JP2009244953A - スケジュール調整支援方法および装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】イベントの参加者が利用するスケジュール管理サーバが異なる場合であっても、複数人が参加するイベントのスケジュール調整を支援することができる方法を提供する。
【解決手段】スケジュール調整支援装置10は、イベントに参加するユーザのユーザIDスケジュール条件をクライアント20から取得し(S1)、スケジュール管理サーバ30からユーザおよび設備のスケジュールファイルを取得する(S2、S3)。そして、スケジュール管理サーバ30のファイル仕様を参照して、スケジュールファイルに設定されている日時を解析し、全ての前記ユーザ間で共通の空き時間の中から、設備が予約されていない時間帯を候補日時として抽出し、抽出した候補日時をクライアントに送信する(S4)。
【選択図】図8
【解決手段】スケジュール調整支援装置10は、イベントに参加するユーザのユーザIDスケジュール条件をクライアント20から取得し(S1)、スケジュール管理サーバ30からユーザおよび設備のスケジュールファイルを取得する(S2、S3)。そして、スケジュール管理サーバ30のファイル仕様を参照して、スケジュールファイルに設定されている日時を解析し、全ての前記ユーザ間で共通の空き時間の中から、設備が予約されていない時間帯を候補日時として抽出し、抽出した候補日時をクライアントに送信する(S4)。
【選択図】図8
Description
本発明は、複数の人が参加するイベントのスケジュール調整を支援する方法および装置に関する。
コンピュータ技術の発展に伴い、複数のユーザのスケジュールを管理するグループウェアが開発されることで、社内の一つの部門ごとに、部門専用のスケジュール管理サーバを設けることが容易になり、同じ部門にいる他のユーザのスケジュールを参照したり、他のユーザのスケジュールを容易に設定することができるようになった。
しかし、複数の部門の人が参加するイベントのスケジュールを決めるとき、部門ごとでスケジュール管理サーバが異なると、イベントの主事となる人は、他部門の参加者のスケジュールを参照することができないため、電子メールなどを利用して、各々の参加者の予定を伺い、イベントのスケジュールを決定することが一般的である。
コンピュータを利用して、複数の人が参加するイベントのスケジュールを決める発明としては、既に、特許文献1において、イベント(例えば、社内会議)の参加者の空き時間と、イベントで利用する設備(例えば、会議室)の空き時間とから、イベントのスケジュールを決定し、参加者に通知する装置が開発されているが、特許文献1で開示されている装置は、部門ごとでスケジュール管理サーバが異なるケースには対応していない。
特開平9−91341号公報
そこで、本発明は、イベントの参加者が利用するスケジュール管理サーバが異なる場合であっても、複数人が参加するイベントのスケジュール調整を支援することができる方法および装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決する第1の発明は、スケジュールの調整を支援するために設置された装置が、イベントに参加するユーザのユーザIDと前記イベントのスケジュール条件をクライアントから取得するステップa、前記装置が、前記ユーザが利用しているスケジュール管理サーバを前記ユーザIDから特定し、前記スケジュール管理サーバにアクセスして、前記ユーザIDで特定される前記ユーザのスケジュールファイルを取得するステップb、前記装置が、前記スケジュール管理サーバのファイル仕様を参照して、前記スケジュールファイルに設定されている日時を解析し、全ての前記ユーザ間で共通の空き時間の中から、前記スケジュール条件に適合する日時を抽出し、抽出した日時を前記イベントのスケジュールを設定する候補日時として表示する表示データを前記クライアントに送信するステップc、を含むことを特徴とするスケジュール調整支援方法である。
更に、第2の発明は、第1の発明に記載のスケジュール調整支援方法であって、前記ステップaにおいて、前記装置は、前記スケジュール条件として前記イベントで利用される設備の識別名称を取得し、前記ステップbにおいて、前記装置は、前記ユーザの前記スケジュールファイルに加え、前記識別名称で特定される前記設備の予約を管理している前記スケジュール管理サーバから、前記設備の予約に係る前記スケジュールファイルを取得し、前記ステップcにおいて、前記装置は、前記スケジュール条件に適合する日時として、前記設備の予約がされていない日時を抽出することを特徴とするスケジュール調整支援方法である。
更に、第3の発明は、第2の発明に記載のスケジュール調整支援方法であって、前記ステップcの後に、前記装置が、前記クライアントから前記候補日時が選択されたメッセージを受信すると、選択された前記候補日時の内容を反映し、前記イベントのスケジュールを設定するための画面を前記クライアントに表示させ、前記ユーザのスケジュールおよび前記設備の予約を管理している前記スケジュール管理サーバにアクセスし、前記クライアントから取得した情報に従い、前記ユーザIDで特定される前記ユーザおよび前記識別名称で特定される前記設備のスケジュールに、前記イベントのスケジュールを登録するステップd、を含むことを特徴とする。
更に、第4の発明は、第3の発明に記載のスケジュール調整支援方法であって、前記ステップaにおいて、前記装置は、前記スケジュール条件として、前記イベントのスケジュールの設定が禁止されている禁止日および禁止時間帯を取得し、前記ステップcにおいて、前記装置は、前記禁止日および前記禁止時間帯を除く空き時間から、前記候補日時を抽出することを特徴とするスケジュール調整支援方法である。
更に、第5の発明は、第4の発明に記載のスケジュール調整支援方法であって、前記ステップcにおいて、前記装置は、全ての前記ユーザ間で共通の空き時間の中から前記候補日時を抽出することに加え、定められた人数以下の前記ユーザが欠けたときに共通となる空き時間の中から、前記スケジュール条件に適合する空き時間を次候補日時として抽出し、前記候補日時と前記次候補日時を区別して表示する前記表示データを前記クライアントに送信し、前記ステップdにおいて、前記装置は、前記クライアントから前記候補日時或いは前記次候補日時が選択されたメッセージを受信すると、選択された前記候補日時或いは前記次候補日時の内容を反映し、前記イベントのスケジュールを設定するための画面を前記クライアントに表示させることを特徴とするスケジュール調整支援方法である。
更に、第6の発明は、第1の発明から第5の発明のいずれか一つに記載のスケジュール調整支援方法であって、前記ユーザIDを記憶したICカードを前記ユーザは所持し、前記ステップaにおいて、前記クライアントは、前記ICカードから前記ユーザIDを読取り、前記装置は、前記クライアントが前記ICカードから読取った前記ユーザIDを取得することを特徴とするスケジュール調整支援方法である。
上述した第1の発明によれば、前記装置が、前記スケジュール管理サーバのファイル仕様を参照して、前記スケジュールファイルに設定されている日時を解析することで、前記イベントの参加者が利用するスケジュール管理サーバが異なる場合であっても、前記ユーザが設定しているスケジュールの日時がわかり、前記イベントのスケジュール調整を支援することができるようになる。
また、第2の発明のように、前記イベントで利用する前記設備のスケジュールを取得することで、前記設備の予約状況に合わせて、前記イベントのスケジュールを調整できるようになり、第3の発明のように、選択された前記候補日時に基づいて前記イベントのスケジュールを登録できるようにすると、前記ユーザの利便性は更に高まる。
更に、実際には、全ての前記ユーザが空いている時間は無いことが多いため、第5の発明のように、ある人数の前記ユーザが欠けている前記ユーザ間で共通の空き時間の中から、前記候補日時を抽出できるようにするとよい。
更に、前記イベントを社内会議としたとき、前記ユーザは社員になるため、第4の発明のように、日曜日や祝日や、昼休みの時間帯から、前記候補日時を抽出できないようにするとよい。また、社員に貸与される社員証のICカード化が進んでいるため、前記第6の発明のように、社員証で広く普及しているICカードを利用して、ユーザIDを取得することで、ユーザの利便性を高めることができるようになる。
更に、第7の発明は、イベントのスケジュール調整を支援するために設置された装置であって、前記装置は、イベントに参加するユーザのユーザIDを取得するユーザID取得手段と、前記イベントのスケジュール条件を前記クライアントから取得するスケジュール条件取得手段と、前記ユーザが利用しているスケジュール管理サーバを前記ユーザIDから特定し、前記スケジュール管理サーバにアクセスして、前記ユーザIDで特定される前記ユーザのスケジュールファイルを取得するスケジュール取得手段と、前記スケジュール管理サーバのファイル仕様を参照して、前記スケジュールファイルに設定されている日時を解析し、全ての前記ユーザ間で共通の空き時間の中から、前記スケジュール条件に適合する日時を抽出し、抽出した日時を前記イベントのスケジュールを設定する候補日時として表示する表示データを前記クライアントに送信する候補日時抽出手段を備えていることを特徴とする装置である。
更に、第8の発明は、第7の発明に記載の装置であって、前記スケジュール条件取得手段は、前記スケジュール条件として前記イベントで利用される設備の識別名称を前記クライアントから取得し、前記スケジュール取得手段は、前記ユーザの前記スケジュールファイルに加え、前記識別名称で特定される前記設備の予約を管理している前記スケジュール管理サーバから、前記設備の予約に係る前記スケジュールファイルを取得し、前記候補日時抽出手段は、前記スケジュール条件に適合する日時として、前記設備の予約がされていない日時を抽出することを特徴とする装置である。
更に、第9の発明は、第8の発明に記載の装置であって、前記クライアントから前記候補日時が選択されたメッセージを受信すると、選択された前記候補日時の内容を反映し、前記イベントのスケジュールを設定するための画面を前記クライアントに表示させ、前記ユーザのスケジュールおよび前記設備の予約を管理している前記スケジュール管理サーバにアクセスし、前記クライアントから取得した情報に従い、前記ユーザIDで特定される前記ユーザおよび前記識別名称で特定される前記設備のスケジュールに、前記イベントのスケジュールを登録するスケジュール登録手段を備えていることを特徴とする装置である。
更に、第10の発明は、第9の発明に記載の装置であって、前記スケジュール条件取得手段は、前記スケジュール条件として、前記イベントのスケジュールの設定が禁止されている禁止日および禁止時間帯を取得し、前記候補日時抽出手段は、前記禁止日および前記禁止時間帯を除く空き時間から、前記候補日時を抽出することを特徴とする装置である。
更に、第11の発明は、第10の発明に記載の装置であって、前記候補日時抽出手段は、全ての前記ユーザ間で共通の空き時間の中から前記候補日時を抽出することに加え、定められた人数以下の前記ユーザが欠けたときに共通となる空き時間の中から、前記スケジュール条件に適合する空き時間を次候補日時として抽出し、前記候補日時と前記次候補日時を区別して表示する前記表示データを前記クライアントに送信し、前記スケジュール登録手段は、前記クライアントから前記候補日時或いは前記次候補日時が選択されたメッセージを受信すると、選択された前記候補日時或いは前記次候補日時の内容を反映し、前記イベントのスケジュールを設定するための画面を前記クライアントに表示させることを特徴とする装置である。
更に、第12の発明は、第7の発明から第11の発明のいずれか一つに記載の装置であって、前記ユーザID取得手段は、前記クライアントに備えられたカードリーダを作動させ、前記ユーザが所持する前記ICカードから前記ユーザIDを読取る手段であることを特徴とする装置である。
上述した第7の発明から第12の発明によれば、第1の発明から第6の発明と同様の効果を得ることができる。
このように、上述した本発明によれば、イベントの参加者が利用するスケジュール管理サーバが異なる場合であっても、複数人が参加するイベントのスケジュール調整を支援することができる方法、システムおよび装置を提供できるようになる。
ここから、本発明に係る装置および方法について、図を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明に係る装置が配置されたスケジュール調整支援システム1の構成を示した図である。
図1に図示したように、スケジュール調整支援システム1は、ユーザが操作するクライアント20と、社内会議などのイベントのスケジュール調整を支援する機能を備えたスケジュール調整支援装置10と、ユーザのスケジュールを管理している複数のスケジュール管理サーバ30が、LAN2を介して接続されている。
スケジュール調整支援システム1のユーザは、ユーザを識別するためのユーザIDが記憶された非接触型のICカード22を所持し、クライアント20は、ユーザが所持するICカード22と通信するためのカードリーダ21を備え、更に、クライアント20には、ウェブページを表示するためのブラウザがインストールされ、ユーザは、クライアント20に実装されたブラウザを利用してスケジュール調整支援装置10にアクセスする。
ユーザのスケジュールを管理しているスケジュール管理サーバ30は、ユーザが所属している部門に設置され、ユーザのスケジュールを管理しているサーバで、desknet‘s(登録商標)やサイボウズ(登録商標)などの社内グループウェアがインストールされたネットワークサーバや、YahooカレンダーやGoogleカレンダーなどのカレンダーアプリケーションを有するウェブサーバなどを利用できる。
スケジュール管理サーバ30は、スケジュールをユーザごとに記憶し、API(API: Application Program Interface)などを利用したスケジュールの配信要求を受けると、スケジュールの内容が記述されたスケジュールファイルを提供する機能を備えている。
なお、スケジュール管理サーバ30から提供されるスケジュールファイルのファイル形式は、スケジュール管理サーバ30毎で異なることが一般的であるため、スケジュール調整支援装置10には、スケジュール管理サーバ30ごとに、スケジュールファイルのファイル形式が記憶されている。
ここから、イベントのスケジュール調整を支援する機能を備えたスケジュール調整支援装置10について詳細に説明する。図2は、スケジュール調整支援装置10のハードウェアブロック図で、図3は、スケジュール調整支援装置10の機能ブロック図である。
図2に図示したように、スケジュール調整支援装置10は、スケジュール調整支援装置10の全体を制御するための中央演算処理装置11(CPU: Central Processing Unit)と、メインメモリであるRAM12(RAM: Random Access Memory)と、BIOSなどが記憶されているROM13と、大容量のデータ記憶装置15(例えば、ハードディスク)と、ネットワークインターフェース14などを備えた装置で、データ記憶装置15には、本発明に必要な機能を実現するためのコンピュータプログラムやデータが記憶されている。
また、図3に図示したように、スケジュール調整支援装置10には、本発明に必要な機能を実現する手段として、イベントに参加するユーザのユーザIDを取得するユーザID取得手段100と、クライアント20からスケジュール条件を取得するスケジュール条件取得手段101と、ユーザのスケジュールファイルを取得するスケジュール取得手段102と、ユーザ間で共通の空き時間の中から、スケジュール条件に適合する日付けと時間を候補日時として抽出し、抽出した候補日時をクライアント20に表示させる候補日時抽出手段103と、クライアント20で選択された候補日時の内容に基づいて、ユーザのスケジュールを登録するスケジュール登録手段104と、ユーザに係るデータが記憶されているユーザDB105(DB: DataBase)とを備え、スケジュール調整支援装置10に備えられた各々の手段は、図2で図示したハードウェア資源を利用したコンピュータプログラムで実現される。
まず、スケジュール調整支援装置10に備えられたユーザDB105について説明する。図4は、ユーザDB105を説明する図である。
ユーザDB105は、スケジュール調整支援装置10のデータ記憶装置上に構築されるデータベースで、図4に図示しているように、ユーザDB105には、図1で図示したスケジュール調整支援システム1を利用するユーザのユーザIDに関連付けて、ユーザが利用しているスケジュール管理サーバ30のURLと、スケジュールファイルのファイル形式と、スケジュール管理サーバ30にアクセスするときに必要なデータであるアクセスデータ(例えば、ユーザのアカウント名や、パスワードなど)が記憶されている。
次に、スケジュール調整支援装置10に備えられた各手段について説明する。スケジュール調整支援装置10のユーザID取得手段100は、イベントに参加するユーザのユーザIDをクライアント20から取得する手段で、スケジュール条件取得手段101は、イベントを開催するときの条件が記述されたスケジュール条件をクライアント20から取得する手段である。
本実施形態では、スケジュール調整支援装置10に備えられたユーザID取得手段100は、ウェブページを利用してユーザIDをクライアント20から取得する手段で、更に、スケジュール取得手段102も、ウェブページを利用してスケジュール条件をクライアント20から取得する手段である。
クライアント20からスケジュール調整支援装置10にアクセスがあると、スケジュール調整支援装置10は、イベントに参加するユーザのユーザIDと、スケジュール条件を取得するためのウェブページをクライアント20に送信し、クライアント20から、イベントに参加するユーザのユーザIDとスケジュール条件とを取得する。
図5は、イベントに参加するユーザのユーザIDとスケジュール条件を取得するためのウェブページ110を説明する図である。図5に図示したウェブページ110には、ユーザIDを取得するために、ICカード22に記憶されたユーザIDを読取るときにクリックされるユーザID取得ボタン111と、ICカード22から読取ったユーザIDを表示するフォーム112が設けられている。
加えて、図5で図示したウェブページ110には、スケジュール条件を取得するために、イベントで利用する設備の識別名称(例えば、会議室の名称)の入力フォーム113と、候補日時の検索対象となる期間である候補期間(例えば、クライアント20からアクセスされた翌日から1ヶ月間)の入力フォーム115と、設備の設備利用時間(例えば、1時間)の入力フォーム114と、スケジュールの設定の禁止日(例えば、土日祝日)の入力フォーム116と、スケジュールの設定を禁止する時間帯である禁止時間帯(例えば、早朝の時間帯、深夜の時間帯と昼休み)の入力フォーム117が設けられている。
図5に図示したウェブページ110において、候補期間、設備利用時、禁止日および禁止時間帯には、予め初期値が設定され、クライアント20を操作するユーザは、イベントの内容に合わせて、入力フォーム113〜117を用いて初期値を変更する。
スケジュール調整支援装置10のユーザID取得手段100は、ActiveXコントロールなどの技術を利用して実現される手段で、図5で図示したウェブページ110を表示するためのHTMLドキュメントが、スケジュール調整支援装置10からクライアント20に送信されるとき、ブラウザで解釈されて実行し、クライアント20のカードリーダ21を動作させて、ICカード22からユーザIDを読取るためのコンピュータプログラムがクライアント20に送信される。
このコンピュータプログラムは、図5で図示したウェブページ110のユーザID取得ボタン111と連動して動作し、ユーザID取得ボタン111がクリックされると、クライアント20に備えられたカードリーダ21を動作させ、ICカード22からユーザIDを読取り、読取ったユーザIDをウェブページのフォーム112内に表示する。
図5で図示したウェブページ110の送信ボタン118がクリックされると、ウェブページ110の各フォームに表示されているデータが、クライアント20からスケジュール調整支援装置10に送信され、ユーザID取得手段100は、フォームに表示されていたデータをユーザIDとして取得し、スケジュール条件取得手段101は、各入力フォーム113〜117に入力されていたデータをスケジュール条件として取得する。
ユーザIDおよびスケジュール条件を取得すると、スケジュール調整支援装置10のスケジュール取得手段102が作動し、スケジュール取得手段102はユーザDB105を参照し、クライアント20から取得したユーザIDに関連付けられて記憶されているスケジュール管理サーバ30のURLにアクセスして、アクセスデータやスケジュール管理サーバ30のAPIなどを利用し、スケジュール条件に含まれる候補期間内でユーザが設定しているスケジュールの内容が記述されたスケジュールファイルを取得し、スケジュール管理サーバ30から取得したスケジュールファイルをユーザIDに関連付けて記憶する。
更に、スケジュール取得手段102は、スケジュール条件として取得した設備の予約状況を管理しているスケジュール管理サーバ30に、設備の予約に係るスケジュールを問い合わせ、候補期間内に設定されている設備のスケジュールファイルを取得し、設備の識別名称に関連付けて、設備のスケジュールファイルを記憶する。
スケジュール取得手段102がスケジュールファイルを取得すると、候補日時抽出手段103が作動し、候補日時抽出手段103は、ユーザDB105を参照し、ユーザIDに関連付けられたファイル形式を参照して、ユーザIDに関連付けられたスケジュールファイルから、ユーザのスケジュールファイルに記述されている日付け・時間を特定し、ユーザIDごとに、候補期間内におけるユーザの空き時間を割出す。
具体的に、候補日時抽出手段103は、ユーザのスケジュールに設定されている日時を参照し、一日の時間を30分単位で区切り、30分単位の時間帯ごとに、スケジュールを設定しているユーザのユーザIDが記述されていない時間帯を空き時間として割出す。
更に、候補日時抽出手段103は、ユーザのみならず、スケジュール条件として設定されている設備のスケジュールファイルについても、同様に、設備のスケジュールに設定されている日付け・時間を特定し、候補期間内における設備の空き時間を割出す。
候補日時抽出手段103は、全てのユーザ間で共通の空き時間を割出すと、空き時間の中からスケジュール条件に適合する時間帯を候補日時として抽出する。
例えば、図5で図示したウェブページでは、スケジュール条件として、候補期間に加え、イベントで利用する設備と、設備の利用時間と、禁止日と、禁止時間帯が設定されているため、候補日時抽出手段103は、全てのユーザ間で共通の空き時間の中から、設備が予約されておらず、設備の利用時間以上で、禁止日と禁止時間帯以外の時間帯を候補日時として抽出する。
候補日時抽出手段103は、候補日時を抽出すると、抽出した候補日時ごとに識別名称を付与し、候補日時を記憶する共に、カレンダーの形式で候補日時を表示するウェブページを生成し、生成したウェブページをクライアント20に送信する。
図6は、候補日時を表示するウェブページの一例を示した図である。図6のウェブページでは、抽出した候補日時が、候補日時の識別名称はハイパーリンクで表示され、ハイパーリンクがマウスなどで選択されると、選択された候補日時の内容に従い、スケジュールを登録するためダイアログが表示される。
図7は、選択された候補日時の内容に基づき、イベントのスケジュールを確定するためのダイアログ130を説明する図である。図7で図示したダイアログ130には、スケジュール名の入力フォーム131と、設備の識別名称の入力フォーム132と、スケジュールの開始日時の入力フォーム133と、終了日時の入力フォーム134と、登録するときにクリックされる登録ボタン135と、候補日時の内容の登録をキャンセルするときにクリックされるキャンセルボタン136が備えられている。
スケジュール名の入力フォーム131、設備の入力フォーム132、スケジュールの開始日時の入力フォーム133、および、終了日時の入力フォーム134の初期値は、選択された候補日時の内容が反映され、ユーザは、必要があれば、クライアント20を操作して、それぞれの入力フォーム131〜134の内容を変更することができる。
例えば、図6で図示した候補日時を表示するウェブページ120において、識別名称が「候補日時3」である候補日時の時間は、2月4日の9時から12時までの3時間であるため、クライアント20を操作するユーザは、開始日時の入力フォーム133の内容を変更することで、スケジュールの時間を1時間にすることができる。
図7の登録ボタン135がマウスなどでクリックされると、ダイアログ130の内容がクライアント20からスケジュール調整支援装置10に送信され、スケジュール調整支援装置10のスケジュール登録手段104が作動する。
スケジュール調整支援装置10のスケジュール登録手段104は、ユーザDB105を参照し、イベントに参加するユーザIDごとに、ユーザが利用しているスケジュール管理サーバ30のURLを取得し、スケジュール管理サーバ30のAPIなどを利用することで、クライアント20から送信されたダイアログ130の内容に沿ったスケジュールをユーザごとに登録する。
ここから、図1で図示したスケジュール調整支援システム1で実行される一連の手順について説明する。図8は、スケジュール調整支援システム1で実行される一連の手順を示したフロー図である。
クライアント20のブラウザを利用して、スケジュール調整支援装置10にイベントのスケジュールの調整要求があると、スケジュール調整支援装置10のユーザID取得手段100とスケジュール条件取得手段101が作動し、イベントに参加するユーザのユーザIDと、スケジュール条件をクライアント20から取得する(S1)。
例えば、スケジュール調整支援装置10は、図5のウェブページ110をクライアント20に送信し、イベントに参加するユーザが所持するICカード22からユーザIDを読取り、ウェブページ110に入力されたスケジュール条件を取得する。
イベントに参加するユーザIDおよびイベントのスケジュール条件をスケジュール調整支援装置10が取得すると、スケジュール取得手段102が作動し、スケジュール調整支援装置10は、取得したユーザIDで特定されるユーザが利用しているスケジュール管理サーバ30のURLにアクセスし、スケジュール条件で設定されている候補期間内のスケジュールファイルを取得する(S2)。
更に、スケジュール調整支援装置10は、スケジュール条件に利用する設備が設定されているとき、設備の予約を管理しているスケジュール管理サーバ30のURLにアクセスし、スケジュール条件で設定さている候補期間内のスケジュールファイルを取得する(S3)。
スケジュール調整支援装置10は、ユーザおよび設備のスケジュールファイルを取得すると、設備の空き時間や、スケジュール条件に含まれる他の条件(禁止日および禁止時間帯)を参照し、全てのユーザ間で共通の空き時間から、候補日時を抽出し、スケジュール調整支援装置10は、抽出した候補日時をカレンダー形式で表示するウェブページ(例えば、図6で図示したウェブページ120)をクライアント20に送信する(S4)。
候補日時を表示するウェブページがクライアント20のブラウザ上に表示され、クライアント20のユーザが、表示された一つの候補日時を選択すると、候補日時を選択したメッセージがスケジュール調整支援装置10に送信され、スケジュール調整支援装置10のスケジュール登録手段104が作動する。スケジュール登録手段104は、選択された候補日時に従い、スケジュールを登録するためのダイアログ(例えば、図7のダイアログ)をクライアント20に送信し、イベントのスケジュールを取得する(S5)。
選択された候補日時に従い、スケジュールを登録するためのダイアログがクライアント20のブラウザに表示され、スケジュールの時間を確定する操作が行われた後、このダイアログの内容が送信されると、スケジュール調整支援装置10は、ユーザリストに含まれるユーザIDで特定されるユーザごとに、ユーザが利用しているスケジュール管理サーバ30のAPIを利用するなどして、ダイアログの内容に沿ったスケジュールをスケジュール管理サーバ30に登録する(S6)。
更に、スケジュール調整支援装置10は、スケジュール条件に含まれる設備の予約を管理しているスケジュール管理サーバ30のAPIを利用するなどして、ダイアログの内容に沿った設備の利用予約をスケジュール管理サーバ30に登録する(S7)。
このように、スケジュール調整支援装置10が、スケジュール管理サーバ30のファイル仕様を記憶し、スケジュール管理サーバ30から取得したスケジュールファイルに設定されている日時を解析することで、ユーザが利用するスケジュール管理サーバ30が異なる場合であっても、ユーザが設定しているスケジュールの日時がわかり、前記イベントのスケジュール調整を支援することができるようになる。
なお、本発明は、これまで説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能である。
例えば、上述した実施形態において、スケジュール調整支援装置10は、全てのユーザ間で共通の空き時間から、候補日時を抽出していたが、ユーザの人数が多くなると、全てのユーザ間で共通の空き時間は無いことが多いため、定められた人数以下(ここでは、二人)が欠けたときを想定し、次候補日時として抽出できるようにすることもできる。
このとき、スケジュール調整支援装置10の候補日時抽出手段103は、30分単位の時間帯に記述されているユーザIDの数を確認し、ユーザIDの数がユーザIDの総数−1である時間帯を第1の次候補の空き時間とし、第1の次候補の空き時間の中から、スケジュール条件に適合した時間帯を第1の次候補日時として抽出する。
更に、スケジュール調整支援装置10の候補日時抽出手段103は、30分単位の時間帯に記述されているユーザIDの数を確認し、ユーザIDの数がユーザIDの総数−2である時間帯を第2の次候補の空き時間とし、第2の次候補の空き時間の中から、スケジュール条件に適合した時間帯を第2の次候補日として抽出する。
そして、スケジュール調整支援装置10の候補日時抽出手段103は、上述した実施形態で抽出した候補日時に加え、第1の次候補日時および第2の次候補日時を表示するウェブページをクライアント20に送信する。このとき、候補日時、第1の次候補日時および第2の次候補日時それぞれの表示色を変更するなどして、候補日時、第1の次候補日時および第2の次候補日時それぞれを視覚的に区別できるようにするとよい。
クライアント20で第1の次候補日時或いは第2の次候補日時が選択されたときは、スケジュール調整支援装置10のスケジュール登録手段104は、選択された第1の次候補日時或いは第2の次候補日時の内容を初期値とし、イベントのスケジュールを登録するためのダイアログをクライアント20に表示させる。
上述した実施形態では、イベントに参加するユーザが所持しているICカード22から、ユーザのユーザIDを取得していたが、他の方法でユーザIDを取得してもよい。例えば、イベントごとに、イベントに参加するユーザのユーザIDが記述されたユーザリストをスケジュール調整支援装置10に記憶させ、ユーザリストの名称をクライアント20から取得することで、利用するユーザリストを特定し、イベントに参加するユーザのユーザIDを取得するようにしてもよい。
1 スケジュール調整支援システム
10 スケジュール調整支援装置
100 ユーザID取得手段
101 スケジュール条件取得手段
102 スケジュール取得手段
103 候補日時抽出手段
104 スケジュール登録手段
105 ユーザDB
20 クライアント
10 スケジュール調整支援装置
100 ユーザID取得手段
101 スケジュール条件取得手段
102 スケジュール取得手段
103 候補日時抽出手段
104 スケジュール登録手段
105 ユーザDB
20 クライアント
Claims (12)
- スケジュールの調整を支援するために設置された装置が、イベントに参加するユーザのユーザIDと前記イベントのスケジュール条件をクライアントから取得するステップa、前記装置が、前記ユーザが利用しているスケジュール管理サーバを前記ユーザIDから特定し、前記スケジュール管理サーバにアクセスして、前記ユーザIDで特定される前記ユーザのスケジュールファイルを取得するステップb、前記装置が、前記スケジュール管理サーバのファイル仕様を参照して、前記スケジュールファイルに設定されている日時を解析し、全ての前記ユーザ間で共通の空き時間の中から、前記スケジュール条件に適合する日時を抽出し、抽出した日時を前記イベントのスケジュールを設定する候補日時として表示する表示データを前記クライアントに送信するステップc、を含むことを特徴とするスケジュール調整支援方法。
- 請求項1の発明に記載のスケジュール調整支援方法であって、前記ステップaにおいて、前記装置は、前記スケジュール条件として前記イベントで利用される設備の識別名称を取得し、前記ステップbにおいて、前記装置は、前記ユーザの前記スケジュールファイルに加え、前記識別名称で特定される前記設備の予約を管理している前記スケジュール管理サーバから、前記設備の予約に係る前記スケジュールファイルを取得し、前記ステップcにおいて、前記装置は、前記スケジュール条件に適合する日時として、前記設備の予約がされていない日時を抽出することを特徴とするスケジュール調整支援方法。
- 請求項2の発明に記載のスケジュール調整支援方法であって、前記ステップcの後に、前記装置が、前記クライアントから前記候補日時が選択されたメッセージを受信すると、選択された前記候補日時の内容を反映し、前記イベントのスケジュールを設定するための画面を前記クライアントに表示させ、前記ユーザのスケジュールおよび前記設備の予約を管理している前記スケジュール管理サーバにアクセスし、前記クライアントから取得した情報に従い、前記ユーザIDで特定される前記ユーザおよび前記識別名称で特定される前記設備のスケジュールに、前記イベントのスケジュールを登録するステップd、を含むことを特徴とするスケジュール調整支援方法。
- 請求項3の発明に記載のスケジュール調整支援方法であって、前記ステップaにおいて、前記装置は、前記スケジュール条件として、前記イベントのスケジュールの設定が禁止されている禁止日および禁止時間帯を取得し、前記ステップcにおいて、前記装置は、前記禁止日および前記禁止時間帯を除く空き時間から、前記候補日時を抽出することを特徴とするスケジュール調整支援方法。
- 請求項4の発明に記載のスケジュール調整支援方法であって、前記ステップcにおいて、前記装置は、全ての前記ユーザ間で共通の空き時間の中から前記候補日時を抽出することに加え、定められた人数以下の前記ユーザが欠けたときに共通となる空き時間の中から、前記スケジュール条件に適合する空き時間を次候補日時として抽出し、前記候補日時と前記次候補日時を区別して表示する前記表示データを前記クライアントに送信し、前記ステップdにおいて、前記装置は、前記クライアントから前記候補日時或いは前記次候補日時が選択されたメッセージを受信すると、選択された前記候補日時或いは前記次候補日時の内容を反映し、前記イベントのスケジュールを設定するための画面を前記クライアントに表示させることを特徴とするスケジュール調整支援方法。
- 請求項1の発明から請求項5の発明のいずれか一つに記載のスケジュール調整支援方法であって、前記ユーザIDを記憶したICカードを前記ユーザは所持し、前記ステップaにおいて、前記クライアントは、前記ICカードから前記ユーザIDを読取り、前記装置は、前記クライアントが前記ICカードから読取った前記ユーザIDを取得することを特徴とするスケジュール調整支援方法。
- イベントのスケジュール調整を支援するために設置された装置であって、前記装置は、イベントに参加するユーザのユーザIDを取得するユーザID取得手段と、前記イベントのスケジュール条件を前記クライアントから取得するスケジュール条件取得手段と、前記ユーザが利用しているスケジュール管理サーバを前記ユーザIDから特定し、前記スケジュール管理サーバにアクセスして、前記ユーザIDで特定される前記ユーザのスケジュールファイルを取得するスケジュール取得手段と、前記スケジュール管理サーバのファイル仕様を参照して、前記スケジュールファイルに設定されている日時を解析し、全ての前記ユーザ間で共通の空き時間の中から、前記スケジュール条件に適合する日時を抽出し、抽出した日時を前記イベントのスケジュールを設定する候補日時として表示する表示データを前記クライアントに送信する候補日時抽出手段を備えていることを特徴とする装置。
- 請求項7の発明に記載の装置であって、前記スケジュール条件取得手段は、前記スケジュール条件として前記イベントで利用される設備の識別名称を前記クライアントから取得し、前記スケジュール取得手段は、前記ユーザの前記スケジュールファイルに加え、前記識別名称で特定される前記設備の予約を管理している前記スケジュール管理サーバから、前記設備の予約に係る前記スケジュールファイルを取得し、前記候補日時抽出手段は、前記スケジュール条件に適合する日時として、前記設備の予約がされていない日時を抽出することを特徴とする装置。
- 請求項8の発明に記載の装置であって、前記クライアントから前記候補日時が選択されたメッセージを受信すると、選択された前記候補日時の内容を反映し、前記イベントのスケジュールを設定するための画面を前記クライアントに表示させ、前記ユーザのスケジュールおよび前記設備の予約を管理している前記スケジュール管理サーバにアクセスし、前記クライアントから取得した情報に従い、前記ユーザIDで特定される前記ユーザおよび前記識別名称で特定される前記設備のスケジュールに、前記イベントのスケジュールを登録するスケジュール登録手段を備えていることを特徴とする装置。
- 請求項9の発明に記載の装置であって、前記スケジュール条件取得手段は、前記スケジュール条件として、前記イベントのスケジュールの設定が禁止されている禁止日および禁止時間帯を取得し、前記候補日時抽出手段は、前記禁止日および前記禁止時間帯を除く空き時間から、前記候補日時を抽出することを特徴とする装置。
- 請求項10の発明に記載の装置であって、前記候補日時抽出手段は、全ての前記ユーザ間で共通の空き時間の中から前記候補日時を抽出することに加え、定められた人数以下の前記ユーザが欠けたときに共通となる空き時間の中から、前記スケジュール条件に適合する空き時間を次候補日時として抽出し、前記候補日時と前記次候補日時を区別して表示する前記表示データを前記クライアントに送信し、前記スケジュール登録手段は、前記クライアントから前記候補日時或いは前記次候補日時が選択されたメッセージを受信すると、選択された前記候補日時或いは前記次候補日時の内容を反映し、前記イベントのスケジュールを設定するための画面を前記クライアントに表示させることを特徴とする装置。
- 請求項7の発明から請求項11の発明のいずれか一つに記載の装置であって、前記ユーザID取得手段は、前記クライアントに備えられたカードリーダを作動させ、前記ユーザが所持する前記ICカードから前記ユーザIDを読取る手段であることを特徴とする装置。
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