JP2009247951A - 破砕機 - Google Patents

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Abstract

【課題】破砕ロータの下部外周に沿って配設されたスクリーンの掃除作業、交換作業や保守作業が容易な破砕機を提供する。
【解決手段】破砕機体1内に破砕室部2を配設し、破砕室部内に被破砕物Wを破砕可能な破砕ロータ6を配設し、破砕機体に破砕ロータの下部外周面に添ってスクリーン8を配設してなり、破砕機体にスクリーンの取出口部9を配設し、スクリーンに破砕機体に配設された係合部10に係脱可能な係脱部11を設けると共にスクリーンに破砕機体に配設された受圧部12に圧接離反可能な当接部13を設け、破砕機体にスクリーンを取出案内可能な案内部14を配設してなる。
【選択図】図1

Description

本発明は例えば紙、プラスチック等の都市ゴミ、産業廃棄物等を細片に切断する破砕機に関するものである。
従来この種の破砕機として、破砕機体内に破砕室部を配設し、該破砕室部内に被破砕物を破砕可能な破砕ロータを配設し、該破砕機体に該破砕ロータの下部外周面に添ってスクリーンを配設してなり、上記破砕機体に上記スクリーンの取出口部を配設し、該スクリーンに破砕機体に配設された係合部に係脱可能な係脱部を設け、破砕機体に該スクリーンを取出案内可能な案内部を配設し、破砕機体にスクリーンに設けられた該係脱部を破砕機体に配設された該係合部に係脱させる係脱機構を設け、破砕機体に形成された固定部とスクリーンに形成された取付部とを固定可能なボルトを設けてなる構造のものが知られている。
特許第3823250号
しかしながらこれら従来構造の場合、上記スクリーンの目詰まりに伴う掃除作業、交換作業や保守作業において、スクリーンを破砕機体から取り外す場合、破砕機体とスクリーンとを固定している上記ボルトを取り外し、上記係脱機構により、スクリーンに設けられた係脱部を破砕機体に配設された係合部から離脱させ、スクリーンを破砕機体に設けられた取出口部を介して案内部により取出案内し、また、スクリーンを破砕機体に取り付ける場合、スクリーンを破砕機体に設けられた取出口部を介して案内部により挿入案内し、上記係脱機構により、スクリーンに設けられた係脱部を破砕機体に配設された係合部に係合し、破砕機体とスクリーンとを上記ボルトにより固定するようにしているため、ボルトの固定弛緩作業が伴うことによりスクリーンを取り出す作業並びに取り付ける作業が面倒であり、スクリーンが重量物であることも相まってスクリーンの掃除作業が困難となり、破砕作業能率の低下を余儀なくされているという不都合を有している。
本発明はこれらの不都合を解決することを目的とするもので、本発明のうちで、請求項1記載の発明は、破砕機体内に破砕室部を配設し、該破砕室部内に被破砕物を破砕可能な破砕ロータを配設し、該破砕機体に該破砕ロータの下部外周面に添ってスクリーンを配設してなり、上記破砕機体に上記スクリーンの取出口部を配設し、該スクリーンに破砕機体に配設された係合部に係脱可能な係脱部を設けると共にスクリーンに破砕機体に配設された受圧部に圧接離反可能な当接部を設け、破砕機体に該スクリーンを取出案内可能な案内部を配設し、破砕機体にスクリーンに設けられた該係脱部を破砕機体に配設された該係合部に係脱させると共にスクリーンに設けられた該当接部を破砕機体に配設された該受圧部に圧接離反させる作動機構を設けてなることを特徴とする破砕機にある。
又、請求項2記載の発明は、上記作動機構は、上記破砕機体に揺動アームの基部を枢着すると共に該揺動アームの先端部に上記スクリーンに配設された引掛部に係脱可能な引掛受部を設け、該破砕機体に該揺動アームを揺動運動させて上記当接部と上記圧接部とを圧接離反させる揺動機構を配設してなることを特徴とするものである。
又、請求項3記載の発明は、上記揺動機構はシリンダ機構からなり、該シリンダ機構に接続される上記当接部を上記圧接部に圧接させるための行管路内の圧力を検出する圧力センサを設け、上記スクリーンに被破砕物によって異常な圧力が掛かることにより該圧力センサが過大な圧力を検出したとき、該行管路内の圧力を低下させるように構成したことを特徴とするものである。
又、請求項4記載の発明は、上記スクリーンに上記案内部を転動可能な転動ロールを配設してなることを特徴とするものであり、又、請求項5記載の発明は、上記案内部に上記スクリーンを上記取出口部と外方位置との間で案内可能な水平案内部を設けてなることを特徴とするものであり、又、請求項6記載の発明は、上記スクリーンはフォークリフトにより取出可能に設けられていることを特徴とするものである。
本発明は上述の如く、請求項1記載の発明にあっては、上記作動機構によりスクリーンに設けられた係合部を破砕機体に配設された係合部に係脱させると共にスクリーンに設けられた当接部を破砕機体に配設された受圧部に継続して圧接させることによりスクリーンを破砕ロータの下部外周面に添って固定状態に保持することができ、ボルト等による破砕機体とスクリーンとの固定作業及び取り外し作業がなくなり、スクリーンの取り付け及び取り外しを容易に行うことができ、案内部によりスクリーンを取出口部を経て取出又は挿入案内することができ、スクリーンの掃除作業や交換作業、保守作業を能率的に行うことができ、破砕作業能率を高めることができる。
又、請求項2記載の発明にあっては、上記作動機構は、上記破砕機体に揺動アームの基部を枢着すると共に揺動アームの先端部にスクリーンに配設された引掛部に係脱可能な引掛受部を設け、破砕機体に揺動アームを揺動運動させる揺動機構を配設してなるから、作動機構を簡素化することができる。
又、請求項3記載の発明にあっては、上記揺動機構はシリンダ機構からなり、シリンダ機構に接続される上記当接部を上記圧接部に圧接させるための行管路内の圧力を検出する圧力センサを設け、上記スクリーンに被破砕物によって異常な圧力が掛かることにより圧力センサが過大な圧力を検出したとき、行管路内の圧力を低下させるように構成したから、スクリーンの損傷や劣化を抑制することができる。
又、請求項4記載の発明にあっては、上記スクリーンに案内部を転動可能な転動ロールを配設してなるから、スクリーンを円滑に取出又は挿入案内することができ、又、請求項5記載の発明にあっては、上記案内部に上記スクリーンを上記取出口部と破砕機体の外方位置との間で案内可能な水平案内部を設けてなるから、スクリーンを容易に取出又は挿入案内することができ、又、請求項5記載の発明にあっては、上記スクリーンはフォークリフトにより取出可能に設けられているから、重量物であるスクリーンを容易に取出又は挿入案内することができ、一層破砕作業能率を向上することができる。
図1乃至図9は本発明の実施の形態例を示し、1は破砕機体であって、内部に破砕室部2が形成され、破砕室部2の上方に被破砕物Wを投入するホッパー状の投入口部3を形成し、この破砕室部2内に回転軸4を回転自在に横設し、この回転軸4を回転させる図示省略の回転機構を配設し、回転軸4に被破砕物Wを破砕可能な回転刃5を有する破砕ロータ6を内装すると共に破砕機体1に回転刃5と協働して被破砕物Wを剪断破砕する固定刃7を配設し、この破砕ロータ6の下部外周面に添ってスクリーン8を配置し、破砕機体1に上記スクリーン8の取出口部9を配設して構成している。
この場合、上記スクリーン8は複数個の並列する弧状部材8a上に複数個の通穴8bを有する円弧板8cを溶接してなり、スクリーン8の底面形状は上記取出口部9から挿入される図示省略のフォークリフトの爪部上に載置可能な形状に形成されている。
10は係合部、11は係脱部であって、上記破砕機体1に横凹部状の係合部10を形成すると共に上記スクリーン8の取出方向の奥側位置に係合部10に係脱可能な軸状の係脱部11を形成している。
12は受圧部、13は当接部であって、この場合、上記破砕機体1に面状の受圧部12を形成し、上記スクリーン8の取出方向の手前側位置に該受圧部12に圧接離反可能な面板状の当接部13を形成している。
14は案内部であって、この場合、係脱部11は上記案内部14上を接触移動する案内軸部11aに形成され、かつ、スクリーン8に案内部14を転動可能な転動ロール15を複数個配設し、案内部14として、上記係脱部11を取出案内可能な斜状案内部14a及び上記スクリーン8の転動ロール15を上記取出口部9と外方位置との間で案内可能な水平案内部14bを設けて構成している。
16は作動機構であって、上記スクリーン8に設けられた係脱部11を破砕機体1に配設された係合部10に係脱させると共にスクリーン8に設けられた当接部13を破砕機体1に配設された受圧部12に圧接離反させる構造となっており、この場合、破砕機体1に揺動アーム17の基部を回転自在な枢軸18により枢着すると共に揺動アーム17の先端部に上記スクリーン8に配設された引掛部19に係脱可能な凹部状の引掛受部20を設け、破砕機体1に揺動アーム17を揺動運動させる油圧や空圧式のシリンダ機構、減速モータ等の揺動機構21、この場合、シリンダ機構を配設し、枢軸18に作動アーム22を固定突設し、作動アーム22に、この場合、シリンダ機構である揺動機構21のロッド部21aを枢着連結して構成している。
そして、図9の如く、シリンダ機構たる揺動機構21に三位置の方向切換電磁弁23を行管路24及び戻管路25を介して接続し、方向切換電磁弁23に油圧源26及びタンクTを接続し、上記当接部13を受圧部12に圧接させるための行管路24内の圧力を検出する圧力センサ27を接続し、上記スクリーン8や回転刃5への被破砕物Wの咬み込み等によってスクリーン8に異常な圧力が掛かることにより圧力センサ27が過大な圧力を検出したとき、方向電磁切換弁23を切り換えて行管路内24の圧力を低下させ、スクリーン8を係脱部11と係合部10との回転軸線を中心に逃げ揺動させることになり、また、行管路内24の圧力が適性な圧力になったとき、方向電磁切換弁23を切り換えて行管路内24の圧力を所定圧力に保持して上記当接部13を受圧部12に継続して圧接するように構成している。
28は押送部材であって、上記破砕室部2の側方に図示省略のガイド機構により往復移動自在に設けられ、投入口部3から投入されて落送されてくる被破砕物Wを破砕ロータ6に向けて斜め下向きに押送可能に構成している。
この実施の形態例は上記構成であるから、図1の如く、人為的又は自動的に、破砕機体1内の破砕室部2に投入口部3を介して、フィルム、ランナ、プラスチックラップ等の都市ゴミや産業廃棄物等の被破砕物Wを投入し、押送部材28を往復動させて被破砕物Wを破砕室部2に押送し、破砕室部2において、破砕ロータ6の回転軸4の回転により回転刃5は図中矢印方向の時計廻りに回転し、この回転刃5の回転により破砕機体1に取り付けられた固定刃7との協働により被破砕物Wを剪断破砕することになり、破砕された被破砕物Wはスクリーン8の通穴8bを介して落下し、この際、通穴8bより大きな被破砕物Wは再び上方にまわってから再度剪断破砕され、このようにして被破砕物Wの剪断破砕が行われることになる。
そして、上記破砕作業によるスクリーン8の目詰まりに伴う掃除作業、交換作業やスクリーンの保守作業において、取り外したスクリーン8を破砕機体1に取り付ける場合、図4の実線位置及び図5の如く、スクリーン8を図示省略のフォークリフトの爪部により取出口部9より案内部14に挿入案内し、上記作動機構16の揺動機構21たるシリンダ機構のロッド部21aを突出動作させると、揺動アーム17は枢軸18を中心として上向き揺動し、図6の如く、揺動アーム17に設けられた引掛受部20は引掛部19に引掛係合し、そして、図7の如く、更なる、揺動アーム17の上向き揺動及び案内部14の案内によりスクリーン8に設けられた係脱部11は破砕機体1に配設された係合部10に係合すると共に、図8の如く、作動機構16の揺動機構21たるシリンダ機構のロッド部21aの突出動作によりスクリーン8に設けられた当接部13は破砕機体1に配設された受圧部12に圧接し、この当接部13と受圧部12との圧接の継続によりスクリーン8は破砕ロータ6の下部外周面に添って固定状態に保持されることになり、そして、スクリーン8の掃除や保守作業が完了し、スクリーン8を破砕機体1から取り外す場合、揺動機構21のロッド部21aを後退動作させ、揺動アーム17を下向き揺動させると、係脱部11は係合部10から離脱し、更なる、揺動アーム17の下向き揺動により、スクリーン8は係脱部11たる案内軸部11aと案内部14との摺接及び転動ロール15と案内部14との摺接により案内部14上に載置され、更なる、揺動アーム17の下向き揺動により、引掛凹部20は引掛部19から離脱し、これにより、スクリーン8は案内部14上に解放状態で載置され、取出口部9を介してフォークリフトの爪部を挿入し、解放状態のスクリーン8をフォークリフトの爪部により持ち上げ、取出口部9より案内部14を介してスクリーン8を外部に搬出し、クレーン等を用いて引き上げ移動することになる。
従って、上記作動機構16によりスクリーン8に設けられた係脱部11を破砕機体1に配設された係合部10に係脱させると共にスクリーン8に設けられた当接部13を破砕機体1に配設された受圧部12に継続して圧接させることによりスクリーン8を破砕ロータ6の下部外周面に添って固定状態に保持することができ、ボルト等による破砕機体とスクリーンとの固定作業及び取り外し作業がなくなり、スクリーン8の取り付け及び取り外しを容易に行うことができ、案内部14によりスクリーン8を取出口部9を経て取出又は挿入案内することができ、スクリーン8の掃除作業や交換作業、保守作業を能率的に行うことができ、破砕作業能率を高めることができる。
この場合、上記作動機構16は、上記破砕機体1に揺動アーム17の基部を枢着すると共に揺動アーム17の先端部にスクリーン8に配設された引掛部19に係脱可能な引掛受部20を設け、破砕機体1に揺動アーム17を揺動運動させる揺動機構21を配設してなるから、作動機構16を簡素化することができる。
又、この場合、上記揺動機構21はシリンダ機構からなり、シリンダ機構に接続される上記当接部13を上記圧接部12に圧接させるための行管路24内の圧力を検出する圧力センサ27を設け、上記スクリーン8に被破砕物Wによって異常な圧力が掛かることにより圧力センサ27が過大な圧力を検出したとき、行管路24内の圧力を低下させるように構成したから、スクリーン8の損傷や劣化をを抑制することができ、そして、行管路内24の圧力が適性な圧力になったとき、行管路内24の圧力を所定圧力に保持して上記当接部13を受圧部12に継続して圧接することができ、破砕作業を円滑に行うことができる。
又、この場合、上記スクリーン8に案内部14を転動可能な転動ロール15を配設してなるから、スクリーン8を円滑に取出又は挿入案内することができ、又、この場合、上記案内部14に上記スクリーン8を上記取出口部9と破砕機体1の外方位置との間で案内可能な水平案内部14bを設けてなるから、スクリーン8を容易に取出又は挿入案内することができ、又、この場合、上記スクリーン8はフォークリフトにより取出可能に設けられているから、重量物であるスクリーン8を容易に取出又は挿入案内することができ、一層破砕作業能率を向上することができる。
尚、本発明は上記実施の形態例に限られるものではなく、例えば破砕機体1、破砕室部2、破砕ロータ6、スクリーン8、取出口部9、係合部10、係脱部11、案内部14、作動機構16の形状や構造並び材質等は適宜設計して変更される。
以上、所期の目的を充分達成することができる。
本発明の実施の形態例の全体側断面図である。 本発明の実施の形態例の全体平断面図である。 本発明の実施の形態例の横断面図である。 本発明の実施の形態例の側断面図である。 本発明の実施の形態例の作動状態の側断面図である。 本発明の実施の形態例の作動状態の側断面図である。 本発明の実施の形態例の作動状態の側断面図である。 本発明の実施の形態例の作動状態の側断面図である。 本発明の実施の形態例の油圧回路図である。
符号の説明
W 被破砕物
1 破砕機体
2 破砕室部
5 回転刃
6 破砕ロータ
7 固定刃
8 スクリーン
9 取出口部
10 係合部
11 係脱部
12 受圧部
13 当接部
14 案内部
14b 水平案内部
15 転動ロール
16 作動機構
17 揺動アーム
19 引掛部
20 引掛受部
21 揺動機構
24 行管路
27 圧力センサ

Claims (6)

  1. 破砕機体内に破砕室部を配設し、該破砕室部内に被破砕物を破砕可能な破砕ロータを配設し、該破砕機体に該破砕ロータの下部外周面に添ってスクリーンを配設してなり、上記破砕機体に上記スクリーンの取出口部を配設し、該スクリーンに破砕機体に配設された係合部に係脱可能な係脱部を設けると共にスクリーンに破砕機体に配設された受圧部に圧接離反可能な当接部を設け、破砕機体に該スクリーンを取出案内可能な案内部を配設し、破砕機体にスクリーンに設けられた該係脱部を破砕機体に配設された該係合部に係脱させると共にスクリーンに設けられた該当接部を破砕機体に配設された該受圧部に圧接離反させる作動機構を設けてなることを特徴とする破砕機。
  2. 上記作動機構は、上記破砕機体に揺動アームの基部を枢着すると共に該揺動アームの先端部に上記スクリーンに配設された引掛部に係脱可能な引掛受部を設け、該破砕機体に該揺動アームを揺動運動させて上記当接部と上記圧接部とを圧接離反させる揺動機構を配設してなることを特徴とする請求項1記載の破砕機。
  3. 上記揺動機構はシリンダ機構からなり、該シリンダ機構に接続される上記当接部を上記圧接部に圧接させるための行管路内の圧力を検出する圧力センサを設け、上記スクリーンに被破砕物によって異常な圧力が掛かることにより該圧力センサが過大な圧力を検出したとき、該行管路内の圧力を低下させるように構成したことを特徴とする請求項2記載の破砕機。
  4. 上記スクリーンに上記案内部を転動可能な転動ロールを配設してなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の破砕機。
  5. 上記案内部に上記スクリーンを上記取出口部と外方位置との間で案内可能な水平案内部を設けてなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の破砕機。
  6. 上記スクリーンはフォークリフトにより取出可能に設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の破砕機。
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