次に、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態の保健指導支援システムの構成を示すブロック図である。
本発明の実施の形態の保健指導支援システムは、管理者端末装置100、指導者端末装置200、参加者端末装置300及びサーバ400を備える。管理者端末装置100、指導者端末装置200、参加者端末装置300及びサーバ400は、ネットワーク500を介して接続されている。
管理者端末装置100、指導者端末装置200及び参加者端末装置300は、各々、プロセッサ、メモリ、通信インターフェース及びユーザインターフェースを備える計算機である。なお、これらの端末装置は、アプリケーションプログラム(例えば、ウェブブラウザ)が動作するPDAや携帯電話機等の携帯端末であってもよい。
サーバ400は、プロセッサ、メモリ、記憶装置及び通信インターフェースを備える計算機である。サーバ400には、初期準備処理手段M1、参加準備処理手段M2、参加者データ入力・閲覧処理手段M3、介入指導処理手段M4、イベント設定手段M5及びPDAデータ登録手段M6を備える。これらの各機能は、メモリに格納されたプログラムによって提供される。
サーバ400の記憶装置には、指導者管理データベースD1、定型文言データベースD2、定期イベントデータベースD3、参加者管理データベースD4、減量記録データベースD5、指導記録データベースD6、問診結果データベースD7、個人別行動目標データベースD8、食事カロリーデータベースD9、運動カロリーデータベースD10、パラメータ設定データベースD11、個人別減量目標データベースD12及び問診情報データベースD13が格納される。
指導者管理データベースD1は、本実施の形態の保健指導支援システムによる保健指導を実施する指導者の識別子やパスワード、氏名などの情報が格納される。
定型文言データベースD2は、図3に示すように、本実施の形態の保健指導支援システムによる保健指導において用いられる定型文言の情報が格納される。
定期イベントデータベースD3は、図4に示すように、本実施の形態の保健指導支援システムによる保健指導における定期イベントの情報が格納される。
参加者管理データベースD4は、図5に示すように、本実施の形態の保健指導支援システムによる保健指導を受ける参加者の情報が格納される。
減量記録データベースD5は、図6に示すように、本実施の形態の保健指導支援システムによる保健指導の参加者の減量の情報が格納される。
指導記録データベースD6は、図7に示すように、本実施の形態の保健指導支援システムによる保健指導の履歴の情報が格納される。
問診結果データベースD7は、図8に示すように、本実施の形態の保健指導支援システムによる保健指導の参加者への問診によって得られた情報が格納される。
個人別行動目標データベースD8は、図9に示すように、本実施の形態の保健指導支援システムによる保健指導の参加者の行動目標の情報が格納される。
食事カロリーデータベースD9は、図10に示すように、本実施の形態の保健指導支援システムによる保健指導に用いられる食事メニューの情報が格納される。
運動カロリーデータベースD10は、図11に示すように、本実施の形態の保健指導支援システムによる保健指導に用いられる運動メニューの情報が格納される。
パラメータ設定データベースD11は、図12に示すように、本実施の形態の保健指導支援システムによって使用される各種パラメータが格納される。
個人別減量目標データベースD12は、図13に示すように、本実施の形態の保健指導支援システムによる保健指導の参加者の減量目標の情報が格納される。
問診情報データベースD13は、図14に示すように、本実施の形態の保健指導支援システムによる保健指導の参加者へ問診すべき情報が格納される。
図2は、本発明の実施の形態の保健指導支援システムによる処理の概要を示すフローチャートである。
まず、本実施の形態の保健指導支援システムによる保健指導の参加者による自己の情報の入力を受け付ける(図21参照)。入力された参加者の情報は参加者管理データベースD4に登録される(M22、図19参照)。
次に、サーバ400は、入力された参加者の情報に対応する問診情報を、問診情報データバースD13から抽出し、抽出された問診情報を参加者端末装置300へ送る。問診の内容は、所定のカロリー(例えば、100kcal)の行動目標に関係している。行動目標は、食事カテゴリ又は運動カテゴリに関係する。行動目標には、「主食は多いか」、「酒を飲むか」、「間食をするか」等の食事のカテゴリに含まれる目標と、「毎日30分以上歩くか」、「日常的にスポーツをするか」等の運動のカテゴリに含まれる目標とが含まれる。
参加者端末装置300は、問診情報に対する回答、及び各問診に関係するカテゴリを目標にするかの意思の入力を受け付ける(図22参照)。入力された問診に対する回答は、問診結果データベースD7に登録される(M22、図19参照)。
このような保健指導では、行動目標(減量メニュー)の選択肢が多ければ、参加者の多様なニーズに対応可能になるが、行動目標の選択に時間がかかる問題があった。しかし、本実施の形態の保健指導支援システムでは、カテゴリ毎に参加者の意思を保存することによって、参加者が目標にする意思を表明したカテゴリの行動目標のみを行動目標の選択範囲とすることによって、参加者が行動目標を効率よく選択できる。
次に、サーバ400は、参加者管理データベースD4に登録された参加者の情報、及び、問診結果データベースD7に登録された問診に対する回答を参照して、その参加者に適する食事メニューを食事カロリーデータベースD9から選択し、その参加者に適する運動メニューを運動カロリーデータベースD10から選択し、選択された食事メニュー及び運動メニューを参加者端末装置300に送信する。
これらの食事カロリーデータベースD9に格納されている食事メニュー、及び運動カロリーデータベースD10に格納されている運動メニューは所定のカロリー(例えば、100kcal)毎に、運動量及び食事量(食事を減らす量)が設定されている。なお、同じ運動でも、参加者の身体的特徴(例えば、体重によって消費カロリーが変わること)から、参加者管理データベースD4に登録された参加者情報を参照して、所定の消費カロリー毎の運動量が計算される。
参加者端末装置300は、送信された食事メニュー及び運動メニューを、減量メニューとして参加者に提示する(図23参照)。参加者端末装置300は、参加者からの目標体重の入力を受け付ける(図24参照)。
減量メニューの選択時には、問診結果データベースD7に登録された問診結果を参照し、参加者が目標にする意思を表明した(参加者が実施できる)減量メニューを選択する。また、目標体重を達成するために1日に必要なカロリーの減少量を計算し、計算されたカロリーを満たす数の減量メニューを選択させる。
このような保健指導では、参加者が個別に行動目標を設定していたため、行動目標の実施状況を個別に評価する必要があった。しかし、本実施の形態の保健指導支援システムでは、全参加者が一定のカロリーの共通した減量メニューに従って行動目標を設定するので、行動目標の実施を均一な尺度で評価することができ、保健指導を効率化することができ、指導者による保健指導のばらつきを抑えることができる。
参加者端末装置300は、参加者による食事メニュー及び運動メニューの選択を受け付ける(図25参照)。これらの入力された目標体重、選択された食事メニュー及び選択された運動メニューによって、その参加者の減量プログラムが決定される。これらの入力された目標体重は、個人別減量目標データベースD12に登録され、選択された食事メニュー及び運動メニューは、個人別行動目標データベースD8に登録される(M22、図19、図20参照)。
次に、参加者端末装置300は、参加者の日々のデータ(体重、減量メニューの実行状態)の入力を受け付ける(図27参照)。入力されたデータは、減量記録データベースD5に登録される(M3、図26参照)。
次に、サーバ400は、所定のタイミングで(例えば、所定の期間毎に繰り返して)、減量記録データベースD5に登録されたデータが、定期イベントデータベースD3に登録されているイベントと合致するかを判定する(M42)。なお、この判定周期は、前記参加者の生活周期と異なる周期で設定するとよい。例えば、通常、人間の生活は1週間周期で休日が設定されており、休日は平日と生活パターンが異なる。例えば、生活パターン(7日周期)と異なる10日周期でイベントを検出するとよい。データの判定結果は、指導記録データベースD6に登録される。
この定期イベントデータベースD3に登録されているイベントは、本実施の形態の保健指導支援システムの立ち上げ時に予め設定される。また、指導記録データベースD6には、指導者が定型文言データベースD2に記録された指導の内容(例えば、電子メールの本文)から変更して実際に指導した内容も登録されている。定期イベント編集処理(M53、図37参照)は、この指導記録データベースD6に登録された指導の変更内容を参照して、変更すべき定型文言や新たにイベントとすべき参加者のデータの変化を抽出し、定型文言データベースD2や定期イベントデータベースD3を更新する。
次に、サーバ400は、参加者が入力したデータの判定結果を指導記録データベースD6から抽出し、抽出された判定結果を指導者端末装置200に送信する。指導者端末装置200は、受信した判定結果を表示する(M4、図33参照)。
次に、指導者は、表示された判定結果に基づいて、なすべきと判断した指導を実行する。この指導の実行は、指導者が本実施の形態の保健指導支援システムを用いて、電子メール等の手段によってなすこともでき、指導者が本実施の形態の保健指導支援システムを用いずに、電話等の手段によってなすこともできる。
そして、指導者端末装置200は、指導者がなすべきと判断した指導の実行の指示を受け付け、入力された指導の実行の指示から、指導の記録を生成する。また、指導者端末装置200は、指導者がなした指導の記録の入力を受け付ける(M4)。これらの生成された及び入力された指導の記録は、指導記録データベースD6に登録される。なお、本実施の形態の保健指導支援システムを介さずに(例えば、電話又は面談によって)指導を実施した場合、指導者が指導内容を入力し、入力された指導内容を指導記録データベースD6に登録する。
本実施の形態の保健指導支援システムでは、保健指導の内容を一元的に管理できるので、保健指導の履歴が必要な場合に、参加者に対する指導実績を漏れなく効率的に抽出することができる。
次に、本実施の形態の各データベースの構成について説明する。
図3は、本実施の形態の定型文言データベースD2の構成を示す説明図である。
定型文言データベースD2は、本実施の形態の保健指導支援システムによって行われる保健指導(例えば、参加者に送信される電子メール)の内容が登録されるデータベースである。定型文言データベースD2は、文言の識別子D201、タイトルD202及び本文D203が含まれる。
文言の識別子D201には、保健指導に用いられる文言を一意に識別するための識別子が登録される。タイトルD202には、参加者宛てに送信されるメールの題名として使用される文言が登録される。
本文D203には、保健指導に使用される文言が登録される。本文D203に登録される保健指導に使用される文言には、参加者宛てに送信されるメールの本文として使用される文言(識別子の最初が”P”であるもの)と、指導者に対してイベントチェックの結果を表示する際に使用される文言(識別子の最初が”S”であるもの)が含まれ、両者は識別子D201によって区別可能に分類されている。
図4は、本実施の形態の定期イベントデータベースD3の構成を示す説明図である。
定期イベントデータベースD3は、参加者の状態(減量メニューの実施状況、体重の変化、参加者の回答状況等)から、指導が必要と判定されるイベントが格納されるデータベースである。定期イベントデータベースD3は、イベントの識別子D301、タイミングD302、条件D303、イベント内容D304、参加者メール文言の識別子D305及び指導者文言の識別子D306を含む。
イベントの識別子D301には、イベントを一意に識別するための識別子が登録される。タイミングD302には、イベントであると判定される時間的条件が登録される。なお、時間的条件を規定しないイベント(条件D303を満たせば何時でも発生するイベント)の場合は、タイミングD302に「随時」と登録される。
条件D303には、イベントであると判定される条件(時間的条件以外)が登録される。条件D303のうち「介入判定OK」とは、介入判定処理のステップ484(図30参照)において、保健指導をすべきと判定された場合に設定されるデータである。
イベント内容D304には、このイベントに対して行われるアクションが登録される。すなわち、タイミングD302及び条件D303に登録された条件が満たされた場合、イベントが検出され、イベント内容D304に登録された指導が行われる。
参加者メール文言の識別子D305には、定型文言データベースD2の本文D203に登録されている文言のうち、参加者宛てに送信されるメールの本文として使用される文言の識別子が登録される。指導者文言の識別子D306には、定型文言データベースD2の本文D203に登録されている文言のうち、指導者に対してイベントチェックの結果を表示する際に使用される文言の識別子が登録される。
条件D303に登録されている条件の中で、X日目目標とは、減量期間終了時に目標を達成するためにX日目に到達すべき体重であり、下式によって計算される。
開始時体重−((開始時体重−目標体重)×X/減量期間)
例えば、開始時に80kgの体重を90日間で3.5kg減量する目標を有する参加者の10日目の目標体重は、
80−((80−76.5)×10/90)=79.611[kg]
となり、20日目の目標体重は、
80−((80−76.5)×20/90)=79.222[kg]
となる。
定期イベントデータベースD3では、減量メニュー実施率を条件D303に設定することができる。これによって、参加者によって選択された減量メニューを実施できているか否か、システムが判断するので、実施できていない場合に減量メニューの変更を提案できる。これによって、指導者による判断のばらつきを抑制しつつ、参加者の減量経過に応じた適切かつ均質な指導を提供することができる。
図5は、本実施の形態の参加者管理データベースD4の構成を示す説明図である。
参加者管理データベースD4は、本実施の形態の保健指導支援システムによる保健指導に参加する者の情報が登録されるデータベースである。参加者管理データベースD4は、参加者の識別子D401、氏名D402、性別D403、生年月日D404、メールアドレスD405、指導者の識別子D406、パスワードD407、身長D408及び体重D409を含む。
識別子D401には、参加者を識別するための一意の識別子が登録される。参加者の識別子D401は、本実施の形態の保健指導支援システムにおいて、この参加者のデータを識別するために使用される。また、参加者の識別子D401は、パスワードD405と共に、この参加者が、本実施の形態の保健指導支援システムにアクセスするときに用いられる。
氏名D402には参加者の氏名が、性別D403には参加者の性別が、生年月日D404には参加者の生年月日が、メールアドレスD405には参加者のメールアドレスが登録される。
指導者の識別子D406には、この参加者を担当する指導者を識別するための一意なの識別子が登録される。パスワードD407には、参加者が本実施の形態の保健指導支援システムにアクセスするときに照合されるパスワードが登録される。身長D408及び体重D409には、参加者の指導開始時の身長及び体重が登録される。
図6は、本実施の形態の減量記録データベースD5の構成を示す説明図である。
減量記録データベースD5は、参加者に選択された減量メニューの実施状況が登録されるデータベースである。減量記録データベースD5は、参加者の識別子D501、日付D502、体重D503、連番1の実施状況D504、連番2の実施状況D505、連番3の実施状況D506及び連番4の実施状況D507が含まれる。
参加者の識別子D501には、この減量メニューを実施すべき参加者の識別子が登録され、参加者管理データベースD4の識別子D401と共通の識別子が使用される。日付D502には、この減量メニューを実施した又は実施しなかった年月日が登録される。体重D803には、日付D502によって示される日の参加者の体重が登録される。
連番1の実施状況D504、連番2の実施状況D505、連番3の実施状況D506及び連番4の実施状況D507には、各連続番号で示される減量メニューの実施時期が登録される。減量記録データベースD5で用いられる連続番号は、個人別行動目標データベースD8の連番D803に登録された連続番号と共通する番号が使用される。
減量メニューの実施状況には、この連続番号で示される減量メニューの実施状況が登録される。例えば、この連続番号で示される減量メニューが実施されていれば”1”が、減量メニューが実施されていなければ”2”が、各減量メニューの実施状況に登録される。
図7は、本実施の形態の指導記録データベースD6の構成を示す説明図である。
本実施の形態の指導記録データベースD6は、本実施の形態の保健指導支援システムによって実施された(又は、実施されるべき)保健指導の履歴が登録されるデータベースである。指導記録データベースD6は、指導記録の識別子D601、対象参加者の識別子D602、実施指導者の識別子D603、実施日時D604、種別D605、関連イベントの識別子D606、イベント発生日時D607、指導内容D608、メールタイトルD609、メール本文D610、状態D611及びチェック結果表示フラグD612を含む。
指導記録の識別子D601には、実施された保健指導の記録を一意に識別するための識別子が登録される。対象参加者の識別子D602には、この保健指導が実施された参加者の識別子が登録され、参加者管理データベースD4の識別子D401と共通の識別子が使用される。
実施指導者の識別子D603には、この保健指導を実施した指導者の識別子が登録され、参加者管理データベースD4の識別子D406と共通の識別子が使用される。なお、実施指導者の識別子D603がNULLである場合は、この保健指導支援システムが自動的に実施した保健指導であることを示す。
実施日時D604には、この保健指導を実施した日及び時刻が登録される。具体的には、この保健指導支援システムが作成した電子メールを送信した日時、指導者が手動で入力した電子メールを送信した日時、又は、参加者との面談が実施された日時、等が登録される
種別D605には、実施された保健指導の種別が登録される。例えば、保健指導が電子メールによって実施されていれば”1が、保健指導が電話によって実施されていれば”2”が、保健指導が面談によって実施されていれば”3”が、定義されていない方法によって保健指導が実施されていれば”9”が、種別D605に登録される。
関連イベントの識別子D606には、この保健指導の契機となったイベントの識別子が登録され、定期イベントデータベースD3のイベントの識別子D301と共通の識別子が使用される。
イベント発生日時D607には、この保健指導の契機となったイベントの発生日時が登録される。具体的には、発生したイベントが、イベントチェック処理(M42)によって、指導記録データベースD6に登録された日時が登録される。
指導内容D608には、この保健指導が実施された方法が登録される。
メールタイトルD609には、この保健指導に使用されたメールの題名が登録され、メール本文D610には、この保健指導に使用されたメールの本文が登録される。なお、保健指導が電子メールによって行われなかった場合は、メールタイトルD609及びメール本文D610には何もデータが登録されない。
状態D611には、この保健指導の状態が登録される。例えば、この保健指導が未だ実施されていなければ”1”が、この保健指導が既に実施されていれば”2”が、この保健指導の実施をしないと指導者によって判断されていれば”3”が、状態D611に登録される。
チェック結果表示フラグD612には、イベントのチェック結果を指導者の画面に表示するか、非表示にするかを指定するフラグが登録される。具体的には、イベントのチェック結果を指導者の画面に表示する場合は”1”が、イベントのチェック結果を指導者の画面に表示する必要がない場合は”2”が、チェック結果表示フラグD612に登録される。
図8は、本実施の形態の問診結果データベースD7の構成を示す説明図である。
問診結果データベースD7は、問診内容に対する参加者の回答が登録されるデータベースである。問診結果データベースD7は、参加者の識別子D701、問診の識別子D702、問診の回答D703及び目標の意思D704を含む。
参加者の識別子D701には、問診に回答した参加者の識別子が登録され、参加者管理データベースD4の識別子D401と共通の識別子が使用される。問診の識別子D702には、参加者が回答した問診の識別子が登録され、問診情報データベースD13の問診の識別子D1301と共通の識別子が使用される。
問診の回答D703は、問診に対する回答内容が登録される。例えば、回答内容が「はい」であれば”1”が、回答内容が「いいえ」であれば”2”が、問診の回答D703に登録される。
目標の意思D704は、この問診内容を目標にするか否かを示すフラグが登録される。例えば、回答内容が「目標にする」であれば”1”が、回答内容が「目標にしない」であれば”2”が、目標の意思D704に登録される。
図9は、本実施の形態の個人別行動目標データベースD8の構成を示す説明図である。
個人別行動目標データベースD8は、本実施の形態の保健指導支援システムによる保健指導において参加者が設定した減量メニューが登録されるデータベースである。個人別行動目標データベースD8は、参加者の識別子D801、行動目標の登録日D802、連番D803、メニューの識別子D804及び増減D805を含む。
参加者の識別子D801には、この行動目標を設定した参加者の識別子が登録され、参加者管理データベースD4の識別子D401と共通の識別子が使用される。行動目標の登録日D802には、この行動目標が登録された年月日が登録される。
連番D803には、参加者が選択した減量メニューの参加者毎の連続番号が格納される。参加者が選択した減量メニューは、連番D803によって管理される。例えば、同じ減量メニューが同一参加者によって複数選択された場合は、選択数分の異なる番号が割り当てられる。
メニューの識別子D804には、参加者によって選択された減量メニューを一意に識別するための識別子が登録され、食事カロリーデータベースD9の識別子D901及び食事カロリーデータベースD10の識別子D1001と共通の識別子が使用される。
増減D805には、選択した減量メニューを行動目標として減らすのか増やすのかを示すフラグが登録される。例えば、食事に関する減量メニューのように減らすことを行動目標とする場合は増減D805に”1”が登録され、運動に関する減量メニューのように増やすことを行動目標とする場合は増減D805に”2”が登録される。
図10は、本実施の形態の食事カロリーデータベースD9の構成を示す説明図である。
食事カロリーデータベースD9は、参加者に減量メニューとして提示される食事メニューが登録されるデータベースである。前述したように、食事カロリーデータベースD9に格納されている食事メニューは所定のカロリー(例えば、100kcal)毎に食事の種類及び食事量が設定されている。
食事カロリーデータベースD9には、食事メニューの識別子D901、食事カテゴリーD902及び食事メニュー名D903が格納される。
食事メニューの識別子D901には、食事メニューを一意に識別するための識別子が登録される。食事カテゴリーD902には、食事の種類が登録される。例えば、食事の種類が主食であれば”1”が、食事の種類が酒であれば”2”が、食事の種類が間食であれば”3”が、食事に関係しない場合には”9”が、カテゴリーD902に登録される。食事メニュー名D903には、この食事メニューの名称及び量が登録される。
図11は、本実施の形態の運動カロリーデータベースD10の構成を示す説明図である。
運動カロリーデータベースD10は、参加者に減量メニューとして提示される運動メニューが登録されるデータベースである。前述したように、運動カロリーデータベースD10に格納されている運動メニューは所定のカロリー(例えば、100kcal)毎に運動量が設定されている。
食事カロリーデータベースD10は、運動メニューの識別子D1001、運動カテゴリーD1002、運動メニュー名D1003、基準体重D1004及び基準時間D1005を含む。
運動メニューの識別子D1001には、運動メニューを一意に識別するための識別子が登録される。運動カテゴリーD1002には、運動の種類が登録される。例えば、運動が歩く又は走るであれば”1”が、運動がスポーツであれば”2”が、運動に関係しない場合には”9”が、カテゴリーD1002に登録される。
運動メニュー名D1003には、この運動メニューの名称が登録される。基準体重D1004には、基準時間D1005に登録される運動時間の基準となる体重(kg単位)が登録される。基準時間D1005には、基準体重D1004における、運動メニューD1003を行うべき時間(分単位)が登録される。
これは、同じ運動でも、参加者の体重によって消費カロリーが変わることから、基準体重D1004は、参加者の体重に基づいた適切な運動量を算出するために使用される。具体的には、基準体重D1004の参加者が100kcalを消費するためには、基準時間D1005の運動が必要である。同様に、体重Wkgの人が100kcal消費するためには、下式で計算される時間の運動が必要である。
運動時間=基準時間×基準体重/W
例えば、体重80kgの参加者が100kcalを消費するために30分必要な運動の場合、40kgの参加者が100kcalを消費するためには60分の運動が必要であり、100kgの参加者が100kcalを消費するためには24分の運動が必要である。
図12は、本実施の形態のパラメータ設定データベースD11の構成を示す説明図である。
本実施の形態のパラメータ設定データベースD11は、本実施の形態の保健指導支援システムによって提示される減量メニューの優先順位を決定するために用いられる。パラメータ設定データベースD11は、識別子D1101、設定項目D1102及び設定内容D1103を含む。
識別子D1101には、設定されたパラメータを一意に識別する識別子が登録される。設定項目D1102は、設定内容の定義が登録される。例えば、図12に示す、「[1:食事/2:運動]+[カテゴリ]+[1:優先順位/2:ランダム]」は、設定内容の1桁目が食事か運動かを示し、2桁目がメニューのカテゴリを示し、3桁目が優先する否かを示す。具体的には、設定内容D1103が「111」であれば、食事、カテゴリ=1(食事のカテゴリー”1”は「主食」を示す)、優先的に提示することを示す。
設定内容D1103には、減量メニューの優先順位を決定するパラメータが登録される。パラメータの識別子「333」は、食事の中で、主食、酒・・・の順に減量メニュー優先的に提示することを意味している。
図13は、本実施の形態の個人別減量目標データベースD12の構成を示す説明図である。
個人別減量目標データベースD12は、本実施の形態の保健指導支援システムによる保健指導において参加者が設定した減量目標が登録されるデータベースである。個人別減量目標データベースD12は、参加者の識別子D1201、減量目標の登録日D1202、開始日D1203、目標体重D1204及び減量期間D1205を含む。
参加者の識別子D1201には、この減量目標を設定した参加者の識別子が登録され、参加者管理データベースD4の識別子D401と共通の識別子が使用される。減量目標の登録日D1202には、この減量目標が登録された年月日が登録される。
開始日D1203には、この減量目標の開始年月日が登録される。目標体重D1204には、参加者によって設定された目標体重が登録される。減量期間D1205には、設定された目標体重に到達するまでの期間の目標が登録される。
図14は、本実施の形態の問診情報データベースD13の構成を示す説明図である。
問診情報データベースD13は、本実施の形態の保健指導支援システムによる保健指導の開始時に、参加者に問い合わせられる問診内容が登録されるデータベースである。問診情報データベースD13は、問診の識別子D1301、食事カテゴリD1302、運動カテゴリD1303及び問診内容D1304を含む。
問診の識別子D1301は、問診内容を識別するための一意の識別子である。食事カテゴリD1302及び運動カテゴリD1303は、問診内容を分類するためのコードである。例えば、主食に関する問診であれば”1”が、酒に関する問診であれば”2”が、間食に関する問診であれば”3”が、食事に関係しない問診であれば”9”が食事カテゴリD1302に登録される。この食事カテゴリD1302には、食事カロリーデータベースD9の食事カテゴリーD902と共通の識別子が使用される。
また、運動カテゴリD1303には、歩く・走ることに関する問診であれば”1”が、スポーツに関する問診であれば”2”が、運動に関係しない問診であれば”9”が登録される。この運動カテゴリD1303には、運動カロリーデータベースD10の運動カテゴリーD1002と共通の識別子が使用される。
図15は、本実施の形態の初期準備処理手段M1の機能要素を示すブロック図である。
初期準備処理は、本実施の形態の保健指導支援システムが起動したときにサーバ400において実行される。
初期準備処理では、まず、サーバ側管理手段M10が、管理者認証処理を起動し、管理者端末装置100からこの保健指導支援システムへのアクセスを認証する(M11)。
認証成功後、管理者端末装置100は、情報登録処理手段M12、基本設定処理手段M13、メールサービス処理手段M14及び減量記録データ抽出手段M15にアクセスする。
情報登録処理手段M12は、データベースへのデータの入出力を制御するデータベース管理システムである。
基本設定処理手段M13は、パラメータ設定処理手段M16、優先順位処理手段M17及びユーザ管理手段M18に分かれて構成されている。パラメータ設定処理手段M16は、後述する条件の判定などを行うためのパラメータをパラメータ設定データベースD11に登録する。優先順位処理手段M17は、参加者に提示する食事メニュー及び運動メニューの優先度を設定又は変更し、パラメータ設定データベースD11に登録する。ユーザ管理手段M18は、指導者管理データベースD1及び参加者管理データベースD4を用いて、本実施の形態の保健指導支援システムの利用者(管理者、指導者、参加者)の情報を管理する。
メールサービス処理手段M14は、定期イベントデータベースD3のデータに基づいてイベントの検出と電子メールの送受信を制御する。
減量記録データ抽出手段M15は、参加者によって入力された情報に基づいて、減量記録データベースD5に登録された情報を読み出して、参加者端末装置300に提供する。
図16は、本実施の形態のメールサービス処理手段M14による処理のフローチャートである。
メールサービス処理手段M14は、参加者端末装置300とサーバ400との間の電子メールの送受信を制御するため、管理者端末装置100からの要求に基づいて起動する。
サーバ400は、管理者端末装置100からメールサービス処理手段M14に対するアクセス要求を受け付けると、アクセス要求に含まれる処理の種類を判定し、処理を分岐させる(141)。判定の結果、アクセス要求がメールサービスの起動であれば、サーバ400は、メールの受信間隔及びイベントの検出間隔を設定して(142)、イベントチェック処理手段M43を起動することによって、メールの受信処理及びイベントの検出処理を実行する(143)。
一方、サーバ400は、アクセス要求がメールサービスの停止であれば、イベントチェック処理手段M43を停止することによって、メールの受信及びイベントの検出を停止する(144)。
さらに、サーバ400は、アクセス要求がイベントの発行であれば、受け付けた内容のイベントを発行する(145)。
以上説明した処理によって、サーバ400で、イベントチェック処理手段M43の起動及び終了が制御されることによって、メールの受信及びイベントの発行を制御することができる。
図17は、本実施の形態の優先順位設定処理手段M17による処理のフローチャートである。
管理者端末装置100(又は指導者端末装置200)は、優先度の順位を設定又は変更するカテゴリ(食事メニュー又は運動メニュー)の選択を求める。管理者端末装置100は、食事メニュー又は運動メニューの選択、及び、食事カロリーデータベースD9の食事メニューカテゴリD902又は運動カロリーデータベースD10の運動メニューカテゴリD1002の選択を受け付ける(171)。管理者端末装置100は、選択されたカテゴリーをサーバ400に送信する。
サーバ400は、管理者端末装置100から送信されたカテゴリーの選択を受信すると、受信したカテゴリーから優先度が設定されるデータベースを特定し、特定されたデータベース(食事カロリーデータベースD9又は運動カロリーデータベースD10)から選択されたカテゴリーのデータを読み出して、読み出されたデータを管理者端末装置100に送信する。
その後、管理者端末装置100は、受信したデータ(メニュー)の優先順位の入力を受け付ける(172)。管理者端末装置100は、入力された優先順位をサーバ400に送信する。
サーバ400は、管理者端末装置100から送信された優先順位を受信すると、受信した優先度をデータベースに登録するか否かを判定する(173)。この判定の結果、優先度をデータベースに登録する場合は、受信した優先度をデータベース(食事カロリーデータベースD9又は運動カロリーデータベースD10)に登録する。
例えば、管理者端末装置100で食事メニューのカテゴリが選択されると、サーバ400は選択されたカテゴリーの食事メニュー名D903を食事カロリーデータベースD9から読み出し、読み出された食事メニュー名D903を管理者端末装置100に送信する。そして、管理者端末装置100は、食事メニューの優先順位の入力を受け付け、入力された優先順位をサーバ400に送信する。サーバ400は、受信した優先度を食事カロリーデータベースD9に登録する。なお、図10において、食事カロリーデータベースD9の優先度欄は図示を省略する。同様に、図11において、運動カロリーデータベースD10の優先度欄は図示を省略する。
以上の処理によって、食事カロリーデータベースD9及び運動カロリーデータベースD10に登録された優先度を、各データベースのカテゴリ毎に、管理者が任意に設定又は変更することができる。これによって、参加者の習慣、思考、年齢、性別及び減量メニュー(食事メニュー8及び運動メニュー)の実施状況に応じて、食事メニュー及び運動メニューの優先度を設定することができる。
なお、ステップ172では、管理者が優先度を入力する例を示したが、予め複数の優先度のパターンを設定し、管理者端末装置100からパターンが選択されると、サーバ400が選択されたパターンに従って、メニューの順位を決定してもよい。例えば、運動カロリーデータベースD10の運動メニューについて、運動時間の短い順に順位付けを行う設定パターンを準備してもよい。
また、過去の減量記録データベースD5から減量効果の高い順に食事カロリーデータベースD9及び運動カロリーデータベースD10の順位を決定してもよい。例えば、サーバ400が、個人別減量目標データベースD12の減量期間D1205以内に目標体重D1204を達成した参加者の識別子を減量記録データベースD9から抽出し、抽出された参加者が実施した減量メニュー(運動メニュー及び食事メニュー)を連番D504〜D507から抽出し、抽出された減量メニューの出現頻度の高い順に優先順位を決定してもよい。
また、実施された減量メニューを、減量記録データベースD9の連番D504〜D507から抽出し、抽出された減量メニューの実施率をカテゴリ毎に求め、求められた実施率の高い順に減量メニューの順位を割り当ててもよい。
さらに、サーバ400が、前述したようなパターンで減量メニューの優先度を割り当てた後に、管理者端末装置100から減量メニューに割り当てられた優先度を補正できるようにしてもよい。
図18は、本実施の形態の参加準備処理手段M2の機能要素を示すブロック図である。
参加準備処理は、本実施の形態の保健指導支援システムによる保健指導を受ける参加者の情報を指導者端末装置200から登録する処理である。
サーバ400が、指導者端末装置200からアクセス要求を受信すると、サーバ側管理手段(M20)は、指導者認証処理(M21)を起動する。指導者認証処理(M21)は、アクセス要求に含まれる情報(例えば、識別子及びパスワード)と、指導者管理データベースD1に登録された情報とを照合し、アクセスを認証する。
認証成功後、参加者処理登録処理を起動し、参加者の情報を登録する(M22)。
図19は、本実施の形態の参加者登録処理手段M22による処理のフローチャートである。
参加者登録処理では、まず、指導者端末装置200は、参加者の基本情報、測定情報、システム情報の入力を受け付ける。このとき、指導者端末装置200には参加者登録画面(図21参照)が表示され、指導者が必要な項目を入力する(221)。指導者端末装置200に入力された情報は、サーバ400に送信され、参加者管理データベースD4に登録される(222)。
次に、サーバ400は、問診情報データベースD13から問診情報を読み出して参加者端末装置300に送信する。なお、読み出される問診内容は、ステップ222で入力された参加者情報に基づいて選択されてもよい。例えば、参加者の性別、現在の体重等に基づいて問診内容を選択することができる。
参加者端末装置300は、受信した問診情報を表示する(223)。参加者端末装置300は、問診に対する回答の入力を受け付ける。このとき、参加者端末装置300には問診回答入力画面(図22参照)が表示され、参加者が問診に対する回答を入力する(224)。参加者端末装置300に入力された回答は、サーバ400に送信され、問診結果データベースD7に登録される(225)。
なお、問診を受けずに減量メニューを設定する場合には、ステップ223〜225の処理を実行せずに、ステップ226に進む。
次に、サーバ400は、問診結果データベースD7に登録された情報を参照して、減量メニューとして選択すべき項目を、食事カロリーデータベースD9及び運動カロリーデータベースD10から抽出する。そして、サーバ400は、抽出された食事メニュー及び運動メニューを、参加者端末装置300に送る。このとき、問診結果データベースD7に問診結果が登録されていない場合は、サーバ400は、減量メニューとして選択すべき項目の抽出は行わず、食事カロリーデータベースD9及び運動カロリーデータベースD10に登録されている全項目を、参加者端末装置300に送る。参加者端末装置300は、サーバから送信された減量メニュー(食事メニュー及び運動メニュー)を減量プログラム設定画面(図23参照)に表示する(226)。
次に、サーバ400は、減量プログラムの設定に必要な情報を、参加者端末装置300に送る。このとき、参加者端末装置300には減量プログラム設定画面(図23参照)が表示され、参加者が減量プログラムの作成に必要な情報(目標体重、減量開始日及び減量実施期間)を入力する。参加者端末装置300に入力された情報は、サーバ400に送信され、個人別減量目標データベースD12に登録される(227)。
サーバ400は、設定された情報から1日あたり減らすべきカロリーの目標を計算して、計算された目標カロリーを参加者端末装置300に送る。参加者端末装置300は、サーバ400から送信された目標カロリーを減量プログラム設定画面(図24参照)に表示する(228)。
参加者端末装置300は、減量メニューの選択を受け付ける(229)。このとき、参加者は同じメニューを複数選択してもよい。なお、ステップ229の処理は、図20を参照して後に詳細に説明する。選択された減量メニューは、サーバ400に送信され、個人別行動目標データベースD8に登録される(230)。
なお、サーバ400で目標カロリーの計算をしたが、ステップ227で減量プログラムの作成に必要な情報をサーバ400に送らずに、参加者端末装置300が目標カロリーの計算を実行してもよい。この場合は、ステップ230で、個人別減量目標データベースD12へ情報を登録する。
図20は、本実施の形態の参加者登録処理手段M22による処理のうち、ステップ229の詳細な処理のフローチャートである。
まず、参加者からのお勧めの減量メニューの提示要求を待つ(2401)。参加者がお勧めの減量メニューの提示を要求すると、ステップ2402に進む。一方、参加者がお勧めの減量メニューの提示を要求しなければ、減量メニュー設定の初期画面(図23)に表示されている減量メニューから減量メニューを選択する(2420)。
ステップ2402では、パラメータ設定データベースD11に設定されたパラメータを取得する(2402)。
次に、パラメータ設定データベースD11から取得したパラメータが示す優先順位に従って、食事メニューを食事カロリーデータベースD9から取得し(2403)、運動メニューを運動カロリーデータベースD10から取得する(2404)。
次に、問診結果データベースD7から目標とする意思D704が示されている問診を抽出する。その後、問診情報データベースD13を参照して、問診結果データベースD7から抽出された問診のカテゴリーD1302及びD1303を特定する(2405)。
その後、ステップ2406〜2411のループの処理に入る。すなわち、ステップ2406では、カウンタ(Count)=1及びカロリー計(CalCnt)=0に初期化した後、カウンタの値が抽出されたメニュー数以下である間はステップ2411までのループの処理を繰り返し実行する。
ループ内では、目標とする意思が示されている問診のカテゴリーに属するメニューを食事メニュー及び運動メニューから一つ抽出し(2407)、抽出されたメニューに対応するカロリーをCalCntに加算する(2408)。なお、本実施の形態では、各メニューに対応するカロリーは、100kcalに設定されている。
次に、ステップ228で計算された1日あたり減らすべきカロリーの目標とCalCntとを比較する(2409)。その結果、CalCntが1日あたり減らすべきカロリーの目標以上になれば、提示するメニューが揃ったので、ループから抜けて、ステップ2412に進む。一方、CalCntが1日あたり減らすべきカロリーの目標以下であれば、カウンタ値(Count)に1を加算する(2410)。そして、抽出されたメニュー数がカウンタ値未満であれば、ステップ2407に戻り、さらに、参加者に提示されるメニュー抽出する。
一方、カウンタ値(Count)が抽出されたメニュー数を超えれば、提示するメニュー数の上限に達したので、ループから抜けて(2411)、ステップ2412に進む。
そして、抽出されたメニューは、参加者端末装置300に送信され、減量メニュー設定画面(図25)に抽出されたメニューが選択された状態で表示される(2412)。
図21は、本実施の形態における、保健指導の参加者による参加者情報の入力画面の説明図である。
参加者情報入力画面は、指導者端末装置200に表示され、指導者がこの画面を用いて情報を入力する。
参加者情報入力画面には、基本情報として、参加者の氏名、性別、生年月日及びメールアドレスが入力される。また、参加者の測定情報として、身長及び体重(参加者の身体的特徴)が入力される。さらに、参加者のシステム情報として、参加者の識別子、パスワード、指導者名及び問診の要否が入力される。この問診の要否に、問診を「しない」と入力することによって、参加者に問診への回答を求めることなく(問診回答入力画面(図22)を表示することなく)、減量メニューの設定(図23)に進むことができる。
「決定」ボタンが操作されることによって、これらの入力された情報は、サーバ400に送信され、参加者管理データベースD4に登録される。
図22は、本実施の形態における、保健指導の参加者への問診に対する回答の入力画面の説明図である。
問診回答入力画面は、参加者端末装置300に表示され、参加者がこの画面を用いて問診に対する回答を入力する。
問診回答入力画面には、食事及び運動に関する問診内容がカテゴリー別に分類されて表示されている。参加者は、各問診内容に「YES」又は「NO」で回答を入力する。なお、指導者または参加者が問診内容に対して改善が必要であると判断できる場合には「YES」を、改善が不要であると判断できる場合には「NO」を回答するように問診内容が作られている。
さらに、このカテゴリを目標にするか否かを選択することができる。このカテゴリを目標にすることを選択すると、このカテゴリーに関連する減量メニューが優先的に提示される。なお、問診に対する回答が「NO」である場合、この問診に対して参加者は改善する必要がないと判断できるので、このカテゴリを減量の「目標にする」ことは選択できないように制御される。これによって、このカテゴリの減量メニューは提示されないようになる。このようにすることによって、改善する必要のないカテゴリを目標として提示しないことによって、選択可能なカードを限定でき、参加者が減量メニューを効率的に選択できる。また、参加者が問題意識を持っているカテゴリーで減量メニューを選択させるので、減量の効果が向上する。
「決定」ボタンが操作されることによって、これらの入力された情報は、サーバ400に送信され、参加者問診結果データベースD7に登録される。なお、「スキップ」ボタンが操作されることによって、参加者が問診に回答することなく、減量メニューの設定(図23)に進むことができる。
図23から図25は、本実施の形態における、保健指導の参加者による減量メニューの設定画面の説明図である。図23は、初期表示時の画面を、図24は、体重・目標体重・減量期間入力時の画面を、図25は、カード選択時の画面を示す。
減量メニュー設定画面は、参加者端末装置300に表示され、参加者がこの画面を用いて減量メニューを設定する。
減量メニュー設定画面には、開始時体重が表示される。また、減量メニュー設定画面には、目標体重、減量開始日及び減量実施期間の入力欄が設けられる。また、減量メニュー設定画面には、減量後の体重及び減らすべき1日当たりのカロリーの表示欄が設けられる。さらに、減量メニュー設定画面には、減量メニュー(食事メニュー及び運動メニュー)がカード形式で表示され、お勧めの減量メニューを表示するための操作ボタン、及び、選択された減量メニューの表示欄が設けられる。また、問診結果データベースD7に問診結果が登録されている場合は、参加者が目標にすると意思表示したカテゴリーの減量メニューがカード形式で表示される。このように、減量メニューは参加者自身が目標にすると意思表示したカテゴリーのみが表示されるので、参加者が実行できそうなカードを容易に選択することができる。この減量メニューは一つのカードが所定のカロリー(例えば、100kcal)に設定されている。この減量メニューは、食事及び運動に分けて表示され、さらに、食事は主食、酒、間食等に分類され、運動は歩く・走る、スポーツ等に分類されて表示される。このため、参加者は、容易に適するカードを選択することができる。また、参加者の体重によって消費カロリーが変わることから、参加者の体重に基づいて計算された運動時間に従った運動時間の運動メニューが表示される。このように、参加者の体重に基づいて運動時間が計算された減量メニューを参加者に提示するので、従来のように個別の体重に応じて運動時間を計算する必要がなくなり、指導者の作業を軽減することができる。
図23に示すように、初期表示時には、参加者登録(図19の221)で入力された開始時体重が表示される。
その後、図24に示すように、参加者が、目標体重、減量開始日及び減量実施期間を入力すると、減量後の体重及び減らすべき1日当たりのカロリーが計算され、計算結果が表示される。
参加者は計算された減らすべき1日当たりのカロリーを参照して、表示された減量メニューを選択する。
参加者が減量メニューを選択すると、図25に示すように、選択された減量メニューのリストが所定の表示欄に表示され、選択されたカードによって減少するカロリーが計算され、計算されたカロリーが表示される。
減量メニューは一つのカードが所定のカロリーに設定されているので、参加者がどの減量メニューを選択しても、選択された減量メニューの数が同じであれば、所望の減量目標を達成することができる。
なお、初期状態では、減量メニューのリストには、食事メニューでは食事量を減らし、運動メニューでは運動量を増やすように設定されているが、このメニュー毎の増減は変更することができる。例えば、選択される減量メニューの組み合わせによって、高カロリー(100kcalに相当する食事量が少ない)の食事メニューをX枚減らし、低カロリー(100kcalに相当する食事量が多い)の食事メニューをY枚増やしす。このとき、X>Yとすることによって、合計でカロリーを減らすような減量プログラムを作成することが可能になり、ユーザの選択肢の幅を広げることができる。
最後に「決定」ボタンが操作されることによって、これらの入力された情報は、サーバ400に送信され、個人別行動目標データベースD8へ登録される。
図26は、本実施の形態の参加者データ入力・閲覧処理手段M3の機能要素を示すブロック図である。
参加者データ入力処理は、本実施の形態の保健指導支援システムによる保健指導を受ける参加者の状態(減量メニューの実施状況、体重の変化等)を、参加者端末装置300から登録する処理である。また、参加者データ閲覧処理は、本実施の形態の保健指導支援システムによる保健指導を受ける参加者の過去の状態(減量メニューの実施状況、体重の変化等)を参加者端末装置300に表示する処理である。
サーバ400が、指導者端末装置300からアクセス要求を受信すると、サーバ側管理手段M30は参加者認証処理(M31)を起動する。参加者認証処理(M31)は、参加者の識別子D401、パスワードD407(図5参照)を用いて、参加者端末装置300からこの保健指導支援システムへのアクセスを認証する。
認証成功後、個人別減量記録表示処理を起動する(M32)。具体的には、認証された参加者の識別子を用いて、減量記録データベースD5から、この参加者の過去の所定期間の記録を抽出する。そして、抽出された記録は、参加者端末装置300に送信され、データ入力画面に表示される(図27参照)。
次に、参加者端末装置300は、データ入力処理手段によって、参加者によって入力されたデータを受け付ける(M33)。参加者によって入力されたデータは、サーバ400に送信される。
サーバ400は、データ登録処理手段を起動し、参加者が入力したデータを減量記録データベースD5に登録する(M34)。
図27は、本実施の形態における、保健指導の参加者による参加者の日々のデータを入力する画面の説明図である。
データ入力画面は、参加者端末装置300に表示され、参加者がこの画面を用いて日々の体重等を入力する。
データ入力画面には、この参加者の体重の変化、及び、減量メニューの実施状況が表示される。過去の実施状況は、体重が表示されたグラフの中に、同じ日付のカードの実施状況がアイコンによって表示される。例えば、減量メニューを実施したことによるカロリーの減少が1日あたりの目標カロリーの50%以上であれば、笑った顔のアイコンが表示される。一方、減量メニューを実施したことによるカロリーの減少が1日あたりの目標カロリーの50%未満であれば、泣いた顔のアイコンが表示される。
具体的には、ある参加者の減らすべき1日当たりのカロリーが272kcalである場合には、二つ以上の減量メニューを実施して、200kcal以上のカロリーを減らすことができれば、笑った顔のアイコンが表示される。一方、一つ以下の減量メニューを実施して、100kcal以下のカロリーしか減らすことができなければ、泣いた顔のアイコンが表示される。
このように、参加者の体重及び減量メニューの実施状況をグラフによって表示するので、努力すれば体重が減り、努力を怠ると体重が減らない(増える)等、生活習慣の改善により体重にどのような影響が現れるかを参加者に気付かせる契機を与えることができる。
また、データ入力画面には、データ入力欄が設けられる。データ入力欄には、日付、その日の体重、及び選択された減量メニューの実施状況が入力される。参加者は、日付欄に入力されるデータの日付を入力し、その日の体重及び選択された減量メニューの実施の有無を入力する。
最後に「決定」ボタンが操作されることによって、これらの入力されたデータは、サーバ400に送信され、減量記録データベースD5へ登録される。
図28は、本実施の形態の介入指導処理手段M4の機能要素を示すブロック図である。
介入指導処理は、本実施の形態の保健指導支援システムによる保健指導を行う処理である。
サーバ400が、指導者端末装置200からのアクセス要求を受信すると、サーバ側管理手段M40は指導者認証処理手段M41を起動する。指導者認証処理手段M41は、指導者端末装置200からこの保健指導支援システムへのアクセスを認証する(M41)。
また、サーバ400は、所定のタイミングで(例えば、所定の期間毎に繰り返して)イベントチェック処理(図29参照)を起動し、参加者に対してアクションをする必要があるイベントの発生を検出する(M42)。そして、介入判定処理(図30参照)を起動し、検出されたイベントに対し、介入(アクション)が必要か否かを判定する(M48)。指導者認証処理M41が指導者端末装置200からのアクセス要求を契機に起動されるのに対し、イベントチェック処理手段M42は、指導者端末装置200からの要求によらず、予め設定した所定のタイミングで起動される。
指導者認証処理M41での認証成功後、サーバ400は、イベントチェック結果表示処理(図31参照)を起動し、検出されたイベントを指導者端末装置200に表示する(M43)。指導者は、イベントチェック結果表示画面(図33)を見て、検出されたイベントに対する保健指導の内容を決定する。また、イベントによっては、メール送信手段を起動して、自動的に又は指導者の指示に基づいて、電子メールを送信する(M47)。
また、認証成功後、参加者一覧表示処理(図32参照)を起動し、指導者端末装置200に参加者の一覧を表示する(M44)。指導者は、イベントチェック結果表示画面(図33)を見て、各参加者の状況を確認することができる。
また、認証成功後、指導記録登録処理を起動し、指導者端末装置200に指導記録登録画面(図34)を表示し、指導者からの指導内容の入力を受け付ける(M46)。
また、認証成功後、個人別減量記録表示処理を起動し、減量記録データベースD5から減量記録を読み出して、個人別の減量記録を表示する(M45)。
図29は、本実施の形態のイベントチェック処理手段M42による処理のフローチャートである。
イベントチェック処理は、参加者によって入力されたデータが所定の条件に合致するか否かを判定し、イベントを抽出する処理である。
イベントチェック処理では、まず、抽出されるべき全ての定期イベントの情報を、定期イベントデータベースD3から取得する(4201)。
その後、ステップ4202〜4215のループ1の処理に入る。すなわち、ステップ4202では、カウンタ1(Count1)=1に初期化した後、カウンタ1の値が抽出された定期イベント数以下である間はステップ4215までのループ1の処理を繰り返し実行する。
ループ1内では、全ての参加者の情報を参加者管理データベースD4から取得する(4203)。
その後、ステップ4204〜4213のループ2の処理に入る。すなわち、ステップ4204では、カウンタ2(Count2)=1に初期化した後、カウンタ2の値が参加者データが取得された参加者数以下である間はステップ4213までのループ2の処理を繰り返し実行する。
ループ2内では、定期イベントデータベースD3から取得したタイミングD302と、参加者の減量開始日からの経過日数及び/又は減量期間とを比較する。そして、タイミングの条件が一致する参加者を特定する(4205)。
その後、参加者の減量記録と定期イベントの検出条件D303とを比較する(4206)。その結果、参加者の減量記録が検出条件D303を満たす場合、参加者メール文言の識別子D305に登録されている識別子に対応するメールのタイトル・本文、及び指導者文言の識別子D306に登録されている識別子に対応する指導者向け文言、を定型文言データベースD2から読み出し、参加者へ通知されるメール文章、及び指導者への通知文章を作成する(4207)。このとき、読み出された文言に含まれるキーワード(例えば、氏名)は、この参加者に適するように置換される。
一方、参加者の減量記録が定期イベントの検出条件D303を満たさなければ、この参加者に対してはこのイベントを実行せず、次の参加者の処理を行うために、カウンタ2をインクリメントする(4212)。
次に、定期イベントが検出されたことを指導記録データベースD6へ登録する(4209)。このとき、指導記録データベースD6の状態D611には”1”(保健指導が未だ実施されていないことを示す)が登録される。
次に、定期イベントデータベースD3のイベント内容D304が「メール自動送信」であるか否かを判定する(4210)。その結果、イベント内容D304が「メール自動送信」であれば、参加者宛のメールを送信して(4211)、状態D611には”2”(保健指導が既に実施されたことを示す)が登録される。
一方、イベント内容D304が「メール自動送信」であれば、指導者による判断の後に保健指導が行われるので、ステップ4212に進み、次の参加者の処理を行うために、カウンタ2をインクリメントする(4212)。そして、カウンタ2の値が参加者データが取得された参加者数を超えていれば、全ての参加者についてイベントチェック処理が終了したので、ステップ4214に進み、ループ2を抜ける。一方、カウンタ2の値が参加者データが取得された参加者数以下であれば、未だイベントチェック処理が終了していない参加者がいるので、ステップ4204に戻る。
ステップ4214では、次の定期イベントの処理を行うために、カウンタ1をインクリメントする。そして、カウンタ1の値が抽出された定期イベント数を超えていれば、全ての定期イベントについてイベントチェック処理が終了したので、このイベントチェック処理を終了する。一方、カウンタ1の値が抽出された定期イベント数を以下であれば、イベントチェック処理が終了していない定期イベントがあるので、ステップ4202に戻る。
図30は、本実施の形態の介入判定処理手段M48による介入判定処理4208のフローチャートである。
介入判定処理4208は、ステップ4206において、定期イベントの検出条件D303が介入判定に関わる場合に実行される処理である。
介入判定処理4208では、まず、個人別減量目標データベースD12から参加者の減量開始日を取得し、開始日から現在(介入判定時)までの期間で減量記録データベースD5に登録された改善実施項目数を取得する(481)。
次に、参加者管理データベースD4に登録された開始時体重D409から減量記録データベースD5に登録された現在の体重D503を減じ、現在(介入判定時)の体重の減少量を算出する(482)。
そして、体重減少量を改善実施項目数で除した値と、パラメータ設定データベースD11に設定されたパラメータとを比較する(483)。その結果、体重減少量を改善実施項目数で除した値が予め設定されたパラメータ以下であれば、介入判定は「OK」であると判定される(484)。
図31は、本実施の形態のイベントチェック結果表示処理手段M43による処理のフローチャートである。
イベントチェック結果表示処理は、検出されたイベントを指導者端末装置200に表示し、イベントの状態を変更する処理である。
イベントチェック結果表示処理では、まず、チェック結果表示フラグD612が”1”のイベントのデータを、指導記録データベースD6から取得し、取得したデータを指導者端末装置200に送信する(431)。
指導者端末装置200は、データを受信すると、図33に示すように、イベントのデータを表示する(432)。イベントチェック結果表示画面(図33)に表示されるイベントの内容は、検出されたイベントの定期イベントデータベースD3に登録された指導者文言識別子D306を用いて、定型文言データベースD2を参照して、本文D203から、イベントチェック結果表示画面に表示すべき内容を取得する。
このとき、イベントチェック結果表示画面上で、指導者が状態を「未」「済」の間で変更することによって、チェック結果表示フラグD612を変更することができる。なお、この段階では、チェック結果表示フラグD612の変更は指導記録データベースD6には登録されない。このように、イベントの表示状態を変更可能にしたので、指導者によるアクションが必要なイベントを選択して表示することができる。
その後、「済削除」ボタンが操作されたか否かを判定する(433)。「済削除」ボタンの操作が検出されれば、状態が「済」に変更されたイベントを画面から消去する。そして、変更されたチェック結果表示フラグを指導記録データベースD6に登録する(434)。
図32は、本実施の形態の参加者一覧表示処理手段M44による処理のフローチャートである。
参加者一覧表示処理は、参加者の情報を指導者端末装置200に表示するための処理である。
参加者一覧表示処理では、まず、指導者が担当する参加者の氏名、性別、年齢、経過日数、日々の体重、目標体重等を、参加者管理データベースD4、減量記録データベースD5、個人別減量目標データベースD12から取得する(441)。その後、この参加者の介入指導の記録を指導記録データベースD6から取得する(442)。その後、参加者を予め設定された優先順位(日付、経過日数、目標達成状況等)によって並べ替え、リスト形式で表示する(443)。
図33は、本実施の形態におけるイベントチェック結果の表示画面の説明図である。
イベントチェック結果表示画面は、指導者端末装置200に表示され、指導者がイベントに対するアクション(保健指導)の指示を入力する。
イベントチェック結果表示画面には、イベントのチェック結果の表示欄が設けられる。イベントチェック結果表示処理手段(M43)は、イベントチェック結果表示欄に表示するためのデータを生成する。
チェック結果表示欄には、イベントを検出した日時、このイベントに関係する参加者名、検出されたイベントの内容、及び、イベントの状態が表示される。また、チェック結果表示欄には、イベントがメールに関するものの場合にはメールの処理の指示ボタン(状態「未」の場合は「編集」と「送信」、状態「済」の場合は「閲覧」)が設けられる。指導者が「送信」ボタンを操作すると、参加者へ保健指導をする電子メールが、そのタイトル・本文が変更されることなく、送信される。一方、指導者が「編集」ボタンを操作すると、参加者へ保健指導をする電子メールのタイトル・本文を編集する画面を表示し、タイトル・本文の編集の終了後に、参加者へ電子メールが送信される。このように、各参加者へ送信されるメールを編集可能にしたので、各参加者に適した指導をすることができる。また、「閲覧」ボタンを操作すると、既に送信済みのメールのタイトル・文章を閲覧できる。このように、送信済みのメールを参照可能にしたので、指導者は過去の指導を参考にした指導ができるようになる。
また、イベントチェック結果表示画面には、「済削除」ボタンが設けられる。指導者が「済削除」ボタンを操作すると、状態を「済」に変更したイベントが、イベントチェック結果表示画面から消去される。
さらに、イベントチェック結果表示画面には、保健指導の対象の参加者の一覧が表示される。参加者一覧表示処理手段(M44)は、参加者一覧に表示するためのデータを生成する。参加者一覧には、参加者の氏名、指導開始日からの経過日数、指導開始時の体重、指導開始から10日目の体重、指導開始から20日目の体重、指導開始から30日目の体重、目標体重、介入判定結果、及び、前回指導の概要が表示される。
指導開始から10日目の体重の表示欄には、上段に10日目の体重が、中段に10日目の目標体重が、及び、下段に10日目の目標達成状況が表示される。目標達成状況は、目標達成であれば「○」が、目標未達成であれば「×」が表示される。20日目の体重及び30日目の体重も、10日目の体重と同様の表示をする。なお、20日目の体重、及び30日目の体重も、10日目の体重と同様の表示をする。
介入判定結果には、介入判定(M48)の結果(要/否、判定日)が表示される。
前回指導の概要には、指導記録データベースD6に登録されている前回の指導内容を表示する。前回の指導内容を表示することによって、指導者が担当する参加者が増えた場合にも、各参加者にいつどのような指導をしたのかを思い出させる契機とすることができる。
参加者一覧中に設けられた「Go」ボタンを操作することによって、各参加者のデータ入力・閲覧画面へ遷移する。このため、指導者が、必要に応じて、参加者別に減量状況の詳細を確認することができるので、各参加者に適した指導が可能になる。
図34は、本実施の形態における指導内容の登録画面の説明図である。
指導記録登録画面は、指導者端末装置200に表示され、指導者が参加者に実施した保健指導の記録を入力する。なお、システムが自動的に実施した保健指導(例えば、自動的に送信される電子メール)の記録は、自動的に指導記録データベースD6に登録されるが、指導者がシステムとは別に行った保健指導の記録は、指導者が指導記録登録画面を用いて入力する必要がある。
指導記録登録画面には、参加者の識別子の入力欄、参加者の氏名の表示欄、指導者の識別子の入力欄、及び、指導者の氏名の表示欄が設けられる。参加者の識別子の入力欄に参加者の識別子が入力されると参加者の氏名が表示され、指導者の識別子の入力欄に指導者の識別子が入力されると、指導者の氏名が表示される。
さらに、指導記録登録画面には、指導実施日時、指導の種別、及び指導内容の入力欄が設けられる。指導の種別は、「電話」、「メール」、「面談」等の予め設定された種類から選択される。指導内容にはテキスト文が入力される。
最後に「決定」ボタンが操作されることによって、これらの入力された情報は、サーバ400に送信され、指導記録データベースD6へ登録される。
図35は、本実施の形態のイベント設定手段M5の機能要素を示すブロック図である。
イベント設定手段M5は、管理者が管理者端末装置100(又は、指導者が指導者端末装置200)を介して、サーバ400の定期イベントデータベースD3又は定型文言データベースD2にアクセスを要求したときに起動する。
サーバ400は、管理者端末装置100(又は指導者端末装置200)から、定期イベントの編集又は電子メールに使用される定型文言の編集についてアクセス要求を受け付けると、サーバ400のサーバ側管理手段M51は指導者認証処理手段M51を起動する。指導者認証処理手段M51は、アクセス要求に含まれる情報(例えば、識別子及びパスワード)と、指導者管理データベースD1に登録された情報とを照合し、アクセスを認証する。
サーバ400は、認証が完了すると、アクセス要求が定型文言の編集であれば定型文言編集処理手段M52を起動し、アクセス要求が定期イベントの編集であれば定期イベント編集処理手段M53を起動する。
定型文言編集処理手段M52は、文言の識別子D201、タイトルD202及び本文D203を定型文言データベースD2から読み出して、読み出したデータを管理者端末装置100に送信する。管理者端末装置100は、受信した定型文言データベースD2の内容を表示し、管理者によって入力されたデータをサーバ400の定型文言編集処理手段M52に送信する。定型文言編集処理手段M52は、管理者端末装置100から受信した情報を定型文言データベースD2に登録する。
定期イベント編集処理手段M53は、タイミングD302、条件D303、イベント内容D304、メール文言の識別子D305及び指導者文言の識別子D306を定期イベントデータベースD3から読み出して、読み出したデータを管理者端末装置100に送信する。管理者端末装置100は、受信した定期イベントデータベースD3の内容を表示し、管理者によって入力されたデータをサーバ400の定期イベント編集処理手段M53に送信する。定期イベント編集処理手段M53は、管理者端末装置100から受信した情報を定期イベントデータベースD3に登録する。
図36は、図35に示した定型文言編集処理手段M52による処理のフローチャートである。
定型文言編集処理は、サーバ400が管理者端末装置100(又は、指導者端末装置200)から定型文言の編集要求を受信すると起動される。
まず、サーバ400の定型文言編集処理手段M52は、管理者端末装置100から受信した定型文言の編集要求が参加者宛の定型文の編集要求であるか、指導者宛の定型文の編集要求であるかを判定する(5201)。判定の結果、定型文言の編集要求が参加者宛の定型文の編集要求であれば、定型文言データベースD2の文言の識別子D201が「P」で始まるレコードを選択し、選択されたレコードのデータを管理者端末装置100に送信する(5202)。そして、定型文言編集処理手段M52は参加者宛の定型文言の区分を”P”に設定して(5203)、ステップ5206に進む。
一方、ステップ5201における判定の結果、定型文言の編集要求が指導者宛の定型文の編集要求であれば、定型文言データベースD2の文言の識別子D201が「S」で始まるレコードを選択し、選択されたレコードのデータを管理者端末装置100に送信する(5204)。そして、定型文言編集処理手段M52は指導者宛の定型文言の区分を”P”に設定して(5205)、ステップ5206に進む。
次に、サーバ400は、定型文言データベースD2に既に登録されている定型文言を選択するか否を問い合わせる(5206)。この問い合わせに対する管理者端末装置100からの応答として、既登録の定型文言が選択されればステップ5209へ進み、既登録の定型文言が選択されなければ新たに定型文言を登録するためにステップ5207へ進む。
新規登録の場合は、管理者端末装置100はタイトルと本文の入力を受け付けて、受け付けた情報をサーバ400に送る(5207)。その後、サーバ400はシリアル番号を生成し、ステップ5203又は5205で設定された区分に生成されたシリアル番号を付加して、文言の識別子を生成する。そして、定型文言データベースD2に新たにレコードを加え、生成された文言の識別子を登録する。そして、サーバ400が管理者端末装置100から受け付けたタイトル及び本文を、各々、定型文言データベースD2のタイトルD202と本文D203へ登録する(5208)。
一方、ステップ5206で、既登録の定型文言が選択されている場合は、既登録の定型文言を削除するか否かを管理者端末装置100に問い合わせる。この問い合わせに対する管理者端末装置100からの応答が「削除」であればステップ5213へ進み、応答が「削除」でなければステップ5210に進む(5209)。
ステップ5210では、選択されている定型文言のデータを定型文言データベースD2から読み出して、読み出されたデータを管理者端末装置100に表示する。管理者端末装置100は、タイトルD202及び本文D203の変更を受け付ける。そして、変更されたタイトルD202及び本文D203に文言の識別子D201を付加して、サーバ400へ送信する(5210)。
サーバ400は、管理者端末装置100から受信したデータを同じ識別子で更新するか、又は、別の識別子で新規に登録するかを判定する(5211)。
この判定の結果が新規登録であれば、新しい文言の識別子及びレコードを生成し、文言の識別子D201、タイトルD202及び本文D203を、定型文言データベースD2の新たなレコードに登録する(5208)。一方、判定の結果が更新であれば、文言の識別子D201のレコードに、編集されたタイトルD202及び本文D203を登録して、定型文言データベースD2を更新する(5212)。
また、定型文言を削除する場合は、選択された文言の識別子のレコードを、定型文言データベースD2から削除する(5213)。
以上の処理によって、管理者(又は、指導者)は、定型文言データベースD2を編集することができ、指導者宛と参加者宛に区分けして、所望のメッセージを作成または更新することができる。
図37は、図35に示した定期イベント編集処理手段M53による処理のフローチャートである。
定期イベント編集処理は、サーバ400が管理者端末装置100(又は、指導者端末装置200)から定型文言の編集要求を受信すると起動される。
まず、サーバ400の定期イベント編集処理手段M53は、管理者端末装置100から受信した定期イベントの編集要求において、定期イベントデータベースD3に既に登録されている定期イベントが指定されていれば、指定された定期イベントを更新または削除するために、ステップ5304へ進む。一方、既登録の定期イベントが指定されていなければ、定期イベントを新規登録に登録するために、ステップ5302へ進む。
新規登録の場合は、管理者端末装置100は、タイミング、イベント内容及び条件の入力を受け付けて、受け付けた情報をサーバ400に送る(5302)。次に、サーバ400はシリアル番号を生成し、生成されたシリアル番号をイベントの識別子に定める。そして、定期イベントデータベースD3に新たにレコードを加え、イベントの識別子D301を登録する(5303)。そして、サーバ400が管理者端末装置100から受け付けたタイミング、イベント内容及び条件を、各々、定期イベントデータベースD3のタイミングD302、条件D303及びイベント内容D303へ登録する。
一方、ステップ5301で、既登録の定期イベントが指定されている場合は、既登録の定期イベントを削除するか否かを管理者端末装置100に問い合わせる。この問い合わせに対する応答が「削除」であればステップ5308へ進み、応答が「削除」でなければステップ5305に進む(5304)。
ステップ5305では、指定されている定期イベントのデータを定期イベントデータベースD3から読み出して、読み出されたデータを管理者端末装置100に表示する。管理者端末装置100は、タイミングD302、条件D303及びイベント内容D304の変更を受け付ける。そして、変更されたタイミングD302、条件D303及びイベント内容D304にイベントの識別子D201を付加して、サーバ400へ送信する(5305)。
サーバ400は、管理者端末装置100から受信したデータを同じ識別子で更新するか、又は、別の識別子で新規に登録するかを判定する(5306)。
この判定の結果が新規登録であれば、新しいイベントID及びレコードを生成し、イベントの識別子D301、タイミングD302、条件D303及びイベント内容D304を定期イベントデータベースD3の新たなレコードに登録する。一方、判定の結果が更新であれば、イベント識別子D301のレコードに、編集されたタイミングD302、条件D303及びイベント内容D304を登録して、定期イベントデータベースD3を更新する(5307)。
また、定期イベントを削除する場合は、管理者端末装置100から指定されたイベントID301のレコードを削除する(5308)。
以上の処理によって、管理者(又は、指導者)は、定期イベントデータベースD3を編集することができ、所望のメッセージを送信又は作成する条件及びタイミングを任意に設定することができる。
図38は、本実施の形態のPDAデータ登録手段M6の機能要素を示すブロック図である。
PDAデータ登録処理は、参加者端末装置300から、電子メール形式で送信された参加者のデータを減量記録データベースD5に登録する処理である。
参加者は、参加者端末装置300を使用して、日々の体重及び減量メニューの実施状況を、サーバ400に送信する。参加者端末装置300が、少ないリソースしか実装されていない携帯電話機や、通信回線の帯域が狭い場合、これらのデータは定型の電子メール形式で送信されるとよい。
サーバ400が、参加者端末装置300から、電子メール形式で参加者から送信されたデータを受信すると、サーバ側管理手段M61はデータ送信メール受信手段M61を起動する。データ送信メール受信手段M61は、受信した電子メールをメール解析処理手段M62に送る。メール解析処理手段M62は、受信した電子メールを解析し、参加者が送信した電子メールに含まれる、日付、参加者の体重及び減量メニューの実施状況のデータを抽出する。そして、データ登録処理手段M64は、抽出された日付、体重及び減量メニューの実施状況を減量記録データベースD5に登録する。