JPH07128613A - 頭部装着型映像表示装置 - Google Patents
頭部装着型映像表示装置Info
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- JPH07128613A JPH07128613A JP27530293A JP27530293A JPH07128613A JP H07128613 A JPH07128613 A JP H07128613A JP 27530293 A JP27530293 A JP 27530293A JP 27530293 A JP27530293 A JP 27530293A JP H07128613 A JPH07128613 A JP H07128613A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 常に網膜上の像が良好となり、目の疲労度を
低減する。 【構成】 網膜上の結像状態を検出するための光源であ
るLEDアレイ1と、ハーフミラーと2、波長選択性ミ
ラー3と、全反射ミラー4と、映像を虚像として拡大す
る拡大レンズ5と、常に良好な結像状態とするようにレ
ンズを駆動するレンズ駆動部6、ハーフミラー7と、L
EDアレイ1と共役位置にあって半分の領域を遮光する
遮光部材8と、瞳と検出器10を共役とする検出レンズ
9と、2つの領域の光強度を検出する検出器10と、検
出器10からの信号によってレンズ駆動部6を制御する
駆動制御部11と、映像を表示する液晶ディスプレイ1
3と、液晶ディスプレイ13を照明するELバックライ
ト12とを備えている。
低減する。 【構成】 網膜上の結像状態を検出するための光源であ
るLEDアレイ1と、ハーフミラーと2、波長選択性ミ
ラー3と、全反射ミラー4と、映像を虚像として拡大す
る拡大レンズ5と、常に良好な結像状態とするようにレ
ンズを駆動するレンズ駆動部6、ハーフミラー7と、L
EDアレイ1と共役位置にあって半分の領域を遮光する
遮光部材8と、瞳と検出器10を共役とする検出レンズ
9と、2つの領域の光強度を検出する検出器10と、検
出器10からの信号によってレンズ駆動部6を制御する
駆動制御部11と、映像を表示する液晶ディスプレイ1
3と、液晶ディスプレイ13を照明するELバックライ
ト12とを備えている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、映像表示装置に関す
るもので、特に頭に装着することで拡大された虚像を見
ることができる頭部装着型映像表示装置に関するもので
ある。
るもので、特に頭に装着することで拡大された虚像を見
ることができる頭部装着型映像表示装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来から携帯用映像表示装置は広く使用
されている。しかし、携帯用であるため表示部分が小さ
く、さらに、装置を保持する物が必要であり、歩行中あ
るいは他の作業をしながら映像を見ることが困難であっ
た。また、近年これらの問題点を解決する表示装置とし
て頭部装着型映像表示装置が提案され、研究および開発
がされるようになり、特開平4−131814号公報な
どに提案されている。
されている。しかし、携帯用であるため表示部分が小さ
く、さらに、装置を保持する物が必要であり、歩行中あ
るいは他の作業をしながら映像を見ることが困難であっ
た。また、近年これらの問題点を解決する表示装置とし
て頭部装着型映像表示装置が提案され、研究および開発
がされるようになり、特開平4−131814号公報な
どに提案されている。
【0003】図5に従来の頭部装着型映像表示装置の構
成を示す。図5において、51は液晶ディスプレイ、5
2は反射ミラー、53は凸レンズ、54はハーフミラー
である。この従来の頭部装着型映像表示装置では、液晶
ディスプレイ51に表示された映像は、反射ミラー52
によって反射され凸レンズ53によって虚像として拡大
され、装着者はハーフミラー54をとおして虚像を見る
ことができる。このとき、同時に外部の景色も見ること
ができる。
成を示す。図5において、51は液晶ディスプレイ、5
2は反射ミラー、53は凸レンズ、54はハーフミラー
である。この従来の頭部装着型映像表示装置では、液晶
ディスプレイ51に表示された映像は、反射ミラー52
によって反射され凸レンズ53によって虚像として拡大
され、装着者はハーフミラー54をとおして虚像を見る
ことができる。このとき、同時に外部の景色も見ること
ができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成によれば、視度調整を手動で行うために視度調整
が十分になされない状態で映像を観察する場合が生じ、
目の疲労度が大きくなり視力低下の原因となっていた。
この発明の目的は、視度調整が良好になされ、目の疲労
度を低減することのできる頭部装着型映像表示装置を提
供することである。
の構成によれば、視度調整を手動で行うために視度調整
が十分になされない状態で映像を観察する場合が生じ、
目の疲労度が大きくなり視力低下の原因となっていた。
この発明の目的は、視度調整が良好になされ、目の疲労
度を低減することのできる頭部装着型映像表示装置を提
供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の頭部装着
型映像装置は、映像表示手段と、この映像表示手段によ
って表示された映像を虚像として拡大する拡大用光学系
とを備えてあり、さらに、拡大用光学系によって拡大さ
れた映像の網膜上の結像状態を検出する結像状態検出手
段と、この結像状態検出手段からの情報によって拡大用
光学系を駆動して結像位置を変更する結像位置変更手段
とを設けたことを特徴とする。
型映像装置は、映像表示手段と、この映像表示手段によ
って表示された映像を虚像として拡大する拡大用光学系
とを備えてあり、さらに、拡大用光学系によって拡大さ
れた映像の網膜上の結像状態を検出する結像状態検出手
段と、この結像状態検出手段からの情報によって拡大用
光学系を駆動して結像位置を変更する結像位置変更手段
とを設けたことを特徴とする。
【0006】請求項2記載の頭部装着型映像装置は、請
求項1記載の頭部装着型映像装置において、結像状態検
出手段が、映像表示手段と光学的に共役位置に配置され
た線光源と、この線光源からの光束を反射して拡大用光
学系へ導くとともに網膜で反射して拡大用光学系を介し
て戻った光束を透過する半反射手段と、この半反射手段
を透過した光束を一部遮る遮光手段と、この遮光手段で
遮られなかった光束の進行方向前方に位置する2以上の
領域の光強度を検出する光検出手段とからなる。
求項1記載の頭部装着型映像装置において、結像状態検
出手段が、映像表示手段と光学的に共役位置に配置され
た線光源と、この線光源からの光束を反射して拡大用光
学系へ導くとともに網膜で反射して拡大用光学系を介し
て戻った光束を透過する半反射手段と、この半反射手段
を透過した光束を一部遮る遮光手段と、この遮光手段で
遮られなかった光束の進行方向前方に位置する2以上の
領域の光強度を検出する光検出手段とからなる。
【0007】請求項3記載の頭部装着型映像装置は、請
求項2記載の頭部装着型映像装置において、線光源から
放出される光の波長が830nmを超えるようにしてい
る。請求項4記載の頭部装着型映像装置は、請求項2記
載の頭部装着型映像装置において、線光源がLEDアレ
イからなる。請求項5記載の頭部装着型映像装置は、請
求項1記載の頭部装着型映像装置において、結像状態検
出手段が、映像表示手段と光学的に共役位置に配置され
た点光源と、この点光源からの光束を反射して拡大用光
学系へ導くとともに網膜で反射して拡大用光学系を介し
て戻った光束を透過する半反射手段と、この半反射手段
を透過した光束に非点隔差を発生させるアナモルフィッ
ク光学系と、このアナモルフィック光学系を透過した光
束の進行方向前方に位置する2以上の領域の光強度を検
出する光検出手段とからなる。
求項2記載の頭部装着型映像装置において、線光源から
放出される光の波長が830nmを超えるようにしてい
る。請求項4記載の頭部装着型映像装置は、請求項2記
載の頭部装着型映像装置において、線光源がLEDアレ
イからなる。請求項5記載の頭部装着型映像装置は、請
求項1記載の頭部装着型映像装置において、結像状態検
出手段が、映像表示手段と光学的に共役位置に配置され
た点光源と、この点光源からの光束を反射して拡大用光
学系へ導くとともに網膜で反射して拡大用光学系を介し
て戻った光束を透過する半反射手段と、この半反射手段
を透過した光束に非点隔差を発生させるアナモルフィッ
ク光学系と、このアナモルフィック光学系を透過した光
束の進行方向前方に位置する2以上の領域の光強度を検
出する光検出手段とからなる。
【0008】請求項6記載の頭部装着型映像装置は、請
求項5記載の頭部装着型映像装置において、点光源から
放出される光の波長が830nmを超えるようにしてい
る。請求項7記載の頭部装着型映像装置は、請求項5記
載の頭部装着型映像装置において、点光源がLEDから
なる。
求項5記載の頭部装着型映像装置において、点光源から
放出される光の波長が830nmを超えるようにしてい
る。請求項7記載の頭部装着型映像装置は、請求項5記
載の頭部装着型映像装置において、点光源がLEDから
なる。
【0009】
【作用】この発明の構成によれば、結像状態検出手段で
網膜上の結像状態を検出することにより、映像の結像位
置のズレ量を得て、その情報から結像位置変更手段によ
り光学系を駆動して網膜上に結像することができる。そ
のため、常に網膜上の像が良好となり、目の疲労度を低
減することができる。
網膜上の結像状態を検出することにより、映像の結像位
置のズレ量を得て、その情報から結像位置変更手段によ
り光学系を駆動して網膜上に結像することができる。そ
のため、常に網膜上の像が良好となり、目の疲労度を低
減することができる。
【0010】
【実施例】以下、この発明の第1の実施例について図面
を参照しながら説明する。図1は第1の実施例の頭部装
着型映像表示装置の構成図であり、ここでは片目のみの
構成を示した。図1において、1はLEDアレイ、2は
ハーフミラー、3は波長選択性ミラー、4は全反射ミラ
ー、5は拡大レンズ(拡大用光学系)、6はレンズ駆動
部(結像位置変更手段)、7はハーフミラー、8は遮光
部材、9は検出レンズ、10は検出器、11は駆動制御
部(結像位置変更手段)、12はELバックライト(映
像表示手段)、13は液晶ディスプレイ(映像表示手
段)、14は水晶体、15は網膜である。なお、結像状
態検出手段は、LEDアレイ1(線光源)と、ハーフミ
ラー(半反射手段)2と、遮光部材(遮光手段)8と、
検出器(光検出手段)10とからなる。また、図4はこ
の実施例における装着時の外観図であり、40はこの実
施例の頭部装着型映像表示装置である。
を参照しながら説明する。図1は第1の実施例の頭部装
着型映像表示装置の構成図であり、ここでは片目のみの
構成を示した。図1において、1はLEDアレイ、2は
ハーフミラー、3は波長選択性ミラー、4は全反射ミラ
ー、5は拡大レンズ(拡大用光学系)、6はレンズ駆動
部(結像位置変更手段)、7はハーフミラー、8は遮光
部材、9は検出レンズ、10は検出器、11は駆動制御
部(結像位置変更手段)、12はELバックライト(映
像表示手段)、13は液晶ディスプレイ(映像表示手
段)、14は水晶体、15は網膜である。なお、結像状
態検出手段は、LEDアレイ1(線光源)と、ハーフミ
ラー(半反射手段)2と、遮光部材(遮光手段)8と、
検出器(光検出手段)10とからなる。また、図4はこ
の実施例における装着時の外観図であり、40はこの実
施例の頭部装着型映像表示装置である。
【0011】ELバックライト12によって照明された
液晶ディスプレイ13上に表示された映像は、拡大レン
ズ5および水晶体14によって網膜15上に結像され
る。つまり、装着者は拡大された虚像を観察することと
なる。このとき、液晶ディスプレイ13と光学的に共役
位置に配置された波長860nmの光束を発するLED
アレイ1からの光束は、ハーフミラー2、830nm以
上の光束のみを反射する波長選択性ミラー3および全反
射ミラー4で反射して、拡大レンズ5を経て、ハーフミ
ラー7で反射し、水晶体14によって網膜15上まで導
かれる。網膜15で反射した光束は、水晶体14を経
て、ハーフミラー7で反射し、拡大レンズ5を経て、全
反射ミラー4、波長選択性ミラー3で反射され、ハーフ
ミラー2を透過する。この透過した光束は、LEDアレ
イ1と共役な位置に配置された遮光部材8によって半分
の領域が遮ぎられ、検出レンズ9によって検出器10に
導かれる。検出レンズ9は眼球の瞳と検出器10を共役
とする機能を果たしている。
液晶ディスプレイ13上に表示された映像は、拡大レン
ズ5および水晶体14によって網膜15上に結像され
る。つまり、装着者は拡大された虚像を観察することと
なる。このとき、液晶ディスプレイ13と光学的に共役
位置に配置された波長860nmの光束を発するLED
アレイ1からの光束は、ハーフミラー2、830nm以
上の光束のみを反射する波長選択性ミラー3および全反
射ミラー4で反射して、拡大レンズ5を経て、ハーフミ
ラー7で反射し、水晶体14によって網膜15上まで導
かれる。網膜15で反射した光束は、水晶体14を経
て、ハーフミラー7で反射し、拡大レンズ5を経て、全
反射ミラー4、波長選択性ミラー3で反射され、ハーフ
ミラー2を透過する。この透過した光束は、LEDアレ
イ1と共役な位置に配置された遮光部材8によって半分
の領域が遮ぎられ、検出レンズ9によって検出器10に
導かれる。検出レンズ9は眼球の瞳と検出器10を共役
とする機能を果たしている。
【0012】LEDアレイ1の像が網膜15上に焦点ズ
レを起こすことなく結像している場合は、網膜15で反
射された光束によって遮光部材8の位置に再び像を結ぶ
ので半分の領域が遮られた後、検出レンズ9によって検
出器10に至った光束の強度分布は一様となる。この場
合、液晶ディスプレイ13上の映像も焦点ズレすること
なく網膜15上に結像することとなる。また、LEDア
レイ1の像が網膜15上ではなく、水晶体14に近い側
に結像している場合、網膜15で反射した光束は遮光部
材8の位置ではなく、ハーフミラー2に近い方向にずれ
た位置に再び像を結ぶ。この場合遮光部材8で半分の領
域が遮られた後、検出器10に至った光束の強度分布は
一様ではなく、遮られた側の強度が小さくなる。また、
LEDアレイ1の像が、水晶体14から遠ざかる側に結
像している場合、網膜15で反射した光束は遮光部材8
の位置ではなく、ハーフミラー2から遠ざかる方向にず
れた位置に再び像を結ぶ。この場合遮光部材8で半分の
領域が遮られた後、検出器10に至った光束の強度分布
は一様ではなく、遮られた側の強度が大きくなる。
レを起こすことなく結像している場合は、網膜15で反
射された光束によって遮光部材8の位置に再び像を結ぶ
ので半分の領域が遮られた後、検出レンズ9によって検
出器10に至った光束の強度分布は一様となる。この場
合、液晶ディスプレイ13上の映像も焦点ズレすること
なく網膜15上に結像することとなる。また、LEDア
レイ1の像が網膜15上ではなく、水晶体14に近い側
に結像している場合、網膜15で反射した光束は遮光部
材8の位置ではなく、ハーフミラー2に近い方向にずれ
た位置に再び像を結ぶ。この場合遮光部材8で半分の領
域が遮られた後、検出器10に至った光束の強度分布は
一様ではなく、遮られた側の強度が小さくなる。また、
LEDアレイ1の像が、水晶体14から遠ざかる側に結
像している場合、網膜15で反射した光束は遮光部材8
の位置ではなく、ハーフミラー2から遠ざかる方向にず
れた位置に再び像を結ぶ。この場合遮光部材8で半分の
領域が遮られた後、検出器10に至った光束の強度分布
は一様ではなく、遮られた側の強度が大きくなる。
【0013】検出器10は遮光部材8の置かれた側とも
う一方側の2つの領域における強度値を各々駆動制御部
11に出力する。駆動制御部11は各領域の出力から、
像が網膜15上に結像しているのか、どちらかにずれて
いるのかを判定し、ずれている場合補正する方向に拡大
レンズ5を移動するようにレンズ駆動部6に信号を出力
する。
う一方側の2つの領域における強度値を各々駆動制御部
11に出力する。駆動制御部11は各領域の出力から、
像が網膜15上に結像しているのか、どちらかにずれて
いるのかを判定し、ずれている場合補正する方向に拡大
レンズ5を移動するようにレンズ駆動部6に信号を出力
する。
【0014】以上のようにこの実施例によれば、拡大レ
ンズ5によって拡大された映像の網膜15上の結像状態
を検出する結像状態検出手段と、この結像状態検出手段
からの情報によって拡大レンズ5を駆動して結像位置を
変更する結像位置変更手段とを設けたことにより、常に
網膜15上の像が良好となり、目の疲労度を低減するこ
とができる。
ンズ5によって拡大された映像の網膜15上の結像状態
を検出する結像状態検出手段と、この結像状態検出手段
からの情報によって拡大レンズ5を駆動して結像位置を
変更する結像位置変更手段とを設けたことにより、常に
網膜15上の像が良好となり、目の疲労度を低減するこ
とができる。
【0015】なおこの実施例において、検出器10は2
分割フォトダイオードアレイを使用しているが1次元C
CDであっても同様の効果が得られる。また、ELバッ
クライト12は蛍光灯等の発光体と置き換えても同様の
効果を得ることができる。つぎに、この発明の第2の実
施例について図面を参照しながら説明する。図2は第2
の実施例の頭部装着型映像表示装置の構成図であり、こ
こでは片目のみの構成を示した。図2において、21は
LED、22はハーフミラー、23は波長選択性ミラ
ー、24は全反射ミラー、25は拡大レンズ(拡大用光
学系)、26はレンズ駆動部(結像位置変更手段)、2
7はハーフミラー、28はシリンドリカルレンズ、29
は第1の結像位置、30は第2の結像位置、31は検出
器、32は駆動制御部(結像位置変更手段)、33はE
Lバックライト(映像表示手段)、34は液晶ディスプ
レイ(映像表示手段)、35は水晶体、36は網膜であ
る。なお、結像状態検出手段は、LED(点光源)21
と、ハーフミラー(半反射手段)22と、シリンドリカ
ルレンズ(アナモルフィック光学系)28と、検出器
(光検出手段)31とからなる。図3は検出器31を説
明するための図である。また、この実施例における装着
時の外観図は、第1の実施例に示す図4と同様である。
分割フォトダイオードアレイを使用しているが1次元C
CDであっても同様の効果が得られる。また、ELバッ
クライト12は蛍光灯等の発光体と置き換えても同様の
効果を得ることができる。つぎに、この発明の第2の実
施例について図面を参照しながら説明する。図2は第2
の実施例の頭部装着型映像表示装置の構成図であり、こ
こでは片目のみの構成を示した。図2において、21は
LED、22はハーフミラー、23は波長選択性ミラ
ー、24は全反射ミラー、25は拡大レンズ(拡大用光
学系)、26はレンズ駆動部(結像位置変更手段)、2
7はハーフミラー、28はシリンドリカルレンズ、29
は第1の結像位置、30は第2の結像位置、31は検出
器、32は駆動制御部(結像位置変更手段)、33はE
Lバックライト(映像表示手段)、34は液晶ディスプ
レイ(映像表示手段)、35は水晶体、36は網膜であ
る。なお、結像状態検出手段は、LED(点光源)21
と、ハーフミラー(半反射手段)22と、シリンドリカ
ルレンズ(アナモルフィック光学系)28と、検出器
(光検出手段)31とからなる。図3は検出器31を説
明するための図である。また、この実施例における装着
時の外観図は、第1の実施例に示す図4と同様である。
【0016】ELバックライト32によって照明された
液晶ディスプレイ34上に表示された映像は、拡大レン
ズ25および水晶体35によって網膜36上に結像され
る。つまり、装着者は拡大された虚像を観察することと
なる。このとき、液晶ディスプレイ34と光学的に共役
位置に配置された波長860nmの光束を発するLED
21からの光束は、ハーフミラー22、830nm以上
の光束のみを反射する波長選択性ミラー23および全反
射ミラー24で反射して、拡大レンズ25を経て、ハー
フミラー27で反射し、水晶体35によって網膜36上
まで導かれる。網膜36で反射した光束は、水晶体35
を経て、ハーフミラー27で反射し、拡大レンズ25を
経て、全反射ミラー24、波長選択性ミラー23で反射
され、ハーフミラー22を透過する。この透過した光束
は、シリンドリカルレンズ28によって1方向について
のみ屈折作用を受け、屈折作用を受けない方向の光束は
第1の結像点29に集まり、屈折作用を受ける方向の光
束は第2の結像点30に集まる光束となる。
液晶ディスプレイ34上に表示された映像は、拡大レン
ズ25および水晶体35によって網膜36上に結像され
る。つまり、装着者は拡大された虚像を観察することと
なる。このとき、液晶ディスプレイ34と光学的に共役
位置に配置された波長860nmの光束を発するLED
21からの光束は、ハーフミラー22、830nm以上
の光束のみを反射する波長選択性ミラー23および全反
射ミラー24で反射して、拡大レンズ25を経て、ハー
フミラー27で反射し、水晶体35によって網膜36上
まで導かれる。網膜36で反射した光束は、水晶体35
を経て、ハーフミラー27で反射し、拡大レンズ25を
経て、全反射ミラー24、波長選択性ミラー23で反射
され、ハーフミラー22を透過する。この透過した光束
は、シリンドリカルレンズ28によって1方向について
のみ屈折作用を受け、屈折作用を受けない方向の光束は
第1の結像点29に集まり、屈折作用を受ける方向の光
束は第2の結像点30に集まる光束となる。
【0017】LED21の像が網膜36上に焦点ズレを
起こすことなく結像している場合には第1の結像位置2
9はLED21と共役な位置となり、そのとき検出器3
1は、図3(A)に示した4分割された各領域の信号が
(a+c)=(b+d)となるよう配置されている。こ
の場合、液晶ディスプレイ34上の映像も焦点ズレする
ことなく網膜36上に結像することとなる。また、LE
D21の像が網膜36上ではなく、水晶体35に近い側
に結像している場合、検出器31に至った光束の強度分
布は図3(B)のようになり、出力は(a+c)>(b
+d)となる。また、LED21の像が、水晶体35か
ら遠ざかる側に結像している場合、検出器31に至った
光束の強度分布は図3(C)のようになり、出力は(a
+c)<(b+d)となる。
起こすことなく結像している場合には第1の結像位置2
9はLED21と共役な位置となり、そのとき検出器3
1は、図3(A)に示した4分割された各領域の信号が
(a+c)=(b+d)となるよう配置されている。こ
の場合、液晶ディスプレイ34上の映像も焦点ズレする
ことなく網膜36上に結像することとなる。また、LE
D21の像が網膜36上ではなく、水晶体35に近い側
に結像している場合、検出器31に至った光束の強度分
布は図3(B)のようになり、出力は(a+c)>(b
+d)となる。また、LED21の像が、水晶体35か
ら遠ざかる側に結像している場合、検出器31に至った
光束の強度分布は図3(C)のようになり、出力は(a
+c)<(b+d)となる。
【0018】検出器31は(a+c)−(b+d)を信
号として駆動制御部32に出力する。駆動制御部32は
その信号の正負から、像が網膜36上に結像しているの
か、どちらかにずれているのかを判定し、ずれている場
合は補正する方向に拡大レンズ25を移動するようにレ
ンズ駆動部26に信号を出力する。以上のようにこの実
施例によれば、拡大レンズ25によって拡大された映像
の網膜36上の結像状態を検出する結像状態検出手段
と、この結像状態検出手段からの情報によって拡大レン
ズ25を駆動して結像位置を変更する結像位置変更手段
とを設けたことにより、常に網膜36上の像が良好とな
り、目の疲労度を低減することができる。
号として駆動制御部32に出力する。駆動制御部32は
その信号の正負から、像が網膜36上に結像しているの
か、どちらかにずれているのかを判定し、ずれている場
合は補正する方向に拡大レンズ25を移動するようにレ
ンズ駆動部26に信号を出力する。以上のようにこの実
施例によれば、拡大レンズ25によって拡大された映像
の網膜36上の結像状態を検出する結像状態検出手段
と、この結像状態検出手段からの情報によって拡大レン
ズ25を駆動して結像位置を変更する結像位置変更手段
とを設けたことにより、常に網膜36上の像が良好とな
り、目の疲労度を低減することができる。
【0019】なおこの実施例において、検出器31は4
分割フォトダイオードアレイを使用しているが2次元C
CDであっても同様の効果が得られる。また、ELバッ
クライト33は蛍光灯等の発光体と置き換えても同様の
効果を得ることができる。
分割フォトダイオードアレイを使用しているが2次元C
CDであっても同様の効果が得られる。また、ELバッ
クライト33は蛍光灯等の発光体と置き換えても同様の
効果を得ることができる。
【0020】
【発明の効果】以上のようにこの発明の頭部装着型映像
表示装置は、結像状態検出手段で網膜上の結像状態を検
出することにより、映像の結像位置のズレ量を得て、そ
の情報から結像位置変更手段により光学系を駆動して網
膜上に結像することができる。そのため、自動的に常に
網膜上の像が良好となり、目の疲労度を低減することが
できる。
表示装置は、結像状態検出手段で網膜上の結像状態を検
出することにより、映像の結像位置のズレ量を得て、そ
の情報から結像位置変更手段により光学系を駆動して網
膜上に結像することができる。そのため、自動的に常に
網膜上の像が良好となり、目の疲労度を低減することが
できる。
【図1】この発明の第1の実施例の頭部装着型映像装置
の構成図。
の構成図。
【図2】この発明の第2の実施例の頭部装着型映像装置
の構成図。
の構成図。
【図3】第2の実施例における検出器の説明図。
【図4】第1および第2の実施例における装着時の外観
図。
図。
【図5】従来の頭部装着型映像表示装置の構成図。
1 LEDアレイ(線光源) 2 ハーフミラー(半反射手段) 5 拡大レンズ(拡大用光学系) 6 レンズ駆動部(結像位置変更手段) 8 遮光部材(遮光手段) 10 検出器(光検出手段) 11 駆動制御部(結像位置変更手段) 12 ELバックライト(映像表示手段) 13 液晶ディスプレイ(映像表示手段) 21 LED(点光源) 22 ハーフミラー(半反射手段) 25 拡大レンズ(拡大用光学系) 26 レンズ駆動部(結像位置変更手段) 28 シリンドリカルレンズ(アナモルフィック光学
系) 31 検出器(光検出手段) 32 駆動制御部(結像位置変更手段) 33 ELバックライト(映像表示手段) 34 液晶ディスプレイ(映像表示手段)
系) 31 検出器(光検出手段) 32 駆動制御部(結像位置変更手段) 33 ELバックライト(映像表示手段) 34 液晶ディスプレイ(映像表示手段)
Claims (7)
- 【請求項1】 映像表示手段と、この映像表示手段によ
って表示された映像を虚像として拡大する拡大用光学系
とを備えた頭部装着型映像表示装置であって、 前記拡大用光学系によって拡大された映像の網膜上の結
像状態を検出する結像状態検出手段と、この結像状態検
出手段からの情報によって前記拡大用光学系を駆動して
結像位置を変更する結像位置変更手段とを設けたことを
特徴とする頭部装着型映像表示装置。 - 【請求項2】 結像状態検出手段が、映像表示手段と光
学的に共役位置に配置された線光源と、この線光源から
の光束を反射して拡大用光学系へ導くとともに網膜で反
射して前記拡大用光学系を介して戻った光束を透過する
半反射手段と、この半反射手段を透過した光束を一部遮
る遮光手段と、この遮光手段で遮られなかった光束の進
行方向前方に位置する2以上の領域の光強度を検出する
光検出手段とからなる請求項1記載の頭部装着型映像表
示装置。 - 【請求項3】 線光源から放出される光の波長が830
nmを超える請求項2記載の頭部装着型映像表示装置。 - 【請求項4】 線光源がLEDアレイからなる請求項2
記載の頭部装着型映像表示装置。 - 【請求項5】 結像状態検出手段が、映像表示手段と光
学的に共役位置に配置された点光源と、この点光源から
の光束を反射して拡大用光学系へ導くとともに網膜で反
射して前記拡大用光学系を介して戻った光束を透過する
半反射手段と、この半反射手段を透過した光束に非点隔
差を発生させるアナモルフィック光学系と、このアナモ
ルフィック光学系を透過した光束の進行方向前方に位置
する2以上の領域の光強度を検出する光検出手段とから
なる請求項1記載の頭部装着型映像表示装置。 - 【請求項6】 点光源から放出される光の波長が830
nmを超える請求項5記載の頭部装着型映像表示装置。 - 【請求項7】 点光源がLEDからなる請求項5記載の
頭部装着型映像表示装置。
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---|---|---|---|
JP27530293A JP3373265B2 (ja) | 1993-11-04 | 1993-11-04 | 頭部装着型映像表示装置 |
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ID=17553546
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Country | Link |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2020044555A1 (ja) * | 2018-08-31 | 2020-03-05 | マクセル株式会社 | ヘッドマウントディスプレイ |
-
1993
- 1993-11-04 JP JP27530293A patent/JP3373265B2/ja not_active Expired - Fee Related
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