JP2009255999A - エレベータの位置検出装置及びエレベータ装置 - Google Patents

エレベータの位置検出装置及びエレベータ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】光電式検出器を用いることなく、被検出体の縁部を光電式検出器とほぼ等価な精度で検出すること。
【解決手段】乗りかごの昇降路に設けられる金属製の被検出体1と、乗りかごに設けられて被検出体1と対向する位置を通過する渦電流検出器2とを備え、この検出体は乗りかごの昇降方向に互いに位置をずらして少なくとも二つの検出器2a,2bを配置し、これらの検出器2a,2bが被検出体1と対向する位置を通過するときに電気的結合の出力値が変化する前後の出力値を検出する検出手段と、この検出手段により先に検出された一の検出器2aの出力値に基づいて基準出力値を設定する基準設定手段と、他方の検出器2bの出力値と基準出力値とを比較した結果に基づいて位置検出信号を出力する位置検出手段を備えること。
【選択図】 図1

Description

本発明は、エレベータの位置検出装置及びそれを備えたエレベータ装置に関する。
エレベータの乗りかごの位置を検出する位置検出装置としては、乗りかごに設けられた検出器が昇降路に設けられた被検出器と対向する位置まで移動したとき、被検出器の位置を検知し、検出信号を出力するようになっている。このような位置検出装置は、例えば、乗りかごの床面と乗り場の床面の位置合わせを行う上で欠かせない装置となっている。
この位置検出器としては、光電式、静電式、渦電流式等の検出器が知られている。ここで、光電式検出器は、その特性上、被検出体を精緻に検出できるが、光を利用するため、太陽光や埃、水滴等の外乱に弱いという欠点がある。これに対し、渦電流式や静電式のように、被検出体との間で電磁的結合や静電結合による電気的結合を検出する機構の検出器においては、検出器の検出範囲に光電式のような強い指向性はないものの、太陽光や反射光による外乱光、水、油等に強いことから、悪環境下で使用するエレベータ、例えば、昇降路壁がガラス張りであるシースルー型エレベータ等に利用されている。
ところで、渦電流式検出器を被検出体(金属体)とのギャップ(間隔)を一定にした状態で、被検出体の検出面に対し水平に動かした場合、渦電流検出器から出力される出力値は、被検出体の縁部(端部)を通過するときに緩やかに減少する。このため、渦電流式検出器が被検出体の縁部を検出する精度は、光電式検出器の精度と比べて低くなる。
図25は、渦電流式検出器2と被検出体1を(b)のように配置したときに、渦電流式検出器が被検出体を検出する際に出力がON/OFFと切り替わるスイッチ型検出器の一般的な検出範囲の特性を示した図である。(a)において、横軸62は、渦電流式検出器2の中心線から被検出体1の縁部までの水平方向距離xを、縦軸63は、渦電流式検出器2と被検出体1とのギャップ(間隔)yを、曲線64は、渦電流式検出器2における被検出体1の検出可能限界(スイッチがON/OFFとなる境界線)をそれぞれ表している。
図の(a)に示すように、渦電流式検出器2と被検出体1とのギャップyの変動によって、被検出体1を検出できる渦電流式検出器2の中心からの距離xは、大きく変化する。例えば、被検出体1が矢印60の位置から渦電流式検出器2の検出面に対し水平に進入する場合と矢印61の位置から進入する場合とでは、渦電流式検出器2がON/OFFする位置が大きく異なる。言い換えれば、渦電流式検出器2の指向性が弱く、検出範囲はギャップyに大きく依存する形となる。
一般に、エレベータにおいては、昇降路のガイドレールや建物の歪み、乗客の移動等によって乗りかごに振動が生じることがあるため、このように指向性の弱い渦電流式検出器をエレベータの位置検出用として用いた場合、光電式検出器と同等の検出精度を得ることは困難となる。
渦電流式検出器を移動体の位置検出装置として用いる技術として、例えば、渦電流検出器を複数個組み合わせ、対向する位置関係にあるそれぞれの検出器の出力を規格化し、その規格化関数の出力の差分をとることにより、マーク板の中心位置を計算するようにした位置検出装置が開示されている(特許文献1参照。)。
特開平11−304405号公報
しかしながら、特許文献1によれば、マーク板の位置を計算するために、予め等値カーブを作成しなければならないことに加えて、出力を関数化させる処理が必要となることから、演算装置に計算させる量が膨大となることが推測される。また検出対象はマークの中心であり、被検出体の縁部を検出するためには、閾値を新たに設ける必要がある。
本発明は、光電式検出器を用いることなく、簡単な構成で、被検出体の縁部を光電式検出器とほぼ等価の精度で検出することができるエレベータの位置検出装置を提供することを課題とする。
まず、本発明の原理について図20を用いて説明する。
図20(a)は、(b)に示すように、被検出体(金属体)1とのギャップ(間隔)Aを一定にした状態で、渦電流式検出器2を被検出体の検出面に対して水平に距離xを動かしたときに検出される渦電流検出器2の出力SOUTの変化を示す図であり、横軸は、距離x、縦軸は出力SOUTを表している。この渦電流式検出器2は、高周波磁界を利用して被検出体1を検出している。高周波磁界により被検出体1に生じる渦電流は、表皮深さが非常に小さいため、被検出体の表面上に集中し、この渦電流により生じる磁界により渦電流式検出器2の内部のコイルのインダクタンスが増減し、出力が変動する。
(a)に示すように、渦電流式検出器2が被検出体1の縁部を通過する前の出力2Sは、Vの定常値を示し、被検出体1の縁部を通過する際は、緩やかな波形を描いて減少し、被検出体1上(渦電流式検出器が被検出体を全く検出しない領域)に達すると、Vの定常値を示す。
渦電流式検出器2のコイルの形状は、一般に検出のばらつきを無くすために正円や正方形等、等方性を有する形状となっている。このため、渦電流式検出器2の出力に関するパラメータは、渦電流式検出器2と被検出体1の対向方向のギャップと、渦電流式検出器2のコイルの形状を被検出体1に投影した面積部分に比例したものとなる。この面積部分は、例えば、図21の斜線部81の領域となる。
図20において、コイルの形状が正円となる渦電流式検出器2の中心が被検出体1の縁部直上に位置するとき、被検出体1に投影される渦電流式検出器2の面積部分は、ちょうど半円となり、その時点の出力は、定常値VとVの中点Vとなる。つまり、渦電流式検出器2の中心が、被検出体1の縁部直上にいるときの同検出器の出力がVとなる。
このような特性を利用して、例えば、出力VとVの検出値から算出されるVを予め閾値として規定しておくことにより、他の渦電流式検出器2の出力値がVと一致したときに、その検出器の中心が被検出体1の縁部直上に到達したことを検知することが可能となる。なお、ここでは、VとVの中点を閾値として規定しているが、例えば、図21の斜線部81の投影面積と出力との相関等を調べておくことにより、中点以外の値を設定することもできる。
具体的に、上記課題を解決するため、本発明では、乗りかごが昇降する昇降路に設けられる金属製の被検出体と、乗りかごに設けられて被検出体と対向する位置を通過する検出体とを備え、検出体と被検出体との電磁的結合又は静電結合による電気的結合を検出して乗りかごの位置を検出するエレベータの位置検出装置において、検出体は乗りかごの昇降方向に互いに位置をずらして少なくとも二つの検出体を配置し、各検出体が被検出体と対向する位置を通過するときの電気的結合の出力値を検出する検出手段と、この検出手段により先に検出された一の検出体の出力値に基づいて基準出力値を設定する基準設定手段と、他方の検出体の出力値と基準出力値とを比較した結果に基づいて位置検出信号を出力する位置検出手段とを備えることを特徴とする
すなわち、検出体が被検出体との距離に応じて電気的結合が変化する検出器の特性を利用して、一の検出体が被検出体の縁部を通過する際に変化する前後に亘る電気的結合の出力値から、予め基準出力値を設定しておき、次に、被検出体の縁部を通過する他方の検出体の変化する出力と基準出力値とを比較することにより、被検出体の縁部を光電式検出器と等価の精度で検出することが可能となる。このようにすれば、被検出体に新たな装置等を取り付けることなく、簡単な構成と演算処理によって、被検出体の位置を検出ことができる。
また、本発明は、乗りかごが昇降する昇降路に設けられる金属製の被検出体と、乗りかごに設けられて被検出体と対向する位置を通過する検出体とを備え、検出体と被検出体との電磁的結合又は静電結合による電気的結合を検出して乗りかごの位置を検出するエレベータの位置検出装置において、検出体は乗りかごの昇降方向と直交する方向に少なくとも二つの検出体を並列して配置し、披検出体は一の検出体が通過する縁を他方の検出体が通過する縁よりも乗りかごの昇降方向に設定量後退させるとともに、一の検出体と他方の検出体がそれぞれ通過する縁を乗りかごの昇降方向と直交させて配置し、一の検出体と他方の検出体がそれぞれ被検出体と対向する位置を通過するときの電気的結合の出力値を検出する検出手段と、他方の検出体の出力値に基づいて基準出力値を設定する基準設定手段と、一の検出体の出力値と基準出力値とを比較した結果に基づいて位置検出信号を出力する位置検出手段とを備えることを特徴とする。
このように、検出体と被検出体を構成することによっても、一の検出体と他方の検出体が披検出体の縁を通過するタイミングをずらすことができ、他方の検出体が披検出体の縁を光電式検出器と等価の精度で検出することが可能となる。また、各検出器を乗りかごの昇降方向に直交させて一列に配置するとともに、被検出体の縁を検出器の並列する方向と平行になるように配置しているため、例えば、昇降路に対して乗りかごが振動等により動いた場合、各検出体への振動の影響がより同振幅、同位相に近づくため、検出体の位置検出精度の低下を抑制することができる。
さらに、本発明は、乗りかごが昇降する昇降路に設けられる金属製の被検出体と、乗りかごに設けられて被検出体と対向する位置を通過する検出体とを備え、検出体と被検出体との電磁的結合又は静電結合による電気的結合を検出して乗りかごの位置を検出するエレベータの位置検出装置において、検出体が被検出体の前縁を通過するときの電気的結合の出力値と検出体が被検出体の後縁を通過するときの電気的結合の出力値とを検出する検出手段と、検出体が前縁を通過するときの出力値に基づいて基準出力値を設定する基準設定手段と、検出体が被検出体の後縁を通過するときの出力値と基準出力値とを比較した結果に基づいて位置検出信号を出力する位置検出手段とを備えることを特徴とする
このように、検出体が被検出体の前縁を通過する際に検出された出力値から基準出力値を設定し、さらにその検出体が被検出体の後縁を通過する際の出力値と基準出力値とを比較するようにすれば、一つの検出体においても、披検出体の縁部を光電式検出器と等価の精度で検出することが可能となる。
これらの発明において、基準出力値は、電気的結合の出力値が変化する前後の出力値の中点として設定することにより、演算処理が最も簡単になり、かつ、位置検出の信頼性を高めることができる。
また、検出体は、渦電流式検出器又は静電容量式検出器のいずれかを適用することができる。ここで、静電容量式検出器は、渦電流式検出器と検出原理が異なるが、検出体と被検出体との距離に応じて変化する電気的結合を出力値として出力する点で共通している。いずれの検出器を用いても、本発明の作用を生じさせることができ、披検出体の位置を光電式検出器と等価の精度で検出することが可能となる。
本発明によれば、光電式検出器を用いることなく、簡単な構成で、被検出体の縁部を光電式検出器とほぼ等価な精度で検出することができる。
(実施例1)
以下、本発明を適用してなるエレベータの位置検出装置の第1の実施例について図面を参照して説明する。なお、実施例の説明において、特段の断りがない限り、検出器とは、乗りかごに連結して取り付けられる渦電流式検出器を意味し、被検出体とは、乗りかごが昇降する昇降路の壁側に連結して取り付けられる金属板を意味するものとする。
図1は、本実施例のエレベータの位置検出装置における検出器と被検出体の位置関係を示す斜視図である。図2は、本実施例のエレベータの位置検出装置における検出器の出力信号を入力して演算処理する演算装置の構成を示すブロック図である。図3〜図6は、本実施例のエレベータの位置検出装置における検出器の位置と出力との関係を示す図である。図7は、図2の演算装置の動作を説明するフロー図である。
図1に示すように、渦電流式検出器2a,2b(以下、検出器2a,2bと略す)は、金属製の矩形の平板からなる被検出体1の被検出面に対し、所定のギャップ(間隔)をあけて水平に設置されており、剛体を介して連結されることにより、相対的な位置関係を維持しながら、水平方向に移動するようになっている。
検出器2aは、検出器2bに対して被検出体1に近い位置、つまり移動方向3の前方に配置されている。検出器2bは、検出器2aの斜め後方にずらして配置されており、その移動方向3の投影領域が重ならないように配置されている。なお、検出器2a,2bの移動方向3は、乗りかごの移動方向と一致している。
検出器2a,2bは、電気的に演算装置7と接続されており、この演算装置7は、図2に示すように、各検出器2a,2bから出力される出力信号をそれぞれA/D変換するA/D変換器10a,10bと、A/D変換器10a,10bで変換された変換信号をそれぞれ入力して演算処理するマイクロコンピュータ11を備えて構成される。本装置により、最終的な出力結果として、被検出体1の縁部5Lを検出した出力6Sが出力される。この出力6Sは、0とVrefの二値的な出力となっている。
本実施例の目的は、渦電流検出器を用いて、検出器が最初に通過する被検出体1の縁部5Lを、光電式検出器と等価に検出することにある。
以下、本実施例の動作について、図3〜図6を用いて説明する。各図の(a)は、図1を矢印4の方向から見たときの検出器2a,2bと被検出体1との位置関係を示し、(b)は、(a)の位置における検出器2a,2bの出力2a−S,2b−Sを示している。(b)において、横軸は、各検出器2の中心と被検出体1の縁部5Lとの距離、縦軸は各検出体の出力SOUTを表している。
まず、図3の状態においては、検出器2a,2bの対向方向に被検出体1は存在せず、検出器2a,2bは、いずれも被検出体1と対向する空間の外(開空間)にある。このため、検出器2a,2bの出力は、いずれも一定値Vとなっている。この出力Vは、マイクロコンピュータ11に接続されたメモリ(図示せず)に格納される。
次に、検出器2a,2bが移動して図4の状態となったときには、検出器2a,2bは、相対的に距離をとってあるため、検出器2aが先行して被検出体1上へ到達している。このとき、検出器2a,2bの出力は、図4の(b)のようになる。すなわち、検出器2aは、被検出体1の縁部5Lを通過する際に、被検出体1の影響を受けて出力が低下し、その後出力がVを示して一定の状態となる。このときのVの出力は、メモリに格納される。一方、検出器2bは、未だ被検出体1上に到達していないため、出力はVの状態のままとなっている。
この状態において、メモリに記憶されたVとVを用いることにより、中点V(=(V+V)/2)の推定値が計算される。この計算結果は、図5の状態へ移行する際に閾値として利用される。中点Vの値は、マイクロコンピュータ11のサンプリングが十分高速であれば、図5の状態になるまでに、Vを随時更新することで、より高精度に縁部5Lを検出することができる。
次に、検出器2a,2bが移動して図5の状態となったときには、検出器2aが被検出体1上にあり、検出器2bの中心が、被検出体1の縁部5L上に位置する。このとき、検出器2bの出力はVとなる。ここで、図4の状態において中点Vを既に求めているため、検出器2bの変化する出力と計算結果のVを逐次比較することにより、検出器2bが縁部5L上に到達したことを判断することができる。このようにして、検出器2bが縁部5L上に到達したことが検知されると、マイクロコンピュータ11より検出出力6Sが出力される。
ここで、演算装置7の先に、マイクロコンピュータ11からの検出出力6Sを受けて、検出器2が縁部5Lの直上を通過したことを他の機器等(制御装置等)に報知(出力)する報知装置を接続しておくことにより、乗りかごを所定の位置に精度よく停止させることが可能となる。
検出出力6Sを出力後、検出器2a,2bは、図6に示すように被検出体1上を移動していく。
次に、被検出体1の縁部5Lを検出するマイクロコンピュータ11の具体的な処理手順について、図7を用いて説明する。
まず、ステップS1において、検出器2aの出力2a−SをN回サンプリングしてA/D変換器10aに取り込み、それらの変換値をメモリに格納する。
続くステップS2では、ステップ1で取り込んだ値の変動率(例えば、サンプリング回数分の平均値との差異)を算出し、その変動率が設定値(a%)以上であるか否かを判断する。このように検出出力の変動率をみることにより、検出器2aが被検出体1の縁部5Lに接近しているかどうかを判断することができる。
ここで、変動率が設定値(a%)以上であると判断されると、ステップS3に進み、検出器2aが被検出体1の縁部5Lを通過中であると判断し、変動率が設定値以上となる前のN回サンプリング分の平均値Vをメモリに格納する。
次に、ステップS4において、検出器2aの被検出体1上における出力値2a−SをVとしてメモリに格納する。ここでは、例えば、検出器2aのM回サンプリング分の平均値をVとすることができる。
続くステップS5では、メモリに格納されたVとVの値から、被検出体1の縁部5L上での出力の推測値となる中点VをV=((V+V)/2)により計算する。
次に、ステップS6において、計算された中点Vを、検出器2bの出力値12b−Sと比較し、検出器2bの出力がV以下であるか否かを判断する。ここで、検出器2bの出力値がV以下であると判断されると、ステップS7に進み、検出器2bの中心が被検出体1の縁部5L上にちょうど到達したものと判断し、縁部5Lを検出したことを示す出力6Sを出力する。
以上述べたように、本実施例においては、検出器2aが検出器2bに先駆けて、被検出体1の縁部5Lを通過する際に変化する前後の出力値、つまり、開空間中の定常状態の出力値Vと、被検出体上での定常状態の出力値Vを取得し、その後、検出器2bが被検出体1の縁部5Lを通過するときの値がVとVの中点であることを利用して、VとVの中点となる出力推定値Vを求め、この出力推定値Vと検出器2bの出力値とを比較することにより、被検出体1の縁部5Lの位置を検出することが可能となる。したがって、本発明によれば、渦電流検出器のような指向性の弱い検出器を用いた場合でも、光電式検出器と等価に縁部を精緻に検出することができる。そして、このような位置検出装置をエレベータの位置検出装置として用いることにより、光電式の高い検出精度と渦電流式の優れた耐環境性の両機能を持ち合わせた位置検出装置を実現することが可能となる。
また、本実施例においては、出力推定値Vを求めるためにマイクロコンピュータを利用しているが、その演算処理は、四則計算と比較のみの簡単な処理であるため、処理装置の構成を簡単化することができる。このため、被検出体1に新たな装置を取り付ける必要がなく、例えば、オペアンプの加算回路、コンパレータを備えた装置構成等によっても、本実施例の効果を得ることができる。
また、本実施例では、移動方向に位置をずらして配置される二つの検出器を用いているが、少なくとも二つの検出器を備えていれば、その個数は特に制限されるものではない。また、各検出器は、一の検出器が被検出体と対向する空間上で被検出体の定常値Vを検出して出力しているときに、他の検出器が開空間に位置し、定常値Vを検出して出力する位置関係となっていることが望ましいが、本実施例の作用を実現できる配置であれば、特に限定されるものではない。
また、本実施例では、各検出器2が互いに共通の剛体を介して連結されているため、例えば、乗りかごの振動等により検出器2と被検出体1とのギャップが変動した場合においても、中点Vを直前で求めて比較しているため、そのギャップ変動分の影響を殆ど受けることがない。これは、比較するということは、中点Vと検出器2bの出力値との差をとることであり、同一の剛体で接続されている場合は、検出器群が同振幅・同位相で振動するからである。
また、本実施例では、検出器として渦電流式検出器を用いているが、検出器と被検出体との電磁的結合又は静電結合による電気的結合を検出することが可能な検出器であれば、渦電流検出器に限定されるものではなく、例えば、静電容量式検出器を用いても、本実施例と同様の効果を得ることができる。
なお、本実施例の構成において、被検出体1を図1の破線7Lで分割して配置場所を変えたとしても、それぞれの被検出体の縁部5Lの位置関係が、乗りかごの移動方向と直交する平面と平行で、かつ縁部5Lの位置関係が乗りかごの移動方向において分割前と同じであり、しかも検出器2a,2bの位置関係が分割前と同じであれば、本実施例と同様の効果が得られることは明らかである。
(実施例2)
次に、本発明を適用してなるエレベータの位置検出装置の第2の実施例について図面を参照して説明する。なお、本実施例において、実施例1と共通する作用及び構成については、説明を省略する。
図8に示すように、本実施例において、検出器2a,2bは、移動方向3と直交する同一直線上に並べて配置され、かつ、被検出体1の被検出面に対し、所定のギャップ(間隔)をあけて水平に配置されている。また、検出器2a,2bは、剛体を介して連結されることにより、相対的な位置関係を維持しながら、水平方向に移動するようになっている。つまり、本実施例では、第1の実施例に対して、被検出体1の縁部の形状と検出器2a,2bの配置が相違する。
被検出器20は、図8に示すように、検出器2a,2bがそれぞれ最初に通過する縁部5−1L,5−2Lの位置が、移動方向3で異なっており、縁部5−2Lの位置を縁部5−1Lの位置に対して移動方向3に所定量後退させて、階段状に形成されている。また、縁部5−1L,5−2Lは、移動方向3に対していずれも直交し、互いに平行になるように配置されている。このように、縁部5−2Lを後退させたことにより、被検出体1に形成される矩形の切り欠き部分の面積は、例えば、検出器2bの大きさを基準として定められる標準検出体の大きさ(検出器2bの断面積よりも大)となっている。
本実施例の目的は、渦電流検出器を用いて、検出器2bが最初に通過する縁部5−2Lを、光電式検出器と等価に検出することにある。
図9〜図12は、本実施例のエレベータの位置検出装置における検出器の位置と出力との関係を示す図である。各図の(a)は、図8を矢印4の方向から見たときの検出器2a,2bと被検出器20との位置関係を示し、(b)は、(a)の位置における検出器2a,2bの出力2a−S,2b−Sを示している。
図9〜図12に示すように、本実施例においては、まず、検出器2aが縁部5−1Lを通過する前後の出力値VとVから中点Vの推定値を計算する。その後、検出器2bが縁部5−2Lを通過する際の出力と中点Vを比較することにより、検出器2bが縁部5−2L上に到達したことを判断し、検出出力6Sを出力する。このように、本実施例では、第1の実施例と同様の作用を生じることにより、第1の実施例と同様の効果を得ることができる。
加えて、本実施例によれば、検出器2a,2bの配列方向と被検出体1の縁部5−1L,5−2Lとが、互いに平行に配置されているため、例えば、乗りかごが昇降路に対し振動等により動いた場合でも、検出器2a,2bへの影響を、より同振幅、同位相に近づけることができる。このため、検出体による位置検出精度をより向上させることができる。
なお、本実施例の構成において、被検出体1を図8の破線8Lで分割して被検出体の配置場所を変えたとしても、それぞれの被検出体1の縁部5−1L,5−2Lの位置関係が、乗りかごの移動方向と直交する平面と平行で、かつ、これらの縁部の位置関係が乗りかごの移動方向において分割前と同じであり、しかも検出器2a,2bの位置関係が分割前と同じであれば、本実施例と同様の効果が得られることは明らかである。
(実施例3)
次に、本発明を適用してなるエレベータの位置検出装置の第3の実施例について図面を参照して説明する。図13は、本実施例のエレベータの位置検出装置における検出器と被検出体の位置関係を示す斜視図である。図14は、本実施例のエレベータの位置検出装置における検出器の出力信号を入力して演算処理する演算装置の構成を示すブロック図である。図15〜図18は、本実施例のエレベータの位置検出装置における検出器の位置と出力との関係を示す図である。図19は、図14の演算装置の動作を説明するフロー図である。なお、第1の実施例と共通する作用及び構成については、説明を省略する。
本実施例では、検出器2が、被検出体1の被検出面に対し、所定のギャップ(間隔)をあけて配置されており、移動方向3に移動するようになっている。つまり、本実施例は、一つの検出器を用いて被検出体1の位置を検出するようにしている点で、第1の実施例と相違する。
本実施例の目的は、渦電流式検出器を用いて、検出器2が最初に通過する縁部5−3Lと反対側の縁部5−4Lを、光電式検出器と等価に検出することにある。
図14に示すように、本実施例の演算装置17は、第1の実施例の演算装置7と基本的に同様であり、A/D変換器10とマイクロコンピュータ11を備えて構成される。
以下、本実施例の動作について、図15〜図18を用いて説明する。各図の(a)は、図13を矢印4の方向から見たときの検出器2と被検出体1との位置関係を示し、(b)は、(a)の位置における検出器2の出力2Sを示している。
まず、図15の状態においては、検出器2の対向方向に被検出体1は存在せず、検出器2は、被検出体1の開空間にある。このため、検出器2の出力は、一定値Vを示している。このときの出力Vはメモリに格納される。
次に、検出器2が移動して図16の状態となったときには、検出器2は、縁部5−3Lを通過して被検出体1上へ到達している。このとき、検出器2の出力は、図16の(b)のようになる。すなわち、検出器2は、被検出体1の縁部5−3Lを通過する際に被検出体1の影響を受けて出力が低下し、その後出力がVを示して一定の状態となる。このときのVの出力は、メモリに格納される。
この状態において、メモリに記憶されたVとVを用いることにより、図17へ移行する前に、中点V=((V+V)/2)をマイクロコンピュータ11で計算する。この計算結果は、図17へ移行する際に閾値として利用される。中点Vの値は、マイクロコンピュータ11のサンプリングが十分高速であれば、検出器2の出力2Sが再び変化するまで、中点Vを随時更新することで、より高精度に縁部5−4Lを検出することが可能である。
次に、検出器2が移動して図17の状態へ移行したときは、検出器2の中心が被検出体1の縁部5−4L上に位置している。このとき、検出器2の出力はVとなる。ここで、図16の状態において中点Vを既に求めているため、検出器2の変化する出力と計算結果のVを逐次比較することにより、検出器2が縁部5−4L上に到達したことを判断することができる。このようにして、検出器2が縁部5−4L上に到達したことが検知されると、マイクロコンピュータ11より検出出力6Sが出力される。
検出出力6Sを出力後、検出器2は、図18に示すように被検出体1上から外れて開空間を移動していく。
次に、被検出体1の縁部5−4Lを検出するマイクロコンピュータ11の具体的な処理手順について、図19を用いて説明する。
まず、ステップS11において、検出器2の出力2SをN回サンプリングしてA/D変換器10に取り込み、それらの変換値をメモリに格納する。
続くステップS12では、ステップS11で取り込んだ出力値2Sの変動率(例えば、サンプリング回数分の平均値との差異)を算出し、その変動率が設定値(a%)以上であるか否かを判断する。
ここで、N回サンプリング分の変動率が設定値(a%)以上であると判断されると、ステップS13に進み、検出器2が被検出体1の縁部5−3Lを通過中であると判断し、変動率が設定値以上となる前のN回サンプリング分の平均値をVとしてメモリに格納する。
次に、ステップS14において、中点Vを計算するための検出器2の出力値VをM回サンプリングして取り込み、それらの変換値をメモリへ格納する。
続くステップS15では、ステップS14で取り込んだ出力値の変動率(例えば、サンプリング回数分の平均値との差異)を算出し、その変動率が設定値(b%)以上であるか否かを判断する。
ここで、M回サンプリング分の変動率が設定値(b%)以上であると判断されると、ステップS16に進み、検出器2が被検出体1の縁部5−4Lを通過中であると判断し、変動率が設定値(b%)以上となる前のM回サンプリング分の平均値をVとしてメモリに格納する。
次に、ステップS17において、メモリに格納されたVとVの値から、被検出体1の縁部5−4L上での出力の推測値である中点VをV=((V+V)/2)により計算する。
続くステップS18において、現在の検出器2の出力2Sを取り込み、続くステップS19では、中点Vを検出器2の出力値2Sと比較し、検出器2の出力値2SがV以上であるか否かを判断する。
そして、検出器2の出力値2SがV以上であると判断されると、ステップS20に進み、検出器2の中心が被検出体1の縁部5−4L上にちょうど到達したと判断し、縁部5−4Lを検出したことを示す出力6Sを出力する。
本実施例において、被検出体1の移動方向3の長さ21は、少なくとも、検出器2が被検出体1上にいるときに、出力Vを安定的に検出できる程度の長さを確保できていれば、特に限定されるものではない。
本実施例によれば、検出器2が被検出体1の一方の縁部5−3Lを通過する際に変化する前後の出力値から、検出器がその縁部5−3Lを通過する際の出力推定値を求めておき、その後、検出器2が被検出体1の他方の縁部5−4Lを通過する際の出力値と出力推定値とを比較することにより、一つの検出器を用いて、被検出体の縁部5−4Lの位置を光電式検出器と等価に検出することが可能となる。したがって、本発明によれば、渦電流検出器のような指向性の弱い検出器を用いた場合でも、光電式検出器と等価に縁部を精緻に検出することができる。
(実施例4)
第1〜第3の実施例では、出力推定値として中点Vを用いているが、本実施例では、中点以外の出力推定値を用いることにより、被検出体の位置を検出する例について説明する。具体的には、各検出器2a,2bの出力特性に線形補償を加えることにより、被検出体の縁部から一定距離の位置に対応する出力を出力推定値とすることができる。
図22は、出力推定値を中点V以外としたときに、検出器2bが被検出体1の位置を検出するための演算装置の構成を示すブロック図である。
図に示すように、演算装置30は、基準信号出力回路31と比較回路32を備えて構成される。基準信号出力回路31には、例えば、図1の検出器2aが被検出体1上を通過するときの出力信号33と、検出器2bが開空間にいるときの出力信号34が入力されることにより、所定の演算処理が行われ、これにより、被検出体1上の位置に対応する基準信号35が出力される。この基準信号35は、その後、検出器2bの出力信号36とともに、比較回路32に入力されて逐次比較され、その比較された結果が、検出器2bの被検出体1上の位置に対応する出力信号37として出力される。
このように演算装置30を構成することにより、出力推定値として中点Vを算出しなくても、第1〜第3の実施例と同様、被検出体の位置を高い精度で検出することが可能となる。
(実施例5)
実施例1〜3においては、検出器から得られる信号をマイクロコンピュータで処理することにより被検出体の縁部を検出するようにしているが、本実施例においては、マイクロコンピュータ11に代えて、オペアンプなどアナログICを利用して被検出体の縁部を検出する例について説明する。
実施例1〜3においては、被検出体の縁部の検出を単純な四則演算と比較のみによって処理していることから、例えば、オペアンプ等を利用することにより、マイクロコンピュータ11を使用せずに、オペアンプやロジックICなど、ハードウェアのみによる構成とすることができる。
図23は、マイクロコンピュータ11をハードウェア40に置き換えた場合の一例を示すブロック図である。このハードウェア40において、検出器2aの検出出力(V,V)は、加算回路41において加算され、1/2増幅器42で減衰された後、比較器43の一方の入力信号となる。加算回路41には、所定の電圧源44による空気中の一定の検出器出力(V)が入力される。検出器2bの検出出力は、比較器の他方の入力信号となる。比較器に入力された入力信号は、ここにおいて比較され、検出出力6Sが出力される。
本実施例では、マイクロコンピュータ11を含む被検出体の演算装置7をハードウェア部分40に置き換えただけのため、実施例1〜3のマイクロコンピュータ部分に置き換えることが可能なのは明らかである。
このようなハードウェアで構成することにより、ソフトウェアを利用したマイクロコンピュータによる構成と比べて、より高信頼かつ即応性の高いシステムを構成することが可能となる。
(実施例6)
本実施例では、本発明の位置検出装置が適用されるエレベータ装置について説明する。図24は、第1〜第3の実施例の位置検出装置が適用されるエレベータ装置の概略を示す断面図である。
乗りかご50は、昇降路内を主ロープ51に吊り下げられて昇降移動する。乗りかご50の上部には、検出器52が取り付けられており、この検出器52は、各階床の高さ位置に対応させて昇降路の壁部53に取り付けられた被検出体54と対向する方向に検出面を向けて配置されている。検出器52は、図示しない演算装置や報知装置と電気的に接続されており、例えば、検出器52が被検出体54の位置を検出したときは、検出器52から検出信号が出力されて、報知装置よりエレベータの制御装置に検出信号が出力されるようになっている。図に示すように、乗りかご50が各階床に停止するときは、階床側の床面55と乗りかご50の床面56の高さが一致しており、階床扉57と乗りかごのかご扉58の位置も一致している。
このようなエレベータ装置において、乗りかご50が移動に伴い、乗りかごに設けられる検出器52が、乗りかごの停止する階床(N階)の昇降路に設けられる被検出体54に近づき、これを検出したときは、例えば、演算装置から報知装置を介してエレベータの制御装置に検出信号が出力される。これにより、制御装置は、例えば、主ロープ51の巻上げ運転を停止するように停止信号を出力する。ここで、被検出体の取付け位置は、乗りかごの床面56が階床側の床面55と一致するように、適切な位置に設けられる。
本実施例のエレベータ装置によれば、光電式検出器と等価に被検出体を検出することができるため、乗りかごの停止位置を高い精度で位置だしすることができ、しかも、渦電流式や静電容量式の検出器を用いているため、耐環境性に優れた機能を発揮し、例えば、太陽光や反射光などの外乱の影響を受けやすいガラス張りのエレベータ等にも使用することが可能となる。
本発明の第1の実施例のエレベータの位置検出装置における検出器と被検出体の位置関係を示す斜視図である。 本発明の第1の実施例のエレベータの位置検出装置における演算装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施例のエレベータの位置検出装置における検出器の位置と出力との関係を示す図である。 本発明の第1の実施例のエレベータの位置検出装置における検出器の位置と出力との関係を示す図である。 本発明の第1の実施例のエレベータの位置検出装置における検出器の位置と出力との関係を示す図である。 本発明の第1の実施例のエレベータの位置検出装置における検出器の位置と出力との関係を示す図である。 図2の演算装置の動作を説明するフロー図である。 本発明の第2の実施例のエレベータの位置検出装置における検出器と被検出体の位置関係を示す斜視図である。 本発明の第2の実施例のエレベータの位置検出装置における検出器の位置と出力との関係を示す図である。 本発明の第2の実施例のエレベータの位置検出装置における検出器の位置と出力との関係を示す図である。 本発明の第2の実施例のエレベータの位置検出装置における検出器の位置と出力との関係を示す図である。 本発明の第2の実施例のエレベータの位置検出装置における検出器の位置と出力との関係を示す図である。 本発明の第3の実施例のエレベータの位置検出装置における検出器と被検出体の位置関係を示す斜視図である。 本発明の第3の実施例のエレベータの位置検出装置における演算装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施例のエレベータの位置検出装置における検出器の位置と出力との関係を示す図である。 本発明の第3の実施例のエレベータの位置検出装置における検出器の位置と出力との関係を示す図である。 本発明の第3の実施例のエレベータの位置検出装置における検出器の位置と出力との関係を示す図である。 本発明の第3の実施例のエレベータの位置検出装置における検出器の位置と出力との関係を示す図である。 図14の演算装置の動作を説明するフロー図である。 被検出体の検出面に対してギャップを一定にして渦電流式検出器を水平移動させたときの検出出力の変化を説明する図である。 渦電流式検出器を被検出体に投影させたときの投影部分を示す図である。 本発明の第4の実施例のエレベータの位置検出装置における演算装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第5の実施例のエレベータの位置検出装置におけるマイクロコンピュータに代るハードウェアの一例を示すブロック図である。 本発明の第6の実施例におけるエレベータ装置の概略を示す断面図である。 渦電流式検出器の検出範囲の特性を示す図である。
符号の説明
1 被検出体
2,2a,2b 検出器
3 移動方向
5L 縁部
7 演算装置
11 マイクロコンピュータ
50 乗りかご
52 検出器
54 被検出体

Claims (6)

  1. 乗りかごが昇降する昇降路に設けられる金属製の被検出体と、前記乗りかごに設けられて前記被検出体と対向する位置を通過する検出体とを備え、前記検出体と前記被検出体との電磁的結合又は静電結合による電気的結合を検出して前記乗りかごの位置を検出するエレベータの位置検出装置において、
    前記検出体は前記乗りかごの昇降方向に互いに位置をずらして少なくとも二つの検出体を配置し、前記各検出体が前記被検出体と対向する位置を通過するときの前記電気的結合の出力値を検出する検出手段と、該検出手段により先に検出された一の検出体の出力値に基づいて基準出力値を設定する基準設定手段と、他方の検出体の出力値と前記基準出力値とを比較した結果に基づいて位置検出信号を出力する位置検出手段とを備えることを特徴とするエレベータの位置検出装置。
  2. 乗りかごが昇降する昇降路に設けられる金属製の被検出体と、前記乗りかごに設けられて前記被検出体と対向する位置を通過する検出体とを備え、前記検出体と前記被検出体との電磁的結合又は静電結合による電気的結合を検出して前記乗りかごの位置を検出するエレベータの位置検出装置において、
    前記検出体は前記乗りかごの昇降方向と直交する方向に少なくとも二つの検出体を並列して配置し、前記披検出体は一の検出体が通過する縁を他方の検出体が通過する縁よりも前記乗りかごの昇降方向に設定量後退させるとともに、前記一の検出体と前記他方の検出体がそれぞれ通過する縁を前記乗りかごの昇降方向と直交させて配置し、
    前記一の検出体と前記他方の検出体がそれぞれ前記被検出体と対向する位置を通過するときの前記電気的結合の出力値を検出する検出手段と、前記他方の検出体の出力値に基づいて基準出力値を設定する基準設定手段と、前記一の検出体の出力値と前記基準出力値とを比較した結果に基づいて位置検出信号を出力する位置検出手段とを備えることを特徴とするエレベータの位置検出装置。
  3. 乗りかごが昇降する昇降路に設けられる金属製の被検出体と、前記乗りかごに設けられて前記被検出体と対向する位置を通過する検出体とを備え、前記検出体と前記被検出体との電磁的結合又は静電結合による電気的結合を検出して前記乗りかごの位置を検出するエレベータの位置検出装置において、
    前記検出体が前記被検出体の前縁を通過するときの前記電気的結合の出力値と前記検出体が前記被検出体の後縁を通過するときの前記電気的結合の出力値とを検出する検出手段と、前記検出体が前記前縁を通過するときの出力値に基づいて基準出力値を設定する基準設定手段と、前記検出体が前記被検出体の後縁を通過するときの出力値と前記基準出力値とを比較した結果に基づいて位置検出信号を出力する位置検出手段とを備えることを特徴とするエレベータの位置検出装置。
  4. 前記基準出力値は、前記電気的結合の出力値が変化する前後の出力値の中点であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のエレベータの位置検出装置。
  5. 前記検出体は、渦電流式検出器又は静電容量式検出器であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のエレベータの位置検出装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載のエレベータの位置検出装置を含んで構成されるエレベータ装置。
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