JP2009255245A - 主軸装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】主軸にシール部材を嵌着することなく、主軸とハウジングとの間隙に迷路状に入り組んだラビリンスシール部を形成し、主軸とハウジングとの間隙にクーラント等の切削液が浸入することをより抑制することができる主軸装置を提供する。
【解決手段】ハウジングと主軸とを備えた主軸装置1において、主軸10のフロント側の外周面におけるハウジングからの突出部には、主軸10の円周方向にラビリンス用環状溝MRが形成され、ラビリンス用環状溝MRに対して全周に渡ってラビリンス用環状溝MRに触れないように主軸10の径方向に挿入される凸部40Tを有するハウジング蓋部材40が、ハウジングのフロント側に取り付けられて凸部40Tとラビリンス用環状溝MRとの間隙にてラビリンスシール部を形成し、ハウジング蓋部材40は、ラビリンス用環状溝MRの円周方向に対して2つ以上に分割可能となるように構成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、工作機械の主軸装置に関し、特に主軸とハウジングとの間隙に形成する迷路状に入り組んだラビリンスシール構造に関する。
工作機械の主軸装置に用いられている主軸はハウジングに挿通され、ハウジングに対して軸受によって回転可能に支持されている。また、主軸の先端には工具やワーク等が保持されて加工を行うが、一般的には加工個所の焼き付き防止や加工面の精度向上等を目的として、工具やワークにクーラント等(切削液等)を噴出しながら加工を行う。
しかし、クーラントや異物(切屑)等がハウジングと主軸の間隙から軸受に浸入し易く、クーラント等が軸受にまで浸入すると、軸受が焼き付いてしまう場合がある。そこで、従来より、クーラントや異物等がハウジングと主軸の間隙から浸入し、更に軸受へと浸入することを防止するために、種々のシール構造が用いられており、一般的にはエアシールが用いられている。
例えば、図4及び図5に示すエアシール構造を用いた従来の主軸装置101では、圧縮エア(以下、「エア」と記載する)をハウジング(ハウジング本体部20と軸受押さえ蓋部材130とでハウジングを構成)と主軸110の間隙から放出してシール機能を果たす、非接触のエアシール構造を備えている。
なお、図4(A)は主軸110の回転軸線ZTを通る面で切断した断面図(ただし、工具Tと工具ホルダHは断面で示していない)を示しており、図4(B)は図4(A)から工具Tと工具ホルダHを省略してBB方向から見た図を示しており、図5は図4(A)におけるAS1部分の拡大図を示している。
図4(A)に示すように、工具Tは工具ホルダHに固定され、更に工具ホルダHは主軸110の先端部に固定されている。主軸110は、ハウジング内に挿通され(ハウジング本体部20と軸受押さえ蓋部材130にてハウジングを構成している)、ハウジング本体部20に対して軸受Jによって回転軸線ZT回りに回転可能に支持されている。
また回転軸線ZTの方向からは、主軸110を挿通可能な孔部が形成された軸受押さえ蓋部材130が嵌め込まれており、この軸受押さえ蓋部材130の内周面と主軸110の外周面との間にエアシール構造が形成されている。
図4(A)のAS1部の拡大図である図5に示すように、主軸110の外周面には、円周方向に第1環状溝M1と、第2環状溝M2と、第3環状溝M3とが形成されている。また、第1環状溝M1に対向する軸受押さえ蓋部材130の内周面には円周方向に内周側エアポケット溝MAが形成されており、第2環状溝M2に対向する軸受押さえ蓋部材130の内周面には円周方向に内周側エアポケット溝MBが形成されており、第3環状溝M3に対向する軸受押さえ蓋部材130の内周面には円周方向に内周側エアポケット溝MCが形成されている。そして、第1環状溝M1と内周側エアポケット溝MAとでエアポケットAK1を形成し、第2環状溝M2と内周側エアポケット溝MBとで回収用空間AK2を形成し、第3環状溝M3と内周側エアポケット溝MCとでエアポケットAK3を形成している。
そして、エア供給源(図示省略)から供給されるエアは、エア供給路AL1、AL2に分配されて第1環状溝M1(エアポケットAK1)と、第3環状溝M3(エアポケットAK3)に供給されている。エアポケットAK1に供給されたエアは、エアシール用の間隙AG1、AG2から放出されてエアシール機能を果たし、エアポケットAK3に供給されたエアは、エアシール用の間隙AG3、AG4から放出されてエアシール機能を果たす。また、仮にクーラント等がエアシール用の間隙AG1、AG2を通過しても、回収用空間AK2に対向するハウジングの内周面の下方の位置には、浸入したクーラント等を排出する排出路DLが形成されており、軸受Jへのクーラント等の浸入を防止している。
また、特許文献1に記載された従来技術では、主軸に略円環状の内側シール部材を嵌着し、ハウジングに略円環状の外側シール部材を嵌着し、内側シール部材と外側シール部材との間隙でラビリンスシール部を形成し、更に、内側シール部材と外側シール部材の端面を蓋部材で覆った工作機械の主軸端シール構造が開示されている。
また、特許文献2に記載された従来技術では、ハウジングの先端部の端面を蓋部材で覆い、更に蓋部材の内周部の一部を覆うように円環状のシール部材を主軸に取り付け、シール部材と蓋部材とハウジング先端部とで入り組んだ狭窄部とエア溜りポケットを備えた間隙を形成した、回転軸のための非接触シール構造が開示されている。
特開2006−043883号公報 特開2006−125554号公報
近年ではクーラント等の切削液の高圧化が進み、従来のエアシール能力を超えた勢いで切削液が跳ね返ってくる場合がある。
図4及び図5に示す従来技術では、回転軸線ZTの方向から主軸110とハウジングとの間隙に勢いよくクーラント等が跳ね返ってきた場合、主軸110とハウジングとの間隙が入り組んだ構造となっておらず、ストレートであるため、奥まで浸入する可能性がある。
また、特許文献1及び特許文献2に記載された従来技術では、主軸とハウジングとの間隙を入り組んだ構造としているが、回転する主軸にシール部材を嵌着する(取り付ける)必要があり、主軸の回転バランスを調整する手間が増える。なお、主軸の径方向に凸状となるシール部を主軸と一体的に形成することは困難であるため、特許文献1及び特許文献2では、別体の円環状のシール部材を嵌着している。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、主軸にシール部材を嵌着することなく、主軸とハウジングとの間隙に迷路状に入り組んだラビリンスシール部を形成し、主軸とハウジングとの間隙にクーラント等の切削液が浸入することをより抑制することができる主軸装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための手段として、本発明の第1発明は、請求項1に記載されたとおりの主軸装置である。
請求項1に記載の主軸装置は、ハウジングと、前記ハウジング内に挿通されて前記ハウジングに対して軸受によって回転可能に支持された主軸と、を備えた主軸装置において、前記主軸の回転軸線に沿った前方であるフロント側の外周面における前記ハウジングからの突出部には、前記主軸の円周方向にラビリンス用環状溝が形成されている。
そして、前記ラビリンス用環状溝に対して全周に渡って前記ラビリンス用環状溝に触れないように前記主軸の径方向に挿入される凸部を有するハウジング蓋部材が、前記ハウジングの前記フロント側に取り付けられており、前記凸部と前記ラビリンス用環状溝との間隙は、迷路状に入り組んだラビリンスシール部を形成し、前記ハウジング蓋部材は、前記ラビリンス用環状溝の円周方向に対して2つ以上に分割可能となるように構成されている。
また、本発明の第2発明は、請求項2に記載されたとおりの主軸装置である。
請求項2に記載の主軸装置は、請求項1に記載の主軸装置であって、前記主軸の回転軸線は水平方向、または鉛直方向に対して所定の角度で傾斜した方向であり、前記ハウジングに取り付けられた状態において2つ以上に分割可能に構成された前記ハウジング蓋部材の分割境界線は、前記ハウジング蓋部材の内周側から外周側に向かって下側に傾斜している。
また、本発明の第3発明は、請求項3に記載されたとおりの主軸装置である。
請求項3に記載の主軸装置は、請求項1または2に記載の主軸装置であって、前記ラビリンスシール部における前記フロント側の反対側であるリア側において、前記主軸の外周面に対向している前記ハウジングの内周面における下方の位置には、前記ハウジングと前記主軸との間隙に浸入してきた流体及び異物を排出する排出路が形成されている。
また、本発明の第4発明は、請求項4に記載されたとおりの主軸装置である。
請求項4に記載の主軸装置は、請求項3に記載の主軸装置であって、前記ラビリンスシール部の前記リア側には、前記ラビリンスシール部の間隙よりも大きな空間となる回収用空間が、前記主軸の外周面に沿って形成されており、前記回収用空間には、前記排出路が接続されている。
また、本発明の第5発明は、請求項5に記載されたとおりの主軸装置である。
請求項5に記載の主軸装置は、請求項4に記載の主軸装置であって、前記回収用空間における前記主軸の外周面は、前記リア側から前記フロント側に向かって前記主軸の径が大きくなるような傾斜面が形成されている。
また、本発明の第6発明は、請求項6に記載されたとおりの主軸装置である。
請求項6に記載の主軸装置は、請求項1〜5のいずれかに記載の主軸装置であって、更に、クーラントを噴出するクーラントノズルを備え、前記ハウジングに組み付けられた前記ハウジング蓋部材が接している前記ハウジングの前記フロント側の先端部には、前記クーラントノズルに対応し、前記ハウジングから突出しないように前記クーラントノズルを収容する収容穴が、前記フロント側の反対側であるリア側に向かって形成されており、前記ハウジング蓋部材における前記収容穴に対向する位置には開口穴が形成されている。
また、本発明の第7発明は、請求項7に記載されたとおりの主軸装置である。
請求項7に記載の主軸装置は、請求項1〜6のいずれかに記載の主軸装置であって、前記ハウジングには、エア供給源に接続されるエア供給路が設けられており、前記ラビリンスシール部における前記フロント側の反対側であるリア側から前記軸受の前記フロント側における前記主軸の外周面には、円周方向に形成された第1環状溝と第2環状溝と第3環状溝とが並んで形成されており、前記第1環状溝と前記第3環状溝は前記エア供給路へと接続されている。
そして、前記第1環状溝の前記フロント側と前記リア側における前記主軸の外周面と、当該外周面に対向している前記ハウジングの内周面と、で形成されるエアシール用間隙と、前記第3環状溝の前記フロント側と前記リア側における前記主軸の外周面と、当該外周面に対向している前記ハウジングの内周面と、で形成されるエアシール用間隙と、に前記エア供給路から供給されるエアを放出する非接触のエアシール部を備えている。
請求項1に記載の主軸装置を用いれば、主軸に別体のシール部材を嵌着することなく、主軸にラビリンス用環状溝を形成してラビリンスシール部を実現する。主軸の径方向に凸状となるシール部を主軸と一体的に形成することは困難であるが、主軸に溝を形成することは容易である。
なお、このラビリンス用環状溝を迷路状に入り組んだ間隙にするためには、主軸の径方向からラビリンス用環状溝に触れないように凸部を挿入しなければならない。そこで、2つ以上に分割したハウジング蓋部材をそれぞれ径方向から挿入する。
これにより、主軸にシール部材を嵌着することなく、主軸とハウジングとの間隙に迷路状に入り組んだラビリンスシール部を形成し、クーラント等の勢いと量を軽減することができ、クーラント等の浸入をより抑制することができる。
また、請求項2に記載の主軸装置によれば、2つ以上に分割したハウジング蓋部材の分割境界線に浸透して伝ってくるクーラント等が主軸とハウジングとの間隙に到達しないように、ハウジング蓋部材の内周側から外周側に向かって下側に傾斜するように、分割境界線を設定する。
これにより、主軸とハウジングとの間隙にクーラント等の切削液が浸入することをより抑制することができる。
また、請求項3に記載の主軸装置によれば、クーラント等がラビリンスシール部よりも奥に浸入した場合であっても、排出路から排出することができる。
また、請求項4に記載の主軸装置によれば、クーラント等がラビリンスシール部よりも奥に浸入した場合であっても、回収用空間から排出路を経由させて排出することができる。
また、請求項5に記載の主軸装置によれば、回収用空間まで浸入して回転する主軸の外周面に接しているクーラント等は、遠心力によって主軸の径が大きくなる方向に移動させられる。この場合、クーラント等は浸入方向と反対の方向となるリア側からフロント側へ移動させられる。
これにより、回収用空間まで浸入したクーラント等が、更に奥に浸入することを抑制することができる。
また、請求項6に記載の主軸装置によれば、2つ以上に分割したハウジング蓋部材を主軸の径方向から取り付ける際、クーラントノズルが干渉しないのでハウジング蓋部材の取り付けが容易である。
また、請求項7に記載の主軸装置によれば、主軸とハウジングとの間隙において、ラビリンスシール部の更に奥から軸受までの間には、第1環状溝からエアを放出するエアシール部と、第3環状溝からエアを放出するエアシール部とを備える。
これにより、クーラント等が軸受まで浸入することを、より適切に抑制することができる。
以下に本発明を実施するための最良の形態を図面を用いて説明する。図1(A)は、本発明の主軸装置1の側面図の例を示しており、図1(B)は図1(A)のAA方向から見た図(正面図)の例を示している。なお、図1(A)は主軸10の回転軸線ZTをとおる面で切断した断面図を示しており(ただし、工具Tと工具ホルダHは断面で示していない)、図1(B)は工具Tと工具ホルダHを省略している。
なお、全ての図において、X軸、Y軸、Z軸は直交しており、Y軸は鉛直上方を示しており、X軸とZ軸は水平方向を示し、Z軸は主軸10の回転軸線ZTの方向を示している。
●[主軸装置1の全体構造(図1(A)、図1(B))]
図1(A)に示すように、本実施の形態にて説明する主軸装置1は、エア供給路AL1、AL2が設けられたハウジング(本実施の形態では、ハウジング本体部20と軸受押さえ蓋部材30にてハウジングを構成している)と、ハウジング内に挿通され、ハウジングに対して軸受Jによって回転軸線ZT回りに回転可能に支持された主軸10とを備えている。なお、エア供給路AL1、AL2は、図示しないエア供給源に接続され、エアが供給される。
また、工具T(図1の例ではドリル)が工具ホルダHに固定され、更に工具ホルダHは主軸10の回転軸線ZTに沿った前方であるフロント側の先端部に固定(交換可能となるように保持)されている。
略円環状の軸受Jは、回転軸線ZTの方向から(図1(A)では左側から)ハウジング本体部20の内壁に嵌め込まれている。
また、軸受Jを回転軸線ZTの方向に対して固定する軸受押さえ蓋部材30が、回転軸線ZTの方向から(図1(A)では左側から)ハウジング本体部20に嵌め込まれている。なお、軸受押さえ蓋部材30には、主軸10を挿通可能な孔部が形成されている。
そして、略円環状のエアシール用部材50が、回転軸線ZTの方向から(図1(A)では左側から)軸受押さえ蓋部材30に対して着脱可能に固定されている。例えば、取り外し易さとエア漏れの少なさに優れた中間嵌めや、着脱が非常に容易なボルト留め等にて固定されている。なお、エアシール用部材50の内周面と主軸10の外周面との間隙が全周に渡ってほぼ均一となるように調整して固定する。
そして、ハウジング(ハウジング本体部20と軸受押さえ蓋部材30とで構成)と軸受Jに、主軸10が回転軸線ZTの方向から(図1(A)では左側から)挿通されている。
更に、軸受押さえ蓋部材30とエアシール用部材50のフロント側を覆うように、主軸10を挿通可能な孔部が形成されたハウジング蓋部材40(蓋部材に相当)が取り付けられている。
なお、ハウジング蓋部材40は、図1(B)に示す例では分割境界線40aにて上側ハウジング蓋部材40Uと下側ハウジング蓋部材40Dとの2つに分割されている。
また、軸受押さえ蓋部材30(すなわちハウジング)には、ハウジングと主軸10との間隙から浸入してきたクーラントや異物を排出する排出路DLが形成されている。
また、排出路DLのフロント側においてハウジング蓋部材40と軸受押さえ蓋部材30との境界部には、排出路DL2が形成されている。
●[エアシール構造部分(図2中の間隙AG1〜AG4周辺)の詳細]
主軸装置1には、エア供給源からエア供給路AL1、AL2を介してエア(圧縮エア)が供給され、供給されたエアが主軸10の外周面とハウジングの内周面との間から放出される、非接触のエアシール機能を備えている。このエアシール機能を有するための構造を、図2を用いて説明する。なお、図2は図1(A)におけるAS部分の拡大図である。
ハウジングに挿通されている部分の主軸10における軸受Jよりもフロント側の外周面には、フロント側からリア側(フロント側と反対側)に向かって(図2の例では、左側から右側に向かって)、主軸10の円周方向に形成された第1環状溝M1と、第2環状溝M2と、第3環状溝M3と、の各々の溝が並んで配置されている。
そして、ハウジングにおける第2環状溝M2に対向する下方の位置には、ハウジングと主軸10との間隙に浸入してきた流体(クーラント等)や異物等を排出するための排出路DLが形成されている(図1(A)、(B)参照)。
図2の例に示すエアシール用部材50は、第2環状溝M2と第3環状溝M3を覆うことなく、第1環状溝M1を覆う位置に配置され、より小型に構成されている。
エアシール用部材50において、第1環状溝M1と対向する内周面には第1内周側エアポケット溝MAが円周方向に形成されており、第1内周側エアポケット溝MAに対する外周面には第1外周側エアポケット溝MAAが円周方向に形成されている。
そして、第1外周側エアポケット溝MAAと第1内周側エアポケット溝MAとは、複数の連通孔HA(または複数のスリット等)にて連通されている。なお、複数の連通孔HA(またはスリット等)は、全周に渡って等間隔に形成されていることが好ましい。
エア供給路AL1は外周側エアポケット溝MAAに接続されており、供給されたエアは、第1外周側エアポケット溝MAAにて形成されたエアポケットAKAに充填される。ここで、エアポケットAKAに充填されたエアの逃げ場は連通孔HAのみであり、連通孔HAの数、及び径を適切に設定することで、エアポケットAKAに充填されるエアを、全周に渡ってほぼ均一の圧力となるようにすることができる。そして、エアポケットAKAの全周に渡ってほぼ均一の圧力となるように充填されたエアは連通孔HAを通って、第1内周側エアポケット溝MAと第1環状溝M1とで形成されたエアポケットAK1に、全周に渡ってほぼ均一に導かれる。
そして、エアポケットAK1に導かれたエアは、主軸10における第1環状溝M1のフロント側の外周面とエアシール用部材50における第1内周側エアポケット溝MAのフロント側の内周面とで形成される第1エアシール用間隙AG1から、全周に渡ってほぼ均一の量のエアが放出され、全周に渡ってほぼ均一となるエアシール効果を得ることができる。同様に、主軸10における第1環状溝M1のリア側の外周面とエアシール用部材50における第1内周側エアポケット溝MAのリア側の内周面とで形成される第2エアシール用間隙AG2から、全周に渡ってほぼ均一の量のエアが放出され、全周に渡ってほぼ均一となるエアシール効果を得ることができる。
なお、第1エアシール用間隙AG1ではリア側からフロント側の方向にエアが放出され、第2エアシール用間隙AG2ではフロント側からリア側の方向にエアが放出される。クーラントや異物等は、ハウジングと主軸10との間隙におけるフロント側から浸入してくるため、第2エアシール用間隙AG2におけるエア放出量よりも第1エアシール用間隙AG1におけるエアの放出量のほうが多いことが好ましい。
そこで、第2エアシール用間隙AG2におけるエア放出抵抗よりも、第1エアシール用間隙AG1におけるエア放出抵抗のほうが小さくなるように、第1エアシール用間隙AG1と第2エアシール用間隙AG2を形成する。
例えば、第1エアシール用間隙AG1における主軸10の外周面とエアシール用部材50の内周面との間の距離と、第2エアシール用間隙AG2における主軸10の外周面とエアシール用部材50の内周面との間の距離とをほぼ同じに設定する。そして、第2エアシール用間隙AG2における回転軸線ZT方向の長さLG2よりも、第1エアシール用間隙AG1における回転軸線ZT方向の長さLG1のほうが短くなるように、第1エアシール用間隙AG1と第2エアシール用間隙AG2とを形成する。
これにより、第2エアシール用間隙AG2からのエア放出量よりも、第1エアシール用間隙AG1からのエア放出量を多くして、シール性能を向上させることができる。
また、エア供給路AL1とエア供給路AL2とをハウジング内で連通しない構成として、エア供給源からエア供給路AL1とエア供給路AL2の各々にエアを供給する。そして、エア供給路AL1を第1環状溝M1にエアを供給するように接続し、エア供給路AL2を第3環状溝M3にエアを供給するように接続する。
これにより、第1環状溝M1と第1内周側エアポケット溝MAとで形成されるエアポケットAK1と、第3環状溝M3と内周側エアポケット溝MC(第2内周側エアポケット溝に相当)とで形成されるエアポケットAK3と、の各々から安定した量のエアを放出することができる。エア供給路AL1とAL2とを連通した場合、一方のエアポケットからのエア放出抵抗が小さい場合、そちら側のエア放出量が増加して他方のエアポケットからのエア放出量が減少するので好ましくない。
また、第2環状溝M2と内周側エアポケット溝MBとで形成される回収用空間AK2は、第2エアシール用間隙AG2からのエアと第3エアシール用間隙AG3からのエアを回収するとともに、浸入したクーラントや異物等を回収する空間であり、回収したエア、クーラント、異物等は排出路DLから排出される。
以上の説明では、より小型のエアシール用部材50が第1環状溝M1のみを覆う位置に配置されている場合について説明した。しかし、エアシール用部材50のサイズがやや大きくなるが、エアシール用部材50の長さ(回転軸線ZT方向の長さ)を延長して第1環状溝M1〜第3環状溝M3を覆うようにしてもよい。この場合、内周側エアポケット溝MBと内周側エアポケット溝MC(第2内周側エアポケット溝に相当)をエアシール用部材50に形成する。またエアシール用部材50における第1環状溝M1との対向部分と同様に、内周側エアポケットMCに対する外周面に外周側エアポケット溝(第2外周側エアポケット溝に相当)を形成し、当該外周側エアポケット溝と内周側エアポケット溝MCとを複数の連通孔(または複数のスリット)にて連通する。そして、この外周側エアポケット溝にエア供給路AL2を接続する。
また、エアシール用部材50を鋳物や砲金にて形成し、主軸10を鉄にて形成し、エアシール用部材50の材質と主軸10の材質を異なる材質とする。これによってエアシール用部材50と主軸10が接触した場合に、かしり(固着等)が発生しにくくなる。この場合、エアシール用部材50のほうが損傷し易い(脆性が高い)材質とすることが好ましい(工具とワークの衝突等により主軸10とエアシール用部材50とが接触した場合、主軸10を交換するよりも、小さな部品であるエアシール用部材50を交換するほうが、コストも交換時間も非常に少ないため)。
●[ラビリンス構造部分(図2中の間隙AGRの周辺)の詳細]
次に、図2を用いて、クーラントや異物等の浸入をより低減するために、主軸10とハウジングとの間隙の一部に形成した、迷路状に入り組んだ間隙であるラビリンス構造について説明する。
主軸10のフロント側の外周面におけるハウジングからの突出部には、主軸10の円周方向にラビリンス用環状溝MRが形成されている。
そして、ラビリンス用環状溝MRに対して、全周に渡って、ラビリンス用環状溝MRに触れないように、ハウジング蓋部材40の内周側の凸部40Tが主軸10の径方向からラビリンス用環状溝MRに挿入され、ラビリンス用環状溝MRと凸部40Tとの間に形成されるラビリンス間隙AGRは迷路状に入り組んだ構造となっている。
なお、図2に示すように、ハウジング蓋部材40の凸部40Tと主軸10のラビリンス用環状溝MRとの位置関係では、中央部分に主軸10を挿通する孔部を備えた円板状のハウジング蓋部材40を用意しても、回転軸線ZTに沿ったフロント側からリア側に向かって、ハウジング蓋部材40を取り付けることはできない。
そこで、ハウジング蓋部材40を2つ以上に分割する。本実施の形態では、ハウジング蓋部材40を、分割境界線40aにて上側ハウジング蓋部材40Uと下側ハウジング蓋部材40Dに分割している。
そして上側ハウジング蓋部材40Uと下側ハウジング蓋部材40Dは、それぞれ回転軸線ZTに直交する方向から、凸部40Tをラビリンス用環状溝MRに挿入するように取り付けられ、軸受押さえ蓋部材30にボルト等にて固定されている。
また、主軸10の回転軸線ZTは水平方向、または鉛直方向に対して所定の角度(0度でない角度)で傾斜した方向であり、2つ以上に分割可能に構成されたハウジング蓋部材40の分割境界線40aは、ハウジング蓋部材40を上下に区別した場合の下方に位置している。そして、分割境界線40aは、ハウジング蓋部材40の内周側から外周側に向かって下側に傾斜するように構成されている。
これにより、分割境界線40aにクーラント等が浸入しても、浸入したクーラントは下方に流れ、主軸10とハウジングとの間隙には到達しない。
次に図3を用いてクーラントの噴出手段について説明する。図3(A)は、図1(A)に対してハウジングのフロント側の正面に、クーラントを噴出(吐出)する複数のクーラントノズルCNを備えた状態を示している(なお、クーラントノズルCNは単数でもよい)。また、図3(B)は、図3(A)におけるAA断面図を示しており、本実施の形態におけるクーラントノズルCNの収容状態の例を示している。また、図3(C)は、図3(B)に対して従来の収容状態を示している。
ハウジング蓋部材40に接しているハウジングのフロント側の先端部(この場合、軸受押さえ蓋部材30のフロント側の先端部)には、ハウジングから突出しないようにクーラントノズルを収容する単数または複数の収容穴30Kが、フロント側からリア側に向かって形成されている。また、収容穴30Kに対向するハウジング蓋部材40の位置には、開口穴40Kが形成されている。なお、各クーラントノズルCNの軸方向、及び各収容穴30Kの軸方向は、クーラントを噴出する方向に向けて傾斜がつけられている。
既に説明したように、2つ以上に分割したハウジング蓋部材40を回転軸線ZTに直交する方向から組み付けるので、クーラントノズルCNが干渉しないように、ハウジング蓋部材40に接しているハウジングのフロント側の先端部には凸部(突出部)が無いようにしておく。
工具Tの先端やワークWの加工個所等に噴出されるクーラントは、図1(B)に示す主軸装置1の正面図(図1(B)は工具T、工具ホルダHを省略している)において種々の位置に、種々の速度で、種々の方向に飛散する。ここで、主軸10とハウジング(この場合、ハウジング蓋部材40)との間隙からクーラント等が浸入する場合、浸入するクーラントは、まず、ラビリンス用環状溝MRと凸部40Tとで入り組んだ構造のラビリンスシール部を抜けなければ、その奥に浸入することはできない。ラビリンスシール部が入り組んだ構造であるため、回転軸線ZTの方向に勢いよく飛散してきたクーラントであっても、その勢いが殺されて浸入する速度が落ち、分散されて量も低減するので、奥に浸入しにくくなる。
ラビリンスシール部のリア側において、主軸10の外周面に対向しているハウジングの内周面における下方の位置には、ハウジングと主軸10との間隙に浸入してきたクーラント等の流体及び異物を排出する排出路DL2が形成されている(図1(A)、(B)参照)。
また、ラビリンスシール部のリア側には、ラビリンス間隙AGRの間隙よりも大きな空間となる回収用空間AKKが主軸10の円周方向に全周に渡って形成されている。
回収用空間AKKは、ハウジング蓋部材40の内周面に円周方向に形成された環状溝Mαと、主軸10の外周面に円周方向に形成された環状溝MKにて形成されている(図2の例では、環状溝Mαの一部をエアシール用部材50にて構成している)。なお、回収用空間AKKにおける主軸10の外周面(環状溝MKの底面)は、リア側からフロント側に向かって主軸10の径が大きくなるような傾斜面が形成されている。
この傾斜面により、回収用空間AKKにクーラント等が浸入しても、浸入したクーラントは主軸10の回転による遠心力にて傾斜面を登る方向(すなわち、リア側からフロント側に向かう方向)に移動し、更に奥には浸入しにくくなる構造としている。
また、排出路DL2は、ハウジング蓋部材40と軸受押さえ蓋部材30との境界部における環状溝MKに対向する下方の位置に形成されており(図1(A)、(B)参照)、回収用空間AKKに接続されている。
この回収用空間AKKの更に奥には、すでに説明したエアシール用間隙AG1〜AG4が配置されており、これらを全て通って軸受Jに到達できるクーラント等は、ほとんど無く、軸受Jの焼き付きを適切に防止することができ、主軸装置1の信頼性をより向上させることができる。
本発明の主軸装置1は、本実施の形態で説明した外観、構造等に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。
また、本実施の形態の説明に用いた数値は一例であり、この数値に限定されるものではない。
本発明の主軸装置1の一実施の形態の構造を説明する図である。 図1(A)におけるAS部分の拡大図である。 図1(B)に複数のクーラントノズルCNを備えた状態を説明する図である。 従来の主軸装置101の構造を説明する図である。 従来の主軸装置101のAS1部分の拡大図である。
符号の説明
1 主軸装置
10 主軸
20 ハウジング本体部
30 軸受押さえ蓋部材
40 ハウジング蓋部材
40a 分割境界線
40U 上側ハウジング蓋部材
40D 下側ハウジング蓋部材
40T 凸部
50 エアシール用部材
AL1、AL2 エア供給路
AK1、AK3、AKA エアポケット
AK2、AKK 回収用空間
AG1〜AG4 エアシール用間隙
AGR ラビリンス間隙
DL 排出路
DL2 排出路
M1 第1環状溝
M2 第2環状溝
M3 第3環状溝
MR ラビリンス用環状溝
MK、Mα 環状溝
MA 内周側エアポケット溝(第1内周側エアポケット溝)
MB 内周側エアポケット溝
MC 内周側エアポケット溝(第2内周側エアポケット溝)
MAA 外周側エアポケット溝(第1外周側エアポケット溝)
HA 連通孔
ZT 回転軸線

Claims (7)

  1. ハウジングと、
    前記ハウジング内に挿通されて前記ハウジングに対して軸受によって回転可能に支持された主軸と、を備えた主軸装置において、
    前記主軸の回転軸線に沿った前方であるフロント側の外周面における前記ハウジングからの突出部には、前記主軸の円周方向にラビリンス用環状溝が形成されており、
    前記ラビリンス用環状溝に対して全周に渡って前記ラビリンス用環状溝に触れないように前記主軸の径方向に挿入される凸部を有するハウジング蓋部材が、前記ハウジングの前記フロント側に取り付けられており、
    前記凸部と前記ラビリンス用環状溝との間隙は、迷路状に入り組んだラビリンスシール部を形成し、
    前記ハウジング蓋部材は、前記ラビリンス用環状溝の円周方向に対して2つ以上に分割可能となるように構成されている、
    主軸装置。
  2. 請求項1に記載の主軸装置であって、
    前記主軸の回転軸線は水平方向、または鉛直方向に対して所定の角度で傾斜した方向であり、
    前記ハウジングに取り付けられた状態において2つ以上に分割可能に構成された前記ハウジング蓋部材の分割境界線は、前記ハウジング蓋部材の内周側から外周側に向かって下側に傾斜している、
    主軸装置。
  3. 請求項1または2に記載の主軸装置であって、
    前記ラビリンスシール部における前記フロント側の反対側であるリア側において、前記主軸の外周面に対向している前記ハウジングの内周面における下方の位置には、前記ハウジングと前記主軸との間隙に浸入してきた流体及び異物を排出する排出路が形成されている、
    主軸装置。
  4. 請求項3に記載の主軸装置であって、
    前記ラビリンスシール部の前記リア側には、前記ラビリンスシール部の間隙よりも大きな空間となる回収用空間が、前記主軸の外周面に沿って形成されており、
    前記回収用空間には、前記排出路が接続されている、
    主軸装置。
  5. 請求項4に記載の主軸装置であって、
    前記回収用空間における前記主軸の外周面は、前記リア側から前記フロント側に向かって前記主軸の径が大きくなるような傾斜面が形成されている、
    主軸装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の主軸装置であって、
    更に、クーラントを噴出するクーラントノズルを備え、
    前記ハウジングに組み付けられた前記ハウジング蓋部材が接している前記ハウジングの前記フロント側の先端部には、前記クーラントノズルに対応し、前記ハウジングから突出しないように前記クーラントノズルを収容する収容穴が、前記フロント側の反対側であるリア側に向かって形成されており、
    前記ハウジング蓋部材における前記収容穴に対向する位置には開口穴が形成されている、
    主軸装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の主軸装置であって、
    前記ハウジングには、エア供給源に接続されるエア供給路が設けられており、
    前記ラビリンスシール部における前記フロント側の反対側であるリア側から前記軸受の前記フロント側における前記主軸の外周面には、円周方向に形成された第1環状溝と第2環状溝と第3環状溝とが並んで形成されており、
    前記第1環状溝と前記第3環状溝は前記エア供給路へと接続されており、
    前記第1環状溝の前記フロント側と前記リア側における前記主軸の外周面と、当該外周面に対向している前記ハウジングの内周面と、で形成されるエアシール用間隙と、
    前記第3環状溝の前記フロント側と前記リア側における前記主軸の外周面と、当該外周面に対向している前記ハウジングの内周面と、で形成されるエアシール用間隙と、に前記エア供給路から供給されるエアを放出する非接触のエアシール部を備えている、
    主軸装置。

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