JP2009255102A - 摩擦撹拌接合用接合ツ―ルの係脱装置 - Google Patents

摩擦撹拌接合用接合ツ―ルの係脱装置 Download PDF

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Abstract

【課題】接合ツ―ルの係止をねじを利用して確実強固に行い、また簡単に取り外すことのできる接合ツ―ルの係脱装置を提供する。
【解決手段】ピン2の回転による摩擦熱で被接合物を軟化,撹拌して接合する装置であって、先端に前記ピンを有する接合ツ―ル1と、該接合ツ―ルを保持回転させる回転ツ―ル12と、該回転ツ―ルを回転させる撹拌用モ―タ11と、接合ツ―ルを加圧駆動する加圧用モ―タ6とを備えた摩擦撹拌接合装置において、前記接合ツ―ルの外周に係脱用固定の為の回転止め部20を形成し、該接合ツ―ルの後端側に、摩擦撹拌接合時の接合ツ―ルの回転で締め付け方向となるねじ21を形成し、該ねじを前記回転ツ―ルに形成したねじ孔13に挿入螺着した摩擦撹拌接合用接合ツ―ルの係脱装置。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ピンの回転による摩擦熱で被接合物を軟化,撹拌して接合する装置であって、ピンを有する接合ツ―ルを回転させる撹拌用モ―タと接合ツ―ルを加圧駆動する加圧用モ―タとを備えた摩擦撹拌接合装置における接合ツ―ルの係脱装置に関するものである。
従来,ピンの回転による摩擦熱で被接合物を軟化,撹拌して接合する装置であって、ピンを有する接合ツ―ルを回転させる撹拌用モ―タと接合ツ―ルを加圧駆動する加圧用モ―タとを備えた摩擦撹拌接合装置において、接合ツ―ルである可動ツ―ルの根元に形成したテ―パ部を回転ツ―ルである回転基台の先端側に設けた嵌合孔に挿着して接合ツ―ルを保持させているものがある(例えば、特許文献1参照。)。
また、接合ツ―ルであるチップの根元側を回転ツ―ルである装着要素にボ―ル状の複数の係止片で係止させて接合ツ―ルを保持させているものがある(例えば、特許文献2参照。)。
特開2004ー136347号公報 特許第3868873号公報
ところで、上記従来の技術の前者においては、接合ツ―ルは高速回転するものであり、この高速回転している接合ツ―ルを単にテ―パ部で回転ツ―ルに装着するものであり、接合ツ―ル端部の係止部は回転ツ―ル側の爪片に引っ張られることなく単に係合されているのみであることから、摩擦撹拌接合装置が次の接合ポイントへ移動中に治具等に接触した時に接合ツ―ルが簡単に本体(回転ツ―ル)から離脱して高速回転している接合ツ―ルが周囲の人に飛散,落下して災害を発生させる危険がある。また、前記テ―パ部に異物が混入したまま接合ツ―ルを挿入することも予想され、この場合,テ―パ部がしっくり嵌め合わされていないためにテ―パ摩擦が働かず危険となる、という問題がある。
また、後者においては、接合ツ―ルを係止するボ―ル状の係止片の係止力がスプリングによって維持され、接合ツ―ルの脱抜は接合ツ―ルの自重によって行われることから、接合ツ―ルの装着力が弱く、周囲の治具との干渉など少しの環境の変化に対しても接合ツ―ルが抜け出すような不具合を発生する虞がある。
本発明は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、接合ツ―ルの係止をねじを利用して確実強固に行い、また簡単に取り外すことのできる接合ツ―ルの係脱装置を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明における摩擦撹拌接合用接合ツ―ルの係脱装置は、ピンの回転による摩擦熱で被接合物を軟化,撹拌して接合する装置であって、先端に前記ピンを有する接合ツ―ルと、該接合ツ―ルを保持回転させる回転ツ―ルと、該回転ツ―ルを回転させる撹拌用モ―タと、接合ツ―ルを加圧駆動する加圧用モ―タとを備えた摩擦撹拌接合装置において、前記接合ツ―ルの外周に係脱用固定の為の回転止め部を形成し、該接合ツ―ルの後端側に、摩擦撹拌接合時の接合ツ―ルの回転で締め付け方向となるねじを形成し、該ねじを前記回転ツ―ルに形成したねじ孔に挿入螺着したことを特徴とする、ものである。
また、前記ピンと接合ツ―ルとを別体で構成し、ピン側の後端側に、摩擦撹拌接合時の接合ツ―ルの回転で締め付け方向となるねじを形成し、該ねじを前記接合ツ―ルに形成したねじ孔に挿入螺着したことを特徴とする、ものである。
また、ピンの回転による摩擦熱で被接合物を軟化,撹拌して接合する装置であって、先端に前記ピンを有するピン軸を内挿した接合ツ―ルと、該ピン軸を保持するピン軸保持ツ―ルと、前記接合ツ―ルを保持回転させる回転ツ―ルと、該回転ツ―ルを回転させる撹拌用モ―タと、接合ツ―ルを加圧駆動する加圧用モ―タと、ピン軸を往復動させるピン軸駆動用モ―タとを備えた摩擦撹拌接合装置において、前記接合ツ―ルの外周及びピン軸の外周にそれぞれ係脱用固定の為の回転止め部を形成し、且つ接合ツ―ルの後端側及びピン軸の後端側に、摩擦撹拌接合時の接合ツ―ルの回転で締め付け方向となるねじを形成し、接合ツ―ルの後端側のねじを前記回転ツ―ルに形成したねじ孔に挿入螺着し、ピン軸の後端側のねじを前記ピン軸保持ツ―ルに形成したねじ孔に挿入螺着したことを特徴とする、ものである。
また、前記ピンとピン軸とを別体で構成し、ピン側の後端側に、摩擦撹拌接合時のピン軸の回転で締め付け方向となるねじを形成し、該ねじを前記ピン軸に形成したねじ孔に挿入螺着したことを特徴とする、ものである。
本発明に係る摩擦撹拌接合用接合ツ―ルの係脱装置では、先端にピンを有する接合ツ―ルの場合には、接合ツ―ルの外周に係脱用固定の為の回転止め部を形成し、該接合ツ―ルの後端側に、摩擦撹拌接合時の接合ツ―ルの回転で締め付け方向となるねじを形成し、該ねじを前記回転ツ―ルに形成したねじ孔に挿入螺着したことにより、接合ツ―ルの回転ツ―ルへの係止が逆ねじで確実強固に行われ、また接合ツ―ルの回転ツ―ルからの取り外しも簡単に行われ得る摩擦撹拌接合用接合ツ―ルの係脱装置となる。
また、前記ピンと接合ツ―ルとを別体で構成した場合には、上記の効果に付加して、ピンと接合ツ―ルとが別体であってもその連結も確実強固に行われ、また接合ツ―ルからピンのみの取り外しも簡単に行われ得る摩擦撹拌接合用接合ツ―ルの係脱装置となる。
また、先端にピンを有するピン軸を内挿した接合ツ―ルの場合には、接合ツ―ルの外周及びピン軸の外周にそれぞれ係脱用固定の為の回転止め部を形成し、且つ接合ツ―ルの後端側及びピン軸の後端側に、摩擦撹拌接合時の接合ツ―ルの回転で締め付け方向となるねじを形成し、接合ツ―ルの後端側のねじを前記回転ツ―ルに形成したねじ孔に挿入螺着し、ピン軸の後端側のねじを前記ピン軸保持ツ―ルに形成したねじ孔に挿入螺着したことにより、接合ツ―ルの回転ツ―ルへの係止およびピン軸のピン軸保持ツ―ルへの係止が逆ねじで確実強固に行われ、また接合ツ―ルの回転ツ―ルからの取り外しおよびピン軸のピン軸保持ツ―ルからの取り外しも同時に或は個々に簡単に行われ得る摩擦撹拌接合用接合ツ―ルの係脱装置となる。
また、前記ピンとピン軸とを別体で構成した場合には、上記の効果に付加して、ピンとピン軸とが別体であってもその連結も確実強固に行われ、またピン軸からピンのみの取り外しも簡単に行われ得る摩擦撹拌接合用接合ツ―ルの係脱装置となる。
本発明を実施するのに適した摩擦撹拌接合装置を図1ないし図3を参照して示すと、ピン2の回転による摩擦熱で被接合物W1,W2を軟化,撹拌して接合する装置であって、先端にピン2を有する接合ツ―ル1と、該接合ツ―ル1を保持回転させる回転ツ―ル12と、該回転ツ―ル12を回転させる撹拌用モ―タ11と、前記接合ツ―ル1を加圧駆動する加圧用モ―タ6とを備えた摩擦撹拌接合装置において、前記接合ツ―ル1の外周に係脱用固定の為の回転止め部20を形成し、該接合ツ―ル1の後端側に、摩擦撹拌接合時の接合ツ―ル1の回転で締め付け方向となるねじ21を形成し、該ねじ21を前記回転ツ―ル12に形成したねじ孔13に挿入螺着した摩擦撹拌接合用接合ツ―ルの係脱装置、である。
また、本発明を実施するのに適した摩擦撹拌接合装置を図5ないし図7を参照して示すと、ピン32の回転による摩擦熱で被接合物を軟化,撹拌して接合する装置であって、先端に前記ピン32を有するピン軸33を内挿した接合ツ―ル31と、該ピン軸33を保持するピン軸保持ツ―ル35と、前記接合ツ―ル31を保持回転させる回転ツ―ル34と、該回転ツ―ル34を回転させる撹拌用モ―タ43と、接合ツ―ル31を加圧駆動する加圧用モ―タ37と、ピン軸33を往復動させるピン軸駆動用モ―タ42とを備えた摩擦撹拌接合装置において、前記接合ツ―ル31の外周及びピン軸33の外周にそれぞれ係脱用固定の為の回転止め部54,56を形成し、且つ接合ツ―ル31の後端側及びピン軸33の後端側に、摩擦撹拌接合時の接合ツ―ル31の回転で締め付け方向となるねじ55,57を形成し、接合ツ―ル31の後端側のねじ55を前記回転ツ―ル34に形成したねじ孔51に挿入螺着し、ピン軸33の後端側のねじ57を前記ピン軸保持ツ―ル35に形成したねじ孔47に挿入螺着した摩擦撹拌接合用接合ツ―ルの係脱装置、である。
図1ないし図3に示すように、摩擦撹拌スポット接合装置では、接合すべき被接合物W1,W2の接合点に接合ツ―ル1のピン2を挿入し、該ピン2の回転による摩擦熱で被接合物W1,W2の一部を軟化,撹拌してスポット接合するものであり、その接合装置は例えば、概略次のような構成を有している。
ロボットの手首3にブラケット4を介して取付けられた接合装置本体5の後端部には加圧用モ―タ6が固着されており、該加圧用モ―タ6の出力軸7には加圧用ねじ軸8が固着されている。
また、前記接合装置本体5の前側外周には固定ア―ム9の後端部が固着されており、該固定ア―ム9の先端部には被接合物W1,W2を保持する保持冶具10が配置されている。
そして前記接合装置本体5内には撹拌用モ―タ11が配置されており、該撹拌用モ―タ11は前記加圧用モ―タ6によって前後進するようになっている。
12は回転ツ―ルであり前記撹拌用モ―タ11の出力軸と兼用されており、該回転ツ―ル12は撹拌用モ―タ11によって回転させられるものである。
回転ツ―ル12の先端側には前記接合ツ―ル1を連結するためのねじ孔13が形成されており、該回転ツ―ル12は、駆動部本体14に設けた軸受15により支持され中心に後方から前記ねじ軸8が収納可能な孔16を有している。
前記撹拌用モ―タ11の後端側にはボ―ルナット17を保持する保持部材18が固着されており、該ボ―ルナット17は前記孔16と同心的に配置されている。
前記加圧用ねじ軸8はボ―ルナット17と螺合しており、加圧用モ―タ6からの回転がねじ軸8およびボ―ルナット17を介して回転ツ―ル12および接合ツ―ル1の前後進に変換されるのである。
なお、撹拌用モ―タ11は回転ツ―ル12とは同心的でなく偏心して駆動部本体14内に別設し、該撹拌用モ―タ11から適宜の動力伝達機構を介して回転ツ―ル12を回転させるようにしてもよく、この際にはボ―ルナット17は回転ツ―ル12に固着されるようになる。
前記接合ツ―ル1は、その先端側にピン2が配置されたショルダ19が一体に或は固定されており、該接合ツ―ル1の外周には、例えば両側面が面切りされて、接合ツ―ル1を回転ツ―ル12から係脱する際に接合ツ―ル1をツ―ルチェンジャ―(図示せず)に固定するための回転止め部20を形成しており、また該接合ツ―ル1の後端側には、摩擦撹拌接合時の接合ツ―ル1の回転で締め付け方向となるようなねじ21が形成されている。そして、該接合ツ―ル1は、前記ねじ21を回転ツ―ル12のねじ孔13に挿入螺着することにより回転ツ―ル12に連結される。
以上のような構成を備えた摩擦撹拌スポット接合ガンでは、先ずロボット3により該摩擦撹拌スポット接合装置の全体が被接合物W1,W2の所望の接合点に対向するような位置に移動される。
そこで、撹拌用モ―タ11と加圧用モ―タ6とが駆動され、加圧用モ―タ6によるボ―ルナット17の前進により、駆動部本体14は撹拌用モ―タ11を伴って被接合物W1,W2の接合点に向けて前進すると共に、撹拌用モ―タ11によりピン2は回転ツ―ル12とともに回転する。
加圧用モ―タ6によりピン2は、被接合物の表面を通過して被接合物内に挿入され、被接合物W1,W2の接合点において回転状態となる。この時点で加圧用モ―タ6の駆動を停止しピン2の前進を停止するが、ピン2の回転により該ピン2は、被接合物W1,W2と摩擦して被接合物W1,W2の一部を溶解させこれを撹拌しており、この溶解物が被接合物W1,W2のスポット接合を行うものとなる。
そして、上記の接合動作が行われると、加圧用モ―タ6の回転を逆転させる。この加圧用モ―タ6の回転の逆転により、ピン2はなお回転を継続して被接合物W1,W2の撹拌を行いながら被接合物W1,W2の接合点から引き抜かれる。
この加圧用モ―タ6の回転の逆転駆動により、駆動部本体14は撹拌用モ―タ11を伴って被接合物W1,W2の接合点側から後退して接合作業前の状態に戻る。
ところで、摩擦撹拌スポット接合装置では、ピン2の回転による摩擦熱で被接合物W1,W2を軟化,撹拌して接合する場合、撹拌用モ―タ11によるピン2の回転方向は常時同一方向に定められており、この回転方向と逆方向に接合ツ―ル1の後端側に、摩擦撹拌接合時の接合ツ―ル1の回転で締め付け方向となるねじ21を形成し、該ねじ21を回転ツ―ル12に形成したねじ孔13に挿入螺着しているので、接合ツ―ル1の回転中に回転ツ―ル12から接合ツ―ル1が外れることはなく両者の係止が逆ねじで確実強固に行われ、また接合ツ―ル1の回転ツ―ル12からの取り外しも、接合ツ―ル1の回転止め部20をツ―ルチェンジャ―に固定して、撹拌用モ―タ11による回転ツ―ル12の回転方向を逆転させることで簡単に行える。
前記実施例1においては、接合ツ―ル1の先端側に、ピン2を有するショルダ19が一体的に設けられたものを示したが、ピン2は接合ツ―ル1に比して消耗が激しくその部分のみを頻繁に取り替えることがある。この実施例2では、ピン2を有するショルダ19を接合ツ―ル1と別体に構成してピン2と接合ツ―ル1とが別体であってもその連結も確実強固に行われ、また接合ツ―ル1からピン2のみの取り外しも簡単に行われ得る摩擦撹拌接合用接合ツ―ルの係脱装置を得るようにしたものである。そして、接合ツ―ル1とピン2との接合以外の構成は前記実施例1と実質的に同一であるのでその説明を省略する。
図4は接合ツ―ル1とピン2との接合例を示すものであり、ピン2を有するショルダ19は接合ツ―ル1と別体に構成され、ピン2のショルダ19の後端には、摩擦撹拌接合時の接合ツ―ル1の回転で締め付け方向となるようなねじ22が形成されており、また、接合ツ―ル1の先端部には該ねじ22が挿入螺着されるねじ孔23が形成されている。また、ショルダ19の外周には、例えば両側面が面切りされて、ピン2を接合ツ―ル1から係脱する際にピン2をツ―ルチェンジャ―(図示せず)に固定するための回転止め部24が形成されている。
したがって、接合ツ―ル1の回転中に接合ツ―ル1からピン2が外れることもなく両者の係止が逆ねじで確実強固に行われ、またピン2の接合ツ―ル1からの取り外しも、ピン2の回転止め部24をツ―ルチェンジャ―に固定して、撹拌用モ―タ11による接合ツ―ル1の回転方向を逆転させることで簡単に行える。
このように、実施例2においては、前記実施例1で動作する作用に付加してピン2と接合ツ―ル1とが別体であってもその連結も確実強固に行われ、また接合ツ―ル1からピン2のみの取り外しも簡単に行われ得るものとなる。
前記実施例1とは、接合ツ―ル31が、先端にピン32を有するピン軸33を内挿したものである点で相違し、そのためこの実施例3では接合ツ―ル31の回転ツ―ル34への接続の外にピン軸33とこれを保持するピン軸保持ツ―ル35とを有し、ピン軸を往復動させるピン軸駆動装置を備えたものである。
図5ないし図7に示すように、ロボットの手首(図示せず)に取付られた接合装置本体36には加圧用モ―タ37およびその伝動ボックス38が固着されており、該加圧用モ―タ37の出力軸39からの回転力は伝動ボックス38内の動力伝動機構40を介して加圧用ねじ軸41に伝達される。そして該接合装置本体36内には、ピン軸駆動用モ―タ42,撹拌用モ―タ43,接合ツ―ル31とそれに内挿された先端にピン32を有するピン軸33,の駆動部本体45が内蔵され、また、接合装置本体36の外側前部には、先端部に保持治具を配した固定ア―ム46が取り付けられている。
前記駆動部本体45には、前記ピン軸駆動用モ―タ42と撹拌用モ―タ43が固着されており、該駆動部本体45は、加圧用ねじ軸41の動作によりピン軸33を保持するピン軸保持ツ―ル35および接合ツ―ル31を保持する回転ツ―ル34を伴って前後進するようになっている。
前記ピン軸保持ツ―ル35は、その先端側に形成されたねじ孔47に前記ピン軸33を螺着するようになされ、該ピン軸保持ツ―ル35にはスプラインキ―48を介して回転ツ―ル34に接続され、後部の軸受49を介して往復動軸50に接続されている。なお、スプラインキ―48の代わりにボ―ルスプラインを使用してもよい。
そして、ピン軸駆動用モ―タ42からの回転力はナットとねじからなる変換機構によって前記往復動軸50を往復動させ、該往復動軸50の往復動に伴ってピン軸保持ツ―ル35は回転ツ―ル34に対して前後進する。
なお、ピン軸駆動用モ―タ42は回転ツ―ル34とは同心的でなく偏心して駆動部本体45内に別設し、該ピン軸駆動用モ―タ42から適宜の動力伝達機構を介してピン軸保持ツ―ル35を回転ツ―ル34に対して前後進させるようにしてもよい。
回転ツ―ル34の先端側には前記接合ツ―ル31を連結するためのねじ孔51が形成されており、該回転ツ―ル34は軸受52により支承され、該軸受52の外輪は前記駆動部本体45に保持されている。
前記回転ツ―ル34は、撹拌用モ―タ43の出力軸53の前方に出力軸53と一体に形成され、撹拌用モ―タ43の出力軸53の回転に伴って回転し、この回転は前記スプラインキ―48を介してピン軸保持ツ―ル35を同時に回転させるようになっている。
なお、撹拌用モ―タ43は回転ツ―ル34とは同心的でなく偏心して駆動部本体45内に別設し、該撹拌用モ―タ43から適宜の動力伝達機構を介して回転ツ―ル34を回転させるようにしてもよい。
そして、前記接合ツ―ル31は、先端にピン32を有するピン軸33を内挿し、該接合ツ―ル31の外周には、例えば両側面が面切りされて、接合ツ―ル31を回転ツ―ル34から係脱する際に接合ツ―ル31をツ―ルチェンジャ―(図示せず)に固定するための回転止め部54が形成されている。また該接合ツ―ル31の後端側には、摩擦撹拌接合時の接合ツ―ル31の回転で締め付け方向となるようなねじ55が形成されている。そして、該接合ツ―ル31は、前記ねじ55を回転ツ―ル34のねじ孔51に挿入螺着することにより回転ツ―ル34に連結される。
また、前記ピン軸33の外周にも、例えば両側面が面切りされて、ピン軸33をピン軸保持ツ―ル35から係脱する際にピン軸33をツ―ルチェンジャ―(図示せず)に固定するための回転止め部56が形成されている。また該ピン軸33の後端側にも、摩擦撹拌接合時の接合ツ―ル31の回転で締め付け方向となるようなねじ57が形成されている。そして、該ピン軸33は、前記ねじ57をピン軸保持ツ―ル35の前記ねじ孔47に挿入螺着することによりピン軸保持ツ―ル35に連結される。
そして、この摩擦撹拌スポット接合ガンでも、先ずロボットにより該摩擦撹拌スポット接合装置の全体が被接合物の所望の接合点に対向するような位置に移動される。
そこで、撹拌用モ―タ43と加圧用モ―タ37とが駆動され、加圧用モ―タ37による加圧用ねじ軸41により、駆動部本体45は撹拌用モ―タ43とピン軸駆動用モ―タ42とを伴って被接合物の接合点に向けて前進すると共に、撹拌用モ―タ43により回転ツ―ル34とピン軸保持ツ―ル35を介して接合ツ―ル31とピン軸33は回転する。その際,接合ツ―ル31の先端からのピン32の突出量はピン軸駆動用モ―タ42によって調整され得る。
加圧用モ―タ37によりピン32は、被接合物の表面を通過して被接合物内に挿入され、被接合物の接合点において回転状態となる。この時点で加圧用モ―タ37の駆動を停止しピン32の前進を停止するが、ピン32の回転により該ピン32は、被接合物と摩擦して被接合物の一部を溶解させこれを撹拌しており、この溶解物が被接合物のスポット接合を行うものとなる。
そして、上記の接合動作が行われると、加圧用モ―タ37の回転を逆転させる。この加圧用モ―タ37の回転の逆転により、ピン32はなお回転を継続して被接合物の撹拌を行いながら被接合物の接合点から引き抜かれる。
この加圧用モ―タ37の回転の逆転駆動により、駆動部本体45は撹拌用モ―タ43とピン軸駆動用モ―タ42とを伴って被接合物の接合点側から後退して接合作業前の状態に戻る。
ところで、この接合装置でも、ピン32の回転による摩擦熱で被接合物を軟化,撹拌して接合する場合、撹拌用モ―タ43によるピン32の回転方向は常時同一方向に定められており、この回転方向と逆方向に接合ツ―ル31およびピン軸33の後端側に、摩擦撹拌接合時の接合ツ―ル31の回転で締め付け方向となるねじ55および57を形成し、該ねじ55を回転ツ―ル34に形成したねじ孔51に,ねじ57をピン軸保持ツ―ル35のねじ孔47に、それぞれ挿入螺着しているので、接合ツ―ル31の回転中に回転ツ―ル34およびピン軸保持ツ―ル35から接合ツ―ル31やピン軸33が外れることはなく両者の係止が逆ねじで確実強固に行われ、また接合ツ―ル31の回転ツ―ル34からの取り外しや、ピン軸33のピン軸保持ツ―ル35からの取り外しも、接合ツ―ル31の回転止め部54やピン軸33の回転止め部56をツ―ルチェンジャ―に固定して、撹拌用モ―タ43による回転ツ―ル34の回転方向を逆転させることで簡単に行える。
なお、接合ツ―ル31とピン軸33の取り付け,取り外しは、両者を同時に或は個々別々にも実施することができるものである。
前記実施例3においては、ピン32を一体に形成したピン軸33を示したが、ピン32は接合ツ―ル31やピン軸33に比して消耗が激しくその部分のみを頻繁に取り替える必要があることがある。この実施例4では、ピン32を有するピン軸33でピン32とピン軸33とを別体に構成してピン32とピン軸33とが別体であってもその連結も確実強固に行われ、またピン軸33からピン32のみの取り外しも簡単に行われ得る摩擦撹拌接合用接合ツ―ルの係脱装置を得るようにしたものである。そして、ピン32とピン軸33との接合以外の構成は前記実施例3と実質的に同一であるのでその説明を省略する。
図8はピン32とピン軸33との接合例を示すものであり、ピン32はピン軸33と別体に構成され、ピン32の後端には、摩擦撹拌接合時の接合ツ―ル31の回転で締め付け方向となるようなねじ58が形成されており、また、ピン軸33の先端部には該ねじ58が挿入螺着されるねじ孔59が形成されている。また、ピン32の後部でピン32の外周には、例えば両側面が面切りされて、ピン32をピン軸33から係脱する際にピン32をツ―ルチェンジャ―(図示せず)に固定するための回転止め部60が形成されている。
したがって、ピン軸33の回転中にピン軸33からピン32が外れることもなく両者の係止が逆ねじで確実強固に行われ、またピン32のピン軸33からの取り外しも、ピン32の回転止め部60をツ―ルチェンジャ―に固定して、撹拌用モ―タ43によるピン軸33の回転方向を逆転させることで簡単に行える。
このように、実施例4においては、前記実施例3で動作する作用に付加してピン32とピン軸33とが別体であってもその連結も確実強固に行われ、またピン軸33からピン32のみの取り外しも簡単に行われ得るものとなる。
図1は本発明に係る接合ツ―ルの係脱装置を適用した摩擦撹拌接合装置の概略構成図である。 図2は本発明に係る接合ツ―ルの係脱装置を適用した摩擦撹拌接合装置の要部断面図である。 図3は図1における接合ツ―ルの拡大平面と正面図である。 図4はピンと接合ツ―ルを別体にしたときの説明図である。 図5は本発明に係る接合ツ―ルの係脱装置を適用した摩擦撹拌接合装置の他の実施例の概略構成図である。 図6は本発明に係る接合ツ―ルの係脱装置を適用した摩擦撹拌接合装置の他の実施例の要部断面図である。 図7は図6における接合ツ―ルとピン軸の拡大平面と正面図である。 図8はピンとピン軸を別体にしたときの説明図である。
符号の説明
1,31 接合ツ―ル
2,32 ピン
6,37 加圧用モ―タ
11,43 撹拌用モ―タ
12,34 回転ツ―ル
13,47,51 ねじ孔
20,54,56 回転止め部
21,55,57 ねじ
33 ピン軸
35 ピン軸保持ツ―ル
42 ピン軸駆動用モ―タ

Claims (4)

  1. ピンの回転による摩擦熱で被接合物を軟化,撹拌して接合する装置であって、先端に前記ピンを有する接合ツ―ルと、該接合ツ―ルを保持回転させる回転ツ―ルと、該回転ツ―ルを回転させる撹拌用モ―タと、接合ツ―ルを加圧駆動する加圧用モ―タとを備えた摩擦撹拌接合装置において、前記接合ツ―ルの外周に係脱用固定の為の回転止め部を形成し、該接合ツ―ルの後端側に、摩擦撹拌接合時の接合ツ―ルの回転で締め付け方向となるねじを形成し、該ねじを前記回転ツ―ルに形成したねじ孔に挿入螺着したことを特徴とする摩擦撹拌接合用接合ツ―ルの係脱装置。
  2. 前記ピンと接合ツ―ルとを別体で構成し、ピン側の後端側に、摩擦撹拌接合時の接合ツ―ルの回転で締め付け方向となるねじを形成し、該ねじを前記接合ツ―ルに形成したねじ孔に挿入螺着したことを特徴とする請求項1記載の摩擦撹拌接合用接合ツ―ルの係脱装置。
  3. ピンの回転による摩擦熱で被接合物を軟化,撹拌して接合する装置であって、先端に前記ピンを有するピン軸を内挿した接合ツ―ルと、該ピン軸を保持するピン軸保持ツ―ルと、前記接合ツ―ルを保持回転させる回転ツ―ルと、該回転ツ―ルを回転させる撹拌用モ―タと、接合ツ―ルを加圧駆動する加圧用モ―タと、ピン軸を往復動させるピン軸駆動用モ―タとを備えた摩擦撹拌接合装置において、前記接合ツ―ルの外周及びピン軸の外周にそれぞれ係脱用固定の為の回転止め部を形成し、且つ接合ツ―ルの後端側及びピン軸の後端側に、摩擦撹拌接合時の接合ツ―ルの回転で締め付け方向となるねじを形成し、接合ツ―ルの後端側のねじを前記回転ツ―ルに形成したねじ孔に挿入螺着し、ピン軸の後端側のねじを前記ピン軸保持ツ―ルに形成したねじ孔に挿入螺着したことを特徴とする摩擦撹拌接合用接合ツ―ルの係脱装置。
  4. 前記ピンとピン軸とを別体で構成し、ピン側の後端側に、摩擦撹拌接合時のピン軸の回転で締め付け方向となるねじを形成し、該ねじを前記ピン軸に形成したねじ孔に挿入螺着したことを特徴とする請求項3記載の摩擦撹拌接合用接合ツ―ルの係脱装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106077946A (zh) * 2016-07-06 2016-11-09 上海航天设备制造总厂 一种焊后材料表面无减薄的新型搅拌摩擦焊焊具
CN110977142A (zh) * 2019-12-20 2020-04-10 辽宁工程技术大学 一种用于镁-铝合金异质工件连接的冲击搅拌摩擦焊接装置

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