JP2009243162A - 雪除け折板及び屋根構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 現場にて折板を用いた屋根の葺設と同様に葺設が容易に行え、風切音やバタつき、或いは雪の流れの滞りを防止でき、且つ強度の高い雪除け折板及び屋根構造の提供。
【解決手段】 相隣接する一方の側縁部が他方の側縁部を挟持する形態で屋根部に複数横並びに連結して葺設する折板と略等しいV字状の均一な断面形状に成形され、当該V字状を呈する凹部の底部及び側部に複数の通水孔を散設してなる雪除け折板。
【選択図】 図1
【解決手段】 相隣接する一方の側縁部が他方の側縁部を挟持する形態で屋根部に複数横並びに連結して葺設する折板と略等しいV字状の均一な断面形状に成形され、当該V字状を呈する凹部の底部及び側部に複数の通水孔を散設してなる雪除け折板。
【選択図】 図1
Description
本発明は、外観に優れ、谷溝に雪が溜まらず、且つ施工の手間が少ない折板を用いた屋根構造に関する。
従来、棟で交わる二つの屋根面を形成するには、各屋根面について各々一連の金属製折板を葺き、縁の切れた部分には、雨水等の浸入措置が施された棟構造(例えば、下記特許文献1参照。)、或いは谷溝へ雨水を誘導する構造(例えば、下記特許文献2参照。)が採用されている。
また、当該構造においては、谷溝や排水パイプに雪やゴミが溜まらない様にする為に、多数の貫通孔が穿設されている板やエキスパンドメタルからなる谷溝カバーを所定の固定具を以って谷溝上に渡し掛けていた。
しかしながら、上記谷溝カバーを用いる手法にあっては、固定具を装着する工具を別途必要とする他、屋根に葺かれた折板との一体感がないために、風切音やバタつきが生じ易く、固定領域の境界において雪の谷溝上への流れが滞り、屋上における折板の腐食や水漏れを誘発し易いという問題があった。また、各谷溝カバーが相互に関りあう事無く独立して固定されているために、積雪の多い地域においては、各谷溝カバーに対して個々に比較的高い強度を与える必要があった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、現場にて折板を用いた屋根の葺設と同様に葺設が容易に行え、風切音やバタつき、或いは雪の流れの滞りを防止でき、且つ強度の高い雪除け折板及び屋根構造の提供を目的とする。
上記課題を解決する為になされた本発明による雪除け折板は、相隣接する一方の側縁部が他方の側縁部をハゼ折等により挟持する形態で屋根部に複数横並びに連結して葺設する折板と略等しいV字状の均一な断面形状に成形され、当該V字状を呈する凹部の底部及び側部に複数の通水孔を略均一な密度で散設してなることを特徴とする。
上記課題を解決する為になされた本発明による屋根構造は、谷溝上に前記請求項1に記載の雪除け折板を敷設する屋根構造において、複数の折板を、相隣接する一方の折板の側縁部が他方の折板の側縁部を挟持する形態で屋根部の谷溝に向けて傾斜する様に葺設し、複数の前記雪除け折板を、相隣接する一方の雪除け折板の側縁部が他方の雪除け折板の側縁部を挟持する形態で前記谷溝上に前記通水孔が位置する様に葺設し、前記折板と雪除け折板との連結部において、各々の端部を重合し、且つ当該端部において相隣接する一方の前記折板及び雪除け折板の側縁部が他方の前記折板及び雪除け折板の側縁部を挟持する構造を有することを特徴とする。
本発明による雪除け折板を使用すれば、谷溝上において屋上に葺く折板と共に重合したうえで、隣接する折板の一方の側縁部が他方の側縁部を挟持することにより一体的に連結することができる。その結果、固定具やそれに用いる工具を何等要することなく、折板を葺く為の工具を用いて雪除け折板を付設できるから、工期を短縮することができる。葺設後にあっても、折板と雪除け折板、或いは雪除け折板と雪除け折板との隙間への風の侵入が回避される結果、風切音やバタつき、或いは雪の流れの滞りを防止できる。
また、各折板について谷溝を覆う様に長手方向へ連結された雪除け折板の各々にあっても、隣接する折板の一方の側縁部が他方の側縁部を挟持することにより、その全長に亘って係り合いつつ一体化し、相互に補強作用を及ぼして屋上の谷溝上に葺かれた雪除け折板全体としての強度及び取り付け強度を大幅に高めることができる。
以下、本発明による雪除け折板の実施の形態を、屋根構造の実施の形態と共に、図面に基づき説明する。
図1に示す本発明による雪除け折板の例は、相隣接する一方の側縁部が他方の側縁部を挟持する形態で屋根部に複数横並びに連結して葺設する折板3と略等しいV字状の均一な断面形状に成形され、当該V字状を呈する凹部の底部及び側部に複数の通水孔1を略均一な密度で散設してなるものである。
当該例によれば、図2に示す屋根構造の様に、複数の折板を、隣接する折板の一方の側縁部が他方の折板の側縁部を挟持する形態で屋根部の谷溝(図3及び図5参照。)2に向けて傾斜する様に葺設した屋根構造を構築することができる。
当該屋根構造に用いられる各折板3は、厚さ約0.6mmから1.2mmの短冊状に裁断されたメッキ鋼板であって、その長手方向に沿ってV字状の断面が形成される様に曲げ成形したものである。即ち、当該曲げ成形によって、幅方向の左右両側縁部には、全長にわたる鈎部が対となって形成され、それらの間に、底面及び当該底面を挟んで逆ハ字状に傾斜した側面が一対全長にわたって形成される。
一方の側縁部は、外側へ水平に延出して立ち上がり、更に、外側に延出して立ち下がる様に成形されることにより、最端縁に外ハゼ部を有し下向きに開口したコの字状の鈎部(以下、外鈎部40と記す。)が備わっている。他方の側縁部は、外側へ水平に延出して立ち上がり、更に、内側に延出して折り返すことにより、最端縁に内ハゼ部を有し折板の中央部へ向けて開口したコの字状の鈎部(以下、内鈎部と記す。)が備わっている。
前記内鈎部を外鈎部の開口部へ進入させ、前記外ハゼ部を折り曲げて前記内ハゼ部を外鈎部で挟み込むことにより、多数の隣接する折板が相互に連結し一体的な屋根面を形成することになる。上記外鈎部の立ち上がり後下向きに開口した構造により、隣接する折板間からの雨漏りが防止される。
前記雪除け折板0は、前記折板3と同様の素材から、前記鈎部(外鈎部(外ハゼ部5を含む。)4、及び内鈎部(内ハゼ部7を含む。)6を含む。)、底面8、及び側面9を含む同様の断面形状を有する折板として形成する。必要に応じて、前記外鈎部4の開口幅を前記折板0の外鈎部40が収まる幅に拡げても良い(図2(A)参照。)。
前記通水孔1は、前記所定の断面形状に曲げ成形を行う前に、前記底面8及び側面9となる領域に複数略均一な密度で散設する。例えば、約40mmから約60mm程度毎に、直径約5mmから約15mm程度の貫通孔を穿設すれば良い。
前記雪除け折板0にあっても、前記内鈎部を外鈎部4の開口部へ進入させ、前記外ハゼ部5を折り曲げて、前記内ハゼ部7を含む内鈎部6を外鈎部4で挟み込むことにより、多数の隣接する雪除け折板0が相互に連結し、前記谷溝2の上に一体的な防雪カバーを形成することになる。
前記折板3及び雪除け折板0との連結構造には、前記内鈎部6及び外鈎部4を含む各々の端部を適当な長さ重合させて、施行地域の気候に応じた十分な接合強度が得られる連結領域10を設定し(図1及び図2参照)、当該連結領域10において前記雪除け折板0及び折板3の外ハゼ部5が、隣接する雪除け折板0及び折板3の内ハゼ部7を挟持する構造を採る。当該雪除け折板0の葺設作業は、折板3の葺き作業と同時に行うことができ、前記連結領域10においては、折板のハゼ折(潰し)作業は、雪除け折板のハゼ折作業を伴うこととなる(図2(C)一点鎖線円内参照。)。
前記連結領域10となる部分には、前記通水孔を設けたとしても通水機能を奏し得ないので、通水孔1は設けなくとも良く、一方の側から谷溝2に雨水を誘導する(片流れ)場合にあっては、通水孔1群を一方に偏在させて他方を連結領域10とし(図4参照。)、両側から一の谷溝2へ雨水を誘導する(両流れ)場合にあっては、当該雪除け折板0の長手方向の中央部に通水孔1群を偏在させても良い(図6参照。)。
上記の如く構成された屋根は、複数の折板3が、相隣接する一方の折板3の側縁部が他方の折板3の側縁部を挟持し、複数の前記雪除け折板0が、相隣接する一方の雪除け折板0の側縁部が他方の雪除け折板0の側縁部を挟持し、更に、前記折板3と雪除け折板0との連結領域10において、各々の端部が重合し、且つ当該端部において相隣接する一方の前記折板3及び雪除け折板0の側縁部が他方の前記折板3及び雪除け折板0の側縁部を併せて挟持する構造を有する。
上記構造により、両流れの場合(図5参照。)にあっては、各雪除け折板0は、その長手方向の両端が屋根に葺かれた折板3に支持され、且つその全長に亘って係り合いつつ屋根全体と一体化し、相互に補強作用を及ぼして屋上の谷溝2上に葺かれた複数の雪除け折板0からなる雪除けカバー全体としての強度及び取り付け強度を得る。片流れの場合(図3参照。)にあっても、雪除け折板0の先端を谷溝2に当接又は近接させることによって、先端の捲り上がりが回避され、前記の如く与えられた強度と相俟って安定した葺設状態を得ることができる。
尚、高い水密性を得る為に、葺設後必要に応じて撥水塗料等を塗布或いは吹き付けを行っても良い。屋根面を構成する複数の折板は、H型鋼等のフレーム11上に、屋根に葺かれる複数の折板の配置及び保形を司る支持材であるところのサドル12を介在して固定され、当該サドル12によって、折板の保形並びに敷設ピッチの均一化が図られている。
谷溝のオーバーフローによる雨漏り等の少ない屋根付き建造物を速やかに且つ安価に得ることができることから、建築物を提供する分野のみならず、当該建築物を作業場として製品を提供する種々の産業の便宜にも資することとなる。
0 雪除け折板,1 通水孔,2 谷溝,3 折板,
4 外鈎部,5 外ハゼ部,6 内鈎部,7 内ハゼ部,
8 底面,9 側面,
10 連結領域,11 フレーム,12 サドル,40 外鈎部(折板),
4 外鈎部,5 外ハゼ部,6 内鈎部,7 内ハゼ部,
8 底面,9 側面,
10 連結領域,11 フレーム,12 サドル,40 外鈎部(折板),
Claims (2)
- 相隣接する一方の側縁部が他方の側縁部を挟持する形態で屋根部に複数横並びに連結して葺設する折板と略等しいV字状の均一な断面形状に成形され、
当該V字状を呈する凹部の底部及び側部に複数の通水孔を散設してなる雪除け折板。 - 谷溝上に前記請求項1に記載の雪除け折板を敷設する屋根構造において、
複数の折板を、相隣接する一方の折板の側縁部が他方の折板の側縁部を挟持する形態で屋根部の谷溝に向けて傾斜する様に葺設し、
複数の前記雪除け折板を、相隣接する一方の雪除け折板の側縁部が他方の雪除け折板の側縁部を挟持する形態で前記谷溝上に前記通水孔が位置する様に葺設し、
前記折板と雪除け折板との連結部において、各々の端部を重合し、且つ当該端部において相隣接する一方の前記折板及び雪除け折板の側縁部が他方の前記折板及び雪除け折板の側縁部を挟持する構造を有する屋根構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008091515A JP2009243162A (ja) | 2008-03-31 | 2008-03-31 | 雪除け折板及び屋根構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008091515A JP2009243162A (ja) | 2008-03-31 | 2008-03-31 | 雪除け折板及び屋根構造 |
Publications (1)
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JP2009243162A true JP2009243162A (ja) | 2009-10-22 |
Family
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021011702A (ja) * | 2019-07-04 | 2021-02-04 | 元旦ビューティ工業株式会社 | 排水構造 |
-
2008
- 2008-03-31 JP JP2008091515A patent/JP2009243162A/ja active Pending
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JP2021011702A (ja) * | 2019-07-04 | 2021-02-04 | 元旦ビューティ工業株式会社 | 排水構造 |
JP7396617B2 (ja) | 2019-07-04 | 2023-12-12 | 元旦ビューティ工業株式会社 | 排水構造 |
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