JP2009253228A - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】大容量の書き換えが必要なプログラムと小容量の頻繁な書き換えが必要なデータの記憶を1種類のメモリマットで両立させることができ、小型でソフト開発が容易な不揮発性半導体記憶装置を提供する。
【解決手段】書き換え可能な不揮発性メモリトランジスタTrが行列状に配置されてメモリマットが構成され、ワード線LG1〜LG4とビット線LD1〜LD4とで各不揮発性メモリトランジスタTrの書き込み、読み出しおよび消去が行われる不揮発性半導体記憶装置100であって、ワード線LG1〜LG4に連結される不揮発性メモリトランジスタTrが、当該不揮発性半導体記憶装置100を制御するOSの使用するワードの単位に分けられて、該ワード単位毎に半導体基板30に分割形成されたウエルからなるワード領域W1〜W4内に配置されてなる不揮発性半導体記憶装置100とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、書き換え可能な不揮発性メモリトランジスタが半導体基板に行列状に配置され、ワード線とビット線とで各不揮発性メモリトランジスタの書き込み、読み出しおよび消去が行われる不揮発性半導体記憶装置に関する。
制御ゲート電極と浮遊ゲート電極の2つのゲート電極を有してなる書き換え可能な不揮発性メモリトランジスタが、例えば、特開昭61−127149号公報(特許文献1)と特許第3081543号明細書(特許文献2)に開示されている。また、このような不揮発性メモリトランジスタが半導体基板に行列状に配置されてメモリマットが構成され、該メモリマットの行を構成する不揮発性メモリトランジスタの制御ゲート電極を連結するワード線と、該メモリマットの列を構成する不揮発性メモリトランジスタのドレイン電極を連結するビット線とで、各不揮発性メモリトランジスタの書き込み、読み出しおよび消去が行われる不揮発性半導体記憶装置が、例えば、特開平9−162373号公報(特許文献3)に開示されている。
図6は、特許文献1と同様の不揮発性メモリトランジスタの例で、不揮発性メモリトランジスタ90の模式的な断面構造を示す図である。
図6に示す不揮発性メモリトランジスタ90は、P型半導体基板1の表面にn+拡散層からなるドレイン2及びソース3と、ドレイン−ソース間の半導体表面を覆う10[nm]の酸化膜で構成された第1のゲート絶縁膜(トンネル膜)4と、その上の浮遊ゲート電極5、酸化膜−窒化膜−酸化膜の三層構造からなる絶縁膜6、制御ゲート電極7からなる二重ゲート構造を有し、ソース及びドレインは基板1よりも不純物濃度が高いP型領域8でくるまれている。このように、該不揮発性メモリトランジスタ90は、制御ゲート電極7が浮遊ゲート電極5の上方に配置されてなる、所謂、スタックゲート型の不揮発性メモリトランジスタである。
図7は、特許文献2と同様の不揮発性メモリトランジスタの例で、不揮発性メモリトランジスタ91の模式的な断面図である。
図7の不揮発性メモリトランジスタ91では、N導電型(N)の半導体基板10の表層部にP導電型(P)のウエル11が形成され、このP導電型のウエル11内に、それぞれ不揮発性メモリトランジスタ91のドレインとソースである、N導電型(N+)の拡散領域12,13が形成されている。従って、P導電型のウエル11の表層部におけるN導電型のソースとドレインの拡散領域12,13に挟まれた領域11cは、不揮発性メモリトランジスタ91のチャネル形成領域として機能する。また、ドレインとソースのN導電型(N+)拡散領域12,13の周りには、P導電型(P)で不揮発性メモリトランジスタ91のチャネル形成領域11cより高濃度の拡散領域18a,18bが配置されている。
図7の不揮発性メモリトランジスタ91は、図6に示した不揮発性メモリトランジスタ90と異なり、制御ゲート電極17の一部と浮遊ゲート電極15が、チャネル形成領域11c上において並んで配置された、所謂、スプリットゲート型の不揮発性メモリトランジスタである。浮遊ゲート電極15は、チャネル形成領域11c上の10[nm]程度の薄いトンネル膜14t上に形成され、ドレイン12の近傍に偏って配置されている。また、制御ゲート電極17は、ソース13の近傍に形成されたゲート酸化膜14s上から、浮遊ゲート電極15上に形成された酸化膜−窒化膜−酸化膜の三層構造からなる絶縁膜(所謂、ONO膜)16上に渡って、チャネル形成領域11cと浮遊ゲート電極15を覆うように形成されている。
図8は、特許文献3に開示された好適な不揮発性半導体記憶装置92の構成を模式的に示した図である。
図8に示す不揮発性半導体記憶装置92は、所謂、フラッシュメモリと呼ばれる不揮発性半導体記憶装置で、メモリセルアレイ部(メモリマット)20が、複数のウエル22で分割構成されている。メモリセルアレイ20のウエル22を分割するのに要する領域(ウエル間の分離に要する距離)は、約15μm程度である。従って、メモリセルアレイ部20のウエルをk個に分割することによって増大するメモリアレイの寸法は、15μm×k個となる。また、メモリセルアレイ20のウエル22は、ワード線WL1〜WLxの配列方向にk個に分割されている。不揮発性半導体記憶装置92の消去動作時には、各ウエル22は、ウエルデコーダ24によって選択されたウエルだけに負電圧が印加される。尚、DL0〜DLyはデータ線、WD0〜WDkはウエルデコーダ24の出力である。
不揮発性半導体記憶装置92の消去動作時には、各ウエル22は、ウエルデコーダ24によって選択されたウエルだけに負電圧が印加される。これにより、メモリセルアレイ20のウエルを分割していない場合に比べて、ウエル22に負電圧が印加されるメモリセルの数を1/k個に低減することができるので、消去ディスターブ時間を1/kに緩和することができる。
特開昭61−127149号公報 特許第3081543号明細書 特開平9−162373号公報
現在用いられているフラッシュメモリは、図8に示した不揮発性半導体記憶装置92のように、メモリマットを複数のワード単位からなるブロックに分割し、該ブロックをそれぞれ一つのウエル内に配置するようにして、ブロック単位毎の一括消去が行われている。これは、例えばプログラムのように大容量の情報を一括して書き換える必要があるものに適した書き換え方式であるため、通常、プログラムを記憶する場合にはフラッシュメモリがよく使われる。
これに対して、例えばデータ記憶のように小容量の各種データを書き換える必要があるものについては、選択トランジスタを有し、ワード単位毎の書き換えが可能なEEPROMがよく使われている。従って、これまではプログラム記憶用としてフラッシュメモリとデータ記憶用としてのEEPROMの2種類を準備する必要があり、例えば車載用のマイコンでは、プログラム記憶用のフラッシュメモリを内蔵し、データ記憶用のEEPROMを外付けするといった構成をとっていた。このため、近年、車載用の電子装置においては、搭載面積を低減して小型化を図ると共にソフト開発を容易にするため、プログラムを記憶するフラッシュメモリとデータを記憶するEEPROMの両方の機能を兼ね備えた不揮発性半導体記憶装置が望まれている。
そこで本発明は、書き換え可能な不揮発性メモリトランジスタが半導体基板に行列状に配置され、ワード線とビット線とで各不揮発性メモリトランジスタの書き込み、読み出しおよび消去が行われる不揮発性半導体記憶装置であって、大容量の書き換えが必要なプログラムと小容量の頻繁な書き換えが必要なデータの記憶を1種類のメモリマットで両立させることができ、小型でソフト開発が容易な不揮発性半導体記憶装置を提供することを目的としている。
請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置は、制御ゲート電極と浮遊ゲート電極の2つのゲート電極を有してなる書き換え可能な不揮発性メモリトランジスタが半導体基板に行列状に配置されてメモリマットが構成され、前記メモリマットの行を構成する不揮発性メモリトランジスタの制御ゲート電極を連結するワード線と、前記メモリマットの列を構成する不揮発性メモリトランジスタのドレイン電極を連結するビット線とで、各不揮発性メモリトランジスタの書き込み、読み出しおよび消去が行われる不揮発性半導体記憶装置であって、前記ワード線に連結される不揮発性メモリトランジスタが、当該不揮発性半導体記憶装置を制御するOSの使用する標準的なビットサイズであるワードの単位に分けられて、該ワード単位毎に前記半導体基板に分割形成されたウエルからなるワード領域内に配置されてなることを特徴としている。
上記不揮発性半導体記憶装置においては、ワード線に連結される不揮発性メモリトランジスタがワード単位毎に分けられて、該ワード単位毎に分割形成されたウエルのワード領域内に配置されている。これによって、当該不揮発性半導体記憶装置では、後述するように、特定のウエルあるいは複数のウエルを選択することで、ワード単位毎の消去も複数のワード単位を併せた一括消去も可能となる。従って、当該不揮発性半導体記憶装置は、1種類のメモリマットで、フラッシュメモリのように大容量のプログラムを一括して書き換える機能とEEPROMのように小容量の各種データをワード毎に書き換える機能とを両立させることができる。また、当該不揮発性半導体記憶装置は、EEPROMのような選択トランジスタを必要としないため、小型化が可能である。
以上のようにして、上記不揮発性半導体記憶装置は、書き換え可能な不揮発性メモリトランジスタが半導体基板に行列状に配置され、ワード線とビット線とで各不揮発性メモリトランジスタの書き込み、読み出しおよび消去が行われる不揮発性半導体記憶装置であって、大容量の書き換えが必要なプログラムと小容量の頻繁な書き換えが必要なデータの記憶を1種類のメモリマットで両立させることができ、小型でソフト開発が容易な不揮発性半導体記憶装置とすることができる。
上記不揮発性半導体記憶装置は、メモリマットの占有面積を小さくするため、例えば請求項2に記載のように、前記メモリマットの一つの行に、前記ワード領域が複数個配置されてなり、該複数個のワード領域に対して、それぞれに異なる一本のワード線が配置されてなる構成とすることができる。また、メモリマットの占有面積をより小さくするため、請求項3に記載のように、前記メモリマットの一つの行に、前記ワード領域が複数個配置されてなり、該複数個のワード領域に対して、同じ一本のワード線が配置されてなる構成としてもよい。
上記不揮発性半導体記憶装置においては、例えば請求項4に記載のように、前記ワード領域に所定電圧を印加して、該ワード領域内に配置された不揮発性メモリトランジスタのデータをまとめて消去することができる。従って、特定のウエルあるいは複数のウエルを選択して上記所定電圧を印加することで、上記した不揮発性半導体記憶装置におけるワード単位毎の消去あるいは複数のワード単位の一括消去が、選択トランジスタ無しで可能である。
また、上記不揮発性半導体記憶装置において、前記不揮発性メモリトランジスタを、前記制御ゲート電極が前記浮遊ゲート電極の上方に配置されてなる、所謂、スタックゲート型の不揮発性メモリトランジスタとする場合には、負電圧のディプレッションによるリーク電流の問題を回避するため、請求項5に記載のように、該不揮発性メモリトランジスタの書き込みデータと消去データのしきい値電圧が、正電圧に設定されてなる構成とする。
また、上記不揮発性半導体記憶装置において、前記不揮発性メモリトランジスタを、前記制御ゲート電極の一部が前記浮遊ゲート電極と並んで当該不揮発性メモリトランジスタのチャネル形成領域の上方に配置されてなる、所謂、スプリットゲート型の不揮発性メモリトランジスタとする場合には、ディプレッションによる電流をカットすることができるため、該不揮発性メモリトランジスタの書き込みデータのしきい値電圧が正電圧に設定され、消去データのしきい値電圧が負電圧に設定されてなる構成とすることも可能である。
上記不揮発性半導体記憶装置において、例えば請求項7に記載のように、前記半導体基板を、埋め込み酸化膜を有するSOI構造の半導体基板として、前記ワード領域が、前記埋め込み酸化膜に達する絶縁分離トレンチにより分割形成されてなる構成とすること好ましい。この場合には、各ワード領域の分離に要する面積が前記絶縁分離トレンチの幅に限定されるため、当該不揮発性半導体記憶装置を小型化することができる。
また、上記不揮発性半導体記憶装置において、請求項8に記載のように、前記半導体基板を、安価なバルク単結晶シリコンからなる半導体基板とする場合には、前記ワード領域が、前記バルク単結晶シリコン中に形成された逆導電型領域との界面におけるPN接合分離で分割形成されてなる構成とすることも可能である。
以上のようにして、上記不揮発性半導体記憶装置は、大容量の書き換えが必要なプログラムと小容量の頻繁な書き換えが必要なデータの記憶を1種類のメモリマットで両立させることができ、小型でソフト開発が容易な不揮発性半導体記憶装置であり、プログラムを記憶するフラッシュメモリとデータを記憶するEEPROMの両方の機能を兼ね備えた不揮発性半導体記憶装置となっている。
従って、上記不揮発性半導体記憶装置は、請求項9に記載のように、搭載面積を低減して小型化を図ると共にソフト開発を容易にすることが望まれる、車載用の電子装置に用いられて好適である。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の構成を模式的に示した図で、不揮発性半導体記憶装置100の一部分を拡大して示した上面図である。
図1に示す不揮発性半導体記憶装置100では、図中に一点鎖線で示した制御ゲート電極と浮遊ゲート電極の2つのゲート電極を有してなる書き換え可能な不揮発性メモリトランジスタTrのセルが半導体基板30に行列状に配置されて、図中に二点鎖線で示したメモリマットが構成されている。図1の不揮発性半導体記憶装置100における不揮発性メモリトランジスタTrは、図6の不揮発性メモリトランジスタ90のような制御ゲート電極7が浮遊ゲート電極5の上方に配置されてなる、所謂、スタックゲート型の不揮発性メモリトランジスタであってもよいし、図7の不揮発性メモリトランジスタ91のような制御ゲート電極17の一部が浮遊ゲート電極15と並んでチャネル形成領域11cの上方に配置されてなる、所謂、スプリットゲート型の不揮発性メモリトランジスタであってもよい。図1の不揮発性半導体記憶装置100では、メモリマットの行を構成する不揮発性メモリトランジスタTrの制御ゲート電極を連結するワード線LG1〜LG4と、メモリマットの列を構成する不揮発性メモリトランジスタTrのドレイン電極を連結するビット線LD1〜LD4とで、各不揮発性メモリトランジスタTrの書き込み、読み出しおよび消去が行われる。尚、図1に示す配線Lsは、ソース線である。
図1に示す不揮発性半導体記憶装置100は、図8に示した従来の不揮発性半導体記憶装置92と異なり、各ワード線に連結される不揮発性メモリトランジスタTrが、当該不揮発性半導体記憶装置100を制御するOSの使用する標準的なビットサイズであるワードの単位に分けられて、該ワード単位毎に半導体基板30に分割形成された図中に破線で示すウエルからなるワード領域W1〜W4内に配置されている点に特徴がある。従って、図1の不揮発性半導体記憶装置100では、図8の不揮発性半導体記憶装置92と異なり、ワード領域W1〜W4の各ウエル内には一本のワード線LG1〜LG4が通ることとなる。尚、図1では簡単化のために各ワード領域W1〜W4に配置されている4個の不揮発性メモリトランジスタTrを図示しているが、各ワード領域W1〜W4に実際に配置されている不揮発性メモリトランジスタTrの数は、一般的なワード単位のビット数で、8,16,32等の個数である。また、ワード領域W1〜W4の各ウエルには、後述するデータ消去を行うための配線LW1〜LW4が接続されている。
以上のように、図1の不揮発性半導体記憶装置100においては、ワード線LG1〜LG4に連結される不揮発性メモリトランジスタTrがワード単位毎に分けられて、該ワード単位毎に分割形成されたウエルのワード領域W1〜W4内に配置されている。これによって、当該不揮発性半導体記憶装置100では、次に示すように、特定のウエルあるいは複数のウエルを選択することで、ワード単位毎の消去も複数のワード単位を併せた一括消去も可能となる。
図2(a)〜(c)は、図1の不揮発性半導体記憶装置100におけるバイアス条件の一例を示した図で、(a)はセルC11へ書き込みする場合、(b)はワード領域W1のみ消去する場合、(c)はワード領域W1〜W4を一括消去する場合である。
図2(a)に示すように、セルC11の不揮発性メモリトランジスタTrへのデータ書き込みは、ワード線LG1とビット線LD1に、それぞれ電圧Vg,Vdを印加する。これによって、該電圧Vg,Vdでホットエレクトロンを発生させ、浮遊ゲート電極に電荷を注入して電荷を蓄積させて、セルC11への書き込みを行う。
図2(b)に示すように、ワード領域W1のセルのみを消去する場合には、ワード領域W1のウエルに接続する配線LW1のみに高電圧VPPを印加する。これによって、ワード領域W1に配置されている不揮発性メモリトランジスタTrの浮遊ゲート電極に蓄積されている電子をFNトンネル効果で引き抜き、ワード領域W1のセルを消去する。
同様に、図2(c)に示すように、ワード領域W1〜W4のセルを一括消去する場合には、ワード領域W1〜W4のウエルに接続する配線LW1〜LW4の全てに高電圧VPPを印加して、ワード領域W1〜W4の全セルを一括消去する。
以上のように、図1の不揮発性半導体記憶装置100においては、ワード領域W1〜W4に所定電圧VPPを印加して、ワード領域W1〜W4内に配置された不揮発性メモリトランジスタTrのデータをまとめて消去することができる。このように、図1の不揮発性半導体記憶装置100では、特定のウエルあるいは複数のウエルを選択して上記所定電圧VPPを印加することで、ワード単位毎の消去あるいは複数のワード単位の一括消去が、選択トランジスタ無しで可能である。
このように、図1の不揮発性半導体記憶装置100は、1種類のメモリマットで、フラッシュメモリのように大容量のプログラムを一括して書き換える機能とEEPROMのように小容量の各種データをワード毎に書き換える機能とを両立させることができる。また、図1の不揮発性半導体記憶装置100は、EEPROMのような選択トランジスタを必要としないため、小型化が可能である。
以上のようにして、図1の不揮発性半導体記憶装置100は、書き換え可能な不揮発性メモリトランジスタTrが半導体基板30に行列状に配置され、ワード線LG1〜LG4とビット線LD1〜LD4とで各不揮発性メモリトランジスタTrの書き込み、読み出しおよび消去が行われる不揮発性半導体記憶装置であって、大容量の書き換えが必要なプログラムと小容量の頻繁な書き換えが必要なデータの記憶を1種類のメモリマットで両立させることができ、小型でソフト開発が容易な不揮発性半導体記憶装置となっている。
尚、図1の不揮発性半導体記憶装置100ではウエルに所定電圧VPPを印加することでデータの消去を行っているが、ワード単位毎の消去あるいは複数のワード単位の一括消去は、この方法に限らず、例えばドレイン電極に高電圧を印加して選択的に消去するようにしてもよい。
図3(a),(b)は、それぞれ、別の不揮発性半導体記憶装置101,102の構成を模式的に示した図である。
図3(a),(b)に示す不揮発性半導体記憶装置101,102では、メモリマットの占有面積を小さくするため、メモリマットの一つの行に複数個のワード領域W1〜W3を配置した構成となっている。そして、図3(a)の不揮発性半導体記憶装置101では、複数個のワード領域W1〜W3に対して、それぞれに異なる一本のワード線LG1〜LG3が配置された構成となっている。また、図3(b)の不揮発性半導体記憶装置102では、メモリマットの占有面積をより小さくするため、複数個のワード領域W1〜W3に対して、同じ一本のワード線LG1が配置された構成となっている。図3(a),(b)に示す不揮発性半導体記憶装置101,102も、図1の不揮発性半導体記憶装置100と同様に、特定のウエルあるいは複数のウエルを選択することでワード単位毎の消去も複数のワード単位を併せた一括消去も可能である。従って、大容量の書き換えが必要なプログラムと小容量の頻繁な書き換えが必要なデータの記憶を1種類のメモリマットで両立させることができ、小型でソフト開発が容易な不揮発性半導体記憶装置とすることができる。
図4(a),(b)は、それぞれ、上記した不揮発性半導体記憶装置100〜102を構成している不揮発性メモリトランジスタTrの読み出し電圧の設定例を示した図である。
前述したように、上記不揮発性半導体記憶装置100〜102を構成している不揮発性メモリトランジスタTrは、図6の不揮発性メモリトランジスタ90のようなスタックゲート型の不揮発性メモリトランジスタであってもよいし、図7の不揮発性メモリトランジスタ91のようなスプリットゲート型の不揮発性メモリトランジスタであってもよい。しかしながら、上記不揮発性半導体記憶装置100〜102を構成する不揮発性メモリトランジスタTrをスタックゲート型の不揮発性メモリトランジスタとする場合には、負電圧のディプレッションによるリーク電流の問題を回避するため、図4(a)のように、読み出し電圧を正電圧とし、該不揮発性メモリトランジスタの書き込みデータ“1”と消去データ“0”のしきい値電圧が共に正電圧に設定されてなる構成とする。また、上記不揮発性半導体記憶装置100〜102を構成する不揮発性メモリトランジスタTrをスプリットゲート型の不揮発性メモリトランジスタとする場合には、ディプレッションによる電流をカットすることができるため、図4(b)のように、読み出し電圧を0Vとして、該不揮発性メモリトランジスタの書き込みデータ“1”のしきい値電圧が正電圧に設定され、消去データ“0”のしきい値電圧が負電圧に設定されてなる構成とすることも可能である。
図5(a)〜(d)は、図1と図3に示すワード領域W1〜W4の構成例として、それぞれ、各種半導体基板30a〜30dに形成されたワード領域Wa〜Wdを示した模式的な断面図である。
図5(a)では、図1と図3に示す半導体基板30を、埋め込み酸化膜31を有するSOI構造の半導体基板30aとして、ワード領域Waが、埋め込み酸化膜31に達する絶縁分離トレンチ32により分割形成された構成としている。この場合には、各ワード領域Waの分離に要する面積が絶縁分離トレンチ32の幅に限定されるため、当該不揮発性半導体記憶装置を小型化することが可能である。
図5(b)では、図1と図3に示す半導体基板30を、安価なバルク単結晶シリコンからなる半導体基板30bとして、ワード領域Wbが、バルク単結晶シリコン中に形成された逆導電型(N+)領域33との界面におけるPN接合分離で分割形成された構成としている。
また、図5(c)と図5(d)では、それぞれ、半導体基板30c、30d中に逆導電型(N+)埋め込み領域34が形成され、逆導電型埋め込み領域34に達する絶縁分離トレンチ35または逆導電型トレンチ埋め込み領域36で分割形成された構成としている。
図1と図3に示した不揮発性半導体記憶装置100〜102のワード領域W1〜W4として、図5(a)〜(d)に示すいずれのワード領域Wa〜Wdの構成を用いてもよい。
以上のようにして、図1と図3で例示した不揮発性半導体記憶装置100〜102は、大容量の書き換えが必要なプログラムと小容量の頻繁な書き換えが必要なデータの記憶を1種類のメモリマットで両立させることができ、小型でソフト開発が容易な不揮発性半導体記憶装置であり、プログラムを記憶するフラッシュメモリとデータを記憶するEEPROMの両方の機能を兼ね備えた不揮発性半導体記憶装置となっている。従って、上記不揮発性半導体記憶装置100〜102は、搭載面積を低減して小型化を図ると共にソフト開発を容易にすることが望まれる、車載用の電子装置に用いられて好適である。
本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の構成を模式的に示した図で、不揮発性半導体記憶装置100の一部分を拡大して示した上面図である。 (a)〜(c)は、図1の不揮発性半導体記憶装置100におけるバイアス条件の一例を示した図で、(a)はセルC11へ書き込みする場合、(b)はワード領域W1のみ消去する場合、(c)はワード領域W1〜W4を一括消去する場合である。 (a),(b)は、それぞれ、別の不揮発性半導体記憶装置101,102の構成を模式的に示した図である。 (a),(b)は、それぞれ、不揮発性半導体記憶装置100〜102を構成している不揮発性メモリトランジスタTrの読み出し電圧の設定例を示した図である。 (a)〜(d)は、図1と図3に示すワード領域W1〜W4の構成例として、それぞれ、各種半導体基板30a〜30dに形成されたワード領域Wa〜Wdを示した模式的な断面図である。 特許文献1に開示された不揮発性メモリトランジスタ90の模式的な断面構造と、データ消去時における電圧印加状態を示す図である。 特許文献2に開示された不揮発性メモリトランジスタ91の模式的な断面図である。 特許文献3に開示された好適な不揮発性半導体記憶装置92の構成を模式的に示した図である。
符号の説明
92,100〜102 不揮発性半導体記憶装置
90,91,Tr 不揮発性メモリトランジスタ
LG1〜LG4 ワード線
LD1〜LD4 ビット線
W1〜W4,Wa〜Wd ワード領域
30,30a〜30d 半導体基板

Claims (9)

  1. 制御ゲート電極と浮遊ゲート電極の2つのゲート電極を有してなる書き換え可能な不揮発性メモリトランジスタが半導体基板に行列状に配置されてメモリマットが構成され、
    前記メモリマットの行を構成する不揮発性メモリトランジスタの制御ゲート電極を連結するワード線と、前記メモリマットの列を構成する不揮発性メモリトランジスタのドレイン電極を連結するビット線とで、各不揮発性メモリトランジスタの書き込み、読み出しおよび消去が行われる不揮発性半導体記憶装置であって、
    前記ワード線に連結される不揮発性メモリトランジスタが、
    当該不揮発性半導体記憶装置を制御するOSの使用する標準的なビットサイズであるワードの単位に分けられて、
    該ワード単位毎に前記半導体基板に分割形成されたウエルからなるワード領域内に配置されてなることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 前記メモリマットの一つの行に、前記ワード領域が複数個配置されてなり、
    該複数個のワード領域に対して、それぞれに異なる一本のワード線が配置されてなることを特徴とする請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  3. 前記メモリマットの一つの行に、前記ワード領域が複数個配置されてなり、
    該複数個のワード領域に対して、同じ一本のワード線が配置されてなることを特徴とする請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. 前記ワード領域に所定電圧を印加して、該ワード領域内に配置された不揮発性メモリトランジスタのデータをまとめて消去することを特徴とする請求項1乃至Tのいずれか一項に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  5. 前記不揮発性メモリトランジスタが、前記制御ゲート電極が前記浮遊ゲート電極の上方に配置されてなる、スタックゲート型の不揮発性メモリトランジスタであり、
    該不揮発性メモリトランジスタの書き込みデータと消去データのしきい値電圧が、正電圧に設定されてなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  6. 前記不揮発性メモリトランジスタが、前記制御ゲート電極の一部が前記浮遊ゲート電極と並んで当該不揮発性メモリトランジスタのチャネル形成領域の上方に配置されてなる、スプリットゲート型の不揮発性メモリトランジスタであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  7. 前記半導体基板が、埋め込み酸化膜を有するSOI構造の半導体基板であり、
    前記ワード領域が、前記埋め込み酸化膜に達する絶縁分離トレンチにより分割形成されてなることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  8. 前記半導体基板が、バルク単結晶シリコンからなる半導体基板であり、
    前記ワード領域が、前記バルク単結晶シリコン中に形成された逆導電型領域との界面におけるPN接合分離で分割形成されてなることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  9. 前記不揮発性半導体記憶装置が、車載用の電子装置に用いられることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の不揮発性半導体記憶装置。
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