JP2009246032A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009246032A
JP2009246032A JP2008088601A JP2008088601A JP2009246032A JP 2009246032 A JP2009246032 A JP 2009246032A JP 2008088601 A JP2008088601 A JP 2008088601A JP 2008088601 A JP2008088601 A JP 2008088601A JP 2009246032 A JP2009246032 A JP 2009246032A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating resin
heat sink
semiconductor device
heat
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008088601A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroki Naraoka
浩喜 楢岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2008088601A priority Critical patent/JP2009246032A/ja
Publication of JP2009246032A publication Critical patent/JP2009246032A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/0001Technical content checked by a classifier
    • H01L2924/0002Not covered by any one of groups H01L24/00, H01L24/00 and H01L2224/00
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/15Details of package parts other than the semiconductor or other solid state devices to be connected
    • H01L2924/181Encapsulation
    • H01L2924/1815Shape

Abstract

【課題】中央部が凹んだ形状の被覆樹脂上に放熱板を搭載した半導体装置において、被覆樹脂と放熱板との接続の強度及び放熱性を向上する。
【解決手段】半導体装置10は、配線基板11上に搭載された半導体素子21の一部又は全体を被覆する被覆樹脂13と、被覆樹脂13上に接着材料17を介して固定された放熱板18とを備える。放熱板18は、被覆樹脂13の側から薄肉化された薄肉部18aと、被覆樹脂13の側に突出した突出部を有する厚肉部18eとを備え、厚肉部18eの突出部が被覆樹脂13と接している。
【選択図】図1

Description

本発明は、配線基板上の半導体素子を覆う被覆樹脂上に放熱用金属板が貼付されている半導体装置に関するものである。
近年、家電製品、OA機器等のセット機器に対するユーザからの多様化、多機能化の要望に応えるため、その中に組み込まれる半導体装置は高機能化、小型化が求められている。半導体装置が小型化するにつれ、内蔵する半導体素子の電気的動作に対して半導体装置の放熱性が及ぼす影響は大きくなり、重要なファクターとなっている。
これに対し、従来の主流である熱拡散体を被覆樹脂に埋め込む半導体装置の場合、熱拡散体を埋め込んだことにより熱拡散体の露出領域が狭くなるために、熱効率は低下してしまう。また、熱拡散体とボンディングワイヤとの隙間が狭くなって接触しやすくなる。これを避けるために両者の間の距離を大きくしようとすると、内部の半導体素子を被覆するために被覆樹脂厚みを厚くする必要があり、やはり放熱性の低下を招いてしまう。
これらのことを解決する従来技術としては、例えば、特許文献1に記載されている半導体装置が知られている。
図6に、特許文献1の半導体装置6の側面一部断面図を示す。半導体装置6は、配線基板1上に半導体素子(図示省略)が搭載され、また半導体素子と配線基板1上の配線パターンとがワイヤボンディングで電気的に接続されている。更に、成型金型を用いて被覆樹脂3が形成され、その被覆樹脂3上面に接着材7を介して放熱用金属板8が貼り付けられた構成となっている。このように放熱用金属板8を備えることにより半導体装置6は放熱性が向上しており、このような構成の半導体装置をヒートシンク(HS)型の半導体装置と呼ぶ。
また、配線基板1の裏面には、半導体装置6を実装するための金属ボール5が形成されている。このような構成の半導体装置は通常ボールグリッドアレイ(BGA)半導体装置と呼ばれるため、本明細書中においても以下そのように呼ぶ。
尚、HS型BGA半導体装置である半導体装置6は、図6(a)〜(g)に示すようにして製造される。
つまり、図7(a)に示す、配線パターン(図示省略)が形成された配線基板1の一方の面に、図7(b)に示すように半導体素子2を搭載する。次に、図7(c)のように、半導体素子2と配線基板1とを電気的に接続するためのワイヤボンディング4を施した後、図7(d)に示すように、半導体素子2の一部又は全体を被覆樹脂3により被覆する。
次に、図7(e)及び(f)に示すように、被覆樹脂3の表面の一部に接着剤7を介して放熱用金属板8を貼り付ける。更に、配線基板1における半導体素子2とは反対側の面に形成された外部電極(図示は省略)を、半導体素子2に対して配線パターンを介して電気的に接続する。外部電極上には、図7(g)に示す通り、金属ボール5を形成する。
尚、接着剤7としては、HS型BGAが発熱する熱を放熱用金属板8に効率良く伝導させるものを用いる。例えば、銀等の金属微粒子を含む接着剤を用いる。
このような構成を採用することにより、放熱性の低下を解消することができる。また、従来の設備インフラを最大限に利用できるため、比較的低コストに高放熱化を実現している。
特開2004−260051号公報
しかしながら、特許文献1の構成に代表される従来の半導体装置において、次のような不具合が出てきている。
つまり、前記のように、従来の半導体装置において、半導体素子を被覆する被覆樹脂上に放熱用金属板を接着することが行なわれている。しかし、放熱用金属板の被覆樹脂に対する接着の強度が低く、半導体装置から放熱用金属板が脱落する、被覆樹脂面と放熱用金属板との接触が不良になることにより放熱効率が低下する等の不具合が生じている。よって、その解決が課題となっている。
以上の課題に鑑み、本発明の目的は、被覆樹脂と放熱板との密着性が高く、放熱板の脱落、放熱性の低下等を防止することができる半導体装置を提供することである。
前記の目的を達成するため、本願発明者は、放熱板と被覆樹脂との接着強度が低下する原因について実験等により検討した。その結果、次のような知見を得た。
まず、例えば特許文献1に代表されるBGAパッケージ型半導体装置の場合、配線基板の一方の面上にのみ被覆樹脂が存在する。このため、配線基板と被覆樹脂との収縮率の差により、被覆樹脂上面の中央部が凹形状となる場合が多い。これは、実質的には配線基板の片面に形成されている被覆樹脂のみが収縮するために生じる現象であり、BGA型半導体装置の場合、避けるのは困難である。
このようにして湾曲した被覆樹脂の表面に平坦な放熱用金属板を貼り付けた場合、被覆樹脂と放熱用金属板との間隙が大きく、両者を接続させるための接着材が良好に濡れ拡がらないという不具合を生じる。この結果、被覆樹脂面に放熱用金属板を接着する接着力の低下及びそれによる半導体装置の脱落、被覆樹脂面と放熱用金属板との接触面積低下による放熱効率低下等を招くことになる。つまり、従来の半導体装置における前記の様々な不具合発生の原因は、被覆樹脂上面の形状と放熱用金属板の形状との違いにより、両者の接着面に間隙が生じることであるものと考えられる。
これについて、図面を参照してより詳しく説明する。図8(a)〜(c)は、放熱用金属板の貼り付け工程の流れを説明する図である。個々に示す例において、BGA半導体装置6の被覆樹脂3上面の形状は、先に述べたように凹形状となっている。このような凹形状は、BGA半導体装置6を構成する配線基板1、半導体素子2及び被覆樹脂3の各々の材料が有する収縮率等の物性値、厚み等のサイズ、組立工程における製造条件等のバランスの違いにより生じている。
放熱用金属板8の貼り付けを行なう際には、図8(a)に示すように、放熱用金属板8を持ち運ぶための吸着ツール9を用いて放熱用金属板8を吸着し、接着剤7が塗布された被覆樹脂3の上面に運ぶ。
次に、図8(b)に示す通り、吸着ツール9を用いて放熱用金属板8を被覆樹脂3の面上に押し付ける。これにより、放熱用金属板8は被覆樹脂3の表面形状に沿って機械的に湾曲しながら密着させられ、接着剤7が大きく濡れ広がる。
この後、吸着ツール9が離れてBGA半導体装置6が完成する。しかし、放熱用金属板8が図8(b)に示す状態から元の平坦な形状に戻る現象であるスプリングバック現象が起る。つまり、図8(c)の通り、接着剤7が放熱用金属板8と被覆樹脂3との間において引き延ばされる状態となる。更に、被覆樹脂3の上面における凹形状、接着剤7の塗布量等により、図8(d)に示す通り、スプリングバック現象が発生した場合に放熱用金属板8と被覆樹脂3との間が乖離した状態となる場合もある。
これらの結果、前述の通り、被覆樹脂3と放熱用金属板8との接着及び半導体装置6の放熱性が低下することになる。
このような知見に基づき、前記の目的を達成するため、本発明の半導体装置は、配線基板上に搭載された半導体素子の一部又は全体を被覆する被覆樹脂と、被覆樹脂上に接着材料を介して固定された放熱板とを備え、放熱板は、被覆樹脂の側から薄肉化された薄肉部と、被覆樹脂の側に突出した突出部を有する厚肉部とを備え、厚肉部の突出部が被覆樹脂と接している。
本発明の半導体装置によると、放熱板における厚肉部の突出部が被覆樹脂と直接に接触しているため、被覆樹脂から放熱板への放熱効率が向上している。また、放熱板が薄肉化された薄肉部を有していることにより、スプリングバック現象が生じにくくなり、被覆樹脂と放熱板との接着材料による密着性も向上している。
尚、放熱板が被覆樹脂の側に凸になるように湾曲していることにより、薄肉部の一部が被覆樹脂に接していることが好ましい。
このようにすると、被覆樹脂から放熱板への放熱効率が更に向上する。ここで、放熱板が薄肉部を有していることによりスプリングバック現象が生じにくいから、放熱板を湾曲させた構成が容易に実現できる。
また、厚肉部は少なくとも放熱板の周縁部に設けられ、該周縁部に設けられた厚肉部の下面が被覆樹脂に接していることが好ましい。
このようにすると、周縁部に設けられた厚肉部の下面が被覆樹脂の上面と接していることにより放熱の効率が向上していると共に、厚肉部の内側に位置する薄肉部はスプリングバック現象を生じにくくなって被覆樹脂と放熱板との接着材料による密着性が向上する。
また、放熱板は、被覆樹脂の上面よりも大きく、厚肉部は、少なくとも放熱板における被覆樹脂の上面からはみ出した周縁部に設けられ、該周縁部に設けられた厚肉部よりも内側の薄肉部の少なくとも一部が被覆樹脂と接していることも好ましい。
このようにすると、放熱板と被覆樹脂との接触面積を増加して放熱性を向上させることができると共に、被覆樹脂の側面の側にも接着材料を配置して接着の強度を高めることができる。この場合、厚肉部が有する突出部の内側の面が被覆樹脂と接していている。
また、被覆樹脂の上面に凹部が設けられ、厚肉部の一部が放熱板凸部として凹部に嵌め込まれていることが好ましい。つまり、肉厚部の有する突出部が凹部に嵌め込まれていることが好ましい。
また、放熱板に開口部が設けられ、被覆樹脂の上面の一部が放熱板の側に突出して被覆樹脂凸部を構成しており、被覆樹脂凸部は、開口部に嵌め込まれていることが好ましい。
このようにすると、放熱板と被覆樹脂との接触面積が増加し、放熱の効率が向上すると共に放熱板と被覆樹脂との接着強度を高めることができる。
また、放熱板は、エッチング工法にてハーフエッチングされることにより形成されていることが好ましい。また、放熱板は、プレス工法にて形成されていることが好ましい。
薄肉部と厚肉部とを備える放熱板の形成方法として、このようにしても良い。
本発明によれば、収縮率の差により被覆用の樹脂の中央部が凹んだ形状の半導体装置に対しても、その樹脂表面と放熱用の金属板との間隙を最小化し、被覆樹脂及び放熱板のそれぞれと接着剤との密着性を高めることができる。更に、被覆樹脂と放熱用金属板の一部が直接接触することにより、両者と接着材との密着性の影響を受けにくい半導体装置を提供することができる。
以下、本発明の各実施形態に係る半導体装置について、それぞれ図面を参照しながら説明する。尚、以下の説明中の図面において、実質的に同一の機能を有する構成要素には同一の符号を付すことにより詳しい説明は省略する場合がある。
(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態に係る半導体装置10について、図面を参照して説明する。図1(a)〜(d)は半導体装置10の構成を説明するための模式図である。
図1(a)には、半導体装置10の側面一部断面図が示されている。図1(a)に示す通り、半導体装置10は、配線基板11上に搭載された半導体素子(図1(a)には示していない)を被覆する被覆樹脂13上に接着材料17を介して放熱板18が固定されると共に、配線基板11の被覆樹脂13とは反対側の面に金属ボール15が設けられた構成を有している。
図1(d)には、被覆樹脂13によって被覆される半導体素子21について示している。つまり、配線基板11上に半導体素子21が搭載され、配線基板11上の電極と半導体素子21上の電極とが金属細線22によって電気的に接続されたワイヤボンディング方式の構成となっている。この他に、半導体素子21の配線面と、配線基板11とを向かい合わせにして接合することができるバンプ接合方式であっても良く、特に限定されるものではない。被覆樹脂13は、このような半導体素子21を被覆している。図1(a)の場合、被覆樹脂13については断面ではなく側面を示しており、そのために半導体素子21及び金属細線22は図1(a)には現れていない。
また、配線基板11は0.1〜0.5mm程度の厚さを有するものが多く、また、銅貼り両面有機基板のような2層の導体又は4層の導体からなる構成を有するものが用いられることが多い。具体的な構成は、配線密度、放熱性等の必要に応じて選択され、使い分けられる。
また、配線基板11の裏面には、半導体素子21と電気的に接続された直径0.15mm〜0.80mm程度の外部電極ランド(図示せず)が設けられている。これは、電気的接続を有利に行なうために、表層から順に金、ニッケル等のめっき処理が施されていることが好ましい。このような外部電極ランド上に、半導体装置10の実装に用いられる金属ボール15が設けられ、BGA半導体装置となっている。金属ボール15の直径は、0.3〜0.76mm程度が一般的である。
放熱板18は高い放熱効果を有することが求められ、銅材、アルミニウム材等の熱伝導率の高い金属材料を用いることが好ましい。また、酸化及び該酸化による変色等の外観への影響を防止するため、Ni(ニッケル)等によるメッキを施すことが好ましい。
また、被覆樹脂13上に放熱板18を固定するための接着材料17は、数μm〜数十μm程度の厚さがあればよい。
また、被覆樹脂13の上面は、被覆樹脂13と配線基板11との収縮率の差により、中央部が凹んだ形状となっている。これに起因するスプリングバック現象に対応するための本実施形態の半導体装置10の構造について、以下に説明する。
図1(b)及び(c)は、本実施形態の半導体装置10において用いる放熱板18の断面図及び平面図である。図1(b)及び(c)に示す通り、放熱板18は、周縁部に厚肉部18eを有すると共に、その内側が一方の面から薄肉化された薄肉部18aとなっている。このような放熱板18は、図1(a)に示す通り、その厚肉部18eが突出している側を被覆樹脂13に向けて被覆樹脂13上面に搭載される。このとき、間に介する接着材料17により固定が行なわれる。
このような構成とすると、放熱板18のうち厚肉部18eの下面が被覆樹脂13に直接(つまり、接着材料17を介することなく)接触させることができ、被覆樹脂13から放熱板18への放熱性が向上する。また、薄肉部18aについては、被覆樹脂13の側に凸になるように湾曲された形状となっている。厚さが薄くなっているため、薄肉部18aは凹状の被覆樹脂13上面に合わせて湾曲された形状から平坦な形状に戻る力が小さく、スプリングバック現象は発生しにくい。このため、被覆樹脂13と放熱板18とを接続する接着材料17に対する被覆樹脂13及び放熱板18の密着性が高まっている。スプリングバック現象により接着材料17の濡れ広がり面積が小さくなることが無いため、放熱板18が被覆樹脂13から剥がれ難い半導体装置10を得ることができる。
更に、被覆樹脂13上面の凹形状に応じて薄肉部18aを湾曲させることにより、薄肉部18aの中央付近において、接触部31として示すように、薄肉部18aと被覆樹脂13とを直接に接触させることができる。このことによっても、被覆樹脂13から放熱板18への放熱性が向上する。
また、放熱板18と被覆樹脂13とが接着材料17を介すること無く接触して放熱性が向上していることから、接着材料17として熱伝導率の良いAgペースト等の金属粉を含む高価な材料を用いることは必須ではなくなる。このため、半導体装置10のコストを低減することができる。
尚、放熱板18の作成には、例えば感光性レジストを用いた金属エッチング工法によりエッチング加工を行なえばよい。この際、材料である金属板表面の片側にのみ感光性レジストパターンを形成した後にエッチング処理、いわゆるハーフエッチング処理を施すことにより、放熱板18の一部を元の厚さの半分程度になった薄肉部18aに加工することができる。また、エッチング処理に代えて、金属板にプレス加工を施すことにより薄肉部18aを設けることもできる。
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態に係る半導体装置10aについて、図面を参照して説明する。図2(a)〜(e)は、半導体装置10aの構成を説明するための模式図である。
図2(a)には、半導体装置10aの側面一部断面図が示されている。図2(a)の半導体装置10aは、放熱板28及びその被覆樹脂13に対する搭載時の構成を除いて図1(a)に示す第1の実施形態に係る半導体装置10と同様である。よって、以下には主に本実施形態の放熱板28に関して説明する。
図2(b)及び(c)は、本実施形態の半導体装置10aにおいて用いる放熱板28の断面図及び平面図である。放熱板28は、図1(b)及び(c)に示されている第1の実施形態の放熱板18と比較すると、周縁部の厚肉部18eに加えてその内側にも厚肉部として放熱板凸部18bを備えている点において相違する。
この構造により、放熱板28を被覆樹脂13に固定すると、周縁部の厚肉部18eに加えて内側の放熱板凸部18bについても下面が接着材料17を介することなく直接に被覆樹脂13と接触する。このため、被覆樹脂13と放熱板28との接触面積が増大して放熱性が向上する。また、放熱板28の内側にも厚肉部である放熱板凸部18bが配置されているため、薄肉部18aと被覆樹脂13との間隔を一定に保ち、吸着ツールによって放熱板28を被覆樹脂13に押し付けた場合にも放熱板28の変形を容易に制御することができる。このため、接着材料17の濡れ広がりを制御し、接着性を向上することができる。また、放熱板凸部18bのために放熱板28と接着材料17との接触面積が大きくなるため、接着材料17との密着性も向上する。
尚、放熱板28において、放熱板凸部18bは一つだけ形成されていても良いし、図2(b)及び(c)に示すように複数形成されていても良い。また、図2(c)には独立した島状の放熱板凸部18bを四角形に配置した例を示しているが、これには限らない。例えば、図2(d)に示すように、棒形状のパターンであってもよいし、このような放熱板凸部18bを平行に複数配置し、周縁部の厚肉部18eと接続している構造であっても良い。更に、図2(e)に示すように、格子状のパターンとすることもできる。
(第3の実施形態)
以下、第3の実施形態に係る半導体装置10bについて、図面を参照して説明する。図3(a)〜(c)は、半導体装置10bの構成を説明するための模式図である。
図3(a)には、半導体装置10bの側面一部断面図が示されている。図3(a)の半導体装置10bは、放熱板38及びその被覆樹脂13に対する搭載時の構成を除いて図1(a)に示す第1の実施形態に係る半導体装置10と同様である。よって、以下には主に本実施形態の放熱板38に関して説明する。
図3(b)及び(c)は、本実施形態の半導体装置10bにおいて用いる放熱板38の断面図及び平面図である。放熱板38は、第2の実施形態における放熱板28と同様に、周縁部の厚肉部18eに加えてその内側にも厚肉部として放熱板凸部18bを備えている。ここでは、一つの放熱板凸部18bが設けられている。
また、被覆樹脂13の上面に、放熱板凸部18bに対応して凹んだ被覆樹脂凹部13aが設けられている。このため、放熱板38を被覆樹脂13上に固定する際、放熱板凸部18bを被覆樹脂凹部13aに嵌め込むことにより両者の接着強度を向上させることができる。また、放熱板38と被覆樹脂13との接触面積が増大するため、放熱性が向上する。
更に、放熱板凸部18bにより薄肉部18aと被覆樹脂13との間隔を一定に保ち、吸着ツールによって放熱板38を被覆樹脂13に押し付けた場合にも放熱板38の変形を容易に制御することができる。このため、接着材料17の濡れ広がりを制御し、接着性を向上することができる。
尚、以上では放熱板凸部18b及び被覆樹脂凹部13aを一組だけ設ける例を説明したが、これには限らず、複数組設けてそれぞれ嵌め込むようにしても良い。また、放熱板凸部18b及び被覆樹脂凹部13aの平面視形状についても、特に限定するものではない。
(第4の実施形態)
以下、第4の実施形態に係る半導体装置10cについて、図面を参照して説明する。図4(a)〜(c)は、半導体装置10cの構成を説明するための模式図である。
図4(a)には、半導体装置10cの側面一部断面図が示されている。図4(a)の半導体装置10cは、放熱板48及びその被覆樹脂13に対する搭載時の構成を除いて図1(a)に示す第1の実施形態に係る半導体装置10と同様である。よって、以下には主に本実施形態の放熱板48に関して説明する。
図4(b)及び(c)は、本実施形態の半導体装置10cにおいて用いる放熱板48の断面図及び平面図である。放熱板48は、第1の実施形態における放熱板18と同様に周縁部に厚肉部18eを備えると共に、薄肉部18aの中央付近を貫通する開口部18cを備えている。ここでは、一つの開口部18cが設けられている。
また、被覆樹脂13の上面に、開口部18cに対応して突出した被覆樹脂凸部13bが設けられている。このため、放熱板48を被覆樹脂13上に固定する際、開口部18cに被覆樹脂凸部13bを嵌め込むことにより両者の接着強度を向上させることができる。また、また、放熱板48と被覆樹脂13との接触面積が増大するため、放熱性が向上する。
更に、被覆樹脂凸部13bを上に向かって細くなるテーパー形状とすることにより、吸着ツールによって放熱板48を被覆樹脂13に押し付けた場合にも、放熱板48の変形を制御すると共に、放熱板18と被覆樹脂13との間隔を一定に保つことができる。このため、このため、接着材料17の濡れ広がりを制御し、接着性を向上することができる。
尚、以上では開口部18c及び被覆樹脂凸部13bを一組だけ設ける例を説明したが、これには限らず、複数組設けてそれぞれ嵌め込むようにしても良い。また、開口部18c及び被覆樹脂凸部13bの平面視形状についても、特に限定するものではない。
(第5の実施形態)
以下、第5の実施形態に係る半導体装置10dについて、図面を参照して説明する。図5(a)〜(c)は、半導体装置10dの構成を説明するための模式図である。
図5(a)には、半導体装置10dの側面一部断面図が示されている。図5(a)の半導体装置10dは、放熱板58及びその被覆樹脂13に対する搭載方法を除いて図1(a)に示す第1の実施形態に係る半導体装置10と同様である。よって、以下には主に本実施形態の放熱板58に関して説明する。
図5(b)及び(c)は、本実施形態の半導体装置10dにおいて用いる放熱板58の断面図及び平面図である。放熱板58は、第1の実施形態における放熱板18と同様に周縁部に厚肉部を備える構成である。但し、第1の実施形態において放熱板18は被覆樹脂13上面よりも小さく、厚肉部18eの下面が被覆樹脂13上面に接しているのに対し、本実施形態の放熱板58は、被覆樹脂13上面よりも大きい。そのため、放熱板58を被覆樹脂13上に搭載すると、被覆樹脂13上面の周囲にはみ出した厚肉部18dとなり、厚肉部18dの内側に被覆樹脂13が嵌め込まれる構造となる。この際、厚肉部18dの内側面が被覆樹脂13の外周面に接すると共に、薄肉部18aのうち厚肉部18d付近の部分が被覆樹脂13上面の周縁部と接する。
また、接着材料17について、放熱板58と被覆樹脂13との間に介在させるのに加えて、被覆樹脂13の外周面にも配置する(接着材料17aとして示す部分)ことができる。これにより、放熱板58と被覆樹脂13との接着強度と向上させることができる。尚、放熱板58の大きさは、接着材料17aがはみ出して放熱板58の上面に乗り上げるのを防ぐことができるように設定する。
このような構成とすることにより、被覆樹脂13から放熱板58への放熱効率を向上させると共に、被覆樹脂13と放熱板58との接着強度を向上させることができる。
以上のように、本願の第1〜第5の実施形態に係る各半導体装置10等(10及び10a〜10d)において、いずれも、接着材料17を介することなく直接に放熱板18等と被覆樹脂13とが接触する部分を有する構造である。これにより、被覆樹脂13から放熱板18等への放熱効率が向をさせることができる。またこのことから、接着材料17として接着材料17として熱伝導率の良いAgペースト等の金属粉を含む高価な材料を用いることは必須ではなくなり、半導体装置10等のコストを低減することができる。
また、放熱板18等の内側に薄肉部18aを備えているため、被覆樹脂13上面の凹形状に合わせて放熱板18等を湾曲させた場合にもスプリングバック現象は生じにくく、接着材料17の濡れ広がり面積が小さくなることが無い。そのため、放熱板18等が被覆樹脂13から剥がれ難い半導体装置10等を得ることができる。
本発明の半導体装置によると、被覆樹脂表面と放熱板との接触面積を増大し、且つ両者を接続するための接着材料に対する密着性を高めることができる構造となるため、放熱性及び接着強度が高く、収縮率の差により被覆樹脂中央部が凹んだ形状のBGA半導体装置等にも有用である。
図1(a)は本発明の第1の実施形態の放熱板に係る半導体装置を表す側面一部断面図であり、図1(b)及び(c)は該半導体装置に用いる放熱板の断面図及び平面図であり、図1(d)は前記半導体装置において配線基板上に搭載され且つ被覆樹脂に被覆される半導体素子を示す図である。 図2(a)は、本発明の第3の実施形態の放熱板に係る半導体装置を表す側面一部断面図であり、図2(b)は該半導体装置に用いる放熱板の断面図であり、図2(c)〜(e)は該放熱板の平面図の3つの例である。 図3(a)は本発明の第3の実施形態の放熱板に係る半導体装置を表す側面一部断面図であり、図3(b)及び(c)は該半導体装置に用いる放熱板の断面図及び平面図である。 図4(a)は本発明の第4の実施形態の放熱板に係る半導体装置を表す側面一部断面図であり、図4(b)及び(c)は該半導体装置に用いる放熱板の断面図及び平面図である。 図5(a)は本発明の第5の実施形態の放熱板に係る半導体装置を表す側面一部断面図であり、図5(b)及び(c)は該半導体装置に用いる放熱板の断面図及び平面図である。 図6は、従来の半導体装置の構成を説明する図である。 図7(a)〜(g)は、従来の半導体装置の製造方法を説明する図である。 図8(a)〜(d)は、従来の半導体装置における課題を説明する図である。
符号の説明
10、10a〜d 半導体装置
11 配線基板
13 被覆樹脂
13a 被覆樹脂凹部
13b 被覆樹脂凸部
15 金属ボール
17、17a 接着材料
18、28、38、48、58 放熱板
18a 薄肉部
18b 放熱板凸部
18c 開口部
18d、18e 厚肉部
21 半導体素子
22 金属細線
31 接触部

Claims (8)

  1. 配線基板上に搭載された半導体素子の一部又は全体を被覆する被覆樹脂と、
    前記被覆樹脂上に接着材料を介して固定された放熱板とを備え、
    前記放熱板は、前記被覆樹脂の側から薄肉化された薄肉部と、前記被覆樹脂の側に突出した突出部を有する厚肉部とを備え、
    前記厚肉部の前記突出部が前記被覆樹脂と接していることを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1において、
    前記放熱板が前記被覆樹脂の側に凸になるように湾曲していることにより、前記薄肉部の一部が前記被覆樹脂に接していることを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項1又は2において、
    前記厚肉部は少なくとも前記放熱板の周縁部に設けられ、
    前記周縁部に設けられた前記厚肉部の下面が前記被覆樹脂に接していることを特徴とする半導体装置。
  4. 請求項1又は2において、
    前記放熱板は、前記被覆樹脂の上面よりも大きく、
    前記厚肉部は、少なくとも前記放熱板における前記被覆樹脂の上面からはみ出した周縁部に設けられ、
    前記周縁部に設けられた前記厚肉部よりも内側の前記薄肉部の少なくとも一部が前記被覆樹脂と接していることを特徴とする半導体装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一つにおいて、
    前記被覆樹脂の上面に凹部が設けられ、
    前記厚肉部の一部が放熱板凸部として前記凹部に嵌め込まれていることを特徴とする半導体装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一つにおいて、
    前記放熱板に開口部が設けられ、
    前記被覆樹脂の上面の一部が前記放熱板の側に突出して被覆樹脂凸部を構成しており、
    前記被覆樹脂凸部は、前記開口部に嵌め込まれていることを特徴とする半導体装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一つにおいて、
    前記放熱板は、エッチング工法にてハーフエッチングされることにより形成されていることを特徴とする半導体装置
  8. 請求項1〜6のいずれか一つにおいて、
    前記放熱板は、プレス工法にて形成されていることを特徴とする半導体装置。
JP2008088601A 2008-03-28 2008-03-28 半導体装置 Pending JP2009246032A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008088601A JP2009246032A (ja) 2008-03-28 2008-03-28 半導体装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008088601A JP2009246032A (ja) 2008-03-28 2008-03-28 半導体装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009246032A true JP2009246032A (ja) 2009-10-22

Family

ID=41307626

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008088601A Pending JP2009246032A (ja) 2008-03-28 2008-03-28 半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009246032A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012033559A (ja) * 2010-07-28 2012-02-16 J Devices:Kk 半導体装置
JP2013258334A (ja) * 2012-06-13 2013-12-26 Denso Corp 半導体装置及びその製造方法
WO2015146917A1 (ja) * 2014-03-28 2015-10-01 昭和電工株式会社 ヒートシンク及び電子部品
JP2022081373A (ja) * 2020-11-19 2022-05-31 ▲き▼邦科技股▲分▼有限公司 回路基板

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012033559A (ja) * 2010-07-28 2012-02-16 J Devices:Kk 半導体装置
US9059143B2 (en) 2010-07-28 2015-06-16 J-Devices Corporation Semiconductor device
KR101757478B1 (ko) * 2010-07-28 2017-07-12 가부시키가이샤 제이디바이스 반도체 장치
JP2013258334A (ja) * 2012-06-13 2013-12-26 Denso Corp 半導体装置及びその製造方法
WO2015146917A1 (ja) * 2014-03-28 2015-10-01 昭和電工株式会社 ヒートシンク及び電子部品
JP2022081373A (ja) * 2020-11-19 2022-05-31 ▲き▼邦科技股▲分▼有限公司 回路基板
JP7208280B2 (ja) 2020-11-19 2023-01-18 ▲き▼邦科技股▲分▼有限公司 回路基板

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9000474B2 (en) Wiring substrate, light emitting device, and manufacturing method of wiring substrate
US6900535B2 (en) BGA/LGA with built in heat slug/spreader
TWI521653B (zh) Semiconductor device
JP3947750B2 (ja) 半導体装置の製造方法及び半導体装置
TWI741021B (zh) 導線架及電子組件裝置
JP2001284523A (ja) 半導体パッケージ
TW201123384A (en) Semiconductor package
JP2009246032A (ja) 半導体装置
JP2000138317A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2014078658A (ja) 半導体パッケージ用基板、及びその製造方法
TW200816407A (en) Window manufacture method of semiconductor package type printed circuit board
JP2008501246A (ja) 表面実装のためのフロント接点の形成
US7791084B2 (en) Package with overlapping devices
JP2011077164A (ja) 半導体発光装置
JP2011146513A (ja) 半導体装置
JP2006237503A (ja) 半導体装置およびその製造方法
TW200416988A (en) Package and manufacturing method thereof
JPH11307694A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2010087442A (ja) 半導体装置及びその製造方法
TWI283472B (en) Chip package having a slot type metal film carrying a wire-bonding chip
JP4137981B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2009130019A (ja) 半導体装置
JP2013084858A (ja) リードフレームおよびその製造方法
TWI360216B (en) Package substrate with high heat dissipation capab
JP2007234683A (ja) 半導体装置およびその製造方法