JP2009252633A - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】赤外線センサ自体を十分に冷却し、調理器具の温度を精度良く検出する。
【解決手段】トッププレート4を介して調理器具6から放射される赤外線に基づいて当該調理器具6の温度を検出する赤外線センサ16を、加熱コイル5を冷却するための冷却風を導入する冷却ダクト14の内部に配置した。赤外線センサ16に直接且つ大量の冷却風が供給されるようになる。
【選択図】図1

Description

本発明は、トッププレートを介して調理器具から放射される赤外線に基づいて当該調理器具の温度を検出する赤外線センサを備えた誘導加熱調理器に関する。
誘導加熱調理器においては、調理器具の空焚きなどによる発火、調理器具や誘導加熱調理器本体の損傷などを防止すべく、迅速に誘導加熱の出力を制御することが望まれている。これに対応して、近年では、赤外線センサを用いて調理器具の温度を検出するようにした誘導加熱調理器が考案されている。このものによれば、赤外線センサによって調理器具の温度を直接的に検出することができ、調理器具の温度に応じて誘導加熱の迅速な制御が可能である。
ところで、赤外線センサは、当該赤外線センサ自体の温度変化や当該赤外線センサ近傍の部材から放射される赤外線にも敏感に反応してしまうことから、その出力が変動してしまう場合がある。そのため、調理器具の温度を精度良く検出するためには、赤外線センサ自体やその近傍に配置された周辺部材の温度上昇を抑える必要がある。
ここで、例えば特許文献1に記載の誘導加熱調理器には、赤外線センサの近傍に配置された加熱コイルから当該赤外線センサへの磁界の影響を低減するための二重管が備えられている。この二重管は、赤外線センサの周囲側方部から加熱コイルの上面まで延びているとともに、冷却風を取り入れるための開口部を有している。そして、この開口部から二重管内を通して冷却風を流すことによって、加熱コイルの上面が冷却されるようになっている。
また、例えば特許文献2に記載の誘導加熱調理器には、赤外線センサの近傍に配置された導波管によって、調理器具から放射される赤外線をトッププレート下面から赤外線センサまで導くようになっている。そして、この導波管は、送風により強制的に空冷されるようになっている。
特開2005−302393号公報 特許第3903883号公報
しかしながら、特許文献1の誘導加熱調理器では、二重管内を流れる冷却風によって、赤外線センサ近傍の加熱コイルは十分に冷却可能であるとしても、赤外線センサ自体は間接的にしか冷却することができない。また、冷却風を開口部から二重管内に流す構成では、その風量が少なくなる。そのため、赤外線センサ自体を十分に冷却することは困難である。また、近年では、誘導加熱調理器をシステムキッチンなどの限られたスペースに収納する必要があり、より簡単な構造で赤外線センサ自体を冷却できる構成が望まれている。
また、特許文献2の誘導加熱調理器においても、赤外線センサ近傍の導波管は十分に冷却可能であるとしても、赤外線センサ自体は間接的にしか冷却することができず、十分な冷却が困難である。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、赤外線センサ自体を十分に冷却することができ、調理器具の温度を精度良く検出することができる誘導加熱調理器を提供することにある。
本発明の誘導加熱調理器は、調理器具が載置されるトッププレートと、前記調理器具を誘導加熱する加熱コイルと、前記加熱コイルを冷却するための冷却風を導入する冷却ダクトと、前記トッププレートを介して前記調理器具から放射される赤外線に基づいて当該調理器具の温度を検出する赤外線センサとを備え、前記赤外線センサは、前記冷却ダクトの内部に配置されていることに特徴を有する。
本発明の誘導加熱調理器によれば、赤外線センサを冷却ダクトの内部に配置したので、当該赤外線センサに直接且つ大量の冷却風が供給されるようになり、赤外線センサ自体を十分に冷却することができる。これにより、赤外線センサ自体の温度上昇を抑えることができ、調理器具の温度を精度良く検出することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について図1及び図2を参照して説明する。
図2は、例えばシステムキッチンに組み込まれたビルトインタイプの誘導加熱調理器1を示す縦断側面図である。この誘導加熱調理器1は、システムキッチンの天板2の下方に落とし込まれたほぼ矩形箱状の調理器本体3と、その上面に装着されたトッププレート4とを具備して構成されている。調理器本体3の前面側には、操作ダイヤル、表示部などを備えた操作パネル(図示せず)や、シーズヒータを内蔵したロースター(図示せず)などが設けられている。
誘導加熱調理器1の上面を構成するトッププレート4は、例えば透明な耐熱強化ガラス製にて平坦な矩形板状に形成されている。その上面の前方の左右2箇所には、調理器本体3内に設けられた加熱コイル5によって調理器具6(例えば、鍋やフライパンなど)を加熱可能な加熱部7が設けられている。また、図示はしないが、トッププレート4上面の後方中央には、ラジエントヒータによって調理器具を加熱可能な加熱部が設けられている。トッププレート4の後部には吸気口8及び排気口(図示せず)が設けられている。これら吸気口8及び排気口は、多数の通気孔を有するカバー部材(図示せず)により覆われている。
調理器本体3内の上部には、加熱部7の下側に位置して、耐熱樹脂製のベースプレート9が配設されている。このベースプレート9の中心部には中央孔9aが形成されている。また、ベースプレート9の上面には、中心部に中央孔5a(図1参照)を有した円盤状の加熱コイル5がベースプレート9の中央孔9aと同心となるように配置されている。ベースプレート9は、その外周縁部にて下方に突出する脚部9bと調理器本体3の内枠部材3aとの間に介装された弾性体10(例えば圧縮コイルばね)によって、上側(トッププレート4側)へ付勢されている。尚、ベースプレート9の下面には、加熱コイル5の磁束の磁路を形成するための円形のフェライト(図示せず)が、加熱コイル5と同心となるように配置されている。
加熱コイル5は、高周波電流が供給されることによって、加熱部7に載置された調理器具6を誘導加熱するようになっている。この加熱コイル5の上方には、通電によって発熱する伝熱性の板状加熱体11などが、加熱コイル5との間に間隙を有した状態で当該加熱コイル5と同心となるようにほぼ円形に配置されている。
調理器本体3内には、マイクロコンピュータを主体として構成され誘導加熱調理器1の動作全般を制御する加熱制御装置12が、加熱コイル5の下方に位置して配置されている。この加熱制御装置12は、インバータ13などを備えており、後述の赤外線センサ16などから入力される各種信号や予め記憶された制御プログラムに基づいて、インバータ13を介して加熱コイル5に供給する高周波電流を制御し、当該加熱コイル5による誘導加熱の出力を制御するようになっている。
加熱制御装置12の上方には、中空の冷却ダクト14が加熱コイル5の下方に位置して設けられている。この冷却ダクト14の上面には、ベースプレート9の中央孔9aに対向する吹出口14aと、この吹出口14aの周囲に設けられ加熱コイル5に対向する複数の吹出口14bとが設けられている。
この冷却ダクト14の吹出口14aと加熱部7の中心部との間には、上記したベースプレート9の中央孔9aを通じて上下方向に延びる空隙が形成されている。従って、加熱部7上に載置された調理器具6から放射される赤外線の一部は、この中央孔9aを通過して吹出口14aから冷却ダクト14の内部に至るようになっている。
調理器本体3内の後部には冷却ファン15が設けられている。この冷却ファン15は、吸気口8と冷却ダクト14との間に配置されており、ファンモータ15aと、このファンモータ15aによって回転されるファン15bとを備えて構成されている。そして、冷却ファン15は、ファン15bを回転させることによる送風作用によって、吸気口8から外部の空気を吸入し(図2中、矢印A参照)、吸入した空気を冷却風として冷却ダクト14内に導入する(図2中、矢印B参照)。冷却ダクト14内に導入された冷却風は、吹出口14a,14bから吹き出され(図1中、矢印C,D参照)、加熱コイル5及びその周辺の部材を経由して排気口から排出される。
このとき、吹出口14a,14bから吹き出された冷却風の一部は、加熱コイル5の近傍(特には当該加熱コイル5の上面側及び下面側)を通りながら、加熱コイル5の中心部から外周側へ向かって流れる(図1及び図2中、矢印E参照)。これにより、駆動時に銅損などの影響により高温(150℃以上)となる加熱コイル5が冷却風によって冷却されるようになっている。尚、冷却ファン15による冷却風の一部は、加熱制御装置12側にも供給されるようになっている(図2中、矢印F参照)。
上記のように設けられた冷却ダクト14の内部には、赤外線センサ16が配置されている。この赤外線センサ16は、トッププレート4を介して調理器具6から放射される赤外線に基づいて当該調理器具6の温度を検出するためのものである。次に、この赤外線センサ16の構成について図1を参照して説明する。図1は、冷却ダクト14及びその周辺の構成を概略的に示す縦断側面図である。尚、この図1では、冷却ダクト14の上方に配置されたベースプレート9、板状加熱体11などの図示は省略し、加熱コイル5のみを示す。
赤外線センサ16は、冷却ダクト14の内部において吹出口14aの直下位置、つまり、調理器具6から放射された赤外線の光路(図1中、破線で示す)上に配置されている。これにより、トッププレート4の下方において、赤外線センサ16が加熱部7に載置された調理器具6の底部に下方から対向した状態となり、トッププレート4を介して調理器具6の底部から放射される赤外線が当該赤外線センサ16に効率よく受光されるようになる。
この赤外線センサ16は、赤外線フィルタ17と、赤外線検出部18と、信号処理回路19とを一体的に備えたユニットとして構成されている。赤外線フィルタ17は、赤外線検出部18の上部に取り付けられた例えば金属製のケース20において当該赤外線検出部18に上方から対向した位置に配置されている。そして、調理器具6から放射された赤外線のうち特定波長(この場合、トッププレート4を透過可能な帯域であり、例えば3〜4μm)の赤外線を透過するようになっている。
赤外線検出部18は、この場合、熱電対型の素子(サーモパイル)で構成されており、赤外線フィルタ17を透過した赤外線を受光し、その受光した赤外線のエネルギーを電気信号に変換するようになっている。信号処理回路19は、増幅器(図示せず)を備えており、赤外線検出部18により変換された電気信号を増幅し加熱制御装置12に出力するようになっている。加熱制御装置12は、赤外線センサ16(信号処理回路19)から入力された信号に基づいて調理器具6の温度を検知するようになっている。
尚、赤外線センサ16には、当該赤外線センサ16自体の温度を検出するための温度検知センサ(図示せず)も一体的に備えられている。また、上記の赤外線検出部18により変換される電気信号の出力(Vout)は、次式により表される。
Vout=K×(σ×τ×T1−T2
K:赤外線エネルギーを電気信号に変換するための係数
σ:調理器具の赤外線放射率
τ:トッププレートの赤外線透過率
T1:調理器具の温度
T2:赤外線センサ自体の温度
次に、本実施形態の作用・効果について説明する。
上記したように、冷却ダクト14の内部には、冷却ファン15の送風作用によって、加熱コイル5を冷却するための冷却風が導入される。このとき、赤外線センサ16は、この冷却ダクト14の内部に配置されているので、当該赤外線センサ16に直接且つ大量の冷却風が供給されるようになる。従って、赤外線センサ16が冷却ダクト14の外部に配置された構成とは異なり、当該赤外線センサ16自体を十分に冷却することができる。これにより、赤外線センサ16自体の温度上昇を抑えることができ、調理器具6の温度を精度良く検出することができる。
また、赤外線センサ16は、赤外線フィルタ17と、赤外線検出部18と、信号処理回路19とを一体的に備えた構成としたので、赤外線を検出するための赤外線検出部18や当該赤外線検出部18の周辺部材(赤外線フィルタ17及び信号処理回路19)も冷却ダクト14の内部に配置される。従って、これら赤外線フィルタ17,赤外線検出部18,信号処理回路19の温度上昇を抑えることができ、これらの部材からの赤外線の放射(2次放射)を抑えることができる。これにより、赤外線検出部18は、当該赤外線検出部18自体の温度上昇や、その周辺部材からの赤外線の影響を受けにくくなり、調理器具6の温度を精度良く検出することができる。
特に、赤外線検出部18として熱電対型の素子を用いた赤外線センサ16では、赤外線のエネルギーが微弱であっても熱起電力を発生して電気信号に変換してしまう。そのため、赤外線検出部18の周辺部材(この場合、赤外線フィルタ17や信号処理回路19)に温度変化が生じると、これら周辺部材から放射される赤外線の影響によって電気信号がドリフトしてしまう問題がある。しかし、本実施形態では、このような周辺部材の温度上昇を抑えることができ、赤外線検出部18により変換される電気信号のドリフトを抑えることができる。
また、赤外線センサ16は、一体的に備えられた温度検知センサによって、当該赤外線センサ16の構成部材(この場合、赤外線フィルタ17、赤外線検出部18、信号処理回路19)の温度を検知することができ、これら構成部材の温度変化の影響を加味し誤差を極力抑えた精度の良い調理器具6の温度検知が可能となる。
また、赤外線センサ16を冷却ダクト14の内部に配置する構成では、当該赤外線センサ16を配置するためのスペースを誘導加熱調理器1の内部に新たに設ける必要がない。従って、本発明を実施することに伴い、誘導加熱調理器1をシステムキッチンなどの限られたスペースに収納することについて妨げとなることはない。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について図3を参照して説明する。尚、上述した第1の実施形態と同一の部分については説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
本実施形態では、赤外線センサ16は、冷却ダクト14の内部において吹出口14aの直下位置ではなく、当該直下位置から水平方向(図3では右方)にずれた位置に配置されている。そして、冷却ダクト14の内部において吹出口14aの直下位置には、赤外線ミラー31が配置されている。即ち、この赤外線ミラー31は、赤外線センサ16に対して水平方向(図3では左方)に離れた位置に配置されている。また、赤外線ミラー31は、赤外線センサ16と一体となったユニットを構成して、冷却ダクト14の内部に配置されている。尚、赤外線ミラー31としては、赤外線を効率良く反射するような鏡面加工が施されたミラーを用いてもよいし、このような鏡面加工が施されていない一般的なミラーを用いてもよい。また、赤外線ミラー31は、赤外線センサ16と別体に設けてもよい。
このように配置された赤外線ミラー31は、トッププレート4を介して調理器具6から放射された赤外線をほぼ水平方向(図3では右方)に反射して赤外線センサ16の赤外線検出部18(図3では図示せず)に集光させる(図3中、破線で示す光路参照)。
本実施形態によれば、赤外線センサ16を冷却ダクト14の吹出口14aの直下位置に配置した場合に比べ、調理器具6から赤外線センサ16に至る赤外線の光路が長くなり、調理器具6の広範囲から放射される赤外線を赤外線センサ16に導くことができる。これにより、赤外線センサ16が受光する赤外線のエネルギーの総量が大きくなり、赤外線センサ16による調理器具6の温度検知の感度を向上することができる。
また、赤外線ミラー31を用いて赤外線を水平方向に反射させる構成としたので、冷却ダクト14を上下方向に高く設ける必要がない。つまり、冷却ダクト14を薄く形成することができるので、当該冷却ダクト14の下方に新たなスペースを設けなくとも、加熱制御装置12などを無理なく配置することができる。
また、赤外線ミラー31は、冷却ダクト14の内部に配置されているので、冷却風によって赤外線ミラー31の温度上昇を抑えることができ、当該赤外線ミラー31自体からの赤外線の放射(2次放射)を抑えることができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について図4を参照して説明する。尚、上述した各実施形態と同一の部分については説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
本実施形態では、赤外線センサ16及び赤外線ミラー31は、冷却ダクト14の内部に配置された密閉状容器41の内部に備えられている。尚、この場合も、赤外線センサ16及び赤外線ミラー31は、一体的なユニットとして構成されている。この密閉状容器41は、加熱部7の中心部から下方に延び吹出口14aの直下位置にて水平方向(図4では右方)に折れ曲がった断面ほぼL字状の容器となっており、その奥部に赤外線センサ16が配置され、吹出口14aの直下位置に赤外線ミラー31が配置されている。これにより、これら赤外線センサ16及び赤外線ミラー31のほぼ全体が密閉状容器41によって覆われた構成となっている。
この密閉状容器41のうち、赤外線ミラー31の上方に位置する部分には開口部42が形成されており、調理器具6から放射された赤外線が、この開口部42を通って赤外線ミラー31に向かうようになっている。つまり、調理器具6から赤外線ミラー31を介して赤外線センサ16に至る赤外線の光路(図4中、破線で示す)の一部(この場合、調理器具6から放射された赤外線が密閉状容器41内に導入される部分)に開口部42が設けられた構成となっている。この開口部42はトッププレート4の下面に密着しており、これにより、密閉状容器41の内部は、ほぼ密閉された状態となっている。
冷却ファン15を用いて外部の空気を吸入し冷却ダクト14内に導入する構成では、外気中に含まれる埃やオイルミスト(調理時に飛散した霧状の油)なども一緒に冷却ダクト14内に導入されてしまう。そのため、赤外線センサ16、赤外線ミラー31などを冷却ダクト14の内部に露出した状態で配置した構成では、これら赤外線センサ16、赤外線ミラー31などの光学系の部材が埃やオイルミストなどによって汚れてしまい、赤外線の検出感度が劣化するおそれがある。しかし、本実施形態では、赤外線センサ16や赤外線ミラー31、さらには、調理器具6からの赤外線を透過するトッププレート4(加熱部7)の下面が密閉状容器41の内側に位置することから、これら光学系の部材に埃やオイルミストが付着してしまうことを防止でき、赤外線の検出感度を適切に維持することができる。
本実施形態では、上記密閉状容器41が、通気性を有し且つ埃やオイルミストを除去するフィルタ機能を有するように構成するとよい。このような構成によれば、冷却風が密閉状容器41の内部にも流れるようになり、当該密閉状容器41内部に熱がこもりにくくなる。これにより、密閉状容器41自体の温度上昇を抑えることができ、当該密閉状容器41からの赤外線の放射(2次放射)を抑えることができる。この場合、密閉状容器41は、上記のようなフィルタ機能を有していることから、密閉状容器41の内部に埃やオイルミストが進入してしまうことを阻止することができ、当該密閉状容器41内部の光学系の部材が汚れてしまうことを防止できる。
上記のようなフィルタ機能を実現する手段としては、例えば、密閉状容器41に複数の細かい孔を設けて細目の網状に形成してもよいし、密閉状容器41を樹脂成形により細目の網状に形成してもよい。
また、密閉状容器41を金属製の細目の網で形成してもよいし、細目の網状に形成した樹脂製の密閉状容器41に金属メッキを施すようにしてもよい。このような金属を用いた場合には、加熱コイル5から発生する磁気を遮蔽(磁気シールド)することができ、加熱コイル5から密閉状容器41内部の赤外線センサ16への磁界の影響を低減することができる。この場合、加熱コイル5から発生する磁気の影響により密閉状容器41の金属部分が発熱してしまうおそれがある。しかし、密閉状容器41は冷却ダクト14の内部に配置されており、冷却風によって十分に冷却可能であることから、当該密閉状容器41の発熱を抑えることができ、温度上昇や赤外線の放射を抑えることができる。
上記のようなフィルタ機能は、密閉状容器41の全体が有するように構成してもよい。また、密閉状容器41の少なくとも一部が有するように構成してもよい。この場合、トッププレート4が調理時に非常に高温となることから、当該トッププレート4の下面に密着した開口部42及びその周辺部分がフィルタ機能を有するように構成するとよい。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について図5を参照して説明する。尚、上述した各実施形態と同一の部分については説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
本実施形態では、密閉状容器41の外周部に、当該外周部に沿って冷却風を流すための冷却経路51が設けられている。この冷却経路51は、冷却ダクト14の吹出口14aから密閉状容器41の外周部に沿って当該外周部とは離間して上方に筒状に延びる筒状部52(突状部に相当)によって形成されている。また、この冷却経路51は、加熱コイル5の内側部分の中央孔5a(ベースプレート9の中央孔9a)に挿通されて当該加熱コイル5よりも高い位置まで延びており、その上端部は、冷却風を排出するための排出口53となっている。この排出口53は、加熱コイル5よりも上方で且つトッププレート4の下面とは離間した位置に設けられている。
このような構成によれば、冷却ダクト14の吹出口14aから吹き出された冷却風は、冷却経路51内を密閉状容器41の外周部に沿って上方に流れるようになる(図5中、矢印G参照)。従って、このように密閉状容器41の外周部に冷却経路51を設けた簡単な構成によって、当該密閉状容器41、さらには、密閉状容器41内部の赤外線センサ16や赤外線ミラー31を効率よく冷却することができる。
また、冷却経路51の排出口53から排出された冷却風は、トッププレート4の下面と加熱コイル5の上面との間に流れるので、これらトッププレート4や加熱コイル5を冷却することができる。
本実施形態では、1つのコイルからなる加熱コイル5を用い、この加熱コイル5の内側部分の中央孔5aに冷却経路51を設けた。このような加熱コイル5に代わり、例えば内周側と外周側の2つのコイルからなり、これら内周側と外周側のコイル部分の間(加熱コイルの内側部分)に間隙を有する多重構造の加熱コイルを用いてもよい。そして、この間隙に冷却経路を設けるようにしてもよい。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。尚、上述した各実施形態と同一の部分については説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
本実施形態では、冷却ファン15は、冷却風の風量を複数段階に調節可能に構成されており、この場合、風量が最も少ない1段階目(弱)から風量が最も多い5段階目(強)に亘って5段階に調節可能となっている。
そして、加熱制御装置12は、赤外線センサ16を駆動して調理器具6の温度検出を行う時には、3段階目(中)で冷却ファン15を駆動するようになっている。
このような構成によれば、赤外線センサ16による調理器具6の温度検出時に、当該赤外線センサ16を一定の風量(この場合、3段階目の風量)で冷却することができる。これにより、赤外線センサ16の温度が変動しにくくなり、安定した状態で調理器具6の温度検知を行うことができる。
尚、加熱制御装置12は、赤外線センサ16の駆動時に、上記3段階目ではなく、その他の段階で冷却ファン15を駆動するようにしてもよい。また、冷却ファン15を、一定の段階で駆動するのではなく、所定の範囲の段階(例えば、3段階目〜4段階目の範囲)で駆動するようにしてもよい。このような構成によれば、調理器具6の種類や材質、或いは、調理の状態などに応じて、最適な風量で赤外線センサ16を冷却することができ、より安定した状態で調理器具6の温度検知を行うことができる。
本発明の第1の実施形態を示すものであり、冷却ダクト及びその周辺の構成を概略的に示す縦断側面図 誘導加熱調理器の縦断側面図 本発明の第2の実施形態を示す図1相当図 本発明の第3の実施形態を示す図1相当図 本発明の第4の実施形態を示す図1相当図
符号の説明
図面中、1は誘導加熱調理器、4はトッププレート、5は加熱コイル、6は調理器具、12は加熱制御装置、14は冷却ダクト、15は冷却ファン、16は赤外線センサ、17は赤外線フィルタ、18は赤外線検出部、19は信号処理回路、31は赤外線ミラー、41は密閉状容器(容器)、42は開口部、51は冷却経路、52は筒状部(突状部)、53は排出口を示す。

Claims (12)

  1. 調理器具が載置されるトッププレートと、
    前記調理器具を誘導加熱する加熱コイルと、
    前記加熱コイルを冷却するための冷却風を導入する冷却ダクトと、
    前記トッププレートを介して前記調理器具から放射される赤外線に基づいて当該調理器具の温度を検出する赤外線センサとを備え、
    前記赤外線センサは、前記冷却ダクトの内部に配置されていることを特徴とする誘導加熱調理器。
  2. 前記赤外線センサは、
    特定波長の赤外線を透過する赤外線フィルタと、
    受光した赤外線のエネルギーを電気信号に変換する赤外線検出部とを一体的に備えて構成されていることを特徴とする請求項1記載の誘導加熱調理器。
  3. 前記赤外線センサは、
    受光した赤外線のエネルギーを電気信号に変換する赤外線検出部と、
    前記赤外線検出部により変換された電気信号を増幅する信号処理回路とを一体的に備えて構成されていることを特徴とする請求項1記載の誘導加熱調理器。
  4. 前記赤外線センサは、
    受光した赤外線のエネルギーを電気信号に変換する赤外線検出部と、
    前記トッププレートを介して前記調理器具から放射される赤外線を水平方向に反射して前記赤外線センサに集光させる赤外線ミラーとを備えて構成されていることを特徴とする請求項1記載の誘導加熱調理器。
  5. 前記冷却ダクトは、前記加熱コイルによる誘導加熱の出力を制御する加熱制御装置の上方に配置されていることを特徴とする請求項4記載の誘導加熱調理器。
  6. 前記赤外線センサのほぼ全体を覆い、少なくとも前記調理器具から放射される赤外線の光路に開口部を有する容器を備え、
    前記容器は、前記冷却ダクトの内部に配置されていることを特徴とする請求項1ないし5の何れかに記載の誘導加熱調理器。
  7. 前記容器の前記開口部は、前記トッププレートの下面に密着していることを特徴とする請求項6記載の誘導加熱調理器。
  8. 前記容器の少なくとも一部は、埃を除去するフィルタ機能を有することを特徴とする請求項6または7に記載の誘導加熱調理器。
  9. 前記容器の外周部に、当該外周部に沿って前記冷却風を流す冷却経路を設けたことを特徴とする請求項6ないし8の何れかに記載の誘導加熱調理器。
  10. 前記冷却経路は、前記冷却ダクトから前記容器の外周部に沿って延びる突状部によって形成されていることを特徴とする請求項9記載の誘導加熱調理器。
  11. 前記冷却経路は、
    前記加熱コイルの内側部分に設けられているとともに、
    前記加熱コイルよりも上方で且つ前記トッププレートとは離間した位置に、前記冷却風を排出するための排出口を有することを特徴とする請求項9または10に記載の誘導加熱調理器。
  12. 前記冷却風の風量を複数段階に調節可能な冷却ファンを備え、
    前記赤外線センサの駆動時には、
    前記複数段階のうち所定範囲の段階または一定の段階で前記冷却ファンを駆動することを特徴とする請求項1ないし11の何れかに記載の誘導加熱調理器。
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