1に記載の画像表示装置。
  9. 前記走査部は、偏光反射ミラーと1/4波長板とを含み、前記レーザ光は反射させ、前記反射光は透過させることを特徴とする、請求項1に記載の画像表示装置。
  10. 前記光検出部は、前記走査部における前記レーザ光を反射させる面の裏面に配置され、当該走査部を透過した前記反射光を検出することを特徴とする、請求項9に記載の画像表示装置。
  11. 前記光偏向部は、ホログラムミラーを含むことを特徴とする、請求項1に記載の画像表示装置。
  12. 前記レーザ光源は、赤色レーザ光源、緑色レーザ光源および青色レーザ光源を含むRGB光源であることを特徴とする、請求項1に記載の画像表示装置。
  13. 前記緑色レーザ光源は、SHGレーザ光源であることを特徴とする、請求項12に記載の画像表示装置。
  14. レーザ光をユーザの眼に照射して画像を表示する画像表示方法であって、
    レーザ光を射出するレーザ射出ステップと、
    前記レーザ射出ステップで射出したレーザ光の指向角度を調整して当該レーザ光の焦点位置を調整する焦点位置調整ステップと、
    前記焦点位置調整ステップで調整されたレーザ光を走査光として用いて、所定の走査対象領域を走査する走査ステップと、
    前記所定の走査対象領域を走査した走査光をユーザの角膜に導く光偏向ステップと、
    前記所定の走査対象領域を介して前記角膜の表面と光学的共役関係となる位置において、当該角膜の表面で反射した前記走査光の一部を反射光として検出して検出信号を生成する光検出ステップとを備え、
    前記焦点位置調整ステップにおいて、前記光検出ステップで生成する検出信号と当該光検出で初期設定動作において予め生成した初期設定信号とが一致するように、前記レーザ光の焦点位置を調整することを特徴とする、画像表示方法。
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