JP2009250045A - 燃料残量警告装置 - Google Patents

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明久 田村
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Abstract

【課題】鞍乗型の不整地走行車両等において、エンジン性能を低下させずに、またエンジン保護及び使用性を確保しつつ、燃料残量の警告をライダーが確実に認知できる燃料残量警告装置を提供する。
【解決手段】燃料噴射装置21を備えたエンジンを搭載する車両において、燃料残量を警告する燃料残量警告装置に、燃料残量を検出する燃料残量検出手段を有した燃料タンク19と、前記燃料残量検出手段が第1の燃料残量以下であることを検出した際、第1の周期毎に所定回数の点火カットあるいは燃料カット制御を行うECM(Engine Control Module)20とを備えた。
【選択図】 図4

Description

本発明は、典型的にはオフロード走行自動二輪車や鞍乗型の不整地走行車両(ATV;All Terrain Vehicle)等において燃料残量を検出し、警告を行う燃料残量警告装置に関する。
例えばATV車は、オンロードは勿論のこと、特にオフロード或いは水辺等における過酷な走行条件でも優れた走行性能を有し、高い機動性を発揮する。その基本構成は例えば、車体フレームの前後に4つの車輪を有し、前輪相互間に操舵装置を装備すると共に車体フレームにエンジンを搭載し、その上部に燃料タンクやシート等を載置するというものである。
この種のATV車等には通常、操舵装置の上部等(ステアリングハンドルの略中央等)に燃料残量警告灯が装備されており、燃料残量が少なくなった場合にライダーに、所謂ガス欠の警告が行われるようになっている。しかし、オフロード走行中には、ライダーは路面状態に集中するあまり、警告灯に気付かず走行をし続けることがある。特にFI(Fuel Injection)仕様の車両にあっては、そのまま走行すると、唐突にエンストに至ることがある。
一方、キャブレター仕様である場合は、ガス欠前に穏やかに出力が低下するため、ガス欠が近いことをライダーが直感的に感知し易い。これに対して、FI仕様である場合は構造上、燃料が少ない場合でも通常の走行が可能であるため、ライダーは直感的にガス欠状態を感知し難いという事情があった。
そこで、特許文献1には、FI仕様車をキャブレター仕様車のフィーリングに近づけるための技術が開示されている。より詳しくは、燃料残量が少なくなったときから、燃料供給量(燃料圧力)を少しずつ減少し出力を低下させ、ライダーにガス欠を感知させるものである。
特許第2602709号公報
しかしながら、上記特許文献1には、以下のような問題点があった。即ち、燃料残量が少なくなると、常に出力性能が低下してしまう。また、空燃比がリッチの領域で運転している高負荷運転時に燃料供給量が減少すると、空燃比がリーンとなり燃焼温度が上がり過ぎて、エンジン破損の原因となる。また、実際には燃料がまだ残っている状態でもエンジン制御用のCPUがガス欠症状を作り出すため、走行不能の状態でも燃料タンク内に無駄な燃料が残る。この場合、ライダーは、燃料タンクを覗くとまだ燃料があるのにガス欠になったことに疑問を感じざるを得ない。
本発明は係る問題点を解消するためになされたものであり、鞍乗型の不整地走行車両等において、エンジン性能を低下させずに、またエンジン保護及び使用性を確保しつつ、燃料残量の警告をライダーが確実に認知できる燃料残量警告装置の提供を目的とする。
本発明の燃料残量警告装置は、燃料噴射装置を備えた内燃機関を搭載する車両において、燃料残量を警告する燃料残量警告装置であって、燃料残量を検出する燃料残量検出手段と、前記燃料残量検出手段が第1の燃料残量以下であることを検出した際、第1の周期毎に所定回数の点火カットもしくは燃料カット制御を行う制御手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の燃料残量警告装置において、前記制御手段は、前記燃料残量検出手段が前記第1の燃料残量よりも少ない第2の燃料残量以下であることを検出した際、前記第1の周期よりも短い第2の周期毎に所定回数の点火カットもしくは燃料カット制御を行うことを特徴とする。
また、本発明の燃料残量警告装置において、前記点火カットもしくは燃料カット制御を解除する警告解除手段を備えたことを特徴とする。
また、本発明の燃料残量警告装置において、前記車両は、鞍乗型車両であることを特徴とする。
また、本発明の燃料残量警告装置において、前記点火カットもしくは燃料カット制御を行う周期及びその実行期間を可変設定できるようにしたことを特徴とする。
本発明によれば、例えば鞍乗型車両において燃料残量が少なくなった場合に、所定の周期で警告制御動作、即ち所定回数の点火カットもしくは燃料カットを行うようにした。これにより、ライダーは燃料残量警告を体感できる上、エンジン性能も落とさず、エンジン保護も確保できる。
また、燃料残量の段階に応じて、警告制御動作の態様を変更することで、ライダーはエンジン挙動の変化の割合により燃料残量を段階的に把握できるため、燃料メータ等を確認する必要がなく、またライダーに対して安心感を与えることができる。
また、ライダーは、警告制御動作を任意に解除できるため、不要なエンジン挙動の変化をなくし、通常走行とすることもでき、使用性に優れる。
また、本発明は、ライダーが走行中にメータを注視し難い状況に有る場合、典型的には鞍乗型車両において特に有効である。
また、点火カットもしくは燃料カットを行う周期及びその実行期間を可変設定できるようにし、ここで例えば比較的短い実行期間を設定すればエンジン性能を落とさず、エンジン保護の実行を図ることができ、また長い実行期間とすればライダーに確実に燃料残量警告を体感させることができる。
以下、本発明の実施の形態を説明する。この実施の形態においては、本発明装置を例えば鞍乗型車両に適用した例とする。図1は、本発明に係る燃料残量警告装置を備えた鞍乗型車両の側面透視図である。なお、本図において、矢印Frは前方を、矢印Rrは後方をそれぞれ示す。
図1において、鞍乗型車両10は基本骨格を構成する鋼管製の車体フレームを備え、基本構成において、車体フレームの前部及び後部にそれぞれ一対の前輪11及び後輪12を配設し、前輪11相互間に操舵装置13を具備すると共に、前輪11及び後輪12との間の車体フレームにエンジンユニット14を搭載する。
ここで、車体フレームは、上部フレーム15A、下部フレーム15B及び前部フレーム15C等からなり、これら各フレームは車幅方向にそれぞれ左右一対配設され、クロスメンバ等によって相互に連結されることで車両の骨格を構成している。
上部フレーム15A及び下部フレーム15Bとの間には、エンジンユニット14が搭載支持される。エンジンユニット14は、例えば水冷式4サイクル単気筒のエンジン(内燃機関)を含み、その出力は、エンジンケース(クランクケース)14Aに一体に組み込まれたトランスミッションを経てドライブスプロケットに伝達される。エンジンユニット14はまた、ドライサンプ式のエンジン潤滑を行うようにしており、エンジンユニット14とは別体に不図示のオイルタンクを装備する。なお、上記ドライブスプロケットはチェーンを介して、後輪12のドリブンスプロケットと結合しており、これにより後輪12が回転駆動することになる。なお、エンジンユニット14の動作についての詳細は後述する。
上部フレーム15A上には、鞍乗型のシート16が設置される。またシート16の前方にはフロントフェンダ17が設置され、シート16の側方下側から後方にかけては、車両側面をカバーするサイドカバーと一体となったリヤフェンダ18が設置される。これらフロントフェンダ17及びリヤフェンダ18は合成樹脂材料等により成形される。
シート16の下方には、上部フレーム15Aに搭載されるかたちで燃料タンク19、ECM(Engine Control Module)20が設置される。燃料タンク19は、例えばポテンショメータからなる燃料残量の計測機構を有しており、計測した燃料残量に係る情報はECM20に通知されるように構成される。
ここで図2を用いて燃料タンク19の有する燃料残量の計測機構について説明する。図2は燃料タンク19の内部を示した図である。図2に参照されるように燃料タンク19内には、例えば回転変位を抵抗値もしくは電圧出力値(出力値)に変換するポテンショメータ191と、ポテンショメータ191の回転軸と結合する揺動桿192aの先端に付設され、燃料の液面の高さレベルに伴い上下するフロート192とを有する。このような構成においては、燃料が満タンである状態(図中、「Full」)の液面高さを基準とし、ポテンショメータ191が揺動桿192aを介して回転変位を検出することで、燃料残量を検出することができる。
具体的には燃料が十分である場合、例えばフロート192が満タンの液面高さからH1の高さにある場合は、それに応じた出力値をポテンショメータ191が出力し、燃料が少ない場合、例えばフロート192が満タンの液面高さからH1よりも大きいH2の場合は、それに応じた出力値を出力する。そして、それらの出力値はECM20に通知され、ECM20が表示装置等にその旨を表示する。なお、ポテンショメータ191は分解能に応じて燃料残量を検出することができる。
ECM20は、上記燃料残量に係る情報や車両10に設けられた各種センサからの信号を受け、後述するメータパネル27において、燃料残量表示、速度表示等を行ったり、エンジン始動制御、インジェクタの燃料噴射量の制御、スパークプラグによる点火制御等を行ったりする。なお、ECM20は具体的には例えば、CPU、ROM、RAM等を含む1ユニットとして構成される。
図1に戻り、燃料タンク19及びECM20の前方、シート16及びフロントフェンダ17の内側には、上部フレーム15Aに搭載されるかたちでエアクリーナ21が設置される。エアクリーナ21は、エンジンケース14Aの上部から延びるブリーザーホース22を接続する。
エアクリーナ21の前方には前輪11を操向するためのステアリングハンドル23及びこれを支持するステアリングシャフト24が設置される。ステアリングシャフト24は、その下端部が車両中央部における前輪11の車軸付近に位置する軸受部(操舵装置13が含む)で回転可能に軸支されており、また、エンジンユニット14側、即ち後上方に傾斜配置される。また、ステアリングシャフト24の前方にはラジエータ25が設置される。
ステアリングハンドル23は、回転可能に支持されたスロットルハンドルを有しており、ライダーによる該スロットルハンドルの操作に応じて、エンジンユニット14に含まれるスロットルバルブの開度が調整される。そして、スロットルバルブの開度に応じエンジン内部に供給されるエアクリーナ21からの空気の量が調整されることで、エンジン出力が制御される。
ステアリングハンドル23の前方にはフロントカウル26が設置される。フロントカウル26内側には、LEDやLCD等を含むメータパネル27が設置され、これにより鞍乗型車両10のライダーは、走行中等に眼下のメータパネル27を視認することで、例えば速度や燃料残量を確認することができる。
ここで図3を用いてメータパネル27について説明する。図3(A)に参照されるように、メータパネル27は合成樹脂性等により成形されたフレーム271に、液晶表示装置(LCD)272が組み込まれて構成される。フレーム271には、総走行距離の表示を切替えるための操作釦273、時刻表示を切替えるための操作釦274が配されており、更にはギヤの状態等を表示するためのLED郡275が組み込まれる。また、LCD272においては、速度表示276、燃料残量表示277、走行距離表示278等が表示される。
前述のように燃料残量は燃料タンク19内のポテンショメータ191及びECM20により計測されるが、この計測結果は燃料残量表示277において表示される。図3(B)にこの燃料残量表示の推移の様子の一例を示す。図3(B)は、ECM20がポテンショメータ191の出力値に基づき、対応付けして設定された残量レベル(1〜7)と、該レベルに対応した燃料残量表示277の表示例との関係を示した図である。本実施の形態では、ECM20が決定したレベルに応じて、燃料残量表示が段階的に減少していることが直感的に分かり易い態様で推移していくように表示される。また特にガス欠が近い場合(本例ではレベル7に対応)には、277Aに参照されるように点灯表示を行うようにしている。
図1に戻り、ここでエンジンユニット14の詳細を説明する。先述したようにエンジンユニット14は、例えば水冷式4サイクル単気筒のエンジンを採用する一方、その燃料の流入方式としては、FI(Fuel Injection)仕様を採用する。FI仕様のエンジンにおいては、エアクリーナ21から延出するインテークパイプ28からスロットルボディ29に空気が供給され、供給された空気と、スロットルボディ29に装着されたインジェクタが噴射する燃料とが混じりあい、混合気となってエンジン内に流入する。ここで混合気の流入量はスロットルバルブにより調整される。また、インジェクタは所定のタイミングで燃料を噴射するようにECM20により制御される。そして、混合気がエンジン内部に流入すると、エンジンに装着されたスパークプラグがイグニッションコイルからの電圧を受け所定のタイミングで点火を行い、混合気が燃焼される。
混合気燃焼後の排気ガスは、エンジンユニット14前方に取り付けられた排気管30によって排出される。排気管30は、前方に突出してその後、エンジンの車両幅方向の一側方側を通って車両後方へ向けて延出し、車両後方側の後輪12上でマフラ31に接続する。
次に、鞍乗型車両10の制御系について図4を用いて説明する。図4は、ECM20、各種センサ等を繋ぐ鞍乗型車両10のシステム構成を説明する図である。なお、本図において図1〜3と同様の構成要素については同符号で示し、またここでは本発明と主に関わる部位についてのみ説明し、その他の部位の説明は割愛する。
図4に参照されるようにECM20には、各種センサ及びスイッチ等が接続される。ECM20は、これらからの信号に応じて、車両における各種制御を行う。
クランクシャフトポジションセンサ(CKPセンサ)401は、クランクシャフト位置(角度)検出する。ECM20は、検出されたクランクシャフト位置信号に基づき、エンジン回転数、ピストン位置を算出し、燃料噴射、点火時期等の制御を行う。
スロットルポジションセンサ402は、スロットルボディ29内のスロットルバルブの状態(全閉、加速、全開等)を検出する。ECM20は、検出されたスロットルバルブの状態に応じて、燃料噴射、点火時期等の制御を行う。
空気圧センサ403は、インテークパイプ28或いはスロットルボディ29を流れる空気の空気圧を検出する。ECM20は、検出された空気圧に応じて、燃料噴射、点火時期等の制御を行う。
冷却液温度センサ404は、エンジン内の冷却液(クーラント液)の温度を検出する。吸気温度センサ405は、インテークパイプ28或いはスロットルボディ29を流れる空気の温度(吸気温度)を検出する。ECM20は、これら検出された温度に応じて、噴射時間の制御等を行う。
転倒(Tip Over;TO)センサ406は、鞍乗型車両10の転倒を検出する。ECM20は、転倒が検出された場合には、エンジン停止等の制御を行う。
ISCバルブ407はECM20からの信号に応じて、エンジンに吸入される空気量を変化させ、アイドリング回転数等を制御する。デフロックスイッチ408は、ECM20からの指令に応じて、デファレンシャルギヤの差動機能をロック或いは解除する。
インジェクタ409は、所謂燃料噴射装置であり、ECM20からの指令に応じて、燃料を噴射する。イグニッションコイル410は、オルタネータで発電された所定のボルトの電圧を、電磁誘導によってスパークプラグの点火に必要な数万ボルトに増幅する装置である。
警告解除スイッチ411は、以下で説明する本発明装置の主動作、即ち燃料残量に応じた点火カットもしくは燃料カット制御等のエンジン制御を行う動作を解除するためのスイッチである。警告解除スイッチ411は、ステアリングハンドル23のスロットルハンドル近傍に配置されているものとするが、例えばメータパネル27上に設ける構成であっても構わない。
以下、本発明装置の主動作について図5を用いて説明する。図5は、鞍乗型車両10において燃料残量に応じてエンジン制御する際の流れを説明するフローチャートである。なお、本制御は、ECM20が鞍乗型車両10の各部を制御することで実行される(また、本制御は、本発明でいう制御手段の処理の一例に対応する)。
まずステップS501においてECM20は、CKPセンサ401からの情報に基づき、エンジン回転がアイドル状態の回転数と限界回転数との間にあるか否か判別する。即ち、スロットルバルブがある程度開いているか否かの判別であり、典型的には、ライダーが鞍乗型車両10で走行中か否かの判別である。更に付言すれば、後述する点火カット等の制御を行うに際してアイドル状態等の回転数が低い場合には、エンストが起こり易いため、点火カット等の制御を行う前提条件を判別する意味もある。
次にステップS502においてECM20は、燃料タンク19のポテンショメータ191から、燃料残量Lを検出し、燃料残量Lが閾値L1以下で閾値L2よりも大きい値域内(L2<L≦L1)であるか否かを判別する。該値域内にない場合はステップS509に進み、値域内である場合はステップS503に進む。
ステップS503においてECM20は、警告フラグ「1」が設定されているか否かを判別する。設定されている場合はステップS501に戻り、設定されていない場合はステップS504に進む。警告フラグ「1」は、ユーザによる警告解除スイッチ411の操作に基づき設定されるものである。
ステップS504においてECM20は、エンジン制御を行う周期をT1と設定し、続いてステップS505において周期T1に対応するエンジン制御(警告制御)動作を実行する。具体的には、周期T1は点火カット又は燃料カット制御を実施する間隔であり、ECM20は周期T1毎に点火カット又は燃料カット制御を所定の実行期間だけ行うようにする。このようなエンジンの警告制御をすることで、エンジン動作状況やアクセルレスポンス等に変化が生じライダーはかかるエンジンの挙動から、わざわざメータパネル27のインジケータ類を見ることなく、体感的にガス欠状態が近いことを認知することができる。
次にステップS506においてECM20は、警告解除スイッチ411により警告制御の解除が行われたか否かを判別し、警告解除が行われた場合はステップS507に進み、警告フラグ「1」を設定し、その後ステップS508において警告制御動作の停止を行う。また、警告解除が行われていない場合はステップS501に戻る。
一方、ステップS502で、燃料残量Lが閾値L1以下で閾値L2よりも大きい値域内でなかった場合のステップS509においては、ECM20は、燃料残量Lが閾値L2以下であるか否かを判別する。閾値L2以下である場合(L≦L2)はステップS510に進み、そうでない場合はステップS501に戻る。
ステップS510においてECM20は、警告フラグ「2」が設定されているか否かを判別する。設定されている場合はステップS501に戻り、設定されていない場合はステップS511に進む。警告フラグ「2」は、ユーザによる警告解除スイッチ411の操作に基づき設定されるものである。
ステップS511においてECM20は、エンジン制御を行う周期をT2と設定する。ここで周期T2は上述の周期T1よりも短い間隔である。そしてステップS512においてECM20は、周期T2に対応するエンジン制御(警告制御)動作を実行する。具体的には、周期T2は点火カット又は燃料カット制御を実施する間隔であり、ECM20は周期T2毎に点火カット又は燃料カット制御を所定の実行期間だけ行うようにする。ここで、周期T2は周期T1よりも短い間隔であるため、周期T1のときよりも頻繁にエンジン制御がされることになる。これにより、ライダーは周期T1のときとは異なるエンジンの挙動により、更にガス欠状態が近いことを認知することができる。
次にステップS513においてECM20は、警告解除スイッチ411により警告制御の解除が行われたか否かを判別し、警告解除が行われた場合はステップS514に進み、警告フラグ「2」を設定し、その後ステップS515において警告制御の停止を行う。また、警告解除が行われていない場合はステップS501に戻る。
ここで図6はステップS505又はS512で行うエンジン制御の具体例を説明する図である。本例においては、スパークプラグによる点火カット(点火間引)の制御を行う例を示す。図6(a)は、燃料タンク19の残量を示す信号を示しており、上記閾値L1以下L2より大、又は閾値L2以下となった場合に、ECM20に通知される信号を示している。
図6(b)は、図6(a)の信号に応じて、エンジン制御(点火間引運転)を行う様子を示しており、図6(a)における閾値L1以下閾値L2より大(L2<L≦L1)の信号S1を通知された場合は、周期T1間隔で点火間引運転を所定の実行期間t1だけ行い、閾値L2以下(L≦L2)の信号S2を通知された場合は、周期T2間隔で点火間引運転を所定の実行期間t2だけ行う様子を示している。
図6(c)は、点火間引運転の具体的な態様を示しており、この例では、CKPセンサ401からの情報に基づき、6回転に2回だけスパークプラグにより点火する様子を示している。即ち、通常クランク2回転に1度の割合で点火を行うが(4サイクルエンジン)、この例のようにクランク6回転で3回行うべき点火のうち、図6(c)の点線で示すように1回の点火が間引かれる。このように、点火間引きによりエンジンの警告制御を行うことで、ライダーに対して前述のようにエンジン挙動の変化からガス欠状態を知らせることができる。なお、点火間引の回数は、本例に限るものではないが、エンジンの適正作動、車両の安全走行上問題ない範囲で行われる。
また、点火カット、即ち点火間引運転の他に、燃料カットによる手法でもエンジン警告制御を行うことができる。この場合は、インジェクタ409から所定間隔(通常クランク2回転に1度噴射)で燃料を噴射する回数を、減らす態様で対応できる。
上述のように点火カットあるいは燃料カットにより燃料残量が閾値L2以下である場合は周期T1よりも短い周期T2の間隔でエンジンの警告制御を行う態様の他に、閾値L2以下となった場合に点火間引運転をする所定の実行期間を閾値L1以下の場合よりも長くするようにしても構わない。
また、周期T1、T2、及び点火間引運転の実行期間については任意に設定(可変設定)可能であるが、周期T1、T2については比較的長めの周期を設定し(具体的には、T1;55秒、T2;40秒等)、点火間引運転の期間は短い期間を設定するようにする(具体的には、5秒等)。このように点火間引の実行期間を短くすることで、運転中のエンジン性能はほとんど落ちることなく、また燃焼悪化によるエンジンへの負荷も回避できる。また、点火間引運転の実効期間を比較的長くすることもできるが、この場合は、ライダーに確実に燃料残量警告を体感させることができる。
また、本実施の形態では、FI仕様の鞍乗型車両10について説明したが、本発明はキャブレター仕様の車両においても点火間引運転をさせることで適用できる。また、上述の説明では、点火カットもしくは燃料カットによりエンジンの警告制御を行うことを説明したが、点火カット及び燃料カットの双方によりエンジンの警告制御を行うようにしても構わない。また、上述の説明では、閾値L1、L2の2つを設定することを説明したが、二以上の多段階の閾値を設けて、エンジンの警告制御を行うようにしても構わない。
以上、本実施の形態に係る鞍乗型車両10においては、燃料残量が少なくなった場合に、所定の周期で、警告制御動作、即ち所定回数の点火カットもしくは燃料カットを比較的短い期間で行うようにした。これにより、ライダーは燃料残量警告を体感できる上、エンジン性能も落とさず、エンジン保護も確保できる。
また、燃料残量の段階に応じて、警告制御動作の態様を変更することで、ライダーはエンジン挙動の変化の割合により燃料残量を段階的に把握できるため、燃料メータ等を確認する必要がなく、またライダーに対して安心感を与えることができる。
また、ライダーは、警告解除スイッチ411により警告制御動作を任意に解除できるため、不要なエンジン挙動の変化をなくし、通常走行とすることもでき、使用性に優れる。
また、ライダーが走行中にメータを注視し難い状況に有る場合には、本発明に係る警告制御動作は特に有効であり、本実施の形態で説明した鞍乗型車両10はその典型的なものといえるが、本発明は、鞍乗型車両以外の車両、例えば自動二輪車、雪上車、水上バギー等でも好適に用いることができる。
また、点火カットもしくは燃料カットを行う周期及びその実行期間を可変設定できるようにし、比較的短い実行期間を設定すればエンジン性能を落とさず、エンジン保護の実行を図ることができ、また長い実行期間とすればライダーに確実に燃料残量警告を体感させることができる。
本発明の実施の形態に係る鞍乗型車両の側面透視図である。 本発明の実施の形態に係る鞍乗型車両が有する燃料タンクを説明する図である。 本発明の実施の形態に係る鞍乗型車両が有するメータパネルを示す図である。 本発明の実施の形態に鞍乗型車両のシステム構成を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る鞍乗型車両において燃料残量に応じてエンジン制御する際の流れを説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る鞍乗型車両で行う点火カットについて説明するための図である。
符号の説明
10 鞍乗型車両、11 前輪、12 後輪、13 操舵装置、14 エンジンユニット、14A エンジンケース(クランクケース)、15A 上部フレーム、15B 下部フレーム、15C 前部フレーム、16 シート、17 フロントフェンダ、18 リヤフェンダ、19 燃料タンク、20 ECM(Engine Control Module)、21 エアクリーナ、22 ブリーザーホース、23 ステアリングハンドル、24 ステアリングシャフト、25 ラジエータ、26 フロントカウル、27 メータパネル、28 インテークパイプ、29 スロットルボディ、30 排気管、31 マフラ、191 ポテンショメータ、192 フロート、192a 揺動桿、271 フレーム、272 液晶表示装置(LCD)、273 操作釦、274 操作釦、275 LED郡、276 速度表示、277 燃料残量表示、278 走行距離表示、401 クランクシャフトポジションセンサ(CKPセンサ)、402 スロットルポジションセンサ、403 空気圧センサ、404 冷却液温度センサ、405 吸気温度センサ、406 転倒(Tip Over;TO)センサ、407 ISCバルブ、408 デフロックスイッチ、409 インジェクタ、410 イグニッションコイル、411 警告解除スイッチ。

Claims (5)

  1. 燃料噴射装置を備えた内燃機関を搭載する車両において、燃料残量を警告する燃料残量警告装置であって、
    燃料残量を検出する燃料残量検出手段と、
    前記燃料残量検出手段が第1の燃料残量以下であることを検出した際、第1の周期毎に所定回数の点火カットもしくは燃料カット制御を行う制御手段とを備えたことを特徴とする燃料残量警告装置。
  2. 前記制御手段は、前記燃料残量検出手段が前記第1の燃料残量よりも少ない第2の燃料残量以下であることを検出した際、前記第1の周期よりも短い第2の周期毎に所定回数の点火カットもしくは燃料カット制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の燃料残量警告装置。
  3. 前記点火カットもしくは燃料カット制御を解除する警告解除手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料残量警告装置。
  4. 前記車両は、鞍乗型車両であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃料残量警告装置。
  5. 前記点火カットもしくは燃料カット制御を行う周期及びその実行期間を可変設定できるようにしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の燃料残量警告装置。
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