JP6571120B2 - 建物の屋根構造、および、排水装置 - Google Patents

建物の屋根構造、および、排水装置 Download PDF

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本発明は建物の屋根構造、および、排水装置に関する。
建物の屋根の谷に設けられる雨対策の屋根構造としていろいろな提案がなされている。例えば、建物の屋根の谷を構成する両方の屋根に縁部分を固定した谷樋と、谷樋の流路部分の下面に沿わせた軽量補強板と、その軽量補強板の下面に当接され、両端部分が谷を構成する両方の屋根に取付けられた複数の吊り金具よりなる谷桶構造が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、谷を構成する屋根パネルの端部に自身の両端が嵌め込まれて、谷を構成する屋根パネルの間に雨水の流路が形成される屋根構造も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
実開平04―129226号公報 特開平10―169110号公報
上記谷桶構造および屋根構造は、建物の内部側から作業を行って形成・メンテンナンスされる。そして、既存の建物の内部側にはいろいろな構造物があることが多い。そのような構造物は作業時には障害物となるため、作業効率が悪くなる。
また、近年、予想しない多量の雨が降ることにより、建物の谷部分に設けられる谷樋から雨があふれ、建物内部に雨が侵入する事態が生じている。建物内部に雨水が侵入しづらい構造が望まれる。
本発明は、斯かる実情に鑑み、作業効率を向上させると共に、建物内部に雨水を侵入させない建物の屋根構造、および、排水装置を提供しようとするものである。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の建物の屋根構造は、排水口まで延設される凹部により構成される排水通路を有する排水部材と、上記排水通路の幅方向と対向する排水部材の両端面から上記排水通路の幅方向外側、かつ、上記排水通路の深さ方向上方側へ向かい、上記排水通路の略全長にわたって延設される設置部材と、上記設置部材を建物の屋根の上面に固定する固定部材と、を備え、上記排水部材は、上記凹部の開口が上記建物の高さ方向上方を向き、かつ、上記排水通路が上記建物の桁方向に沿って上記屋根の谷に配置され、上記設置部材は、上記屋根の上面側に配置され、上記設置部材の勾配は、上記屋根の勾配よりも小さいこと特徴とする。
また、本発明の建物の屋根構造において、上記排水通路は、自身に沿って上記排水口へ向かう方向、かつ、上記排水通路の深さ方向下方側へ傾斜する傾斜路を有することを特徴とする。
また、本発明の建物の屋根構造において、上記排水口は、上記排水通路の両端それぞれに設けられる第1の排水口および第2の排水口により構成され、上記排水通路は、自身の第1の途中地点から自身に沿って上記第1の排水口へ向かう方向、かつ、上記排水通路の深さ方向下方側へ傾斜する第1の傾斜路と、自身の第2の途中地点から自身に沿って上記第2の排水口へ向かう方向、かつ、上記排水通路の深さ方向下方側へ傾斜する第2の傾斜路と、を有することを特徴とする。
また、本発明の建物の屋根構造において、上記排水部材は、自身の上記建物の高さ方向下端部が上記建物の軒の先端よりも上記建物の高さ方向上方に位置するよう配設されることを特徴とする。
また、本発明の建物の屋根構造において、上記排水部材と上記設置部材とは、一体形成されることを特徴とする。
また、本発明の排水装置は、建物の屋根の谷に配置される排水装置であって、排水口まで延設される凹部により構成される排水通路を有する排水部材と、上記排水通路の幅方向と対向する排水部材の両端面から上記排水通路の幅方向外側、かつ、上記排水通路の深さ方向上方側へ向かい、上記排水部材の全長にわたって延設される設置部材と、上記設置部材を建物の屋根の上面に固定する固定部材と、を備え、上記排水部材は、上記凹部の開口が上記建物の高さ方向上方を向き、かつ、上記排水通路が上記建物の桁方向に沿って上記屋根の谷に配置され、上記設置部材は、上記屋根の上面側に配置され、上記設置部材の勾配は、上記屋根の勾配よりも小さいこと特徴とする。

本発明の建物の屋根構造、および、排水装置によれば、作業効率を向上させると共に、建物内部に雨水を侵入させないという優れた効果を奏し得る。
本発明における第1の実施の形態における排水装置の斜視図である。 (a)は本発明における第1の実施の形態における排水装置の側面図であり、(b)は本発明における第1の実施の形態における排水装置の幅方向断面図である。 本発明における第1の実施の形態における排水装置を用いた建物の屋根構造を示す図である。 (a)は、本発明における第1の実施の形態における排水装置を用いた建物の屋根構造の梁方向断面図であり、(b)は、本発明における第1の実施の形態における排水装置を用いた建物の屋根構造の桁方向側面図である。 (a)は本発明における第1の実施の形態における排水通路の水位が凹部開口面以下の様子を示す図であり、(b)は本発明における第1の実施の形態における排水通路の水位が凹部開口面を超えた様子を示す図である。 (a)は、本発明における第2の実施の形態における排水装置の排水方向(延設方向)側面図であり、(b)は、本発明における第2の実施の形態における排水装置を用いた建物の屋根構造の桁方向側面図である。 (a)は、本発明における第3の実施の形態における排水装置の斜視図であり、(b)は、本発明における第3の実施の形態における排水装置を用いた建物の屋根構造の梁方向断面図である。 (a)は、本発明における第4の実施の形態における排水装置の排水方向(延設方向)側面図であり、(b)は、本発明における第4の実施の形態における排水装置を用いた建物の屋根構造の桁方向側面図である。 (a)は、本発明における第1の実施の形態における排水装置を用いた建物の屋根構造の梁方向断面図であり、(b)は、本発明における第3の実施の形態における排水装置を用いた建物の屋根構造の梁方向断面図である。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
<第1の実施の形態>
図1および図2を参照して、本発明の第1の実施の形態における排水装置1について説明する。排水装置1は、図1に示すように、排水部材10と、設置部材11と、(図示しない)固定部材と、排水集約管12とを備える。
排水部材10は、例えば、雨を受けて、受けた雨を排水口10bまで誘導して排水するものである。具体的に排水部材10には、排水口10bまで延設される凹部13が設けられる。この凹部13により排水通路14が構成される。排水通路14は、雨を排水口10bまで誘導する通路である。ここで、排水通路14に沿って排水口10bへ向かう方向を排水方向A(矢印A参照、以下同じ。)と定義する。排水方向Aは、後述するように、建物100に排水装置1を取り付けた際に、建物100の桁方向の排水集約管12が配設される側と一致する。
また、排水通路14(または凹部13。以下も同様とする。)の深さ方向(矢印B参照。以下も同様とする。)下端面14aは、例えば、図2(a)に示すように、排水方向Aに沿って排水通路14の深さ方向下方側へ傾斜するよう形成される。すなわち、深さ方向下端面14aは、自身に沿って排水口10bへ向かう方向、かつ、排水通路14の深さ方向下方側へ傾斜する。また、深さ方向下端面14aは、排水方向Aに対して角度θ1だけ傾斜する。以上のように、排水通路14は、深さ方向下端面14aにより下端面が構成される傾斜路を有する。なお、排水通路14の深さ方向とは、後述するように、建物100に排水装置1を取り付けた際に、建物100の高さ方向または鉛直方向と一致するものである。
排水通路14は、自身の延設方向全長にわたって傾斜路により構成されるが、これに限定されるものではない。排水通路14は、例えば、自身の一区間のみが傾斜路で構成されてもよいし、自身の不連続な複数の区間が傾斜路で構成されてもよい。
なお、排水通路14は、直線状に延設される区間のみで構成されるが、これに限定されるものではない。すなわち、排水通路14は、屈曲する区間、湾曲する区間を含んでもよいし、屈曲する区間、湾曲する区間のみで構成されてもよい。この場合であっても、深さ方向下端面14aは、自身に沿って排水口10bへ向かう方向、かつ、排水通路14の深さ方向下方側へ傾斜する。
また、排水部材10は、例えば、図2(b)に示すように、幅方向断面がコの字形状の板状部材により形成されることが想定されるが、これに限定されるものではない。排水部材10は、排水口10bへ向かって延設される凹部13を有していれば、如何なる形状であってもよい。
設置部材11は、排水部材10を建物100の屋根101に設置するものである。設置部材11は、設置部材11a,11bにより構成される。設置部材11a,11bは、図2(b)に示すように、それぞれ排水通路14の幅方向(矢印C参照、以下同じ。)と対向する排水部材10の両端面15a,15b、かつ、排水通路14の深さ方向上端部から延設される。また、設置部材11a,11bは、排水通路14の幅方向外側(矢印C1,C2参照、以下同じ。)、かつ、排水通路14の深さ方向上方側(矢印B1参照、以下同じ。)に向かって延設される。結果、設置部材11a,11bは、排水通路14の幅方向に対して角度θ2,θ3の勾配を有する。角度θ2と角度θ3とは、同じ値であってもよいし、異なる値であってもよい。また、設置部材11は、図1に示すように、排水通路14の延設方向全長にわたって延設される。設置部材11は、例えば、板状の部材により形成されることが想定されるが、これに限定されるものではない。
排水通路14の水位が自身の深さ方向上端部を超えて、排水部材10と設置部材11との接続部分17a,17bから水漏れが生じないように、排水部材10と設置部材11との接続部分は、隙間なく密封されている必要がある。このため、排水部材10と設置部材11とは、一体形成されることがより好ましい。この場合、排水部材10および設置部材11の材質は、樹脂が想定され、特に、繊維強化プラスチック(Fiber Reinforced Plastics:FRP)が好ましい。一方、排水部材10と設置部材11とが互いに独立する別部材である場合、排水部材10と設置部材11との接続部分は、隙間なく密封されるような構造にする必要がある。
(図示しない)固定部材は、設置部材11を建物100の屋根101の上面に固定するものである。設置部材11を建物100の屋根101の上面に固定する態様として、例えば、ネジ部材、ナット部材等による締着、リベット部材による圧着、接着剤による接着等様々な態様が一例として挙げられるが、如何なる固定態様であってもよい。排水集約管12は、排水通路14を通じて排水される雨水を建物100の外へ流すものである。
<第1の実施形態における排水装置の取り付け>
次に、図3および図4を参照して建物100の屋根101に排水装置1が取り付けられる態様について説明する。なお、建物100は、図3に示すように、例えば、建物100の梁方向(矢印D参照、以下同じ。)へ三角形状の屋根101が連続して繰り返し設けられるものである。なお、梁方向とは、建物100の梁に沿う水平な方向を指す。
排水装置1は、図3に示すように、隣り合う屋根101(101a,101b)の谷102に取り付けられる。その際、凹部13(排水通路14)の開口13aが建物100の高さ方向(矢印E参照、以下同じ。)上方を向き、排水通路14が建物100の桁方向に沿うように配置される。なお、桁方向とは、建物100の桁に沿う水平な方向を指す。
具体的に、図4(a)に示すように、排水部材10は、屋根101の上側に配置される。また、排水通路14は、自身の幅方向が建物100の梁方向と略一致するように配置される。また、排水通路14は、図4(b)に示すように、排水方向Aが建物100の桁方向(矢印F参照、以下同じ。)と略一致するように配置される。
結果、設置部材11a,11bが建物100の梁方向と成す角度θ2,θ3は、屋根101が建物100の梁方向と成す角度θ4よりも小さくなる。すなわち、設置部材11a,11bの勾配は、屋根101の勾配よりも小さくなる。設置部材11a,11bの勾配が屋根101の勾配よりも大きくなると、設置部材11a,11bを屋根101の上面に設置することができないからである。
また、排水部材10が建物100の桁方向に沿って配置されると、排水通路14の深さ方向下端面14aは、図4(b)に示すように、建物100の桁方向全長にわたり排水方向A、かつ、建物の高さ方向(または鉛直方向)下方側へ傾斜する。また、深さ方向下端面14aは、建物100の桁方向に対して角度θ1だけ傾斜する。すなわち、排水通路14は、建物100の桁方向全長にわたり排水方向A、かつ、建物の高さ方向(または鉛直方向)下方側へ傾斜する傾斜路により構成される。これにより、排水通路14で受けられる雨水が排水集約管12へ向かって流れやすくなる。
また、設置部材11a,11bと屋根101a,101bとは、互いの当接箇所16a,16bで固定部材により固定される。この際、当接箇所16a,16bにおいて設置部材11a,11bと屋根101a,101bとの間は、隙間なく密封されていることが好ましい。設置部材11a,11bと屋根101a,101bとの間に隙間があると、その隙間から水が侵入するからである。なお、設置部材11a,11bは、屋根101a,101bの頂部101c,101dまで延設されてもよい。このようにすれば、上記隙間があってもその隙間から水が侵入する量が低減されるからである。
以上のように排水装置1が建物100の屋根101に取り付けられる場合、以下のような利点がある。第1に、排水通路14における雨水の水位が排水通路14の開口13aを超えても設置部材11があるため、建物100内部に雨水が溢れない。例えば、図5(a)の状態からどんどん水位が上がっていくと、開口13aを超えて、図5(b)の状態になる。この場合、設置部材11が排水通路14と一体となってさらに多量の雨水を受けることができる排水通路を構成する。すなわち、設置部材11は、排水部材10を屋根に設置する部材であると共に、排水通路14の水位および雨水の受容量を増大させる拡張側壁部材としての機能を有する。従って、設置部材11の延設範囲を調整することで、排水装置1の受容量を調整することができる。
第2に、排水装置1は取り付け工事が容易である。従来は、屋根101の下方側から排水部材を取り付けていたが、屋根101の下方側には障害物が多く、取付工事が容易ではなかった。一方、屋根101の上面側には障害物がほとんど無い。排水装置1は、作業者が屋根101に載って、障害物がほとんど無い屋根101の上面側から取り付けられるため、取付工事が容易である。従って、排水装置1は、従来よりも取り付けに際して作業効率を向上させることができる。
<第2の実施の形態>
図6を参照して、本発明の第2の実施の形態における排水装置2について説明する。排水装置2は、排水装置1と構成は同じであり、排水部材20と、設置部材11と、(図示しない)固定部材と、排水集約管12とを備える。なお、以下において排水装置1における構成要素と同じのものは、排水装置1の説明で用いた符号と同様の符号を用いるものとする。
排水装置2と排水装置1との相違点は排水部材20の構造である。排水部材20における排水通路24は、排水口20bまで延設される凹部23により構成される。排水部材20における排水通路24(または凹部23。以下も同様とする。)の深さ方向下端面24aは、例えば、図6(a)に示すように、排水方向Aに対して平行になるよう形成される。
排水装置2を建物100に取り付ける場合、深さ方向下端面24aは、建物100の桁方向一端から他端にわたり排水方向A(排水通路24に沿って排水集約管12へ向かう方向)、かつ、建物の高さ方向(または鉛直方向)下方側へ傾斜することが好ましい。これを実現するには、排水部材20自体が建物100の桁方向に対して上記のような態様で傾斜して取り付けられればよい。排水部材20をこのように取り付けるには、例えば、図6(b)に示すように、屋根101の谷102と排水部材20との間に傾斜角θ1を有する傾斜部材25を入れればよい。傾斜部材25は、側面が三角形状の部材である。なお、排水装置2を建物100に取り付ける場合、深さ方向下端面24aが建物100の桁方向に対して平行になる場合も本発明に含まれる。
<第3の実施の形態>
図7を参照して、本発明の第3の実施の形態における排水装置3について説明する。排水装置3は、排水装置1と構成は同じであり、排水部材30と、設置部材31と、(図示しない)固定部材と、排水集約管12とを備える。排水装置3と排水装置1との相違点は排水部材30の構造および設置部材31の勾配である。
排水部材30は、図7(a)に示すように、板部材30a,30bにより幅方向断面がくの字形状に形成される。排水部材30を構成する板部材30a,30bが建物100の梁方向と成す角度は、屋根101が建物100の梁方向と成す角度θ4と同じである。結果、板部材30a,30bの勾配は、屋根101の勾配と同じになる。従って、図7(b)に示すように、排水部材30が屋根101の谷102に取り付けられると、板部材30a,30bは、それぞれ屋根101a,101bの傾斜に沿って屋根101a,101bと全体にわたって当接する。
また、設置部材31a,31bにより構成される設置部材31は、設置部材11と略同様である。相違点は、屋根101との勾配関係である。設置部材31a,31bが建物100の梁方向と成す角度は、板部材30a,30bの場合と同様に、屋根101が建物100の梁方向と成す角度θ4と同じになる。結果、設置部材31の勾配は、屋根101の勾配と同じになる。従って、図7(b)に示すように、排水部材30が屋根101の谷102に取り付けられると、設置部材31a,31bは、それぞれ屋根101a,101bの傾斜に沿って屋根101a,101bと全体にわたって当接する。
以上のように、排水部材30および設置部材31は、全体が屋根101の上面と当接された状態で取り付けられる。このため、排水部材30および設置部材31と屋根101の上面との間のスペースがなくなる。排水装置1にように、排水部材10および設置部材11と屋根101の上面との間にスペースがあると、排水装置1の強度を向上させるため、そのスペースに補強部材を入れる必要性が出てくることがある。排水装置3は、このような施工をしなくても済むため、コストを低減することができると共に、より作業効率を向上させることができる。
<第4の実施の形態>
図8を参照して、本発明の第4の実施の形態における排水装置4について説明する。排水装置4は、排水装置1と構成は同じであり、排水部材40と、設置部材11と、(図示しない)固定部材と、排水集約管12とを備える。排水装置4と排水装置1との相違点は排水部材40の構造である。
排水部材40は、排水通路44の延設方向両端に排水口40a,40bを有する。排水部材40における排水通路44は、排水口40a,40bまで延設される凹部43により構成される。排水通路44(または凹部43。以下も同様とする。)の深さ方向下端面44aは、図8(a)に示すように、深さ方向下端面44b,44cで形成される。深さ方向下端面44bは、排水通路44の延設方向中央付近から排水通路44に沿って排水口40aへ向かう方向、かつ、排水通路44の深さ方向下方側へ傾斜するよう延びる。深さ方向下端面44cは、排水通路44の延設方向中央付近から排水通路44に沿って排水口40bへ向かう方向、かつ、排水通路44の深さ方向下方側へ傾斜するよう延びる。そして、深さ方向下端面44bは、排水通路44の延設方向に対して角度θ5だけ排水通路44の深さ方向下方側へ傾斜する。また、深さ方向下端面44cは、排水通路44の延設方向に対して角度θ6だけ排水通路44の深さ方向下方側へ傾斜する。以上のように、排水通路44は、深さ方向下端面44bにより下端面が構成される第1傾斜路45と、深さ方向下端面44cにより下端面が構成される第2傾斜路46とを有する。
排水装置4が屋根101a,101bの谷102に取り付けられると、深さ方向下端面44bは、図8(b)に示すように、建物100の桁方向の中央付近から建物100の桁方向一端に向かって建物100の高さ方向下方側へ傾斜しながら延びるよう配置される。そして、深さ方向下端面44bは、建物100の桁方向に対して角度θ5だけ傾斜する。すなわち、第1傾斜路45は、建物100の桁方向の中央付近から建物100の桁方向一端に向かって延びるよう配置される。
また、深さ方向下端面44cは、図8(b)に示すように、建物100の桁方向の中央から建物100の桁方向他端に向かって建物100の高さ方向下方側へ傾斜しながら延びるよう配置される。そして、深さ方向下端面44bは、建物100の桁方向に対して角度θ6だけ傾斜する。すなわち、第2傾斜路は、建物100の桁方向の中央付近から建物100の桁方向他端に向かって延びるよう配置される。
排水装置4が建物100の屋根101の谷102に取り付けられる場合、建物100の桁方向両端の排水口40a,40bから排出される水が排水集約管12に誘導可能な位置に排水集約管12が配設される。このように、排水装置4によれば、雨水は2箇所へ誘導される。多量の雨が降っても排水を2箇所の排水集約管12へ分散することができるため、排水装置4は、多量の雨が降った時、特に好ましい。
第1傾斜路45および第2傾斜路46は、排水通路44の延設方向中央付近を始点とした傾斜路であるが、これに限定されるものではない。例えば、排水通路44の第1途中地点から第1傾斜路45は延設され、排水通路44の第2途中地点から第2傾斜路46は延設されてもよい。なお、第1途中地点および第2途中地点は、それぞれ異なる途中地点であってもよいし、同じ途中地点であってもよい。また、第1途中地点および第2途中地点は、排水通路44の延設方向中央地点であってもよいし、それ以外の地点であってもよい。また、第1傾斜路45は、それぞれ排水通路44において連続して設けられなくてもよく、間に平坦路が入った不連続な飛び飛びなものであってもよい。同様に、第2傾斜路46は、それぞれ排水通路44において連続して設けられなくてもよく、間に平坦路が入った不連続な飛び飛びなものであってもよい。
<第5の実施の形態>
次に、図9を参照して、建物110の屋根111と、建物112の屋根113との間にスペースGが設けられる谷114に排水装置1,3を取り付ける場合を第5の実施の形態として説明する。谷114に排水装置1,3を取り付ける場合、図9(a),(b)に示すように、排水部材10,30の深さ方向(建物110,112の高さ方向)下端部10a,30aが、屋根111,113の軒先の先端111a,113aよりも建物110,112の高さ方向上方に配置されることが好ましい。屋根111,113の軒先の先端111a,113aよりも下方部分には、通常、何らかの障害物が存在することが多いためである。
第1〜5の実施の形態の各要素を組み合わせたものも本発明の範囲に含まれる。
尚、本発明の建物の屋根構造、および、排水装置は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1,2,3,4 排水装置
10,20,30,40 排水部材
10a,30a 下端部
10b,20b,40a,40b 排水口
11,11a,11b,31,31a,31b 設置部材
12 排水集約管
13,23,43 凹部
13a 開口
14,24,44 排水通路
14a,24a,44a,44b,44c 深さ方向下端面
15a,15b 両端面
16a,16b 当接箇所
17a,17b 接続部分
25 傾斜部材
30a,30b 板部材
45 第1傾斜路
46 第2傾斜路
100,110,112 建物
101,101a,101b,111,113 屋根
101c,101d 頂部
102,114 谷
111a,113a 軒先の先端
A 排水方向

Claims (6)

  1. 排水口まで延設される凹部により構成される排水通路を有する排水部材と、
    前記排水通路の幅方向と対向する排水部材の両端面から前記排水通路の幅方向外側、かつ、前記排水通路の深さ方向上方側へ向かい、前記排水通路の略全長にわたって延設される設置部材と、
    前記設置部材を建物の屋根の上面に固定する固定部材と、
    を備え、
    前記排水部材は、前記凹部の開口が前記建物の高さ方向上方を向き、かつ、前記排水通路が前記建物の桁方向に沿って前記屋根の谷に配置され、
    前記設置部材は、前記屋根の上面側に配置され
    前記設置部材の勾配は、前記屋根の勾配よりも小さいこと特徴とする、
    建物の屋根構造。
  2. 前記排水通路は、自身に沿って前記排水口へ向かう方向、かつ、前記排水通路の深さ方向下方側へ傾斜する傾斜路を有することを特徴とする、
    請求項1に記載の建物の屋根構造。
  3. 前記排水口は、前記排水通路の両端それぞれに設けられる第1の排水口および第2の排水口により構成され、
    前記排水通路は、
    自身の第1の途中地点から自身に沿って前記第1の排水口へ向かう方向、かつ、前記排水通路の深さ方向下方側へ傾斜する第1の傾斜路と、
    自身の第2の途中地点から自身に沿って前記第2の排水口へ向かう方向、かつ、前記排水通路の深さ方向下方側へ傾斜する第2の傾斜路と、
    を有することを特徴とする、
    請求項1または2に記載の建物の屋根構造。
  4. 前記排水部材は、自身の前記建物の高さ方向下端部が前記建物の軒の先端よりも前記建物の高さ方向上方に位置するよう配設されることを特徴とする、
    請求項1〜3のいずれかに記載の建物の屋根構造。
  5. 前記排水部材と前記設置部材とは、一体形成されることを特徴とする、
    請求項1〜のいずれかに記載の建物の屋根構造。
  6. 建物の屋根の谷に配置される排水装置であって、
    排水口まで延設される凹部により構成される排水通路を有する排水部材と、
    前記排水通路の幅方向と対向する排水部材の両端面から前記排水通路の幅方向外側、かつ、前記排水通路の深さ方向上方側へ向かい、前記排水部材の全長にわたって延設される設置部材と、
    前記設置部材を建物の屋根の上面に固定する固定部材と、
    を備え、
    前記排水部材は、前記凹部の開口が前記建物の高さ方向上方を向き、かつ、前記排水通路が前記建物の桁方向に沿って前記屋根の谷に配置され、
    前記設置部材は、前記屋根の上面側に配置され
    前記設置部材の勾配は、前記屋根の勾配よりも小さいこと特徴とする、
    排水装置。
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